JP3622719B2 - 障害情報表示システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク上に接続されたネットワーク機器の障害の発生をオペレータに知らせる障害情報表示システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の障害情報表示システムとしては、ネットワーク機器からネットワーク上の監視端末に通知された障害情報の全てを一括表示する方式が、例えば、特開昭59−154558号等によって既に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一般に、コンピュータネットワークに接続されるネットワーク機器においては、多数の機器が主従関係を持って階層的に接続されており、階層が上位のネットワーク機器に障害が発生すると、その障害に起因して下位側のネットワーク機器にも障害が検出されるのが普通である。
【0004】
特開昭59−154558号等に見られる従来の障害情報表示システムにおいては、各ネットワーク機器から出力された障害発生通知の全てが一括して監視端末に表示されるようになっていたため、前述のように上位側のネットワーク機器の障害が原因して下位側のネットワーク機器に障害が発生したような場合であっても、それ自体には何ら問題のない下位側の多数のネットワーク機器の障害が監視端末に表示されることになり、一括して表示される障害発生通知の件数が多くなり過ぎて、実際に問題のあるネットワーク機器を特定することが難しくなる場合があった。
【0005】
【発明の目的】
そこで、本発明の目的は、前記従来技術の欠点を解消し、上位側のネットワーク機器に障害が発生した場合に、下位側のネットワーク機器の障害発生通知が大量に表示されて画面表示が煩雑化することを防止することのできる障害情報表示システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、コンピュータネットワークに接続されたネットワーク機器の障害を検知するための障害情報表示システムであり、前記目的を達成するため、特に、ネットワーク上に接続されたネットワーク機器の主従関係を各ネットワーク機器の識別情報の対応関係によって記憶する構成情報データベースと、
前記ネットワーク機器から識別情報と共に出力される障害発生通知と障害復旧通知とを受信し、障害発生通知が受信された場合には、前記構成情報データベースを検索して、受信した識別情報を有するネットワーク機器の上位側のネットワーク機器の識別情報の有無を判定し、上位側のネットワーク機器の識別情報があれば受信した識別情報および上位側のネットワーク機器の識別情報と障害発生通知を出力する一方、上位側のネットワーク機器の識別情報がなければ受信した識別情報と障害発生通知を出力し、また、障害復旧通知が受信された場合には、受信した識別情報と障害復旧通知を出力する障害情報管理部と、
障害が発生したネットワーク機器の識別情報および上位側のネットワーク機器の識別情報と障害発生表示の実行・非実行とを対応させて記憶する障害情報一覧テーブルと、
前記障害情報管理部から出力される障害発生通知と障害復旧通知とを受信し、障害発生通知が受信された場合には、この障害発生通知に上位側のネットワーク機器の識別情報が付されているか否かを判定し、上位側のネットワーク機器の識別情報が付されていれば受信した識別情報と上位側のネットワーク機器の識別情報を対応させて前記障害情報一覧テーブルに追加して障害発生表示の実行を記憶する一方、上位側のネットワーク機器の識別情報が付されていなければ受信した識別情報を前記障害情報一覧テーブルに追加して障害発生表示の実行を記憶し、上位側のネットワーク機器の識別情報の有無に関わりなく、受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として記憶したネットワーク機器の識別情報が前記障害情報一覧テーブルに記憶されているか否かを判定し、受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として記憶したネットワーク機器の識別情報が記憶されていれば受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として記憶したネットワーク機器の識別情報に対応させて障害発生表示の非実行を記憶し、また、障害復旧通知が受信された場合には、受信した識別情報を識別情報として前記障害情報一覧テーブルに記憶された識別情報に関連するデータを削除し、受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として記憶したネットワーク機器の識別情報が前記障害情報一覧テーブルに記憶されているか否かを判定し、受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として記憶したネットワーク機器の識別情報が記憶されていれば受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として前記障害情報一覧テーブルに記憶された識別情報に対応させて障害発生表示の実行を記憶する障害表示判定部と、
前記障害情報一覧テーブルから障害発生表示の実行が記憶された識別情報のみを選択して表示手段に障害発生通知を表示する障害表示部とを備えたことを特徴とする構成を有する。
【0007】
まず、ネットワーク上に接続されたネットワーク機器に障害が生じると、このネットワーク機器から識別情報と共に障害発生通知が出力される。
次いで、ネットワーク機器からの識別情報と障害発生通知を受信した障害情報管理部が、ネットワーク上に接続されたネットワーク機器の主従関係を各ネットワーク機器の識別情報の対応関係によって記憶した構成情報データベースを検索し、受信した識別情報を有するネットワーク機器の上位側のネットワーク機器の識別情報の有無を判定する。
そして、上位側のネットワーク機器の識別情報があれば、障害情報管理部は、受信した識別情報および上位側のネットワーク機器の識別情報と障害発生通知を出力し、また、上位側のネットワーク機器の識別情報がなければ、障害情報管理部は、受信した識別情報と障害発生通知を出力する。
次いで、障害情報管理部からの障害発生通知を受信した障害表示判定部は、この障害発生通知に上位側のネットワーク機器の識別情報が付されているか否かを判定し、上位側のネットワーク機器の識別情報が付されていれば、受信した識別情報と上位側のネットワーク機器の識別情報を対応させて障害情報一覧テーブルに追加して障害発生表示の実行を記憶し、また、上位側のネットワーク機器の識別情報が付されていなければ受信した識別情報を障害情報一覧テーブルに追加して障害発生表示の実行を記憶する。
障害表示判定部は、更に、受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として記憶したネットワーク機器の識別情報が障害情報一覧テーブルに記憶されているか否かを判定し、受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として記憶したネットワーク機器の識別情報が記憶されていれば、受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として記憶したネットワーク機器の識別情報に対応させて障害発生表示の非実行を記憶する。
これにより、それまで障害の発生があるものとして記憶されていたネットワーク機器のうち、上位側のネットワーク機器に障害のあることが確認された下位側のネットワーク機器の障害発生表示が一時的に禁止される。
一方、ネットワーク上に接続されたネットワーク機器の障害が復旧した場合には、このネットワーク機器から識別情報と共に障害復旧通知が出力され、これを受信した障害情報管理部が識別情報と障害復旧通知を出力する。
次いで、障害情報管理部からの障害復旧通知を受信した障害表示判定部は、受信した識別情報を識別情報として障害情報一覧テーブルに記憶された識別情報に関連するデータを削除する。
これにより、受信した識別情報に対応するネットワーク機器の障害復旧が障害情報一覧テーブルに記憶される。
障害表示判定部は、更に、受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として記憶したネットワーク機器の識別情報が障害情報一覧テーブルに記憶されているか否かを判定する。
そして、受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として記憶したネットワーク機器の識別情報が記憶されていれば、障害表示判定部は、受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として障害情報一覧テーブルに記憶された識別情報に対応させて障害発生表示の実行を記憶する。
これにより、障害復旧したネットワーク機器の下位側のネットワーク機器の障害発生表示が再び許容されることになる。
そして、最終的に、障害表示部は、障害情報一覧テーブルから障害発生表示の実行が記憶された識別情報のみを全て選択して表示手段に障害発生通知を表示する。
以上に述べた通り、主従関係のあるネットワーク機器のうち、下位側のネットワーク機器の障害発生に次いで上位側のネットワーク機器の障害が重複して検出された場合には、下位側のネットワーク機器の障害発生表示を一時的に禁止して上位側のネットワーク機器の障害発生表示のみを実行し、上位側のネットワーク機器の障害が復旧した時点で上位側のネットワーク機器の障害発生表示を終わらせると共に改めて下位側のネットワーク機器の障害発生を再表示するようにしているので、上位側のネットワーク機器の障害に起因した下位側のネットワーク機器の障害発生通知を非表示として画面表示の煩雑化を防止することができる。
【0008】
また、前記障害表示部には、障害表示判定部の作動後に自動的に表示手段の障害発生通知の表示を更新する障害表示自動更新機能を設けることが望ましい。
【0009】
このような構成を適用することにより、障害表示判定部の作動、つまり、ネットワーク機器からの障害発生通知や障害復旧通知の出力に連動して、表示手段の障害発生通知をリアルタイムで自動更新することができるようになる。
【0010】
更に、前記障害表示部には、障害情報一覧テーブルに記憶された全ての識別情報を選択して表示手段に障害発生通知を表示する障害一括表示機能を設けることが可能である。
【0011】
このような機能を付加することにより、上位側のネットワーク機器の障害が復旧される前の段階であっても、予め検出された下位側のネットワーク機器からの障害発生通知を従来の障害情報表示システムと同様の画面表示で確認することが可能となる。
【0012】
また、構成情報データベースと障害情報管理部と障害情報一覧テーブルと障害表示判定部と障害表示部は、ネットワーク上に接続された単一のコンピュータに配備してもよい。
【0013】
このような構成を適用した場合、障害情報表示システムの構築に必要とされるハードウェア資源が節約されるメリットがある。
【0014】
また、構成情報データベースと障害情報管理部とをネットワーク上に接続された第一のコンピュータに配備し、障害情報一覧テーブルと障害表示判定部および障害表示部とをネットワーク上に接続された第二のコンピュータに配備する構成であってもよい。
【0015】
このような構成を適用した場合、障害情報表示システムを構築する第一,第二のコンピュータの負荷が軽減されるため、大規模のネットワークシステムにも無理なく対処することができるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は本発明を適用した一実施形態の障害情報表示システムの概略を示した機能ブロック図である。
【0017】
本実施形態の障害情報表示システム1は、図1に示される通り、コンピュータネットワーク2上に接続された第一のコンピュータ3(以下、マネージャと称する)と、第二のコンピュータ4(以下、監視端末と称する)、および、監視端末4に接続されたCRTディスプレイ等の表示手段5によって構成される。
【0018】
マネージャ3および監視端末4は、何れも、演算手段としてのCPU,起動プログラム等を格納したROM,演算データの一時記憶用のRAM,OSの格納およびデータ等の記憶に用いられるハードディスク等の不揮発性記憶手段を備えた通常のパーソナルコンピュータ、あるいは、ワークステーション等によって構成することが可能である。
【0019】
このうち、マネージャ3の不揮発性記憶手段には、コンピュータネットワーク2上に接続された他のコンピュータおよび周辺装置等のネットワーク機器A,B,C,・・・の主従関係を各ネットワーク機器A,B,C,・・・の識別情報(以下、リソース名と称する)の対応関係によって記憶した構成情報データベース6が保存されている。
【0020】
ここで、コンピュータネットワーク2上に接続されたネットワーク機器A,B,C,・・・の主従関係の一例を図2に、また、図2の主従関係に対応する構成情報データベース6の一例を図3に示す。
【0021】
図2に示される例では、コンピュータネットワーク2に接続する最上位の階層にネットワーク機器A,F,Iが接続され、ネットワーク機器Aの下位にはネットワーク機器B,Cが、更に、ネットワーク機器Cの下位にはネットワーク機器D,Eが接続されている。
また、ネットワーク機器Fの下位にはネットワーク機器G,Hが接続される一方、ネットワーク機器Iの下位にはネットワーク機器J,Mが接続され、更に、ネットワーク機器Jの下位にネットワーク機器K,Lが接続されている。
【0022】
これらの主従関係を記憶する構成情報データベース6は、例えば、図3に示されるようにして、階層を縦割りにしたときに上下に直近する2つのネットワーク機器の主従関係のみを記憶する。つまり、図3の記憶方法によれば、ネットワーク機器Aの上位に位置するネットワーク機器はなく、ネットワーク機器B,Cの上位にはネットワーク機器Aが位置し、また、ネットワーク機器D,Eの上位にはネットワーク機器Cが位置することになる。
【0023】
また、図1に示されるように、ネットワーク機器A,B,C,・・・の各々には、夫々のネットワーク機器における障害の発生と復旧を検出する障害検出部7と、障害検出部7の作動状態に応じて当該ネットワーク機器A,B,C,・・・に固有のリソース名と共に障害発生通知あるいは障害復旧通知を出力するエージェント8とが設けられている。
障害検出部7は、実質的には、各ネットワーク機器A,B,C,・・・のOSやアプリケーションプログラムが所定周期毎に繰り返し実行する自己診断プログラム等によって構成され、また、エージェント8は、各ネットワーク機器A,B,C,・・・のOSの一部であって、OS側の処理によって所定周期毎に繰り返し実行されるようになっている。
【0024】
図4はエージェント8が実行する障害通知処理の概略を示したフローチャートである。
【0025】
まず、夫々のネットワーク機器A,B,C,・・・に障害が発生していない状態では、障害検出フラグFの値はリセット状態に保持されているため、エージェント8は、所定周期毎の障害通知処理においてステップa1,ステップa5の判定処理を繰り返し実行するのみであり、実質的な処理は何ら行われない。
【0026】
ここで、自己診断プログラム等によって構成される障害検出部7によってネットワーク機器A,B,C,・・・の障害、例えば、内部デバイスの応答不良やバスエラー等の障害発生が検出された場合には、エージェント8がステップa1の判定処理において障害検出部7からの障害発生の通知を受け取る。
【0027】
次いで、エージェント8は、障害検出フラグFがセットされているか否かを判定し(ステップa2)、障害検出フラグFが未設定である場合に限り、当該ネットワーク機器A,B,C,・・・に固有のリソース名と障害発生通知をマネージャ3に宛てて出力し(ステップa3)、障害検出フラグFをセットする(ステップa4)。
【0028】
その後、障害が復旧されるまでの間はステップa1の判定結果は真となり続けるが、この段階では既に障害検出フラグFがセットされているので、1つの障害の発生に対してリソース名や障害発生通知が重複して出力されることはない。
【0029】
そして、オペレータによる障害復旧作業や自己修復作業(異常検出時の再起動処理等)によって障害が復旧されると、エージェント8はステップa1の判定処理において障害検出部7からの障害復旧の通知を受け取る。
【0030】
次いで、エージェント8は、障害検出フラグFがセットされているか否かを判定することになるが(ステップa5)、障害復旧直後の段階では障害検出フラグFはセット状態に保持されているので、エージェント8は、当該ネットワーク機器A,B,C,・・・に固有のリソース名と障害復旧通知をマネージャ3に宛てて出力し(ステップa6)、障害検出フラグFをリセットして(ステップa7)、再び、障害検出部7による障害検出を待つ初期の待機状態、つまり、ステップa1,ステップa5の判定処理の繰り返しに復帰する。
【0031】
一方、マネージャ3の障害情報管理部9は、マネージャ3のCPUが所定周期毎に繰り返し実行する障害管理処理によって実質的に構成される。
【0032】
図5は障害情報管理部9として機能するマネージャ3のCPUが所定周期毎に実行する障害管理処理の概略を示したフローチャートである。
【0033】
夫々のネットワーク機器A,B,C,・・・に障害が発生していない状態では、ネットワーク機器A,B,C,・・・からの障害発生通知や障害復旧通知は検出されないので、障害情報管理部9として機能するマネージャ3のCPUは、所定周期毎にステップb1,ステップb7の判定処理を繰り返し実行するのみであり、実質的な処理は何ら行われない。
【0034】
ここで、ネットワーク機器A,B,C,・・・から出力された障害発生通知と固有のリソース名が入力されたことがステップb1の判定処理で検出されると、障害情報管理部9として機能するマネージャ3のCPUは、このリソース名を読み込み(ステップb2)、図3に示したような構成情報データベース6を検索して(ステップb3)、入力されたリソース名のネットワーク機器に対応する上位側のネットワーク機器のリソース名が記憶されているか否かを判定する(ステップb4)。
【0035】
そして、上位側のネットワーク機器のリソース名が構成情報データベース6に記憶されていれば、障害情報管理部9として機能するマネージャ3のCPUは、ステップb2の処理で読み込んだリソース名およびステップb3の処理で検出した上位側のネットワーク機器のリソース名と障害発生通知を監視端末4に宛てて出力する一方(ステップb5)、上位側のネットワーク機器のリソース名が構成情報データベース6に記憶されていなければ、ステップb2の処理で読み込んだリソース名と障害発生通知のみを監視端末4に宛てて出力する(ステップb6)。
【0036】
従って、例えば、上位側にネットワーク機器Aを備えたネットワーク機器Bから障害発生通知と固有のリソース名Bが入力された場合には、ステップb2の処理で読み込まれたリソース名Bおよびステップb3の処理で検出された上位側のネットワーク機器のリソース名Aと障害発生通知とが監視端末4に宛てて出力され、また、上位側にネットワーク機器を備えないネットワーク機器Aから障害発生通知と固有のリソース名Aが入力された場合には、ステップb2の処理で読み込まれたリソース名Aと障害発生通知のみが監視端末4に宛てて出力されることになる。
【0037】
これに対し、ネットワーク機器A,B,C,・・・から出力された障害復旧通知と固有のリソース名が入力されたことがステップb7の判定処理で検出された場合には、障害情報管理部9として機能するマネージャ3のCPUは、このリソース名を読み込み(ステップb8)、ステップb8の処理で読み込んだリソース名と障害復旧通知とを監視端末4に宛てて出力する(ステップb9)。
【0038】
また、監視端末4の不揮発性記憶手段には、障害が発生したネットワーク機器のリソース名および障害が発生したネットワーク機器の上位側に位置するネットワーク機器のリソース名と障害発生表示の実行・非実行とを対応させて記憶するための障害情報一覧テーブル10が設けられている。
【0039】
図7(a)は障害情報一覧テーブル10の一例を示した概念図である。この障害情報一覧テーブル10は、例えば、図7(a)に示されるように、障害が発生したネットワーク機器のリソース名を記憶するためのリソース名の欄、および、リソース名の欄に記憶されたネットワーク機器の上位側に位置するネットワーク機器のリソース名を記憶するための上位リソース名の欄と、リソース名の欄に記憶されたネットワーク機器の障害発生表示の実行・非実行を記憶するための表示マークの欄の3つのデータフィールドからなる1レコードの情報を必要な数だけ記憶するように構成されている。また、各データフィールドにおける情報の書き替え、および、特定レコード内のデータの一括削除等は、監視端末4のCPUからの指令に応じて実行されるようになっている。
【0040】
この監視端末4には、更に、リソース名を利用して障害情報一覧テーブル10にネットワーク機器A,B,C,・・・に関連する障害の発生および復旧の状況を記憶させたり障害表示の実行・非実行を記憶させたりするために必要とされるファイル操作を行うための障害表示判定部11と、障害発生表示の実行が記憶されたレコードのリソース名のみを障害情報一覧テーブル10から選択して表示手段5に表示させるための障害表示部12とが設けられている。
障害表示判定部11と障害表示部12は、実質的には、監視端末4のCPUが所定周期毎に繰り返し実行する障害表示処理によって構成されている。
【0041】
図6は障害表示判定部11および障害表示部12として機能する監視端末4のCPUが所定周期毎に実行する障害表示処理の概略を示したフローチャートである。
【0042】
まず、マネージャ3からの障害発生通知や障害復旧通知が入力されていない状態では、障害表示判定部11として機能する監視端末4のCPUは、ステップc1,ステップc11,ステップc16の判定処理を繰り返し実行するのみであり、実質的な処理は何ら行われない。
【0043】
ここで、マネージャ3からの障害発生通知が入力されたことがステップc1の判定処理で検出されると、障害表示判定部11として機能する監視端末4のCPUは、このリソース名を読み込み(ステップc2)、図7(a)に示したような障害情報一覧テーブル10の最新レコードのリソース名の欄に、ステップc2の処理で読み込まれたリソース名を追加して記憶し(ステップc3)、このレコードの表示マークの欄に、障害発生表示の実行を記憶させる(ステップc4)。
【0044】
次いで、障害表示判定部11として機能する監視端末4のCPUは、ステップc2の処理で読み込まれたリソース名と共に上位側のネットワーク機器のリソース名が付されているか否かを判定し(ステップc5)、上位側のネットワーク機器のリソース名が付されている場合に限って、上位側のネットワーク機器のリソース名を同一レコード内の上位リソース名の欄に記憶させる(ステップc6)。また、上位側のネットワーク機器のリソース名が付されていなければ、ステップc6の処理は非実行とされる。
【0045】
図7(a)はネットワーク機器Bからの障害発生通知が入力された場合の例について示したものである。ネットワーク機器Bの障害発生通知には、マネージャ3の処理により上位側のネットワーク機器のリソース名Aが付されているので、ステップc6の判定結果は真となり、障害情報一覧テーブル10の最新レコードのリソース名の欄にはリソース名Bが、また、このレコードの上位リソース名の欄にはリソース名Aが記憶され、このレコードの表示マークの欄に障害発生表示の実行が記憶されることになる。
【0046】
次いで、障害表示判定部11として機能する監視端末4のCPUは、障害情報一覧テーブル10の全てのレコードの上位リソース名の欄を検索して(ステップc7)、ステップc2の処理で読み込んだリソース名、つまり、今回の処理で障害の発生を検出されたネットワーク機器に対応したリソース名を上位リソース名として記憶したレコードがあるか否かを判定する(ステップc8)。
そして、今回の処理で障害の発生を検出されたネットワーク機器に対応したリソース名を上位リソース名として記憶したレコードが検出された場合に限って、このリソース名を上位リソース名として記憶した全てのレコードの表示マークの欄に障害発生表示の非実行を記憶させる(ステップc9)。
また、今回の処理で障害の発生を検出されたネットワーク機器に対応したリソース名を上位リソース名として記憶したレコードが検出されなければ、ステップc9の処理は非実行とされる。
【0047】
図7(a)の例では、今回の処理で障害の発生を検出されたネットワーク機器に対応したリソース名、つまり、リソース名Bを上位リソース名の欄に記憶したレコードは検出されないので、ステップc9の処理は非実行となる。
【0048】
次いで、障害表示部12の障害表示自動更新機能実現手段として機能する監視端末4のCPUは、障害情報一覧テーブル10の全てのレコードを検索して表示マークの欄に障害発生表示の実行が記憶されたレコードを選択し、表示マークの欄に障害発生表示の実行が記憶されているレコードのリソース名の欄に記憶されているリソース名のみを障害の発生しているネットワーク機器として表示手段5に表示する(ステップc10)。
【0049】
表示手段5に表示するコメントとしては、例えば、「“リソース名X”障害発生」といったものを利用することが可能である。
ここで“リソース名X”は変数であり、この変数には、ステップc10の処理で選択された単数または複数のリソース名が代入される。図7(a)の例では、表示マークの欄に障害発生表示の実行が記憶されているレコードは第1レコードのみであり、この第1レコードのリソース名の欄に記憶されているリソース名はリソース名Bであるから、表示手段5には「リソース名B障害発生」のコメントが表示されることになる。
【0050】
その後、マネージャ3からの障害発生通知や障害復旧通知が改めて入力されなければ、障害表示判定部11として機能する監視端末4のCPUは、障害表示処理において前記と同様にしてステップc1,ステップc11,ステップc16の判定処理のみを繰り返し実行するので、表示手段5の表示状態は変化せず、例えば、「リソース名B障害発生」といったコメントがそのまま表示され続けることになる。
【0051】
このようにして監視端末4のCPUがステップc1,ステップc11,ステップc16の判定処理のみを繰り返し実行する間に、再び、マネージャ3からの障害発生通知が入力されたことがステップc1の判定処理で検出されると、障害表示判定部11として機能する監視端末4のCPUは、前記と同様の処理を繰り返し実行する。
ここでは、一例として、ネットワーク機器Bの上位側に位置するネットワーク機器Aからの障害発生通知が入力された場合について説明する。
【0052】
ネットワーク機器Aからの障害発生通知が入力されると、障害表示判定部11として機能する監視端末4のCPUは、リソース名Aを読み込み(ステップc2)、障害情報一覧テーブル10の最新レコードのリソース名の欄に、ステップc2の処理で読み込まれたリソース名Aを追加して記憶し(ステップc3)、このレコードの表示マークの欄に、障害発生表示の実行を記憶させる(ステップc4)。
【0053】
次いで、障害表示判定部11として機能する監視端末4のCPUは、ステップc2の処理で読み込まれたリソース名Aに上位側のネットワーク機器のリソース名が付されているか否かを判定する(ステップc5)。
しかし、ネットワーク機器Aの障害発生通知には、マネージャ3の処理によって上位側のネットワーク機器のリソース名が付されることはないので、ステップc5の判定結果は偽となり、ステップc6の処理は非実行とされて、当該最新レコードにおける上位リソース名の欄は図7(b)に示されるように空欄の状態に保持される。
【0054】
次いで、障害表示判定部11として機能する監視端末4のCPUは、障害情報一覧テーブル10における全てのレコードの上位リソース名の欄を検索して(ステップc7)、ステップc2の処理で読み込んだリソース名、つまり、今回の処理で障害の発生を検出されたネットワーク機器に対応したリソース名Aを上位リソース名の欄に記憶したレコードがあるか否かを判定する(ステップc8)。
【0055】
この場合、既に第1レコードの上位リソース名の欄にリソース名Aが記憶されているので、ステップc8の判定結果は真となり、図7(c)に示されるように、今回の処理で障害の発生を検出されたネットワーク機器に対応したリソース名Aを上位リソース名の欄に記憶した第1レコードの表示マークの欄に障害発生表示の非実行が記憶されることになる(ステップc9)。
【0056】
次いで、障害表示部12の障害表示自動更新機能実現手段として機能する監視端末4のCPUは、障害情報一覧テーブル10の全てのレコードを検索して表示マークの欄に障害発生表示の実行が記憶されたレコードを全て選択し、表示マークの欄に障害発生表示の実行が記憶されているレコードのリソース名の欄に記憶されているリソース名のみを障害の発生しているネットワーク機器として表示手段5に表示する(ステップc10)。
【0057】
この場合、図7(c)に示される通り、表示マークの欄に障害発生表示の実行が記憶されているレコードは第2レコードのみであり、この第2レコードのリソース名の欄にはリソース名Aが記憶されているから、障害表示部12の障害表示自動更新機能実現手段として機能する監視端末4のCPUによって実行されるステップc10の処理により、それまで表示されていた「リソース名B障害発生」のコメントが自動的に消去され、これに代えて、「リソース名A障害発生」のコメントが表示手段5に表示されることになる。
【0058】
その後、マネージャ3からの障害発生通知や障害復旧通知が改めて入力されなければ、障害表示判定部11として機能する監視端末4のCPUは、前記と同様にしてステップc1,ステップc11,ステップc16の判定処理のみを繰り返し実行するので、表示手段5の表示状態は変化せず、「リソース名A障害発生」のコメントがそのまま表示され続けることになる。
【0059】
そして、このようにして監視端末4のCPUがステップc1,ステップc11,ステップc16の判定処理のみを繰り返し実行する間に、マネージャ3からの障害復旧通知が入力されたことがステップc11の判定処理で検出されると、障害表示判定部11として機能する監視端末4のCPUは、このリソース名を読み込み(ステップc12)、図7(c)に示したような障害情報一覧テーブル10からステップc12の処理で読み込まれたリソース名をリソース名の欄に記憶したレコードのデータを一括して削除する(ステップc13)。
【0060】
図7(d)はネットワーク機器Aからの障害復旧通知が入力された場合の例について示したものであり、この場合、図7(c)のような状態にあった障害情報一覧テーブル10からリソース名Aをリソース名の欄に記憶した第2レコードに含まれるデータが一括して削除され、障害情報一覧テーブル10の内容が、図7(d)のような状態に更新されることになる。
【0061】
次いで、障害表示判定部11として機能する監視端末4のCPUは、障害情報一覧テーブル10の全てのレコードの上位リソース名の欄を検索し、ステップc12の処理で読み込んだリソース名、つまり、今回の処理で障害の復旧を検出されたネットワーク機器に対応したリソース名を上位リソース名の欄に記憶したレコードがあるか否かを判定し(ステップc14)、今回の処理で障害の復旧を検出されたネットワーク機器に対応したリソース名を上位リソース名の欄に記憶したレコードが検出された場合に限って、このリソース名を上位リソース名として記憶したレコードの表示マークの欄に障害発生表示の実行を記憶させる(ステップc15)。
また、今回の処理で障害の復旧を検出されたネットワーク機器に対応したリソース名を上位リソース名として記憶したレコードが検出されなければ、ステップc15の処理は非実行とされる。
【0062】
図7(d)の例では、今回の処理で障害の復旧を検出されたネットワーク機器に対応したリソース名、つまり、リソース名Aを上位リソース名の欄に記憶したレコードが障害情報一覧テーブル10の第1レコードに存在するので、図7(e)に示されるように、この第一レコードの表示マークの欄に障害発生表示の実行が記憶されることになる。
【0063】
次いで、障害表示部12の障害表示自動更新機能実現手段として機能する監視端末4のCPUは、障害情報一覧テーブル10の全レコードを検索して表示マークの欄に障害発生表示の実行が記憶されたレコードを全て選択し、表示マークの欄に障害発生表示の実行が記憶されているレコードのリソース名の欄に記憶されているリソース名のみを障害の発生しているネットワーク機器として表示手段5に表示する(ステップc10)。
【0064】
この場合、図7(e)に示される通り、表示マークの欄に障害発生表示の実行が記憶されているレコードは第1レコードのみであり、この第1レコードのリソース名の欄にはリソース名Bが記憶されているから、障害表示部12の障害表示自動更新機能実現手段として機能する監視端末4のCPUによって実行されるステップc10の処理により、それまで表示されていた「リソース名A障害発生」のコメントが自動的に消去され、これに代えて、「リソース名B障害発生」のコメントが表示手段5に表示されることになる。
【0065】
その後、マネージャ3からの障害発生通知や障害復旧通知が改めて入力されなければ、障害表示判定部11として機能する監視端末4のCPUは、障害表示処理において前記と同様にしてステップc1,ステップc11,ステップc16の判定処理のみを繰り返し実行するので、表示手段5の表示状態は変化せず、例えば、「リソース名B障害発生」といったコメントがそのまま表示され続けることになる。
【0066】
ここで、もし、ネットワーク機器Bの障害発生の原因が上位側のネットワーク機器Aの障害に起因するものであった場合には、ネットワーク機器Aの障害復旧によってネットワーク機器Bの障害が自動的に復旧する可能性がある。
【0067】
このような場合は、ネットワーク機器Bからマネージャ3を介して監視端末4に入力される障害復旧通知とリソース名Bが障害表示処理におけるステップc11の判定処理において監視端末4のCPUによって検出されるので、図7(e)に示されるような状態にある障害情報一覧テーブル10から、リソース名の欄にリソース名Bを記憶した第1レコードのデータが一括して削除され、この障害情報一覧テーブル10を参照して行われるステップc10の処理によって、表示手段5の画面から「リソース名B障害発生」のコメントが自動的に消去されることになる。
【0068】
以下、前記と同様にして、マネージャ3からの障害発生通知が入力されたことがステップc1の判定処理で検出された場合には、障害表示判定部11として機能する監視端末4のCPUによって前記と同様にしてステップc2〜ステップc9の処理が繰り返し実行され、また、マネージャ3からの障害復旧通知が入力されたことがステップc11の判定処理で検出された場合には、障害表示判定部11として機能する監視端末4のCPUによって前記と同様にしてステップc12〜ステップc15の処理が繰り返し実行される。
そして、このようにして障害表示判定部11による処理が実行される度に、障害表示部12の障害表示自動更新機能実現手段として機能する監視端末4のCPUが、ステップc10の処理で障害情報一覧テーブル10を検索し、表示マークの欄に障害発生表示の実行が記憶されたレコードのリソース名の欄に記憶されているリソース名のみを障害の発生しているネットワーク機器として表示手段5に改めて再表示し、表示手段5の障害発生通知をリアルタイムで自動更新する。
【0069】
従って、主従関係のあるネットワーク機器のうち、下位側のネットワーク機器の障害発生に次いで上位側のネットワーク機器の障害が重複して検出された場合には、下位側のネットワーク機器の障害発生表示が一時的に禁止されて上位側のネットワーク機器の障害発生表示のみが実行され、また、上位側のネットワーク機器の障害が復旧した段階で、それまで禁止されていた下位側のネットワーク機器の障害発生の表示が改めて実行されることになる。
【0070】
このようにして、上位側のネットワーク機器の障害に起因する下位側のネットワーク機器の障害発生通知を非表示とすることにより、表示手段5における画面表示の煩雑化は未然に防止され、オペレータは、障害の発生状況を速やかに確認することが可能となる。
【0071】
また、上位側のネットワーク機器の障害が復旧した場合には改めて下位側のネットワーク機器の障害が表示され、しかも、上位側のネットワーク機器の障害復旧によって障害が復旧した下位側のネットワーク機器の障害表示が自動的に消去されることになるので、オペレータは、実際に問題のあるネットワーク機器を的確に特定して復旧作業を行うことが可能となる。
【0072】
この種のネットワークシステムにおける一般的な復旧作業の手順は、下位側のネットワーク機器に影響を与える可能性のある上位側のネットワーク機器の障害を取り除き、上位側のネットワーク機器が正常に動作するようにしてから下位側に位置する個々のネットワーク機器の障害の有無を確認するのが普通であるから、本実施形態のように、ネットワーク接続の主従関係において上位側に位置するネットワーク機器の障害発生を優先的に表示し、その障害の復旧後に改めて下位側のネットワーク機器の障害を表示するようにした障害情報表示システム1は、実際の運用面から見ても使い勝手のよいものである。
【0073】
また、本実施形態の障害情報表示システム1においては、必要とあれば、従来の障害情報表示システムと同様に、その時点で障害の発生している全てのネットワーク機器の一覧表示を行うことも可能である。
【0074】
その場合、オペレータは、監視端末4に配備されたキーボード等を利用して、障害表示部12の障害一括表示機能実現手段として機能する監視端末4のCPUに、全件表示のコマンドを入力する。
【0075】
全件表示のコマンドは図6の障害表示処理におけるステップc16の判定処理で監視端末4のCPUに検出され、これを検出したCPUは、障害情報一覧テーブル10を参照し、表示マークの欄に障害発生表示の実行が記憶されているか否かに関わりなく、各レコードのリソース名の欄に記憶された全てのリソース名を表示手段5に表示する(ステップc17)。
【0076】
従って、例えば、障害情報一覧テーブル10の内容が図7(c)に示されるような状況下にあるとき、つまり、下位側のネットワーク機器Bの障害発生後に上位側のネットワーク機器Aの障害が検出されてネットワーク機器Aの障害のみが表示されている状況下でオペレータが全件表示のコマンドを入力したとすれば、それまで表示されていた「リソース名A障害発生」のコメントに代えて、「リソース名B障害発生」と「リソース名A障害発生」のコメントが表示手段5に同時に表示されることになる。
【0077】
以上、一実施形態として、マネージャ3と監視端末4で障害情報表示システム1を構成し、マネージャ3の側に構成情報データベース6と障害情報管理部9を配備する一方、監視端末4の側に障害情報一覧テーブル10と障害表示判定部11および障害表示部12を配備して表示手段5を接続した例について説明したが、構成情報データベース6,障害情報管理部9,障害情報一覧テーブル10,障害表示判定部11,障害表示部12の全てをコンピュータネットワーク2上の単一のコンピュータ(例えば、監視端末4)に配備して表示手段5を接続するようにしてもよい。
【0078】
その場合、構成情報データベース6と障害情報一覧テーブル10を前記単一のコンピュータの不揮発性記憶手段の内部に構築し、障害情報管理部9の機能を実現するための図5の障害管理処理と、障害表示判定部11および障害表示部12の機能を実現するための図6の障害表示処理を、前記単一のコンピュータのCPUのマルチタスク処理として略並列的に実行することになる。
障害情報管理部9から障害表示判定部11へのデータの受け渡しに関しては、障害管理処理におけるステップb5,ステップb6,ステップb9の出力対象データを該単一のコンピュータのRAM内のデータ記憶領域(以下、障害情報管理部9および障害表示判定部11からのアクセスが共に可能であるという意味合いで、このデータ記憶領域を共有RAMと称する)に一時的に保持し、その処理周期で実行される障害表示処理におけるステップc1,ステップc11の処理で共有RAMから前述の出力対象データを読み込んで前記と同様にして障害表示処理を実行し、当該処理周期における障害表示処理の終了時点で共有RAMのデータを消去するようにすればよい。
【0079】
構成情報データベース6,障害情報管理部9,障害情報一覧テーブル10,障害表示判定部11,障害表示部12の全てをコンピュータネットワーク2上の単一のコンピュータに集中配備する構成を適用した場合には、障害情報表示システム1の構築に必要とされるハードウェア資源が節約されるメリットがあり、また、構成情報データベース6,障害情報管理部9,障害情報一覧テーブル10,障害表示判定部11,障害表示部12を複数のコンピュータに分散配備する構成を適用した場合には、障害情報表示システム1を構成するコンピュータの負荷が軽減され、大規模のネットワークシステムにも対処することが可能となるメリットがある。
【0080】
【発明の効果】
本発明の障害情報表示システムは、主従関係のあるネットワーク機器のうち、下位側のネットワーク機器の障害発生に次いで上位側のネットワーク機器の障害が重複して検出された場合に、下位側のネットワーク機器の障害発生表示を一時的に禁止して上位側のネットワーク機器の障害発生表示のみを実行し、上位側のネットワーク機器の障害が復旧してから下位側のネットワーク機器の障害発生を再表示することで障害発生通知の画面表示の煩雑化を防止しているので、オペレータが障害の発生状況を速やかに確認することができるようになる。
【0081】
また、障害発生通知や障害復旧通知が確認される度に表示手段における障害発生通知の表示を自動的に更新するようにしているので、ネットワーク機器からの障害発生通知や障害復旧通知の出力に連動して障害の発生状況をリアルタイムで確認することができる。
特に、上位側のネットワーク機器の障害の復旧に連動して下位側のネットワーク機器の障害が自動的に復旧した場合には、上位側のネットワーク機器の障害復旧によって障害が復旧した下位側のネットワーク機器の障害表示も自動的に消去されるので、実際に問題のあるネットワーク機器を的確に特定して復旧作業を行うことが可能となる。
【0082】
更に、ネットワーク機器の接続の主従関係に関わりなく全ての障害情報を一括表示することもできるので、上位側のネットワーク機器の障害が復旧される前の段階であっても、予め検出された下位側のネットワーク機器からの障害発生通知を従来の障害情報表示システムと同様の画面表示で確認することが可能である。
【0083】
また、ネットワーク上に接続された単一のコンピュータによって障害情報表示システムを構成することによってシステムの構築に必要とされるハードウェア資源を節約することができ、複数のコンピュータによって障害情報表示システムを構成すれば、障害情報表示システムを構成する各コンピュータの負荷を軽減して大規模のネットワークシステムに対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施形態の障害情報表示システムの概略を示した機能ブロック図である。
【図2】コンピュータネットワーク上に接続されたネットワーク機器の主従関係の一例を示した概念図である。
【図3】構成情報データベースの一例を示した概念図である。
【図4】ネットワーク機器のエージェントが実行する障害通知処理の概略を示したフローチャートである。
【図5】マネージャの障害情報管理部が実行する障害管理処理の概略を示したフローチャートである。
【図6】監視端末のCPUが実行する障害表示処理の概略を示したフローチャートである。
【図7】障害情報一覧テーブルの一例を示した概念図である。
【符号の説明】
1 障害情報表示システム
2 コンピュータネットワーク
3 マネージャ(第一のコンピュータ)
4 監視端末(第二のコンピュータ)
5 表示手段
6 構成情報データベース
7 障害検出部
8 エージェント
9 障害情報管理部
10 障害情報一覧テーブル
11 障害表示判定部
12 障害表示部
A〜L ネットワーク機器

Claims (5)

  1. コンピュータネットワークに接続されたネットワーク機器の障害を検知するための障害情報表示システムであって、
    ネットワーク上に接続されたネットワーク機器の主従関係を各ネットワーク機器の識別情報の対応関係によって記憶する構成情報データベースと、
    前記ネットワーク機器から識別情報と共に出力される障害発生通知と障害復旧通知とを受信し、障害発生通知が受信された場合には、前記構成情報データベースを検索して、受信した識別情報を有するネットワーク機器の上位側のネットワーク機器の識別情報の有無を判定し、上位側のネットワーク機器の識別情報があれば受信した識別情報および上位側のネットワーク機器の識別情報と障害発生通知を出力する一方、上位側のネットワーク機器の識別情報がなければ受信した識別情報と障害発生通知を出力し、また、障害復旧通知が受信された場合には、受信した識別情報と障害復旧通知を出力する障害情報管理部と、
    障害が発生したネットワーク機器の識別情報および上位側のネットワーク機器の識別情報と障害発生表示の実行・非実行とを対応させて記憶する障害情報一覧テーブルと、
    前記障害情報管理部から出力される障害発生通知と障害復旧通知とを受信し、障害発生通知が受信された場合には、この障害発生通知に上位側のネットワーク機器の識別情報が付されているか否かを判定し、上位側のネットワーク機器の識別情報が付されていれば受信した識別情報と上位側のネットワーク機器の識別情報を対応させて前記障害情報一覧テーブルに追加して障害発生表示の実行を記憶する一方、上位側のネットワーク機器の識別情報が付されていなければ受信した識別情報を前記障害情報一覧テーブルに追加して障害発生表示の実行を記憶し、上位側のネットワーク機器の識別情報の有無に関わりなく、受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として記憶したネットワーク機器の識別情報が前記障害情報一覧テーブルに記憶されているか否かを判定し、受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として記憶したネットワーク機器の識別情報が記憶されていれば受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として記憶したネットワーク機器の識別情報に対応させて障害発生表示の非実行を記憶し、また、障害復旧通知が受信された場合には、受信した識別情報を識別情報として前記障害情報一覧テーブルに記憶された識別情報に関連するデータを削除し、受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として記憶したネットワーク機器の識別情報が前記障害情報一覧テーブルに記憶されているか否かを判定し、受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として記憶したネットワーク機器の識別情報が記憶されていれば受信した識別情報を上位側のネットワーク機器の識別情報として前記障害情報一覧テーブルに記憶された識別情報に対応させて障害発生表示の実行を記憶する障害表示判定部と、
    前記障害情報一覧テーブルから障害発生表示の実行が記憶された識別情報のみを選択して表示手段に障害発生通知を表示する障害表示部とを備えたことを特徴とする障害情報表示システム。
  2. 前記障害表示部は、前記障害表示判定部の作動後に自動的に前記表示手段の障害発生通知の表示を更新する障害表示自動更新機能を備えていることを特徴とする請求項1記載の障害情報表示システム。
  3. 前記障害表示部は、前記障害情報一覧テーブルに記憶された全ての識別情報を選択して前記表示手段に障害発生通知を表示する障害一括表示機能を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の障害情報表示システム。
  4. 前記構成情報データベースと障害情報管理部と障害情報一覧テーブルと障害表示判定部と障害表示部とを前記ネットワーク上に接続された単一のコンピュータに配備したことを特徴とする請求項1,請求項2または請求項3記載の障害情報表示システム。
  5. 前記構成情報データベースと障害情報管理部とを前記ネットワーク上に接続された第一のコンピュータに配備し、前記障害情報一覧テーブルと障害表示判定部および障害表示部とを前記ネットワーク上に接続された第二のコンピュータに配備したことを特徴とする請求項1,請求項2または請求項3記載の障害情報表示システム。
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