JP3620320B2 - ビデオカメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像のズーム機能を有するカメラに搭載し、映像と同期してズーム収音するズーム・マイクロホン及び、これを備えるビデオカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、民生用ビデオカメラは普及がめざましい。
【0003】
この民生用ビデオカメラのほとんどはズーム機能を有しているのに対し、これらの内蔵マイクロホンは指向性が一定のため、映像と音声の一体感に乏しかった。
【0004】
以下に従来のマイクロホンを備えたビデオカメラについて説明する。
従来、ビデオカメラは特開平1ー321780号公報に記載されたものが知られている。そのビデオカメラを図3に示す。図3は従来のビデオカメラのブロック図を示すものである。図3において、1はズーム機能を有し被写体の画像を撮影可能な撮像部である。2は広角撮影時に使用される広指向性の第1のマイクロホンであり、無指向性マイクロホンとも呼ばれている。3は望遠撮影時に使用される狭指向性の第2のマイクロホンであり、単一指向性マイクロホンとも呼ばれている。4は第1及び第2のマイクロホン2及び3の音声出力信号レベルを変える混合器である。Ra、Rbは混合器4内に設けられた可変抵抗器である。5は撮像部1のズーミング動作に応じたコントロール信号を発生し、混合器4を制御するコントロール信号電圧発生回路である。6は音声記録回路である。
【0005】
以上のように構成された従来のビデオカメラについて、以下その動作について説明する。
【0006】
まず、ズーム操作により、撮像部1からのズーム位置情報信号をコントロール信号電圧発生回路5が読み取り、混合器4の可変抵抗器Ra、Rbをズーム位置に応じたズーム比で制御する。
【0007】
例えば、撮像部1が広角撮影を行っている時には、コントロール信号電圧発生回路5は混合器4の可変抵抗器Rbの抵抗値を上げる制御をし、望遠撮影時の狭指向性の第2のマイクロホン3の音声出力信号を減衰させ、広指向性の第1のマイクロホン2の音声出力信号だけを音声記録回路6に出力するよう混合器4の可変抵抗器Raを制御する。
【0008】
また、撮像部1が望遠撮影を行っている時には、コントロール信号電圧発生回路5は混合器4の可変抵抗器Raの抵抗値を上げる制御をし、第1のマイクロホン2の音声出力信号を減衰させ、第2のマイクロホン3の音声出力信号だけを音声記録回路6に出力するよう混合器4の可変抵抗器Rbを制御する。
【0009】
このようにして制御された音声信号は、音声記録回路6に入力され、記録媒体などに音声信号が記録される。
【0010】
図4に混合器4の可変抵抗器Ra、Rbをズーム位置に応じたズーム比で制御した、音声記録回路6に入力される音声信号の指向性変化を示す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来の構成では、指向性の異なる複数個のマイクロホンユニットが必要あるので、ビデオカメラを小型化できず、またコストアップにつながってしまうという問題点を有していた。
【0012】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、ビデオカメラの小型化、低価格化が実現可能なビデオカメラを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明のビデオカメラは、ズーム動作が可能な撮像手段を備え、前記撮像手段のズーム動作に伴い音声信号を制御するビデオカメラであって、音声を収音するマイクロホンと、前記マイクロホンからの音声出力信号の低域を低減する第1のフィルタと、前記第1のフィルタからの音声出力信号の低域を低減する第2のフィルタと、前記第1のフィルタからの音声出力信号のレベルを可変する第1のレベル可変手段と、前記第2のフィルタからの音声出力信号のレベルを可変する第2のレベル可変手段と、前記撮像手段におけるズーム動作に応じて前記第1及び第2のレベル可変手段のレベルを制御する制御手段と、前記第1及び第2のレベル可変手段の出力音声信号を加算する加算手段とを有している。
【0014】
この構成によって、指向性を変化させないでマイクロホンユニットの音声出力信号の利得と周波数特性を変化させることにより、ビデオカメラの小型化、低価格でビデオカメラを提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1及び2に記載の発明は、ズーム動作が可能な撮像手段を備え、前記撮像手段のズーム動作に伴い音声信号を制御するビデオカメラであって、音声を収音するマイクロホンと、前記マイクロホンからの音声出力信号の低域を低減する第1のフィルタと、前記第1のフィルタからの音声出力信号の低域を低減する第2のフィルタと、前記第1のフィルタからの音声出力信号のレベルを可変する第1のレベル可変手段と、前記第2のフィルタからの音声出力信号のレベルを可変する第2のレベル可変手段と、前記撮像手段におけるズーム動作に応じて前記第1及び第2のレベル可変手段のレベルを制御する制御手段と、前記第1及び第2のレベル可変手段の出力音声信号を加算する加算手段とを有し、このような構成により、マイクロホンが1つですむので、コストダウンが可能になるとともに、小型化が可能なビデオカメラが得られる。
【0016】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態のビデオカメラのブロック図であり、図1において、11は無指向性のマイクロホンで、1個のマイクロホンからなる。12はマイクロホン11からの音声出力信号の低域をカットする第1のフィルタ、13は第1のフィルタ12の音声出力信号を増幅する第1の増幅器、14は第1の増幅器13からの音声出力信号の低域をカットする第2のフィルタで、低域600Hzにおいて3dBレベルが減衰するような特性を有する。15は第2のフィルタ14の音声出力信号を増幅する第2の増幅器、16は第1の増幅器13からの音声出力信号のレベルを変える第1のレベル可変手段である第1の電子ボリューム、17は第2の増幅器15からの音声出力信号のレベルを変える第2のレベル可変手段である第2の電子ボリューム、18は撮像部20のズーミング動作に応じたコントロール信号を発生して第1及び第2の電子ボリューム16及び17を制御する制御手段であるコントロール信号電圧発生回路、19は第1及び第2の電子ボリューム16及び17の音声出力信号を加算する加算手段である加算器、20はズーム機能を有し被写体の画像を撮影可能な撮像手段である撮像部、21は加算器19から出力される音声信号を記録媒体などに記録する音声記録回路である。
【0017】
図2は本実施の形態における音声信号の周波数に対する出力レベルの特性を示した特性図で、21は第2の増幅器15の出力信号の特性、22は第1の増幅器13の出力信号の特性である。
【0018】
以上のように構成された本実施の形態のビデオカメラについて、図1を用いてその動作を説明する。
【0019】
広角撮影における音声信号の制御としては、無指向性マイクロホンで収音した音声をそのまま使用すればよいが、望遠撮影時の音声信号は、広角撮影時の音声信号の低域を低減させて、マイクロホン近傍の音声を低減させることで収音が可能になる。
【0020】
まず、無指向性マイクロホン11からの音声出力信号を第1のフィルタ12で低域をカットすることで、ノイズ成分を除去する。第1のフィルタ12から出力された音声信号は第1の増幅器13に入力され、第1の増幅器13でこの音声出力信号を増幅する。ここで、第1の増幅器13から出力される音声信号を「広角撮影用」と呼び、図2の22のような特性を有する。この広角撮影用の音声出力信号は第1の電子ボリューム16と第2のフィルタ14に入力される。第2のフィルタ14では、低域の3dB落ちが600Hzとなる特性に基づき、さらに低域をカットし、第2の増幅器15で音声出力信号を9〜12dB増幅する。この音声出力信号を「望遠撮影用」と呼び、図2の21のような特性を有する。広角撮影用の音声出力信号と望遠撮影用の音声出力信号は、第1及び第2の電子ボリューム16及び17に入力される。
【0021】
一方、撮像部20がズーム動作を行うと、撮像部20からのズーム位置情報信号をコントロール信号電圧発生回路18が読み取り、第1及び第2の電子ボリューム16及び17にズーム比に応じて広角撮影用の音声出力信号と望遠撮影用の音声出力信号を制御する。
【0022】
例えば、広角撮影時には、コントロール信号電圧発生回路18は広角撮影用の音声出力信号を通過させるように第1の電子ボリューム16を制御し、望遠撮影用の音声出力信号を減衰させるように第2の電子ボリューム17を制御する。また、望遠撮影時には、コントロール信号電圧発生回路18は望遠撮影用の音声出力信号を通過させるように第2の電子ボリューム17を制御し、広角撮影用の音声出力信号を減衰させるように第1の電子ボリューム16を制御する。
【0023】
そして、第1及び第2の電子ボリューム16及び17の音声出力信号を加算器19で加算して音声記録回路21に出力する。音声記録回路21において、磁気テープなどの記録媒体に音声信号を記録する。
【0024】
以上のように本実施の形態によれば、広角撮影用の音声出力信号に対して望遠撮影用音声出力信号の出力を8〜12dB増加させ、図2の周波数特性のような広角撮影用の第1のフィルタ12と望遠撮影用の第2のフィルタ14に特性を持たすことにより、ズームを望遠撮影に操作すると周波数特性の低域がカットされ、音量が8〜12dB上がるため、周囲ノイズに対する明瞭感が向上し、遠方の音をズームアップした効果が得られる。すなわち、映像のズームに合わせて音量、被写体の周囲音が変化し、指向性を変化させなくても十分な映像と音声の一体感が得られることができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明は、2個の指向性の違うマイクロホンユニットを使用して指向性を変化させなくても、1個のマイクロホンユニットで、レンズのズーム倍率の変化に合わせて音声の出力レベルと周波数特性を変化させる方法により、映像のズームに合わせて音量、被写体の周囲音が変化し十分な映像と音声の一体感が得られるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるビデオカメラのブロック図
【図2】同実施の形態1におけるビデオカメラの動作説明のための周波数特性図
【図3】従来のビデオカメラの構成を示すブロック図
【図4】従来のビデオカメラにおけるマイクロホンの指向特性を示す特性図
【符号の説明】
11 マイクロホン
12 第1のフィルタ
13 第1の増幅器
14 第2のフィルタ
15 第2の増幅器
16 第1の電子ボリューム
17 第2の電子ボリューム
18 コントロール信号電圧発生回路
19 加算器
20 撮像部
Claims (2)
- ズーム動作が可能な撮像手段を備え、前記撮像手段のズーム動作に伴い音声信号を制御するビデオカメラであって、音声を収音するマイクロホンと、前記マイクロホンからの音声出力信号の低域を低減する第1のフィルタと、前記第1のフィルタからの音声出力信号の低域を低減する第2のフィルタと、前記第1のフィルタからの音声出力信号のレベルを可変する第1のレベル可変手段と、前記第2のフィルタからの音声出力信号のレベルを可変する第2のレベル可変手段と、前記撮像手段におけるズーム動作に応じて前記第1及び第2のレベル可変手段のレベルを制御する制御手段と、前記第1及び第2のレベル可変手段の出力音声信号を加算する加算手段とを備えたことを特徴とするビデオカメラ。
- ズーム動作が可能な撮像手段を備え、前記撮像手段のズーム動作に伴い音声信号を制御するビデオカメラであって、音声を収音するマイクロホンと、前記マイクロホンからの音声出力信号の低域を低減する第1のフィルタと、前記第1のフィルタからの音声出力信号の低域を低減する第2のフィルタと、前記第1のフィルタからの音声出力信号のレベルを可変する第1のレベル可変手段と、前記第2のフィルタからの音声出力信号のレベルを可変する第2のレベル可変手段と、前記撮像手段におけるズーム動作に応じて前記第1及び第2のレベル可変手段のレベルを制御する制御手段と、前記第1及び第2のレベル可変手段の出力音声信号を加算する加算手段とを備え、前記制御手段は、前記撮像手段が望遠撮影状態の時には前記第2のレベル可変手段におけるレベルを大きくするよう制御し、前記撮像手段が広角撮影状態の時には前記第1のレベル可変手段におけるレベルを大きくするよう制御することを特徴とするビデオカメラ。
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3620320B2 (ja) |
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1998
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