JP3625031B2 - フィルムマガジン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真フィルムを取出し可能に格納するためのフィルムマガジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のフィルムマガジンとしては、特開平7−64199号公報に記載されたフィルム連続供給装置が知られている。このフィルム連続供給装置では、図14に示されるように、支持軸212上に回転自在に支持されたコア214と、コア214の外周を内側に向かって押し付ける4個のローラ部材216とがケース部材210内に設けられており、ケース部材210の一角に設けられた送りローラ220によって、フィルムをコア214とローラ部材216の間に送り込むことによって、やはり、互いにスプライスされていない複数のフィルムでも、フィルムの断続部で互いに重ね合わせて格納するという手法をとることによって、出し入れすることができる。そして、この従来の構成では、長尺の格納用テープなどを用いずに、フィルムどうしをロール状に巻き回して格納するので、よりコンパクトなフィルムマガジン内に比較的大量の駒数の写真フィルムを格納できて都合が良い。
また、上記のフィルムマガジンの別の従来例として、特開昭56−42227号公報に記載された写真焼付用カートリッジが知られている。この写真焼付用カートリッジでは、図15−イ、ロに示すように、コア201によって一定方向に巻取られる長尺の格納用テープ203が形成するテープロール206の間に複数のピースフィルムPNを、スプライスすることなく順次挟み込んで格納し、また、格納されていたピースフィルムPNを、巻取られた格納用テープ203を巻戻すことによって順次抽出しては、プリンタ装置の露光部まで搬送し、印画紙に焼き付けすることができる。すなわち、多数のピースフィルムPNを、スプライスで接続するまでもなく、ばらばらの状態で格納用テープ203の間に格納することができ、しかも、排出時のフィルムの順序は、格納時と全く逆の順番が守られるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特開平7−64199号公報に記載されたフィルム連続供給装置では、ピースフィルムどうしが面で接触しながらフィルムマガジン内にロールを形成するため、ピースフィルムに静電気が蓄積され易く、この静電気によってピースフィルムどうしが引き寄せ合う傾向があった。したがって、フィルムマガジンからフィルムを引き出すために支持軸212をフィルム巻き戻し方向に回転駆動しても、フィルムの先端が下層側のフィルムの表面に付着してしまって、排出され難い場合があり、改善の余地があった。
【0004】
また、上記の特開昭56−42227号公報に記載された写真焼付用カートリッジでも、やはり、格納されたフィルムが静電気によって格納用テープ203に付着して排出され難い場合があり、改善の余地があった。
【0005】
したがって、本発明の目的は、上に例示した従来技術によるフィルムマガジンの持つ前述した欠点に鑑み、ピースフィルムどうしが面で接触しながらフィルムマガジン内にロールを形成するために比較的大量のネガフィルムをコンパクトな空間に格納でき、しかも、ピースフィルムに蓄積された静電気に起因してフィルムの排出に支障を来し難いフィルムマガジンを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1によるフィルムマガジンは、
写真フィルムを巻き回して得られるロール体を、同ロール体の外周面との接当を介して格納するベルト部材を有し、ロール体は、軸芯を固定された一対の回転ローラによって、ベルト部材を介して回転操作可能に支持されており、これによって、ロール体は、写真フィルムの出し入れに基づくロール体の外径変化に拘わらず常に一対の回転ローラと接し、さらに、ロール体の外径に拘わらずベルト部材に張力を保持するためのテンションプーリが回転自在に設けられており、格納された写真フィルムに蓄積される静電気を逃がす除電手段を備えているフィルムマガジンであって、
ベルト部材の少なくとも写真フィルム接当面は導電部によって構成されており、除電手段は、写真フィルムに蓄積される静電気を導電部を介して外部に放電する放電手段からなり、放電手段が、導電性材料で形成されたテンションプーリによって構成されていることを特徴構成としている。
【0007】
このような特徴構成を備えているために、本発明の請求項1によるフィルムマガジンでは、フィルムどうしの摩擦などによってフィルムに静電気が発生しても、全てのフィルムは一端ベルト部材に押し付けられた後で排出される構成になっているので(押し付け作用時に、単なる接触に比して効果的な放電が行われる)、写真フィルムは蓄積された静電気の量が少なくとも減少した状態で排出される。したがって、写真フィルムどうし、或いは、写真フィルムと他の部材との静電気による付着が解消され若しくは減少し、写真フィルムのフィルムマガジンからの排出が円滑に行われるようになった。また、静電気をベルト部材を介して逃がす構成をとっているので、写真フィルムに除電ブラシを直接触れさせるなどの構成に比して、写真フィルムの画像部を物理的に損傷する懸念が少ない。因みに、金属など導電性の材料で形成したドラム部材をロール体の芯材として用いる方法が考えられるが、フィルムがこの芯材上に何重にも重ねられて格納される場合、これら上層に位置するフィルムは芯材から大きく隔てられているので、効果的な除電方法にはなり得ないと考えられる。
【0008】
さらに、本発明の請求項1によるフィルムマガジンでは、ベルト部材の少なくとも写真フィルム接当面は導電部によって構成されており、除電手段は、写真フィルムに蓄積される静電気を導電部を介して外部に放電する放電手段からなり、放電手段が、導電性材料で形成されたテンションプーリによって構成されているので、フィルムに静電気が発生しても、排出される前に一端はベルト部材の導電部に押し付けられ(押し付け作用時に、単なる接触に比して効果的な放電が行われる)、この時に、ベルト部材側に放電される。しかも、ベルト部材の表面は、導電性のテンションプーリとの定期的な接触によって、常に一定量以下の帯電量に維持されているので、フィルムからベルト部材への放電が効果的に行われる。結果的に、静電気はベルト部材からテンションプーリを通って(さらに、例えばフィルムマガジンの函体等を介して)フィルムマガジンの外部に放電される。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明の請求項2によるフィルムマガジンは、
写真フィルムを巻き回して得られるロール体を、同ロール体の外周面との接当を介して格納するベルト部材を有し、ロール体は、軸芯を固定された一対の回転ローラによって、ベルト部材を介して回転操作可能に支持されており、これによって、ロール体は、写真フィルムの出し入れに基づくロール体の外径変化に拘わらず常に一対の回転ローラと接し、さらに、ロール体の外径に拘わらずベルト部材に張力を保持するためのテンションプーリが回転自在に設けられており、格納された写真フィルムに蓄積される静電気を逃がす除電手段を備えているフィルムマガジンであって、
ベルト部材の少なくとも写真フィルム接当面は導電部によって構成されており、除電手段は、写真フィルムに蓄積される静電気を導電部を介して外部に放電する放電手段とからなり、放電手段は、ベルト部材の導電部と接当可能なようにテンションプーリの周面に形成された放電シートによって構成されていることを特徴とする。
【0010】
このような特徴構成を備えているために、本発明の請求項2によるフィルムマガジンでは、フィルムどうしの摩擦などによってフィルムに静電気が発生しても、全てのフィルムは一端ベルト部材に押し付けられた後で排出される構成になっているので(押し付け作用時に、単なる接触に比して効果的な放電が行われる)、写真フィルムは蓄積された静電気の量が少なくとも減少した状態で排出される。したがって、写真フィルムどうし、或いは、写真フィルムと他の部材との静電気による付着が解消され若しくは減少し、写真フィルムのフィルムマガジンからの排出が円滑に行われるようになった。また、静電気をベルト部材を介して逃がす構成をとっているので、写真フィルムに除電ブラシを直接触れさせるなどの構成に比して、写真フィルムの画像部を物理的に損傷する懸念が少ない。
【0011】
さらに、本発明の請求項2によるフィルムマガジンでは、ベルト部材の少なくとも写真フィルム接当面は導電部によって構成されており、放電手段は、ベルト部材の導電部と接当可能なようにテンションプーリの周面に形成された放電シートによって構成されているので、ベルト部材のフィルム接触面の全ての領域はテンションプーリの周面と定期的に押し付けられ、この時に、ベルト部材に帯電されている静電荷はテンションプーリ上の放電シートに一旦移動してここから効果的に空中に放電されるので(押し付け作用時に、単なる接触に比して効果的な移動が行われる)、ベルト部材の表面は、導電性のテンションプーリとの定期的な接触によって、常に一定量以下の帯電量に維持されており、結果的に、フィルムからベルト部材への静電気の移動(放電)が効果的に行われる。
【0012】
ここで放電シートとは、ごく小径の有機導電性繊維と通常の繊維との混在物がシート状に形成されたものを指す。特に、有機導電性繊維がセルロース繊維と一緒に漉き合わせた放電紙、或いは、有機導電性繊維を通常の有機繊維と共にプラスチックシートの片面側に接着剤などで貼着したものが知られている。
【0013】
放電シートによって静電気の放電を起こさせる機構の説明の一例としては、次の機構が提案されている。先ず、有機導電性繊維は極めて小径なので、繊維を包囲する電気力線の密度が非常に高くなって、空気の絶縁破壊(コロナ放電)が起こる。次に、前記コロナ放電によって発生した電子や空気のプラスイオンが、前記電気力線を介して、静電気の帯電物に移動して静電気の電気的中和が成立する。
【0014】
特に、放電シートとしては、導電性繊維を含有する放電紙を用いれば、所望の寸法への裁断や各部材での貼着(両面粘着テープや接着剤などによる接着が利用できる)が容易にできて都合が良い。
【0015】
或いは、例えば、ベルト部材の全体を、導電性カーボンを添加したゴム材料によって形成された導電部としても良い。ベルト部材の一部を導電部とした場合に比して静電気を逃がす効果がより高まり易い。
【0016】
或いは、ベルト部材を、任意の材料で形成されたベルト本体と、ベルト本体の全長にわたって写真フィルム接当面として貼り付けられた導電層で構成しても良い。このように構成すれば、ベルト本体には、必ずしも導電性を持たせる必要がないので、より耐久性の高い材料を自由に選択して採用することができる。
【0017】
或いは、また、ベルト部材の写真フィルム接当面を放電性シートで形成し、この放電性シートが、導電部と放電手段を兼ねている構成としても良い。この場合、フィルムに静電気が発生しても、フィルムマガジンから排出される前に一端はベルト部材上の放電性シートに押し付けられるので、この時に、静電気は放電シートから空中に放電される(押し付け作用時に、単なる接触に比して効果的な静電荷の移動が行われる)。
【0018】
本発明によるその他の特徴および利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるであろう。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明のフィルムマガジンの実施形態の一例について図面に基づいて解説する。このフィルムマガジンは、スプライスされていない個々に独立した状態の多数のピースフィルム(写真フィルムの一例)を順番に格納し、また格納した時と逆の順序で排出することができる。
【0020】
図1に示されたフィルムマガジン1は、図5、6に示されるように、平滑度の高い内側面4i,4iを備えたステンレス鋼など金属製のケース部材4を備えている。内側面4i,4iどうしは35mmフィルムのピースフィルム2より僅かに広い幅をもって離間しており、両内側面4i,4iの間には、外部からの回転駆動力で回転操作可能な駆動ローラとしてのタイミングプーリ6と、回転軸芯を水平向きに固定されたタイミングプーリ8,10a,10b,10c,10d,10e,10fが回転自在に支持されている。
さらに、両内側面4i,4iの間には、合成樹脂製で円筒状のコア40が、回転自在、軸芯移動自在に収納されている。コア40の幅寸法は、内側面4i,4i内で自由に、しかも「がたつき」のない状態で移動および回転できるように決められている。尚、コア40は、後述する要領にて、ケース部材4から取り出し自在に構成されている。
【0021】
また、ケース部材4内には、一対のゴム製の無端のタイミングベルト30が設けられており、その一端はコア40の外周に巻き回され、タイミングベルト30の残りの部分は、タイミングプーリ6,8の間を通過した後、軸芯がケース部材4に固定されたタイミングプーリ10a,10b,10c,10d,10e,10fの外周に巻き回されている。そして、ケース部材4内には、タイミングベルト30に一定量以上の張力を加えるためのテンションプーリ16,17が設けられているので、コア40は、タイミングベルト30によって常にタイミングプーリ6,8の側に引き寄せられている。言い換えれば、タイミングプーリ6,8は、コア40(または、後述する要領でコア40上に形成されるフィルムのロール体)を、タイミングベルト30を介して支持する一対の回転部材を構成しており、その結果、コア40上に巻き付けられるフィルムの量に拘わらず、常に安定してコア40または前記ロール体をケース部材4内にて保持できる。
尚、図1に示されるように、タイミングベルト30は、格納される写真フィルムを主にそのパーフォレーション部でコア40の軸芯方向に押し付ける2本のベルト部材30a,30bからなる。ベルト部材30a,30bは、無端状で約5mm前後の幅(ピースフィルム2のパーフォレーション部の幅にほぼ対応している)を持つ。また図2に示されるように、ベルト部材30a,30bは、ベルト本体31と、このベルト本体31の全長にわたって一体的に貼り合わされた導電層32とからなる。ベルト本体31は、全体がウレタンゴム等で形成された、駆動力を受けるための部位であり、その一方の周面には、各タイミングプーリ6,8,10a,10b,10c,10d,10e,10fの歯部と噛合可能な歯が等間隔で連続的に形成されている。他方、導電層32は、アセチレンブラックなどの導電性カーボンを十分に分散された状態で含有するウレタンゴム等で形成されており、格納されるピースフィルム2を密着保持できるように基本的に平坦な形状を持つ。
【0022】
この実施形態においては、図1に最も良く示されるように、テンションプーリ16,17は、2本のタイミングベルト30a,30b毎に独立して設けられている。すなわち、図1の左側に示されるタイミングベルト30aに張力を与える16L,17L、および、図1の右側に示されるタイミングベルト30bに張力を与える16R,17Rである。テンションプーリ16,17を位置変更可能に支持する支持部材としてのテンションアーム12もまた、2本のタイミングベルト30a,30b毎に独立して設けられている。すなわち、ケース部材4に対して互いに独立して揺動可能な左右一対のテンションアーム12L,12Rが設けられており、左側のテンションプーリ16L,17Lは、テンションアーム12L上に、右側のテンションプーリ16R,17Rは、テンションアーム12R上に、それぞれ回転自在に支持されている。テンションアーム12L,12Rはステンレス鋼などの剛性材料で形成されている。
【0023】
そして、左右のテンションプーリ16,17の外周の全体には、粘着層を介して放電紙18が貼着されている。放電紙18は、通常のセルロース繊維の間に少量の有機導電性繊維を漉き込んで形成した紙である。この有機導電性繊維は、有機繊維の表面にメッキや真空蒸着で銅などの導電性の高い金属を被覆する方法、或いは、染色技法を用いてアクリル繊維に硫化銅を浸潤させ、後にこの硫化銅を金属化させる方法等で作成された柔軟な繊維材料であり、これを数%の割合で漉き込んで得られる放電紙18もまた、通常の紙と同程度の高い柔軟性を備えたシート状の材料である。
【0024】
各テンションアーム12L,12Rは、ケース部材4上に軸芯12a周りで揺動可能に設けられており、付勢機構によって、常にテンションアーム12L,12Rの遊端がタイミングプーリ6,8に接近する姿勢に付勢されている。前記付勢機構は、ケース部材4外に回転自在に但し軸芯位置移動不能に設けられたプーリ24L,24Rと、一端がテンションアーム12L,12Rの中間位置に設けられたピン12bに固定されプーリ24に巻き回されたワイヤロープ25L,25Rと、ワイヤロープ25の他端を、タイミングプーリ6,8から引き離すように引っ張るために一端をケース部材4上に固定されたコイルバネ26L,26Rからなる。
このように、タイミングベルト30a,30bに掛かる張力を所定量以上に保持するためのテンションプーリと、テンションプーリを支持するための変位可能な支持部材としてのテンションアームと、テンションアームの姿勢をロール体の外径に拘わらずタイミングベルト30a,30bに掛かる張力が保持されるように付勢する付勢機構とが、二本のタイミングベルト30a,30bの個々に対応して独立して設けられているので、何らかの原因でタイミングベルト30a,30bの片方が伸びてしまう等、二本のタイミングベルト30a,30bどうしの間に或程度の長さの相違が生じても、タイミングベルト30a,30bには所定量以上の張力が維持されるので、伸びた方のタイミングベルト30が、駆動ローラとしてのタイミングプーリ6上を空回りする等の誤動作が防止される。
【0025】
図2、6および7に示されるように、駆動ローラとしてのタイミングプーリ6は、これと同心状に支持されたギヤ7と一体的に回転するように設けられており、そして、ギヤ7と噛み合うようにフィルム巻き取り装置またはプリンタプロセッサー側に設けられ、図示されないステップモータなどで回転駆動される駆動ギヤ50によって回転制御可能となっている。タイミングプーリ6が外力で図2の矢印向きに回転操作されると、タイミングベルト30と、タイミングベルト30の一部に内接したコア40も、各々矢印の方向に回動される。
一対のタイミングプーリ6,8の間には、平滑な面を持った一対のフィルムガイド45がフィルム出入口として水平に設けられている。
そこで、タイミングプーリ6ならびにタイミングベルト30を、図2の矢印の方向に回転させながら、フィルムガイド45からピースフィルム2などをタイミングプーリ6向きに挿入すると、ピースフィルム2の先端は、タイミングプーリ6上のタイミングベルト30とコア40との間に挟持されつつ、先ず、タイミングプーリ6とコア40の接線方向に引き取られ、次に、ピースフィルム2の全体がコア40の外周上に巻き付けられて行く、言い換えれば、コア40の外周面とコア40上に巻き付けられているタイミングベルト30との間に収納されて行く。
【0026】
さらに、多数のピースフィルム2が次々に挿入されると、これらも全て、同様に、コア40とタイミングベルト30との間に収納できる。以上の操作によって、図7に示されるように、コア40の外周上には、(タイミングプーリ6の回転操作により、コア40とタイミングベルト30の間に挟まれたロール体RMも、タイミングベルト30を介して回動されるので)多数のピースフィルム2からなるロール体RMが形成されるが、このロール体RM内では、常に、最初に挿入したピースフィルム2(ロール体RMの最も内側に位置し、コア40に接している)に始まり、最後に挿入したピースフィルム(ロール体RMの最も外側に位置し、タイミングベルト30に接している)に至るまで、その挿入した際の順番が全て維持されている。
そして、格納されているピースフィルムを引き出す際には、タイミングプーリ6を図2の矢印と逆方向に回転操作すれば良い。コア40とタイミングベルト30の間に挟まれたロール体RMも、タイミングベルト30を介して回動されるので、ロール体RMを形成している複数のピースフィルム2が、格納時と逆の順序でフィルムガイド45から排出される。この時、ピースフィルム2は必ずタイミングベルト30の導電層32に押し付けられた後で排出されるので、仮にロール体RMの内部でのフィルムどうしの若干の摩擦等からピースフィルムが静電気を帯電していても、この静電気はタイミングベルト30の導電層32への押し付けられる際にその大部分が導電層32に移動して、ピースフィルムの帯電状態は効果的に弱められる。一方、ピースフィルムから静電荷を受け取ったタイミングベルト30の導電層32の方は、テンションプーリ16,17の外周に貼着されている放電紙18に定期的に押し付けられ、この押し付け時に放電紙18を介して空中に放電される。
尚、ロール体RMからのピースフィルム2の排出の際に、後続するピースフィルム2の先端がフィルムガイド45の開口部に進入せずに、ロール体RMの外周に貼り付いたまま、再びベルト部材30の内周面に挟まれる事態(この現象の原因としては、本発明の除電手段によって排除し切れなかった弱い静電気の他に、ロール体RMを形成している間にピースフィルム2に生じる巻き癖が考えられる)を防止するために、格納時には、図2と3に示されるように、後続して格納するピースフィルムの端部が先に格納したピースフィルムの端部の内周側に入り込むように、ピースフィルム2の端部どうしを数mmの長さでオーバーラップさせた状態で(後から格納するピースフィルム2の先端が、先に格納したピースフィルム2の後端の下に入り込むような重ね合わせ方で)格納すれば良い。このような要領で格納すれば、排出時には、後から格納したピースフィルム2が排出完了される直前に、先に格納したピースフィルムの先端をロール体RMの外周から引き離してフィルムガイド45まで案内することができる。
【0027】
以上から理解されるように、一対のタイミングプーリ6,8は、写真フィルムを巻き回して得られるロール体RMを常にフィルムガイド45近傍に保持し、同時に、ロール体RMを回転駆動する機能を果たしている。
また、常にロール体RMが、一対のタイミングプーリ6,8に押し付けられている構成であるので、言い換えれば、一対のタイミングプーリ6,8は、コア40またはロール体RMを、タイミングプーリ6とコア40が作る接線またはタイミングプーリ6とロール体RMとが作る接線の方向が、フィルムガイド45の案内方向とほぼ一致する姿勢で保持することができる。したがって、格納するフィルムの全長に応じてロール体RMの外径が変化しても、マガジンのフィルム出入口におけるフィルムの姿勢、すなわち、フィルム通過経路としてのフィルムガイド45からフィルムが進入する角度ならびにフィルムガイド45へ排出される角度は変化せず、スムースなフィルムの出し入れが確保される。
さらに、コア40とタイミングベルト30の間に挟まれたフィルムのロール体RMは、格納するフィルムの全長に応じて変化するフィルムロールの外径に拘わらず、また、ロール体RMの外形の真円度が低い場合でも、その外周からタイミングベルト30によって常に求心的に押し付けられているので、フィルムをマガジン内で安定して保持可能な上に、できたフィルムのロールの形状を保持するためにローラ部材などで直に押さえ付けることがないので、フィルムをマガジンに対して出し入れする際に、フィルムマガジン側とフィルムとの間に摩擦を生じる可能性が少ない。
そして、形成されるフィルムのロール体RMを同ロールRMの外周側からの力で転がすことによって格納するので、スプールが外力で強制的に回転駆動され、そのスプールの外周にフィルムが巻き付けられる構成に比して、スプールによってフィルムが内側から絞られて、フィルムの面どうしの間に摩擦を伴う周方向の「ずれ」が生じ難い。
また、タイミングベルト30の回転駆動を介してロール体RMを回転駆動するので、スプールが外力で強制的に回転駆動され、そのスプールの外周にフィルムが巻き付けられる構成と異なり、タイミングベルト30の駆動速度さえ一定にすれば、形成されたロール体RMの外径の変化に拘わらず、フィルムマガジン内に進入するフィルムのフィルムガイド45付近における速度、および、フィルムマガジン内から引き出されるフィルムのフィルムガイド45付近における速度は一定となる。
【0028】
この実施形態では、タイミングプーリ6ならびにタイミングベルト30によってロール体RMの回転操作が開始される瞬間および停止される瞬間などに、コア40またはロール体RMが自重に基づいて起こすふらつき又は揺れの現象は、ロール体ガイド機構によって抑制されている。
前記ロール体ガイド機構は、コア40の中心に固定された金属製の軸部材40sと、ケース部材4の内側に設けられた一対のガイド溝60,60からなる。軸部材40sは、コア40の両側面から数mmずつ突出するように、コア40の幅よりも長めに設定されており、一対のガイド溝60,60は、この軸部材40sの突出した部位を収納することによって、コア40の移動方向を図7の矢印で示した直線方向のみに規制する。
【0029】
図8(イ)に示されるように、ケース部材4は、タイミングプーリ6を支持する上部ケース4aと、タイミングプーリ8を支持する下部ケース4bとに分離形成されており、上部ケース4aは、図8(ロ)に示されるように、下部ケース4bに設けられた軸芯X回りで下部ケース4bに対して揺動可能である。
そして、下部ケース4bには、樹脂製のガイド溝形成部材60a,60aが取り付けられており、このガイド溝形成部材60a,60aの各対向面に前述した一対のガイド溝60,60が形成されている。ガイド溝60,60は、タイミングプーリ6とタイミングプーリ8の各軸芯どうしを結ぶ線分に対してほぼ直角に交差するように、フィルムガイド45から最も離間した第1端部60cからフィルムガイド45に最も近接した第2端部60dまで、直線状に延びている。
第1端部60cは、コア40の軸部材40sをガイド溝60,60内に受け入れるための開口部となっており、第1端部60cには、コア40の軸部材40sの出し入れを容易にするための案内面60eが形成されている。そこで、上部ケース4aを下部ケース4bに対して揺動させて図8(ロ)や図9のように開いた上で、コア40の軸部材40sをガイド溝60,60内に挿入すると、テンションアーム12L,12R等からなる前記付勢機構とタイミングベルト30の張力の作用で、コア40は、ガイド溝60,60の第2端部60d側に付勢される。ガイド溝60,60の第2端部60dは閉じられているので、上部ケース4aを下部ケース4bに対して揺動させて開いた際に、上記付勢力によってフィルムマガジン1外に飛び出さない。
【0030】
因みに、ガイド溝60,60の長さ、言い換えれば、第1端部60cと第2端部60dの位置は、図8(イ)に示されたような、全くフィルムが巻き付けられていない状態のコア40が、タイミングプーリ6とタイミングプーリ8の双方に十分に接近してこれらのプーリと接線を形成可能となることを、閉じられた第2端部60dが阻害しないように、そして、図7に示されたような、フィルムが最大量まで巻き付けられた状態のコア40が、第1端部60cを介してガイド溝60,60から逸脱することのないように決められている。
コア40をフィルムマガジン1内にセットする際には、先ず、上部ケース4aを下部ケース4bに対して揺動させて開き、コア40を、その外周の一部に一対のタイミングベルト30a,30bを巻き掛けながらガイド溝60,60内に挿入し、上部ケース4aを下部ケース4bに対して逆向きに揺動させて閉じれば良い。この閉鎖操作によって、ガイド溝形成部材60a,60aは上部ケース4aの内側に挿入されるように構成されている。
尚、下部ケース4bの、ガイド溝形成部材60a,60aの各外側に相当する位置からは、ノブ70を回転可能に支持するノブ支持板70aが延びており、上部ケース4aを下部ケース4bに対して閉じた後は、下部ケース4bの両側面に設けられたノブ70を手動で時計回りに回転操作すれば、上部ケース4a側に形成された薄い入り江状の係合凹部72が、ノブ70のネック部とノブ支持板70aの間で締め付けられて、上部ケース4aと下部ケース4bとは閉じられた状態でロックされる。ノブ70と係合凹部72からなるこのロック機構は、フィルムマガジン1の両側面に設けられている。
【0031】
タイミングプーリ8、10a,10b,10c,10d,10e,10f,16,17は、その名称の通り、タイミングベルト30の内面に形成されたラック状の歯と係合する歯を備えているが、これらのタイミングプーリ、すなわち、駆動ローラとしてのタイミングプーリ6を除く全てのタイミングプーリはいずれも、図6に例示されたタイミングプーリ10fに代表されるように、左右のタイミングプーリは互いに回転自在に、すなわち具体的にはボールベアリング10Pを介して、軸10S上に支持されている。したがって、コア40をフィルムマガジン101に対して着脱する際などに、タイミングベルト30の内面の歯とこれらのタイミングプーリの間で歯飛びが生じても、タイミングベルト30の中途部分に局部的な延び縮みが維持されることはない。
尚、説明上の便宜のために、図1では、ケース部材を二点鎖線で、ケース部材上に設けられた各構成部品を実線で記し、図2および図5から図7については、これらの全てを原則的に実線で記し、これらを更に覆うポリカーボネート等の透明樹脂製のカバー部材80を二点鎖線で記している。また、図8と9については、カバー部材80が示す外形を実線で示している。
【0032】
〔別の実施形態〕
<1>上記の実施形態では、放電紙をテンションプーリの周面に設けてある。しかし、放電紙は、静電気を強く帯電した物体に近接(数cm〜10数cmのオーダーと思われる)させるだけでもその静電気を空中に放電させる機能を持っているので、静電気を帯びた対象部材から放電紙を用いて放電するためには、必ずしも放電紙は対象部材と接触する必要はない。図10と図11に例示される実施形態では、放電紙19が、ベルト部材の駆動経路に相当する位置に、ベルト部材とは接触しない状態(ベルト部材と放電紙19の間の間隔は1cm前後)で、そして、ベルト部材30の導電層32に面するように粘着層によって貼着されている。より具体的には、約5cmの長さの一対の長尺の放電紙19が、2本のベルト部材30の各導電層32に対向し、ベルト部材30の長手方向に沿うように、ケース体4の内面に貼着されている。放電紙19の幅は、ベルト部材30の同様の5mm程度となっている。また、2枚の放電紙19,19の間に相当するケース体4の位置には、空気の絶縁破壊(コロナ放電)が生じ易いように、開口部20が形成されている。
【0033】
<2>また、テンションプーリに放電紙を貼着するのではなく、テンションプーリの周面を含めた全体を、ベルト部材の導電部に対する接地手段として、導電性材料(特に、鉄、アルミニウム、銅などの金属製が導電性の高さから好適)で形成し、ベルト部材に帯電された静電気を、この金属製のテンションプーリを介して地上などに逃がす構成としても良い。
【0034】
<3>ベルト部材の導電部に対する接地手段として、図12と図13に示されるように、ケース体4の内面に導電性のブラシ21(例えばカーボン繊維製のブラシ)を、ブラシ21の遊端がベルト部材の導電部と常に接触するように設けて、ベルト部材に帯電された静電気を、この導電性のブラシを介して地上などに逃がす構成としても良い。図12と図13の例では、ブラシ21の遊端はベルト部材30の導電部32のみでなくベルト本体31にも接触するように設けられている。
【0035】
<4>或いは、ベルト本体を通常のウレタンで形成し、このベルト本体の全長にわたって貼着された導電層として放電紙を採用しても良い。この場合、貼着された放電紙は、導電部と放電部を兼務することになり、格納されているフィルムに静電気が発生しても、このフィルムが排出される際に、ベルト部材に貼着された放電紙に押し付けられるので、この時、静電気は、この放電紙を介して空中に放電される。
【0036】
<5>上記の実施形態では、ベルト部材のフィルム接当面のみが導電性を持っているが、ベルト部材の全体を導電性カーボンを含むウレタンで形成するなど、ベルト部材の全体に導電性を持たせても良い。
【0037】
<6>図2および図3で、タイミングプーリ8の近傍に、ベルト部材30の導電層32に押し付けられるように配置されたプーリ11を、外周面を含めた全体を鉄などの導電性の金属製とし、これを放電手段としても良い。この場合、写真フィルム2が保有する静電荷は、ベルト部材30の導電層32内に流れ、次に、プーリ11から金属製のケース部材4を介して地上などに逃げる構成としても良い。
【0038】
<7>以上の各実施形態では、説明の便宜上、多数のピースフィルムをスプライステープで連結することなくフィルムマガジンに格納するという使用方法にしたがって解説したが、同様の多数のピースフィルムを長尺状にスプライスした状態で格納することも可能である。また、格納する写真フィルムは、ピースフィルムに限らず24駒や36駒などの切断前の長尺の写真フィルム(スプライスしても、していなくても良い)でも同様に格納できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィルムマガジンを示す斜視図
【図2】図1のフィルムマガジンの側面図
【図3】図1のフィルムマガジンの要部の拡大図
【図4】図1のフィルムマガジンに用いられるベルト部材の一部破断斜視図
【図5】図1のフィルムマガジンの背面図
【図6】図1のフィルムマガジンの平面図
【図7】図1に対応する別の状態におけるフィルムマガジンの側面図
【図8】図1のフィルムマガジンの開閉操作を示す側面図
【図9】コアの出し入れを説明する側面図
【図10】フィルムマガジンの別実施形態を示す側面図
【図11】図10のフィルムマガジンの要部の斜視図
【図12】フィルムマガジンのさらに別の実施形態を示す側面図
【図13】図12のフィルムマガジンの要部の斜視図
【図14】フィルムマガジンの従来例を示す斜視図
【図15】フィルムマガジンのもう一つの従来例を示す斜視図
【符号の説明】
2 フィルム
4 ケース体
6,8 タイミングプーリ
10 タイミングプーリ
12 テンションアーム
16 テンションプーリ
17 テンションプーリ
18 放電紙
30 タイミングベルト
31 ベルト本体
32 導電層
40 コア
45 フィルムガイド
RM ロール体
Claims (6)
- 写真フィルムを巻き回して得られるロール体を、同ロール体の外周面との接当を介して格納するベルト部材を有し、前記ロール体は、軸芯を固定された一対の回転ローラによって、前記ベルト部材を介して回転操作可能に支持されており、これによって、前記ロール体は、写真フィルムの出し入れに基づく前記ロール体の外径変化に拘わらず常に前記一対の回転ローラと接し、さらに、前記ロール体の外径に拘わらず前記ベルト部材に張力を保持するためのテンションプーリが回転自在に設けられており、前記格納された写真フィルムに蓄積される静電気を逃がす除電手段を備えているフィルムマガジンであって、
前記ベルト部材の少なくとも写真フィルム接当面は導電部によって構成されており、前記除電手段は、前記写真フィルムに蓄積される静電気を前記導電部を介して外部に放電する放電手段からなり、前記放電手段が、導電性材料で形成された前記テンションプーリによって構成されているフィルムマガジン。 - 写真フィルムを巻き回して得られるロール体を、同ロール体の外周面との接当を介して格納するベルト部材を有し、前記ロール体は、軸芯を固定された一対の回転ローラによって、前記ベルト部材を介して回転操作可能に支持されており、これによって、前記ロール体は、写真フィルムの出し入れに基づく前記ロール体の外径変化に拘わらず常に前記一対の回転ローラと接し、さらに、前記ロール体の外径に拘わらず前記ベルト部材に張力を保持するためのテンションプーリが回転自在に設けられており、前記格納された写真フィルムに蓄積される静電気を逃がす除電手段を備えているフィルムマガジンであって、
前記ベルト部材の少なくとも写真フィルム接当面は導電部によって構成されており、前記除電手段は、前記写真フィルムに蓄積される静電気を前記導電部を介して外部に放電する放電手段とからなり、前記放電手段は、前記ベルト部材の前記導電部と接当可能なように前記テンションプーリの周面に形成された放電シートによって構成されているフィルムマガジン。 - 前記放電シートは、導電性繊維を含有する放電紙である請求項2に記載のフィルムマガジン。
- 前記ベルト部材の全体が、導電性カーボンを添加したゴム材料によって形成された前記導電部である請求項1から3のいずれか一項に記載のフィルムマガジン。
- 前記ベルト部材は、任意の材料で形成されたベルト本体と、前記ベルト本体の全長にわたって写真フィルム接当面として貼り付けられた前記導電層とからなる請求項1から3のいずれか一項に記載のフィルムマガジン。
- 前記導電層が放電性シートで構成されており、この放電性シートが、前記導電部と前記放電手段を兼ねている請求項1から3のいずれか一項に記載のフィルムマガジン。
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