JP3621760B2 - ホイールキャップの取付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用車輪のディスクに装着されるホイールキャップの取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的なホイールキャップの取付け構造は、図7および図8に示すように、ディスクの取付面(7)から放射状に隆起したリブ(8)にキャップ取付孔(9)を設け、ホイールキャップ(10)の底面同一円周上に突設した爪(11)をキャップ取付孔(9)に嵌入して固定するか、あるいは図9に示すように、ディスクのハブ穴円筒部(12)にキャップ取付溝(13)を設け、ホイールキャップ(14)の底面同一円周上に突設した爪(15)をキャップ取付溝(13)に係合して固定するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが前者の場合、ディスク取付面(7)にリブ(8)を設けるには、ディスク取付面(7)の形状が複雑になるため、金型が複雑になるだけでなく、局部的な減肉を防止するために金型の寸法や成形方法に特別な工夫を要し、その結果、製造コストが高くなるという問題があった。また、図6に示すように、取付けピッチが異なる車種にも装着可能になした自動車用車輪(6)では、ディスク取付面に複数のピッチ円直径でボルト穴(16)(17)(18)を設けているため、限られた面積との関係で図7に示すようなリブ(8)を設けることは極めて困難であった。
【0004】
また、後者の場合、ハブ穴円筒部(12)に設けたキャップ取付溝(13)の寸法精度を維持するために、金型の点検や製品の検査等に手数を要するという問題があり、しかも図6に示すような自動車用車輪(6)では、多くの車種のセンターボスを収容するためにハブ穴径を大きく設計する必要があるため、ハブ穴円筒部(12)が設けられないこともあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るホイールキャップの取付け構造は、ホイールキャップ(1)の底面の同一円周上に複数個突設した係合片(2)の先端係合部(4)を、略球形状にし、前記各係合部(4)を前記各係合片(2)より夫々前記ホイールキャップ(1)の半径方向外側に突出するようにし、
前記ホイールキャップ(1)の外周部に、ドライバーなどの先端を差込んで取外す取外し用のレバー溝(5)を設け、自動車用車輪(6)のディスクのハット部内側斜面に、前記ホイールキャップ(1)の前記各係合片(2)と対応する位置に、夫々丸形の係合孔(19)を設け、
前記各係合部(4)を前記各係合孔(19)に夫々嵌入したものである。
また、各係合片(2)と同一円周上で、かつ前記各係合片(2)間に、先端部が自動車用車輪(6)のハット部内側斜面に達する程度の長さの、前記各係合片(2)と前記各係合部(4)の破損防止用のブロック片(3)を設けることが望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】
ホイールキャップ(1)の底面の同一円周上に複数個の係合片(2)を突設し、各係合片(2)の先端には、略球形状の係合部(4)を設ける。この係合部(4)は係合片(2)より夫々ホイールキャップ(1)の半径方向外側へ突出するようにする。
また、各係合片(2)の間には、同一円周上に先端部が自動車用車輪(6)のハット部より内側の斜面に達する程度の長さとしたブロック片(3)を突設し、ホイールキャップ(1)の外周部には1個以上のレバー溝(5)を設けて成る。
一方、自動車用車輪(6)はハット部より内側の斜面に、前記ホイールキャップ(1)の係合片(2)と対応する位置に丸形の係合孔(19)を設け、ホイールキャップ(1)の係合部(4)が係合孔(19)に嵌入することによって固定して成る。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、ホイールキャップ(1)はその底面の同一円周上に、複数個の係合片(2)を突設し、各係合片(2)の先端には、略球形状の係合部(4)を設ける。この係合部(4)は係合片(2)より夫々ホイールキャップ(1)の半径方向外側へ突出するようにする。
また、各係合片(2)の間には、同一円周上に複数個のブロック片(3)を設け、ホイールキャップ(1)の外周部には1個以上のレバー溝(5)を設けて成る。
一方、自動車用車輪(6)は、図3および図4に示すようにハット部より内側の斜面に、前記ホイールキャップ(1)の係合片(2)と対応する位置に丸形の係合孔(19)を設け、ホイールキャップ(1)の係合部(4)が係合孔(19)に嵌入することによって固定して成る。
【0008】
ホイールキャップ(1)の各係合片(2)の間の同一円周上に設けられたブロック片(3)は、その先端部が自動車用車輪(6)のハット部より内側の斜面に達する程度の長さとし、外力がホイールキャップ(1)に加わったときは、係合片(2)と係合部(4)の破損防止の役目を持つ破損防止用である。
ホイールキャップ(1)を自動車用車輪(6)より取外すときは、図1に示すホイールキャップ(1)の外周部に設けたレバー溝(5)にドライバーなどの先端を差込んで取外すことができる。
【0009】
なお、係合部(4)の形状は係止効果の大きさ及び取り外し時の負荷の少なさに優れた球形状としている。
【0010】
また、ホイールキャップ(1)全体をポリフェニレンオキシド系樹脂、ABS樹脂等のエンジニアリングプラスチックの一体成形で構成することにより、製造コストの削減及び軽量化をはかることができる。
【0011】
また、ホイールキャップ(1)は本体を自動車用車輪(6)と同じ材質である鉄あるいはアルミニウム合金より形成し、係合片(2)及びブロック片(3)を上記エンジニアリングプラスチックで成形し、ホイールキャップ(1)の表面に同色の塗装を施すか、または金属箔を張りつけることにより、外見上ホイールキャップ(1)と自動車用車輪(6)が一体化することも可能である。
【0012】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載のホイールキャップの取付け構造は、ホイールキャップ(1)の底面の同一円周上に複数個突設した係合片(2)の先端係合部(4)を、略球形状にし、前記各係合部(4)を前記各係合片(2)より夫々前記ホイールキャップ(1)の半径方向外側に突出するようにし、前記ホイールキャップ(1)の外周部に、ドライバーなどの先端を差込んで取外す取外し用のレバー溝(5)を設け、自動車用車輪(6)のディスクのハット部内側斜面に、前記ホイールキャップ(1)の前記各係合片(2)と対応する位置に、夫々丸形の係合孔(19)を設け、前記各係合部(4)を前記各係合孔(19)に夫々嵌入してなるため、自動車用車輪(6)の取付面にキャップ取付け穴をあけたリブを設ける必要がなく、しかもディスクを設ける係合孔(19)は、自動車の実走行時にほとんど応力の発生しないハット部内側の斜面に位置するため、耐久強度をまったく低下させることがない。
また、ボルト穴数やハブ穴径が異なる自動車用車輪(6)でも、ハット部内側斜面の形状さえ同じであれば、ホイールキャップ(1)は一種類で済むだけでなく、リブやハブ穴円筒部を設けることができない自動車用車輪(6)にも装着可能であるという優れた効果を有するものである。
さらに、各係合部(4)の形状が略球形状で、各係合部(4)が各係合片(2)より夫々ホイールキャップ(1)の半径方向外側に突出し、各係合孔(19)が丸形であるため、係止効果の大きさ及び取り外し時の負荷の少なさに優れたものとなる。
その上、ホイールキャップ(1)の外周部のレバー溝5により、ドライバーなどの先端を差込んでホイールキャップ(1)を自動車用車輪(6)から取外すのが容易である。
また、請求項2記載のホイールキャップの取付け構造は、各係合片(2)と同一円周上で、かつ前記各係合片(2)間に、先端部が自動車用車輪(6)のハット部内側斜面に達する程度の長さの、前記各係合片(2)と前記各係合部(4)の破損防止用のブロック片(3)を設けたため、外力がホイールキャップ(1)に加わったとき、各係合片(2)及び各係合部(4)の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のホイールキャップの底面図
【図2】図1におけるI−I線切断瑞面図
【図3】本発明のホイールキャップの固定状態を示す要部断面図
【図4】本発明のホイールキャップの他の固定状態を示す要部断面図
【図5】本発明のホイールキャップの取付け状態を示す断面図
【図6】従来の自動車用車輪の正面図
【図7】従来の自動車用車輪の一部説明図
【図8】図7の自動車用車輪にホイールキャップを取付けた状態の一部断面図
【図9】他の従来例の自動車用車輪にホイールキャップを取付けた状態の一部断面図
【符号の説明】
1:ホイールキャップ
2:係合片
3:ブロック片
4:係合部
5:レバー溝
6:自動車用車輪
19:係合孔
Claims (2)
- ホイールキャップ(1)の底面の同一円周上に複数個突設した係合片(2)の先端係合部(4)を、略球形状にし、前記各係合部(4)を前記各係合片(2)より夫々前記ホイールキャップ(1)の半径方向外側に突出するようにし、
前記ホイールキャップ(1)の外周部に、ドライバーなどの先端を差込んで取外す取外し用のレバー溝(5)を設け、
自動車用車輪(6)のディスクのハット部内側斜面に、前記ホイールキャップ(1)の前記各係合片(2)と対応する位置に、夫々丸形の係合孔(19)を設け、
前記各係合部(4)を前記各係合孔(19)に夫々嵌入してなるホイールキャップの取付け構造。 - 各係合片(2)と同一円周上で、かつ前記各係合片(2)間に、先端部が自動車用車輪(6)のハット部内側斜面に達する程度の長さの、前記各係合片(2)と前記各係合部(4)の破損防止用のブロック片(3)を設けた請求項1記載のホイールキャップの取付け構造。
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- 1995-09-25 JP JP24611795A patent/JP3621760B2/ja not_active Expired - Fee Related
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