JP3615821B2 - 印刷機の吸着式ウェブキャッチャ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、輪転印刷機等の印刷機の運転中に断紙した場合に切断紙により生じる胴巻きなどのトラブルを防止する際に使用する印刷機の吸着式ウェブキャッチャに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の印刷機の吸着式ウェブキャッチャを図3、図4により説明すると、5が紙切れ検出器、6cが切換弁、8がウェブ、9が駆動系、11がドラグローラ、12が紙押えローラ、13a、13bがアーム、14がレバー、15が支持軸、16がエアシリンダ、17が圧縮装置、18が印刷胴である。
【0003】
輪転印刷機では、運転中に断紙すると、ウェブ8が印刷ユニット内に引き込まれて、印刷胴18に巻き付き、ブランケットや刷版なとを損傷させるとともに、その復元に多大の時間を要する。
従って最近の高速輪転印刷機では、図4に示す印刷ユニットを出た後にウェブキャッチャを設け、断紙時に切れたウェブ8が印刷胴18に巻き付くのを防止している。
【0004】
図3によりウェブキャッチャを具体的に説明すると、印刷ユニットの上部にドラグローラ11を配置し、このドラグローラ11の軸芯に平行に支持軸15を配置し、この支持軸15にアーム13a、13bを取付け、このアーム13a、13bによりゴム被覆の紙押えローラ12を保持し、エアシリンダ16の作動により、レバー14を介して支持軸15を中心に紙押えローラ12を揺動させて、この紙押えローラ12をドラグローラ11に着脱させるようになっている。
【0005】
この紙押えローラ12は、通常の運転時には、ドラグローラ11に対して僅かの隙間を置いて非接触の状態を保っているが、断紙すると、この状態を紙切れ検出器5により検出し、そのとき得られる断紙信号をエアシリンダ16へ送って、エアシリンダ16を作動し、紙押えローラ12をドラグローラ11に即座に押圧させて、切れたウェブ8を紙押えローラ12とドラグローラ11とで挟持する。
【0006】
一方、ドラグローラ11は、上記断紙信号により急制動するが、印刷ユニットと歯車またはタイミングベルトなどの駆動系9に繋がっているので、輪転印刷機が完全に停止するまで暫時回転するので、切れたウェブ8を紙押えローラ12とドラグローラ11とで挟持した状態で回転して、ウェブ8を印刷ユニットに引き込まれないようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記図3、図4に示す従来の印刷機の吸着式ウェブキャッチャは前記のように断紙信号により、ドラグローラ11を押圧する紙押えローラ12を必要としているので、次の欠点があった。即ち、
(1)紙押えローラ12の他に、支持軸15、アーム13a、13b、レバー14などがドラグローラ11の前面にあるため、これらのものが邪魔になり、手作業で紙通しを行う場合や巻き付いた紙の除去作業を行う場合、作業がやりにくい上に、危険である。
(2)紙押えローラ12、支持軸15、アーム13a、13b、レバー14、エアシリンダ16、及び作動機器類を必要として、吸着式ウェブキャッチャを高価にするという問題があった。
【0008】
本発明は前記の問題点に鑑み提案するものであり、その目的とする処は、▲1▼手作業で紙通しを行う場合や巻き付いた紙の除去作業を行う場合、作業を安全に、容易に行うことができ、▲2▼製作コストを低減できる印刷機の吸着式ウェブキャッチャを提供しようとする点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の印刷機の吸着式ウェブキャッチャは、表面に吸引孔が設けられるとともに、該吸引孔に連なる通気通路が設けられたドラグローラと、前記通気通路に配管系を介して接続された真空発生装置と、ウェブの断紙を検出する紙切れ検出器と、前記配管系に設けられ、前記紙切れ検出器が断紙を検出した場合に、前記通気通路を閉じた状態から開く切換弁とを備えている。
【0010】
【作用】
本発明の印刷機の吸着式ウェブキャッチャは前記のように構成されており、運転中に断紙すると、紙切れ検出器が断紙信号を送出する。この紙切れ信号により切換弁が開き、ドラグローラ内の通気通路が配管系を介して真空発生装置に連通して、ドラグローラ内の通気通路が真空状態になる。このため、ドラグローラの表面に面接触して走行しているウェブがドラグローラの吸引孔を介してドラグローラの表面に吸着される。一方、ドラグローラは、印刷機が完全に停止するまで駆動系を介して暫時回転するので、切断したウェブは、ドラグローラの表面に巻き取られる。
【0011】
【実施例】
次に本発明の印刷機の吸着式ウェブキャッチャを図1、図2に示す一実施例により説明すると、1がドラグローラで、このドラグローラ1の表面には、多数の吸引孔2が設けられ、この吸引孔2に連なる通気通路3がドラグローラ1の内部に設けられ、この通気通路3がロータリジョイント10と配管7とを介して真空発生装置4に接続され、紙切れ検出器5からの信号により開閉する切換弁6aが通気通路3に連なる配管7に設けられ、ドラグローラ1の一端部が駆動系9に接続している。
【0012】
また上記配管7の切換弁6aの下流側は、2方向に分岐されて、一方は上記のように真空発生装置4に接続されているが、他方は紙粉吸引装置へ接続され、この他方の配管の途中には、切換弁6bが設けられている。8はウェブである。
次に前記図1、図2に示す印刷機の吸着式ウェブキャッチャの作用を具体的に説明する。
【0013】
運転中に断紙すると、紙切れ検出器5が断紙信号を送出する。この紙切れ信号により切換弁6aが開き、ドラグローラ1内の通気通路3が配管7を介して真空発生装置4に連通して、ドラグローラ1内の通気通路3が真空状態になる。
このため、ドラグローラ1の表面に面接触して走行しているウェブ8がドラグローラ1の各吸引孔2を介してドラグローラ1の表面に吸着される。
【0014】
一方、ドラグローラ1は、印刷機が完全に停止するまで駆動系9を介して暫時回転するので、切断したウェブ8は、ドラグローラ1の表面に巻き取られる。
なおウェブ8を走行走行に切断するスリッタ(図示せず)により発生する紙粉は、切換弁6bを開いて、紙吸引装置へ吸引する。
【0015】
【発明の効果】
本発明の印刷機の吸着式ウェブキャッチャは前記のように運転中に断紙したとき、紙切れ検出器からの断紙信号により切換弁を開き、ドラグローラ内の通気通路を配管系を介して真空発生装置に連通して、ドラグローラ内の通気通路を真空状態し、ドラグローラの表面に面接触して走行しているウェブをドラグローラの吸引孔を介してドラグローラの表面に吸着する。一方、ドラグローラは、印刷機が完全に停止するまで駆動系を介して暫時回転するので、切断したウェブをドラグローラの表面に巻き取るので、ドラグローラの前面に紙押えローラ、支持軸、アーム、レバーなどを設ける必要がなくて、手作業で紙通しを行う場合や巻き付いた紙の除去作業を行う場合、作業を安全に、容易に行うことができる。
【0016】
また上記のように紙押えローラ、支持軸、アーム、レバーなどを不要にできるので、印刷機の吸着式ウェブキャッチャの製作コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷機の吸着式ウェブキャッチャの一実施例を示す系統図である。
【図2】同吸着式ウェブキャッチャのドラグローラの縦断側面図である。
【図3】従来の印刷機の吸着式ウェブキャッチャを示す系統図である。
【図4】同吸着式ウェブキャッチャの側面図である。
【符号の説明】
1 ドラグローラ
2 吸引孔
3 通気通路
4 真空発生装置
5 紙切れ検出器
6a 切換弁
6b 〃
7 配管系
8 ウェブ
9 駆動系
Claims (1)
- 表面に吸引孔が設けられるとともに、該吸引孔に連なる通気通路が設けられたドラグローラと、
前記通気通路に配管系を介して接続された真空発生装置と、
ウェブの断紙を検出する紙切れ検出器と、
前記配管系に設けられ、前記紙切れ検出器が断紙を検出した場合に、前記通気通路を閉じた状態から開く切換弁とを備えることを特徴とする印刷機の吸着式ウェブキャッチャ。
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---|---|---|---|
JP03698295A JP3615821B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 印刷機の吸着式ウェブキャッチャ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03698295A JP3615821B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 印刷機の吸着式ウェブキャッチャ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08230171A JPH08230171A (ja) | 1996-09-10 |
JP3615821B2 true JP3615821B2 (ja) | 2005-02-02 |
Family
ID=12484965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03698295A Expired - Fee Related JP3615821B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 印刷機の吸着式ウェブキャッチャ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3615821B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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-
1995
- 1995-02-24 JP JP03698295A patent/JP3615821B2/ja not_active Expired - Fee Related
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