JPH08181693A - ネットワーク障害の対策管理装置 - Google Patents

ネットワーク障害の対策管理装置

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Publication number
JPH08181693A
JPH08181693A JP6325697A JP32569794A JPH08181693A JP H08181693 A JPH08181693 A JP H08181693A JP 6325697 A JP6325697 A JP 6325697A JP 32569794 A JP32569794 A JP 32569794A JP H08181693 A JPH08181693 A JP H08181693A
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JP
Japan
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trouble ticket
failure
typical
similarity
cause
Prior art date
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Application number
JP6325697A
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English (en)
Inventor
Akihiro Natsume
晃宏 夏目
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】情報通信ネットワークに障害が生じたときに原
因を究明し、障害の対策を施しやすいネットワーク障害
の対策管理装置を提供する。 【構成】過去の障害発生ごとに発行された、障害情報、
障害の原因、及び障害の対策を記録したトラブルチケッ
ト(TT)を原因グループごとに集積して保持し、この
中から典型TTを作成しておき、障害が発生したとき
に、新規のTTと典型TTとの類似度を計算し、この類
似度に基づいて、障害の原因候補をユーザに提示する。 【効果】新たに障害の発生があっても、ユーザは障害の
原因究明の迅速化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】通信技術の進展に伴い、LAN
(Local Area Network) やWAN(Wide Area Network)
等の情報通信ネットワークが普及している。本発明は、
このような情報通信ネットワークを管理し、ネットワー
クに障害が生じたときに原因を究明し、障害の対策を施
しやすいネットワーク障害の対策管理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ネットワークには、通常、そのネットワ
ークを管理するためのネットワーク管理装置(マネジャ
ー)が接続されている。ネットワーク管理装置には、管
理しているネットワークの接続構造や状態等を表示する
表示器が備えられている。それゆえネットワーク管理装
置のユーザは、表示器の表示により、ネットワークが正
常な状態であるか、いずれかのネットワークエレメント
に障害が生じているか等を確認することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなネットワー
ク管理装置においては、いずれかのネットワークエレメ
ントに障害が生じた場合に、その生じた障害をユーザが
取扱いやすいように管理する必要がある。従来のネット
ワーク管理装置では、ネットワーク障害が起こった場
合、障害の原因を推定するのに役立つ情報を提供した
り、対策の候補を提示したりするシステムが存在しなか
った。
【0004】本発明は、このような背景のもとになされ
たもので、ネットワークに障害が生じたときの障害の対
策管理が適切に行えるシステムを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】
(1) 請求項1記載の発明は、ネットワークに障害が生じ
たとき、その障害に関する障害情報、障害の原因、及び
障害の対策を少なくとも記録可能なトラブルチケットを
発行する発行手段、前記発行手段により過去に発行され
たトラブルチケットを障害の原因グループごとに集積し
保持しておくとともに、保持されている各トラブルチケ
ットの内容の中から、典型的な内容を割り出して、この
典型的な内容からなる典型トラブルチケットを作成して
保持しておく保持手段、新規にトラブルチケットが発行
されたときに、この新規なトラブルチケットの内容と各
障害の原因グループに属する典型トラブルチケットの内
容との類似度をそれぞれ算出する類似度算出手段、及び
障害の原因を、前記類似度算出手段により算出された類
似度を基にして、ユーザに提示する提示手段を含むもの
である。
【0006】この発明によれば、過去の障害発生ごとに
発行されたトラブルチケットを原因グループごとに集積
して保持し、この中から典型トラブルチケットを作成し
ておき、障害が発生したときに、新規のトラブルチケッ
トと典型トラブルチケットとの類似度を計算し、この類
似度に基づいて、障害の原因の候補をユーザに提示する
ことができる。
【0007】例えば障害の原因を、類似度の近いものか
らいくつか提示することが可能である。 (2) 典型トラブルチケットを作成するには、当該障害の
原因グループに保持されている各トラブルチケットの項
目内容に同一のものが有意といえるほどの数だけ存在す
れば、当該項目内容のうち最も数の多い内容を典型トラ
ブルチケットの項目内容とすればよい(請求項2)。
【0008】(3) 典型トラブルチケットを作成する際
に、典型トラブルチケットの項目内容の有意性を示す
「信頼度」というパラメータを、典型トラブルチケット
の各項目内容ごとに設定して保持し、新規なトラブルチ
ケットの内容と典型トラブルチケットの内容との類似度
を算出する際に、各項目ごとに、前記信頼度を加味した
内容の一致性をチェックして類似度を算出するものであ
ることが好ましい(請求項3)。
【0009】このように「信頼度」というパラメータを
設定して、類似度を算出するので、新規なトラブルチケ
ットの内容と典型トラブルチケットの内容との類似性
を、より正確に判断することができる。前記「信頼度を
加味した内容の一致性をチェック」とは、具体的には実
施例で説明するが、例えば、信頼度が低いときには、内
容が一致しても類似度に寄与する度合いを小さくとり、
信頼度が高いときには、内容が一致すれば類似度に寄与
する度合いを大きくとる、といったものである。
【0010】(4) 請求項4記載の発明は、請求項1記載
のネットワーク障害の対策管理装置において、さらに、
障害の原因が確定した、前述の新規なトラブルチケット
の内容と当該障害の原因グループに属する各トラブルチ
ケットの内容との類似度を算出する第2の類似度算出手
段、及び障害の対策を、前記第2の類似度算出手段によ
り算出された類似度を基にして、ユーザに提示する第2
の提示手段を含むものである。
【0011】この発明によれば、原因が確定した後、同
一の原因グループに属する各トラブルチケットの内容と
の類似度を算出して、この類似度に基づいて、障害の対
策をユーザに提示することができる。これは、障害の原
因が同一で、障害情報のよく似た障害は、対策もよく似
たものになる、との推測に基づいている。
【0012】(5) 前記第2の類似度算出手段は、新規な
トラブルチケットの内容と当該障害の原因グループに属
する各トラブルチケットの内容との類似度を算出する際
に、各項目ごとに、内容の一致性をチェックして算出す
るものであることが好ましい(請求項5)。この新規な
トラブルチケットの内容と当該障害の原因グループに属
する各トラブルチケットの内容との類似度を算出する際
には、各トラブルチケットには、前述したような「信頼
度」というパラメータを設定することができないので、
単に各項目ごとに、内容の一致性をチェックして算出す
ることとしたのである。
【0013】(6) 前記保持手段は、当該障害の原因グル
ープに新たなトラブルチケットが加入した時点で、典型
トラブルチケットの内容を更新するものであってもよく
(請求項6)、定期的に、典型トラブルチケットの内容
を更新するものであってもよい(請求項7)。当該障害
の原因グループには、障害が発生しトラブルチケットが
発行されるごとに新たなトラブルチケットが加入してく
るので、典型トラブルチケットの内容をいつまでも古い
ままにしておくのは、ネットワーク構成や障害の傾向が
日々変化する状況では、正しいトラブルシュートができ
なくなるならである。
【0014】
【実施例】以下には、図面を参照して、本発明の実施例
について詳細に説明をする。 <複合ネットワーク管理装置>図1は、本発明の一実施
例にかかる複合ネットワーク管理装置の概略構成を示す
ブロック図である。この管理装置では、管理する複合ネ
ットワークを図解的に表示するための表示器1と、表示
器1における表示内容を制御したり他の制御を行うため
の制御部2と、制御部2に表示内容指定信号等を与える
ための操作部3とが、バスに接続されている。操作部3
には図示しないがマウスが含まれており、以下の説明に
おける操作部3における操作には、キーボード操作、マ
ウスを用いて表示器1上に表示された所定のアイコンを
移動させ操作する操作等が含まれている。さらに、表示
すべき内容、すなわち複合ネットワークが予め階層的に
グループ化された内容が記憶されたハードディスクメモ
リ4が備えられている。なお、障害が生じたときには、
後述する障害ログやトラブルチケットが作成されて、こ
のハードディスクメモリ4に記憶される。
【0015】図1に示す複合ネットワーク管理装置は、
通常、図示しない接続ユニットを介して管理対象である
複合ネットワークに含まれるいずれかのネットワークに
接続されている。 <複合ネットワークの構成>図2は、複合ネットワーク
管理装置が管理する複合ネットワークの図解図であり、
階層的にグループ化されている。この図2の内容は、図
1に示したハードディスクメモリ4に記憶されている。
【0016】この複合ネットワークには、6つのネット
ワーク(「ネットワーク」とはLAN,WAN等の総称
である。)NWa、NWb、NWc、NWd、NWe及
びNWfが含まれている。ネットワークNWaには、複
数のノード5が含まれている。ノード5は、コンピュー
タ等の物理的にネットワークに接続されている種々の要
素の総称である。他のネットワークNWb〜NWfに
も、それぞれ、複数のノード(図2において○印で示す
もの)が含まれている。
【0017】ネットワーク同士は中継装置6を介して接
続されている。具体的には、ネットワークNWaはNW
bと接続されており、また、NWaはNWcとも接続さ
れている。さらに、ネットワークNWcはNWdと接続
されている。そしてネットワークNWdには、NWe及
びNWfがそれぞれ接続されている。この実施例では、
上述の構成をした複合ネットワークが、階層的にグルー
プ化されている。ネットワークNWa及びNWbは、ネ
ットワークグループNG1とされ、ネットワークNWc
はネットワークグループNG2とされ、ネットワークN
Wd,NWe,NWfはネットワークグループNG3と
されている。さらに、ネットワークグループNG2及び
NG3は、ネットワークグループNG4に所属してい
る。また、ネットワークグループNG1及びNG4は、
この複合ネットワーク全体を包含するネットワークグル
ープであるROOTに所属している。
【0018】このように、管理すべき複合ネットワーク
を、ネットワークを基本単位として、少なくとも1以上
のネットワークを含む複数のネットワークグループにグ
ループ化し、かつ、グループ化されたネットワークグル
ープ自体も、上層のネットワークグループに属するよう
に階層的にグループ化している。なお、図2に示すグル
ープ化は、単なる一例であり、どのようなネットワーク
同士を同一のグループに属するようにグループ化しても
よい。要は、管理すべき複合ネットワークを、ユーザが
取扱いやすい形でグループ化すればよい。
【0019】図3は、前記ネットワークグループの階層
的な構造を表示器1に表示した一例を示す図解図であ
る。 <障害ログの作成>本実施例のネットワーク管理装置で
は、ネットワークエレメント(ネットワーク自体、ノー
ド、中継装置等)に障害が生じたときに、生じた障害を
記述した障害ログを自動的に作成する。
【0020】障害ログには、例えば障害発生の年月日及
び時分秒、障害が発生したノードの障害対象名、ベンダ
名、プロダクト名、その障害が発生したノードを含むネ
ットワーク名、その障害が発生したノードを含むネット
ワークグループ名、障害タイプ名、及びその機器のタイ
プ名等が含まれている。ネットワークエレメントに障害
が生じた場合、ネットワークグループの表示画面(図3
参照)において、表示が障害発生を表わす表示に切換わ
る。ユーザは、この障害表示を見て、どのノードでどの
ような障害が生じたかを確認したいときは、操作部3を
操作して、表示器1に障害ログ表示用のウインドを開
き、前記障害ログを表示させることができる。そして障
害ログの表示を見て、障害が生じたノードや障害タイプ
等を確認できる。確認後、ユーザが確認信号を入力する
ことにより、障害ログ表示ウィンドウを閉じる。 <トラブルチケットの作成>この実施例では、障害が生
じるごとに管理装置において自動的に作成される障害ロ
グの他に、ユーザが所望する場合には、その障害ログに
対応して、さらに詳しい障害の原因を記録したり、障害
への対処の仕方を記録するためのトラブルチケットが作
成可能になっている。
【0021】トラブルチケットに障害の原因や障害への
対処方法を記録するときは、例えば、次の手順によって
行う。操作部3を操作して、表示器1に障害ログを表示
するウィンドウを開き、ウィンドウに表示された障害ロ
グの中からユーザが所望する障害ログを選ぶ。そしてそ
の状態で「トラブルチケット生成」のコマンドを操作部
3を用いて入力する。すると、表示器1内にトラブルチ
ケット生成のためのウィンドウが開き、例えば表1に示
すようなトラブルチケットが表示される。
【0022】
【表1】
【0023】トラブルチケットには、障害の詳しい内容
を記述することのできる「情報」記述エリア、障害の原
因を記述するための「原因」記述エリア、障害への対処
の仕方を記述するための「対策」記述エリアが含まれて
いる。「情報」記述エリアにおける記入項目は、発生対
象名、障害タイプ名、発生頻度、影響範囲である。発生
対象名は障害対象名、ベンダ名、プロダクト名を含む。
【0024】障害対象名とは障害のあったノード(パソ
コン、ワークステーション、ブリッジ、ルータ等)のニ
ックネーム(ユーザがノードに付けた管理上の番号や符
号)のことである。障害タイプ名とは障害の種類、例え
ばネットワークの方式がFDDIであれば、当該ノード
がループバック状態になっていること(WRAP)等を
いう。発生頻度とは一定時間に遡ってこの障害がこの障
害対象で何回発生/復旧を繰り返したかをいう。影響範
囲とは「単一ノードのみ」「複数ノード」「同一ネット
ワーク」「同一ネットワークグループ」等をいう。
【0025】発生対象名、障害タイプ名、発生頻度は、
選択された障害ログに基づいて自動的に記述されるが、
影響範囲はユーザが前記の中から選択する。ただし、障
害ログに基づいて自動的に記述されるものでも、ユーザ
が自分で書き込んでもよい。「原因」記述エリアにおけ
る記入項目は、内容及び詳細である。内容は、「ハード
ウェア故障」「ハードウェア異常動作」「ソフトウェア
バグ」「コンフィグレーションミス」「過負荷」等をい
い、ユーザがこの中から選択する。詳細は、例えば「こ
のノードと隣接ノードを接続するコネクタが外れていま
す」「このノードか隣接ノードの光リンクモジュールが
劣化しています」「このセグメントに接続しているブリ
ッジの学習テーブルが壊れています」等をいい、ユーザ
がこの中から選択するか、この中になければユーザが新
しく作成する。
【0026】「対策」記述エリアにおける記入項目は、
内容及び詳細である。内容は、「機器交換」「部品交
換」「ソフトウェア交換」「コンフィグレーション交
換」「アクションなし」等をいい、ユーザがこの中から
選択する。詳細は、例えば「ケーブル交換」「水晶交
換」「ソフトウェアバージョンアップ」等をいい、ユー
ザがこの中から選択するか、この中になければユーザが
新しく作成する。
【0027】トラブルチケットは、上述のように、ユー
ザが任意の障害ログに対してより詳細な情報を追加し記
録することができるように設けられたものであり、障害
の発生から修復までのプロセスをトレースする手段とし
ての役割と、重要な障害に対して考えられる原因を推定
して候補を提示する「原因推定システム」としての役割
と、原因が確定した後、その障害に対する適切な「対
処」を推定して候補を提示する「対策提示システム」と
しての役割を果たす。
【0028】以下、原因推定手順を詳細に説明する。障
害が発生した場合、ユーザは1枚のトラブルチケットを
作成しようとする。この場合、「情報」記述エリアはほ
ぼ自動的に記入されるが、原因と対策は未定であるとす
る。この原因と対策が未記入のトラブルチケットを「新
規トラブルチケット」という。
【0029】一方、本実施例の複合ネットワーク管理装
置は、過去に作成されたトラブルチケットを原因別にグ
ルーピングしてハードディスクメモリ4に記憶してい
る。さらに、後述の方法で原因別に「典型トラブルチケ
ット」という仮想のトラブルチケットを作成し持ってい
る。典型トラブルチケットとは、ある原因グループに属
するトラブルチケットの記入項目の典型を保持したもの
である。
【0030】典型トラブルチケットの作成方法を説明す
ると、ある記入項目に着目すれば、当該原因グループに
属するトラブルチケットの当該記入項目の中で最も多数
回現れる内容を典型トラブルチケットの当該記入項目に
記入するものとする。同じ頻度であれば、その中のどれ
でもよい。ただし、最も多数回現れる内容の出現確率
が、あるしきい値以上であれば、典型トラブルチケット
の当該記入項目は、記号nullを記入するにとどめる。
【0031】前記しきい値は、当該内容が、本原因グル
ープに前記回数現れる確率が偶然といえるかどうか微妙
である場合に、その確率をもってしきい値(例えば30
%)とする。したがって、しきい値よりも低ければ、当
該内容が本原因グループに前記回数現れたのは偶然とい
えない(有意である)ことになり、しきい値よりも高け
れば、当該内容が本原因グループに前記回数現れたのは
偶然ということになる。
【0032】例えば、障害対象名が100あり、本原因
グループに10枚のトラブルチケットが含まれていると
する。10枚のうち4枚に同じ障害対象名が現れていて
(つまり同じ障害対象が同じ原因で4回障害を起こして
いる)、これが最高の枚数であるとすると、偶然このよ
うになる確率h(%)は、 h= 1001 104 *(996 991 64 982 )*100 /10010 =0.02% となる(符号*は掛け算を表す)。この0.02という
数値は、しきい値30より非常に低い値であって、偶然
このようになったとは考えられない。したがって、典型
トラブルチケットの障害対象名の記入項目として当該障
害対象名を記入する。
【0033】典型トラブルチケットは当該内容ととも
に、さらに当該内容の「信頼度」という値を持つ。この
信頼度は、当該内容が典型といえるかどうかの度合を表
す値で、(100−h)で定義される。例えば前記の例
でいえば、典型トラブルチケットの障害対象名の記入項
目に当該障害対象名が記入されているとき、100−
0.02=99.98という値となっている。記入項目
がnullときは、あいまいな値R、例えばR=50をセッ
トしておく。
【0034】このように、典型トラブルチケットは、記
入項目(障害対象名、ベンダ名、プロダクト名、障害タ
イプ名、発生頻度、影響範囲)に関して、それぞれ具体
的な内容と、信頼度とを持っている。ユーザが「新規ト
ラブルチケット」(原因と対策とは空欄である)を作成
すると、管理装置は、新規トラブルチケットと典型トラ
ブルチケットとの類似度を計算する。
【0035】各記入項目ごとに、新規トラブルチケット
の内容と典型トラブルチケットとの内容を比べる。同
一であれば、当該内容の信頼度の値を採用する。典型
トラブルチケットの内容がnullであれば、値Rを採用す
る。典型トラブルチケットの内容がnullでなく、新規
トラブルチケットの内容と典型トラブルチケットとの内
容が異なっていれば(100−信頼度)*R/100を
採用する。
【0036】全記入項目について前記の計算を行い、採
用された値を総和する。この総和を新規トラブルチケッ
トと典型トラブルチケットとの「類似度」という。類似
度が高いほど、新規トラブルチケットと典型トラブルチ
ケットとの内容の一致している度合いは高く、類似度が
低いほど、新規トラブルチケットと典型トラブルチケッ
トとの内容の一致している度合いは低い。
【0037】管理装置は、新規トラブルチケットが作成
されたときに、図4に模式的に示すように、各原因グル
ープ1,2,…ごとに、類似度を計算し、類似度の大き
い順に原因を並べ表示する。ユーザはこの表示を参考に
して障害の原因を究明する。次に、対策提示手順を説明
する。原因が究明されると、ユーザは、新規トラブルチ
ケットの「原因」記述エリアの記入項目を記入する。以
下、この「原因」記述エリアの記入されたトラブルチケ
ットを、改めて新規トラブルチケットという。
【0038】複合ネットワーク管理装置は、図5に模式
的に示すように、新規トラブルチケットと、当該原因グ
ループ内の各トラブルチケット(典型トラブルチケット
を含む)との類似度をそれぞれ計算する。この類似度の
計算では、各トラブルチケット(典型トラブルチケット
を除く)については信頼度は定義されていないので、当
該項目の内容が一致していれば信頼度=100、一致し
なければ信頼度=0として計算する。すなわち、同一
であれば、100の値を採用する。トラブルチケット
との内容が異なっていれば0の値を採用する。
【0039】複合ネットワーク管理装置は、類似度を計
算すれば、類似度の大きい順に各トラブルチケットの対
策内容を並べて表示する。ユーザはこの表示を参考にし
て、障害の対策を行う。障害対策が完了すれば、ユーザ
は、新規トラブルチケットの「対策」記述エリアに記入
項目を記入する。
【0040】以上のようにして、原因と対策が分かり、
新規トラブルチケットの内容がすべて埋められると、こ
のトラブルチケットは、以後の障害対策のために、当該
原因別のグループに加入されて、管理される。なお、原
因グループに新しいトラブルチケットが加入されると、
原因グループのトラブルチケット数が増加し、内容が変
わってくるので、典型トラブルチケットの内容の更新を
しなければならなくなる。
【0041】この典型トラブルチケットの内容の更新
は、前述した典型トラブルチケットの作成方法と全く同
じである。この典型トラブルチケットの内容の更新時点
は、原因グループに新しいトラブルチケットが加入され
た時点でもよいが、これ以外に、定期的に行うこととし
てもよい。
【0042】以上のように、複合ネットワーク管理装置
は、過去の障害発生ごとにトラブルチケットを原因グル
ープごとに集積し、この中から典型トラブルチケットを
作成しておき、障害が発生したときに、新規のトラブル
チケットと典型トラブルチケットとの類似度を計算する
ことにより障害の原因を推定し、原因が確定すれば、同
じ原因グループに属するトラブルチケットとの類似度を
計算することにより、障害の対策を提示するという、便
利な機能をユーザに提供することができる。
【0043】複合ネットワーク管理装置は、障害発生ご
とにトラブルチケットを原因グループごとに集積してい
くという意味では、一種の学習を行っていることにな
る。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、新たに障害の発生があれば、新規のトラブルチケ
ットと典型トラブルチケットとの類似度を計算し、この
類似度に基づいて、実際に障害の原因となる確率の高い
ものをユーザに提示することができる。したがって、ユ
ーザは障害の原因究明の迅速化を図ることができる(請
求項1,2,3)。
【0045】また原因が確定した後も、過去の障害対策
の実績に基づいて障害の対策として有効なものをユーザ
に提示することができ(請求項4,5)、ユーザは適切
な障害対策を容易に発見することができる。また、典型
トラブルチケットの内容を常に新しい内容に更新するこ
とができるので、ネットワークシステムの現状を踏まえ
た原因究明と障害対策をとることができる(請求項6,
7)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用された複合ネットワー
ク管理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】前記複合ネットワーク管理装置の管理対象であ
る複合ネットワークを図解的に示す図である。この図で
は、複合ネットワークが階層的にグループ化された例が
示されている。
【図3】本発明が適用された実施例における階層的にグ
ループ化されたネットワークグループの階層別の表示例
を示す図である。
【図4】新規トラブルチケットと、原因グループ別の典
型トラブルチケットとの類似度を計算する、本発明の原
因推定手法を説明するための模式図である。
【図5】新規トラブルチケットと、同一原因グループ内
の各トラブルチケットとの類似度を計算する、本発明の
対策提示手法を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 表示器 2 制御部 3 操作部 4 ハードディスクメモリ 5 ノード 6 中継装置 NWa〜NWf ネットワーク NG1〜NG4,ROOT ネットワークグループ TT トラブルチケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 12/437

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークに障害が生じたとき、その障
    害に関する障害情報、障害の原因、及び障害の対策を少
    なくとも記録可能なトラブルチケットを発行する発行手
    段、 前記発行手段により過去に発行されたトラブルチケット
    を障害の原因グループごとに集積し保持しておくととも
    に、保持されている各トラブルチケットの内容の中か
    ら、典型的な内容を割り出して、この典型的な内容から
    なる典型トラブルチケットを作成して保持しておく保持
    手段、 新規にトラブルチケットが発行されたときに、この新規
    なトラブルチケットの内容と各障害の原因グループに属
    する典型トラブルチケットの内容との類似度をそれぞれ
    算出する類似度算出手段、及び障害の原因を、前記類似
    度算出手段により算出された類似度を基にして、ユーザ
    に提示する提示手段を含むことを特徴とするネットワー
    ク障害の対策管理装置。
  2. 【請求項2】前記保持手段は、典型トラブルチケットを
    作成する際に、当該障害の原因グループに保持されてい
    る各トラブルチケットの項目内容に同一のものが有意と
    いえるほどの数だけ存在すれば、当該同一の項目内容の
    うち最も数の多い内容を典型トラブルチケットの項目内
    容とする請求項1記載のネットワーク障害の対策管理装
    置。
  3. 【請求項3】前記保持手段は、典型トラブルチケットを
    作成する際に、典型トラブルチケットの項目内容の有意
    性を示す「信頼度」というパラメータを、典型トラブル
    チケットの各項目内容ごとに設定して保持し、 前記類似度算出手段は、新規なトラブルチケットの内容
    と典型トラブルチケットの内容との類似度を算出する際
    に、各項目ごとに、前記信頼度を加味した内容の一致性
    をチェックして算出するものである請求項1記載のネッ
    トワーク障害の対策管理装置。
  4. 【請求項4】障害の原因が確定した、前述の新規なトラ
    ブルチケットの内容と当該障害の原因グループに属する
    各トラブルチケットの内容との類似度を算出する第2の
    類似度算出手段、及び障害の対策を、前記第2の類似度
    算出手段により算出された類似度を基にして、ユーザに
    提示する第2の提示手段を含むことを特徴とする請求項
    1記載のネットワーク障害の対策管理装置。
  5. 【請求項5】前記第2の類似度算出手段は、新規なトラ
    ブルチケットの内容と当該障害の原因グループに属する
    各トラブルチケットの内容との類似度を算出する際に、
    各項目ごとに、内容の一致性をチェックして算出するも
    のである請求項4記載のネットワーク障害の対策管理装
    置。
  6. 【請求項6】前記保持手段は、当該障害の原因グループ
    に新たなトラブルチケットが加入した時点で、典型トラ
    ブルチケットの内容を更新するものである請求項1又は
    4記載のネットワーク障害の対策管理装置。
  7. 【請求項7】前記保持手段は、定期的に、典型トラブル
    チケットの内容を更新するものである請求項1又は4記
    載のネットワーク障害の対策管理装置。
JP6325697A 1994-12-27 1994-12-27 ネットワーク障害の対策管理装置 Pending JPH08181693A (ja)

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JP6325697A JPH08181693A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 ネットワーク障害の対策管理装置

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