JP3624917B2 - 携帯無線機器用アンテナおよび携帯無線機器 - Google Patents

携帯無線機器用アンテナおよび携帯無線機器 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、腕時計型の無線放送受信機、トランシーバ、携帯電話、無線呼び出し端末、通信機器等における送受信を行うための携帯無線機器用アンテナおよび携帯無線機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、小型・軽量で携帯性に優れた利便性から、腕時計程度の超小型サイズの携帯無線機器が各種提案されている。この携帯無線機器では、腕時計のように、腕に装着して使用するため、その形状・寸法の大きさの制約から、特に、無線電波を受信、あるいは送信する空中線アンテナ部の小型化が望まれていた。
【0003】
これは、集積回路技術の進歩により、無線回路部分の小型化や低電力化は、急速に進歩し、電源となる小型電池や充電電池も小型、高性能、高容量のものが使用できるようになってきたのに対して、空中線アンテナの小型化は、取り出し得る電力が無線電波が横切った面積で制約されたり、同調検波の性能が電波の波長と密接に関係する空中線アンテナの長さ寸法で制約されるため、実現が困難であったためである。
【0004】
そこで、例えば、限られた寸法の腕時計型の無線機器では、従来、AMラジオ受信機等、中波領域の電波用にはバー・アンテナ等をケースに内蔵して用いたり、VHF帯のFMラジオや無線呼び出し端末(ページャー)等では、イヤホン兼用のひも型アンテナ、あるいは、腕時計のバンド部を利用したループ型のバンド・アンテナ等を用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の携帯無線機器用アンテナでは、バー・アンテナや、ひも型アンテナ、ループ型のバンド・アンテナを用いていたため、以下の問題があった。
(イ)腕時計型の無線機器におけるケース内蔵のバー・アンテナ等では、近年、数百MHz帯、さらには数GHz帯へと高周波化が進む、無線呼び出し端末や携帯電話、無線通信機器付き携帯情報機器において所望の性能が得られない。また、ケース部分に内蔵するためには、ケース材質に金属などの導電性の材質を用いることを避けなければならない等の問題があった。
【0006】
(ロ)また、FMラジオ受信機等のイヤホン兼用のひも型アンテナでは、使用時に取り付けたり、巻き出したりしなければならず、使い勝手や形態上に問題があった。
(ハ)また、ループ型のバンド・アンテナでは、ループを構成するために、腕バンドのバックル部でアンテナを接続する等、構造や製造が複雑になり、アンテナ部のコストアップにつながるという問題があった。また、腕の寸法により、ループ・アンテナの大きさが変わり、アンテナ長が変化するので、アンテナ特性を一定にするためには、別個の調整回路を設けて、アンテナ長の変化を補う必要があった。
【0007】
(ニ)また、腕時計型の携帯無線機器において、腕に装着するためのバンド部に金属導体を張り付けても、寸法上の制約や、アンテナループ内に導電体で誘電体である人体の腕が入るため、特性が不安定になり、所望の受信感度や安定した受信や通信を行うことができないという問題があった。
(ホ)また、ループ・アンテナでは、一般に、その入力抵抗に対する放射抵抗の割合が小さく、さらに入力リアクタンスを打ち消して用いる必要があるため、アンテナ系としての効率が極めて悪い状態で使用しなければならないという問題があった。
【0008】
そこで本発明は、超短波帯以上の高周波電波を使用する無線機器にも使用できるとともに、安価に製造でき、かつ、アンテナ特性や無線装置の感度や性能、安定性を向上できる携帯無線機器用アンテナおよび携帯無線機器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による携帯無線機器用アンテナは、本体に設けられたバンド部によって、利用者に装着される携帯無線機器の送受信アンテナとして用いられる携帯無線機器用アンテナにおいて、前記バンド部に配設され、可塑性を有する導電体であって、長手方向に流れる電流の分布が中心点に対して対称になるように、中心点から給電される給電アンテナ素子導線と、前記バンド部に前記給電アンテナ素子導線と所定の間隔を離して配設され、可塑性を有する導電体であって、前記給電アンテナ素子導線とは異なる線径または線幅の無給電アンテナ素子導線とを外端部同士を接続して、折り返しアンテナを構成することを特徴とする。
【0010】
また、好ましい態様として、前記無給電アンテナ素子導線は、例えば請求項2記載のように、前記給電アンテナ素子導線と一体成形されていてもよい。
また、好ましい態様として、例えば請求項3記載のように、前記バンド部に、可塑性を有する導電体であって、前記折り返しアンテナより短く、所定の間隔を離して配設された無給電アンテナ素子導線を設けてもよい。
【0011】
また、請求項4記載の発明による携帯無線機器は、少なくとも、電波の送受信手段を備え、利用者に装着される携帯無線機器において、前記本体を利用者に装着するバンド部に、可塑性を有する導電体であって、長手方向に流れる電流の分布が中心点に対して対称になるように、中心点から給電される給電アンテナ素子導線と、該給電アンテナ素子導線と所定の間隔を離して配設され、可塑性を有する導電体であって、前記給電アンテナ素子導線とは異なる線径または線幅の無給電アンテナ素子導線とを外端部同士を接続して構成した折り返しアンテナを設けたことを特徴とする。
【0012】
また、好ましい態様として、例えば請求項5記載のように、前記バンド部に、可塑性を有する導電体であって、前記折り返しアンテナより短く、所定の間隔を離して配設された無給電アンテナ素子導線を設け、前記折り返しアンテナに対する導波器として作用させてもよい。
【0013】
【作用】
本発明では、本体を利用者に装着するためのバンド部に、可塑性を有する導電体からなる給電アンテナ素子導線と、所定の間隔を離して配設され、可塑性を有する導電体であって、前記給電アンテナ素子導線とは異なる線径または線幅の無給電アンテナ素子導線とを、各々の外端部同士を接続して、折り返しアンテナを構成する。そして、上記給電アンテナ素子導線に対して、流れる電流の分布が中心点に対して対称になるように、中心点から給電する。したがって、超短波帯以上の高周波電波を使用する無線機器にも使用することが可能であり、ループを構成する必要がないので、構造や製造が容易になるとともに、アンテナ長が変化しないので、アンテナ特性や無線装置の感度や性能、安定性を向上させることが可能となる。
【0014】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。なお、本実施例では、携帯無線機器として腕時計型無線機器を例として説明する。
A.第1実施例
A−1.第1実施例の構成
図1(a)は、本発明の第1実施例による携帯無線機器用アンテナを適用した腕時計型無線機器の構成を示す正面図であり、図1(b)は、第1実施例による携帯無線機器用アンテナを適用した腕時計型無線機器の構成を示す断面図である。図において、腕時計型無線機器は、大きく分けて、時計機能、無線機能等の電子部品が格納されている本体部1、該本体部1を腕に固定するためのバンド部2a,2b、バンド部2a,2b同士を止めるために、バンド部2aの一端に設けられたバックル部3から構成されている。本体部1には、上述したように、電子部品が内蔵されており、その上面には、LCD等から構成される表示部1bが配設されている。また、本体部1の両側部には、動作モードや表示切替等のためのスイッチ1c,1cが設けられている。
【0015】
次に、上記バンド部2aには、当該腕時計無線機器を腕に装着し、固定した場合に他方のバンド部2bの一端が挿入される遊環4が設けられている。また、バンド部2bには、バックル部3の構成部品である突棒3aが挿入される複数の止め穴5,5,……が一列に設けられている。バックル部3は、上記突棒3aを係止するとともに挿入されたバンド部2bを係止する美錠3bから構成されている。
【0016】
上述した本体部1には、特に、本発明に係わる部品として、無線回路部6と、給電端子7a,7bとが設けられている。無線回路部6には、後述するアンテナ素子導線10a,10bに電力を供給する一方、アンテナ素子導線10a,10bで受信した受信電力を取り出す入出力端子が突出しており、該入出力端子は、導電性の台座11a,11bに半田等で電気的、物理的に固定されている。上記台座11a,11bには、バンド部2a,2bの長手方向に向けて給電端子7a,7bの一端がやはり半田等で電気的、物理的に固定されている。
【0017】
また、上記給電端子7aの他端は、バンド部2aの内部で、その長手方向に延びるアンテナ素子導線10aの一端に電気的、物理的に固定されている。一方、上記給電端子7bの他端は、バンド部2bの内部で、その長手方向に延びるアンテナ素子導線10bの一端に電気的、物理的に固定されている。なお、上記給電端子7a,7bは、本体部1と可動するバンド部2a,2cの間に設けられているので、柔軟性のあるフレキシブル基材等で構成される。アンテナ素子導線10a,10bは、各々、金属板、金属薄膜、あるいは電線などの可塑性を有する導電体から構成されている。アンテナ素子導線10a,10bは、各々、全長(2L1)が半波長(λ/2)の半波長アンテナを構成する給電アンテナ素子導線12a,12bと、この外端端子に同様の部材で接続され、平行に配設された、同じく半波長の無給電アンテナ素子導線13a,13bとから構成されている。
【0018】
A−2.第1実施例の電気的特性
次に、図1(b)は、上述したアンテナの略構成を示す概念図である。図において、無給電アンテナ素子導線13a,13bの線径(半径ρ2)2ρ2は、半波長アンテナである給電アンテナ素子導線12a,12bの線径(半径ρ1)2ρ1に比べ、1〜6倍程度大きく(太く)構成されている。また、給電アンテナ素子導線12a,12bと無給電アンテナ素子導線13a,13bとは、その中央間が間隔dを隔てて配設されている。
【0019】
このようなアンテナの大型のものは、一般に、高周波領域では、図2(a),(b)に示すように、「折り返しアンテナ」として実用化されている。一般に、「折り返しアンテナ」では、図示するように、2本の導線の半径ρ1、ρ2、および中心間隔dを波長に比べ十分小さいものとすると、このような折り返しアンテナを普通の半波長アンテナ等、線状アンテナ素子の代わりに用いた場合、そのアンテナ系の放射特性を変えることなく、容易に、入力インピーダンスを適当に変更することができる。以下にその原理を説明する。
【0020】
ここで、図3(a)に示すように、当該折り返し半波長アンテナにおける給電点の電圧、電流をそれぞれV,Iとすると、この場合の電磁界は、図3(b),(c)に示す2つの電磁界の合成と考えられる。図3(b)は、2本の導線の中央に等しい電圧Vrを与えたときの電磁界で、この場合に流れ込む電流をそれぞれIr、arIrとする。また、図3(c)は、2本の導線の中央に互いに逆方向の電流Ifおよび電流−Ifが流れるような電圧を給電した場合の電磁界であり、このときの給電電圧をそれぞれafVf、−Vfとする。
【0021】
ここで、図3(b),(c)に示す電磁界の間に可逆定理を適用すると、
【0022】
【数1】
Figure 0003624917
【0023】
が成り立つ。上記数式1から直ちに、
【0024】
【数2】
Figure 0003624917
【0025】
が成り立ち、ここで、ar=af=aとおくと、図3(a)に示す電磁界は、図3(b)と同図(c)に示す電磁界の和であるから、
【0026】
【数3】
Figure 0003624917
【0027】
【数4】
Figure 0003624917
【0028】
【数5】
Figure 0003624917
【0029】
となる。また、図3(b)は、2本の導線の束によって構成された1つの直線状アンテナと考えられるので、同図(d)に示すように、太い1本の導線で作成されたアンテナと等価になる。この入力インピーダンスをZrとすると、
【0030】
【数6】
Figure 0003624917
【0031】
となる。また、図3(c)では、同図(e)のように、先端を短絡した平行2線の他端から給電したものを上下2個組み合わせたものと等価であるので、これらのインピーダンスをそれぞれZfとすると、
【0032】
【数7】
Figure 0003624917
【0033】
が成り立つ。上述した数式3と数式4から次式が導き出される。
【0034】
【数8】
Figure 0003624917
【0035】
【数9】
Figure 0003624917
【0036】
【数10】
Figure 0003624917
【0037】
上述した数式8,9,10を数式5に代入すると、
【0038】
【数11】
Figure 0003624917
【0039】
となる。したがって、折り返しアンテナ全体の入力インピーダンスZは、次式のようになる。
【0040】
【数12】
Figure 0003624917
【0041】
すなわち、入力インピーダンスZは、上述した入力インピーダンスZrの(1+a)2倍とインピーダンスZfの2倍とを並列接続したインピーダンスと等価となり、図4に示す等価回路で表すことができる。また、放射される電流は、図3(a)〜(e)から明らかなように、2Irのみであり、アンテナ素子としての折り返しアンテナは、図3(d)と等価であるので、損失がなければ、指向性も1本の直線状アンテナと同じである。また、図3(e)に示す電磁界は、アンテナ近くの電磁界を変えて、図4に示す等価回路のように、入力インピーダンスや受信電圧を変えるだけである、と考えられる。
【0042】
次に、折り返しアンテナの入力インピーダンスZfを具体的に求めると、
【0043】
【数13】
Figure 0003624917
【0044】
となり、上記Z0は平行2線の特性インピーダンス、2Lはアンテナ全長である。ここで、2L=λ/2の半波長アンテナを考えると、|Zf|=∞となるので、上述した数式12より、
【0045】
【数14】
Figure 0003624917
【0046】
となり、半波長アンテナのインピーダンスZrの(1+a)倍となる。該aは次式で示される。
【0047】
【数15】
Figure 0003624917
【0048】
例えば、ρ1=ρ2の場合、μ=1となり、νに関係なくa=1となるので、(1+a)=4となり、入力インピーダンスZは半波長アンテナに比べて4倍となる。さらに、上記数式15における、μ=ρ2/ρ1、ν=d/ρ1を調整することで、すなわち、給電アンテナ素子導線12a,12b、無給電アンテナ素子導線13a,13bの線径ρ1、ρ2と線間隔dを調整するだけで、入力インピーダンスを変更できる。一般に、インピーダンス変換比α=(1+a)は、線径に限定されるので、抵抗損や機械的強度から2〜10倍程度が容易に実現できる。また、半波長折り返しアンテナの利点として、同一線径の単一線状のアンテナに比べ、広帯域のアンテナ系を実現できる。これは、図3に示す等価回路のように、半波長付近でZrが直列共振であるのに対して、Zfは並列共振であるためであり、並列接続されていることから説明される。
【0049】
B.第2実施例
B−1.第2実施例の構成
次に、図5は、本発明の第2実施例によるアンテナの略構成を示す概念図であり、図6(a)は上記アンテナの略構成図、図6(b)は、同アンテナの等価回路を示す回路図である。図5において、バンド部2a,2bには、各々、ループ状のアンテナ素子導線14a,14bと、該アンテナ素子導線14a,14bの一方の側から間隔d3だけ離れて平行に、直線状の無給電アンテナ素子導線15a,15bとが内蔵されている。アンテナ素子導線14a,14bは、各々、金属板、金属薄膜、あるいは電線などの可塑性を有する導電体から構成されており、各々、全長(2L1)が半波長(λ/2)の半波長アンテナを構成する給電アンテナ素子導線16a,16bと、この外端端子に同様の部材で接続され、間隔d3だけ離され平行に配設された、同じく半波長の無給電アンテナ素子導線17a,17bとから構成されている。間隔d3は、1/4波長の0.2〜1.5倍程度とする。
【0050】
また、無給電アンテナ素子導線15a,15bは、短絡されており、その長さ2L3をλ/4(すなわち、全長2L1がλ/2)の折り返し半波長アンテナに比べ、0.8〜0.9程度と短くすることによって、「導波器」として作用させている。なお、アンテナ素子導線が太いほど、短い長さで導波器となる。したがって、本第2実施例によるアンテナは、図6(a)に示すように、折り返し半波長アンテナと、導波器とから構成されることになる。また、このアンテナは、図6(b)に示す等価回路に置き換えることができる。
【0051】
この場合には、よく知られているように、無給電アンテナ素子導線15a,15bの長さを変えた場合、すなわち、長さ2L3を、アンテナ素子導線14a,14bからなる折り返し半波長アンテナに対して、長くしたり短くしたりして変えてみると、長さの変化に対して、全長が半波長に近い1本の導線の自己インピーダンスにおける抵抗分の変化は少ない一方、リアクタンス分の変化が大きい。また、相互インピーダンスZ21は、無給電アンテナ素子導線15a,15bの長さ2L3の違いによって、あまり変化しないため、結局、長さ2L3を変えると、リアクタンスX22だけが変わるのと同等となる。
【0052】
すなわち、本第2実施例では、無給電素子付半波長アンテナに比べて、その大きな利得や指向性を保持したまま、入力インピーダンスのみを大きくすることが可能である。また、第1実施例の折り返しアンテナに比べて、無給電アンテナ素子導線15a,15bの長さを調整することで、正面方向(φ=0)の利得を上げたり、逆正面方向(φ=180゜)の利得を上げたりして、「導波器」または「反射器」として作用させ、利得や指向性を変更することが可能である。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、本体を利用者に装着するためのバンド部に、可塑性を有する導電体で、流れる電流の分布が中心点に対して対称になるように、中心点から給電される給電アンテナ素子導線を設け、給電アンテナ素子導線とは異なる線径または線幅の無給電素子導線とを外端同士を接続して折り返しアンテナを構成するようにしたので、以下の効果が得られる。
(1)バー・アンテナを用いないので、超短波帯以上の高周波電波を使用する無線機器にも使用できる。
(2)また、イヤホン兼用のひも型アンテナのように、使用時に取り付けたり、巻き出したりする必要がなく、使い勝手が向上する。
(3)また、バックル部を介してループを構成しないので、バックル部の構造や製造が簡単になり、容易に製造できる。
(4)また、利用者の腕の太さ等に影響を受けないので、アンテナ長が変化せず、一定長となるので、アンテナ特性や無線装置の感度や性能、安定性を向上できる。
(5)また、アンテナのパラメータを容易に調整できるので、使用状況に応じて、所望の受信感度や安定した受信や通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による携帯無線機器用アンテナを適用した腕時計型無線機器の構成を示す正面図およびアンテナの略構成を示す模式図である。
【図2】本第1実施例によるアンテナの略構成を示す概念図および折り返しアンテナの略構成を示す概念図である。
【図3】本第1実施例によるアンテナの等価回路を示す回路図である。
【図4】本第1実施例によるアンテナの等価回路を示す回路図である。
【図5】本発明の第2実施例によるアンテナの略構成を示す模式図である。
【図6】本第2実施例によるアンテナの等価回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1 本体部
2a,2b バンド部
3 バックル部
1b 表示部
1c,1c スイッチ
4 遊環
3a 突棒
5,5,…… 穴
6 無線回路部
7a,7b 給電端子
10a,10b アンテナ素子導線
11a,11b 台座
12a,12b 給電アンテナ素子導線
13a,13b 無給電アンテナ素子導線
14a,14b アンテナ素子導線
15a,15b 無給電アンテナ素子導線
16a,16b 給電アンテナ素子導線
17a,17b 無給電アンテナ素子導線

Claims (5)

  1. 本体に設けられたバンド部によって、利用者に装着される携帯無線機器の送受信アンテナとして用いられる携帯無線機器用アンテナにおいて、
    前記バンド部に配設され、可塑性を有する導電体であって、長手方向に流れる電流の分布が中心点に対して対称になるように、中心点から給電される給電アンテナ素子導線と、
    前記バンド部に前記給電アンテナ素子導線と所定の間隔を離して配設され、可塑性を有する導電体であって、前記給電アンテナ素子導線とは異なる線径または線幅の無給電アンテナ素子導線と
    を外端部同士を接続して、折り返しアンテナを構成することを特徴とする携帯無線機器用アンテナ。
  2. 前記無給電アンテナ素子導線は、前記給電アンテナ素子導線と一体成形されていることを特徴とする請求項1記載の携帯無線機器用アンテナ。
  3. 前記バンド部に、可塑性を有する導電体であって、前記折り返しアンテナより短く、所定の間隔を離して配設された無給電アンテナ素子導線を設けることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯無線機器用アンテナ。
  4. 少なくとも、電波の送受信手段を備え、利用者に装着される携帯無線機器において、
    前記本体を利用者に装着するバンド部に、
    可塑性を有する導電体であって、長手方向に流れる電流の分布が中心点に対して対称になるように、中心点から給電される給電アンテナ素子導線と、該給電アンテナ素子導線と所定の間隔を離して配設され、可塑性を有する導電体であって、前記給電アンテナ素子導線とは異なる線径または線幅の無給電アンテナ素子導線とを外端部同士を接続して構成した折り返しアンテナを設けたことを特徴とする携帯無線機器。
  5. 前記バンド部に、可塑性を有する導電体であって、前記折り返しアンテナより短く、所定の間隔を離して配設された無給電アンテナ素子導線を設け、前記折り返しアンテナに対する導波器として作用させることを特徴とする請求項4記載の携帯無線機器。
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