JP3622847B2 - 移動無線装置および間欠受信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は移動無線装置に関し、特に無線制御を行う無線制御手段と送受信データ処理のデータ制御手段を有する制御部を含む移動無線装置およびその間欠受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動無線装置は、小型高性能化および低価格化により急速に普及している。現在の移動無線装置は、動作時間を延ばす(換言すると、消費電流を低減して、内蔵電池の消耗を抑える)ために間欠受信を行っている。間欠受信に関する一般的な技術は、例えば、1997年5月、電子情報通信学会論文誌A、Vol.J80−A、No.5、pp728−734、千葉および卜部による「自動車携帯電話システムにおける間欠受信による待受け時低消費電力化」に開示されている。
【0003】
この移動無線装置の間欠受信制御方法について、図7(A)のタイミングチャートを参照して簡単に説明する。移動無線装置は、自装置に対して着信があるか否か(a)に示す「呼び出し信号」を受信することで判断できる。そこで、この「呼び出し信号」を複数の移動無線装置毎にG1、G2、…、G5の如くグループ化し、グループ内の各移動無線装置に着信があるか否かを示す。そして、移動無線装置は、(b)に示す如く自装置が含まれるグループ(例えばG1)の呼び出しタイミングだけで受信すればよい。移動無線装置は、常時電源をオンにすることなく、受信区間だけ電源オンにすればよいので、消費電流の低減が実現できる。
【0004】
また、消費電流を更に低減する技術が開示されている。以下「省電力間欠受信方法」と呼ぶこととする。この「省電力間欠受信方法」とは、図7(B)のタイミングチャートに示す如く、上述した図7(A)の(b)に対応する図7(B)の(a)に示す本来の間欠受信において受信すべきタイミングのうち、幾つかを受信しない(即ち、間欠受信の間隔を変更する)ことである。
【0005】
上述した通常の「間欠受信方法」から「省電力間欠受信方法」に切り替える要因として、幾つかの方法が開示されている。先ず、特開平9−331288号公報の「間欠受信方式および移動体通信局」では、着信履歴データに基づき間欠受信方法から省電力間欠受信方法に切り替えている。また、特開平4−96529号公報の「無線呼出しシステムのバッテリーセーブ方法」では、着信が多い時間帯と少ない時間帯のデータに基づき間欠受信方法から省電力間欠受信方法に切り替えるている。特開平7−231290号公報の「無線電話装置」では、ボタンの使用頻度のデータに基づき間欠受信方法から省電力間欠受信方法に切り替えている。特開平8−163215号公報の「無線電話装置」では、時間帯により間欠受信方法から省電力間欠受信方法に切り替えている。特開2000−101508号公報の「移動通信用無線端末装置」では、移動中か静止中かのデータに基づき間欠受信方法から省電力間欠受信方法に切り替えている。特開2000−333244号公報の「移動通信端末の待ち受け時処理方法」では、移動情報データに基づき間欠受信方法から省電力間欠受信方法に切り替えている。また、特開2001−36457号公報の「間欠受信方式」では、呼び出し頻度のデータに基づき間欠受信方法から省電力間欠受信方法に切り替えている。
【0006】
更に、特開平7−264118号公報の「受信データ間欠受信装置及び方法」は、受信データの処理状況(データ識別結果)に応じて間欠受信制御する技術を開示している。また、特開平10−178670号公報の「間欠受信制御装置」は、低トラフィックであるか否かに応じて間欠受信制御する技術を開示している。以上、無線通信における従来の間欠受信方法を説明した。
【0007】
次に、従来の移動無線装置の構成を説明する。近年、移動無線装置は、単に音声通信を行うのみでなく、映像および高速データ通信等のマルチメディア化が進み、各種の付加機能を備えている。図8は、典型的な従来の移動無線装置の構成を示すブロック図である。この移動無線装置は、アンテナ1、送受信部2、符号化/復号化部3、記憶部4、入出力部5および制御部6を含んでいる。そして、制御部6は、送受信部2を制御する無線制御手段11と、符号化/復号化部3、記憶部4および入出力部5を制御するデータ制御手段12を含んでいる。
【0008】
アンテナ1および送受信部2は、移動無線の各方式に従った電波の送受信を行う。例えば、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)であれば、分離・結合器、発振器、PLL(Phase Locked Loop)、変復調部およびベースバンド信号処理を行う拡散・逆拡散器、Rake受信器等から構成される。符号化/復号化部3は、送受信データの符号化/復号化を行い、移動無線の各方式又は送受信データフォーマットに応じた符号化/復号化方式が使用される。例えば、音声通話用の送受信データであればPCM(Pulse Code Modulation)、AMR(Adaptive Multi Rate)、マルチメディア通信用の送受信データであれば3G−324M、H.263、MPEG−4、MPEG−2等の各種の符号化/復号化方式が存在する。また、送受信データにより、符号化/復号化する必要はなく、符号化/復号化部3での処理を必要としないものもある。
【0009】
記憶部4は、送受信データを保存するものである。例えば、ROM(読み出し専用メモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ICカード、メモリカード、著作権保護機能付きメモリカード、ディスク装置等がある。入出力部5は、移動無線装置の外部インタフェースの機能を担う。例えば、マイク、スピーカ等の通話装置、LCDを始めとする表示装置、CCDカメラを始めとする入力装置、またデータ通信用インタフェースであるUSB(Universal Serial Bus)、IEEEE1394およびブルートウース等がある。制御部6は、上述の如く無線に関する制御を行う無線制御手段11と、無線以外に関し移動無線装置内の制御を行うデータ制御手段12とを含んでいる。
【0010】
従来の移動無線装置の音声受信時における動作を説明する。無線制御手段11は、アンテナ1および送受信部2に対し、特定の周波数を受信するよう制御を行う。そして、受信データは、送受信部2から符号化/復号化部3に送られる。データ制御手段12は、符号化/復号化部3に対して復号化制御を行い、復号化された受信データは入出力部5に送られ、そこでスピーカ(図示せず)に出力される。また、符号化/復号化部3から記憶部4に送られ、受信データの保持を行うこともできる。
【0011】
次に、従来の移動無線装置のデータ処理動作を説明する。「データ処理」とは、制御部6が無線以外の制御を行う場合に、データ制御手段12により、符号化/復号化部3、記憶部4又は入出力部5に対して何らかの制御を行う場合のことを指す。1例として、記憶部4に保存されている符号化データを入出力部5に表示する。その動作を、図9のフローチャートを参照して説明する。データ制御手段12は、記憶部4から符号化データを取得し、符号化/復号化部3に入力する(ステップS91)。次に、符号化/復号化部3は、上述した符号化データを復号化する(ステップS92)。次に、データ制御手段12は、符号化/復号化部3から復号化されたデータを取得し、入出力部5に入力する(ステップS93)。入出力部5は、上述した復号データを表示する(ステップS94)。以上、移動無線装置の構成および動作を説明した。
【0012】
次に、移動無線装置において間欠受信を用いる状況を説明する。移動無線装置において、使用者又は移動無線通信システムからの送受信要求がなくなる場合(例えば、音声通話が切れた場合等)には、無線制御手段11は、間欠受信の制御を送受信部2に対して行う。
【0013】
次に、移動無線装置が実行する間欠受信以外の処理を説明する。上述した間欠受信に加えて、移動無線装置は、定期的に無線制御処理を行っている。例えば、使用している周波数とは別の周波数で受信レベル等を測定し、使用している周波数での通信が難しくなったときの代替を調べる周辺監視処理等である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の移動無線装置および省電力間欠受信方法を含む間欠受信方法には、次の如き幾つかの課題を有する。第1に、これらの省電力間欠受信方法は、移動無線装置の使用者の行動を推定するものであり、全ての使用者に対してその推定が当てはまるものではない。従って、消費電流は小さくなるものの、使用者にとっては使い勝手の悪い移動無線装置になる可能性が高い。
【0015】
第2に、近年パケット通信、テレビ電話等を備えた移動無線装置の要求が高まり、移動無線装置の制御部に高い性能が要求される。例えば、テレビ電話および放送受信の如き動画処理には、画像1フレームの処理に要する時間に制限があり、その制限を越えると動画が途切れたりノイズが発生する。動画処理と無線制御処理とは、相互に全く関連なく実行されるため、制御部は同時実行される最大負荷時であっても正常に動画処理を行える性能を有する制御部を選択しなければならず、制御部のコストが高くなることを意味する。従って、パケット通信、テレビ電話等の高速データ処理時における、制御部の最大負荷の低減が望まれる。加えて、無線制御およびデータ処理等の、複数の処理を行うための設計が複雑になる。複数の処理を行うためのオペレーティングシステム(OS)を使用しても、一瞬でも負荷が制御部の性能を超えてしまうと、OSは破綻し正常動作できなくなる。
【0016】
第3に、上述した最後の2件の従来技術では、間欠動作を行うか否かの判定に、基地局から送られてくる受信データ(Paging Channel)を使用している。従って、間欠受信にかかる負荷が増加する。
【0017】
【発明の目的】
本発明は、従来技術の上述した課題に鑑みなされたものであり、使用者の使い勝手を向上する移動無線装置およびその間欠受信方法を提供することを目的とする。即ち、間欠受信の制御により制御部の処理軽減を図り、高い性能を実現することである。例えば、テレビ電話を代表とする動画処理において、間欠受信実行による動画表示の破綻を防ぎ、それにより移動無線装置の低コスト化を図る移動無線装置およびその間欠受信方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の移動無線装置は、アンテナと、このアンテナに接続された送受信部と、この送受信部への又は送受信部からの送受信データを処理するデータ処理部と、アンテナおよび送受信部を制御する無線制御手段およびデータ処理部を制御するデータ制御手段を有する制御部とを含む装置であって、制御部は、無線制御手段およびデータ制御手段間で通信を行う通知手段を備える。ここで、制御部の通知手段は、無線制御手段に対して処理状況の通知を行い、この通知に基づいて間欠周期を決定させる。通知手段は、データ制御手段が使用者から要求された一連の処理を実行する前に、処理実行開始の通知を行う。通知手段は、処理実行状態を示すフラグを設け又はデータ制御手段と無線制御手段間のタスク間通信又はシリアル通信を使用して処理実行状態は判断する。データ処理部の処理負荷を検出するデータ検出手段を備える。データ処理部は、データを符号化/復号化する符号化/復号化部、送受信データを保存する記憶部および外部インタフェース機能を有する入出力部を含み、符号化/復号化部、記憶部および入出力部の1つ又は複数の処理状態を検出する。
【0019】
また、本発明の移動無線装置の間欠受信方法は、アンテナおよびこのアンテナに接続されデータを送受信する送受信部を含む無線部と、この無線部の送受信データを処理するデータ処理部と、無線部およびデータ処理部を制御する制御部とを含む方法であって、データ処理部の処理状況を通知し、この通知に基づき間欠周期を決定する。本発明の好適実施形態によると、データ処理の実行を要求し、無線制御部へ処理実行を通知し、間欠受信の制御方法を変更し、データ処理の実行を順次行う。データ処理の実行を要求し、無線制御部へ処理実行を通知した後に、間欠受信の制御方法の変更およびデータ処理の実行を並行して実行する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による移動無線装置およびその間欠受信方法の好適実施形態の構成および動作を、添付図面を参照して詳細に説明する。尚、説明の便宜上、上述した従来の構成要素に対応する構成要素には、同様の参照符号を使用する。
【0021】
先ず、図1は、本発明による移動無線装置の第1実施形態の構成を示すブロック図である。この移動無線装置は、アンテナ1、送受信部2、符号化/復号化部3、記憶部4、入出力部5および制御部6Aを含んでいる。従来の移動無線装置構成との相違点は、制御部6Aにあり、無線制御手段11およびデータ制御手段12間に、両手段11、12間で通信を行う通知手段13を設けていることである。
【0022】
次に、図1に示す移動無線装置の動作を、図2のフローチャートを参照して説明する。1例として、記憶部4に保存している符号化データを入出力部5に表示する場合を説明する。先ず、図2(A)において、使用者が移動無線装置のデータ処理実行を要求する(ステップS21)。データ処理の内容は、ここでは記憶部4に保存している符号化データを入出力部5に表示することであるが、勿論それ以外のデータ処理でもよい。例えば、文字、データ入力、表示、カメラによる画像入力、情報検索、電子辞書、電子ブック、音楽再生および動画再生等、同時に無線機能を使用しないものがふさわしい。また、無線機能を使用するものであっても、直ちに通信を開始しなくてもよいものであれば、本発明の移動無線装置を使用する有用性がある。
【0023】
使用者がデータ処理実行を要求する方法は、例えば、移動無線装置の入出力部5のキーを押下すればよい。次に、通知手段13は、データ制御手段12が使用者から要求された一連の処理を実行する前に、データ制御手段12から無線制御手段11に処理実行開始の通知を行う(ステップS22)。この通知は、制御部6A内に処理実行状態を示すフラグを設け、データ制御手段12がそのフラグのビットを「1」に書き変える。無線制御手段11は、そのフラグを定期的に読み取り、「0」から「1」に変われば、処理実行状態になったと判断することで実現できる。また、データ制御手段12および無線制御手段11の間で、タスク間通信を使用しても実現できる。また、データ制御手段12と無線制御手段11の間に物理的な信号があるなら、シリアル通信を使用しても実現できる。
【0024】
次に、処理実行通知を受けた無線制御手段11は、アンテナ1および送受信部2に対して間欠受信の制御方法を変更する(ステップS23)。具体的には、上述した如く間欠受信の間隔を延ばす省電力間欠受信方法を使用するか又は間欠受信を止める等である。加えて、無線制御手段11は、アンテナ1と送受信部2に対して、定期的に実行している処理、例えば周辺監視処理を停止又は実行間隔を延ばしてもよい。
【0025】
次に、データ制御手段12は、一連の処理(ここでは、記憶部4に保存している符号化データ)を入出力部5に表示する処理を実行する(ステップS24)。このデータ処理自体の詳細は、従来動作で説明したので省略する。また、図1に示す移動無線装置の動作を、上述した図2(B)の処理フローチャートにすれば処理部全体としての実行時間が短縮可能である。データ処理実行要求(ステップS31)は、図2(A)のステップS21と同様である。また、無線制御手段11への処理実行通知(ステップS32)は、上述した図2(A)のステップS22と同様である。図2(B)の間欠受信の制御方法を変更(ステップS33)は、ステップS23と同様である。また、データ処理実行(ステップS34)は、ステップS24と同じである。従って、相違点は、図2(B)の場合には、上述したステップS32の次に、ステップS33およびステップS34を並行して実行することである。従って、ステップS34は、ステップS33の終了を待つことなく実行できるため、データ処理実行(ステップS34)が早く完了し、使用者の利便性が高まる。
【0026】
次に、図3(A)および(B)を参照して、図1における制御部6Aの処理時間におけるデータ制御手段12および無線制御手段11の関係を説明する。先ず、図3(A)は、従来の無線制御の受信方法を変更しない場合である。図3(A)において、(a)は、制御部6Aの処理におけるデータ処理Xが占める時間を示す。また(b)は、制御部6Aの処理における無線制御に関する処理が占める時間を示す。即ち、定期的に間欠受信又は周辺監視処理等の無線処理が実行され、データ処理Xは、連続時間実行することはできない。
【0027】
次に、図3(B)は、本発明による無線制御の受信方法を変更する場合を説明する。(a)は、制御部6Aの処理におけるデータ処理Yが占める時間を示す。また(b)は、制御部6Aの処理における無線制御に関する処理が占める時間を示す。データ処理Yが実行されていない時間T1およびT2では、従来通り無線制御処理を実行する。時間T3でデータ処理Yが実行されると、時間T4およびT5では無線制御処理を実行しない。従って、制御部6Aの処理において、データ処理Yは、全ての時間を占めることができる。このことは、データ処理Yは、制御部6Aの性能を最大限に利用可能であることを意味する。そして、データ処理Yが実行状態になった後に無線制御処理が実行されるのは、省電力間欠受信方法での次の実行時間T6である。時間T6でデータ処理Yが実行不可能になるわけではない。
【0028】
OSを使用していれば、データ処理Yと無線制御処理はタスク実行され、即ちデータ処理Yの実行状態は保たれる。従来方法では、無線制御処理の実行と共に破綻した場合であっても、本発明を使用することで破綻を防止可能である。
【0029】
次に、図4は、本発明による移動無線装置の第2実施形態の構成を示すブロック図である。図4の移動無線装置は、アンテナ1、送受信部2、符号化/復号化部3、記憶部4、入出力部5および制御部6Bを含んでいる。この構成は、制御部6Bを除くと上述した第1実施形態と同じである。第1実施形態との相違部分は、制御部6Bが符号化/復号化部3、記憶部4、入出力部5のうち1つ又は複数の処理状態を検出するデータ検出手段14を含むことである。
【0030】
次に、図6のフローチャートを参照して図4に示す移動無線装置の動作を説明する。例として、上述した第1実施形態と同様に、記憶部4に保存している符号化データを入出力部5に表示する場合を説明する。第1実施形態と同じ説明は省略し、相違点を中心に説明する。先ず、使用者が移動無線装置のデータ処理の実行を要求する(ステップS71)。次に、データ制御手段12は、一連の処理実行を開始する(ステップS72)。この例では、記憶部4に保存しているデータを読み出しの開始に相当する。また、使用者がデータ処理実行を要求する入出力部5のキー押下でもよい。
【0031】
データが読み出されると、データ検出手段14は、記憶部4からデータが転送されていることを検出する(ステップS73)。検出方法は、例えば記憶部4に対するメモリコピー実行を監視すること又は記憶部4に接続されているデータバスのデータ量を監視することで実現できる。データ検出手段14は、データ処理制御手段12を介して又は直接通知手段13に通知する。通知手段13からは処理実行通知が無線制御手段11に対して為される。(ステップS74)。通知方法は、上述した第1実施形態の場合と同様でもよい。
【0032】
次に、処理実行通知を受けた無線制御手段11は、アンテナ1および送受信部2に対して間欠受信の制御方法を変更する(ステップS75)。次に、データ制御手段12は、一連のデータ処理(ここでは、記憶部4に保存している符号化データを入出力部5に表示する処理)を実行する(ステップS76)。ここで、データ制御手段12は、制御部6Bの性能を最大限に利用可能である。データ検出手段14は、データ転送が開始されたことを検出してもよく又はデータ転送量がある特定の閾値を越えたことを検出してもよい。時間当りのデータ転送量で検出を行ってもよい。記憶部4又は制御部6Bに含まれるバッファ部(図示しない)に対して上述した検出を行っても同様の動作を行うことができる。また、データ検出手段14が、符号化/復号化部3に対して符号化/復号化部データの有無又はデータ量を検出するよう構成すれば、復号データ量が閾値を越えることで、間欠受信の制御方法を変更することも可能である。
【0033】
また、データ検出手段14が、記憶部4からのデータ読み書き時間を計測するか又は符号化/復号化部3の符号化/復号化の時間を計測する。また、入出力部5のデータ入出力時間を計測するよう構成すれば、データ処理が一定時間を越えることで、間欠受信の制御方法を変更することも可能である。即ち、上述した記憶部4に保存している符号化データを入出力部5に表示する例では、再生時間によって間欠受信の制御方法を変更することを意味する。
【0034】
また、データ検出手段14が、入出力部5の動作状態を検出するよう構成すれば、入出力部5が動作することで、間欠受信の制御方法を変更することも可能である。特に、入出力部5がカメラを含む場合には、カメラが動作することで間欠受信の制御方法を変更するようにしてもよい。また、入出力部5が表示部、例えばLCD(液晶表示パネル)を含む場合には、LCDが動作することで間欠受信の制御方法を変更するようにしてもよい。
【0035】
次に、本発明による移動無線装置の第3実施形態を説明する。この第3実施形態の構成は、図4に示す第2実施形態の構成と同様であり、アンテナ1、送受信部2、符号化/復号化部3、記憶部4、入出力部5および制御部6Bを含んでいる。
【0036】
次に、図5および図6(B)を参照して本発明による移動無線装置の第3実施形態の動作を説明する。この第3実施形態は、特にデータに無線制御情報が含まれる場合に適用できる。データ内に無線制御情報が含まれるものとして、一例としてコンテンツIDを使用したデータがあげられる。コンテンツIDとは、ネットワーク上でのコンテンツの流通および著作権管理を目的としたものであり、コンテンツの属性やコピー禁止の有無等の情報が含まれる。このコンテンツID内に無線制御情報を含むことで、例えば、再生時にコンテンツ管理センタと通信を行う必要があるか否か移動無線装置は判断でき、適正なコンテンツ利用が実現できる。図5は、データの構成を示し、ヘッダおよびペイロードに分けることができ、ヘッダの一部としてコンテンツIDが存在する。そこで、コンテンツIDの1つ又は複数のビットを使用して、無線制御情報を含めることができる。
【0037】
次に、図6(B)のフローチャートを参照して、コンテンツIDを含むデータを入出力部5に表示する場合を説明する。上述した第1および第2実施形態と同じ説明は省略し、相違点を中心に説明する。先ず、使用者が移動無線装置のコンテンツ再生の実行を要求する(ステップS81)。次に、データ検出手段14は、コンテンツIDの抽出および無線制御情報の検出を行う(ステップS82)。この例では、図5における無線制御ビットを読み出すことである。次に、データ検出手段14は、検出した無線制御ビットから無線制御を行う必要があるか否か判定する(ステップS83)。無線制御を行う必要がある場合にはステップS84に、無線制御を行う必要がない場合にはステップS86に進む。次に、データ検出手段14は、データ処理制御手段12を介して又は直接通知手段13に通知する。通知手段13からは処理実行通知が無線制御手段11に対して為される。(ステップS84)。
【0038】
次に、通知を受けた無線制御手段11は、アンテナ1および送受信部2に対して無線制御方法を変更する(ステップS85)。間欠受信の変更だけでなく、送信の開始、停止、受信の開始、停止およびそれらの組み合わせをも含む。次に、データ制御手段12は、一連の処理(ここでは、コンテンツIDを含むデータを入出力部5に表示する処理)を実行する(ステップS86)。
【0039】
以上、本発明による移動無線装置およびその間欠受信方法の好適実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯かる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本発明によると、次の如き実用上の顕著な効果が得られる。第1に、移動無線装置のデータ処理能力が高くなることである。その理由は、通知手段を設けてデータ制御手段から無線制御手段に対して処理状況を通知して、無線制御の負荷を軽減するからである。それに伴い、テレビ電話を代表とする動画処理であっても破綻することなく実行できるからである。
【0041】
第2に、上述したデータ処理能力が高くなることに付随して、制御部のコストを抑えることができる。その理由は、移動無線装置の制御部は、最大負荷時でも正常動作可能な仕様にする必要があるが、本発明では最大負荷を小さくできるため、性能の低い制御部でも正常動作できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による移動無線装置の第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す移動無線装置の動作を説明するためのフローチャートであり、(A)および(B)は本発明による移動無線装置の間欠受信方法の好適実施形態を示す。
【図3】(A)および(B)は、図1に示す移動無線装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】本発明による移動無線装置の第2実施形態の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の移動無線装置で使用するデータ構造図である。
【図6】(A)および(B)は、本発明の移動無線装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】(A)および(B)は、従来の移動無線装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】従来の移動無線装置の構成を示すブロック図である。
【図9】従来の移動無線装置の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 送受信部
3 符号化/復号化部
4 記憶部
5 入出力部
6A、6B 制御部
11 無線制御手段
12 データ制御手段
13 通知手段
14 データ検出手段
Claims (8)
- アンテナと、該アンテナに接続された送受信部と、該送受信部への又は該送受信部からの送受信データを処理するデータ処理部と、前記アンテナおよび前記送受信部を制御する無線制御手段および前記データ処理部を制御するデータ制御手段を有する制御部とを含む移動無線装置において、
前記制御部は、前記無線制御手段および前記データ制御手段間で通信を行い、前記無線制御手段に対して処理状況の通知を行い、この通知に基づいて間欠周期を決定させる通知手段を備えることを特徴とする移動無線装置。 - 前記通知手段は、前記データ制御手段が使用者から要求された一連の処理を実行する前に、処理実行開始の通知を行うことを特徴とする請求項1に記載の移動無線装置。
- 前記通知手段は、処理実行状態を示すフラグを設け又は前記データ制御手段と前記無線制御手段間のタスク間通信又はシリアル通信を使用して処理実行状態を判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動無線装置。
- 前記データ処理部の処理負荷を検出するデータ検出手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の移動無線装置。
- 前記データ処理部は、データを符号化又は復号化する符号化/復号化部、送受信データを保存する記憶部および外部インタフェース機能を有する入出力部を含み、前記符号化/復号化部、記憶部および入出力部の1つ又は複数の処理状態を検出することを特徴とする請求項4に記載の移動無線装置。
- アンテナおよび該アンテナに接続されデータを送受信する送受信部を含む無線部と、該無線部の送受信データを処理するデータ処理部と、前記無線部および前記データ処理部を制御する制御部を含む移動無線装置の間欠受信方法において、
前記データ処理部の処理状況を通知し、該通知に基づき間欠周期を決定することを特徴とする移動無線装置の間欠受信方法。 - 前記データ処理の実行を要求し、無線制御部へ処理実行を通知し、間欠受信の制御方法を変更し、データ処理の実行を順次行うことを特徴とする請求項6に記載の移動無線装置の間欠受信方法。
- 前記データ処理の実行を要求し、無線制御部へ処理実行を通知した後に、間欠受信の制御方法の変更およびデータ処理の実行を並行して実行することを特徴とする請求項6に記載の移動無線装置の間欠受信方法。
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Publications (2)
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