JP3615766B2 - サブスタンスpアンタゴニストまたはcgrpアンタゴニストを含有するケラチン繊維のパーマネント変形のための組成物 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明、組成物、特に化粧品組成物、特にケラチン繊維のパーマネント変形のための組成物であって、少なくとも一のサブスタンスPアンタゴニスト及び/または少なくとも一のCGRPアンタゴニストを含有し、特にこうした組成物に含有される薬剤の刺激性作用を減少、全く排除するための組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
髪のパーマネント変形(以降“パーマネント・ウェーブ”と呼称)を得るためのもっとも通常の技術が、第一段階で、還元剤を含有する組成物を使用してケラチンの−S−S−ジスルフィド結合(シスチン)を開裂させ(還元段階)、このように処理した髪を濯いだ後、第二段階で、予め張力をかけた状態(パーマ用ロッド及び他の手段による)においた髪に酸化組成物を適用することによって前記ジスルフィド結合を再構成する(酸化段階、固定段階としても既知)ことからなり、最終的には髪に望ましい形状を与えることは既知である。したがって、この技術では、髪のウェーブ付けまたはストレートパーマまたは縮れ取り(decrimping)のいずれもが区別なく実行可能である。上記のような化学処理によって髪につけた新たな形状は、セットなどの非パーマネント変形のための従来の単純な技術と対照的に、経時的に著しく耐久性であり、特に、水の作用またはシャンプーを用いて行われる洗浄に対して耐性である。
【0003】
パーマネントウェーブ操作の第一段階の実行に使用可能な還元組成物は、一般的に、還元剤として亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、アルキルホスフィン、あるいは好ましくはチオールを含有する。後者の中で、一般的に使用されるのはシステイン及びその誘導体、システアミン及びその誘導体、チオール乳酸及びそのエステルまたはチオグリコール酸及びそのエステル、特にグリセリル=モノチオグリコラートである。
【0004】
固定段階の実行に必要な酸化組成物については、実際には、もっとも一般的には過酸化水素またはアルカリ金属臭素酸塩を主成分とする組成物に依存している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
パーマネント・ウェーブに使用される還元剤及び酸化剤及び補助剤には、刺激及び/または不快感(例えば刺すような刺激、炎症または痒み)の原因となりうるものがあり、特に、頭皮が敏感な人はこの刺激を感じる。
【0006】
実際、被験者の中には、他の人よりも頭皮の反応性が高い人がいる。特に、こうした人々は、ヘアダイ、パーマネントウェーブまたは界面活性剤等の所定の製品に反応する。こうした人々は、上記の臨床的徴候に加えて、これらの臨床的徴候を再度得ることを目的とした所定の誘発試験により強い反応を起こす傾向があるという特徴をもつ。これらの試験の中で、本出願人はカプサイシン試験及びモノエタノールアミン試験を開発している。
【0007】
カプサイシン試験は、本出願人による仏国特許出願94−05537号に記載されている。
【0008】
モノエタノールアミン試験は、10%のモノエタノールアミンを含有する水溶液を調製し、この溶液3mlを綿パッド上に注ぎ、この綿パッドを頭皮の試験箇所に10回適用し、適用の30秒後、2分後、5分後、10分後及び15分後に現れる臨床的徴候を評価することからなる。これらの徴候は、主として主観的な徴候(ひりひりする痛み、刺すような刺激、痒みまたは炎症)であり、任意に紅斑とともに現れる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本出願人はここに、サブスタンスPアンタゴニスト及び/またはCGRPアンタゴニストの使用によりパーマネント・ウェーブ組成物中に使用されている化合物による刺激に対して予防及び/または治療的効果が得られることを見いだした。
【0010】
サブスタンスPは、神経末端により生成し、放出されるポリペプチド化学成分である。これはタキキニン族の一員である。サブスタンスPは特に、不安及び精神分裂症等の中枢神経系の疾患、呼吸器系及び炎症性の疾患、胃腸病、リュウマチ性疾患及び湿疹等の所定の皮膚疾患における痛みの伝達に関わる。
【0011】
CGRP(カルシトニン遺伝子から誘導されるペプチド:カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は、神経末端により生成し、放出されるポリペプチド化学成分である。CGRPは特に呼吸器系および炎症性の疾患、アレルギー性疾患及び湿疹または痒疹等の所定の皮膚病に関わる。
【0012】
現在までに、パーマネントウェーブに使用される化合物、特に還元物質及び/または酸化物質と組み合わせ、これら化合物によって引き起こされる刺激作用及び/または不快感を取り除くことを目的とした、サブスタンスPまたはCGRPアンタゴニストの使用を予想した者はいない。
【0013】
【発明の実施の形態】
したがって、本発明の主題は組成物、特に化粧品組成物であって、生理学的に許容される媒体中に、サブスタンスPアンタゴニスト及びCGRPアンタゴニストより選択される少なくとも一のアンタゴニスト及び刺激性の副作用をもつ少なくとも一の活性剤を含有し、刺激性の副作用をもつ活性剤が、還元剤及び/またはペルオキシド以外の酸化剤であることを特徴とする組成物である。
【0014】
本発明の組成物は特に、ケラチン繊維のパーマネント変形のための組成物であり、特にヒトの髪のパーマネント変形のための組成物である。
【0015】
したがって、本発明の別の主題は、パーマネント変形に適した媒体中に少なくとも一の還元剤及び/または少なくとも一の酸化剤を含有するケラチン繊維のパーマネント変形のための組成物であって、還元剤及び/または酸化剤が刺激性の副作用を有するために、サブスタンスPアンタゴニスト及びCGRPアンタゴニストより選択される少なくとも一のアンタゴニストを更に含有する組成物である。
【0016】
本発明の別の主題は、敏感な頭皮の測定を意図した組成物の調製のためのモノエタノールアミンの使用である。
【0017】
サブスタンスPアンタゴニストまたはCGRPアンタゴニストは、還元及び/または酸化段階の間及び/または前及び/または後にケラチン繊維に適用可能である。
【0018】
したがって、本発明の別の主題は、ケラチン繊維、特に髪の処理方法であって、これら繊維のパーマネント変形を得ることを目的とし、下記の段階を含む。
i)ケラチン繊維に還元組成物を適用するが、ケラチン繊維を機械的張力の下におくために必要な手段を、この還元剤の適用時、その前または後のいずれかに適用しておき、
ii)還元組成物が効果を示したら、ケラチン繊維を濯ぎ、
iii)酸化組成物をケラチン繊維に適用し、
iv)段階iiiの前または後に、張力をかける手段を取り除き、
v)ケラチン繊維を任意に濯ぎ、
vi)iからvの段階の少なくとも一の間及び/またはこれらのiからvの段階の少なくとも一の後に、サブスタンスPアンタゴニスト及びCGRPアンタゴニストより選択される少なくとも一のアンタゴニストを含有する組成物をケラチン繊維に適用する。
【0019】
本発明の特に好ましい実施態様によれば、様々な組成物が、当業者にはよく知られた方法によってキットの形態で別々に実装される。
【0020】
したがって、本発明の別の主題は、ケラチン繊維、特に髪の処理のためのキットであって、これら繊維のパーマネント変形を得ることを目的とし、還元剤を含有する第一組成物及び酸化剤を含有する第二組成物を収容し、該二組組成物が、ケラチン繊維に次々に適用することを意図して別々に実装されてなり、これら組成物の少なくとも一が、サブスタンスPアンタゴニスト及びCGRPアンタゴニストより選択されるアンタゴニストを含有するキットである。
【0021】
本発明の別の主題は、ケラチン繊維、特に髪の処理のためのキットであって、これら繊維のパーマネント変形を得ることを目的とし、還元剤を含有する第一組成物、酸化剤を含有する第二組成物及びサブスタンスPアンタゴニスト及びCGRPアンタゴニストより選択されるアンタゴニストを含有する第三組成物を収容し、該三組成物が、ケラチン繊維に次々に適用することを意図して別々に実装されてなるキットである。
【0022】
サブスタンスPアンタゴニストとして認識されるべき物質は、下記の特性に相当するものでなければならない。
・サブスタンスPに関してアンタゴニスト薬理活性を有する、すなわち、下記の二つの試験の少なくとも一において、一貫した薬理反応を誘発する。
・アンタゴニスト物質は、カプサイシンまたは逆行性の神経刺激によって誘発される血漿の血管壁からの滲出を減少させねばならない、あるいはまた、
・アンタゴニスト物質は、サブスタンスPの投与により誘発される平滑筋の収縮の抑制を引き起こさねばならない。
サブスタンスPアンタゴニストは、さらに、タキキニンNK1受容体に対する選択的な親和性を示しうる。
【0023】
本発明のサブスタンスPアンタゴニストは、官能性または受容性であり、すなわち、サブスタンスPの合成及び/または放出を抑制、またはその結合を回避及び/またはその効果を調整することが可能である。これは、サブスタンスPアンタゴニストとして既知の化合物、特にペプチド、非ペプチド誘導体、及び特に窒素含有、硫黄含有または酸素含有の複素環、またはベンゼン環に直接または間接的に結合した窒素原子を含む窒素含有化合物より選択可能である。これはまた、一価、二価または三価の金属塩及び、植物及び/または細菌起源の抽出物から選択可能である。
【0024】
したがって、本発明では、サブスタンスPアンタゴニストとして、例えばペプチド、センヂド及びスパンチドIIを使用することができる。米国特許4,472,305号、同4,839,465号、欧州特許出願101,929号、同333,174号、同336,230号、同394,989号、同443,132号、同498,069号、同515,681号、同517,589号、国際特許出願92/22569号及び英国特許出願2,216,529号の文献に記載されたペプチドを使用することもできる。
【0025】
本発明に使用可能な非ペプチド=サブスタンスPアンタゴニストは、特に、複素環化合物、特に窒素含有、硫黄含有または酸素含有の複素環、またはベンゼン環に直接または間接的に結合した窒素原子を含む窒素含有化合物である。
【0026】
本発明においては、複素環化合物として、下記の文献に記載される窒素含有複素環を含むものが使用可能である:欧州特許出願360,390号、同429,366号、同430,771号、同499,313号、同514,273号、同514,274号、同514,275号、同514,276号、同520,555号、同528,495号、同532,456号、同545,478号、同558,156号、国際特許出願90/05525号、同90/05729号、同91/18878号、同91/18899号、同92/12151号、同92/15585号、同92/17449号、同92/20676号、同93/00330号、同93/00331号、同93/01159号、同93/01169号、同93/01170号、同93/06099号または同93/09116号。少なくとも一の窒素含有複素環を含む化合物は、特に、2−トリシクリル−2−アミノエタン誘導体、スピロラクタム誘導体、キヌクリジン誘導体、アザ環状誘導体、アミノピロリジン誘導体、ピペリジン誘導体、アミノアザ複素環、イソインドール誘導体である。
【0027】
他の複素環化合物としては、任意に窒素含有置換基を含む、フラン誘導体、ベンゾフラン誘導体、チオフェン誘導体及びベンゾチオフェン誘導体等の酸素含有または硫黄含有の複素環化合物、例えば、米国特許4,931,459号、同4,910,317号及び欧州特許出願299,457号の文献に記載の複素環化合物、更に詳しくは、アルコキシ−及び/またはアリールオキシテトラゾリルベンゾフランカルボキサミドまたはアルコキシ−及び/またはアリールオキシテトラゾリルベンゾチオフェンカルボキサミドを挙げることができる。
【0028】
ベンゼン環に直接又は間接的に結合した窒素原子を含む化合物としては、下記の文献に記載のものを挙げることができる:欧州特許出願522,808号、国際特許出願93/01165号及び同93/10073号。特に、エチレンジアミン誘導体、例えば、N,N'−ビスジ(3,5−ジメチルベンジル)エチレンジアミンまたはN,N'−ビスジ(3,5−ジメトキシベンジル)エチレンジアミンを挙げることができ、これらの化合物は、本出願人による文献、国際特許出願93/11338号に合成中間体として記載されている。
【0029】
本発明においてサブスタンスPアンタゴニストとして使用可能な一価、二価または三価の金属塩としては、コバルト塩が可能であり、周期表のII A族の元素の塩、特に、ベリリウム、マグネシウムまたはアルカリ土類金属の塩、特にストロンチウム、カルシウム及びバリウムの塩、ランタノイドの塩、特にランタン及びガドリニウムの塩、イットリウム塩、亜鉛塩、マンガン塩、銅塩、ルビジウム塩またはリチウム塩が可能である。
【0030】
これらの塩としては、例えば、塩化物、炭酸塩、重炭酸塩、ホウ酸塩、硝酸塩、酢酸塩、水酸化物、硫酸塩、過硫酸塩またはグリセロリン酸塩、並びにα−ヒドロキシ酸の塩またはフルーツ酸の塩(クエン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩またはマレイン酸塩)あるいはまたアミノ酸の塩(アスパラギン酸塩、アルギン酸塩、グルココラートまたはフマル酸塩)または脂肪酸の塩(パルミチン酸塩、オレイン酸塩、カゼイン酸塩またはベヘン酸塩)が可能である。
【0031】
この塩は、ストロンチウム塩、特に塩化ストロンチウムまたは硝酸ストロンチウムであることが望ましい。
【0032】
本発明に使用可能な細菌起源の抽出物としては、少なくとも一の非光合成糸状細菌起源の抽出物が可能である。
【0033】
本発明に使用可能な植物起源の抽出物としては、特に、アイリス・ゲルマニカ(Iris germanica)、アイリス・フロレンティーナ(Iris florentina)、アイリス・パリダ(Iris pallida)、クロッカス・ベルシカラー(Crocus versicolor)、ロムレ・バルバコジウム(Romulea bulbucodium)あるいはまたグラジオラス・コムニス(Gladiolus communis)を挙げることができる。更に詳しくは、本発明によれば、アヤメ科起源の植物抽出物が利用され、アイリス・パリダ起源の植物物質が望ましい。本発明の組成物に含有される抽出物を調製するためには、当業者に知られたあらゆる抽出方法が使用可能である。アルコール抽出、特にエタノール抽出、あるいはまた、水性/アルコール抽出を特に挙げることができる。出願人による仏国特許出願95−02379号に記載された方法により調製される抽出物も使用可能である。
【0034】
CGRPアンタゴニストとして認識されるべき物質は、下記の特性に相当するものでなければならない。
・CGRP受容体に対して親和性を示す、及び/または
・CGRPに関してアンタゴニスト薬理活性を有する、すなわち、下記のいずれかの試験の一つで、一貫した薬理反応を誘発する。
・アンタゴニスト物質は、カプサイシンによって誘発される血管拡張を減少させねばならない、及び/または、
・アンタゴニスト物質は、知覚神経線維によるCGRPの放出の抑制を引き起こさねばならない、及び/または、
・アンタゴニスト物質は、CGRPにより誘発される精管の平滑筋の収縮の抑制を削減せねばならない。
【0035】
本発明においては、CGRPアンタゴニストとして、例えばCGRP8−37(CGRPの末端部分のアミノ酸8から37の配列)またはアンチ−CGRP抗体を使用することができる。
【0036】
本発明の組成物においては、サブスタンスPまたはCGRPアンタゴニストが、組成物全重量に対して0.000001から30重量%の量、特に、0.0001から10重量%の量で使用されることが好ましい。
【0037】
サブスタンスPまたはCGRPアンタゴニストは、主に刺激作用を有する還元剤及び/または酸化剤に作用し、さらにまた、望ましい変形を可能にするために、本発明の組成物中には、非刺激性の薬剤がさらに存在する。
【0038】
本発明の処理方法の第一段階(i)においては、ケラチンのジスルフィド結合の還元に適当な少なくとも一の活性剤を含有する還元組成物をケラチン繊維に適用する。この適用は、ケラチン繊維に張力をかける通常の段階の間または前または後に実行可能である。サブスタンスPまたはCGRPアンタゴニストは、還元組成物中、または還元段階の間または前または後にケラチン繊維に適用される組成物中に存在可能である。
【0039】
ケラチン繊維、特に髪に、最終的な望ましい形状(例えばカール等)に相当する形状にして張力をかける通常の段階は、適切なあらゆる手段、特に髪に張力をかけて維持するためのそれ自体知られた機械的手段、例えば、ローラー、パーマ用ロッド等によって実行可能である。
【0040】
ケラチンのジスルフィド結合の還元に適切な活性剤の中では、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、アルキルホスフィン及び好ましくはチオールを挙げることができる。後者の中では、望ましく使用されるのは、チオグリコール酸、グリセリンまたはグリコール=モノチオグリコラート、システアミン及びそのC1−C4アシル化誘導体、例えばN−アセチルシステアミンまたはN−プロピオニルシステアミン、システイン、N−アセチルシステイン、システイン=エステル、例えば、グリセリル=システイナート、糖類のN−メルカプトアルキルアミド、例えば、N−(2−メルカプトエチル)グルコンアミド、チオ乳酸及びそのエステル、例えばグリセリル=モノチオラクタート、3−メルカトプロピオン酸及びそのエステル、例えばグリセリル=3−メルカトプロピオナート、チオマレイン酸、2−ヒドロキシ−3−メルカトプロピオン酸及びそのエステル、例えば、グリセリル=2−ヒドロキシ−3−メルカトプロピオナート、パンテチン、チオグリセリン、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、欧州特許出願354,835号に記載のN−(メルカプトアルキル)−ω−ヒドロキシアルキルアミド及び欧州特許出願368,763号に記載のN−モノ−またはN,N−ジアルキル−4−メルカトブチラミド、欧州特許出願432,000号に記載のアミノメルカトアルキルアミド、欧州特許出願465,342号に記載のN−(メルカプトアルキル)スクシンアミド酸またはN−(メルカプトアルキル)スクシンイミドの誘導体、欧州特許出願514,282号に記載のアルキルアミノメルカトアルキルアミド、仏国特許出願2,679,448号に記載の2−ヒドロキシプロピル=チオグリコラート及び2−ヒドロキシ−1−メチルエチル=チオグリコラートの混合物あるいは欧州特許出願653,202号に記載のN−(メルカトアルキル)アルカンジアミドを挙げることができる。
【0041】
チオグリコール酸、チオール乳酸、システイン及びその誘導体、システアミン及びその誘導体、3−メルカトプロピオン酸及びそのエステルまたはその塩、特にグリセリル=モノチオグリコラートを使用することが好ましい。
これらの活性剤は、単独または混合物として使用可能である。
【0042】
チオグリコール酸、チオール乳酸、3−メルカトプロピオン酸、2−ヒドロキシ−3−メルカトプロピオン酸、システインまたはシステアミンあるいはこれらの塩またはこれらの誘導体のの一つを還元剤として使用する場合、本発明の混合組成物のpHは、6から11.5であることが好ましく、さらにより望ましくは7から10である。
【0043】
チオグリコール酸またはチオール乳酸または3−メルカトプロピオン酸、システインまたは2−ヒドロキシ−3−メルカトプロピオン酸のエステルが還元剤として使用される場合、本発明の混合組成物のpHは、5から10であることが好ましく、さらにより望ましくは6から9である。
【0044】
上記の還元剤は、一般的に、還元組成物全重量の1から20重量%の濃度で存在可能である。
【0045】
還元組成物のpH値は、還元剤をより効果的にする目的で、塩基性化剤の添加により従来通り調節可能である。これらの塩基性化剤は、例えば、水酸化ナトリウム、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、1,3−プロパンジアミン、アルカリ金属またはアンモニウムの炭酸塩、重炭酸塩、第一級、第2級または第三級のアミン炭酸塩または重炭酸塩または、グアニジン=カーボナート等の有機炭酸塩、より選択可能であり、むろんこれら全ての化合物は単独でも混合物としても使用可能である。
【0046】
サブスタンスPアンタゴニストまたはCGRPアンタゴニストによれば、さらに、これら塩基性化剤のうちいくつかの刺激性作用を減少させることができる。
【0047】
還元組成物は、増粘された、またはされていないローション、クリーム、ゲルの形態または他のあらゆる適切な形態で与えることができ、髪のパーマネント変形のための還元組成物における使用が既知の添加剤を更に含有可能である。
還元組成物は、発熱反応タイプのものであってもよい。
還元組成物はまた、例えば、エタノール、プロパノールまたはイソプロパノールあるいはまたグリセロール等の溶媒を、組成物全重量に対して最高濃度で20%含有可能である。
【0048】
該組成物が髪のストレートパーマまたは縮れ取りの操作を目的とする場合、該還元組成物は、髪をできる限りぴんと張って保つために増粘クリームの形態で与えられることが好ましい。これらのクリームは、例えばステアリン酸グリセリル、ステアリン酸グリコール、自己乳化可能ワックス(self−emulsifiable wax)、脂肪アルコールなどを主成分とする“ヘビー”エマルションの形態で製造される。
【0049】
髪に“粘り付き(stick)”、セット時間中好ましい位置に保つカルボキシビニル=ポリマーまたはコポリマー等の増粘剤を含有する液体またはゲルもまた使用可能である。
【0050】
最後に、該組成物はまた、いわゆる“自己中性化(self−neutralizing)”あるいはまた“自己制御(self−regulated)”形態であってもよく、この場合は、還元剤を、パーマネントウェーブのための自己中性化還元組成物における使用が既知の少なくとも一のジスルフィドと組み合わされる。
【0051】
こうした既知のジスルフィドの中では、特に、ジチオグリコール酸、ジチオグリセリン、シスタミン、N,N'−ジアセチルシスタミン、シスチン、パンテチン及び、欧州特許出願354,835号に記載のN−(メルカプトアルキル)−ω−ヒドロキシアルキルアミドのジスルフィド、欧州特許出願368,763号に記載のN−モノ−またはN,N−ジアルキル−4−メルカトブチラミドのジスルフィド、欧州特許出願432,000号に記載のアミノメルカトアルキルアミドのジスルフィド、欧州特許出願465,342号に記載のN−(メルカプトアルキル)スクシンアミド酸またはN−(メルカプトアルキル)スクシンイミドの誘導体のジスルフィド、欧州特許出願514,282号に記載のアルキルアミノメルカトアルキルアミドのジスルフィド及び、欧州特許出願653,202号に記載のN−(メルカトアルキル)アルカンジアミドのジスルフィドを挙げることができる。これらのジスルフィドは、一般的に、還元剤に対して、0.5対2.5、好ましくは1対2のモル比で存在する。
【0052】
下記の濯ぎ段階(ii)の実行に先立ち、従来より、還元組成物を適用したケラチン繊維を数分間、一般的には2から40分、好ましくは5から30分おいて、還元剤がケラチン繊維に正確に作用するための充分な時間をとることが推奨される。この待ち時間は、一般的に処理した髪を空気(室温)にさらしておきながら行われるが、より高温で行うことも可能である。この待ち時間の間、続く段階の実行時間までにケラチン繊維が完全に乾燥することなく、湿った状態を保つよう留意される。
【0053】
本方法の第二段階(ii)においては、還元組成物を浸透させたケラチン繊維を、任意にサブスタンスPアンタゴニスト及び/またはCGRPアンタゴニストを添加した水性組成物で注意深く濯ぐ。
【0054】
第三段階(iii)では、ケラチン繊維に新たな形状を与える目的で、酸化組成物を上記の通り濯いだケラチン繊維に適用する。この酸化組成物は、サブスタンスPアンタゴニスト及び/またはCGRPアンタゴニストを含有可能である。
【0055】
処理の間ケラチン繊維に張力をかけ、望ましい形状に保つ機械的手段(ローラー、パーマ用ロッド等)は、固定段階の前または後に除去可能である。
【0056】
酸化組成物は、過酸化水素、アルカリ金属臭素酸塩、ペル塩、亜塩素酸塩またはポリチオナートまたはこれらの混合物、例えばアルカリ金属臭素酸塩とペル塩との混合物等より選択される酸化剤を含有する。例えば、臭素酸カリウム、過ホウ酸ナトリウムまたは亜塩素酸ナトリウムが使用可能である。
【0057】
過酸化水素濃度としては、1から10容量倍濃度(volumes)が可能であるが、好ましくは8容量倍濃度であり、一般的に、アルカリ金属臭素酸塩濃度は、酸化組成物全重量に対して1から12重量%、ペル塩濃度は0.1から15重量%である。
【0058】
酸化組成物のpHは、一般的に2から10である。
酸化組成物はこのタイプの組成物によく知られた化粧品添加物を含有可能である。
還元組成物を適用する場合と同様、酸化組成物を適用した髪は、次に数分間、一般的には3から30分、好ましくは5から15分の静置時間または待ち時間を経る。
【0059】
本発明に使用される還元組成物及び酸化組成物の媒体は、好ましくは水またはエタノール、イソプロパノールまたはブタノール等の低級アルコールとの水性/アルコール性溶液である。
【0060】
過酸化水素は、例えばフェナセチン、アセトアニリドまたはリン酸の一及び三ナトリウム塩を用いて、または8−ヒドロキシキノン=サルファートを用いて安定化可能である。
【0061】
酸化組成物はまた、塩基性化剤または酸性化剤、保存料、金属イオン封鎖剤またはパール剤を含有可能である。
【0062】
最後に、酸化組成物を浸透させたケラチン繊維を、一般的に、任意にサブスタンスPアンタゴニスト及び/またはCGRPアンタゴニストを添加可能な水で注意深く濯ぐ。
【0063】
最終的に、刺激または不快感が生じることなく髪に望ましい形状が得られる。
本発明の組成物の様々な構成成分の量は、当該分野で従来より使用されている通りである。
【0064】
下記の実施例は、本発明を、その範囲を限定することなく詳説するためのものである。
【0065】
【実施例】
(参照実施例1:パーマネント=ウェーブ組成物)
A:還元組成物
・チオグリコール酸 9.2g
・炭酸ナトリウム 1g
・モノエタノールアミン pHを8.5とする量
・Goldschmidt社により“Tegobetaine HS"の名で市販の、活性物質30%を含有するココイルアミドプロピルベタイン/グリセリル=モノラウラート(25/5)混合物0.3g AM
・塩化ストロンチウム 5g
・脱イオン水 全体を100gとする量
B:酸化組成物
・過酸化水素 全体で8容量倍濃度とする量
・クエン酸 pHを3とする量
・脱イオン水 全体を100gとする量
用いた操作は下記の通りである:巻いて(ローラーの直径:9mm)湿らせた髪に還元組成物を適用し、プラスチックのキャップを髪に被せ、続いて15分間の待ち時間をおいた。その後キャップを取り除き、髪を濯いだ。その後、酸化組成物を髪に適用し、10分間作用させた後ローラーを取り除いた。髪を水で濯ぎ、最後に乾燥させた。
【0066】
(実施例2)
同様の還元組成物を、塩化ストロンチウム5gに換えてSpantide IIを0.05g使用して実施例1の通りに調製した。酸化組成物は実施例1のものと同様とした。
【0067】
(実施例3)
同様の還元組成物を、塩化ストロンチウム5gに換えてCGRP 8−37を0.5g使用して実施例1の通りに調製した。酸化組成物は実施例1のものと同様とした。
【0068】
(実施例4)
同様の還元組成物を実施例1の通りに調製し、下記の通りに調製されるアイリス・パリダ抽出物5gを更に含む酸化組成物を調製した:
無菌条件下、イン・ビトロで培養した未分化のアイリス・パリダ細胞を、エルレンマイヤー・フラスコまたは発酵槽中で培養した後に50μmのシーブを用いて濾過し、回収した。27.5mlの脱イオン水をこうして新たに得られた原料55gに添加した。全混合物を、Turaxを用い、4℃にて(氷浴)1分間、24,000回転/分で粉砕した。粉砕した原料を4℃にて遠心分離した。上澄みを0.22μmで濾過した(殺菌濾過(sterilizing filtration))。こうして調製した抽出物を4℃で貯蔵した。これは、1リットル当たり約15gの固形物を含有していた。
【0069】
(参照実施例5:パーマネント・ウェーブ組成物)
サブスタンスPアンタゴニストを含有する組成物(A)
・塩化ストロンチウム6.3%を含有する
水性/アルコール性ローション(水/エタノール:90/10)
還元組成物(B)
・チオグリコール酸 9.4g
・アンモニア20%を含有するアンモニア水 11.5g
・重炭酸アンモニウム 5.8g
・EDTA五ナトリウム塩、40%の水溶液として 0.2g
・ココイルベタイン 0.45g
・ポリエチレングリコール(6EO)ラウラート(Interchimie社製の“Laurynol 13") 0.09g
・テトラメチルヘキサメチレンジアミン/1,3−ジクロロプロピレン重縮合物、60%水溶液として 2.0g
・ジアンモニウム=ジチオグリコラート、48%水溶液として 7.5g
・オキシエチレン(10EO)オレイルアルコール 1.5g
・脱イオン水 全体を100gとする量
酸化組成物(C)
・200容量倍濃度を含む過酸化水素 4.8g
・安定剤 適量
・酸性化剤 pHを3とする量
・脱イオン水 全体を100gとする量
パーマネント・ウェーブを作るために、サブスタンスPアンタゴニストを含有する組成物(A)をまず適用した後、前記実施例に記載した操作を続けて行った。
擬薬(A')について、パーマネント・ウェーブの前に適用された組成物(A)の緩和効果(soothing effect)を示すために試験を行った。この試験は、13人の被験者について実行した。
擬薬(A')は、水性/アルコール性溶液(水/エタノール:90/10)からなる。
該試験は、パーマネント・ウェーブの前にローション(A)を頭の一方の半分に適用し、ローション(A')を頭の他方の半分に適用し、パーマネント・ウェーブ段階中及びその前の不快感(刺すような痛み、痒みまたは焼けるような感覚)を評価することからなる。
試験の結果は図1に表され、縦座標の不快感の平均値の関数として、パーマネント・ウェーブ段階(1から10)を横座標に示し、これらの感覚を0から7に評価した(0は不快感なし、7は非常な不快感)。点線の曲線(1)は、擬薬で得られたものであり、実線の曲線(2)は、本発明のローションで得られたものである。
【0070】
該段階は下記の通りである:
1.ローション(A)または(A')の頭半分への適用;
2.髪をローラーに巻く;
3.組成物(B)の適用;
4.組成物(B)適用の2分後;
5.組成物(B)適用の5分後;
6.組成物(B)適用の10分後;
7.濯ぎ;
8.組成物(C)の適用;
9.組成物(C)適用の5分後;
10.濯ぎ。
図1は、サブスタンスPアンタゴニストを含有する本発明の組成物(A)の適用によって髪の処理が行われた場合の、著しい不快感の減少を示す。
【0071】
(実施例6:モノエタノールアミン試験)
敏感な頭皮をもつ14人の被験者へのモノエタノールアミンの適用により誘発される反応の後のサブスタンスPアンタゴニストの緩和効果を示す試験を行った。
この試験は、まず頭皮半分につき、5%の塩化ストロンチウムを含有する水性/アルコール性ローション(水/エタノール:90/10)または水性/アルコール性ローション(水/エタノール:90/10)からなる擬液のいずれかで処理し、10%のモノエタノールアミン水溶液を適用し、モノエタノールアミン水溶液の適用後15分まで、不快感(刺すような痛み、痒みまたは焼けるような感覚)を臨床的に評価することからなる。
【0072】
試験の結果を、縦座標の反応のパーセンテージ増加の平均値の関数として、時間(0から6と表現)を横座標に表した。点線の曲線(3)は、擬薬で得られたものであり、実線の曲線(4)は、本発明のローションで得られたものである。
横座標の時間に対応する実際の時間は下記の通りである:
1.本発明のローションまたは擬液の適用後で、モノエタノールアミン溶液の適用前;
2.モノエタノールアミン溶液適用の30秒後;
3.モノエタノールアミン溶液適用の2分後;
4.モノエタノールアミン溶液適用の5分後;
5.モノエタノールアミン溶液適用の10分後;
6.モノエタノールアミン溶液適用の15分後。
図2は、サブスタンスPアンタゴニストを含有する本発明のローションの適用によって髪の処理が行われた場合の、著しい反応の減少を示す。
【発明の属する技術分野】
本発明、組成物、特に化粧品組成物、特にケラチン繊維のパーマネント変形のための組成物であって、少なくとも一のサブスタンスPアンタゴニスト及び/または少なくとも一のCGRPアンタゴニストを含有し、特にこうした組成物に含有される薬剤の刺激性作用を減少、全く排除するための組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
髪のパーマネント変形(以降“パーマネント・ウェーブ”と呼称)を得るためのもっとも通常の技術が、第一段階で、還元剤を含有する組成物を使用してケラチンの−S−S−ジスルフィド結合(シスチン)を開裂させ(還元段階)、このように処理した髪を濯いだ後、第二段階で、予め張力をかけた状態(パーマ用ロッド及び他の手段による)においた髪に酸化組成物を適用することによって前記ジスルフィド結合を再構成する(酸化段階、固定段階としても既知)ことからなり、最終的には髪に望ましい形状を与えることは既知である。したがって、この技術では、髪のウェーブ付けまたはストレートパーマまたは縮れ取り(decrimping)のいずれもが区別なく実行可能である。上記のような化学処理によって髪につけた新たな形状は、セットなどの非パーマネント変形のための従来の単純な技術と対照的に、経時的に著しく耐久性であり、特に、水の作用またはシャンプーを用いて行われる洗浄に対して耐性である。
【0003】
パーマネントウェーブ操作の第一段階の実行に使用可能な還元組成物は、一般的に、還元剤として亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、アルキルホスフィン、あるいは好ましくはチオールを含有する。後者の中で、一般的に使用されるのはシステイン及びその誘導体、システアミン及びその誘導体、チオール乳酸及びそのエステルまたはチオグリコール酸及びそのエステル、特にグリセリル=モノチオグリコラートである。
【0004】
固定段階の実行に必要な酸化組成物については、実際には、もっとも一般的には過酸化水素またはアルカリ金属臭素酸塩を主成分とする組成物に依存している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
パーマネント・ウェーブに使用される還元剤及び酸化剤及び補助剤には、刺激及び/または不快感(例えば刺すような刺激、炎症または痒み)の原因となりうるものがあり、特に、頭皮が敏感な人はこの刺激を感じる。
【0006】
実際、被験者の中には、他の人よりも頭皮の反応性が高い人がいる。特に、こうした人々は、ヘアダイ、パーマネントウェーブまたは界面活性剤等の所定の製品に反応する。こうした人々は、上記の臨床的徴候に加えて、これらの臨床的徴候を再度得ることを目的とした所定の誘発試験により強い反応を起こす傾向があるという特徴をもつ。これらの試験の中で、本出願人はカプサイシン試験及びモノエタノールアミン試験を開発している。
【0007】
カプサイシン試験は、本出願人による仏国特許出願94−05537号に記載されている。
【0008】
モノエタノールアミン試験は、10%のモノエタノールアミンを含有する水溶液を調製し、この溶液3mlを綿パッド上に注ぎ、この綿パッドを頭皮の試験箇所に10回適用し、適用の30秒後、2分後、5分後、10分後及び15分後に現れる臨床的徴候を評価することからなる。これらの徴候は、主として主観的な徴候(ひりひりする痛み、刺すような刺激、痒みまたは炎症)であり、任意に紅斑とともに現れる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本出願人はここに、サブスタンスPアンタゴニスト及び/またはCGRPアンタゴニストの使用によりパーマネント・ウェーブ組成物中に使用されている化合物による刺激に対して予防及び/または治療的効果が得られることを見いだした。
【0010】
サブスタンスPは、神経末端により生成し、放出されるポリペプチド化学成分である。これはタキキニン族の一員である。サブスタンスPは特に、不安及び精神分裂症等の中枢神経系の疾患、呼吸器系及び炎症性の疾患、胃腸病、リュウマチ性疾患及び湿疹等の所定の皮膚疾患における痛みの伝達に関わる。
【0011】
CGRP(カルシトニン遺伝子から誘導されるペプチド:カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は、神経末端により生成し、放出されるポリペプチド化学成分である。CGRPは特に呼吸器系および炎症性の疾患、アレルギー性疾患及び湿疹または痒疹等の所定の皮膚病に関わる。
【0012】
現在までに、パーマネントウェーブに使用される化合物、特に還元物質及び/または酸化物質と組み合わせ、これら化合物によって引き起こされる刺激作用及び/または不快感を取り除くことを目的とした、サブスタンスPまたはCGRPアンタゴニストの使用を予想した者はいない。
【0013】
【発明の実施の形態】
したがって、本発明の主題は組成物、特に化粧品組成物であって、生理学的に許容される媒体中に、サブスタンスPアンタゴニスト及びCGRPアンタゴニストより選択される少なくとも一のアンタゴニスト及び刺激性の副作用をもつ少なくとも一の活性剤を含有し、刺激性の副作用をもつ活性剤が、還元剤及び/またはペルオキシド以外の酸化剤であることを特徴とする組成物である。
【0014】
本発明の組成物は特に、ケラチン繊維のパーマネント変形のための組成物であり、特にヒトの髪のパーマネント変形のための組成物である。
【0015】
したがって、本発明の別の主題は、パーマネント変形に適した媒体中に少なくとも一の還元剤及び/または少なくとも一の酸化剤を含有するケラチン繊維のパーマネント変形のための組成物であって、還元剤及び/または酸化剤が刺激性の副作用を有するために、サブスタンスPアンタゴニスト及びCGRPアンタゴニストより選択される少なくとも一のアンタゴニストを更に含有する組成物である。
【0016】
本発明の別の主題は、敏感な頭皮の測定を意図した組成物の調製のためのモノエタノールアミンの使用である。
【0017】
サブスタンスPアンタゴニストまたはCGRPアンタゴニストは、還元及び/または酸化段階の間及び/または前及び/または後にケラチン繊維に適用可能である。
【0018】
したがって、本発明の別の主題は、ケラチン繊維、特に髪の処理方法であって、これら繊維のパーマネント変形を得ることを目的とし、下記の段階を含む。
i)ケラチン繊維に還元組成物を適用するが、ケラチン繊維を機械的張力の下におくために必要な手段を、この還元剤の適用時、その前または後のいずれかに適用しておき、
ii)還元組成物が効果を示したら、ケラチン繊維を濯ぎ、
iii)酸化組成物をケラチン繊維に適用し、
iv)段階iiiの前または後に、張力をかける手段を取り除き、
v)ケラチン繊維を任意に濯ぎ、
vi)iからvの段階の少なくとも一の間及び/またはこれらのiからvの段階の少なくとも一の後に、サブスタンスPアンタゴニスト及びCGRPアンタゴニストより選択される少なくとも一のアンタゴニストを含有する組成物をケラチン繊維に適用する。
【0019】
本発明の特に好ましい実施態様によれば、様々な組成物が、当業者にはよく知られた方法によってキットの形態で別々に実装される。
【0020】
したがって、本発明の別の主題は、ケラチン繊維、特に髪の処理のためのキットであって、これら繊維のパーマネント変形を得ることを目的とし、還元剤を含有する第一組成物及び酸化剤を含有する第二組成物を収容し、該二組組成物が、ケラチン繊維に次々に適用することを意図して別々に実装されてなり、これら組成物の少なくとも一が、サブスタンスPアンタゴニスト及びCGRPアンタゴニストより選択されるアンタゴニストを含有するキットである。
【0021】
本発明の別の主題は、ケラチン繊維、特に髪の処理のためのキットであって、これら繊維のパーマネント変形を得ることを目的とし、還元剤を含有する第一組成物、酸化剤を含有する第二組成物及びサブスタンスPアンタゴニスト及びCGRPアンタゴニストより選択されるアンタゴニストを含有する第三組成物を収容し、該三組成物が、ケラチン繊維に次々に適用することを意図して別々に実装されてなるキットである。
【0022】
サブスタンスPアンタゴニストとして認識されるべき物質は、下記の特性に相当するものでなければならない。
・サブスタンスPに関してアンタゴニスト薬理活性を有する、すなわち、下記の二つの試験の少なくとも一において、一貫した薬理反応を誘発する。
・アンタゴニスト物質は、カプサイシンまたは逆行性の神経刺激によって誘発される血漿の血管壁からの滲出を減少させねばならない、あるいはまた、
・アンタゴニスト物質は、サブスタンスPの投与により誘発される平滑筋の収縮の抑制を引き起こさねばならない。
サブスタンスPアンタゴニストは、さらに、タキキニンNK1受容体に対する選択的な親和性を示しうる。
【0023】
本発明のサブスタンスPアンタゴニストは、官能性または受容性であり、すなわち、サブスタンスPの合成及び/または放出を抑制、またはその結合を回避及び/またはその効果を調整することが可能である。これは、サブスタンスPアンタゴニストとして既知の化合物、特にペプチド、非ペプチド誘導体、及び特に窒素含有、硫黄含有または酸素含有の複素環、またはベンゼン環に直接または間接的に結合した窒素原子を含む窒素含有化合物より選択可能である。これはまた、一価、二価または三価の金属塩及び、植物及び/または細菌起源の抽出物から選択可能である。
【0024】
したがって、本発明では、サブスタンスPアンタゴニストとして、例えばペプチド、センヂド及びスパンチドIIを使用することができる。米国特許4,472,305号、同4,839,465号、欧州特許出願101,929号、同333,174号、同336,230号、同394,989号、同443,132号、同498,069号、同515,681号、同517,589号、国際特許出願92/22569号及び英国特許出願2,216,529号の文献に記載されたペプチドを使用することもできる。
【0025】
本発明に使用可能な非ペプチド=サブスタンスPアンタゴニストは、特に、複素環化合物、特に窒素含有、硫黄含有または酸素含有の複素環、またはベンゼン環に直接または間接的に結合した窒素原子を含む窒素含有化合物である。
【0026】
本発明においては、複素環化合物として、下記の文献に記載される窒素含有複素環を含むものが使用可能である:欧州特許出願360,390号、同429,366号、同430,771号、同499,313号、同514,273号、同514,274号、同514,275号、同514,276号、同520,555号、同528,495号、同532,456号、同545,478号、同558,156号、国際特許出願90/05525号、同90/05729号、同91/18878号、同91/18899号、同92/12151号、同92/15585号、同92/17449号、同92/20676号、同93/00330号、同93/00331号、同93/01159号、同93/01169号、同93/01170号、同93/06099号または同93/09116号。少なくとも一の窒素含有複素環を含む化合物は、特に、2−トリシクリル−2−アミノエタン誘導体、スピロラクタム誘導体、キヌクリジン誘導体、アザ環状誘導体、アミノピロリジン誘導体、ピペリジン誘導体、アミノアザ複素環、イソインドール誘導体である。
【0027】
他の複素環化合物としては、任意に窒素含有置換基を含む、フラン誘導体、ベンゾフラン誘導体、チオフェン誘導体及びベンゾチオフェン誘導体等の酸素含有または硫黄含有の複素環化合物、例えば、米国特許4,931,459号、同4,910,317号及び欧州特許出願299,457号の文献に記載の複素環化合物、更に詳しくは、アルコキシ−及び/またはアリールオキシテトラゾリルベンゾフランカルボキサミドまたはアルコキシ−及び/またはアリールオキシテトラゾリルベンゾチオフェンカルボキサミドを挙げることができる。
【0028】
ベンゼン環に直接又は間接的に結合した窒素原子を含む化合物としては、下記の文献に記載のものを挙げることができる:欧州特許出願522,808号、国際特許出願93/01165号及び同93/10073号。特に、エチレンジアミン誘導体、例えば、N,N'−ビスジ(3,5−ジメチルベンジル)エチレンジアミンまたはN,N'−ビスジ(3,5−ジメトキシベンジル)エチレンジアミンを挙げることができ、これらの化合物は、本出願人による文献、国際特許出願93/11338号に合成中間体として記載されている。
【0029】
本発明においてサブスタンスPアンタゴニストとして使用可能な一価、二価または三価の金属塩としては、コバルト塩が可能であり、周期表のII A族の元素の塩、特に、ベリリウム、マグネシウムまたはアルカリ土類金属の塩、特にストロンチウム、カルシウム及びバリウムの塩、ランタノイドの塩、特にランタン及びガドリニウムの塩、イットリウム塩、亜鉛塩、マンガン塩、銅塩、ルビジウム塩またはリチウム塩が可能である。
【0030】
これらの塩としては、例えば、塩化物、炭酸塩、重炭酸塩、ホウ酸塩、硝酸塩、酢酸塩、水酸化物、硫酸塩、過硫酸塩またはグリセロリン酸塩、並びにα−ヒドロキシ酸の塩またはフルーツ酸の塩(クエン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩またはマレイン酸塩)あるいはまたアミノ酸の塩(アスパラギン酸塩、アルギン酸塩、グルココラートまたはフマル酸塩)または脂肪酸の塩(パルミチン酸塩、オレイン酸塩、カゼイン酸塩またはベヘン酸塩)が可能である。
【0031】
この塩は、ストロンチウム塩、特に塩化ストロンチウムまたは硝酸ストロンチウムであることが望ましい。
【0032】
本発明に使用可能な細菌起源の抽出物としては、少なくとも一の非光合成糸状細菌起源の抽出物が可能である。
【0033】
本発明に使用可能な植物起源の抽出物としては、特に、アイリス・ゲルマニカ(Iris germanica)、アイリス・フロレンティーナ(Iris florentina)、アイリス・パリダ(Iris pallida)、クロッカス・ベルシカラー(Crocus versicolor)、ロムレ・バルバコジウム(Romulea bulbucodium)あるいはまたグラジオラス・コムニス(Gladiolus communis)を挙げることができる。更に詳しくは、本発明によれば、アヤメ科起源の植物抽出物が利用され、アイリス・パリダ起源の植物物質が望ましい。本発明の組成物に含有される抽出物を調製するためには、当業者に知られたあらゆる抽出方法が使用可能である。アルコール抽出、特にエタノール抽出、あるいはまた、水性/アルコール抽出を特に挙げることができる。出願人による仏国特許出願95−02379号に記載された方法により調製される抽出物も使用可能である。
【0034】
CGRPアンタゴニストとして認識されるべき物質は、下記の特性に相当するものでなければならない。
・CGRP受容体に対して親和性を示す、及び/または
・CGRPに関してアンタゴニスト薬理活性を有する、すなわち、下記のいずれかの試験の一つで、一貫した薬理反応を誘発する。
・アンタゴニスト物質は、カプサイシンによって誘発される血管拡張を減少させねばならない、及び/または、
・アンタゴニスト物質は、知覚神経線維によるCGRPの放出の抑制を引き起こさねばならない、及び/または、
・アンタゴニスト物質は、CGRPにより誘発される精管の平滑筋の収縮の抑制を削減せねばならない。
【0035】
本発明においては、CGRPアンタゴニストとして、例えばCGRP8−37(CGRPの末端部分のアミノ酸8から37の配列)またはアンチ−CGRP抗体を使用することができる。
【0036】
本発明の組成物においては、サブスタンスPまたはCGRPアンタゴニストが、組成物全重量に対して0.000001から30重量%の量、特に、0.0001から10重量%の量で使用されることが好ましい。
【0037】
サブスタンスPまたはCGRPアンタゴニストは、主に刺激作用を有する還元剤及び/または酸化剤に作用し、さらにまた、望ましい変形を可能にするために、本発明の組成物中には、非刺激性の薬剤がさらに存在する。
【0038】
本発明の処理方法の第一段階(i)においては、ケラチンのジスルフィド結合の還元に適当な少なくとも一の活性剤を含有する還元組成物をケラチン繊維に適用する。この適用は、ケラチン繊維に張力をかける通常の段階の間または前または後に実行可能である。サブスタンスPまたはCGRPアンタゴニストは、還元組成物中、または還元段階の間または前または後にケラチン繊維に適用される組成物中に存在可能である。
【0039】
ケラチン繊維、特に髪に、最終的な望ましい形状(例えばカール等)に相当する形状にして張力をかける通常の段階は、適切なあらゆる手段、特に髪に張力をかけて維持するためのそれ自体知られた機械的手段、例えば、ローラー、パーマ用ロッド等によって実行可能である。
【0040】
ケラチンのジスルフィド結合の還元に適切な活性剤の中では、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、アルキルホスフィン及び好ましくはチオールを挙げることができる。後者の中では、望ましく使用されるのは、チオグリコール酸、グリセリンまたはグリコール=モノチオグリコラート、システアミン及びそのC1−C4アシル化誘導体、例えばN−アセチルシステアミンまたはN−プロピオニルシステアミン、システイン、N−アセチルシステイン、システイン=エステル、例えば、グリセリル=システイナート、糖類のN−メルカプトアルキルアミド、例えば、N−(2−メルカプトエチル)グルコンアミド、チオ乳酸及びそのエステル、例えばグリセリル=モノチオラクタート、3−メルカトプロピオン酸及びそのエステル、例えばグリセリル=3−メルカトプロピオナート、チオマレイン酸、2−ヒドロキシ−3−メルカトプロピオン酸及びそのエステル、例えば、グリセリル=2−ヒドロキシ−3−メルカトプロピオナート、パンテチン、チオグリセリン、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、欧州特許出願354,835号に記載のN−(メルカプトアルキル)−ω−ヒドロキシアルキルアミド及び欧州特許出願368,763号に記載のN−モノ−またはN,N−ジアルキル−4−メルカトブチラミド、欧州特許出願432,000号に記載のアミノメルカトアルキルアミド、欧州特許出願465,342号に記載のN−(メルカプトアルキル)スクシンアミド酸またはN−(メルカプトアルキル)スクシンイミドの誘導体、欧州特許出願514,282号に記載のアルキルアミノメルカトアルキルアミド、仏国特許出願2,679,448号に記載の2−ヒドロキシプロピル=チオグリコラート及び2−ヒドロキシ−1−メチルエチル=チオグリコラートの混合物あるいは欧州特許出願653,202号に記載のN−(メルカトアルキル)アルカンジアミドを挙げることができる。
【0041】
チオグリコール酸、チオール乳酸、システイン及びその誘導体、システアミン及びその誘導体、3−メルカトプロピオン酸及びそのエステルまたはその塩、特にグリセリル=モノチオグリコラートを使用することが好ましい。
これらの活性剤は、単独または混合物として使用可能である。
【0042】
チオグリコール酸、チオール乳酸、3−メルカトプロピオン酸、2−ヒドロキシ−3−メルカトプロピオン酸、システインまたはシステアミンあるいはこれらの塩またはこれらの誘導体のの一つを還元剤として使用する場合、本発明の混合組成物のpHは、6から11.5であることが好ましく、さらにより望ましくは7から10である。
【0043】
チオグリコール酸またはチオール乳酸または3−メルカトプロピオン酸、システインまたは2−ヒドロキシ−3−メルカトプロピオン酸のエステルが還元剤として使用される場合、本発明の混合組成物のpHは、5から10であることが好ましく、さらにより望ましくは6から9である。
【0044】
上記の還元剤は、一般的に、還元組成物全重量の1から20重量%の濃度で存在可能である。
【0045】
還元組成物のpH値は、還元剤をより効果的にする目的で、塩基性化剤の添加により従来通り調節可能である。これらの塩基性化剤は、例えば、水酸化ナトリウム、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、1,3−プロパンジアミン、アルカリ金属またはアンモニウムの炭酸塩、重炭酸塩、第一級、第2級または第三級のアミン炭酸塩または重炭酸塩または、グアニジン=カーボナート等の有機炭酸塩、より選択可能であり、むろんこれら全ての化合物は単独でも混合物としても使用可能である。
【0046】
サブスタンスPアンタゴニストまたはCGRPアンタゴニストによれば、さらに、これら塩基性化剤のうちいくつかの刺激性作用を減少させることができる。
【0047】
還元組成物は、増粘された、またはされていないローション、クリーム、ゲルの形態または他のあらゆる適切な形態で与えることができ、髪のパーマネント変形のための還元組成物における使用が既知の添加剤を更に含有可能である。
還元組成物は、発熱反応タイプのものであってもよい。
還元組成物はまた、例えば、エタノール、プロパノールまたはイソプロパノールあるいはまたグリセロール等の溶媒を、組成物全重量に対して最高濃度で20%含有可能である。
【0048】
該組成物が髪のストレートパーマまたは縮れ取りの操作を目的とする場合、該還元組成物は、髪をできる限りぴんと張って保つために増粘クリームの形態で与えられることが好ましい。これらのクリームは、例えばステアリン酸グリセリル、ステアリン酸グリコール、自己乳化可能ワックス(self−emulsifiable wax)、脂肪アルコールなどを主成分とする“ヘビー”エマルションの形態で製造される。
【0049】
髪に“粘り付き(stick)”、セット時間中好ましい位置に保つカルボキシビニル=ポリマーまたはコポリマー等の増粘剤を含有する液体またはゲルもまた使用可能である。
【0050】
最後に、該組成物はまた、いわゆる“自己中性化(self−neutralizing)”あるいはまた“自己制御(self−regulated)”形態であってもよく、この場合は、還元剤を、パーマネントウェーブのための自己中性化還元組成物における使用が既知の少なくとも一のジスルフィドと組み合わされる。
【0051】
こうした既知のジスルフィドの中では、特に、ジチオグリコール酸、ジチオグリセリン、シスタミン、N,N'−ジアセチルシスタミン、シスチン、パンテチン及び、欧州特許出願354,835号に記載のN−(メルカプトアルキル)−ω−ヒドロキシアルキルアミドのジスルフィド、欧州特許出願368,763号に記載のN−モノ−またはN,N−ジアルキル−4−メルカトブチラミドのジスルフィド、欧州特許出願432,000号に記載のアミノメルカトアルキルアミドのジスルフィド、欧州特許出願465,342号に記載のN−(メルカプトアルキル)スクシンアミド酸またはN−(メルカプトアルキル)スクシンイミドの誘導体のジスルフィド、欧州特許出願514,282号に記載のアルキルアミノメルカトアルキルアミドのジスルフィド及び、欧州特許出願653,202号に記載のN−(メルカトアルキル)アルカンジアミドのジスルフィドを挙げることができる。これらのジスルフィドは、一般的に、還元剤に対して、0.5対2.5、好ましくは1対2のモル比で存在する。
【0052】
下記の濯ぎ段階(ii)の実行に先立ち、従来より、還元組成物を適用したケラチン繊維を数分間、一般的には2から40分、好ましくは5から30分おいて、還元剤がケラチン繊維に正確に作用するための充分な時間をとることが推奨される。この待ち時間は、一般的に処理した髪を空気(室温)にさらしておきながら行われるが、より高温で行うことも可能である。この待ち時間の間、続く段階の実行時間までにケラチン繊維が完全に乾燥することなく、湿った状態を保つよう留意される。
【0053】
本方法の第二段階(ii)においては、還元組成物を浸透させたケラチン繊維を、任意にサブスタンスPアンタゴニスト及び/またはCGRPアンタゴニストを添加した水性組成物で注意深く濯ぐ。
【0054】
第三段階(iii)では、ケラチン繊維に新たな形状を与える目的で、酸化組成物を上記の通り濯いだケラチン繊維に適用する。この酸化組成物は、サブスタンスPアンタゴニスト及び/またはCGRPアンタゴニストを含有可能である。
【0055】
処理の間ケラチン繊維に張力をかけ、望ましい形状に保つ機械的手段(ローラー、パーマ用ロッド等)は、固定段階の前または後に除去可能である。
【0056】
酸化組成物は、過酸化水素、アルカリ金属臭素酸塩、ペル塩、亜塩素酸塩またはポリチオナートまたはこれらの混合物、例えばアルカリ金属臭素酸塩とペル塩との混合物等より選択される酸化剤を含有する。例えば、臭素酸カリウム、過ホウ酸ナトリウムまたは亜塩素酸ナトリウムが使用可能である。
【0057】
過酸化水素濃度としては、1から10容量倍濃度(volumes)が可能であるが、好ましくは8容量倍濃度であり、一般的に、アルカリ金属臭素酸塩濃度は、酸化組成物全重量に対して1から12重量%、ペル塩濃度は0.1から15重量%である。
【0058】
酸化組成物のpHは、一般的に2から10である。
酸化組成物はこのタイプの組成物によく知られた化粧品添加物を含有可能である。
還元組成物を適用する場合と同様、酸化組成物を適用した髪は、次に数分間、一般的には3から30分、好ましくは5から15分の静置時間または待ち時間を経る。
【0059】
本発明に使用される還元組成物及び酸化組成物の媒体は、好ましくは水またはエタノール、イソプロパノールまたはブタノール等の低級アルコールとの水性/アルコール性溶液である。
【0060】
過酸化水素は、例えばフェナセチン、アセトアニリドまたはリン酸の一及び三ナトリウム塩を用いて、または8−ヒドロキシキノン=サルファートを用いて安定化可能である。
【0061】
酸化組成物はまた、塩基性化剤または酸性化剤、保存料、金属イオン封鎖剤またはパール剤を含有可能である。
【0062】
最後に、酸化組成物を浸透させたケラチン繊維を、一般的に、任意にサブスタンスPアンタゴニスト及び/またはCGRPアンタゴニストを添加可能な水で注意深く濯ぐ。
【0063】
最終的に、刺激または不快感が生じることなく髪に望ましい形状が得られる。
本発明の組成物の様々な構成成分の量は、当該分野で従来より使用されている通りである。
【0064】
下記の実施例は、本発明を、その範囲を限定することなく詳説するためのものである。
【0065】
【実施例】
(参照実施例1:パーマネント=ウェーブ組成物)
A:還元組成物
・チオグリコール酸 9.2g
・炭酸ナトリウム 1g
・モノエタノールアミン pHを8.5とする量
・Goldschmidt社により“Tegobetaine HS"の名で市販の、活性物質30%を含有するココイルアミドプロピルベタイン/グリセリル=モノラウラート(25/5)混合物0.3g AM
・塩化ストロンチウム 5g
・脱イオン水 全体を100gとする量
B:酸化組成物
・過酸化水素 全体で8容量倍濃度とする量
・クエン酸 pHを3とする量
・脱イオン水 全体を100gとする量
用いた操作は下記の通りである:巻いて(ローラーの直径:9mm)湿らせた髪に還元組成物を適用し、プラスチックのキャップを髪に被せ、続いて15分間の待ち時間をおいた。その後キャップを取り除き、髪を濯いだ。その後、酸化組成物を髪に適用し、10分間作用させた後ローラーを取り除いた。髪を水で濯ぎ、最後に乾燥させた。
【0066】
(実施例2)
同様の還元組成物を、塩化ストロンチウム5gに換えてSpantide IIを0.05g使用して実施例1の通りに調製した。酸化組成物は実施例1のものと同様とした。
【0067】
(実施例3)
同様の還元組成物を、塩化ストロンチウム5gに換えてCGRP 8−37を0.5g使用して実施例1の通りに調製した。酸化組成物は実施例1のものと同様とした。
【0068】
(実施例4)
同様の還元組成物を実施例1の通りに調製し、下記の通りに調製されるアイリス・パリダ抽出物5gを更に含む酸化組成物を調製した:
無菌条件下、イン・ビトロで培養した未分化のアイリス・パリダ細胞を、エルレンマイヤー・フラスコまたは発酵槽中で培養した後に50μmのシーブを用いて濾過し、回収した。27.5mlの脱イオン水をこうして新たに得られた原料55gに添加した。全混合物を、Turaxを用い、4℃にて(氷浴)1分間、24,000回転/分で粉砕した。粉砕した原料を4℃にて遠心分離した。上澄みを0.22μmで濾過した(殺菌濾過(sterilizing filtration))。こうして調製した抽出物を4℃で貯蔵した。これは、1リットル当たり約15gの固形物を含有していた。
【0069】
(参照実施例5:パーマネント・ウェーブ組成物)
サブスタンスPアンタゴニストを含有する組成物(A)
・塩化ストロンチウム6.3%を含有する
水性/アルコール性ローション(水/エタノール:90/10)
還元組成物(B)
・チオグリコール酸 9.4g
・アンモニア20%を含有するアンモニア水 11.5g
・重炭酸アンモニウム 5.8g
・EDTA五ナトリウム塩、40%の水溶液として 0.2g
・ココイルベタイン 0.45g
・ポリエチレングリコール(6EO)ラウラート(Interchimie社製の“Laurynol 13") 0.09g
・テトラメチルヘキサメチレンジアミン/1,3−ジクロロプロピレン重縮合物、60%水溶液として 2.0g
・ジアンモニウム=ジチオグリコラート、48%水溶液として 7.5g
・オキシエチレン(10EO)オレイルアルコール 1.5g
・脱イオン水 全体を100gとする量
酸化組成物(C)
・200容量倍濃度を含む過酸化水素 4.8g
・安定剤 適量
・酸性化剤 pHを3とする量
・脱イオン水 全体を100gとする量
パーマネント・ウェーブを作るために、サブスタンスPアンタゴニストを含有する組成物(A)をまず適用した後、前記実施例に記載した操作を続けて行った。
擬薬(A')について、パーマネント・ウェーブの前に適用された組成物(A)の緩和効果(soothing effect)を示すために試験を行った。この試験は、13人の被験者について実行した。
擬薬(A')は、水性/アルコール性溶液(水/エタノール:90/10)からなる。
該試験は、パーマネント・ウェーブの前にローション(A)を頭の一方の半分に適用し、ローション(A')を頭の他方の半分に適用し、パーマネント・ウェーブ段階中及びその前の不快感(刺すような痛み、痒みまたは焼けるような感覚)を評価することからなる。
試験の結果は図1に表され、縦座標の不快感の平均値の関数として、パーマネント・ウェーブ段階(1から10)を横座標に示し、これらの感覚を0から7に評価した(0は不快感なし、7は非常な不快感)。点線の曲線(1)は、擬薬で得られたものであり、実線の曲線(2)は、本発明のローションで得られたものである。
【0070】
該段階は下記の通りである:
1.ローション(A)または(A')の頭半分への適用;
2.髪をローラーに巻く;
3.組成物(B)の適用;
4.組成物(B)適用の2分後;
5.組成物(B)適用の5分後;
6.組成物(B)適用の10分後;
7.濯ぎ;
8.組成物(C)の適用;
9.組成物(C)適用の5分後;
10.濯ぎ。
図1は、サブスタンスPアンタゴニストを含有する本発明の組成物(A)の適用によって髪の処理が行われた場合の、著しい不快感の減少を示す。
【0071】
(実施例6:モノエタノールアミン試験)
敏感な頭皮をもつ14人の被験者へのモノエタノールアミンの適用により誘発される反応の後のサブスタンスPアンタゴニストの緩和効果を示す試験を行った。
この試験は、まず頭皮半分につき、5%の塩化ストロンチウムを含有する水性/アルコール性ローション(水/エタノール:90/10)または水性/アルコール性ローション(水/エタノール:90/10)からなる擬液のいずれかで処理し、10%のモノエタノールアミン水溶液を適用し、モノエタノールアミン水溶液の適用後15分まで、不快感(刺すような痛み、痒みまたは焼けるような感覚)を臨床的に評価することからなる。
【0072】
試験の結果を、縦座標の反応のパーセンテージ増加の平均値の関数として、時間(0から6と表現)を横座標に表した。点線の曲線(3)は、擬薬で得られたものであり、実線の曲線(4)は、本発明のローションで得られたものである。
横座標の時間に対応する実際の時間は下記の通りである:
1.本発明のローションまたは擬液の適用後で、モノエタノールアミン溶液の適用前;
2.モノエタノールアミン溶液適用の30秒後;
3.モノエタノールアミン溶液適用の2分後;
4.モノエタノールアミン溶液適用の5分後;
5.モノエタノールアミン溶液適用の10分後;
6.モノエタノールアミン溶液適用の15分後。
図2は、サブスタンスPアンタゴニストを含有する本発明のローションの適用によって髪の処理が行われた場合の、著しい反応の減少を示す。
Claims (12)
- パーマネント変形に適した媒体中に、刺激 性の副作用を有する少なくとも一の還元剤及び/または酸化剤を含有するケラチン繊維のパーマネント変形のための化粧品組成物であって、
センヂド、スパンチドII、アヤメ科抽出物、CGRP8−37 及びアンチCGRP抗体より選択される少なくとも一のサブスタンスPアンタゴニスト及び/又はCGRPアンタゴニストをさらに含有することを特徴とする化粧品組成物。 - 前記アンタゴニストが、組成物全重量に対して0.000001から30重量%の量で使用されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 前記アンタゴニストが、組成物全重量に対して0.0001から10重量%の量で使用されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 還元剤が、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、アルキルホスフィン、チオール及びこれらの混合物より選択されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
- 還元剤が、システイン及びその誘導体、システアミン及びその誘導体、チオ乳酸及びそのエステル、チオグリコール酸及びそのエステル、及びこれらの混合物より選択されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
- 酸化剤が、アルカリ金属臭素酸塩、ペル塩、亜塩素酸塩、ポリチオナート及びこれらの混合物より選択されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
- 酸化剤が、過ホウ酸ナトリウム、臭素酸カリウム、亜塩素酸ナトリウム及びこれらの混合物より選択されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
- 媒体が、水または水と有機溶媒との混合物からなる水性媒体であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
- 塩基性化剤または酸性化剤、保存料、金属イオン封鎖剤またはパール剤より選択される少なくとも一の補助剤をさらに含有することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
- ケラチン繊維のパーマネント変形を得る ためのケラチン繊維の処理方法であって、
下記の段階:
i)ケラチン繊維に還元組成物を適用するが、ケラチン繊維を機械的張力の下におくために必要な手段を、この還元剤の適用時、その前または後のいずれかに適用しておき、
ii)還元組成物が効果を示したら、ケラチン繊維を濯ぎ、
iii)酸化組成物をケラチン繊維に適用し、
iv)段階iiiの前または後に、張力をかける手段を取り除き、
v)ケラチン繊維を任意に濯ぎ、
vi)iからvの段階の少なくとも一の間及び/またはこれらのiからvの段階の少なくとも一の後に、
センヂド、スパンチドII、アヤメ科抽出物、CGRP8−37 及びアンチCGRP抗体より選択される少なくとも一のサブ スタンスPアンタゴニスト及び/又はCGRPアンタゴニス トを含有する組成物をケラチン繊維に適用する、
を含む方法。 - ケラチン繊維のパーマネント変形を得る ためのケラチン繊維の処理のためのキットであって、
還元剤を含有する第一組成物、及び
酸化剤を含有する第二組成物
を収容し、
前記二つの組成物が、ケラチン繊維に次々に適用することを意図して別々に実装されてなり、
これら組成物の少なくとも一つが、
センヂド、スパンチドII、アヤメ科抽出物、CGRP8−37 及びアンチCGRP抗体より選択される少なくとも一のサブ スタンスPアンタゴニスト及び/又はCGRPアンタゴニス トを含有するキット。 - ケラチン繊維のパーマネント変形を得る ためのケラチン繊維の処理のためのキットであって、
還元剤を含有する第一組成物、
酸化剤を含有する第二組成物、及び
センヂド、スパンチドII、アヤメ科抽出物、CGRP8−37 及びアンチCGRP抗体より選択される少なくとも一のサブ スタンスPアンタゴニスト及び/又はCGRPアンタゴニス トを含有する第三組成物
を収容し、
前記三つの組成物が、ケラチン繊維に次々に適用することを意図して別々に実装されてなるキット。
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