JP3622131B2 - 磁気結合ポンプ - Google Patents
磁気結合ポンプ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3622131B2 JP3622131B2 JP25034297A JP25034297A JP3622131B2 JP 3622131 B2 JP3622131 B2 JP 3622131B2 JP 25034297 A JP25034297 A JP 25034297A JP 25034297 A JP25034297 A JP 25034297A JP 3622131 B2 JP3622131 B2 JP 3622131B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- magnetic
- pump
- permanent magnet
- magnetic detector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
- Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用のウオータポンプ等に適用されるモータ駆動式の磁気結合ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の磁気結合ポンプとして、従来、ポンプハウジング内に隔壁を介してポンプ室とモータ室が形成され、モータ室にアキシャルエアギャップ形モータのステータが配設されると共に、ステータの中心位置に回転軸が軸支され、ポンプ室側に突出した回転軸先端に羽根車が固定され、その羽根車の隔壁側つまりステータ側に、周方向にNS極を交互に着磁した環状の永久磁石が取付けられた構成のポンプ装置が知られている。
【0003】
この磁気結合ポンプは、ステータの円周上に設けられた複数のステータコイルに励磁電流を供給して複数のステータコアの端面に回転磁界を発生させ、これによって、羽根車側の環状の永久磁石との間に磁気吸引力を作用させ、羽根車を回転駆動するように動作する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に、ロータとなる永久磁石付きの羽根車は、片持ち式の回転軸を有し、回転軸と軸受間に多少のクリアランスがあり、回転軸は軸受内で僅かではあるが、スラスト方向に移動可能に支持されている。
【0005】
また、この種の磁気結合ポンプでは、運転時、羽根車の永久磁石からステータコア側に向うスラスト方向の吸引力成分が大きく生じるため、通常、羽根車は回転軸の軸受側に押付けられて回転する。
【0006】
しかし、ポンプの吐出量が増大すると、羽根車に被圧送流体の背圧がかかり、その背圧により、羽根車がその回転軸の反軸収納部側に引出されて回転するようになる。このような場合、羽根車のスラスト方向への移動を押さえる部材が摩耗して、羽根車がハウジングと接触するようになると、羽根車が摩耗するだけではなく、ポンプロックを生じさせる恐れがある。
【0007】
また、この種の磁気結合ポンプには、特開昭58−82092号公報等に記載されるように、ホール素子等を用いた回転検出器がモータ室側に設けられ、羽根車の回転速度を検出しているが、その回転速度の検出のみでは、上記のようなポンプの吐出量と羽根車の背圧の増大に伴うなう羽根車とハウジングの接触を有効に検出することができず、羽根車の浮き上がりを抑制しポンプロックを防止することができにくい問題があった。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、羽根車の浮き上がりを抑制し、ポンプロックを防止することができる磁気結合ポンプを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の磁気結合ポンプは、隔壁部を介してポンプ室とモータ室を内部に設けたハウジングと、隔壁部に設けた軸収納部内に挿入され支持される回転軸と、回転軸の先端に固定されてポンプ室内に配設された羽根車と、モータ室内に配設されたモータのステータと、羽根車の隔壁部側に固定され、モータのロータの一部を形成する永久磁石と、モータ室内に配設され、永久磁石の特定の磁極の磁気を検出し、羽根車の回転に応じた信号を出力する磁気検出器と、を備え、運転中に羽根車が反軸収納部側に浮き上がるように移動したとき、磁気検出器による永久磁石の磁気の検出動作が不能となるように、磁気検出器の位置が設定されていることを特徴とする。
【0010】
ここで、羽根車が浮き上がり方向に移動した時、回転軸の先端に当接してその移動を抑えるための突起部を、ポンプ室内に配設するとよい。
【0011】
また、磁気検出器は、モータ室内に配設された制御回路用の回路基板の裏面に取り付けることができる。
【0012】
【作用・効果】
このような構成の磁気結合ポンプは、ステータに通電して回転磁界を発生させると、永久磁石がこの回転磁界に追従して回転することで羽根車が回転し、この羽根車の回転により流体が吸込口からポンプ室内に吸い込まれ、吐出口から吐き出される。
【0013】
通常運転時、羽根車の永久磁石からステータ側に向うスラスト方向の吸引力成分が大きく生じるため、羽根車は回転軸の軸収納部側に押付けられて回転する。このような回転時、磁気検出器は、永久磁石の特定磁極の磁気を検出し、羽根車の回転角度(回転数)に応じて変化する周波数の信号を出力する。
【0014】
しかし、このような羽根車の回転時、ポンプの吐出量が増大すると、羽根車に被圧送流体の背圧がかかり、その背圧により、羽根車が反軸収納部側に引出されて浮き上った状態で回転する。
【0015】
このような場合、磁気検出器は、永久磁石の磁気の検出動作が不能となるように、その位置が設定されているため、磁気検出器から出力される信号は回転速度に対応したものではなく、例えば一定レベルの信号となり、回転数を示す信号が出力されない検出不能の状態となる。
【0016】
モータの制御回路は、磁気検出器からのこのような検出不能の信号を入力すると、減速制御を行うように動作し、これによって、羽根車の回転速度が低下し、ポンプの吐出量が減少する。よって、羽根車にかかっていた被圧送流体の背圧は低下し、羽根車の永久磁石からステータ側に向うスラスト方向の吸引力成分が背圧に打ち勝つようになり、羽根車は回転軸の軸収納部側に押付けられて、通常の回転状態に戻る。
【0017】
これによって、羽根車の浮き上がりが解消され、通常の回転状態に戻れば、磁気検出器は正常に永久磁石の特定磁極の磁気を検出し、羽根車の回転角度(回転数)に応じて変化する周波数のパルス信号を出力するようになり、制御回路は羽根車を所定速度に制御する。
【0018】
このように、ポンプの吐出量の増大により、羽根車が浮き上がった状態になると、それが検出されて羽根車の回転が減速制御され、これによって吐出量が低下し、浮き上がっていた羽根車は回転軸の軸受部側に引き戻され、通常の回転状態に戻るため、羽根車が浮き上がった状態のまま運転が継続されることはないから、羽根車がハウジング内面に接触して摩耗したり、ポンプロックが発生する不具合を防止することができる。
【0019】
また、既存の磁気検出器の取付け位置、つまり永久磁石との距離を所定の値に設定するだけで、上記のような運転ができるため、特別な検出器を設ける必要がなく、また、ポンプの制御回路においても、磁気検出器からの検出不能信号入力時には、減速制御を行うだけでよいため、複雑な制御を行わず、簡単な回路構成と動作で、上記のような不具合を解消することができる。
【0020】
なお、羽根車が浮き上がり方向に移動した時、回転軸の先端に当接してその移動を抑えるための突起部を、ポンプ室内に配設すれば、羽根車の浮き上がりを抑制し、羽根車の摩耗やポンプロックの発生を抑制することができる。
【0021】
また、磁気検出器は、モータ室内に配設された制御回路用の回路基板の裏面に取り付ければ、取付けや配線が容易である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は磁気結合ポンプの断面図を示している。この磁気結合ポンプは、流体の吸込口1と吐出口2とを有するハウジング3を備える。このハウジング3は、Oリングで気密性を保持された隔壁部4より、吸込口1、吐出口2側に位置するポンプ室5とモータ室6とに仕切られている。ポンプ室5には羽根車7が配されている。
【0023】
羽根車7は、円盤状の本体部7aの前面に、複数の羽根7bを同一円周上に等間隔で設けて形成される。羽根車7の中央部には回転軸8の拡径先端部8aが固定される。さらに、羽根車7には、円周方向にNS着磁面を有する環状の永久磁石9及び円環状の磁気プレート10が、本体部7aの隔壁部側に拡径先端部8aを取り囲むように固定される。永久磁石9はフェライト等の強磁性体によりリング状に形成され、その周方向にN極とS極が交互に配置される。
【0024】
回転軸8は、拡径先端部8aと中間部8bと末端の細径部8cとから構成される。中間部8bと細径部8cは、隔壁部4の中央に設けられた有底筒形の軸収納部11に収容される。軸収納部11内には軸受部が設けられ、軸受部は内径の相違する2つの軸受面を有し、中間部8bと細径部8cは各軸受面により回転可能に支持される。この軸収納部11は隔壁部4と共に硬質合成樹脂で一体成形され、金属製の軸受を省略し部品点数を削減することができる。
【0025】
軸収納部11つまり軸受部の前端はポンプ室5側に少し突出して環状の突出部11aが形成され、突出部11a上にスラスト軸受面が形成される。このスラスト軸受面は回転軸8の拡径先端部8aの後面に接触し支持する。
【0026】
軸収納部11内の中間部8bと細径部8cとの間には、空間が形成され、また、軸収納部11の側部には、ポンプ室5側と軸収納部11内の空間とを連通する連通孔11bが形成される。この連通孔11bは、流体の流路を形成するが、ポンプの起動時、軸収納部11内の空気を抜く際の空気抜き孔ともなるものである。
【0027】
さらに、軸収納部11内の底部には、突起部11cが形成され、この突起部11cと回転軸8の後端面の間には僅かな間隙が設定され、軸収納部前端側の突出部11aのスラスト軸受面が摩耗したとき、回転軸8の後端面と突起部11cは接触を開始し、接触開始後は、突出部11aのスラスト軸受面と共同してスラスト軸受として機能し、スラスト軸受面の摩耗を遅らせることができる。
【0028】
ハウジング3の吸込口1には、回転軸8の拡径先端部8aの尖頭部に向かって突出する棒状の突起部1aが設けられており、この突起部1aは吸込口1側への羽根車7の移動を制限し、羽根車7が浮き上がり時にハウジング3の内面に接触することを防止する。すなわち、図1に示すように、回転軸8の尖頭部と突起部1aとの間隙Aは、羽根車7とハウジング内面との間隙Bより小さく設定され、羽根車7の浮き上がり時に、回転軸8の尖頭部を突起部1aに当接させ、羽根車7のハウジング3内面との接触を防止する。
【0029】
一方、モータ室6には羽根車7を回転させるモータのステータ12が配される。ステータ12は、隔壁部4中央の軸収納部11を取り巻くように同一円周上に等間隔で配置された複数のステータコア13と、その外周のボビン14に巻装されたステータコイル15と、複数のステータコア13の末端を連結するように配設された円環状の磁気プレート16と、から構成される。このようなステータ12は、ハウジング3内のモータ室6を閉塞する蓋体18内に収容され、蓋体18とステータ12との間にはコイルばね17が介装される。各ステータコア13の前端面は永久磁石9の後面と対向して位置する。
【0030】
また、モータ室6には回路基板19が配されている。この回路基板19には、ステータ12の複数のステータコイル15への通電を制御して回転磁界を発生させるための制御回路が実装されており、更に、回路基板19の裏面(ステータ側)の所定位置には、モータの回転数を検出するため、及び羽根車7の浮き上がりを検出するために、磁気検出器20が配設される。
【0031】
磁気検出器20は、図3のブロック図に示すように、ホール素子21を有し、ホール素子21の出力側にアンプ22及びシュミット回路23を接続し、さらにその出力側にスイッチングトランジスタ24を接続して構成される。この磁気検出器20は、特定の磁極(例えばS極)が接近し所定値以上の磁束密度が発生している時、トランジスタ24をオフからオンさせるように動作する。
【0032】
すなわち、ポンプモータの運転によって羽根車7が回転し、羽根車7の背面側に配設された複数の永久磁石9が、モータ室6側の配設された磁気検出器20に接近し、S極の磁束密度が所定値以上に上昇した時、図4に示すように、出力側のトランジスタ24がオンして検出器20が出力電圧が低下し、低レベル信号が出力される。その後、羽根車7の回転と共に、永久磁石9が磁気検出器20から離れ、磁束密度がヒステリシス含む所定値まで低下した時、出力側のトランジスタ24がオフして検出器20が出力電圧が上昇し、高レベル信号が発生する。
【0033】
従って、磁気検出器20は上記の如く動作することによって、羽根車7の回転角度(回転数)に応じて変化する周波数のパルス状信号が、磁気検出器20から出力される。
【0034】
更に、この磁気検出器20の位置は、図1に示すように、羽根車7が浮き上がらない状態で、羽根車7の永久磁石9が磁気検出器20の真上位置に達した時、永久磁石9と磁気検出器20間の距離が所定の距離Cとなり、羽根車7が回転中に浮き上がると、永久磁石9との距離が(距離C+間隙A)となるように設定される。この距離Cは、羽根車7の永久磁石9が磁気検出器20の真上位置に達した時、図5に示すように、磁気検出器20が永久磁石9の磁極を検出し、その出力をオフからオンする動作点付近となるように設定され、そして、永久磁石9と磁気検出器20との距離が(距離C+間隙A)になると、磁気検出器20が検出する磁束密度が所定値以下へ低下することにより、磁気検出器20の出力がオンからオフするように設定される。
【0035】
つまり、ポンプモータが運転中、羽根車7が浮き上がり、永久磁石9と磁気検出器20との距離が(距離C+間隙A)になると、羽根車7の永久磁石9が磁気検出器20の真上位置に達した時でも、磁気検出器20の出力トランジスタ24はオフしたままとなって、高レベル信号が継続し、回転数を示すパルス信号が出力されない検出不能の状態となる。
【0036】
磁気検出器20の出力側はモータの制御回路に接続され、制御回路はこの磁気検出器20からのパルス信号を入力して回転速度を算出し、羽根車7つまりポンプモータの回転速度が所定値となるようにステータ12の励磁を制御するが、磁気検出器20の出力信号が回転速度を算出できない検出不能の信号になると、モータを減速制御するように構成される。
【0037】
次に、上記構成の磁気結合ポンプの動作を説明する。ステータ12に通電して回転磁界を発生させると、永久磁石9がこの回転磁界に追従して回転することで羽根車7が回転し、この羽根車7の回転により流体が吸込口1からポンプ室5内に吸い込まれ、吐出口2から吐き出される。
【0038】
通常運転時、羽根車7の永久磁石9からステータ12側に向うスラスト方向の吸引力成分が大きく生じるため、羽根車7は回転軸8の軸受側に押付けられて、図1に示す状態で回転する。
【0039】
このような回転時、羽根車7の永久磁石9の特定磁極が磁気検出器20の真上位置に達した時、永久磁石9と磁気検出器20間の距離が所定の距離Cとなるから、磁気検出器20は正常に永久磁石9の磁極の磁気を検出し、羽根車7の回転角度(回転数)に応じて変化する周波数のパルス信号が、磁気検出器20から出力される。
【0040】
しかし、このような羽根車7の回転時、ポンプの吐出量が増大すると、羽根車7に被圧送流体の背圧がかかり、その背圧により、羽根車7がその回転軸8の反軸収納部側に引出されて浮き上がり、つまり羽根車7が図1の左側に移動して、図2に示すように、回転軸8の尖頭部とハウジング側の突起部1aの間隙Aがゼロの状態となる。
【0041】
このとき、永久磁石9と磁気検出器20との距離は(距離C+間隙A)となり、羽根車7の永久磁石9の特定磁極が磁気検出器20の真上位置に達した時でも、磁気検出器20の出力トランジスタ24はオフしたままとなって、高レベル信号が継続し、回転数を示すパルス信号が出力されない検出不能の状態となる。
【0042】
このとき、モータの制御回路は、減速制御を行うため、羽根車7の回転速度が低下し、これにより、ポンプの吐出量が減少する。すると、羽根車7にかかっていた被圧送流体の背圧が低下し、羽根車7の永久磁石9からステータ12側に向うスラスト方向の吸引力成分が背圧に打ち勝つようになり、羽根車7は回転軸8の軸受側に押付けられて、図1のように、通常の回転状態に戻る。
【0043】
これによって、羽根車7の浮き上がりが解消され、通常の回転状態に戻れば、永久磁石9と磁気検出器20間の距離が所定の距離Cとなるから、磁気検出器20は正常に永久磁石の特定磁極の磁気を検出し、羽根車7の回転角度(回転数)に応じて変化する周波数のパルス信号を出力するようになり、制御回路はモータつまり羽根車を所定速度に制御する。
【0044】
このように、ポンプの吐出量が増大し、羽根車7に被圧送流体の背圧がかかり、羽根車7がその背圧により回転軸8の反軸収納部側に引出されて浮き上がった場合、磁気検出器20の出力信号(回転数に応じた周波数のパルス信号)は一定レベルの信号、つまり回転速度検出の不能信号となる。
【0045】
したがって、この信号を入力した制御回路は、ポンプを減速制御することにより、吐出量が減少し、浮き上がっていた羽根車7は回転軸8の軸受部側に引き戻され、通常の回転状態に戻る。このため、羽根車7が浮き上がった状態のまま運転が継続されることはないから、浮き上がり防止用の回転軸8を押さえる突起部1aの摩耗により、羽根7bがハウジング3内面に接触して摩耗したり、ポンプロックが発生する不具合を防止することができる。
【0046】
また、既存の磁気検出器20の取付け位置、つまり永久磁石9との距離を所定の値に設定するだけで、上記のような運転ができるため、特別な検出器を設ける必要がなく、さらに、ポンプの制御回路においても、磁気検出器20からの検出不能信号入力時には、減速制御を行うだけでよいため、複雑な制御を行わず、簡単な回路構成と動作で、上記のような不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の磁気結合ポンプを示す断面図である。
【図2】同磁気結合ポンプの運転時における羽根車が浮き上がった状態の断面図である。
【図3】磁気検出器のブロック図である。
【図4】磁気検出器に与えられる磁極の磁束密度とその出力電圧のグラフである。
【図5】永久磁石・磁気検出器間の距離と磁気検出器の出力電圧の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
3−ハウジング
4−隔壁部
5−ポンプ室
6−モータ室
7−羽根車
8−回転軸
9−永久磁石
12−ステータ
20−磁気検出器
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用のウオータポンプ等に適用されるモータ駆動式の磁気結合ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の磁気結合ポンプとして、従来、ポンプハウジング内に隔壁を介してポンプ室とモータ室が形成され、モータ室にアキシャルエアギャップ形モータのステータが配設されると共に、ステータの中心位置に回転軸が軸支され、ポンプ室側に突出した回転軸先端に羽根車が固定され、その羽根車の隔壁側つまりステータ側に、周方向にNS極を交互に着磁した環状の永久磁石が取付けられた構成のポンプ装置が知られている。
【0003】
この磁気結合ポンプは、ステータの円周上に設けられた複数のステータコイルに励磁電流を供給して複数のステータコアの端面に回転磁界を発生させ、これによって、羽根車側の環状の永久磁石との間に磁気吸引力を作用させ、羽根車を回転駆動するように動作する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に、ロータとなる永久磁石付きの羽根車は、片持ち式の回転軸を有し、回転軸と軸受間に多少のクリアランスがあり、回転軸は軸受内で僅かではあるが、スラスト方向に移動可能に支持されている。
【0005】
また、この種の磁気結合ポンプでは、運転時、羽根車の永久磁石からステータコア側に向うスラスト方向の吸引力成分が大きく生じるため、通常、羽根車は回転軸の軸受側に押付けられて回転する。
【0006】
しかし、ポンプの吐出量が増大すると、羽根車に被圧送流体の背圧がかかり、その背圧により、羽根車がその回転軸の反軸収納部側に引出されて回転するようになる。このような場合、羽根車のスラスト方向への移動を押さえる部材が摩耗して、羽根車がハウジングと接触するようになると、羽根車が摩耗するだけではなく、ポンプロックを生じさせる恐れがある。
【0007】
また、この種の磁気結合ポンプには、特開昭58−82092号公報等に記載されるように、ホール素子等を用いた回転検出器がモータ室側に設けられ、羽根車の回転速度を検出しているが、その回転速度の検出のみでは、上記のようなポンプの吐出量と羽根車の背圧の増大に伴うなう羽根車とハウジングの接触を有効に検出することができず、羽根車の浮き上がりを抑制しポンプロックを防止することができにくい問題があった。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、羽根車の浮き上がりを抑制し、ポンプロックを防止することができる磁気結合ポンプを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の磁気結合ポンプは、隔壁部を介してポンプ室とモータ室を内部に設けたハウジングと、隔壁部に設けた軸収納部内に挿入され支持される回転軸と、回転軸の先端に固定されてポンプ室内に配設された羽根車と、モータ室内に配設されたモータのステータと、羽根車の隔壁部側に固定され、モータのロータの一部を形成する永久磁石と、モータ室内に配設され、永久磁石の特定の磁極の磁気を検出し、羽根車の回転に応じた信号を出力する磁気検出器と、を備え、運転中に羽根車が反軸収納部側に浮き上がるように移動したとき、磁気検出器による永久磁石の磁気の検出動作が不能となるように、磁気検出器の位置が設定されていることを特徴とする。
【0010】
ここで、羽根車が浮き上がり方向に移動した時、回転軸の先端に当接してその移動を抑えるための突起部を、ポンプ室内に配設するとよい。
【0011】
また、磁気検出器は、モータ室内に配設された制御回路用の回路基板の裏面に取り付けることができる。
【0012】
【作用・効果】
このような構成の磁気結合ポンプは、ステータに通電して回転磁界を発生させると、永久磁石がこの回転磁界に追従して回転することで羽根車が回転し、この羽根車の回転により流体が吸込口からポンプ室内に吸い込まれ、吐出口から吐き出される。
【0013】
通常運転時、羽根車の永久磁石からステータ側に向うスラスト方向の吸引力成分が大きく生じるため、羽根車は回転軸の軸収納部側に押付けられて回転する。このような回転時、磁気検出器は、永久磁石の特定磁極の磁気を検出し、羽根車の回転角度(回転数)に応じて変化する周波数の信号を出力する。
【0014】
しかし、このような羽根車の回転時、ポンプの吐出量が増大すると、羽根車に被圧送流体の背圧がかかり、その背圧により、羽根車が反軸収納部側に引出されて浮き上った状態で回転する。
【0015】
このような場合、磁気検出器は、永久磁石の磁気の検出動作が不能となるように、その位置が設定されているため、磁気検出器から出力される信号は回転速度に対応したものではなく、例えば一定レベルの信号となり、回転数を示す信号が出力されない検出不能の状態となる。
【0016】
モータの制御回路は、磁気検出器からのこのような検出不能の信号を入力すると、減速制御を行うように動作し、これによって、羽根車の回転速度が低下し、ポンプの吐出量が減少する。よって、羽根車にかかっていた被圧送流体の背圧は低下し、羽根車の永久磁石からステータ側に向うスラスト方向の吸引力成分が背圧に打ち勝つようになり、羽根車は回転軸の軸収納部側に押付けられて、通常の回転状態に戻る。
【0017】
これによって、羽根車の浮き上がりが解消され、通常の回転状態に戻れば、磁気検出器は正常に永久磁石の特定磁極の磁気を検出し、羽根車の回転角度(回転数)に応じて変化する周波数のパルス信号を出力するようになり、制御回路は羽根車を所定速度に制御する。
【0018】
このように、ポンプの吐出量の増大により、羽根車が浮き上がった状態になると、それが検出されて羽根車の回転が減速制御され、これによって吐出量が低下し、浮き上がっていた羽根車は回転軸の軸受部側に引き戻され、通常の回転状態に戻るため、羽根車が浮き上がった状態のまま運転が継続されることはないから、羽根車がハウジング内面に接触して摩耗したり、ポンプロックが発生する不具合を防止することができる。
【0019】
また、既存の磁気検出器の取付け位置、つまり永久磁石との距離を所定の値に設定するだけで、上記のような運転ができるため、特別な検出器を設ける必要がなく、また、ポンプの制御回路においても、磁気検出器からの検出不能信号入力時には、減速制御を行うだけでよいため、複雑な制御を行わず、簡単な回路構成と動作で、上記のような不具合を解消することができる。
【0020】
なお、羽根車が浮き上がり方向に移動した時、回転軸の先端に当接してその移動を抑えるための突起部を、ポンプ室内に配設すれば、羽根車の浮き上がりを抑制し、羽根車の摩耗やポンプロックの発生を抑制することができる。
【0021】
また、磁気検出器は、モータ室内に配設された制御回路用の回路基板の裏面に取り付ければ、取付けや配線が容易である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は磁気結合ポンプの断面図を示している。この磁気結合ポンプは、流体の吸込口1と吐出口2とを有するハウジング3を備える。このハウジング3は、Oリングで気密性を保持された隔壁部4より、吸込口1、吐出口2側に位置するポンプ室5とモータ室6とに仕切られている。ポンプ室5には羽根車7が配されている。
【0023】
羽根車7は、円盤状の本体部7aの前面に、複数の羽根7bを同一円周上に等間隔で設けて形成される。羽根車7の中央部には回転軸8の拡径先端部8aが固定される。さらに、羽根車7には、円周方向にNS着磁面を有する環状の永久磁石9及び円環状の磁気プレート10が、本体部7aの隔壁部側に拡径先端部8aを取り囲むように固定される。永久磁石9はフェライト等の強磁性体によりリング状に形成され、その周方向にN極とS極が交互に配置される。
【0024】
回転軸8は、拡径先端部8aと中間部8bと末端の細径部8cとから構成される。中間部8bと細径部8cは、隔壁部4の中央に設けられた有底筒形の軸収納部11に収容される。軸収納部11内には軸受部が設けられ、軸受部は内径の相違する2つの軸受面を有し、中間部8bと細径部8cは各軸受面により回転可能に支持される。この軸収納部11は隔壁部4と共に硬質合成樹脂で一体成形され、金属製の軸受を省略し部品点数を削減することができる。
【0025】
軸収納部11つまり軸受部の前端はポンプ室5側に少し突出して環状の突出部11aが形成され、突出部11a上にスラスト軸受面が形成される。このスラスト軸受面は回転軸8の拡径先端部8aの後面に接触し支持する。
【0026】
軸収納部11内の中間部8bと細径部8cとの間には、空間が形成され、また、軸収納部11の側部には、ポンプ室5側と軸収納部11内の空間とを連通する連通孔11bが形成される。この連通孔11bは、流体の流路を形成するが、ポンプの起動時、軸収納部11内の空気を抜く際の空気抜き孔ともなるものである。
【0027】
さらに、軸収納部11内の底部には、突起部11cが形成され、この突起部11cと回転軸8の後端面の間には僅かな間隙が設定され、軸収納部前端側の突出部11aのスラスト軸受面が摩耗したとき、回転軸8の後端面と突起部11cは接触を開始し、接触開始後は、突出部11aのスラスト軸受面と共同してスラスト軸受として機能し、スラスト軸受面の摩耗を遅らせることができる。
【0028】
ハウジング3の吸込口1には、回転軸8の拡径先端部8aの尖頭部に向かって突出する棒状の突起部1aが設けられており、この突起部1aは吸込口1側への羽根車7の移動を制限し、羽根車7が浮き上がり時にハウジング3の内面に接触することを防止する。すなわち、図1に示すように、回転軸8の尖頭部と突起部1aとの間隙Aは、羽根車7とハウジング内面との間隙Bより小さく設定され、羽根車7の浮き上がり時に、回転軸8の尖頭部を突起部1aに当接させ、羽根車7のハウジング3内面との接触を防止する。
【0029】
一方、モータ室6には羽根車7を回転させるモータのステータ12が配される。ステータ12は、隔壁部4中央の軸収納部11を取り巻くように同一円周上に等間隔で配置された複数のステータコア13と、その外周のボビン14に巻装されたステータコイル15と、複数のステータコア13の末端を連結するように配設された円環状の磁気プレート16と、から構成される。このようなステータ12は、ハウジング3内のモータ室6を閉塞する蓋体18内に収容され、蓋体18とステータ12との間にはコイルばね17が介装される。各ステータコア13の前端面は永久磁石9の後面と対向して位置する。
【0030】
また、モータ室6には回路基板19が配されている。この回路基板19には、ステータ12の複数のステータコイル15への通電を制御して回転磁界を発生させるための制御回路が実装されており、更に、回路基板19の裏面(ステータ側)の所定位置には、モータの回転数を検出するため、及び羽根車7の浮き上がりを検出するために、磁気検出器20が配設される。
【0031】
磁気検出器20は、図3のブロック図に示すように、ホール素子21を有し、ホール素子21の出力側にアンプ22及びシュミット回路23を接続し、さらにその出力側にスイッチングトランジスタ24を接続して構成される。この磁気検出器20は、特定の磁極(例えばS極)が接近し所定値以上の磁束密度が発生している時、トランジスタ24をオフからオンさせるように動作する。
【0032】
すなわち、ポンプモータの運転によって羽根車7が回転し、羽根車7の背面側に配設された複数の永久磁石9が、モータ室6側の配設された磁気検出器20に接近し、S極の磁束密度が所定値以上に上昇した時、図4に示すように、出力側のトランジスタ24がオンして検出器20が出力電圧が低下し、低レベル信号が出力される。その後、羽根車7の回転と共に、永久磁石9が磁気検出器20から離れ、磁束密度がヒステリシス含む所定値まで低下した時、出力側のトランジスタ24がオフして検出器20が出力電圧が上昇し、高レベル信号が発生する。
【0033】
従って、磁気検出器20は上記の如く動作することによって、羽根車7の回転角度(回転数)に応じて変化する周波数のパルス状信号が、磁気検出器20から出力される。
【0034】
更に、この磁気検出器20の位置は、図1に示すように、羽根車7が浮き上がらない状態で、羽根車7の永久磁石9が磁気検出器20の真上位置に達した時、永久磁石9と磁気検出器20間の距離が所定の距離Cとなり、羽根車7が回転中に浮き上がると、永久磁石9との距離が(距離C+間隙A)となるように設定される。この距離Cは、羽根車7の永久磁石9が磁気検出器20の真上位置に達した時、図5に示すように、磁気検出器20が永久磁石9の磁極を検出し、その出力をオフからオンする動作点付近となるように設定され、そして、永久磁石9と磁気検出器20との距離が(距離C+間隙A)になると、磁気検出器20が検出する磁束密度が所定値以下へ低下することにより、磁気検出器20の出力がオンからオフするように設定される。
【0035】
つまり、ポンプモータが運転中、羽根車7が浮き上がり、永久磁石9と磁気検出器20との距離が(距離C+間隙A)になると、羽根車7の永久磁石9が磁気検出器20の真上位置に達した時でも、磁気検出器20の出力トランジスタ24はオフしたままとなって、高レベル信号が継続し、回転数を示すパルス信号が出力されない検出不能の状態となる。
【0036】
磁気検出器20の出力側はモータの制御回路に接続され、制御回路はこの磁気検出器20からのパルス信号を入力して回転速度を算出し、羽根車7つまりポンプモータの回転速度が所定値となるようにステータ12の励磁を制御するが、磁気検出器20の出力信号が回転速度を算出できない検出不能の信号になると、モータを減速制御するように構成される。
【0037】
次に、上記構成の磁気結合ポンプの動作を説明する。ステータ12に通電して回転磁界を発生させると、永久磁石9がこの回転磁界に追従して回転することで羽根車7が回転し、この羽根車7の回転により流体が吸込口1からポンプ室5内に吸い込まれ、吐出口2から吐き出される。
【0038】
通常運転時、羽根車7の永久磁石9からステータ12側に向うスラスト方向の吸引力成分が大きく生じるため、羽根車7は回転軸8の軸受側に押付けられて、図1に示す状態で回転する。
【0039】
このような回転時、羽根車7の永久磁石9の特定磁極が磁気検出器20の真上位置に達した時、永久磁石9と磁気検出器20間の距離が所定の距離Cとなるから、磁気検出器20は正常に永久磁石9の磁極の磁気を検出し、羽根車7の回転角度(回転数)に応じて変化する周波数のパルス信号が、磁気検出器20から出力される。
【0040】
しかし、このような羽根車7の回転時、ポンプの吐出量が増大すると、羽根車7に被圧送流体の背圧がかかり、その背圧により、羽根車7がその回転軸8の反軸収納部側に引出されて浮き上がり、つまり羽根車7が図1の左側に移動して、図2に示すように、回転軸8の尖頭部とハウジング側の突起部1aの間隙Aがゼロの状態となる。
【0041】
このとき、永久磁石9と磁気検出器20との距離は(距離C+間隙A)となり、羽根車7の永久磁石9の特定磁極が磁気検出器20の真上位置に達した時でも、磁気検出器20の出力トランジスタ24はオフしたままとなって、高レベル信号が継続し、回転数を示すパルス信号が出力されない検出不能の状態となる。
【0042】
このとき、モータの制御回路は、減速制御を行うため、羽根車7の回転速度が低下し、これにより、ポンプの吐出量が減少する。すると、羽根車7にかかっていた被圧送流体の背圧が低下し、羽根車7の永久磁石9からステータ12側に向うスラスト方向の吸引力成分が背圧に打ち勝つようになり、羽根車7は回転軸8の軸受側に押付けられて、図1のように、通常の回転状態に戻る。
【0043】
これによって、羽根車7の浮き上がりが解消され、通常の回転状態に戻れば、永久磁石9と磁気検出器20間の距離が所定の距離Cとなるから、磁気検出器20は正常に永久磁石の特定磁極の磁気を検出し、羽根車7の回転角度(回転数)に応じて変化する周波数のパルス信号を出力するようになり、制御回路はモータつまり羽根車を所定速度に制御する。
【0044】
このように、ポンプの吐出量が増大し、羽根車7に被圧送流体の背圧がかかり、羽根車7がその背圧により回転軸8の反軸収納部側に引出されて浮き上がった場合、磁気検出器20の出力信号(回転数に応じた周波数のパルス信号)は一定レベルの信号、つまり回転速度検出の不能信号となる。
【0045】
したがって、この信号を入力した制御回路は、ポンプを減速制御することにより、吐出量が減少し、浮き上がっていた羽根車7は回転軸8の軸受部側に引き戻され、通常の回転状態に戻る。このため、羽根車7が浮き上がった状態のまま運転が継続されることはないから、浮き上がり防止用の回転軸8を押さえる突起部1aの摩耗により、羽根7bがハウジング3内面に接触して摩耗したり、ポンプロックが発生する不具合を防止することができる。
【0046】
また、既存の磁気検出器20の取付け位置、つまり永久磁石9との距離を所定の値に設定するだけで、上記のような運転ができるため、特別な検出器を設ける必要がなく、さらに、ポンプの制御回路においても、磁気検出器20からの検出不能信号入力時には、減速制御を行うだけでよいため、複雑な制御を行わず、簡単な回路構成と動作で、上記のような不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の磁気結合ポンプを示す断面図である。
【図2】同磁気結合ポンプの運転時における羽根車が浮き上がった状態の断面図である。
【図3】磁気検出器のブロック図である。
【図4】磁気検出器に与えられる磁極の磁束密度とその出力電圧のグラフである。
【図5】永久磁石・磁気検出器間の距離と磁気検出器の出力電圧の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
3−ハウジング
4−隔壁部
5−ポンプ室
6−モータ室
7−羽根車
8−回転軸
9−永久磁石
12−ステータ
20−磁気検出器
Claims (3)
- 隔壁部を介してポンプ室とモータ室を内部に設けたハウジングと、
該隔壁部に設けた軸収納部内に挿入され支持される回転軸と、
該回転軸の先端に固定されて該ポンプ室内に配設された羽根車と、
該モータ室内に配設されたモータのステータと、
該羽根車の隔壁部側に固定され、該モータのロータの一部を形成する永久磁石と、
該モータ室内に配設され、該永久磁石の特定の磁極の磁気を検出し、該羽根車の回転に応じた信号を出力する磁気検出器と、
を備え、運転中に該羽根車が反軸収納部側に浮き上がるように移動したとき、該磁気検出器による永久磁石の磁気の検出動作が不能となるように、該磁気検出器の位置が設定されていることを特徴とする磁気結合ポンプ。 - 前記羽根車が浮き上がり方向に移動した時、前記回転軸の先端に当接してその移動を抑えるための突起部が該ポンプ室内に配設されている請求項1記載の磁気結合ポンプ。
- 前記磁気検出器は前記モータ室内に配設された制御回路用の回路基板の裏面に取り付けられている請求項1記載の磁気結合ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25034297A JP3622131B2 (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 磁気結合ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25034297A JP3622131B2 (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 磁気結合ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1182363A JPH1182363A (ja) | 1999-03-26 |
JP3622131B2 true JP3622131B2 (ja) | 2005-02-23 |
Family
ID=17206500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25034297A Expired - Fee Related JP3622131B2 (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 磁気結合ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3622131B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4630123B2 (ja) * | 2005-05-11 | 2011-02-09 | アスモ株式会社 | 流体ポンプ |
JP2014025472A (ja) * | 2012-06-21 | 2014-02-06 | Denso Corp | 液体循環装置 |
JP5972737B2 (ja) * | 2012-09-26 | 2016-08-17 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電動ウォーターポンプ |
-
1997
- 1997-09-16 JP JP25034297A patent/JP3622131B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1182363A (ja) | 1999-03-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5924851A (en) | Magnetically coupled pump having a back-up radical sliding surface on the shaft | |
JP4767488B2 (ja) | 磁気浮上型ポンプ | |
US4549104A (en) | Motor of the permanent-magnet rotor type | |
KR100437058B1 (ko) | 단상 모터 | |
US5591017A (en) | Motorized impeller assembly | |
JPS6039356A (ja) | ブラシレス磁界逆転dcフアンモータ | |
WO1997012435A1 (fr) | Generateur/moteur | |
JP3200281B2 (ja) | ブラシレスモータ | |
JPWO2018062083A1 (ja) | 制御装置、制御方法、モータ、および電動オイルポンプ | |
JP3622131B2 (ja) | 磁気結合ポンプ | |
JP2005168264A (ja) | ブラシレスモータ | |
WO2018062096A1 (ja) | 制御装置、制御方法、モータ、および電動オイルポンプ | |
CN214380538U (zh) | 一种无刷电动机 | |
CN109075687B (zh) | 汽车电动流体泵 | |
JP3880774B2 (ja) | 磁気結合ポンプ | |
CN109328428B (zh) | 电气设备 | |
GB2332243A (en) | Magnetically coupled pump | |
JP3884215B2 (ja) | 磁気結合ポンプ | |
JPH09163675A (ja) | マグネットポンプ | |
JPH0426716Y2 (ja) | ||
JPH05211741A (ja) | Dcブラシレスモーターポンプ | |
JPH08214524A (ja) | ブラシレスモータ及びそのドライブ方式 | |
JPH07231639A (ja) | ブラシレスモータ | |
JP3203541B2 (ja) | 磁気結合ポンプ | |
CN112823468A (zh) | 电子换向电动马达 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040922 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041012 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041111 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |