JP3621618B2 - オフセット形状データの算出方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフセット形状データの算出方法に関し、さらに詳細には、数値制御による加工装置、特に3次元形状の加工装置において、当該3次元形状を被加工物から削り出すための工具(ツール)の移動経路(ツール・パス)を得るためのオフセット形状データを算出する際に用いて好適なオフセット形状データの算出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、マイクロ・コンピューターと、熱可塑性樹脂材料などの被加工物を切削するツールと、上記したマイクロ・コンピューターの制御によって上記したツールを3次元方向に移動するモーターなどの駆動装置とを有し、所定のプログラムに従った当該マイクロ・コンピューターの制御によって当該駆動装置を用いて当該ツールを3次元方向に任意に移動させることにより、熱可塑性樹脂材料などの被加工物から所望の3次元形状を削り出すことができるようにした3次元切削加工装置が知られている。
【0003】
ところで、こうした3次元切削加工装置においては、駆動装置によってツールがツール・パスに従って3次元方向に移動されることにより、被加工物から所望の3次元形状が削り出されることになる。
【0004】
ここで、図1(a)(b)を参照しながら説明すると、ツールとしてボール・エンド・ミルを用いる場合のツール・パスとは、被加工物から削り出される所望の3次元形状(以下、本明細書においては、「被加工物から削り出される所望の3次元形状」を「元形状」と適宜称することとする。)から、ツールの先端形状(図1(a)(b)の斜線領域に相当する。)分だけシフトした形状(「以下、本明細書においては、「元形状からツールの先端形状分だけシフトした形状」を「オフセット形状」と適宜称することとする。)のある一つの断面である。
【0005】
即ち、ツール・パスの集合がオフセット形状であり、当該オフセット形状を求めるには、例えば、図1(a)に示すように、ツールの先端を元形状に沿って移動させ、その際のツールの中心の軌跡をオフセット形状として求めるようにしてよいし、また、図1(b)に示すように、倒立させたツールの中心を元形状に沿って移動させ、その際の倒立させたツールの先端形状の軌跡のなかで高さが最大となる部分をオフセット形状として求めるようにしてもよい。
【0006】
一方、3次元形状の元形状から上記したオフセット形状を得るには、例えば、マイクロ・コンピューターの数値演算により元形状の所定領域毎のオフセット形状を示すポリゴンを作成し、当該作成された複数のポリゴンを合成することにより元形状の全体のオフセット形状を得るようになされている。
【0007】
上記した手法、即ち、従来のオフセット形状データの算出方法について、図2(a)(b)を参照しながら詳述すると、ツールとしてボール・エンド・ミルを用いる場合に、元形状100(図2(a)斜線部分)から当該元形状100に対するオフセット形状300(図2(b))を示すオフセット形状データを数値演算により算出するためには、まず、マイクロ・コンピューターの数値演算により元形状100の面100aから矩形のポリゴン200aを作成し、稜線100b、100c、100d、100eから半円筒形のポリゴン200b、200c、200d、200eをそれぞれ作成し、頂点100f、100g、100h、100iから半球形のポリゴン200f、200g、200h、200iをそれぞれ作成し、当該作成された9個のポリゴン200a、200b、200c、200d、200e、200f、200g、200h、200iを合成し、当該合成したポリゴンからオフセット形状300を構成してオフセット形状データが得られるものである。
【0008】
しかしながら、上記したような従来のオフセット形状データの算出方法においては、元形状の所定領域毎にポリゴンを作成する処理や、当該作成した複数のポリゴンを合成する処理や、当該合成したポリゴンからのオフセット形状を生成する処理などの多くの数値演算を行う必要があり、オフセット形状データの算出に長時間要するという問題点があった。
【0009】
また、従来のオフセット形状データの算出方法においては、多量の数値演算に伴い数値演算誤差が生起され、こうした数値演算誤差により生成されたオフセット形状データの示すオフセット形状に破れや突出などが発生するという問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被加工物から所望の3次元形状を削り出す3次元切削加工装置におけるツール・パスを得るためのオフセット形状データの生成に際して、少ない演算量で高速に元形状からオフセット形状データを生成することができるようにするとともに、当該生成したオフセット形状データの示すオフセット形状に破れや突出などが存在しないようにしたオフセット形状データの算出方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、xyz座標系におけるxyz座標値を有する複数のグリッドから構成されるレリーフ・メッシュで表現される元形状データが示す元形状を、ツールにより被加工物を切削して形成する際におけるツールのツール・パスを得るためのオフセット形状データを算出するオフセット形状データの算出方法において、x−y座標面において、上記レリーフ・メッシュのx−y軸方向における大きさに対して、xyz座標系におけるxyz座標値を有する複数のグリッドから構成されるツール・メッシュで表現されるツール倒立形状データが示す倒立させた上記ツールの先端形状に対応するツール倒立形状のx−y軸方向における大きさの少なくとも半分の大きさで拡張するとともに、xyz座標系におけるxyz座標値を有する複数のグリッドのz座標値を上記ツール・メッシュを構成する全てのグリッドのz座標値の中で最も大きいz座標値で初期化したxyz座標系におけるxyz座標値を有する複数のグリッドから構成されるオフセット・メッシュを生成し、上記レリーフ・メッシュと上記ツール・メッシュと上記オフセット・メッシュとはいずれも上記グリッド相互の間隙たるグリッド幅が同一で、上記x−y座標面においてそれぞれを構成するグリッドが互いに一致する上記レリーフ・メッシュ、上記ルーツ・メッシュならびに上記オフセット・メッシュを準備する第1のステップと、上記レリーフ・メッシュの所定のグリッドに上記ツール・メッシュを構成する全てのグリッドのz座標値の中で最も大きいz座標値を有するグリッドが一致して上記ツール・メッシュが位置する範囲において、上記オフセット・メッシュの従前のz座標値とx−y座標面において一致する上記ツール・メッシュのz座標値と上記レリーフ・メッシュのz座標値とを加算した和であるz座標値とを比較する第2のステップと、上記第2のステップにおける比較処理の結果、上記オフセット・メッシュの従前のz座標値に比べて上記ツール・メッシュのz座標値と上記レリーフ・メッシュのz座標値とを加算した和であるz座標値が大きい場合には、該ツール・メッシュのz座標値と上記レリーフ・メッシュのz座標値とを加算した和であるz座標値を上記オフセット・メッシュに保持する第3のステップと、上記レリーフ・メッシュの全てのグリッドについて上記ツール・メッシュの上記最も大きいz座標値を有するグリッドが一致するようにして上記ツール・メッシュをグリッド毎に順次移動しながら、上記第2のステップと上記第3のステップとを繰り返し、上記第1のステップにおいて上記ツール・メッシュの上記最も大きいz座標値に初期化された上記オフセット・メッシュを構成する全てのグリッドのz座標値が、対応する上記ツール・メッシュのz座標値と上記レリーフ・メッシュのz座標値とを加算した和となった上記オフセット・メッシュを得る第4のステップとを有するようにしたものである。
【0012】
従って、本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、レリーフ・メッシュの所定のグリッドにツール・メッシュを構成する全てのグリッドのz座標値の中で最も大きいz座標値を有するグリッドが一致してツール・メッシュが位置する範囲において、オフセット・メッシュの従前のz座標値に比べてツール・メッシュのz座標値とレリーフ・メッシュのz座標値とを加算した和であるz座標値が大きい場合には、当該ツール・メッシュのz座標値とレリーフ・メッシュのz座標値とを加算した和であるz座標値がオフセット・メッシュに保持されるので、単にツール・メッシュのz座標値とレリーフ・メッシュのz座標値との加算によってオフセット・メッシュを生成することができ、少ない演算量で高速で元形状からオフセット形状データを生成することができるとともに、生成されるオフセット形状データが3Dメッシュたるオフセット・メッシュを表すデータであるので、数値演算誤差の発生を抑制することができ、生成されたオフセット形状データの示すオフセット形状における破れや突出などの発生を回避できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基づいて、本発明によるオフセット形状データの算出方法の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
【0016】
図3には、本発明によるオフセット形状データの算出方法を実現する3次元切削加工装置の実施の形態の一例を示すブロック構成図が示されている。
【0017】
この3次元切削加工装置は、制御装置10によって全体の動作が制御されており、制御装置10は、リード・オンリ・メモリ(ROM)10bに格納されたプログラムに従った処理を実行する中央処理装置(CPU)10aと、CPU10aが実行するプログラムなどを格納したROM10bと、CPU10aの制御によって入力装置12を介して入力された元形状を示す元形状データを記憶する元形状データ記憶部10c−1とツール倒立形状を示すツール倒立形状データを記憶するツール倒立形状データ記憶部10c−2とオフセット形状を示すオフセット形状データを記憶するオフセット形状データ記憶部10c−3とが設定されたランダム・アクセス・メモリ(RAM)10cとを有して構成されている。
【0018】
そして、制御装置10には、入力装置12と、CPU10aの制御によってツールとしての熱可塑性樹脂材料などの被加工物を切削するボール・エンド・ミル16を3次元方向に移動する駆動装置14とが接続されている。
【0019】
ここで、入力装置12は、例えば、フロッピー・ディスク・ドライブ(FDD)などであり、被加工物から削り出される所望の3次元形状たる元形状を示す元形状データを、この3次元切削加工装置の外部から入力するものである。
【0020】
また、ボール・エンド・ミル16は、被加工物に対してツール・パスに従い3次元方向に移動し、被加工物から元形状を削り出すものである。
【0021】
以上の構成において、CPU10aの制御に基づいて、入力装置12によって入力された元形状を示す元形状データは元形状データ記憶部10c−1に記憶される。
【0022】
そして、元形状データ記憶部10c−1に記憶されている元形状データを用い、CPU10aの制御によって本発明によるオフセット形状データの算出の処理が行われる。この処理によって生成されオフセット形状データ記憶部10c−3に記憶されたオフセット形状デーから得られるツール・パスに従って駆動装置14が駆動され、この駆動装置14の駆動に応じてボール・エンド・ミル16が3次元方向で移動されて、被加工物から元形状データの示す元形状が削り出されることになる。
【0023】
次に、添付のフローチャートを参照しながら、上記した3次元切削加工装置により実行される本発明によるオフセット形状データの算出方法の処理について説明することとする。
【0024】
なお、以下の説明においては、本発明の実施に関連するオフセット形状データの算出の処理に関してのみ詳細に説明することとし、従来より公知の処理、例えば、入力装置12を介して入力された元形状データを元形状データ記憶部10c−1に記憶する処理や、あるいはオフセット形状データからツール・パスを得て、当該ツール・パスに従って駆動装置14を駆動する処理などについては、その詳細な説明は省略するものとする。
【0025】
ここで、図4(a)には、本発明によるオフセット形状データの算出の処理の概要を示す説明図が示されており、図4(b)には、オフセット形状データの示すオフセット・メッシュ40が模式的に示されており、図4(c)には、ツール倒立形状データの示すツール・メッシュ30が模式的に示されており、図4(d)には、元形状データの示すレリーフ・メッシュ20が模式的に示されており、図5には、図4(a)におけるA矢視方向から見た状態の概念説明図が示されている。
【0026】
まず、RAM10cに記憶されている本発明の実施に関連する上記のデータを、以下に詳しく説明する。
【0027】
(1)元形状データ
元形状データは上記したように元形状を示すものであり、上記入力装置12を介して入力され、CPU10aの制御によって元形状データ記憶部10c−1に記憶されるものである。元形状データは、元形状データ記憶部10c−1から読み出されて使用されることになる。
【0028】
また、元形状データは、xyz座標系におけるxyz座標値を有する複数のグリッドから構成される3Dメッシュを表すものであり、この3Dメッシュをレリーフ・メッシュ20(図4(d)参照)と称することとする。
【0029】
当該レリーフ・メッシュ20を構成するグリッドそれぞれには座標値、即ち、位置情報たる「x座標値」ならびに「y座標値」と高さ情報たる「z座標値」とが設定されているものである。
【0030】
このレリーフ・メッシュ20を形成するグリッドのx座標値ならびにy座標値は、x−y座標面においてレリーフ・メッシュ20のグリッドのうちの最も左下に位置するグリッドG21(図5参照)をレリーフ・メッシュ20の原点たるr原点として設定されているものである。
【0031】
また、レリーフ・メッシュ20のx軸方向における大きさは、x軸方向におけるグリッドの個数rxであり、レリーフ・メッシュ20のy軸方向における大きさは、y軸方向におけるグリッドの個数ryである。
【0032】
従って、x−y座標面において長方形のレリーフ・メッシュ20の4つの頂点たる、グリッドG21の座標値(x,y)は(0,0)であり、グリッドG22の座標値(x,y)は(rx−1,0)であり、グリッドG23の座標値(x,y)は(0,ry−1)であり、グリッドG24の座標値(x,y)は(rx−1,ry−1)である。
【0033】
(2)ツール倒立形状データ
ツール倒立形状データはツール倒立形状を示すものであり、予めツール倒立形状データ記憶部10c−2に記憶されており、当該ツール倒立形状データ記憶部10c−2から読み出されて使用されることになる。
【0034】
ここで、ツール倒立形状データが示すツール倒立形状は、倒立させたツールの先端形状(図1(b)の斜線領域に相当する。)に対応するものであり、当該ツール倒立形状の高さ(後述するツール・メッシュ30の中心Pのz座標値)は、ツールの先端形状の回転半径に等しいものである(図1(b)参照)。
【0035】
また、ツール倒立形状データは、xyz座標系におけるxyz座標値を有する複数のグリッドから構成される3Dメッシュを表すものであり、この3Dメッシュをツール・メッシュ30(図4(c)参照)と称することとする。
【0036】
当該ツール・メッシュ30を構成するグリッドぞれぞれには座標値、即ち、位置情報たる「x座標値」ならびに「y座標値」と高さ情報たる「z座標値」とが設定されているものである。
【0037】
このツール・メッシュ30のグリッドのx座標値ならびにy座標値は、x−y座標面においてツール・メッシュ30を形成するグリッドのうちの最も左下に位置するグリッドG31(図5参照)をツール・メッシュ30の原点たるt原点として設定されているものである。
【0038】
また、ツール・メッシュ30のx軸方向における大きさは、x軸方向におけるグリッドの個数txであり、ツール・メッシュ30のy軸方向における大きさは、y軸方向におけるグリッドの個数tyである。なお、個数txと個数tyとは等しいものである。
【0039】
従って、x−y座標面において正方形のツール・メッシュ30の4つの頂点たる、グリッドG31の座標値(x,y)は(0,0)であり、グリッドG32の座標値(x,y)は(tx−1,0)であり、グリッドG33の座標値(x,y)は(0,ty−1)であり、グリッドG34の座標値(x,y)は(tx−1,ty−1)である。
【0040】
一方、このツール・メッシュ30を構成するグリッドのz座標値については、座標値(x,y)が((tx−1)/2,(ty−1)/2)であるグリッドG35のz座標値が、当該ツール・メッシュ30を構成する全てのグリッドのz座標値の中で最も大きい。(なお、本明細書においては、「グリッドG35」を「ツール・メッシュ30の中心P」と適宜称することとする。)。
【0041】
そして、当該グリッドG35以外のグリッドのz座標値は、ツール・メッシュ30が半円球(図4(c)参照)となるような値を有するものである。
【0042】
(3)オフセット形状データ
オフセット形状データはオフセット形状を示すものであり、本発明によるオフセット形状データの算出の処理によって生成されてオフセット形状データ記憶部10c−3に記憶されるものである。オフセット形状データは、オフセット形状データ記憶部10c−3から読み出されて、ツール・パスを得るために使用されることになる。
【0043】
また、オフセット形状データは、xyz座標系におけるxyz座標値を有する複数のグリッドから構成される3Dメッシュを表すものであり、この3Dメッシュをオフセット・メッシュ40(図4(b)参照)と称することとする。
【0044】
当該オフセット・メッシュ40を構成するグリッドそれぞれには座標値、即ち、位置情報たる「x座標値」ならびに「y座標値」と高さ情報たる「z座標値」とが設定されているものである。
【0045】
このオフセット・メッシュ40を形成するグリッドのx座標値ならびにy座標値は、x−y座標面においてオフセット・メッシュ40のグリッドのうちの最も左下に位置するグリッドG41(図5参照)をオフセット・メッシュ40の原点たるo原点として設定されているものである。
【0046】
また、オフセット・メッシュ40のx軸方向における大きさは、x軸方向におけるグリッドの個数oxであり、オフセット・メッシュ40のy軸方向における大きさは、y軸方向におけるグリッドの個数oyである。
【0047】
従って、x−y座標面において長方形のオフセット・メッシュ40の4つの頂点たる、グリッドG41の座標値(x,y)は(0,0)であり、グリッドG42の座標値(x,y)は(ox−1,0)であり、グリッドG43の座標値(x,y)は(0,oy−1)であり、グリッドG44の座標値(x,y)は(ox−1,oy−1)である。
【0048】
そして、オフセット・メッシュ40のo原点(グリッドG41)は、レリーフ・メッシュ20のr原点(グリッドG21)に対して、x軸方向における左方向にシフト量sx、y軸方向における下方向にシフト量syでシフトしている。
【0049】
当該シフト量sxは、ツール・メッシュ30のx軸方向における大きさの半分(tx/2)であり、シフト量syは、ツール・メッシュ30のy軸方向における大きさの半分(ty/2)である。上記したように個数txと個数tyとは等しいのでtx/2とty/2とは等しく、従ってシフト量sxとシフト量syとは等しいものである。
【0050】
さらに、オフセット・メッシュ40のグリッドG42、グリッドG43、グリッドG44についても、レリーフ・メッシュ20のグリッドG22、グリッドG23、グリッドG24に対してシフト量sx(sy)でシフトしており、オフセット・メッシュ40の大きさ(ox、oy)は、レリーフ・メッシュ20の大きさ(rx、ry)に比べて、x−y軸方向において2sx(2sy)分大きいものである。
【0051】
つまり、x−y座標面において、オフセット・メッシュ40は、レリーフ・メッシュ20がツール・メッシュ30のx−y軸方向における大きさの半分(tx/2、ty/2)だけ拡張したものとみなすことができる。
【0052】
ここで、上記したレリーフ・メッシュ20、ツール・メッシュ30ならびにオフセット・メッシュ40においては、グリッド相互の間隙たるグリッド幅は同一なものである。
【0053】
従って、図5に示すようにx−y座標面においては、レリーフ・メッシュ20、ツール・メッシュ30ならびにオフセット・メッシュ40それぞれを構成するグリッドは互いに一致するものである。
【0054】
より詳細には、ツール・メッシュ30の中心P(グリッドG35)が、レリーフ・メッシュ20の所定のグリッドR(i,j)と一致してレリーフ・メッシュ20とツール・メッシュ30とが位置した場合、
ツール・メッシュ30のt原点(0,0)は、
レリーフ・メッシュ20の
グリッドR(i−tx/2,j−ty/2)、
オフセット・メッシュ40の
グリッドO(i+sx−tx/2,j+sy−ty/2)と対応し、
ツール・メッシュ30の所定のグリッドたるグリッドT(k,l)は、
レリーフ・メッシュ20の
グリッドR(i−tx/2+k,j−ty/2+l)、
オフセット・メッシュ40の
グリッドO(i+sx−tx/2+k,j+sy−ty/2+l)と対応する(図6参照)。
【0055】
なお、上記した変数「i」はレリーフ・メッシュ20のx軸方向に対応して0〜rx−1の整数であり、変数「j」はレリーフ・メッシュ20のy軸方向に対応して0〜ry−1の整数であり、変数「k」はツール・メッシュ30のx軸方向に対応して0〜tx−1の整数であり、変数「l」はツール・メッシュ30のy軸方向に対応して0〜ty−1の整数である。
【0056】
また、上記した変数i、変数j、変数kならびに変数lはそれぞれ、後述する本発明によるオフセット形状データの算出の処理ルーチン(図8参照)における変数i、変数j、変数kならびに変数lに対応するものである。
【0057】
ここで、本発明によるオフセット形状データの算出方法の処理の概要について説明することとする。図7には、本発明によるオフセット形状データの算出方法の処理の概要を時系列的に示す説明図が示されており、当該説明図は説明を簡略化して本発明の理解を容易にするためにx−y座標面におけるx軸方向にのみ着目しているものである。
【0058】
なお、本発明によるオフセット形状データの算出方法の処理は、元形状からツール倒立形状を用いてオフセット形状を算出する手法を用いるものであり、上記したように元形状を示す元形状データ、ツール倒立形状を示すツール倒立形状データならびにオフセット形状を示すオフセット形状データのいずれもが3Dメッシュを表すデータとする(図4(b)乃至図4(d)参照)。
【0059】
また、図7(a)に示すように、オフセット・メッシュ40に対しては、当該オフセット・メッシュ40のx−y座標面における大きさが、元形状データの示すレリーフ・メッシュ20をx−y座標面においてツール倒立形状データの示すツール・メッシュ30のx−y軸方向における大きさの半分(tx/2、ty/2)だけ拡張した大きさとなるようにするとともに、当該オフセット・メッシュ40を構成するグリッド全てのz座標値が、ツール・メッシュ30の中心Pのz座標値を有するような初期化処理が行われているものである。
【0060】
より詳細には、まず、ツール・メッシュ30がレリーフ・メッシュ20の所定のグリッドR(i,j)に当該ツール・メッシュ30の中心Pが一致するようにして位置する(図7(b−1)参照)。
【0061】
この際、ツール・メッシュ30がx−y座標面において位置する範囲A(図7(b−1)(b−2)参照)は、x軸方向においてtx(図5参照)、y軸方向においてty(図5参照)の大きさを有し、ツール・メッシュ30を構成する全てのグリッドが、レリーフ・メッシュ20ならびにオフセット・メッシュ40それぞれを構成するグリッドと一致して位置するものである。
【0062】
また、z軸方向においてツール・メッシュ30を構成する全てのグリッドは、当該ツール・メッシュ30を構成するグリッドのz座標値(後述するレジスタZtの値)とレリーフ・メッシュ20の所定のグリッドR(i,j)のz座標値(後述するレジスタZrの値)とを加算した和の大きさのz座標値(後述するレジスタZoの値)に位置するようになるものである。
【0063】
そうして、範囲Aにおいてツール・メッシュ30を構成するグリッドが位置するz座標値(後述するレジスタZoの値)が、当該ツール・メッシュ30のグリッドとx−y座標面において一致するオフセット・メッシュ40のグリッドの従前のz座標値(後述するレジスタO(m,n)の値)に比べて大きい場合には、当該オフセット・メッシュ40のグリッドのz座標値を、範囲Aにおいてツール・メッシュ30を構成するグリッドが位置するz座標値(後述するレジスタZoの値)に更新する(図7(b−2)参照)。
【0064】
次に、ツール・メッシュ30をグリッド毎に移動し、レリーフ・メッシュ20の所定のグリッドR’(i+1,j)に当該ツール・メッシュ30の中心Pが一致するようにして位置する(図7(c−1)参照)。
【0065】
この際は、ツール・メッシュ30が位置する範囲A’において、上記したのと同様に、ツール・メッシュ30を構成するグリッドが位置するz座標値(後述するレジスタZoの値)が、当該ツール・メッシュ30のグリッドとx−y座標面において一致するオフセット・メッシュ40のグリッドの従前のz座標値(後述するレジスタO(m,n)の値)に比べて大きい場合には、当該オフセット・メッシュ40のグリッドのz座標値を、範囲A’においてツール・メッシュ30を構成するグリッドが位置するz座標値(後述するレジスタZoの値)に更新する(図7(c−2)参照)。
【0066】
このようにして、レリーフ・メッシュ20の全てのグリッドについてツール・メッシュ30の中心Pが一致するようにして、当該ツール・メッシュ30を順次移動すると、ツール・メッシュ30は、レリーフ・メッシュ20上を図4(a)に示すような軌跡を描いて移動する。
【0067】
その結果、初期化処理によりツール・メッシュ30の中心Pのz座標値に初期化れたオフセット・メッシュ40を構成するグリッドのz座標値(図7(a)参照)は、当該ツール・メッシュ30の中心Pのz座標値以上の高さにおけるツール・メッシュ30の軌跡と対応するz座標値に更新される(図7(d)参照)。
【0068】
つまり、オフセット・メッシュ40を構成する全てのグリッドのz座標値はそれぞれ、対応するレリーフ・メッシュ20のz座標値とツール・メッシュ30のz座標値とを加算した和となるものであり、こうして得たオフセット・メッシュ40が、オフセット形状データとなる。
【0069】
以下、図8を中心に参照しながら、本発明によるオフセット形状データの算出方法の処理ルーチンについて詳細に説明する。
【0070】
なお、図8に示す本発明によるオフセット形状データの算出方法の処理ルーチンのフローチャートは、ある元形状データの示す元形状を被加工物から削り出す処理を行う前に、当該元形状データを処理対象として起動されて実行されるものである。
【0071】
このオフセット形状データの算出方法の処理ルーチンが起動されると、まず、ステップS802の処理において、元形状データ記憶部10c−1に記憶されている元形状データの示すレリーフ・メッシュ20のx軸方向のグリッドの個数をrxとし、レリーフ・メッシュ20のy軸方向のグリッドの個数をryとする。
【0072】
また、ツール倒立形状データ記憶部10c−2に記憶されているツール倒立形状データの示すツール・メッシュ30のx軸方向のグリッドの個数をtxとし、ツール・メッシュ30のy軸方向のグリッドの個数をtyとする。
【0073】
一方、オフセット形状データ記憶部10c−3に記憶されているオフセット形状データの示すオフセット・メッシュ40のx軸方向のグリッドの個数をoxとし、オフセット・メッシュ40のy軸方向のグリッドの個数をoyとする。
【0074】
さらに、レリーフ・メッシュ20に対するオフセット・メッシュ40のシフト量をsx、syとする。
【0075】
ここで、この実施の形態においては、シフト量sx、syとは等しく、ツール・メッシュ30のx−y軸方向における大きさの半分(tx/2、ty/2)である。
【0076】
ステップS802を終了すると、ステップS804に進んで、変数jの値を「0」に初期化する。
【0077】
ステップS804に続いて、ステップS806においては、変数iの値を「0」に初期化して、ステップS808に進む。
【0078】
ステップS808においては、レリーフ・メッシュ20の所定のグリッドR(i,j)の高さ、即ち、グリッドRのz座標値をレジスタZrに記憶する。
【0079】
ステップS808を終了すると、ステップS810に進んで、変数lの値を「0」に初期化する。
【0080】
ステップS810に続いて、ステップS812においては、変数kの値を「0」に初期化して、ステップS814に進む。
【0081】
ステップS814においては、ツール・メッシュ30の所定のグリッドT(k,l)の高さ、即ち、グリッドTのz座標値をレジスタZtに記憶する。
【0082】
ステップS814を終了すると、ステップS816に進み、ステップS808の処理によるレジスタZrの値と、ステップS814の処理によるレジスタZtの値とを加算した和をレジスタZoに記憶する。
【0083】
つまり、レジスタZoの値は、レリーフ・メッシュ20の所定のグリッドR(i,j)の高さとツール・メッシュ30の所定のグリッドT(k,l)の高さとを加算した高さである。
【0084】
ステップS816に続いて、ステップS818においては、ツール・メッシュ30の所定のグリッドT(k,l)に対応するオフセット・メッシュ40のグリッドOの座標値(x,y)を求める(図6参照)。
【0085】
具体的には、オフセット・メッシュ40のグリッドOのx座標値はi+sx−tx/2+kの演算結果から求められて変数mに記憶され、オフセット・メッシュ40のグリッドOのy座標値はj+sy−ty/2+lの演算結果から求められて変数nに記憶される。
【0086】
さらに、オフセット・メッシュ40のグリッドO(m,n)の高さ、即ち、グリッドO(m,n)のz座標値をレジスタO(m,n)に記憶して、ステップS820に進む。
【0087】
ステップS820においては、ステップS818の処理によるレジスタO(m,n)の値に比べてステップS816の処理によるレジスタZoの値が大きい否かを判断し、ステップS818の処理によるレジスタO(m,n)の値に比べてステップS816の処理によるレジスタZoの値が大きいと判断された場合には、ステップS822に進み、ステップS818の処理によるレジスタO(m,n)の値に比べてステップS816の処理によるレジスタZoの値が小さいと判断された場合には、ステップS824に進む。
【0088】
ステップS822においては、ステップS816の処理によるレジスタZoの値をレジスタO(m,n)の値に代入する。つまり、ステップS820→ステップS822と進み、ステップS816の処理によるレジスタZoの値が従前の最大値たるレジスタO(m,n)に比べて大きい場合には、レジスタO(m,n)の値が当該レジスタZoの値に更新される。
【0089】
一方、ステップS824においては、変数kの値がtxの値から「1」を引いた差に比べて小さいか否かを判断し、変数kの値がtxの値から「1」を引いた差に比べて小さい場合には、ステップS826に進み、変数kの値がtxの値から「1」を引いた差に比べて大きい場合には、ステップS828に進む。
【0090】
ステップS826においては、変数kの値を1だけインクリメントして、ステップS814に戻り、ステップS814乃至ステップS824の処理を繰り返す。
【0091】
一方、ステップS828においては、変数lの値がtyの値から「1」を引いた差に比べて小さいか否かを判断し、変数lの値がtyの値から「1」を引いた差に比べて小さい場合には、ステップS830に進み、変数lの値がtyの値から「1」を引いた差に比べて大きい場合には、ステップS832に進む。
【0092】
ステップS830おいては、変数lの値を1だけインクリメントして、ステップS812に戻り、ステップS812乃至ステップS828の処理を繰り返す。
【0093】
従って、変数kの値がtxの値から「1」を引いた差に比べて小さく、かつ、変数lの値がtyの値から「1」を引いた差に比べて小さい限りは、ステップS808の処理によるレリーフ・メッシュ20の所定のグリッドR(i,j)にツール・メッシュ30の中心Pが一致して当該ツール・メッシュ30が位置する範囲において、ステップS812乃至ステップS830の処理が行われて、レジスタO(m,n)の値(従前のz座標値)に比べて大きいレジスタZoの値(レリーフ・メッシュ20の所定のグリッドR(i,j)の高さとツール・メッシュ30の所定のグリッドT(k,l)の高さとを加算した高さ)がオフセット・メッシュ40に更新されて保持される。
【0094】
そして、ステップS832においては、変数iの値がrxの値から「1」を引いた差に比べて小さいか否かを判断し、変数iの値がrxの値から「1」を引いた差に比べて小さい場合には、ステップS834に進み、変数iの値がrxの値から「1」を引いた差に比べて大きい場合には、ステップS836に進む。
【0095】
ステップS834においては、変数iの値を1だけインクリメントして、ステップS808に戻り、ステップS808乃至ステップS832の処理を繰り返す。
【0096】
一方、ステップS836においては、変数jの値がryの値から「1」を引いた差に比べて小さいか否かを判断し、変数jの値がryの値から「1」を引いた差に比べて小さい場合には、ステップS838に進み、変数jの値がレジスタRyの値から「1」を引いた差に比べて大きい場合には、この本発明によるオフセット形状データの算出の処理ルーチンを終了する。
【0097】
ステップS838おいては、変数jの値を1だけインクリメントして、ステップS806に戻り、ステップS806乃至ステップS836の処理を繰り返す。
【0098】
従って、変数iの値がrxの値から「1」を引いた差に比べて小さく、かつ、変数jの値がryの値から「1」を引いた差に比べて小さい限りは、レリーフ・メッシュ20を構成する全てのグリッドに対して、ステップS806乃至ステップS838の処理が行われて、レリーフ・メッシュ20の全てのグリッドにツール・メッシュ30の中心Pが一致するようにして当該ツール・メッシュ30が順次移動する(図4(a)参照)。
【0099】
上記したようにして、本発明によるオフセット形状データの算出の処理ルーチンによって、レリーフ・メッシュ20の所定のグリッドにツール・メッシュ30の中心Pが一致して当該ツール・メッシュ30が位置する範囲において、オフセット・メッシュ40の従前のz座標値であるレジスタO(m,n)の値に比べて、x−y座標面において一致するツール・メッシュ30のz座標値とレリーフ・メッシュ20のz座標値とを加算した和であるレジスタZoの値が大きい場合には、当該レジスタZoの値をオフセット・メッシュ40に更新して保持することが繰り返されるので、単にレリーフ・メッシュ20のz座標値とツール・メッシュ30のz座標値との加算によってオフセット・メッシュ40を生成することができ、従来の方法に比べて演算量が格段に少ないため、従来の方法に比べておよそ100倍の高速で元形状からオフセット形状データを生成することができる。
【0100】
また、演算量が少ないとともに、演算がレリーフ・メッシュ20のz座標値(通常は整数である。)とツール・メッシュ30のz座標値(通常は整数である。)との加算のみであり、さらに、生成されるオフセット形状データが3Dメッシュを表すデータであるので、数値演算誤差の発生を抑制することができ、生成されたオフセット形状データの示すオフセット形状における破れや突出などの発生を回避できる。
【0101】
なお、本発明によるオフセット形状データの算出方法においては、図3に示すように本発明によるオフセット形状データの算出方法を実現するための処理システムにおいて、ツールとしてボール・エンド・ミル16が接続されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、ツールとしてフラット・エンド・ミルやコニカル・エンド・ミルなどを接続するようにしてもよい。
【0102】
また、本発明によるオフセット形状データの算出方法においては、初期化処理によってオフセット・メッシュ40が、レリーフ・メッシュ20に対して、x−y座標面においてツール倒立形状データの示すツール・メッシュ30のx−y軸方向における大きさの半分(tx/2、ty/2)だけ拡張されて生成されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、レリーフ・メッシュ20に対して、x−y座標面においてツール倒立形状データの示すツール・メッシュ30のx−y軸方向における大きさの半分(tx/2、ty/2)に任意の余白分を加算した大きさ分だけ拡張されてオフセット・メッシュ40が初期化されるようにしてもよい。
【0103】
さらにまた、本発明によるオフセット形状データの算出方法においては、元形状データは入力装置12によってこの3次元切削加工装置の外部から入力されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、3次元切削加工装置の内部に3次元スキャナーなどの形状検出装置を配設するようにして、当該形状検出装置によって取得された形状データを元形状データとして用いるようにしてもよい。
【0104】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、被加工物から所望の3次元形状を削り出す3次元切削加工装置におけるツール・パスを得るためのオフセット形状データの生成に際して、少ない演算量で高速に元形状からオフセット形状データを生成することができるとともに、当該生成したオフセット形状データの示すオフセット形状に破れや突出などが存在することがないという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は、元形状からのオフセット形状の算出を概念的に示す説明図である。
【図2】(a)は、従来のオフセット形状データの算出方法によって元形状からオフセット形状が生成される工程を模式的に示した説明図であり、(b)は、従来のオフセット形状データの算出方法によって生成されたオフセット形状を示す説明図である。
【図3】本発明によるオフセット形状データの算出方法を実現するための処理システムを示すブロック構成図である。
【図4】(a)は、本発明によるオフセット形状データの算出の処理の概要を示す説明図であり、(b)は、オフセット形状データの示すオフセット・メッシュを模式的に示す説明図であり、(c)は、ツール倒立形状データの示すツール・メッシュを模式的に示す説明図であり、(d)は、元形状データの示すレリーフ・メッシュを模式的に示す説明図である。
【図5】図4(a)におけるA矢視方向から見た状態の概念説明図である。
【図6】レリーフ・メッシュ、ツール・メッシュならびにオフセット・メッシュの各グリッドの対応関係を模式的に示した説明図である。
【図7】本発明によるオフセット形状データの算出方法の処理の概要を時系列的に示す説明図であり、(a)は、初期化処理が行われたオフセット・メッシュを模式的に示す説明図であり、(b−1)は、レリーフ・メッシュの所定のグリッドR(i,j)に中心Pが一致するようにして位置したツール・メッシュを模式的に示す説明図であり、(b−2)は、ツール・メッシュが(b−1)に示すようにして位置したときのオフセット・メッシュを模式的に示す説明図であり、(c−1)は、レリーフ・メッシュの所定のグリッドR’(i+1,j)に中心Pが一致するようにして位置したツール・メッシュを模式的に示す説明図であり、(c−2)は、ツール・メッシュが(c−1)に示すようにして位置したときのオフセット・メッシュを模式的に示す説明図であり、(d)は、ツールメッシュと生成されたオフセット・メッシュとを模式的に示す説明図である。
【図8】本発明によるオフセット形状データの算出の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 制御装置
10a 中央制御装置(CPU)
10b リード・オンリ・メモリ(ROM)
10c ランダム・アクセス・メモリ(RAM)
10c−1 元形状データ記憶部
10c−2 ツール倒立形状データ記憶部
10c−3 オフセット形状データ記憶部
12 入力装置
14 駆動装置
16 ボール・エンド・ミル
20 レリーフ・メッシュ
30 ツール・メッシュ
40 オフセット・メッシュ
100 元形状
200 ポリゴン
300 オフセット形状

Claims (1)

  1. xyz座標系におけるxyz座標値を有する複数のグリッドから構成されるレリーフ・メッシュで表現される元形状データが示す元形状を、ツールにより被加工物を切削して形成する際におけるツールのツール・パスを得るためのオフセット形状データを算出するオフセット形状データの算出方法において、
    x−y座標面において、前記レリーフ・メッシュのx−y軸方向における大きさに対して、xyz座標系におけるxyz座標値を有する複数のグリッドから構成されるツール・メッシュで表現されるツール倒立形状データが示す倒立させた前記ツールの先端形状に対応するツール倒立形状のx−y軸方向における大きさの少なくとも半分の大きさで拡張するとともに、xyz座標系におけるxyz座標値を有する複数のグリッドのz座標値を前記ツール・メッシュを構成する全てのグリッドのz座標値の中で最も大きいz座標値で初期化したxyz座標系におけるxyz座標値を有する複数のグリッドから構成されるオフセット・メッシュを生成し、前記レリーフ・メッシュと前記ツール・メッシュと前記オフセット・メッシュとはいずれも前記グリッド相互の間隙たるグリッド幅が同一で、前記x−y座標面においてそれぞれを構成するグリッドが互いに一致する前記レリーフ・メッシュ、前記ルーツ・メッシュならびに前記オフセット・メッシュを準備する第1のステップと、
    前記レリーフ・メッシュの所定のグリッドに前記ツール・メッシュを構成する全てのグリッドのz座標値の中で最も大きいz座標値を有するグリッドが一致して前記ツール・メッシュが位置する範囲において、前記オフセット・メッシュの従前のz座標値とx−y座標面において一致する前記ツール・メッシュのz座標値と前記レリーフ・メッシュのz座標値とを加算した和であるz座標値とを比較する第2のステップと、
    前記第2のステップにおける比較処理の結果、前記オフセット・メッシュの従前のz座標値に比べて前記ツール・メッシュのz座標値と前記レリーフ・メッシュのz座標値とを加算した和であるz座標値が大きい場合には、該ツール・メッシュのz座標値と前記レリーフ・メッシュのz座標値とを加算した和であるz座標値を前記オフセット・メッシュに保持する第3のステップと、
    前記レリーフ・メッシュの全てのグリッドについて前記ツール・メッシュの前記最も大きいz座標値を有するグリッドが一致するようにして前記ツール・メッシュをグリッド毎に順次移動しながら、前記第2のステップと前記第3のステップとを繰り返し、前記第1のステップにおいて前記ツール・メッシュの前記最も大きいz座標値に初期化された前記オフセット・メッシュを構成する全てのグリッドのz座標値が、対応する前記ツール・メッシュのz座標値と前記レリーフ・メッシュのz座標値とを加算した和となった前記オフセット・メッシュを得る第4のステップと
    を有するオフセット形状データの算出方法。
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