JP3615610B2 - Icメモリーカード取扱機におけるイジェクト・ロック装置 - Google Patents
Icメモリーカード取扱機におけるイジェクト・ロック装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば情報処理機器等に搭載されるICメモリーカード取扱機におけるイジェクト・ロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
情報処理機器等で使用されるICメモリーカードは、所定の位置でコネクタに差し込まれて取り付けられており、取り外す場合には、一般に、イジェクトボタンを押して排出する構造になっている。しかしながら、ICメモリーカードの動作状態中に排出されると、カード内の情報を破壊する虞がある。このため、従来のイジェクト機構では、ICメモリーカードの動作中における排出を防止するのに、イジェクト・ロック装置を設けたものもある。
【0003】
図8及び図9は従来のイジェクト・ロック装置の一例を示すもので、図8はその上面図、図9はその正面図である。
図8及び図9において、符号51はICメモリーカードである。52はICメモリーカード51が差し込まれるカードコネクタ部で、図8中の矢印70方向にICメモリーカードを抜き差し可能で、また図示していないが奥にはICメモリーカード51の端子と電気結合されるコネクタが取り付けられている。
【0004】
53はイジェクト用の回動部材で、この回動部材53は枢軸54を介してカードコネクタ部52に回動可能に取り付けられている。また、この回動部材53の一端53aはICメモリーカード51の移動通路内に突出され、他端53bはカードコネクタ部52の側面に突出されている。
【0005】
55はイジェクト用のスライド操作部材で、このスライド操作部材55はカードコネクタ部52のガイド部52aにより前後方向スライド自在に保持されている。また、一端(前面側)55a側にはイジェクトボタン56が取り付けられ、他端55bはカードコネクタ部52の背面側まで延ばされている。さらに、スライド部材55の中間部分には回動部材53の他端53bと対応して段差55cが設けられ、この段差55cが回動部材53の他端53bと当接結合可能な状態になっている。
【0006】
57はソレノイドで、スライド操作部材55のスライド領域内とスライド領域外とに移動可能なストッパー60(図9参照)を先端に取り付けているプランジャー58と、このプランジャー58を上記スライド領域外の方向に移動付勢している復帰用バネ部材59とを備えており、ソレノイド57に通電するとプランジャー58を上記スライド領域内にバネ部材59の付勢に抗して突出させておくことができる。
【0007】
図10はイジェクト・ロック装置の回路ブロック図である。この回路構成では、上記ソレノイド57の他に、電源61、スイッチ62、コントロール回路部63を備えている。
【0008】
次に、このように構成されたイジェクト・ロック装置の動作を説明する。まず、ICメモリーカード51がカードコネクタ部52に差し込まれると、その途中でメモリーカード51の先端に回動部材53の一端53aが当接される。さらに差し込むと、回動部材53が図8中の時計回り方向に枢軸54を支点として回転し、同時にスライド操作部材55を前側に押し出す。最終位置では、ICメモリーカード51は図示せぬコネクタに電気接続される。
次いで、電源61用のスイッチ62がオンされると、コントロール回路部63に電流が流されるとともにソレノイド57にも電流が流れ、プランジャー58がX1(図9参照)の距離突出し、ストッパー60がスライド操作部材55の後部を遮る。これにより、イジェクトボタン56を介してスライド操作部材55を後方へ押し込もうとしても、先端がストッパー60と衝突して押し込むことができない。すなわち、イジェクト・ロック状態となる。図8及び図9は、このイジェクト・ロック状態で示している。
【0009】
一方、ICメモリーカード51をイジェクトする場合は、スイッチ62をオフする。すると、コントロール回路部63への給電が断たれると同時に、ソレノイド57への給電も断たれる。すると、復帰用バネ部材59の力により、プランジャー58がストッパー60と共に上記スライド領域外に移動される。すなわち、図9中のX1の距離だけ戻る。
次いで、イジェクトボタン56を押すと、スライド操作部材55は後方に押すことができる。また、スライド操作部材55が後方に移動されるとき、回動部材53の他端側が押され、枢軸54を支点として回動部材53を図8中の反時計回り方向に回転させる。そして、スライド操作部材55は図8中のX2の距離押すことができ、これに伴う回動部材53の回転で、この回動部材53の一端53a側でICメモリーカード51の先端側がイジェクト方向(前側)に押され、ICメモリーカード51が途中まで排出される。また、この後は、人手により引き出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のイジェクト・ロック装置では、ICメモリーカード51を動作させているコントロール回路部63に給電している間、ソレノイド57への給電を続けている構成になっている。このため、長時間使用しているとソレノイド57が発熱する。したがって、この周辺実装部品についても耐熱性を高める必要があるので設計が難しく、また高価な部品を使用する必要があることから、コストが高くなっている問題点があった。さらに、電源61として電池等を用いている場合には、ソレノイド57の消費電力も含めた大容量の電源を必要とし、機器の小型化や軽量化の妨げともなっていた。
【0011】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は機器の小型化や軽量化を実現することが可能なICメモリーカード取扱機におけるイジェクト・ロック装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、イジェクト用部材の操作でICメモリーカードを排出するICメモリーカード取扱機におけるイジェクト・ロック装置において、装置全体への給電を制御する電源用スイッチ手段と、前記イジェクト用部材のイジェクト操作をブロックするストッパーと一体的に移動されるプランジャーを、前記ストッパーが前記イジェクト操作をブロックするブロック位置側に切り換え移動させるソレノイド手段と、前記プランジャーを、前記ストッパーが前記イジェクト操作をブロックしないアンブロック位置側へ移動付勢しているバネ手段と、前記ソレノイド手段への給電をオン・オフ制御する常閉型のソレノイド用スイッチ手段と、前記ブロック位置側に移動された前記プランジャーを前記ブロック位置でロックし、前記イジェクト用部材のイジェクト方向の操作でロックを解除可能なロック手段と、前記プランジャーが前記ブロック位置に切り換えられると前記ソレノイド用スイッチ手段をオフさせ、前記イジェクト用部材のイジェクト方向の操作に連動して前記ソレノイド用スイッチ手段をオンさせるカム手段とを設けるとともに、前記電源用スイッチ手段と前記ソレノイド手段を電源に対して直列に接続して成る構成としたものである。
【0013】
この構成によれば、ソレノイド手段によりプランジャーがバネ手段の付勢力に打ち勝ってストッパーと共にブロック位置に切り換え移動されると、プランジャー及びストッパーがロック手段によりブロック位置で保持されるとともに、ソレノイド用スイッチ手段がオフしてソレノイドへの給電が断たれる。したがって、プランジャー及びストッパーがブロック位置に移動されたら、その後はロック手段により保持し、ソレノイドへの給電は断たれるので、電力消費は無くなる。
また、プランジャー及びストッパーがブロック位置に移動されている状態において、イジェクト用の部材によりロック手段のロックが解除されようとするとソレノイド用スイッチ手段がオンする。このとき、電源用スイッチがオンしている場合はソレノイド手段に電流が流れてプランジャー及びストッパーをそのままブロック位置に保持して、それ以上、イジェクト部材がイジェクト動作が行われるのをブロックする。これに対して、電源用スイッチがオフしている場合はソレノイド手段には電流が流れず、バネ手段の付勢力でプランジャー及びストッパーがアンブロック位置に移動し、イジェクト用の部材のイジェクト動作を許容する。よって、電源が断たれているときだけ、イジェクト用の部材のイジェクト操作を許容することになるので、ICメモリーカードの動作状態中に排出するのを防ぐことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図2及び図3本発明に係るICメモリーカード取扱機におけるイジェクト・ロック装置の一形態例を示すもので、図2はその装置の全体構成をイジェクトロック状態で概略的に示す上面図、図3はその正面図である。また、図1は図2及び図3に示した同上装置の要部拡大斜視図で、図4と図5は同上装置の要部を示す図である。
【0015】
図1乃至図5において、符号1はICメモリーカードである。2はICメモリーカード1が差し込まれるカードコネクタ部で、図2中の矢印40方向にICメモリーカードを抜き差し可能で、また図示していないが奥にはICメモリーカード1の端子と電気結合されるコネクタが取り付けられている。
【0016】
3はイジェクト用の回動部材で、この回動部材3は枢軸4を介してカードコネクタ部2に回動可能に取り付けられている。また、この回動部材3の一端3aはICメモリーカード1の移動通路内に突出され、他端3bはカードコネクタ部2の側面に突出されている。
【0017】
5はイジェクト用のスライド操作部材で、このスライド操作部材5はカードコネクタ部2のガイド部2aにより前後方向スライド自在に保持されている。また、一端(前面側)5a側にはイジェクトボタン6が取り付けられ、他端5bはカードコネクタ部2の背面側近くまで延ばされている。さらに、スライド部材5の中間部分には回動部材3の他端3bと対応して段差5cが設けられ、この段差5cが回動部材3の他端3bと当接結合可能な状態になっている。
【0018】
7はソレノイドで、スライド操作部材5のスライド領域内(以下、これを「ブロック位置」と言う)とスライド領域外(以下、これを「アンブロック位置」と言う)とに移動可能なストッパー10(図1参照)を先端に取り付けているプランジャー8と、このプランジャー8を「アンブロック位置」の方向に移動付勢している復帰用バネ部材9と、ストッパー10と共に「ブロック位置」に配置されたプランジャー8を「ブロック位置」に保持しておくためのロック部材12を備えており、ソレノイド7に通電すると復帰用バネ部材9の力に打ち勝ってプランジャー8をストッパー10と共に「ブロック位置」に移動させることができる構造になっている。
【0019】
ソレノイド7の周辺部分における構造をさらに説明すると、ストッパー10は弾性変形可能な板材で形成されており、基端側はプランジャー8の先端にリベット13で固定され、片面10aがスライド操作部材5と略直角に交差する状態にして配置されている。また、ストッパー10の先端側には係止爪14が取り付けられている。この係止爪14は、先端側が尖り、途中が傾斜面14aとなり、後端には直角な係止面14bを有した断面略くさび状に形成されている。さらに、ストッパー10の上部先端側にはスイッチ制御用カム部材15が取り付けられている。このスイッチ制御用カム部材15は、ストッパー10の先端に延長された状態にして設けられている第1のカム面15aとストッパー10の片面10aから前方(スライド操作部材5が押し進んで来る方向)に突き出して設けられている第2のカム面15bとが形成されており、これら第1のカム面15aと第2のカム面15bは共に先端側に向かうに従って緩やかにカーブを描いて下る曲面として形成されている。
【0020】
なお、スイッチ制御用カム部材15と対応する位置にはアクチュエータレバー18が付いた常閉(ノーマルクローズ)型のマイクロスイッチ17が装置本体(不図示)に固定して設けられている。また、アクチュエータレバー18の先端にはスイッチ制御用カム部材15に当接可能なローラ19が取り付けられている。そして、このスイッチ制御用カム部材15は、ソレノイド7が駆動されてストッパー10がプランジャー8と共に「ブロック位置」側に移動されると、この「ブロック位置」に配置される直前で第1のカム面15aにローラ19が当接し、さらに移動されると第1のカム面15aをローラ19が乗り上げて止まり、アクチュエータレバー18を介してマイクロスイッチ17を開(オフ)させる。また、スライド操作部材5がイジェクト動作方向に押し込まれて、係止爪14が係止部16から外れる方向にストッパー10を弾性変形させると、第2のカム面15b上を下ってアクチュエータレバー18を下側に戻し、マイクロスイッチ17を再び閉(オン)させることができる構造になっている。
【0021】
ロック部材12は、プランジャー8と略平行に配設されて、一端12aがソレノイド7に固定されている。また、他端12bはプランジャー8側に略直角に折り曲げられ、この他端12bの先端に係止部16が形成されている。この係止部16はストッパー10の係止爪14と対応して設けられており、ソレノイド7が駆動されてストッパー10がプランジャー8と共に「ブロック位置」側に移動されると、この「ブロック位置」に配置される直前で傾斜面14aが係止部16の内側エッジ部分に当接し、さらに移動が進むとストッパー10を撓ませて係止爪14が逃げながら進む。また、「ブロック位置」に到達する直前で係止爪14が係止部16を通過し終わるように設定されており、通過し終わるとストッパー10の弾性で自己復帰され、係止爪14の係止面14bが係止部16と係合される「ロック位置」に移動する。そして、この「ロック位置」に配置された状態になると、プランジャー8が「アンブロック位置」に復帰しようとしても、係止面14bと係止部16との係合で復帰が阻止される。なお、このロックを解除するには、スライド操作部材5をイジェクト動作方向に押し込み、係止爪14が係止部16から外れる位置までストッパー10を弾性変形させると解除することができる。
【0022】
図6はイジェクト・ロック装置の回路ブロック図である。この回路構成では、上記ソレノイド7,マイクロスイッチ17の他に、電源19、電源用スイッチ20、コントロール回路部21を備えており、ソレノイド7と電源用スイッチ20とマイクロスイッチ17は電源19に対して直列接続されている。
【0023】
図7は図1乃至図6に示したイジェクト・ロック装置における動作タイムチャートである。そこで、次に本形態例におけるイジェクト・ロック装置の動作を動作タイムチャートを加えて説明する。
まず、電源スイッチ20がオフの状態でICメモリーカード1をカードコネクタ部2に差し込む。すると、その途中でICメモリーカード1の先端に回動部材3の一端3aが当接される。さらに差し込むと、回動部材3が図2中の時計回り方向に枢軸4を支点として回転し、同時にスライド操作部材5を前側に押し出す。最終位置では、ICメモリーカード1は図示せぬコネクタに電気接続される。
【0024】
次いで、電源19用のスイッチ20がオンされると、コントロール回路部21に電流が流される。また、プランジャー8は復帰用バネ部材9の付勢力で「アンブロック位置」にストッパー10と共に移動されていて、ローラ19とスイッチ制御用カム部材15とは離れた位置にあり、マイクロスイッチ17はオンになっている。したがって、スイッチ20がオンされると、ソレノイド7にも電流が流れ、復帰用バネ部材9の付勢力に打ち勝ってプランジャー8がX3(図3参照)の距離突出し、ストッパー10がスライド操作部材5の後部を遮るとともに、係止部16に係止爪14が係合される。また、プランジャー8が「ブロック位置」に移動する途中でスイッチ制御用カム部材15の第1のカム面15aにローラ19が当接され(図3参照)、続いて乗り上げてマイクロスイッチ17がオフになり(図3参照)、ソレノイド7への給電を断つ。ソレノイド7への給電を断つと、復帰用バネ部材9の付勢力でプランジャー8が「アンブロック位置」側に移動されようとするが、係止部16と係止爪14が係合されているので移動することが出来ず、この「アンブロック位置」で保持される。
【0025】
また、このスイッチ20がオンされている状態、すなわちICメモリーカード1が動作されている状態で、イジェクトボタン6を介してスライド操作部材5を後方へ押し込もうとすると、スライド操作部材5の先端5bがストッパー10と衝突する。さらに押し込むと、このストッパー10を後方に撓ませて図2中のX6の距離動かし、係止部16と係止爪14の係合を解除させることができるが、この係合が解除されるのに伴ってローラ19が第2のカム面15bを下り、マイクロスイッチ17が再びオンになる。したがってプランジャー8はストッパー10と共に「ブロック位置」に保持されたまま移動しない。このため、それ以上、スライド操作部材5を押し込むことは出来ず、ICメモリーカード1を排出させるまでには至らない。そして、イジェクトボタン6の押し込みを解除すると、ストッパー10の弾性復帰力でスライド操作部材5も押し戻されるとともに、係止爪14が再び係止部16に係合された状態に戻り、マイクロスイッチ17もローラ19が第2のカム面15bを上ることによって再びオフになる。図1乃至図4は、このイジェクト・ロック状態を示している。
【0026】
一方、ICメモリーカード1をイジェクトする場合は、電源スイッチ20をオフする。すると、コントロール回路部21への給電が断たれる。次いでイジェクトボタン6を介してスライド操作部材5を後方へ押し込むと、スライド操作部材5の先端5bがストッパー10と衝突し、さらに押し込むとストッパー10を後方に撓ませて図2中のX4の距離動かし、係止部16と係止爪14の係合を解除させる。すると、このときマイクロスイッチ17はオンされるが、電源スイッチ20がオフになっているのでソレノイド7には電源が流れない。したがって、復帰用バネ部材9の力により、プランジャー8がストッパー10と共に「アンブロック位置」に移動される。すなわち、図5中のX3の距離だけ戻る。
次いで、イジェクトボタン6をさらに押すと、スライド操作部材5もさらに後方に押すことができる。また、スライド操作部材5が後方に移動されるとき、回動部材3の他端3b側が押され、枢軸4を支点として回動部材3を図2中の反時計回り方向に回転させる。そして、スライド操作部材5は図2中のX4の距離押すことができ、これに伴う回動部材3の回転で、この回動部材3の一端3a側でICメモリーカード1の先端側がイジェクト方向(前側)に押され、ICメモリーカード1が途中まで図2中のX5の距離排出される。また、この後は、人手により引き出される。
【0027】
したがって、この形態例に示したイジェクト・ロック装置の構成によれば、ソレノイド7によりプランジャー8が復帰用バネ部材9の付勢力に打ち勝ってストッパー10と共に「ブロック位置」に切り換え移動されると、プランジャー8及びストッパー10が係止爪14と係止部16とでなるロック手段により「ブロック位置」で保持されるとともに、ソレノイド用のマイクロスイッチ17がオフしてソレノイド7への給電が断たれる。その後はロック手段(14,16)により保持し、ソレノイド7への給電は断たれるので、この間の電力消費は無くなる。また、プランジャー8及びストッパー10が「ブロック位置」に移動されている状態において、イジェクト用のスライド操作部材5によりロック手段(14,16)のロックが解除されようとするとソレノイド用マイクロスイッチ17がオンすることになり、電源用スイッチ20がオンしている場合はソレノイド7に電流が流れてプランジャー8及びストッパー10をブロック位置に保持して、それ以上、イジェクト用のスライド操作部材5によるイジェクト動作が行われるのをブロックする。これに対して、電源用スイッチ20がオフしている場合はソレノイド7には電流が流れず、復帰用バネ部材9の付勢力でプランジャー8及びストッパー10が「アンブロック位置」に移動し、スライド操作部材5によるイジェクト動作を許容することになる。よって、電源が断たれているときだけ、スライド操作部材5のイジェクト操作を許容することになるので、ICメモリーカード1の動作状態中に排出するのを防ぎ、カード内の情報を破壊したりする問題を確実に無くすことができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、電力消費を少なくすることができるので、電源として電池等を用いている場合でも小容量の電源で済み、機器の小型化や軽量化が可能になる。
また、ソレノイドに通電している時間も少ないので発熱もほとんど無く、耐熱性部品等を用いる必要もなくなることから安価な部品が使用でき、さらに設計も簡単になり、コストを下げて安価に提供することができる。
加えて、電源が断たれているときだけ、イジェクト部材のイジェクト操作を許容することになるので、ICメモリーカードの動作状態で排出するのを確実に防いで、カード内の情報の破壊を無くすことができる。
さらに、ソレノイドの通電が一時的で良いため、通電電流値を上げてより強力な移動を行わせ、動作の安定化を高めることも可能になる、等の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態例装置の要部拡大斜視図である。
【図2】本発明に係る一実施形態例装置の全体構成を概略的に示す上面図である。
【図3】本発明に係る一実施形態例装置の全体構成を概略的に示す正面図である。
【図4】本発明に係る一実施形態例装置の要部を示す図である。
【図5】本発明に係る一実施形態例装置の要部を示す図である。
【図6】本発明に係る一実施形態例装置の回路ブロック図である。
【図7】本発明に係る一実施形態例装置の動作タイムチャートである。
【図8】従来装置の一例を示す概略全体構成図である。
【図9】従来装置の全体構成を正面側より見て概略的に示す図である。
【図10】従来装置の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 ICメモリーカード 2 カードコネクタ部
3 イジェクト用の回動部材 5 イジェクト用のスライド操作部材
6 イジェクトボタン 7 ソレノイド
8 プランジャー 9 復帰用バネ部材
10 ストッパー 14 係止爪
15 スイッチ制御用カム部材 15a 第1のカム面
15b 第2のカム面 16 係止部
17 マイクロスイッチ 20 電源用スイッチ
Claims (4)
- イジェクト用部材の操作でICメモリーカードを排出するICメモリーカード取扱機におけるイジェクト・ロック装置において、
装置全体への給電を制御する電源用スイッチ手段と、
前記イジェクト用部材のイジェクト操作をブロックするストッパーと一体的に移動されるプランジャーを、前記ストッパーが前記イジェクト操作をブロックするブロック位置側に切り換え移動させるソレノイド手段と、
前記プランジャーを、前記ストッパーが前記イジェクト操作をブロックしないアンブロック位置側へ移動付勢しているバネ手段と、
前記ソレノイド手段への給電をオン・オフ制御する常閉型のソレノイド用スイッチ手段と、
前記ブロック位置側に移動された前記プランジャーを前記ブロック位置でロックし、前記イジェクト用部材のイジェクト方向の操作でロックを解除可能なロック手段と、
前記プランジャーが前記ブロック位置に切り換えられると前記ソレノイド用スイッチ手段をオフさせ、前記イジェクト用部材のイジェクト方向の操作に連動して前記ソレノイド用スイッチ手段をオンさせるカム手段とを設けるとともに、
前記電源用スイッチ手段と前記ソレノイド手段を電源に対して直列に接続したことを特徴とするICメモリーカード取扱機におけるイジェクト・ロック装置。 - 前記イジェクト用部材によるイジェクト方向の操作に連動した前記ロック手段の解除は、前記カム手段により前記ソレノイド用スイッチ手段がオンされた後に行われる
ことを特徴とする請求項1に記載のICメモリーカード取扱機におけるイジェクト・ロック装置。 - 前記ストッパーに、前記イジェクト用部材の押圧で変形可能な弾性部材を用いた請求項1または2に記載のICメモリーカード取扱機におけるイジェクト・ロック装置。
- 前記ソレノイド用スイッチ手段として、マイクロスイッチとカムを用いた請求項1、2または3に記載のICメモリーカード取扱機におけるイジェクト・ロック装置。
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JPH09190511A JPH09190511A (ja) | 1997-07-22 |
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Cited By (1)
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KR20180065500A (ko) * | 2016-12-08 | 2018-06-18 | 부경대학교 산학협력단 | 침수시 자동 가스주입 장치 |
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1996
- 1996-01-12 JP JP00381196A patent/JP3615610B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20180065500A (ko) * | 2016-12-08 | 2018-06-18 | 부경대학교 산학협력단 | 침수시 자동 가스주입 장치 |
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