JP3623180B2 - 分岐管接続工法及び分岐管接続構造 - Google Patents

分岐管接続工法及び分岐管接続構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、既設水道管等の既設管内の流体の流通を遮断せずに、既設管に、消火栓等の機器又は他の配管に接続可能な分岐接続部を接続する分岐管接続工法及びそれに用いられる分岐管接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の分岐管接続工法では、例えば、図8(イ)に示すように、既設管としての既設水道管1に消火栓Aを新設するに当たって、既設水道管1の外周面との間に水道管下部から水道管上部に亘って水道管周方向に沿う案内流路50を形成する流路形成部材51に、既設水道管1の径方向に沿う姿勢で案内流路50の上部に開口する分岐用管部52が一体形成されている分岐管継手Bを、既設水道管1の外周面に固定し、分岐管継手Bの分岐用管部52に、該分岐用管部52の連結フランジ52aの外径よりも大きな内部空間53aを備えた作業用仕切弁53を介して穿孔機Cを取付け、この穿孔機Cの円筒状カッター9により、開き操作された作業用仕切弁53及び分岐管継手Bの分岐用管部52を通して既設水道管1の上部管壁及び下部管壁に夫々貫通孔1a,1bを形成する。
【0003】
次に、図8(ロ)に示すように、穿孔機Aを取外した作業用仕切弁53に、分岐用管部52を通して既設水道管1の上部貫通孔1aを塞ぐ塞ぎ部材54と、開閉弁55を接続するための連結フランジ57bを備えた分岐管57、及び、これら両者54,57の連結フランジ54a,57a間に引抜き可能に挟み込まれる遮蔽板56とを組付けてある挿入機Eを取付け、開き操作された作業用仕切弁53及び分岐管継手Bの分岐用管部52を通して挿入された塞ぎ部材54により、既設水道管1の上部貫通孔1aを塞いだのち、分岐用管部52の連結フランジ52aと塞ぎ部材54の連結フランジ54aとを締付け固定したのち、挿入機E及び作業用仕切弁53を撤去する。
【0004】
その後、図8(ハ)に示すように、分岐管57の上部連結フランジ57bに開閉弁55を介して消火栓Aを連通接続したのち、塞ぎ部材54の連結フランジ54aと分岐管57の下部連結フランジ57aとの締付けを緩めて、それらの間に介在されていた遮蔽板56を引抜き、分岐管57と分岐用管部52とを連通接続したのち、分岐用管部52の連結フランジ52aと塞ぎ部材54の連結フランジ54a及び分岐管57の下部連結フランジ57aとを共締め固定する(例えば、特開平10−281379号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の分岐管接続工法では、既設水道管1内の水道水の流通を遮断せずに、消火栓Aを既設水道管1に接続するから、断水等の不便を利用者に強いることなく施工することができるとともに、既設水道管1の下部貫通孔1bから流出した水道水を流路形成部材51の案内流路50を通して分岐用管部52に流入させ、開閉弁55の開き操作で消火栓Aから放水するように構成されているため、既設水道管1内の底部に溜まった砂や錆等が消火栓Aからの放水に伴う水流に乗って効率良く排出することができる。
【0006】
しかしながら、既設水道管1の上部管壁及び下部管壁に貫通孔1a,1bを形成するにあたっては、分岐管継手Bの分岐用管部52に作業用仕切弁53を取付ける必要があり、しかも、分岐用管部52を通して既設水道管1の上部貫通孔1aを塞ぐための塞ぎ部材54と、この塞ぎ部材54を含めて分岐管57を装着するための挿入機Eとが必要で、更に、塞ぎ部材54の連結フランジ54aと分岐管57の連結フランジ57aとの締付けを緩めて、それらの間に介在されていた遮蔽板56を引抜く工程が加わるため、施工機材数及び施工工程数が増加し、施工期間が増加するばかりでなく、施工コストが高騰する。
その上、分岐管継手Bの分岐用管部52と既設水道管1の上部貫通孔1aを塞ぐ塞ぎ部材54とをフランジ継手で連結するため、作業用仕切弁53としても、分岐用管部52の連結フランジ52aの外径よりも大きな内部空間53aを備えた大型のものが必要で、施工時に多大の労力を要するばかりでなく、作業ピットの掘削容積も大きくなり、施工期間の増大化と施工コストの高騰化とを助長する要因になっていた。
【0007】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、既設管内に溜まった堆積物を下部管壁の貫通孔を通して外部に効率良く排出することができるものでありながら、施工期間の短縮化と施工コストの低廉化とを図ることのできる分岐管接続工法及び分岐管接続構造を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1による分岐管接続工法の特徴構成は、既設管の上部管壁に形成される貫通孔に連通可能な導出管部と、既設管の下部管壁に形成される貫通孔に連通可能な導出管部とを備えた分岐管継手を、既設管の外周面に固定し、この分岐管継手の上側導出管部に連通する上部配管系と、分岐管継手の下側導出管部に連通し、かつ、既設管の横側部を通して上方に導出される下部配管系との合流箇所に、穿孔機や消火栓等の機器又は他の配管に接続可能な分岐接続部を備えた三方弁を接続して、両配管系と分岐接続部とが連通する第1開き状態と、下部配管系と分岐接続部とが連通する第2開き状態、及び、両配管系と分岐接続部とが遮断された閉じ状態とに切替操作自在に構成するとともに、前記三方弁の分岐接続部に取付けられた穿孔機により、既設管内の流体の流通を遮断することなく、第1開き状態にある三方弁及び上側導出管部を通して既設管の上部管壁及び下部管壁に貫通孔を形成し、その後、穿孔機を取外した分岐接続部に消火栓等の機器又は他の配管を接続する点にある。
【0009】
上記特徴構成によれば、既設管の外周面の分岐相当箇所に分岐管継手を固定し、この分岐管継手の上側導出管部に連通する上部配管系と、分岐管継手の下側導出管部に連通し、かつ、既設管の横側部を通して上方に導出される下部配管系とを、穿孔機や消火栓等の機器又は他の配管に接続可能な分岐接続部を備えた三方弁を介して合流接続したのち、三方弁の分岐接続部に穿孔機を取付け、既設管内の流体の流通を維持したまま、第1開き状態にある三方弁及び上側導出管部を通して既設管の上部管壁及び下部管壁に貫通孔を形成する。
【0010】
次に、第1開き状態にある三方弁を閉じ状態に操作し、三方弁の分岐接続部から穿孔機を取外したのち、この三方弁の分岐接続部に消火栓等の機器又は他の配管を接続する。
【0011】
そして、前記三方弁を第2開き状態に操作すると、既設管の下部貫通孔から流出した流体が下部配管系及び三方弁を通して消火栓等の機器又は他の配管に流入するため、既設管内に溜まった堆積物を外部に効率良く排出することができる。
【0012】
従って、一つの三方弁を用いて、既設管の上部管壁及び下部管壁に貫通孔を形成する際の作業用仕切弁と、消火栓等の機器又は他の配管に対する開閉弁とに兼用使用することができるとともに、従来工法のように、既設水道管の上部貫通孔を塞ぐための塞ぎ部材と、この塞ぎ部材を含めて消火栓及び開閉弁を装着するための大きな挿入機とを別途準備する必要が無く、しかも、それに伴って施工工程数の削減と労力の軽減とを図ることができる。
【0013】
それ故に、既設管内に溜まった堆積物を下部管壁の貫通孔を通して外部に効率良く排出することができるものでありながら、従来工法に比して施工期間の短縮化と施工コストの低廉化とを図ることができる。
【0014】
本発明の請求項2による分岐管接続構造の特徴構成は、既設管の上部管壁に形成された貫通孔に連通する導出管部と、既設管の下部管壁に形成された貫通孔に連通する導出管部とを備えた分岐管継手を、既設管の外周面に固定し、この分岐管継手の上側導出管部に連通する上部配管系と、分岐管継手の下側導出管部に連通し、かつ、既設管の横側部を通して上方に導出される下部配管系との合流箇所に、穿孔機や消火栓等の機器又は他の配管に接続可能な分岐接続部を備えた三方弁を接続して、両配管系と分岐接続部とが連通する第1開き状態と、下部配管系と分岐接続部とが連通する第2開き状態、及び、両配管系と分岐接続部とが遮断された閉じ状態とに切替操作自在に構成するとともに、前記三方弁の分岐接続部に取付けられる穿孔機のカッターを、第1開き状態にある三方弁及び上側導出管部を通して既設管側に送込み可能に構成されている点にある。
【0015】
上記特徴構成によれば、既設管の外周面の分岐相当箇所に分岐管継手を固定し、この分岐管継手の上側導出管部に連通する上部配管系と、分岐管継手の下側導出管部に連通し、かつ、既設管の横側部を通して上方に導出される下部配管系とを、穿孔機や消火栓等の機器又は他の配管に接続可能な分岐接続部を備えた三方弁を介して合流接続したのち、三方弁の分岐接続部に穿孔機を取付け、この穿孔機のカッターを、第1開き状態にある三方弁及び上側導出管部を通して送り込み、既設管の上部管壁及び下部管壁に貫通孔を形成する。
【0016】
次に、第1開き状態にある三方弁を閉じ状態に操作し、三方弁の分岐接続部から穿孔機を取外したのち、この三方弁の分岐接続部に消火栓等の機器又は他の配管を接続する。
【0017】
そして、前記三方弁を第2開き状態に操作すると、既設管の下部貫通孔から流出した流体が下部配管系及び三方弁を通して消火栓等の機器又は他の配管に流入するため、既設管内に溜まった堆積物を外部に効率良く排出することができる。
【0018】
従って、一つの三方弁を用いて、既設管の上部管壁及び下部管壁に貫通孔を形成する際の作業用仕切弁と、消火栓等の機器又は他の配管に対する開閉弁とに兼用使用することができるとともに、従来工法のように、既設水道管の上部貫通孔を塞ぐための塞ぎ部材と、この塞ぎ部材を含めて消火栓及び開閉弁を装着するための大きな挿入機とを別途準備する必要が無く、しかも、それに伴って施工工程数の減少と労力の軽減とを図ることができる。
【0019】
それ故に、既設管内に溜まった堆積物を下部管壁の貫通孔を通して外部に効率良く排出することができるものでありながら、従来工法に比して施工期間の短縮化と施工コストの低廉化とを図ることができる。
【0020】
本発明の請求項3による分岐管接続構造の特徴構成は、前記三方弁及び下部配管系が、分岐管継手の両導出管部に対して縦軸芯周りの複数位置で選択的に固定自在に構成されている点にある。
【0021】
上記特徴構成によれば、分岐管継手の両導出管部に対して、三方弁及び下部配管系を縦軸芯周りの複数位置で選択的に固定することができるから、既設管の分岐箇所に掘削形成される作業ピットの大きさ等の施工条件に応じて、その施工条件に最も適した向き姿勢で下部配管系を取付けることができる。
【0022】
本発明の請求項4による分岐管接続構造の特徴構成は、前記下部配管系に配管長さ調節手段が設けられている点にある。
【0023】
上記特徴構成によれば、分岐管継手の下側導出管部から分岐管継手の上側導出管部に連通接続された三方弁までの配管長さが、施工条件によって変動する場合でも、この変動代を下部配管系に設けた配管長さ調節手段で吸収することができるから、下部配管系の共通化によって施工コストの低廉化を促進することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1〜図5は、既設管の一例である地中に埋設されている既設水道管1の上部管壁1A及び下部管壁1Bに、既設水道管1の軸芯を通る鉛直方向(管径方向)に沿って同芯状態で貫通する同径の分岐用貫通孔1a,1bを形成するとともに、機器の一例である消火栓Aを、ボール式の三方弁2及び既設水道管1に水密状態で外装固定されるダクタイル鋳鉄製の分岐管継手Bを介して既設水道管1の両貫通孔1a,1bに連通接続してある分岐管接続構造を示す。
【0025】
前記分岐管継手Bは、既設水道管1の周方向で二分割された上下一対の分割管継手体3,4からなり、各分割管継手体3,4には、既設水道管1の両貫通孔1a,1bから流出する水道水(流体の一例)の漏洩を防止する弾性シール材5が装着されているとともに、各分割管継手体3,4の周方向両端に形成された連結フランジ3a,4aのうち、既設水道管1の外周面に外装した状態において上下方向で相対向する連結フランジ3a,4a同士が、ボルト6a・ナット6bからなる締結具6を介して固定連結されている。
【0026】
前記上部分割管継手体3には、既設水道管1の上部貫通孔1aに対して管径方向から同芯状態で連通可能で、かつ、管径方向外方に向って突出する先端部に連結フランジ7aを備えた導出管部7が一体形成されているとともに、前記下部分割管継手体4には、既設水道管Pの下部貫通孔1bに対して管径方向から同芯状態で連通可能で、かつ、管径方向外方に向って突出する先端部に連結フランジ8aを備えた導出管部8が一体形成されている。
【0027】
前記各導出管部7,8の内径は、既設水道管1の両貫通孔1a,1bよりも大径に構成されていて、両貫通孔1a,1bを形成する穿孔機Cの円筒状カッター9の昇降移動を許容するように構成されている。
【0028】
前記三方弁2は、分岐管継手Bの上側導出管部7に連通する上部配管系と、分岐管継手Bの下側導出管部8に連通し、かつ、既設水道管1の横外側部を通して上方に導出される下部配管系との合流箇所に接続されていて、ボール状の弁体2Aを内装してある弁ケース2Bの下端部には、上部配管系を構成する上側導出管部7の連結フランジ7aにボルト11を介して水密状態で固定連結される連結フランジ2aが一体形成されている。
【0029】
また、弁ケース2Bの上端部には、穿孔機Cや消火栓A等の機器又は他の配管に接続可能な分岐接続部を構成する連結フランジ2bが一体形成されているとともに、弁ケース2Bの上下中間部には、下部配管系の上部水平配管18に水密状態で嵌合接続される合流用接続筒部2Cが一体的に突出形成されている。
【0030】
そして、三方弁2の弁体2Aを操作することにより、図3(イ)に示すように、両配管系と上部連結フランジ2bに接続された消火栓Aとが連通する第1開き状態と、図3(ロ)に示すように、下部配管系と消火栓Aとが連通する第2開き状態、及び、図3(ハ)に示すように、両配管系と分岐接続部とが遮断された閉じ状態とに切替操作自在に構成されている。
【0031】
前記下部配管系は、下側導出管部8の連結フランジ8aにボルト12を介して水密状態で固定連結される連結フランジ13aを備えたL字状の下部水平配管13と、該下部水平配管13に第1エルボ14を介して連通接続される下部鉛直配管15と、該下部鉛直配管15に配管長さ調節手段Dを介して連通接続される上部鉛直配管16と、一端側が上部鉛直配管16に第2エルボ17を介して連通接続され、かつ、他端側が三方弁2の合流用接続筒部2Cに連投接続される上部水平配管18とから構成されている。
【0032】
前記配管長さ調節手段Dは、図2、図4(イ)、(ロ)に示すように、下部鉛直配管15の連結フランジ15aにボルト20を介して水密状態で固定連結される第1連結フランジ21aを備えた第1調節管21と、上部鉛直配管16の連結フランジ16aに調節ボルト22、ナット23を介して水密状態で固定連結される連結フランジ24aを備えた第2 調節管24とが、鉛直方向にスライド移動自在に弾性シール材25を介して水密状態で嵌合接続されているとともに、前記第1調節管21の外周面には、調節ボルト22が挿通される第2連結フランジ21bが突設され、更に、前記調節ボルト22には、第2連結フランジ21bの両側面に当て付けられる状態で調節ナット26,27が螺合されている。
【0033】
そして、前記両調節ナット26,27の螺合操作によって、第1調節管21と第2 調節管24とを鉛直方向にスライド移動させることにより、分岐管継手Bの下側導出管部8から三方弁2の合流用接続筒部2Cまでの配管長さを、施工条件に応じて調節することができる。
【0034】
また、上側導出管部7の連結フランジ7a及び下側導出管部8の連結フランジ8aに対して、三方弁2の連結フランジ2a及び下部水平配管13の連結フランジ13aを縦軸芯周り設定角度ずつ付替え自在に構成して、前記三方弁2及び下部配管系が、分岐管継手Bの両導出管部7,8に対して縦軸芯周りの複数位置で選択的に固定自在に構成されている。
【0035】
次に、機器の一例である消火栓Aを、三方弁2及び既設水道管1に水密状態で外装固定される分岐管継手Bを介して既設水道管1の両貫通孔1a,1bに連通接続する分岐管接続工法について説明する。
【0036】
消火栓Aの設置箇所に作業用ピットPを掘削して既設水道管1を露出させ、その外周面を清掃した後、図1に示すように、弾性シール材5を装着した分岐管継手Bの両分割管継手体3,4を、それらに一体形成された両導出管部7,8が鉛直方向に向く状態で既設水道管1の外周面に外装して締結具6で固定連結する。
【0037】
分岐管継手Bの上側導出管部7の連結フランジ7 aに、三方弁2の下部連結フランジ2aをボルト11で固定連結するとともに、下側導出管部8の連結フランジ8aに対して、下部水平配管13、第1エルボ14、下部鉛直配管15、配管長さ調節手段Dを構成する両調節管21,24、上部鉛直配管16、第2エルボ17、三方弁2の合流用接続筒部2Cに嵌合接続されている上部水平配管18を順次連通接続して、分岐管継手Bの下側導出管部8から三方弁2に至る下部配管系を構築する。
【0038】
次に、三方弁2の上部連結フランジ2bに、穿孔機Cの連結フランジ29をボルト30で固定連結するとともに、前記三方弁2を、図3(イ)に示すように、両配管系と穿孔機Cとが連通する第1開き状態に切換え操作したのち、円筒状カッター9を駆動回転させながら三方弁2内の通路、分岐管継手Bの上側導出管部7内に沿って送込み、既設水道管1内の水道水の流通を遮断することなく、既設水道管1の上部管壁1A及び下部管壁1Bに貫通孔1a,1bを形成する。
【0039】
この貫通孔1a,1bの加工が終了すると、円筒状カッター9を初期位置に戻し操作したのち、図3(ハ)に示すように、両配管系と穿孔機Cとが遮断された閉じ状態に切換え操作し、三方弁2の上部連結フランジ2bから穿孔機Cを取外す。
【0040】
次に、図2に示すように、三方弁2の上部連結フランジ2bに、消火栓Aの連結フランジ31をボルト32で固定連結するとともに、前記三方弁2を、図3(ロ)に示すように、下部配管系と消火栓Aとが連通する第2開き状態に切換え操作すると、既設水道管1の下部貫通孔1bから流出した流体が下部配管系及び三方弁2を通して消火栓Aに流入するため、既設水道管1内に溜まった堆積物を外部に効率良く排出することができる。
【0041】
また、下部配管系の一部が作業用ピットPの内壁や他物に当たる場合には、図5に示すように、上側導出管部7の連結フランジ7a、下側導出管部8の連結フランジ8a、三方弁2の連結フランジ2a、下部水平配管13の連結フランジ13aに形成されている多数の取付け孔のうち、下部配管系に設けた配管長さ調節手段Dが既設水道管1に極力近接する取付け位置において合致する取付け孔を選択し、その取付け孔を使用して、上側導出管部7の連結フランジ7aと三方弁2の連結フランジ2a、及び、下側導出管部8の連結フランジ8aと下部水平配管13の連結フランジ13aとを固定連結する。
【0042】
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、下部配管系の下部鉛直配管15と上部鉛直配管16とを、調節代の大きな配管長さ調節手段Dを介して連通接続したが、図6、図7に示すように、下部鉛直配管15と上部鉛直配管16とを、伸縮調節機能と抜止め機能とを備えた管継手Fを介して連通接続してもよい。
【0043】
前記管継手Fは、下部鉛直配管15の直管端部及び上部鉛直配管16の直管端部が差込み接続される継手本体35と、継手本体35の内周面とそれに差込み接続された直管端部の外周面との間に介装された弾性シール材を管軸芯方向から押圧する押輪36と、継手本体35の連結フランジ35aと押輪36の連結フランジ36aとを管軸芯方向から固定連結するボルト37・ナット38とから構成されているとともに、前記押輪36には、下部鉛直配管15及び上部鉛直配管16の外周面に管径方向から喰い込む抜止めリングが内装されている。
【0044】
また、前記継手本体35の連結フランジ35a及び押輪36の連結フランジ36aは、平面視において楕円状に構成されているため、図6に示すように、両連結フランジ35a,36aの長径方向を既設水道管1の管軸芯方向に沿わせることにより、下部配管系を既設水道管1側により近接配置することができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0045】
〔その他の実施形態〕
(1)上述の第1実施形態では、弁ケース2Bの上端部に形成した分岐接続部としての連結フランジ2bに、機器の一例である消火栓Aを固定連結したが、この連結フランジ2bに他の配管の連結フランジを固定連結して実施してもよい。
(2)上述の第1実施形態では、穿孔機Cや消火栓A等の機器又は他の配管に接続可能な分岐接続部2bを連結フランジから構成したが、この構成に限定されるものではなく、穿孔機Cや消火栓A等の機器又は他の配管に接続できるものであれば、如何なる構造のものを採用してもよい。
(3)上述の第1実施形態では、下部配管系を硬質の配管材で構成したが、下部配管系の少なくとも一部を屈曲自在な可撓管から構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分岐管接続構造及び分岐管接続工法を示す穿孔機取付け時の部分断面側面図
【図2】消火栓取付け時の部分断面側面図
【図3】(イ)は三方弁の第1開き状態を示す拡大断面図
(ロ)は三方弁の第2開き状態を示す拡大断面図
(ハ)は三方弁の閉じ状態を示す拡大断面図
【図4】(イ)は配管長さ調節手段の最小収縮状態を示す拡大断面図
(ロ)は配管長さ調節手段の最大伸展状態を示す拡大断面図
【図5】下部配管系に設けた配管長さ調節手段を既設水道管に近接配置したときの正面図
【図6】本発明の第2実施形態を示す消火栓取付け時の平面図
【図7】消火栓取付け時の正面図
【図8】従来の分岐管接続工法を示し、
(イ)は穿孔機取付け時の部分断面図
(ロ)は挿入機取付け時の部分断面図
(ハ)は消火栓取付け時の部分断面図
【符号の説明】
A 消火栓
B 分岐管継手
C 穿孔機
D 配管長さ調節手段
1 既設管(既設水道管)
1A 上部管壁
1B 下部管壁
1a 上部貫通孔
1b 下部貫通孔
2 三方弁
2b 分岐接続部(連結フランジ)
7 上側導出管部
8 下側導出管部

Claims (4)

  1. 既設管の上部管壁に形成される貫通孔に連通可能な導出管部と、既設管の下部管壁に形成される貫通孔に連通可能な導出管部とを備えた分岐管継手を、既設管の外周面に固定し、この分岐管継手の上側導出管部に連通する上部配管系と、分岐管継手の下側導出管部に連通し、かつ、既設管の横側部を通して上方に導出される下部配管系との合流箇所に、穿孔機や消火栓等の機器又は他の配管に接続可能な分岐接続部を備えた三方弁を接続して、両配管系と分岐接続部とが連通する第1開き状態と、下部配管系と分岐接続部とが連通する第2開き状態、及び、両配管系と分岐接続部とが遮断された閉じ状態とに切替操作自在に構成するとともに、前記三方弁の分岐接続部に取付けられた穿孔機により、既設管内の流体の流通を遮断することなく、第1開き状態にある三方弁及び上側導出管部を通して既設管の上部管壁及び下部管壁に貫通孔を形成し、その後、穿孔機を取外した分岐接続部に消火栓等の機器又は他の配管を接続する分岐管接続工法。
  2. 既設管の上部管壁に形成された貫通孔に連通する導出管部と、既設管の下部管壁に形成された貫通孔に連通する導出管部とを備えた分岐管継手を、既設管の外周面に固定し、この分岐管継手の上側導出管部に連通する上部配管系と、分岐管継手の下側導出管部に連通し、かつ、既設管の横側部を通して上方に導出される下部配管系との合流箇所に、穿孔機や消火栓等の機器又は他の配管に接続可能な分岐接続部を備えた三方弁を接続して、両配管系と分岐接続部とが連通する第1開き状態と、下部配管系と分岐接続部とが連通する第2開き状態、及び、両配管系と分岐接続部とが遮断された閉じ状態とに切替操作自在に構成するとともに、前記三方弁の分岐接続部に取付けられる穿孔機のカッターを、第1開き状態にある三方弁及び上側導出管部を通して既設管側に送込み可能に構成してある分岐管接続構造。
  3. 前記三方弁及び下部配管系が、分岐管継手の両導出管部に対して縦軸芯周りの複数位置で選択的に固定自在に構成されている請求項2記載の分岐管接続構造。
  4. 前記下部配管系には配管長さ調節手段が設けられている請求項2又は請求項3記載の分岐管接続構造。
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