JP3625032B2 - フィルムマガジン - Google Patents
フィルムマガジン Download PDFInfo
- Publication number
- JP3625032B2 JP3625032B2 JP31037798A JP31037798A JP3625032B2 JP 3625032 B2 JP3625032 B2 JP 3625032B2 JP 31037798 A JP31037798 A JP 31037798A JP 31037798 A JP31037798 A JP 31037798A JP 3625032 B2 JP3625032 B2 JP 3625032B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tension
- film
- roll body
- belt
- belt member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Projection-Type Copiers In General (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真フィルムを取出し可能に格納するためのフィルムマガジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のフィルムマガジンとしては、特開昭56−42227号公報に記載された写真焼付用カートリッジが知られている。
この写真焼付用カートリッジでは、図8−イ、ロに示すように、コア201によって一定方向に巻取られる長尺の格納用テープ203が形成するテープロール206の間に複数のピースフィルムPNを、スプライスすることなく順次挟み込んで格納し、また、格納されていたピースフィルムPNを、巻取られた格納用テープ203を巻戻すことによって順次抽出しては、プリンタ装置の露光部まで搬送し、印画紙に焼き付けすることができる。すなわち、多数のピースフィルムPNを、スプライスで接続するまでもなく、ばらばらの状態で格納用テープ203の間に格納することができ、しかも、排出時のフィルムの順序は、格納時と逆の順番が守られるという利点がある。因みに、この従来例では、格納用テープ203をピースフィルムPNと共に巻取るためのコア201の軸芯は所定位置に固定されているため、形成されるロール206の外径が、巻取るフィルムの数量や長さに応じて拡大することに応じて、ピースフィルムPNの通過経路Pは変化せざるを得ない構成であった。したがって、ピースフィルムPNの出し入れを十分に円滑に行うために、ロール206を外側から押さえ込む圧着ローラ207の位置や、圧着ローラ207とフィルム搬送ローラ208の間においてピースフィルムPNをガイドするガイド部材209の姿勢を、ピースフィルムPNの通過経路Pの変化に沿って変更可能に設けてある。
【0003】
一方、上記の従来例のように多数のピースフィルムを、スプライスで接続することなく、ばらばらの状態で格納可能なフィルムマガジンを使用する際には、各ピースフィルムの先頭部の特定箇所などに、そのピースフィルムに割り当てたID番号、或いは、露光すべき画像駒の指定や各駒毎のプリント枚数をバーコードその他の形で示す情報シールを貼付した上で、フィルムマガジンに次々に格納しておけば、露光処理の工程では、露光装置がこのフィルムマガジンからピースフィルムを次々に引き出しては露光処理する際に、各ピースフィルムに対応したシールから露光に関する必要な指示を読取りながら露光処理を実施することができる。ただし、この場合、情報シールの適切な貼付方法としては、画像領域以外で比較的に面積の広い部分、すなわち、例えば上側のパーフォレーションに貼着する方法が考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の構成のフィルムマガジンにおいて、情報シールを貼付した多数のピースフィルムを格納する場合、ロール体の情報シールの貼られた側の端部、すなわち例えば上側のパーフォレーションに相当する部位が他方の端部よりも、ピースフィルムと同じ数だけ貼られたシールの厚さだけ膨らみ、結果的に、写真フィルムの幅方向で外径が大きく異なった(円錐台形)ロール体が形成されるという現象が生じる。そして、このロール体の外径の偏りによって、フィルムマガジンからの排出時に写真フィルムがフィルムマガジンの出口付近など(上記の従来例では、ピースフィルムPNをロール206から出口までガイドするガイド部材209の端部が該当する)で詰まる、或いは、蛇行した状態で排出される等の問題が生じる可能性があり、改善の余地があった。
【0005】
したがって、本発明の目的は、上に例示した従来技術によるフィルムマガジンの持つ前述した欠点に鑑み、各ピースフィルム毎に、フィルムの幅方向で偏った箇所、例えば上側のパーフォレーションの上などに情報シールを貼付して格納した場合でも、排出時にフィルムがフィルムマガジンの出口付近で詰まる、或いは、蛇行した状態で排出される等の問題が生じ難いフィルムマガジンを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1によるフィルムマガジンは、
写真フィルムを巻回して得られるロール体を同ロール体の外周面との接当を介して保持するベルト部材を有し、
前記ベルト部材は、前記ロール体を形成している写真フィルムの幅方向に並設された2本のベルト部材であり、前記ロール体は、前記2本のベルト部材を介して回転操作可能に設けられており、
前記各ベルト部材の弛みを吸収することによって、写真フィルムの出し入れに基づく前記ロール体の外径変化に拘わらず前記各ベルト部材に張力を保持するための一対の弛み吸収機構が設けられており、さらに、
前記ベルト部材に保持されている張力を写真フィルムの幅方向に関して不均等にする張力不均等化手段が設けられており、前記張力不均等化手段は、互いに異なった弾性係数を持つ前記2本のベルト部材によって構成されていることを特徴構成としている。
【0007】
このような特徴構成を備えているために、本発明の請求項1によるフィルムマガジンでは、写真フィルムの特定箇所に貼られた情報シールなどのために、写真フィルムの幅方向で実質的に厚さの異なる写真フィルムをロール体状に格納する場合にも、厚さが実質的に大きいと判明している側の写真フィルム部位(例えば上側のパーフォレーション)は、より張力の大きなベルト部材によって軸芯側に強めに押し付けられながら巻き回され、厚さがより小さい側の写真フィルム部位は、より張力の小さなベルト部材によって軸芯側に穏やかに押し付けられながら巻き回されるため、結果として、写真フィルムの幅方向におけるロール体の外径差が生じ難いという効果が得られる。
さらに、上記の構成のフィルムマガジンでは、写真フィルムどうしが直接に面接触するように巻き回して形成されたロール体を、その外周から包囲するように、無端状のベルト部材が保持しており、このベルト部材を駆動することによって生じるロール体の回転を利用して、写真フィルムの出し入れを行う。したがって、写真フィルムを挟み込むための媒体としての第2の帯状部材が不要なため、多数の画像駒をコンパクトに格納することができる。しかも、形成されたロール体をその最外周面からベルト部材で抑えて保持するので、スプライスによって長尺化された一本のフィルムに限らず、ばらばらのピースフィルム(一般に原則として5〜6駒ずつで切断された短いネガフィルム等を指す)も格納することができる。しかも、写真フィルムの長手方向の端部どうしが僅かずつ重なり合うようにロール化しておけば、排出の順番も格納時の逆順を守ることができて有利である。
加えて、上記の構成のフィルムマガジンでは、各ベルト部材に張力を保持するための弛み吸収機構が、2本のベルトの個々に対応して独立的に設けられているので、例えば紫外線や老朽化などによる特性の劣化(ベルトの伸びや弾性係数の変化)が、2本のベルトの一方のみにおいて先行して生じた場合でも、ロール体を周方向で支持する機能が双方のベルト部材に保たれる。そして、張力不均等化手段としては、前記2本のベルト部材を、互いに異なった弾性係数を持つベルト部材とすれば良い。ベルト部材に対して、互いに異なった弾性係数を持たせる手法としては、2本のベルト部材の間で幅或いは厚さを違える、弾性係数が互いに異なる二つの材質を採用する等が可能である。
【0008】
或いはまた、上記目的を達成するために、本発明の請求項2によるフィルムマガジンは、
写真フィルムを巻回して得られるロール体を同ロール体の外周面との接当を介して保持するベルト部材を有し、
前記ベルト部材は、前記ロール体を形成している写真フィルムの幅方向に並設された2本のベルト部材であり、前記ロール体は、前記2本のベルト部材を介して回転操作可能に設けられており、
前記各ベルト部材の弛みを吸収することによって、写真フィルムの出し入れに基づく前記ロール体の外径変化に拘わらず前記各ベルト部材に張力を保持するための一対の弛み吸収機構が設けられており、さらに、
前記ベルト部材に保持されている張力を写真フィルムの幅方向に関して不均等にする張力不均等化手段が設けられており、
前記弛み吸収手段は、前記ベルト部材を所定箇所で引き絞って前記弛みを所定箇所に集めるために写真フィルムの幅方向に並設された一対の付勢手段であり、互いに付勢力が異なる前記一対の付勢手段が前記張力不均等化手段を構成していることを特徴構成としている。
【0009】
このような特徴構成を備えているために、本発明の請求項2によるフィルムマガジンでは、写真フィルムの特定箇所に貼られた情報シールなどのために、写真フィルムの幅方向で実質的に厚さの異なる写真フィルムをロール体状に格納する場合にも、厚さが実質的に大きいと判明している側の写真フィルム部位は、より張力の大きなベルト部材によって軸芯側に強めに押し付けられながら巻き回され、厚さがより小さい側の写真フィルム部位は、より張力の小さなベルト部材によって軸芯側に穏やかに押し付けられながら巻き回されるため、結果として、写真フィルムの幅方向におけるロール体の外径差が生じ難いという効果が得られる。
さらに、上記の構成のフィルムマガジンでは、写真フィルムどうしが直接に面接触するように巻き回して形成されたロール体を、その外周から包囲するように、無端状のベルト部材が保持しており、このベルト部材を駆動することによって生じるロール体の回転を利用して、写真フィルムの出し入れを行う。したがって、写真フィルムを挟み込むための媒体としての第2の帯状部材が不要なため、多数の画像駒をコンパクトに格納することができる。しかも、形成されたロール体をその最外周面からベルト部材で抑えて保持するので、スプライスによって長尺化された一本のフィルムに限らず、ばらばらのピースフィルムも格納することができる。しかも、写真フィルムの長手方向の端部どうしが僅かずつ重なり合うようにロール化しておけば、排出の順番も格納時の逆順を守ることができて有利である。
加えて、上記の構成のフィルムマガジンでは、各ベルト部材に張力を保持するための弛み吸収機構が、2本のベルトの個々に対応して独立的に設けられているので、例えば紫外線や老朽化などによる特性の劣化が、2本のベルトの一方のみにおいて先行して生じた場合でも、ロール体を周方向で支持する機能が双方のベルト部材に保たれる。また、特に、前記弛み吸収手段を、前記ベルト部材を所定箇所で引き絞って前記弛みを所定箇所に集めるために写真フィルムの幅方向に並設された一対の付勢手段によって構成し、前記一対の付勢手段の付勢力を互いに異なるものとすることで、これら一対の付勢手段を前記張力不均等化手段とすることができる。
【0010】
具体的には、ベルト部材を写真フィルムの一対のパーフォレーション部と接当する2本のベルト部材とし、前記弛み吸収手段が、前記各ベルト部材と係合したテンションプーリと、前記各テンションプーリの軸芯を所定方向に付勢するために前記各テンションプーリに対応して設けられたバネとを有し、前記バネどうしの弾性係数を互いに異なるものとすれば良い。
【0011】
さらに具体的には、互いに独立して揺動可能な2本のテンションアームを設け、前記テンションプーリは各テンションアームの遊端側に支持されており、各テンションアームを所定姿勢に付勢するために一端が各テンションアームの揺動部位に固定された一対の引っ張りコイルバネを設けて、前記引っ張りコイルバネどうしの弾性係数を互いに異なるものとすれば良い。このような構成にしておけば、引っ張りコイルバネどうしの付勢力の差が、貼付された情報シールの厚さなどに適したものとなるように、適切な特性の引っ張りコイルバネを取り替えることの出来る構造も容易に実現できる。
【0012】
或いはまた、上記目的を達成するために、本発明の請求項5によるフィルムマガジンは、
写真フィルムを巻回して得られるロール体を同ロール体の外周面との接当を介して保持するベルト部材を有し、
前記ベルト部材は、前記ロール体を形成している写真フィルムの幅方向に並設された2本のベルト部材であり、前記ロール体は、前記2本のベルト部材を介して回転操作可能に設けられており、
前記各ベルト部材の弛みを吸収することによって、写真フィルムの出し入れに基づく前記ロール体の外径変化に拘わらず前記各ベルト部材に張力を保持するための一対の弛み吸収機構が設けられており、
前記ベルト部材に保持されている張力を写真フィルムの幅方向に関して不均等にする張力不均等化手段が設けられており、
前記弛み吸収手段は、前記各ベルト部材を所定箇所で引き絞って前記弛みを所定箇所に集めるために写真フィルムの幅方向に並設された一対の付勢手段であり、前記張力不均等化手段は、前記一対の付勢手段の少なくとも一方に設けられた付勢力調整機構によって構成されていることを特徴構成としている。
このような特徴構成を備えているために、本発明の請求項5によるフィルムマガジンでは、写真フィルムの特定箇所に貼られた情報シールなどのために、写真フィルムの幅方向で実質的に厚さの異なる写真フィルムをロール体状に格納する場合にも、厚さが実質的に大きいと判明している側の写真フィルム部位は、より張力の大きなベルト部材によって軸芯側に強めに押し付けられながら巻き回され、厚さがより小さい側の写真フィルム部位は、より張力の小さなベルト部材によって軸芯側に穏やかに押し付けられながら巻き回されるため、結果として、写真フィルムの幅方向におけるロール体の外径差が生じ難いという効果が得られる。
さらに、上記の構成のフィルムマガジンでは、写真フィルムどうしが直接に面接触するように巻き回して形成されたロール体を、その外周から包囲するように、無端状のベルト部材が保持しており、このベルト部材を駆動することによって生じるロール体の回転を利用して、写真フィルムの出し入れを行う。したがって、写真フィルムを挟み込むための媒体としての第2の帯状部材が不要なため、多数の画像駒をコンパクトに格納することができる。しかも、形成されたロール体をその最外周面からベルト部材で抑えて保持するので、スプライスによって長尺化された一本のフィルムに限らず、ばらばらのピースフィルムも格納することができる。しかも、写真フィルムの長手方向の端部どうしが僅かずつ重なり合うようにロール化しておけば、排出の順番も格納時の逆順を守ることができて有利である。
加えて、上記の構成のフィルムマガジンでは、各ベルト部材に張力を保持するための弛み吸収機構が、2本のベルトの個々に対応して独立的に設けられているので、例えば紫外線や老朽化などによる特性の劣化が、2本のベルトの一方のみにおいて先行して生じた場合でも、ロール体を周方向で支持する機能が双方のベルト部材に保たれる。また、特に、弛み吸収手段を、ベルト部材を所定箇所で引き絞ってベルト部材の前記弛みを所定箇所に集めるために写真フィルムの幅方向に並設された一対の付勢手段によって構成し、これら一対の付勢手段の少なくとも一方に付勢力調整機構を設けて、これを張力不均等化手段とすることができる。
【0013】
ベルト部材を写真フィルムの一対のパーフォレーション部と接当する2本のベルト部材とし、前記弛み吸収手段は、これら2本のベルト部材に対応して互いに独立して揺動可能に設けられた2本のテンションアームと、各テンションアームの遊端側に回転可能に支持されつつ各ベルト部材と係合したテンションプーリと、各テンションアームを所定姿勢に付勢するために一端が各テンションアームの揺動部位に固定された一対の引っ張りコイルバネとを有し、少なくとも一方の引っ張りコイルバネの他端を移動させる変位手段を設けて、この変位手段を付勢力調整機構としても良い。
【0014】
ベルト部材とロール体とを収納する函体を設け、変位手段を、引っ張りコイルバネの他端を支持しつつ前記函体に対して変位可能に設けられた支持片と、この支持片の位置を函体に対して相対移動させる固定位置調節手段とから構成すれば良い。
【0015】
本発明によるその他の特徴および利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるであろう。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明のフィルムマガジンの実施形態の一例について図面に基づいて解説する。このフィルムマガジンは、スプライスされていない個々に独立した状態の多数のピースフィルム(写真フィルムの一例)を順番に格納し、また格納した時と逆の順序で排出することができる。
尚、各ピースフィルム2の一部には、ピースフィルム2を特定するためのID番号を含む情報シール2aが貼着されている。これらの情報シールは、裏面側に粘着層を備えた紙製または薄い樹脂製の小さなシートであり、表面側にはバーコードによって上記の情報が印刷されている。情報シール2aは、画像がある駒領域を避けて、一対のパーフォレーション部の片方を利用して貼着されており、本実施形態では、各ピースフィルム2の長手方向の一端、すなわち、フィルムマガジン1に格納する際に各ピースフィルム2の再後端、フィルムマガジン1から引き出す際の先頭部に相当する位置に貼着されている。因みに、情報シールとしてはフィルムの画像領域を除いた部位(例えばパーフォレーション部)に貼着可能な寸法であれば良いが、本実施形態では、幅が約5mm、長さが約20mmの大きさを持ち、粘着層を含めた厚さが約200ミクロンの情報シール2aを用いている。これを前記粘着層を介してピースフィルム2に貼着すると、この貼着された部分のピースフィルム2の厚さは、約350ミクロンとなる(貼着前のピースフィルム2の厚さは約150ミクロン)。
【0017】
図1に示されたフィルムマガジン1は、図3、4に示されるように、平滑度の高い内側面4i,4iを備えたステンレス鋼など金属製のケース部材4を備えている。内側面4i,4iどうしは35mmフィルムのピースフィルム2より僅かに広い幅をもって離間しており、両内側面4i,4iの間には、外部からの回転駆動力で回転操作可能な駆動ローラとしてのタイミングプーリ6と、回転軸芯を水平向きに固定されたタイミングプーリ8,10a,10b,10c,10d,10e,10fが回転自在に支持されている。
さらに、両内側面4i,4iの間には、合成樹脂製で円筒状のコア40が、回転自在、軸芯移動自在に収納されている。コア40の幅寸法は、内側面4i,4i内で自由に、しかも「がたつき」のない状態で移動および回転できるように決められている。尚、コア40は、後述する要領にて、ケース部材4から取り出し自在に構成されている。
【0018】
また、ケース部材4内には、一対のゴム製の無端のタイミングベルト30が設けられており、その一端はコア40の外周に巻き回され、タイミングベルト30の残りの部分は、タイミングプーリ6,8の間を通過した後、軸芯がケース部材4に固定されたタイミングプーリ10a,10b,10c,10d,10e,10fの外周に巻き回されている。そして、ケース部材4内には、タイミングベルト30に一定量以上の張力を加えるためのテンションプーリ16,17が設けられているので、コア40は、タイミングベルト30によって常にタイミングプーリ6,8の側に引き寄せられている。言い換えれば、タイミングプーリ6,8は、コア40(または、後述する要領でコア40上に形成されるフィルムのロール体)を、タイミングベルト30を介して支持する一対の回転部材を構成しており、その結果、コア40上に巻き付けられるフィルムの量に拘わらず、常に安定してコア40または前記ロール体をケース部材4内にて保持できる。
尚、図10に示されるように、タイミングベルト30は、格納される写真フィルムをそのパーフォレーション部で押し付ける2本のベルト部材30a,30bからなる。
【0019】
この実施形態においては、図1に最も良く示されるように、テンションプーリ16,17は、2本のタイミングベルト30a,30b毎に独立して設けられている。すなわち、図1の左側に示されるタイミングベルト30aに張力を与える16L,17L、および、図1の右側に示されるタイミングベルト30bに張力を与える16R,17Rである。テンションプーリ16,17を位置変更可能に支持する支持部材としてのテンションアーム12もまた、2本のタイミングベルト30a,30b毎に独立して設けられている。すなわち、ケース部材4に対して互いに独立して揺動可能な左右一対のテンションアーム12L,12Rが設けられており、左側のテンションプーリ16L,17Lは、テンションアーム12L上に、右側のテンションプーリ16R,17Rは、テンションアーム12R上に、それぞれ回転自在に支持されている。テンションアーム12L,12Rはステンレス鋼などの剛性材料で形成されている。
【0020】
各テンションアーム12L,12Rは、ケース部材4上に軸芯12a周りで揺動可能に設けられており、付勢機構によって、常にテンションアーム12L,12Rの遊端がタイミングプーリ6,8に接近する姿勢に付勢されている。前記付勢機構は、ケース部材4外に回転自在に但し軸芯位置移動不能に設けられたプーリ24L,24Rと、一端がテンションアーム12L,12Rの中間位置に設けられたピン12bに固定されプーリ24に巻き回されたワイヤロープ25L,25Rと、ワイヤロープ25の他端を、タイミングプーリ6,8から引き離すように引っ張るために一端をケース部材4上に固定されたコイルバネ26L,26Rからなる。
このように、タイミングベルト30a,30bに掛かる張力を所定値以上に保持するためのテンションプーリ16,17と、テンションプーリを支持するための変位可能な支持部材としてのテンションアーム12と、テンションアーム12の姿勢をロール体の外径に拘わらずタイミングベルト30a,30bに掛かる張力が保持されるように付勢する付勢手段(コイルバネ26L,26R)とが、二本のタイミングベルト30a,30bの個々に対応して独立して設けられているので、何らかの原因でタイミングベルト30a,30bの片方が不可逆的に伸びてしまう等、二本のタイミングベルト30a,30bどうしの間に長さの相違が生じても、タイミングベルト30a,30bには所定量以上の張力が維持されるので、例えば伸びた方のタイミングベルト30が、駆動ローラとしてのタイミングプーリ6上を空回りする等の誤動作が防止される。
【0021】
尚、格納される各ピースフィルム2の情報シール2aが貼着されている側に対応するテンションアーム12Rを付勢するコイルバネ26Rは、ケース部材4上に直接に固定されているが、図1に示されるように、情報シール2aが貼着されていない側に対応するテンションアーム12Lを付勢するコイルバネ26Lは、ケース部材4上をコイルバネ26Lの伸長方向に沿って摺動移動可能に支持されたプレート52(変位可能に設けられた支持片の一例)上に固定されている。プレート52は、ケース部材4(函体の一例)の外面に固着された一対のアングル部材54,54の間に摺動自在に支持されている。また、一対のアングル部材54,54の長手方向の一端には、支持プレート55がケース部材4から立設固定されており、一方、プレート52の一端からもストッパー部52aが立設している。そして、支持プレート55とストッパー部52aの双方にはそれぞれ貫通孔が形成されており、支持プレート55とストッパー部52aとはこれらの貫通孔に挿通された一本の雄ネジ部材56(固定位置調節手段の一例)によって連結されている。支持プレート55に形成された貫通孔は、雄ネジ部材56のネジ部の外径より十分に大きく、また、雄ネジ部材56の頭部の外径より十分に小さい。一方、ストッパー部52aに形成された貫通孔には、雄ネジ部材56のネジ部と螺合する雌ネジが切られている。したがって、コイルバネ26Lの収縮力に基づくプレート52のプーリ24L側への移動は、プレート52のストッパー部52aと雄ネジ部材56のネジ部の間の係合、および、支持プレート55と雄ネジ部材56の頭部の間の接当によって阻止されている。そこで、雄ネジ部材56を回転操作すると、雄ネジ部材56の支持プレート55に対する相対位置(支持プレート55と雄ネジ部材56の頭部とが接当した状態)は変化しないが、プレート52の位置は、ストッパー部52aの雄ネジ部材56に対する螺進を介して、コイルバネ26Lの長手方向に沿って摺動移動するので、コイルバネ26Lの実質的な弾性力を変更することができる。すなわち、ここでは摺動自在に設けられたプレート52と、螺進可能に支持された雄ネジ部材56とが、コイルバネ26Lの実質的な弾性力を調整することのできる付勢力調整機構を構成している。この付勢力調整機構は、ひいては、タイミングベルト30aに保持されている張力をも調整可能である。
本実施形態では、図3に示されるように、雄ネジ部材56を螺進させてストッパー部52aを上方に移動させることによって、プレート52に支持されているコイルバネ26Lの一端(図1〜3における下端)をプーリ24L側へ移動させ、他方のコイルバネ26Rの下端よりも上方に配置している。これによって、コイルバネ26Lの見掛けの弾性率を、反対側のコイルバネ26Rに比して低めに設定してある。このように設定しておけば、コア40上に多数のピースフィルム2を巻き回す際にタイミングベルト30aからピースフィルム2に掛けられる求心方向の押し付け力が、タイミングベルト30bのものより小さくなるので、本実施形態のように、右側のパーフォレーションのみに情報シール2aが貼着されたピースフィルム2を多数格納しても、形成されるロール体RMの外径は比較的に左右のバランスのとれた形態となる。
【0022】
図4と5に示されるように、駆動ローラとしてのタイミングプーリ6は、これと同心状に支持されたギヤ7と一体的に回転するように設けられており、そして、ギヤ7と噛み合うようにフィルム巻き取り装置またはプリンタプロセッサー側に設けられ、図示されないステップモータなどで回転駆動される駆動ギヤ50によって回転制御可能となっている。タイミングプーリ6が外力で図2の矢印向きに回転操作されると、タイミングベルト30と、タイミングベルト30の一部に内接したコア40も、各々矢印の方向に回動される。
一対のタイミングプーリ6,8の間には、平滑な面を持った一対のフィルムガイド45がフィルム出入口として水平に設けられている。
そこで、タイミングプーリ6ならびにタイミングベルト30を、図2の矢印の方向に回転させながら、フィルムガイド45からピースフィルム2などをタイミングプーリ6向きに挿入すると、ピースフィルム2の先端は、タイミングプーリ6上のタイミングベルト30とコア40との間に挟持されつつ、先ず、タイミングプーリ6とコア40の接線方向に引き取られ、次に、ピースフィルム2の全体がコア40の外周上に巻き付けられて行く、言い換えれば、コア40の外周面とコア40上に巻き付けられているタイミングベルト30との間に収納されて行く。
【0023】
さらに、多数のピースフィルム2が次々に挿入されると、これらも全て、同様に、コア40とタイミングベルト30との間に収納できる。以上の操作によって、図5に示されるように、コア40の外周上には、(タイミングプーリ6の回転操作により、コア40とタイミングベルト30の間に挟まれたロール体RMも、タイミングベルト30を介して回動されるので)多数のピースフィルム2からなるロール体RMが形成されるが、このロール体RM内では、常に、最初に挿入したピースフィルム2(ロール体RMの最も内側に位置し、コア40に接している)に始まり、最後に挿入したピースフィルム(ロール体RMの最も外側に位置し、タイミングベルト30に接している)に至るまで、その挿入した際の順番が全て維持されている。
以上から理解されるように、一対のタイミングプーリ6,8は、写真フィルムを巻き回して得られるロール体RMを常にフィルムガイド45近傍に保持し、同時に、ロール体RMを回転駆動する機能を果たしている。
【0024】
また、常にロール体RMが、一対のタイミングプーリ6,8に押し付けられている構成であるので、言い換えれば、一対のタイミングプーリ6,8は、コア40またはロール体RMを、タイミングプーリ6とコア40が作る接線またはタイミングプーリ6とロール体RMとが作る接線の方向が、フィルムガイド45の案内方向とほぼ一致する姿勢で保持することができる。したがって、格納するフィルムの全長に応じてロール体RMの外径が変化しても、マガジンのフィルム出入口におけるフィルムの姿勢、すなわち、フィルム通過経路としてのフィルムガイド45からフィルムが進入する角度ならびにフィルムガイド45へ排出される角度は変化せず、スムースなフィルムの出し入れが確保される。
さらに、コア40とタイミングベルト30の間に挟まれたフィルムのロール体RMは、格納するフィルムの全長に応じて変化するフィルムロールの外径に拘わらず、また、ロール体RMの外形の真円度が低い場合でも、その外周からタイミングベルト30によって常に求心的に押し付けられているので、フィルムをマガジン内で安定して保持可能な上に、できたフィルムのロールの形状を保持するためにローラ部材などで直に押さえ付けることがないので、フィルムをマガジンに対して出し入れする際に、フィルムマガジン側とフィルムとの間に摩擦を生じる可能性が少ない。
【0025】
そして、形成されるフィルムのロール体RMを同ロールRMの外周側からの力で転がすことによって格納するので、スプールが外力で強制的に回転駆動され、そのスプールの外周にフィルムが巻き付けられる構成と異なり、スプールによってフィルムが内側から絞られて、フィルムの面どうしの間に摩擦を伴う周方向の「ずれ」が生じない。
また、タイミングベルト30の回転駆動を介してロール体RMを回転駆動するので、スプールが外力で強制的に回転駆動され、そのスプールの外周にフィルムが巻き付けられる構成と異なり、タイミングベルト30の駆動速度を一定にすれば、形成されたロール体RMの外径の変化に拘わらず、フィルムマガジン内に進入するフィルムのフィルムガイド45付近における速度、および、フィルムマガジン内から引き出されるフィルムのフィルムガイド45付近における速度は一定となる。
【0026】
この実施形態では、タイミングプーリ6ならびにタイミングベルト30によってロール体RMの回転操作が開始される瞬間および停止される瞬間などに、コア40またはロール体RMが自重に基づいて起こすふらつき又は揺れの現象は、ロール体ガイド機構によって抑制されている。
前記ロール体ガイド機構は、コア40の中心に固定された金属製の軸部材40sと、ケース部材4の内側に設けられた一対のガイド溝60,60からなる。軸部材40sは、コア40の両側面から数mmずつ突出するように、コア40の幅よりも長めに設定されており、一対のガイド溝60,60は、この軸部材40sの突出した部位を収納することによって、コア40の移動方向を図5の矢印で示した直線方向に沿った線分内に規制する。
尚、ロール体RMからのピースフィルム2の排出の際に、後続するピースフィルム2の先端がフィルムガイド45の開口部に進入せずに、ロール体RMの外周に貼り付いたまま、再びベルト部材30の内周面に挟まれる事態(この現象の原因としては、本発明の除電手段によって排除し切れなかった弱い静電気の他に、ロール体RMを形成している間にピースフィルム2に生じる巻き癖が考えられる)を防止するために、格納時には、後続して格納するピースフィルムの端部が先に格納したピースフィルムの端部の内周側に入り込むように、上にピースフィルムの端部どうしを数mmの長さでオーバーラップさせた状態で格納すれば良い。このような要領で格納すれば、排出時には、後続して格納したピースフィルムが排出完了する直前に、先に格納したピースフィルムの先端をロール体RMの外周から引き離してフィルムガイド45まで案内することができる。
【0027】
また、図6(イ)に示されるように、ケース部材4は、タイミングプーリ6を支持する上部ケース4aと、タイミングプーリ8を支持する下部ケース4bとに分離形成されており、上部ケース4aは、図6(ロ)に示されるように、下部ケース4bに設けられた軸芯X回りで下部ケース4bに対して揺動可能である。
そして、下部ケース4bには、樹脂製のガイド溝形成部材60a,60aが取り付けられており、このガイド溝形成部材60a,60aの各対向面に前述した一対のガイド溝60,60が形成されている。ガイド溝60,60は、タイミングプーリ6とタイミングプーリ8の各軸芯どうしを結ぶ線分に対してほぼ直角に交差するように、フィルムガイド45から最も離間した第1端部60cからフィルムガイド45に最も近接した第2端部60dまで、直線状に延びている。
第1端部60cは、コア40の軸部材40sをガイド溝60,60内に受け入れるための開口部となっており、第1端部60cには、コア40の軸部材40sの出し入れを容易にするための案内面60eが形成されている。そこで、上部ケース4aを下部ケース4bに対して揺動させて図6(ロ)や図7のように開いた上で、コア40の軸部材40sをガイド溝60,60内に挿入すると、テンションアーム12L,12R等からなる前記付勢機構とタイミングベルト30の張力の作用で、コア40は、ガイド溝60,60の第2端部60d側に付勢される。ガイド溝60,60の第2端部60dは閉じられているので、上部ケース4aを下部ケース4bに対して揺動させて開いた際に、上記付勢力によってフィルムマガジン1外に飛び出さない。
【0028】
因みに、ガイド溝60,60の長さ、言い換えれば、第1端部60cと第2端部60dの位置は、図6(イ)に示されたような、全くフィルムが巻き付けられていない状態のコア40が、タイミングプーリ6とタイミングプーリ8の双方に十分に接近してこれらのプーリと接線を形成可能となることを、閉じられた第2端部60dが阻害しないように、そして、図5に示されたような、フィルムが最大量まで巻き付けられた状態のコア40でも、第1端部60cからガイド溝60,60を逸脱することのないように決められている。
コア40をフィルムマガジン1内にセットする際には、先ず、上部ケース4aを下部ケース4bに対して揺動させて開き、コア40を、その外周の一部に一対のタイミングベルト30a,30bを巻き掛けながらガイド溝60,60内に挿入し、上部ケース4aを下部ケース4bに対して逆向きに揺動させて閉じれば良い。この閉鎖操作によって、ガイド溝形成部材60a,60aは上部ケース4aの内側に挿入されるように構成されている。
尚、下部ケース4bの、ガイド溝形成部材60a,60aの各外側に相当する位置からは、ノブ70を回転可能に支持するノブ支持板70aが延びており、上部ケース4aを下部ケース4bに対して閉じた後は、下部ケース4bの両側面に設けられたノブ70を手動で時計回りに回転操作すれば、上部ケース4a側に形成された薄い入り江状の係合凹部72が、ノブ70のネック部とノブ支持板70aの間で締め付けられて、上部ケース4aと下部ケース4bとは閉じられた状態でロックされる。ノブ70と係合凹部72からなるこのロック機構は、フィルムマガジン1の両側面に設けられている。
【0029】
タイミングプーリ8、10a,10b,10c,10d,10e,10f,16,17は、その名称の通り、タイミングベルト30の内面に形成されたラック状の歯と係合する歯を備えているが、これらのタイミングプーリ、すなわち、駆動ローラとしてのタイミングプーリ6を除く全てのタイミングプーリはいずれも、図4に例示されたタイミングプーリ10fに代表されるように、左右のタイミングプーリは互いに回転自在に、すなわち具体的にはボールベアリング10Pを介して、軸10S上に支持されている。したがって、コア40をフィルムマガジン1に対して着脱する際などに、タイミングベルト30の内面の歯とこれらのタイミングプーリの間で歯飛びが生じても、タイミングベルト30の中途部分に局部的な延び縮みが維持されることはない。
尚、説明上の便宜のために、図1では、ケース部材を二点鎖線で、ケース部材上に設けられた各構成部品を実線で記し、図2から図5については、これらの全てを原則的に実線で記し、これらを更に覆うポリカーボネート等の透明樹脂製のカバー部材80を二点鎖線で記している。また、図6と7については、カバー部材80が示す外形を実線で示している。
【0030】
〔別の実施形態〕
<1>上記の実施形態では、張力不均等化手段を、前記一対の付勢手段の少なくとも一方に設けられた付勢力調整機構によって実現している。しかしながら、一対の付勢手段として、元々の弾性係数の異なるバネなどを用いて、これを張力不均等化手段としても良い。これを上記の実施形態で適用された事情に即して言えば、情報シール2aが貼着されていない側に対応する図1の左側のコイルバネ26Lを、貼着されている側に対応する右側のコイルバネ26Rに比して弾性係数の低いものとすれば、右側のパーフォレーションのみに情報シール2aが貼着されたピースフィルム2を多数格納しても、形成されるロール体RMの外径は比較的に左右のバランスのとれた形態となる。
【0031】
<2>一方、一対の付勢手段には互いに同等の付勢力を付与しておき、一対のベルト部材として、互いに張力の異なるものを用いて、これを上記の実施形態で適用された事情に即して言えば、情報シール2aが貼着されていない側に対応する図1の左側のベルト部材30aを、貼着されている側に対応する右側のベルト部材30bに比して張力の弱いものとすれば、右側のパーフォレーションのみに情報シール2aが貼着されたピースフィルム2を多数格納しても、形成されるロール体RMの外径は比較的に左右のバランスのとれた形態となる。一対のベルト部材どうしで張力を異ならせる方法としては、材質自身の弾性係数や断面形状が同じ同材質で、長さだけが異なるベルトとすれば良い。また、一対のベルト部材どうしで張力を異ならせる方法として他に、長さが同一だが、弾性係数の違う2本のベルトとすることによって張力を異ならせても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィルムマガジンのもう一つの別実施形態を示す斜視図
【図2】図1のフィルムマガジンの側面図
【図3】図1のフィルムマガジンの背面図
【図4】図1のフィルムマガジンの平面図
【図5】図1に対応する別の状態におけるフィルムマガジンの側面図
【図6】図1のフィルムマガジンの開閉操作を示す側面図
【図7】コアの出し入れを説明する側面図
【図8】フィルムマガジン従来例を示す斜視図
【符号の説明】
2 フィルム
4 ケース体
6,8 タイミングプーリ
10 タイミングプーリ
12 テンションアーム
16 テンションプーリ
30 タイミングベルト
40 コア
45 フィルムガイド
52 プレート
52a ストッパー部
54 アングル部材
55 支持プレート
56 雄ネジ部材
RM ロール体
Claims (7)
- 写真フィルムを巻回して得られるロール体を同ロール体の外周面との接当を介して保持するベルト部材を有し、
前記ベルト部材は、前記ロール体を形成している写真フィルムの幅方向に並設された2本のベルト部材であり、前記ロール体は、前記2本のベルト部材を介して回転操作可能に設けられており、
前記各ベルト部材の弛みを吸収することによって、写真フィルムの出し入れに基づく前記ロール体の外径変化に拘わらず前記各ベルト部材に張力を保持するための一対の弛み吸収機構が設けられており、さらに、
前記ベルト部材に保持されている張力を写真フィルムの幅方向に関して不均等にする張力不均等化手段が設けられており、前記張力不均等化手段は、互いに異なった弾性係数を持つ前記2本のベルト部材によって構成されているフィルムマガジン。 - 写真フィルムを巻回して得られるロール体を同ロール体の外周面との接当を介して保持するベルト部材を有し、
前記ベルト部材は、前記ロール体を形成している写真フィルムの幅方向に並設された2本のベルト部材であり、前記ロール体は、前記2本のベルト部材を介して回転操作可能に設けられており、
前記各ベルト部材の弛みを吸収することによって、写真フィルムの出し入れに基づく前記ロール体の外径変化に拘わらず前記各ベルト部材に張力を保持するための一対の弛み吸収機構が設けられており、さらに、
前記ベルト部材に保持されている張力を写真フィルムの幅方向に関して不均等にする張力不均等化手段が設けられており、
前記弛み吸収手段は、前記ベルト部材を所定箇所で引き絞って前記弛みを所定箇所に集めるために写真フィルムの幅方向に並設された一対の付勢手段であり、互いに付勢力が異なる前記一対の付勢手段が前記張力不均等化手段を構成しているフィルムマガジン。 - 前記ベルト部材は写真フィルムの一対のパーフォレーション部と接当可能な2本のベルト部材であり、前記弛み吸収手段は、前記各ベルト部材と係合したテンションプーリと、前記各テンションプーリの軸芯を所定方向に付勢するために前記各テンションプーリに対応して設けられたバネとを有し、前記バネどうしは弾性係数が異なっている請求項2に記載のフィルムマガジン。
- 互いに独立して揺動可能な2本のテンションアームが設けられており、前記テンションプーリは前記各テンションアームの遊端側に支持されており、前記各テンションアームを所定姿勢に付勢するために一端が前記各テンションアームの揺動部位に固定された一対の引っ張りコイルバネである請求項3に記載のフィルムマガジン。
- 写真フィルムを巻回して得られるロール体を同ロール体の外周面との接当を介して保持するベルト部材を有し、
前記ベルト部材は、前記ロール体を形成している写真フィルムの幅方向に並設された2本のベルト部材であり、前記ロール体は、前記2本のベルト部材を介して回転操作可能に設けられており、
前記各ベルト部材の弛みを吸収することによって、写真フィルムの出し入れに基づく前記ロール体の外径変化に拘わらず前記各ベルト部材に張力を保持するための一対の弛み吸収機構が設けられており、さらに、
前記ベルト部材に保持されている張力を写真フィルムの幅方向に関して不均等にする張力不均等化手段が設けられており、
前記弛み吸収手段は、前記各ベルト部材を所定箇所で引き絞って前記弛みを所定箇所に集めるために写真フィルムの幅方向に並設された一対の付勢手段であり、前記張力不均等化手段は、前記一対の付勢手段の少なくとも一方に設けられた付勢力調整機構によって構成されているフィルムマガジン。 - 前記ベルト部材は写真フィルムの一対のパーフォレーション部と接当する2本のベルト部材であり、前記弛み吸収手段は、前記2本のベルト部材に対応して互いに独立して揺動可能に設けられた2本のテンションアームと、前記各テンションアームの遊端側に回転可能に支持されつつ前記各ベルト部材と係合したテンションプーリと、前記各テンションアームを所定姿勢に付勢するために一端が前記各テンションアームの揺動部位に固定された一対の引っ張りコイルバネとを有し、前記付勢力調整機構は、少なくとも一方の前記引っ張りコイルバネの他端を移動させる変位手段である請求項5に記載のフィルムマガジン。
- 前記ベルト部材と前記ロール体とを収納する函体が設けられており、前記変位手段は、前記引っ張りコイルバネの他端を支持しつつ前記函体に対して変位可能に設けられた支持片と、前記支持片の位置を前記函体に対して相対移動させる固定位置調節手段とからなる請求項6に記載のフィルムマガジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31037798A JP3625032B2 (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | フィルムマガジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31037798A JP3625032B2 (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | フィルムマガジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000137313A JP2000137313A (ja) | 2000-05-16 |
JP3625032B2 true JP3625032B2 (ja) | 2005-03-02 |
Family
ID=18004526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31037798A Expired - Fee Related JP3625032B2 (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | フィルムマガジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3625032B2 (ja) |
-
1998
- 1998-10-30 JP JP31037798A patent/JP3625032B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000137313A (ja) | 2000-05-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5287136A (en) | Photographic camera having an improved film transport mechanism | |
US8206046B2 (en) | Recording device with a second platen roller that rotates at a faster speed than a first platen roller | |
JP3625032B2 (ja) | フィルムマガジン | |
US7300015B2 (en) | Paper magazine | |
US5982477A (en) | Film drive apparatus for a photographic film scanner | |
US5797560A (en) | Method and device for continuously feeding film | |
US5979820A (en) | Film magazine | |
US5683052A (en) | Film carrier | |
US5721610A (en) | Film image pickup device | |
US5681003A (en) | Photographic film handling method and apparatus | |
JP3562620B2 (ja) | フィルムマガジン | |
JP3625031B2 (ja) | フィルムマガジン | |
JPS63297085A (ja) | インクリボンの搬送機構 | |
JP3501264B2 (ja) | フィルムマガジン | |
JPS6210200B2 (ja) | ||
JP2004133105A (ja) | フィルム給送機構 | |
US6710858B2 (en) | Photo film carrier | |
JP3548278B2 (ja) | フィルムキャリア | |
JPH086168A (ja) | フィルムキャリア | |
JPH06347892A (ja) | カメラの圧板構造 | |
JP2000056402A (ja) | フィルム収納マガジンとネガキャリアとこれらを備えた写真焼付装置 | |
JPH07219033A (ja) | カメラ | |
JPH07209729A (ja) | 磁気ヘッド付きカメラ | |
JP2002357884A (ja) | 写真フイルムの巻取り方法及び装置並びにフイルムキャリア | |
JPH04172431A (ja) | 情報記憶部付フィルムを使用するカメラ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040604 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040610 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040804 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041111 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041124 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |