JP3620069B2 - 信号変換装置および方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、複数の画像を切り換えて合成画像を生成する信号変換装置および方法に関して、特に、画像切り換えのためのキー信号の生成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の画像を切り換えて合成画像を生成する信号変換装置としては、クロマキー装置、スイッチャー、およびビデオエフェクター等が挙げられる。一例として、特開昭59−212089号公報に記載のクロマキー装置は、2種類の画像に対し、一方の画像(前景画像)中の特定の色(例えば青)を指定し、該当するその色の部分を他方の画像(背景画像)で置き換え、合成画像を生成する装置である。
【0003】
この色指定による切り換え信号は、キー信号と呼ばれ、画像切り換え部分の劣化を如何に減らすか工夫されている。劣化問題の一つにキー信号の量子化雑音がある。キー信号を用いて2種類の画像を切り換える方法としては、2値のキー信号で切り換えるハードキーと、中間レベルを持たせるソフトキーがある。どちらの場合も図9に示すように、前景画像中に含まれる指定色のキー信号に対してしきい値処理を施し、画像の切り換え用に引き延ばすという手法が用いられる。この拡大処理の手法をストレッチと呼び、このストレッチの拡大率がストレッチゲインと呼ばれる。
【0004】
図9の例では、ストレッチゲインが `8’ とされている。このストレッチゲインが大きいほど、量子化雑音が増加し、画像劣化の原因となる。例えば、水の入った透明のコップを前景画像として、画像の切り換えをソフトキーでった場合、コップ内側の部分で量子化雑音が目立つ合成画像が生成される。量子化雑音への対策の一例として、ストレッチゲインの小さい画像を選択する手法がある。また、他の例としては、伝送量子化ビット数を増加させる手法がある。しかしながら、この伝送量子化ビット数を増やす手法は、伝送路の問題等もあり運用上の負担が大きい。
【0005】
図10に従来のディジタルクロマキー装置の一例の概略的構成を示す。入力端子61から供給される前景画像信号と入力端子62から供給される背景画像信号の2種類の画像信号が夫々入力され、入力端子61から供給される前景画像信号から指定される特定色の領域が抜き出される。その抜き出された信号の一例を図9Aに示す。この例では、(0〜しきい値)の間の信号を(0〜255)の信号(図9B)へ拡大している。また、この例では、データを8ビットで扱う場合を想定し、(0〜255)と表記している。この説明において、画像信号に含まれる各画素は、8ビットデータとする。
【0006】
図9において、しきい値Thは、可変であり、キー信号発生部64においてストレッチ処理を実行するため、外部から端子63を介してキー信号発生部64へしきい値Thが供給される。乗算器65では、入力端子61から入力された前景画像信号とキー信号発生部64から供給されるキー信号の係数kが掛け合わされる。乗算器67では、入力端子62から入力された背景画像信号とキー信号発生部64から相補信号発生部66を介して供給されるキー信号の係数(1−k)が掛け合わされる。加算器68は、乗算器65および67の夫々の出力の画像合成演算が実行される。係数kを時間的に変化させることによって、クロスフェード処理がなされる。その結果、背景画像中に前景画像がはめ込まれた合成画像が生成され、その生成された合成画像は、出力端子69に取り出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような、従来のクロマキー装置において、合成画像が生成された場合、生成された合成画像には劣化が生じる。この劣化は、キー信号を生成するためにストレッチ処理を施すことにより発生する。すなわち、上述のようにストレッチゲインが `8’ の例では、画像切り換え用キー信号の量子化雑音も8倍になり合成画像における画像劣化が問題となる。
【0008】
従って、この発明の目的は、ストレッチ処理を施しても、画像切り換え信号の量子化雑音が増えることを防止できる信号変換装置および方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、複数の画像をキー信号によって切り換えて合成画像を生成する信号変換装置において注目画素の空間的に近傍の複数の入力画素のデータを用いて、注目画素クラスを決定するための手段と決定されたクラス毎に予測係数を発生する手段と入力された画素値と予測係数から入力された画素値より高いレベル解像度を有する画素推定値を生成する手段と画素推定値に対して、信号整形を施し、キー信号を生成する手段とからなることを特徴とする信号変換装置である。
請求項3に記載の発明は、複数の画像をキー信号によって切り換えて合成画像を生成する信号変換装置において、注目画素の空間的に近傍の複数の入力画素のデータを用いて、注目画素のクラスを決定するための手段と、決定されたクラス毎に画素推定値を発生する手段と、画素推定値は、入力された画素値より高いレベル解像度を有し、画素推定値に対して、信号整形を施し、キー信号を生成する手段とからなることを特徴とする信号変換装置である。
【0010】
請求項9に記載の発明は、複数の画像をキー信号によって切り換えて合成画像を生成する信号変換方法において、注目画素の空間的に近傍の複数の入力画素のデータを用いて、注目画素のクラスを決定し、決定されたクラス毎に予測係数を発生し、入力された画素値と予測係数から入力された画素値より高いレベル解像度を有する画素推定値を生成し、画素推定値に対して、信号整形を施し、キー信号を生成するようにしたことを特徴とする信号変換方法である。
請求項11に記載の発明は、複数の画像をキー信号によって切り換えて合成画像を生成する信号変換方法において、注目画素の空間的に近傍の複数の入力画素のデータを用いて、注目画素のクラスを決定し、決定されたクラス毎に画素推定値を発生し、画素推定値は、入力された画素値より高いレベル解像度を有し、画素推定値に対して、信号整形を施し、キー信号を生成するようにしたことを特徴とする信号変換方法である。
【0011】
【作用】
予め学習によって、例えば8ビットから10ビットへの変換のための予測係数が決定される。この予測係数と、注目画素の周辺の入力画像データの複数の画素値との線形1次結合式によって、10ビットの推定値が形成される。10ビットの信号を処理することによって、切り換え用のキー信号が形成される。10ビットへ変換された信号を使用することによって、ストレッチ処理を行っても、量子化雑音が増大することを抑えることができる。
【0012】
【実施例】
以下、この発明に係る信号変換装置の一実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施例では、ディジタル画像信号を8ビットデータから10ビットデータへ変換し、10ビットデータへ変換されたディジタル画像信号に基づいて切り換え用キー信号が生成される。
【0013】
図1は、この発明の一実施例の信号変換装置の学習時の構成を示すブロック図である。1は、入力端子を示し、高レベル解像度データ、例えば10ビットで生成された原ディジタルキー信号が入力され、入力された原ディジタルキー信号は、ビット数変換回路2と学習部3へ夫々供給される。図1では、省略したが、色領域抽出部において、特定色領域と対応する原ディジタルキー信号が入力端子1から供給されてもよい。
【0014】
ビット数変換回路2は、原ディジタルキー信号の10ビットデータを8ビットデータへ変換する。変換の簡単な一例として、10ビット中の下位2ビットを除去することにより8ビットデータへ変換するものでもよい。学習部3に対して、入力端子1から10ビットデータが供給され、ビット数変換回路2から8ビットデータが学習部3へ供給される。学習部3は、クラスコードcと予測推定値を予測推定値メモリ4へ出力する。このクラスコードcと予測推定値は、後述する手法から生成される。予測推定値メモリ4は、クラスコードcで指定されるアドレスに予測推定値を記憶する。
【0015】
この一実施例に用いる画素(サンプル値)の配置を図2に示す。ここでは、説明のため1次元データを用いる。この例では、入力された8ビットデータ列xiから高レベル解像度データy´を推定する。8ビット入力データ列xi中から高レベル解像度データy´の座標に対応する8ビット入力データx´(x8)を8ビット入力データ列xiの変化から予測することでクラスの生成がなされる。各8ビット入力データは、線形1次結合式で表現される。その一例として、式(1)を下記に示す。
x´=k0x0+・・・・+k7x7+k9x9+・・・・+k15x15 (1)
【0016】
学習部3では各クラス毎に、式(1)に代入された複数の信号データに基づいて正規方程式が生成され、最小自乗法を使用し、誤差の自乗が最小となるような予測係数k0〜k7、k9〜k15が決定される。クラス分類としては、各クラスによる予測係数による予測推定値x´と8ビット入力データx8の差分絶対値が最小となるクラスを決定クラスとする。学習部3において、複数の学習対象を用いて正規方程式を生成する場合、ダイナッミクレンジDR、すなわちアクティビティーの小さい画素の分布は、学習対象から除外される。
【0017】
この理由として、アクティビティーの小さい分布は、ノイズの影響が大きく、クラスの本来の推定値から外れることが多いので、アクティビティーの小さい画素分布を学習に含むと予測精度が低下する。よって、予測精度の低下を避けるため、学習において、アクティビティーの小さい画素分布は、学習対象から除外される。アクティビティーとしては、ダイナッミクレンジ、差分絶対値和、標準偏差の絶対値等が判定のために用いられる。但し、学習部3では、クラスコードcとともに、学習で獲得された予測推定値が予測推定値メモリ4に供給される。
【0018】
図3は、クラス分類部の構成の一例を示す。入力端子11には、8ビット入力データが供給され、クラス分類部12へ供給される。供給された8ビット入力データは、クラス分類部12によって、クラスコードcが形成される。クラス分類部12からのクラスコードcが予測推定値メモリ4に供給される。予測推定値メモリ4からは、クラスコードcと対応するアドレスから読出された予測推定値が出力端子14に取り出される。また、後述のように、マッピングによってキー信号を発生する時には、予め学習により得られている予測推定値が図3の構成のように、出力端子14に取り出される。
【0019】
ここで、図4は、予測推定値のクラスタリングテーブルの構成例を示す。この例は、n個のクラスの場合である。各クラス番号に対応して、入力信号をクラス分けするための入力信号自身の16個の予測係数と、その入力信号のクラスに対応する予測推定値が格納されている。この予測推定値も予め学習により生成される。後述するように、この実施例では、予め生成される予測推定値には、重心法が用いられる。
【0020】
クラス分類の他の例について、図5を参照して説明する。15は、圧縮符号化を使用したクラス分類部であり、16は、ブロック毎のアクティビィティーに基づくクラス分類部である。アクティビィティーの具体的なものは、ブロックのダイナミックレンジ、ブロックデータの標準偏差の絶対値、ブロックデータの平均値に対する各画素の値の差分の絶対値等である。アクティビィティーにより画像の性質が異なる場合があるので、このようなアクティビィティーをクラス分類のパラメータとして使用することによって、クラス分類をより高性能とすることができ、また、クラス分類の自由度を増すことできる。
【0021】
クラス分類部15および16によるクラス分類の動作は、まず、クラス分類部16によって、ブロックのアクティビィティーにより複数のクラスに分け、そのクラス毎にクラス分類部15によるクラス分けを行う。クラス分類部15は、ADRC(Adaptive Dynamic−Range Coding) 、DPCM(Differential PCM)、BTC(Block Trancation Coding) 、またはベクトル量子化等による圧縮符号化によって、ブロック内の画素データのビット数を圧縮するものである。
【0022】
ADRCは、ブロックのダイナミックレンジDRを検出し、最小値MINを除去することによって、正規化した各画素データをダイナミックレンジDRに応じた量子化ステップ幅によって、量子化するものである。例えば画素データx0〜x7、x9〜x15をADRCで1ビットへ圧縮した時には、16ビットのクラスコードが形成される。DPCMは、予測値と真値との差分を符号化出力とするものである。BTCは、例えばブロック毎に平均値、標準偏差を求めるものである。ベクトル量子化は、一般的にK次元ユークリッド空間を有限な集合で表現するものである。
【0023】
図6は、予測係数を用い予測推定値が算出される場合において、予測係数の学習をソフトウェア処理で行う時のその動作を示すフローチャートである。ステップ21から学習処理の制御が開始され、ステップ22の学習データ形成では、既知の画像に対応した学習データが形成される。具体的には、上述したように、図2の画素の配列を使用できる。ここでも、ダイナミックレンジDRがしきい値より小さい分布、すなわちアクティビティーが小さい分布は、学習データとして扱わない制御がなされる。ステップ23のデータ終了では、入力された全データ例えば1フレームのデータの処理が終了していれば、ステップ26の予測係数決定へ制御が移り、終了していなければ、ステップ24のクラス決定へ制御が移る。
【0024】
ステップ24のクラス決定は、入力された学習データのクラス分類がなされる。これは、上述のような、ベクトル量子化によるクラス分類、あるいはアクティビィティーによるクラス分類と圧縮符号化によるクラス分類の組合せが用いられる。ステップ25の正規方程式加算では、後述する式(7)および(8)の正規方程式が作成される。
【0025】
ステップ23のデータ終了から全データの処理が終了後、制御がステップ26に移り、ステップ26の予測係数決定では、後述する式(9)を行列解法を用いて解いて、予測係数を決める。ステップ27の予測係数ストアで、予測係数をメモリにストアし、ステップ28で学習処理の制御が終了する。
【0026】
ここで、この予測係数を生成する手法について説明する。予め線形1次結合式に基づく予測係数を用意するために最小自乗法を用いる。この最小自乗法について説明する。一般化した例として、Xを入力データ、Wを予測係数、Yを推定値とすると、次の式が成立する。
観測方程式:XW=Y (2)
【0027】
【数1】
Figure 0003620069
【0028】
上述の観測方程式の式(2)により収集されたデータに最小自乗法を適用する。式(1)の例において、n=16、mが学習データ数となる。式(2)の観測方程式をもとに、残差方程式を式(4)に示す。
【数2】
Figure 0003620069
【0029】
式(4)の残差方程式から、各wiの最適値は、
【数3】
Figure 0003620069
を最小にする条件が成り立つ場合が考えられる。すなわち、式(5)の条件を考慮すれば良いわけである。
【0030】
【数4】
Figure 0003620069
式(5)のiに基づくn個の条件とすると、これを満たすw1、w2、・・・・wnを算出すれば良い。そこで、残差方程式の式(4)から式(6)が得られる。
【0031】
【数5】
Figure 0003620069
式(5)と式(6)から式(7)が得られる。
【0032】
【数6】
Figure 0003620069
そして、式(4)と式(7)から、正規方程式として式(8)が得られる。
【0033】
【数7】
Figure 0003620069
【0034】
式(8)の正規方程式は、未知数の数nと同じ方程式を立てることが可能であるので、各wiの最適値を求めることができる。そして、掃き出し法(Gauss−Jordanの消去法)を用いて連立方程式を解けば、予測係数wが求まり、クラスコードをアドレスとして、この予測係数wをメモリに格納しておく。
【0035】
なお、情報圧縮を行う場合、参照画素を同一のビット数のデータへ変換しているが、注目画素と参照画素との間の距離を考慮して、割り当てビット数を異ならせても良い。すなわち、注目画素により近い参照画素の割り当てビット数がそれが遠いもののビット数より多くされる。
【0036】
図7は、この発明をクロマキー装置に対して適応した一実施例のブロック図である。31は、前景画像信号が供給される入力端子で、この前景画像中の特定色領域が色領域抽出部34において検出される。色領域抽出部34の出力信号は、図9Aに示す信号に対応する。マッピング部35は、色領域抽出部34の出力信号が供給され、その出力信号に基づいてクラス分類が行なわれる。決定されたクラスに対応し、予め学習された予測係数を用いて、8ビットより高いレベル解像度を有する、例えば10ビットの信号がマッピング部35において、生成される。
【0037】
すなわち、特定色領域信号は、8ビットから、例えば10ビットへ変換され、マッピング部35からストレッチ部36へ供給される。8ビットの信号にストレッチ処理を施し、キー信号を生成する手法と比較して、この例に示すように、10ビットの信号にストレッチ処理を施せば、量子化雑音は1/4に低減できる。言い換えると、10ビットの信号を、4倍にストレッチ処理を施した後の量子化雑音は、ストレッチ処理を施す前の8ビットの信号の量子化雑音と同等である。このようなレベル解像度を向上する処理において、画像の局所的特徴を反映するように、クラス分類は、用いられる。
【0038】
端子33から入力されたしきい値Thは、ストレッチ部36へ供給される。ストレッチ部36では、マッピング部35から供給される10ビットの信号に対し、その(0〜しきい値Th)の間のレベルが(0〜255)の値へストレッチされる。ストレッチ部36は、8ビットのキー信号(そのゲインが係数kと対応する)が出力される。そして、乗算器37へ係数kが供給され、乗算器39へは、相補信号発生部38から発生する係数(1−k)が供給される。
【0039】
入力端子31から供給される前景画像と係数kが乗算器37で乗算され、入力端子32から供給される背景画像が係数(1−k)が乗算器39で乗算される。乗算器37および39の夫々の出力が加算器40で加算され、出力端子31からクロスフェードされ、量子化雑音の低減された合成画像が供給される。ここで、マッピング部35は、上述した図3、および図5に示すクラス分類および圧縮符号化の組合せの構成を使用してもよい。
【0040】
8ビットデータから10ビットデータを推定する、すなわち予測推定値を学習するために重心法を用いる場合について、図8のフローチャートに沿って説明する。ステップ51は、このフローチャートの開始を表し、ステップ52は、この学習を行うための準備として、クラスの度数カウンタN(*)およびクラスのデータテーブルE(*)の初期化を行うために全ての度数カウンタN(*)および全てのデータテーブルE(*)へ `0’ データが書き込まれる。ここで、 `*’ は、全てのクラスを示し、クラスc0に対応する度数カウンタは、N(c0)となり、データテーブルは、E(c0)となる。ステップ52(初期化)の制御が終了するとステップ53へ制御が移る。
【0041】
ステップ53は、注目画素を中心とした学習対象画素近傍データから、その注目画素のクラスが決定される。このステップ53(クラス決定)では、上述のベクトル量子化、またはアクティビィティーおよび圧縮符号化を組み合わせたクラス分類がなされる。そして、ステップ54では、この学習対象となる10ビット画素値eが検出される。このとき、10ビット画素値eそのものを検出する場合、近傍データから補間された基準値からの差分を画素値eとして検出する場合等が考えられる。後者は、学習条件に応じ推定値の精度を向上させる目的で使用される。
【0042】
こうしてステップ53(クラス決定)およびステップ54(データ検出)から制御がステップ55へ移り、ステップ55のデータ加算では、クラスcのデータテーブルE(c)の内容に画素値eが加算される。次に、ステップ56の度数加算において、そのクラスcの度数カウンタN(c)が `+1’ インクリメントされる。
【0043】
全学習対象画素について、ステップ53(クラス決定)からステップ56(度数加算)の制御が終了したか否かを判定するステップ57では、全データの学習が終了していれば `YES’ 、すなわちステップ58へ制御が移り、全データの学習が終了していなければ `NO’ 、すなわちステップ53(クラス決定)へ制御が移り、全データの学習が終了になるまで、繰り返し実行され、全てのクラスの度数カウンタN(*)と対応する全てのクラスのデータテーブルE(*)が生成される。
【0044】
ステップ58では、画素値eの積算値が保持されている各クラスのデータテーブルE(*)が対応する画素値eの出現度数が保持されている各クラスの度数カウンタN(*)で除算され、各クラスの平均値が算出される。この平均値が各クラスの推定値となる。ステップ59では、ステップ58において、算出された推定値(平均値)が各クラス毎に登録される。全クラスの推定値の登録が終了すると、制御がステップ60へ移り、この学習フローチャートの終了となる。この手法は、学習対象画素値の分布の平均から推定値が生成されることから、重心法と呼ばれる。
【0045】
なお、上述の一実施例は、この発明をディジタルクロマキー装置に対して適用したものであるが、これに限らず、スイッチャー、ビデオエフェクタ等のディジタルビデオ信号処理装置に対しても、適用することができる。
【0046】
また、この実施例では、予測推定値による学習のブロック図のみ示したが、予測係数による学習のブロック図は、予測推定値メモリを予測係数メモリへ置き換えることにより予測係数の学習が可能となる。このとき、クラスコードとそのクラスコードに対応した予測係数が予測係数メモリへ供給される。
【0047】
【発明の効果】
この発明に係る信号変換装置は、ストレッチ処理以降のキー信号のレベル解像度を向上させることで、ストレッチ処理を施しても量子化雑音の増加が抑えられたキー信号を得ることが可能となり、量子化雑音の少ない高画質な合成画像を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る信号変換装置における学習部の構成の一例のブロック図である。
【図2】この発明の一実施例における予測タップ領域を示す略線図である。
【図3】クラス分類のための構成の一例のブロック図である。
【図4】クラスと予測画素値の一例を示す略線図である。
【図5】クラス分類の他の例を示すブロック図である。
【図6】この発明に係る予測係数の学習を行う一例のフローチャートである。
【図7】この発明に係る信号変換装置における構成の一例のブロック図である。
【図8】この発明に係る予測推定値の学習を行う一例のフローチャートである。
【図9】信号のストレッチの説明に用いる略線図である。
【図10】従来の信号変換装置における構成の一例のブロック図である。
【符号の説明】
34 色領域抽出部
35 マッピング部
36 ストレッチ部
37、39 乗算器
38 相補信号発生部
40 加算器

Claims (16)

  1. 複数の画像をキー信号によって切り換えて合成画像を生成する信号変換装置において、
    注目画素の空間的に近傍の複数の入力画素のデータを用いて、上記注目画素クラスを決定するための手段と、
    決定された上記クラス毎に予測係数を発生する手段と、
    入力された画素値と上記予測係数から入力された上記画素値より高いレベル解像度を有する画素推定値を生成する手段と、
    上記画素推定値に対して、信号整形を施し、上記キー信号を生成する手段とからなることを特徴とする信号変換装置。
  2. 請求項1に記載の信号変換装置において、
    発生した上記予測係数は、クラス毎の予測係数を格納するメモリを有し、
    予め学習時に、上記予測係数を小自乗法により求める手段と、
    上記画素推定値は、入力された上記画素値と上記予測係数を用いて、成される手段とからなることを特徴とする信号変換装置。
  3. 複数の画像をキー信号によって切り換えて合成画像を生成する信号変換装置において、
    注目画素の空間的に近傍の複数の入力画素のデータを用いて、上記注目画素クラスを決定するための手段と、
    決定された上記クラス毎に画素推定値を発生する手段と、
    上記画素推定値は、入力された画素値より高いレベル解像度を有し、
    上記画素推定値に対して、信号整形を施し、上記キー信号を生成する手段とからなることを特徴とする信号変換装置。
  4. 請求項3に記載の信号変換装置において、
    上記画素推定値は、上記クラス毎の上記画素推定値を格納するメモリを有し、学習時に、上記クラス毎に得られる値の累積値を累積度数で除した値が上記クラス毎の予測値として、上記メモリに格納されていることを特徴とする信号変換装置。
  5. 請求項3に記載の信号変換装置において、
    上記画素推定値は、上記クラス毎の予測値を格納するメモリを有し、
    学習時に、上記注目画素を含む複数の画素からなるブロックを形成し、
    上記ブロック内のダイナミックレンジによって、上記注目画素の値を正規化し、
    上記正規化された値の累積値を累積度数で除した値が上記クラス毎の予測値として、上記メモリに格納されていることを特徴とする信号変換装置。
  6. 請求項2、請求項4、または請求項5に記載の信号変換装置において、
    学習時において、入力された画素値のアクティビティーの低い画素分布を学習対象から除くことを特徴とする信号変換装置。
  7. 請求項1に記載の信号変換装置において、
    生成された上記キー信号に基づいて、上記画素推定値により構成された複数の画像の合成を行うクロマキー装置に適用することを特徴とする信号変換装置。
  8. 請求項3に記載の信号変換装置において、
    生成された上記キー信号に基づいて、上記画素推定値により構成された複数の画像の合成を行うクロマキー装置に適用することを特徴とする信号変換装置。
  9. 複数の画像をキー信号によって切り換えて合成画像を生成する信号変換方法において、
    注目画素の空間的に近傍の複数の入力画素のデータを用いて、上記注目画素のクラスを決定し、
    決定された上記クラス毎に予測係数を発生し、
    入力された画素値と上記予測係数から入力された上記画素値より高いレベル解像度を有する画素推定値を生成し、
    上記画素推定値に対して、信号整形を施し、上記キー信号を生成するようにしたことを特徴とする信号変換方法。
  10. 請求項9に記載の信号変換方法において、
    発生した上記予測係数は、メモリにクラス毎の予測係数を格納し、
    予め学習時に、上記予測係数を最小自乗法により求め、
    上記画素推定値は、入力された上記画素値と上記予測係数を用いて、生成する ようにしたことを特徴とする信号変換方法。
  11. 複数の画像をキー信号によって切り換えて合成画像を生成する信号変換方法において、
    注目画素の空間的に近傍の複数の入力画素のデータを用いて、上記注目画素のクラスを決定し、
    決定された上記クラス毎に画素推定値を発生し、
    上記画素推定値は、入力された画素値より高いレベル解像度を有し、
    上記画素推定値に対して、信号整形を施し、上記キー信号を生成するようにしたことを特徴とする信号変換方法。
  12. 請求項11に記載の信号変換方法において、
    上記画素推定値は、メモリに上記クラス毎の上記画素推定値を格納し、
    学習時に、上記クラス毎に得られる値の累積値を累積度数で除した値が上記クラス毎の予測値として、上記メモリに格納されていることを特徴とする信号変換方法。
  13. 請求項11に記載の信号変換方法において、
    上記画素推定値は、上記クラス毎の予測値を格納するメモリを有し、
    学習時に、上記注目画素を含む複数の画素からなるブロックを形成し、
    上記ブロック内のダイナミックレンジによって、上記注目画素の値を正規化し、
    上記正規化された値の累積値を累積度数で除した値が上記クラス毎の予測値として、上記メモリに格納されていることを特徴とする信号変換方法。
  14. 請求項10、請求項12、または請求項13に記載の信号変換方法において、
    学習時において、入力された画素値のアクティビティーの低い画素分布を学習対象から除くことを特徴とする信号変換方法。
  15. 請求項9に記載の信号変換方法において、
    生成された上記キー信号に基づいて、上記画素推定値により構成された複数の画像の合成を行うクロマキー装置に適用することを特徴とする信号変換方法。
  16. 請求項11に記載の信号変換方法において、
    生成された上記キー信号に基づいて、上記画素推定値により構成された複数の画像の合成を行うクロマキー装置に適用することを特徴とする信号変換方法。
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