JP3615529B2 - 鉄道模型用ポイント - Google Patents

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    • A63H19/00Model railways
    • A63H19/30Permanent way; Rails; Rail-joint connections
    • A63H19/32Switches or points; Operating means therefor

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道模型用ポイントに係り、特に、ポイントの切り替えに伴うレールの通電制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道模型車両を走行させる線路のレイアウトは、直線線路、曲線線路、ポイントといった線路単体を多数組み合わせることによって構成される。ポイントは、そこに進入してきた車両の進行先を切り替えるために用いられ、二股に分岐する汎用的なものから、例えばダブルスリップポイントやダブルクロスオーバーポイントといった複雑な構成のものまで、各種のタイプが市販されている。ユーザは、用途に応じたポイントを使用することにより、バラエティに富んだレイアウトを構成することができる。
【0003】
例えば、特開平9−84962号公報には、半選択式の鉄道模型用ポイントが開示されている。このポイントは、直線軌道より斜め側方に湾曲しながら分岐した分岐軌道を有する。直線軌道を構成する一対のレールのうち外側に位置するレール(アウタレール)は、ポイントの付け根と直線端とを結ぶ1本のレールで構成されている。また、分岐軌道を構成する一対のレールのうち外側の位置するレール(アウタレール)も、ポイントの付け根と分岐端とを結ぶ1本のレールで構成されている。これらのアウタレールは、ポイントの切り替え方向に拘わらず、常に電流が流れている。これに対して、直線軌道の内側のレール(インナレール)および分岐軌道の内側のレール(インナレール)は、ポイントの切り替え方向に応じて、通電状態が変化する。すなわち、切り替え方向が直線側の場合には、直線側のインナレールには電流が流れるが、分岐側のインナレールには電流が流れない。これとは逆に、切り替え方向が分岐側の場合には、分岐側のインナレールには電流が流れるが、直線側のインナレールには電流が流れない。このように、ポイントの切り替え方向に応じてレールへの通電も切り替える方式を「選択式」といい、特に、軌道を構成する一対のレールのうち、一方のレール(例えばインナレール)の通電状態のみを切り替え、他方のレール(例えばアウタレール)のそれを切り替えない(すなわち、常時通電させる)方式を「半選択式」という。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、レイアウト中に半選択式のポイントを用いる場合、ギャップを用いてレイアウトを複数の線路区間(ブロック)に分け、線路区間毎に通電制御を行う必要がある。ここで、「ギャップ」とは、すき間や溝といった意味であり、レールに流れる電流を絶縁するためにレールや線路を切った部分をいう。線路を小判状に敷いたエンドレス等の単純なレイアウトでは、一連のレールの極性が揃うため、レイアウトを複数の線路区間に分割する必要はない。しかしながら、例えば、線路をP状に敷いたリバースのように、列車の進行方向が逆転するパターンでは、一連のレールの極性が途中から逆になるため、ショートを起こしてしまう。そこで、このようなパターンでは、リバース区間の両端にギャップを設け、本線区間とは個別に通電制御を行う。線路区間の分割数は、レイアウトが複雑になるほど増大するため、それに応じて、レイアウトの通電制御系も複雑になるという不都合がある。それとともに、線路区間の分割数の増大に伴い、ユーザは、車両走行時に通電切替の操作を頻繁に行わなければならないので、操作性や利便性を損なうという不都合もある。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、レイアウトにおける線路区間の分割数の増大を抑制し、レイアウトの通電制御系の簡略化を図ることである。
【0006】
また、本発明の別の目的は、レイアウト上で車両を走行させる際に、通電切替を行う回数を減らすことで、ユーザの操作性および利便性の向上を図ることである。
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、本発明は、複数のアウタレールと、アウタレールの内側に設けられた複数のインナレールと、車両の進行先を選択的に切り替える先端レールとを有し、先端レールの切り替え方向に応じて、レールの電気的な接続状態が変化する鉄道模型用ポイントを提供する。このポイントは、少なくとも4つのアウタレールと、スイッチ部とを有する。第1のアウタレールは、一端側から内側に向かって延在し、一方の側部側に設けられている。第2のアウタレールは、一端側とは反対側に位置する他端側から内側に向かって延在し、一方の側部側に設けられ、かつ、第1のアウタレールと連続している。第3のアウタレールは、一端側から内側に向かって延在し、一方の側部とは反対側に位置する他方の側部側に設けられている。第4のアウタレールは、他端側から内側に向かって延在し、他方の側部側に設けられ、かつ、第3のアウタレールと連続している。スイッチ部は、先端レールと連動しており、先端レールの切り替え方向に応じて、第1のアウタレールと第2のアウタレールとを電気的に接続または分離し、第1のアウタレールと対をなすレールと第2のアウタレールと対をなすレールとを電気的に接続または分離し、第3のアウタレールと第4のアウタレールとを電気的に接続または分離し、かつ、第3のアウタレールと対をなすレールと第4のアウタレールと対をなすレールとを電気的に接続または分離する。
【0007】
ここで、本発明にかかる鉄道模型用ポイントは、外部レールと接続可能な4つの接続部を有し、接続部は、一端と他端とにそれぞれ2つずつ配置されているダブルスリップポイントであってもよい。このポイントにおいて、第1の接続部は、第1のアウタレールと、第1のアウタレールの内側に設けられた第1のインナレールとの対で構成され、一端における一方の側部側に設けられている。第2の接続部は、第2のアウタレールと、第2のアウタレールの内側に設けられた第2のインナレールとの対で構成され、他端における一方の側部側に設けられている。第3の接続部は、第3のアウタレールと、第3のアウタレールの内側に設けられた第3のインナレールとの対で構成され、一端における他方の側部側に設けられている。第4の接続部は、第4のアウタレールと、第4のアウタレールの内側に設けられた第4のインナレールとの対で構成され、他端における他方の側部側に設けられている。この場合、スイッチ部は、先端レールと連動しており、先端レールの切り替え方向に応じて、第2のアウタレールに、第1のアウタレールまたは第3のインナレールの一方を電気的に接続し、第2のインナレールに、第1のインナレールまたは第3のアウタレールの一方を電気的に接続し、第4のインナレールに、第3のインナレールまたは第1のアウタレールの一方を電気的に接続するとともに、第4のアウタレールに、第1のインナレールまたは第3のアウタレールの一方を電気的に接続する。
【0008】
また、上記構成を有するダブルスリップポイントにおいて、先端レールの切り替え方向に拘わらず、第2のアウタレールおよび第2のインナレールを、ダブルスリップポイントを構成するそれ以外のレールと電気的に分離可能な第1のギャップスイッチをさらに設けてもよい。また、先端レールの切り替え方向に拘わらず、第4のアウタレールおよび第4のインナレールを、ダブルスリップポイントを構成するそれ以外のレールと電気的に分離可能な第2のギャップスイッチをさらに設けてもよい。
【0009】
一方、本発明にかかる鉄道模型用ポイントは、外部レールと接続可能な3つの接続部を有し、1つの接続部が一端に配置されており、2つの接続部が他端に配置されているポイントであってもよい。このポイントにおいて、第1の接続部は、第1のアウタレールと、第3のアウタレールとの対で構成され、一端に設けられている。第2の接続部は、第2のアウタレールと、第2のアウタレールの内側に設けられた第1のインナレールとの対で構成され、他端における一方の側部側に設けられている。第3の接続部は、第4のアウタレールと、第4のアウタレールの内側に設けられた第2のインナレールとの対で構成され、他端における他方の側部側に設けられている。この場合、スイッチ部は、先端レールと連動しており、先端レールの切り替え方向に応じて、第1のインナレールと第3のアウタレールとを電気的に接続または分離するとともに、第2のインナレールと第1のアウタレールとを電気的に接続または分離する。
【0010】
また、上記構成を有するポイントにおいて、先端レールの切り替え方向に拘わらず、第4のアウタレールおよび第2のインナレールを、ポイントを構成するそれ以外のレールと電気的に分離可能なギャップスイッチをさらに設けてもよい。
【0011】
また、本発明にかかる鉄道模型用ポイントは、レールが取り付けられた道床と、道床の裏面に取り付けられた裏板と、裏板に形成され、レールのそれぞれと電気的に接続されている複数の配線とをさらに有してもよい。この配線のそれぞれは、スイッチ部が配置される部位に向かって延在していることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる完全選択式の鉄道模型用ポイントを2つの実施形態を例示して詳述する。ここで、「完全選択式」とは、ポイントの切り替え方向に応じて、軌道を構成するレール対の両方の通電状態を完全に切り替える方式をいう。
【0013】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる鉄道模型用ポイントの斜視図である。このポイント1は、軌道が略X状に交差した形態を有し、一般にダブルスリップポイントと呼ばれている。ポイント1は、外部の線路と接続可能な4つの接続部A〜Dを有し、鉄道模型車両の進行先をクロス方向(A−D,B−C)またはスリップ方向(A−B,C−D)のいずれかに設定する。以下、説明の便宜上、接続部Aが左上方向、接続部Bが右上方向、接続部Cが左下方向、接続部Dが右下方向に位置しているものとする。また、以下の説明において、部材に付された符号に”a”〜”d”が付されているものは、原則として、その部材が接続部A〜Dと位置的に対応することを意味する。
【0014】
このポイント1は、アウタレールおよびインナレール等を含む金属製のレール群2と、プラスチック製の道床3と、裏板4と、電磁石を内蔵した駆動ユニット5とを主体に構成されている。レール2は、道床3の表面に取り付けられおり、一対のレール2によって軌道が構成される。また、道床3の裏面には裏板4が取り付けられているとともに、道床3の側面に設けられた開口部には、着脱可能な駆動ユニット5が収納されている。駆動ユニット5には、図示しない制御装置に接続されたコード6が取り付けられており、このコード6を介して、制御装置側よりポイント切替用の駆動電流が供給される。
【0015】
つぎに、図2から図5に示す展開斜視図に従い、ポイント1の軌道構成について説明する。図2に示すように、道床3には、車両の脱線を防止するガードレール30a〜30dが一体形成されている。また、道床3の適宜の箇所には、複数の孔が設けられており、これらは、フロッグ係止用、レールとの電気的なコンタクト用、先端レールの切り替え用、或いは、ギャップスイッチの形成用といった各種の用途で用いられる。さらに、道床3の表面におけるレールの取付部位には、一対の爪部よりなるセットが多数並んで形成されている。1つのセットは、互いに向き合うようにフック状に突出しており、道床3の面方向より挿入されたレールを係止する。
【0016】
軌道がX状に交差する道床3の中央付近には、4つのフロッグ片20a〜20dが取り付けられている。具体的には、図2に示すように、一方のクロス方向(B−C)に対応する2つのフロッグ片20a,20dが、このクロス方向(B−C)に並ぶように道床3に取り付けられる。図6に示すように、左上のフロッグ片20aが有するフランジウェイ(車輪のフランジが通る溝)は、左下のインナレール22cと連続しており、右下のフロッグ片20dが有するフランジウェイは、右上のインナレール22bと連続している。つぎに、図3に示すように、他方のクロス方向(A−D)に対応する2つのフロッグ片20b,20cが、このクロス方向(A−D)に並ぶように、かつ、先に取り付けられたフロッグ片20a,20dと交差するように、道床3に取り付けられる。図6に示すように、左下のフロッグ片20cが有するフランジウェイは、左上のインナレール22aと連続しており、右上のフロッグ片20bが有するフランジウェイは、右下のインナレール22dと連続している。4つのフロッグ片20a〜20dは、互いに接触することなく配置されているため、それぞれを個別かつ独立的に通電できる。これらのフロッグ片20a〜20dの組み合わせによって、図6に示した略菱形状のフロッグ20が構成される。
【0017】
図4に示すように、道床3における上側部近傍には、2本のアウタレール21a,21bが取り付けられている。左上のアウタレール21aは、左上の接続部Aより内側に向かって円弧状に湾曲しながら延在しており、右上のアウタレール21bは、右上の接続部Bより内側に向かって円弧状に湾曲しながら延在している。そして、これらのアウタレール21a,21bの内側先端は、互いに接触することなく若干離間して向き合っている。これにより、上側を左右に亘って延在する2本のアウタレール21a,21bは、互いに絶縁された状態(すなわちギャップされた状態で)で連続する。一方、道床3における下側部近傍には、2本のアウタレール21c,21dが取り付けられている。左下のアウタレール21cは、左下の接続部Cより内側に向かって円弧状に湾曲しながら延在しており、右下のアウタレール21dは、右下の接続部Dより内側に向かって円弧状に湾曲しながら延在している。そして、これらのアウタレール21c,21dの内側先端は、互いに接触することなく若干離間して向き合っている。これにより、下側を左右に亘って延在する2本のアウタレール21c,21dは、互いに絶縁された状態(すなわちギャップされた状態)で連続する。本実施形態にかかるポイント1のレール配置上の特徴は、連続するアウタレール対(21a,21bまたは21c,21d)がギャップされている点にある。
【0018】
一方、道床3において、アウタレール21a〜21dの内側には、インナレール22a〜22dが取り付けられており、これらは位置的に対応するアウタレール21a〜21dと平行に延在している。すなわち、左上のインナレール22aは、左上の接続部Aよりポイント1の内側に向かって延在し、その外側のアウタレール21aと対になって軌道を形成する。右上のインナレール22bは、右上の接続部Bより内側に向かって延在し、その外側のアウタレール21bと対になって軌道を形成する。左下のインナレール22cは、左下の接続部Cより内側に向かって延在し、その外側のアウタレール21cと対になって軌道を形成する。そして、右下のインナレール22dは、右下の接続部Dより内側に向かって延在し、その外側のアウタレール21dと対になって軌道を形成する。
【0019】
図5に示すように、道床3の中央付近における上下左右の4ヶ所には、車両の走行軌道を選択的に設定する先端レール23a〜23dが取り付けられている。左上の先端レール23aは、略菱形状のフロッグ20の上頂部より左方に延在しており、右上の先端レール23bは、フロッグ20の上頂部より右方に延在している。また、左下の先端レール23cは、フロッグ20の下頂部より左方に延在しており、右下の先端レール23dは、フロッグ20の下頂部より右方に延在している。それぞれの先端レール23a〜23dは、その付け根側に設けられた回転軸を中心として回動可能であって、後述するリンク機構によって全てが一様に動作し、かつ、同様の切り替え方向に設定される。ただし、その回動範囲は、先端レール23a〜23dの先端がアウタレール21a〜21dに接触する位置(クロス方向)からガードレール30a〜30dに接触する位置(スリップ方向)までの範囲内に規制される。
【0020】
また、先端レール23a〜23dの通電状態は、その接触先に応じて決定される。すなわち、その先端がアウタレール21a〜21dに接触している場合、アウタレール21a〜21dから先端レール23a〜23dに給電されるため、先端レール23a〜23dはアウタレール21a〜21dと同じ通電状態となる。これに対して、先端がガードレール30a〜30dに接触している場合、ガードレール30a〜30dは道床3と同じプラスチック製なので、先端レール23a〜23dには給電されず、これらは他のレールと絶縁される。ポイント1の軌道端に相当する接続部A〜Dには、ジョイント24a〜24dが取り付けられており、これによって、ポイント1が外部の線路と電気的に接続される。
【0021】
つぎに、図6に示す上面図を参照して、アウタレール21a〜21dとインナレール22a〜22dとの位置的関係について説明する。それぞれのアウタレール21a〜21dは、ポイント1の側部に最も近い位置に設けられている。具体的には、ポイント1の上側部側に位置するアウタレール21aは、ポイント1の左端(接続部A)から内側に向かって延在している。同じく上側部側に位置するアウタレール21bは、ポイント1の右端(接続部B)から内側に向かって延在している。これらのアウタレール21a,21bは、ポイント1の上側部側において連続的に延在しているが、それぞれに対して電流を別系統で流せるように互いに絶縁されている。一方、ポイント1の下側部側に位置するアウタレール21cは、ポイント1の左端(接続部C)から内側に向かって延在している。同じく下側部側に位置するアウタレール21dは、ポイント1の右端(接続部D)から内側に向かって延在している。これらのアウタレール21c,21dは、ポイント1の下側部側において連続的に延在しているが、それぞれに対して電流を別系統で流せるように互いに絶縁されている。
【0022】
一方、インナレール22a〜22dは、アウタレール21a〜21dの内側に設けられており、位置的に対応するアウタレール21a〜21dと対になって軌道を形成する。具体的には、左上のアウタレール21aと対になって軌道を形成するインナレール22aは、左上の接続部Aからその内側に向かって延在している。右上のアウタレール21bと対になるインナレール22bは、右上の接続部Bからその内側に向かって延在している。また、左下のアウタレール21cと対になるインナレール22cは、左下の接続部Cからその内側に向かって延在しており、右下のアウタレール21dと対になるインナレール22dは、右下の接続部Dからその内側に向かって延在している。
【0023】
ポイント1上における車両の走行軌道は、ポイント1の切り替え方向(クロス方向またはスリップ方向)に応じて設定される。図7は、ポイント1の切り替え方向に応じた走行軌道の説明図である。同図(a)は、ポイント1がクロス方向に設定されているケースを示す。このケースでは、全ての先端レール23a〜23dがアウタレール21a〜21dと接触するため、左上の接続部Aと右下の接続部Dとを結ぶ走行軌道が形成されるとともに、左下の接続部Cと右上の接続部Bとを結ぶ走行軌道が形成される。例えば、接続部(A−D)間を結ぶ走行軌道(点線で図示)に関して、接続部Aのアウタレール21aは、これと接触している左上の先端レール23aと、右上のフロッグ片20bのフランジウェイとを介して、接続部Dのインナレール22dと連続する。また、接続部Aのインナレール22aは、左下のフロッグ片20cが有するフランジウェイと、アウタレール21dと接触している右下の先端レール23dとを介して、接続部Dのアウタレール21dと連続する。
【0024】
同図(b)は、ポイント1がスリップ方向に設定されているケースを示す。このケースでは、先端レール23a〜23dがアウタレール21a〜21dと離間するため、左上の接続部Aと右上の接続部Bを結ぶ走行軌道が形成されるとともに、左下の接続部Cと右下の接続部Dとを結ぶ走行軌道が形成される。例えば、接続部(A−B)間を結ぶ走行軌道(点線で図示)に関して、接続部Aのアウタレール21aは、左上の先端レール23aがこれと離間しているため、接続部Bのアウタレール21bと連続する。また、接続部Aのインナレール22aは、左下のフロッグ片20cが有するフランジウェイと、右下のフロッグ片20dが有するフランジウェイとを介して、接続部Bのインナレール22bと連続する。
【0025】
つぎに、図8から図11に示す展開斜視図に従い、道床3の内部構成について説明する。道床3内には、先端レール23a〜23dを切り替えるリンク機構と、このリンク機構と連動してレールへの通電を行う通電機構と、ギャップスイッチ機構とが設けられている。
【0026】
図8に示すように、接点7a〜7dは、道床3の表裏面間を貫通するコンタクト孔33a〜33dに挿入されており、接点8a〜8dは、道床3の表裏面間を貫通するコンタクト孔34a〜34dに挿入されている。これらの接点7a〜7d,8a〜8dは、金属薄板を斗形状の折り曲げた導電性の部材であって、四角状の頭部と、この頭部より斜めに延在する腕部とを有する。また、4つのコンタクト孔33a〜33dは、4本のアウタレール21a〜21dの取付部位に設けられており、これらの孔33a〜33dよりアウタレール21a〜21dが道床3の裏側に露出する。そして、これらの孔33a〜33dに接点7a〜7dの頭部を道床3の裏側より嵌入することで、アウタレール21a〜21dとそれに対応する接点7a〜7dとが電気的に接続される。
【0027】
一方、4つのコンタクト孔34a〜34dは、4本のインナレール22a〜22dの取付部位に設けられており、これらの孔34a〜34dよりインナレール22a〜22dが道床3の裏側に露出する。そして、これらの孔34a〜34dに接点8a〜8dの頭部を道床3の裏側より嵌入することで、インナレール22a〜22dとそれに対応する接点8a〜8dとが電気的に接続される。なお、接点7a〜7d,8a〜8dの腕部は、後述する裏板4に形成された配線パターンと電気的に接続される。
【0028】
図9に示すように、道床3の裏側には、リンク機構の一部を構成し、ポイント1の幅方向に変位可能な一対の駆動アーム9,10が取り付けられている。それぞれの駆動アーム9,10は、略コ字状に折り曲がっており、その中央に設けられた突起は、図10に示すリンク機構の一部を構成するガイド体14側に設けられたガイド孔と係合している。また、駆動アーム9,10の両端に設けられた爪は、孔35a〜35dに挿通された先端レール23a〜23d側の突起と係合している。具体的には、駆動アーム9の一端は、左上の先端レール23aと係合し、その他端は右上の先端レール23bと係合している。また、駆動アーム10の一端は、左下の先端レール23cと係合し、その他端は右下の先端レール23dと係合している。
【0029】
ギャップスイッチ機構は、ポイント1の切り替え方向に拘わらず、ギャップを設定することが可能な接続部B,Dに相当する一対のレールを、ポイント1を構成するそれ以外のレールと選択的に絶縁する。この機構は、一対のスイッチ基体11,12と、これらに取り付けられている一対のギャップベロ11a,12aとで構成されている。スイッチ基体11,12が孔32a,32bに嵌入された状態において、スイッチ基体11,12の頭部は道床3の表面に臨んでおり、その頂部にはマイナスドライバを挿入可能な溝が設けられている。マイナスドライバによってスイッチ基体11,12を回動させることにより、後述する配線パターンにおけるギャップベロ11a,12aの接続状態が切り替わり、ギャップ設定の有無が切り替えられる。
【0030】
図10に示すように、スイッチ接点16a〜16dと一体化されてスイッチ部としても機能するガイド体14には、永久磁石15が取り付けられている。この永久磁石15と駆動ユニット5側の電磁石との間に生じる電磁作用によって、ガイド体14はポイントの長手方向(左右方向)に変位し、この変位に伴いスイッチ接点16a〜16dも長手方向に変位する。これらのスイッチ接点16a〜16dの変位によって、配線パターンを構成する配線間の接続状態が切り替わる。また、ガイド体14の中央には、略平行四辺形状の一対のガイド孔がポイント1の長手方向線に対して線対称に形成されている。これらのガイド孔は、駆動アーム9,10の中央に設けられた突起と係合しており、ガイド体14の長手方向の変位を駆動アーム9,10の幅方向の変位へと変換する。すなわち、ガイド体14が長手方向に変位する場合、駆動アーム9,10側の突起がガイド孔の斜辺を摺動し、駆動アーム9,10が幅方向に変位するため、先端レール23a〜23dが回動する。このように、ガイド体14の変位に応じて、リンク機構による先端レール23a〜23dを切り替えが行われ、それと連動して通電機構による通電切り替えも行われる。
【0031】
スプリング17a〜17dは、道床3の表裏面間を貫通する4つのフロッグ片孔31a〜31dに挿入されており、これらの孔31a〜31dは、4つのフロッグ片20a〜20dの取付部位に設けられている。これらのフロッグ片孔31a〜31dに対してスプリング17a〜17dを道床3の裏側より挿入することで、フロッグ片20a〜20dとそれに位置的に対応するスプリング17a〜17dとが電気的に接続される。なお、スプリング17a〜17dの下部は、配線パターンを構成する配線と電気的に接続される。
【0032】
図11に示すように、道床3の裏側には、裏板4がネジによって取り付けられる。この裏板4の一方の面には、複数の配線で構成された配線パターンが設けられている。図12は、裏板4に形成された配線パターンを含む通電機構の説明図である。同図において、斜線で示した領域が配線に相当し、複数の配線18a〜18lが適宜のレイアウトで配置されている。これらの配線18a〜18lは、スイッチ部が配置される部位、すなわち、スイッチ接点16a〜16dが取り付けられる部位に向かって延在している。
【0033】
レールと電気的に接続された端点7a〜7d,8a〜8dおよびスプリング17a〜17dは、配線18a〜18lのいずれかと電気的に接続されている。具体的には、接点7aにより、左上のアウタレール21aが配線18aと接続され、接点7bにより、右上のアウタレール21bが配線18iに接続される。接点7cにより、左下のアウタレール21cが配線18dに接続され、接点7dにより、右下のアウタレール21dが配線18lに接続される。また、接点8aにより、左上のインナレール22aが配線18cに接続され、接点8bにより、右上のインナレール22bが配線18jに接続される。接点8cにより、左下のインナレール22cが配線18bに接続され、接点8dにより、右下のインナレール22dが配線18kに接続される。さらに、スプリング17aにより、左上のフロッグ片20aが配線18cに接続され、スプリング17bにより、右上のフロッグ片20bが配線18jに接続される。スプリング17cにより、左下のフロッグ片20cが配線18bに接続され、スプリング17dにより、右下のフロッグ片20dが配線18kに接続される。
【0034】
配線パターンにおける配線間の接続は、互いに連動する一対のギャップベロ11a,12aが回転方向に変位することによって切り替わる。一方のギャップベロ11aの回動により、配線18eと配線18iとが接続または分離されるとともに、配線18gと配線18jとが接続または分離される。これらの配線18g,18jを分離した場合、接続部Bの軌道を構成する一対のレール21b,22bは、ポイント1中の他のレールと絶縁される。また、他方のギャップベロ12aの回動により、配線18fと配線18kとが接続または分離されるとともに、配線18hと配線18lとが接続または分離される。これらの配線18f,18kを分離した場合、接続部Dの軌道を構成する一対のレール21d,22dは、ポイント1中の他のレールと絶縁される。
【0035】
また、配線パターンにおける配線間の接続は、互いに連動する4つのスイッチ端点16a〜16dがポイント1の長手方向(左右方向)に変位することによっても切り替わる。図13は、スイッチ接点16a〜16dが右方向に変位した場合における配線接続の説明図である。なお、同図に示した黒点は、レール等とのコンタクトが取られている部位に相当する(図14についても同様)。このケースでは、スイッチ端点16aにより、配線18bと配線18eとが接続されるため、横線で示した電流経路18b,18e,18iが形成される。スイッチ端点16bにより、配線18cと配線18hとが接続されるため、縦線で示した電流経路18c,18h,18lが形成される。スイッチ接点16cにより、配線18aと配線18fとが接続されるため、白抜きで示した電流経路18a,18f,18kが形成される。また、スイッチ端点16dにより、配線18dと配線18gとが接続されるため、斜線で示した電流経路18d,18g,18jが形成される。
【0036】
図14は、スイッチ接点16a〜16dが左方向に変位した場合における配線接続の説明図である。このケースでは、スイッチ端点16aにより、配線18aと配線18eとが接続されるため、白抜きで示した電流経路18a,18e,18iが形成される。スイッチ端点16bにより、配線18cと配線18gとが接続されるため、縦線で示した電流経路18c,18g,18jが形成される。スイッチ端点16cにより、配線18bと配線18fとが接続されるため、横線で示した電流経路18b,18f,18kが形成される。また、スイッチ端点16dにより、配線18dと配線18hとが接続されるため、斜線で示した電流経路18d,18h,18lが形成される。
【0037】
つぎに、上述したリンク機構と通電機構との連動関係について説明する。図15は、クロス方向における先端レール23a〜23dの切り替えの説明図である。ポイント1をクロス方向に設定する場合、駆動ユニット5に対して正方向の駆動電流を供給する。これにより、駆動ユニット5内の電磁石が電磁力を発生し、その電磁作用によって、永久磁石15が取り付けられているガイド体14が右に変位する。上側のガイド孔と係合している駆動アーム9の突起90は、右に変位するガイド孔の左斜辺に沿って押し上げられる。これにより、駆動アーム9の両端91a,91bと係合している先端レール23a,23b側の突起も押し上げられる。その結果、左上の先端レール23aは時計方向に回動して、その先端が左上のアウタレール21aと接触するとともに、右上の先端レール23bは反時計方向に回動して、その先端が右上のアウタレール21bと接触する。
【0038】
一方、下側のガイド孔と係合している駆動アーム10の突起100は、このガイド孔の左斜辺に沿って押し下げられる。これにより、駆動アーム10の両端101a,101bと係合している先端レール23c,23d側の突起も押し下げられる。その結果、左下の先端レール23cは反時計方向に回動して、その先端が左下のアウタレール21cと接触するとともに、右下の先端レール23dは時計方向に回動して、その先端が右下のアウタレール21dと接触する。
【0039】
図17は、クロス方向におけるレールの通電状態を示す図である。クロス方向の設定時では、レールの極性も含めて、クロス方向に連続したレールが同一の通電状態になるように接続される。すなわち、クロス方向(A−D)の軌道に関しては、一方のレール群21a,23a,20b,22dを一方の極性の電流が流れる。なぜなら、左上のアウタレール21a、右上のフロッグ片20bおよび右下のインナレール22dは、裏板4における白抜きで示した電流経路を介して電気的に接続され、左上の先端レール23aは左上のアウタレール21aと接触しているからである。また、この軌道に関して、他方のレール群22a,20c,23d,21dを反対の極性の電流が流れる。左上のインナレール22a、左下のフロッグ片20cおよび右下のアウタレール21dは、裏板4における縦線で示した電流経路を介して電気的に接続され、右下の先端レール23dは右下のアウタレール21dと接触しているからである。
【0040】
一方、クロス方向(B−C)の軌道に関しては、一方のレール群22c,20a,23b,21bを一方の極性の電流が流れる。左下のインナレール22c、左上のフロッグ片20aおよび右上のアウタレール21bは、裏板4における横線で示した電流経路を介して電気的に接続され、右上の先端レール23bは右上のアウタレール21bと接触しているからである。また、この軌道に関して、他方のレール群21c,23c,20d,22bを反対の極性の電流が流れる。左下のアウタレール21c、右下のフロッグ片20dおよび右上のインナレール22bは、裏板4における斜線で示した電流経路を介して電気的に接続され、左下の先端レール23cは左下のアウタレール21cと接触しているからである。
【0041】
図16は、スリップ方向における先端レール23a〜23dの切り替えの説明図である。ポイント1をスリップ方向に設定する場合、駆動ユニット5に対して逆方向の駆動電流を供給する。これにより、駆動ユニット5から生じた電磁力によって、ガイド体14が左に変位する。上側のガイド孔と係合している駆動アーム9の突起90は、左に変位するガイド孔の右斜辺に沿って押し下げられる。これにより、駆動アーム9の両端91a,91bと係合している先端レール23a,23b側の突起も押し下げられる。その結果、左上の先端レール23aは反時計方向に回動して、その先端が左上のアウタレール21aと離間するとともに、右上の先端レール23bは時計方向に回動して、その先端が右上のアウタレール21bと離間する。一方、下側のガイド孔と係合している駆動アーム10の突起100は、このガイド孔の右斜辺に沿って押し上げられる。これにより、駆動アーム10の両端101a,101bと係合している先端レール23c,23d側の突起も押し上げられる。その結果、左下の先端レール23cは時計方向に回動して、その先端が左下のアウタレール21cと離間するとともに、右下の先端レール23dは反時計方向に回動して、その先端が右下のアウタレール21dと離間する。
【0042】
図18は、スリップ方向におけるレールの通電状態を示す図である。スリップ方向の設定時では、レールの極性も含めて、スリップ方向に連続したレールが同一の通電状態になるように接続される。すなわち、スリップ方向(A−B)の軌道に関しては、一方のレール群21a,21bを一方の極性の電流が流れる。なぜなら、左上のアウタレール21aと右上のアウタレール21bとは、裏板4における白抜きで示した電流経路を介して電気的に接続されるからである。また、この軌道に関して、他方のレール群22a,20c,20d,22bを反対の極性の電流が流れる。左上のインナレール22a、左下のフロッグ片20c、右下のフロッグ片20dおよび右上のインナレール22bは、裏板4における縦線で示した電流経路を介して電気的に接続されるからである。
【0043】
一方、スリップ方向(C−D)の軌道に関しては、一方のレール群22c,20a,20b,22dを一方の極性の電流が流れる。左下のインナレール22c、左上のフロッグ片20a、右上のフロッグ片20bおよび右下のインナレール22dは、裏板4における横線で示した電流経路を介して電気的に接続されるからである。また、この軌道に関して、他方のレール群21c,21dを反対の極性の電流が流れる。左下のアウタレール21cおよび右下のアウタレール21dは、裏板4における斜線で示した電流経路を介して電気的に接続されるからである。
【0044】
このように、ポイント1を構成するレール間の電気的な接続または分離は、先端レール23a〜23dと連動して行われ、かつ、先端レールの切り替え方向に応じて選択的に設定される。すなわち、クロス方向の軌道が形成される場合、左上のアウタレール21aと右上のアウタレール21bとは電気的に分離され、左下のアウタレール21cと右下のアウタレール21dとは電気的に分離される。また、スリップ方向の軌道が形成される場合、左上のアウタレール21aと右上のアウタレール21bとは電気的に接続されるとともに、左下のアウタレール21cと右下のアウタレール21dとは電気的に接続される。より具体的には、左上のアウタレール21aは、右上のアウタレール21bまたは右下のインナレール22dの一方と電気的に接続される。このアウタレール21aと対をなす左上のインナレール22aは、右上のインナレール22bまたは右下のアウタレール21dの一方と電気的に接続される。また、左下のアウタレール21cは、右下のアウタレール21dまたは右上のインナレール22bの一方を電気的に接続される。このアウタレール21cと対をなす左下のインナレール22cは、右下のインナレール22dまたは右上のアウタレール21bの一方と電気的に接続される。以上の説明から分かるように、このポイント1の通電方式は、ポイントの切り替え方向に応じて、軌道を構成するレール対の両方の通電状態が完全に切り替わる完全選択式である。
【0045】
このような完全選択式のポイント1によれば、ポイント1の切り替え方向に応じて、軌道を構成する一対のレールの双方の通電状態が切り替えられる。換言すれば、このポイント1では、正極側のレールの通電設定および負極側のレールの通電設定の双方が、ポイント1上の車両の走行軌道に合わせて行われる。これにより、車両の進行方向に応じた通電状態の設定を、ポイント1の切り替え操作のみで行うことができるため、通電切替の操作を別個に行う必要がない。このような完全選択式のポイント1を用いてレイアウトを構成すれば、通電制御を個別に行う線路区間の分割数の増加を抑制できる。その結果、レイアウトが複雑化しても、レイアウトの通電制御系を簡素化できるという効果がある。それとともに、ユーザは、線路区間の分割数が少なくなった分だけ、車両走行時における通電切替の操作回数も少なくなるので、操作性の向上と利便性の向上とを図ることができる。
【0046】
また、本実施形態にかかるポイント1は、2つのギャップスイッチを有している。一方のギャップスイッチを操作することにより、先端レール23a〜23dの切り替え方向に拘わらず、接続部Bを構成する一対のレール21b,22bをポイント1中のそれ以外のレールと電気的に分離することができる。また、他方のギャップスイッチを操作することにより、先端レール23a〜23dの切り替え方向に拘わらず、接続部Dを構成する一対のレール21d,22dをポイント1中のそれ以外のレールと電気的に分離することができる。このようなポイント1自身に内蔵されているギャップスイッチを活用することにより、ギャップを別個に設定する必要がなくなるため、ユーザの利便性の向上を図ることができる。なお、上述した実施形態では、2つのギャップスイッチを内蔵したポイント1について説明したが、1つのギャップスイッチを接続部Bまたは接続部Dのいずれか一方のみに設けてもよい。
【0047】
(第2の実施形態)
つぎに、軌道が略Y状に交差した形態を有する汎用的なポイントに本発明を適用した実施形態について説明する。図19は、第2の実施形態にかかる鉄道模型用ポイントの斜視図である。このポイント110は、外部の線路と接続可能な3つの接続部A〜Cを有し、鉄道模型車両の進行先を直線方向(A−B)または分岐方向(A−C)のいずれかに設定する。以下、説明の便宜上、接続部Aが右方向、接続部Bが左下方向、接続部Cが左上方向に位置しているものとする。
【0048】
このポイント110は、アウタレールおよびインナレール等を含む金属製のレール群400と、レール群400が取り付けられたプラスチック製の道床111と、駆動ユニット112とを主体に構成されている。道床111の側面に設けられた開口部には、着脱可能な駆動ユニット112が収納されている。駆動ユニット112には、図示しない制御装置に接続されたコード113が取り付けられており、このコード113を介して、制御装置側よりポイント切替用の駆動電流が供給される。また、道床111の接続部C側には、上述した構成を有するギャップスイッチが設けられている。
【0049】
軌道が交差する道床111の中央付近には、2つのフロッグ片40a,40bが取り付けられている。フロッグ片40aは、接続部B側に取り付けられており、フロッグ片40bは、接続部C側に取り付けられている。これら2つのフロッグ片40a,40bは、互いに接触することなく配置され、フロッグ40を構成する。
【0050】
道床111には、4本のアウタレール41a〜41dが取り付けられている。これらのうち、道床111における下側部近傍には、2本のアウタレール41a,41bが取り付けられている。右下のアウタレール41aは、右の接続部Aより内側に向かって直線的に延在しており、左下のアウタレール41bは、左下の接続部Bより内側に向かって直線的に延在している。そして、これらのアウタレール41a,41bの内側先端は、互いに接触することなく若干離間して向き合っている。これにより、下側を左右に亘って延在する2本のアウタレール41a,41bは、互いに絶縁された状態で連続する。一方、道床111における上側部近傍には、2本のアウタレール41c,41dが取り付けられている。右上のアウタレール41cは、右の接続部Aより内側に向かって円弧状に湾曲しながら延在しており、左上のアウタレール41dは、左上の接続部Cより内側に向かって円弧状に湾曲しながら延在している。そして、これらのアウタレール41c,41dの内側先端は、互いに接触することなく若干離間して向き合っている。これにより、下側を左右に亘って延在する2本のアウタレール41c,41dは、互いに絶縁された状態で連続する。
【0051】
一方、道床111において、アウタレール41b,41dの内側には、インナレール42a,42bが取り付けられており、これらは位置的に対応するアウタレール41b,41dと平行に延在している。すなわち、左下のインナレール42aは、左下の接続部Bよりポイント110の内側に向かって延在し、その外側のアウタレール41bと対になって軌道を形成する。左上のインナレール42bは、左上の接続部Cより内側に向かって延在し、その外側のアウタレール41dと対になって軌道を形成する。
【0052】
道床111の中央付近には、車両の走行軌道を選択的に設定する先端レール43が取り付けられている。この先端レール43は、フロッグ40の接続部A側の頂部より右方に延在している。また、この先端レール43は、その付け根側に設けられた回転軸を中心として回動可能である。ただし、その回動範囲は、先端レール43の先端がアウタレール41cに接触する位置(直線方向)からアウタレール41aに接触する位置(分岐方向)までの範囲内に規制される。先端レール43の通電状態は、その接触先に応じて決定される。すなわち、その先端がアウタレール41cに接触している場合、アウタレール41cから先端レール43に給電される。これに対して、その先端がアウタレール41aに接触している場合、アウタレール41aから先端レール43に給電される。
【0053】
つぎに、ポイント110におけるアウタレール41a〜41dとインナレール42a,42bとの位置的関係について説明する。それぞれのアウタレール41a〜41dは、ポイント110の側部に最も近い位置に設けられている。具体的には、ポイント110の下側部側に位置するアウタレール41aは、ポイント110の右端(接続部A)から内側に向かって延在している。同じく下側部側に位置するアウタレール41bは、ポイント110の左端(接続部B)から内側に向かって延在している。これらのアウタレール41a,41bは、ポイント110の上側部側において連続的に延在しているが、それぞれに対して電流を別系統で流せるように互いに絶縁されている。
【0054】
一方、ポイント110の上側部側に位置するアウタレール41cは、ポイント110の右端(接続部A)から内側に向かって延在している。同じく上側部側に位置するアウタレール41dは、ポイント110の左端(接続部C)から内側に向かって延在している。これらのアウタレール41c,41dは、ポイント110の上側部側において連続的に延在しているが、それぞれに対して電流を別系統で流せるように互いに絶縁されている。一方、インナレール42a,42bは、アウタレール41b,41dの内側に設けられており、位置的に対応するアウタレール41b,41dと対になって軌道を形成する。具体的には、左下のアウタレール41bと対になって軌道を形成するインナレール42aは、左下の接続部Bからその内側に向かって延在している。左上のアウタレール41dと対になるインナレール42bは、左上の接続部Cからその内側に向かって延在している。
【0055】
ポイント110上における車両の走行軌道およびレールの通電状態は、ポイント110の切り替え方向(直線方向または分岐方向)に応じて設定される。図20は、直線方向におけるレールの通電状態を示す説明図である。このケースでは、先端レール43がアウタレール41cと接触するため、接続部Aと接続部Bとを結ぶ走行軌道が形成される。接続部(A−B)間を結ぶ走行軌道に関して、接続部Aのアウタレール41aは、接続部Bのアウタレール41bと連続する。また、接続部Aのアウタレール41cは、このアウタレール41cと接触している先端レール43とフロッグ片40bとを介して、接続部Bのインナレール42aと連続する。
【0056】
図21は、分岐方向におけるレールの通電状態を示す説明図である。このケースでは、先端レール43がアウタレール41aと接触するため、接続部Aと接続部Cとを結ぶ走行軌道が形成される。接続部(A−C)間を結ぶ走行軌道に関して、接続部Aのアウタレール41aは、このアウタレール41aと接触している先端レール43とフロッグ片40aとを介して、接続部Cのインナレール42bと連続する。また、接続部Aのアウタレール41cは、接続部Cのアウタレール41dと連続する。
【0057】
このように切り替えられる直線方向または、分岐方向の軌道において、アウタレール41a〜41d同士は、軌道の方向により電気的に接続または分離される。直線方向の軌道が形成される場合、アウタレール41aとアウタレール41bとは、電気的に接続されるとともに、アウタレール41cとアウタレール41dとは電気的に分離される。また、分岐方向の軌道が形成される場合、アウタレール41aとアウタレール41bとは、電気的に分離されるとともに、アウタレール41cとアウタレール41dとは電気的に接続される。
【0058】
また、アウタレール41a〜41dとインナレール42a,42bとは、軌道の方向により電気的に接続または分離される。具体的には、アウタレール41aは、アウタレール41bまたはインナレール42bの一方と電気的に接続される。このアウタレール41aと対をなすアウタレール41cは、インナレール42aまたはアウタレール41dの一方と電気的に接続される。これらのレール41a〜41d,42a,42bの電気的な接続は、軌道の方向により切り替えられる。直線方向の軌道が形成されている場合、アウタレール41a,41bが電気的に接続されるとともに、アウタレール41cとインナレール42aとが電気的に接続される。分岐方向の軌道が形成されている場合、アウタレール41aとインナレール42bとが電気的に接続されるとともに、アウタレール41c,41dが電気的に接続される。
【0059】
また、接続部Cに設けられたギャップスイッチ機構は、ポイント110の切り替え方向に拘わらず、ギャップすべき接続部に相当する一対のレールを、ポイント110を構成するそれ以外のレールと絶縁する。具体的には、接続部Cのアウタレール41dとインナレール42bとをポイント110を構成するそれ以外のレールと絶縁する。
【0060】
このように、本実施形態にかかる完全選択式のポイント110によれば、第1の実施形態と同様の理由により、レイアウトが複雑化しても、レイアウトの通電制御系を簡素化できるという効果がある。それとともに、ユーザは、線路区間の分割数が少なくなった分だけ、車両走行時における通電切替の操作回数も少なくなるので、操作性の向上と利便性の向上とを図ることができる。また、ポイント110自身にギャップスイッチを設けることにより、ギャップ設定におけるユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0061】
【発明の効果】
このように、本発明では、先端レールの切り替え方向に応じて、連続したアウタレール同士が電気的に接続または分離されるとともに、これらのアウタレールと対をなすレール同士も電気的に接続または分離される。このように、ポイントを構成するレール同士の電気的な断続は、車両の進行方向を指定するポイントの切り替えと連動して行われるため、ポイント自身の一機能として、車両の進行方向に応じた通電設定が行われる。その結果、レイアウトにおいて、ギャップによって電気的に分離する線路区間の分割数を低減できるので、レイアウトの通電制御系の簡略化を図ることが可能になる。それとともに、レイアウト上で車両を走行させる際に、ユーザが線路区間毎に通電切替を行う頻度を減らせるため、操作性および利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかるポイントの斜視図
【図2】ポイントの展開斜視図
【図3】ポイントの展開斜視図
【図4】ポイントの展開斜視図
【図5】ポイントの展開斜視図
【図6】ポイントの上面図
【図7】ポイントの切り替え方向に応じた走行軌道の説明図
【図8】ポイントの道床内部の展開斜視図
【図9】ポイントの道床内部の展開斜視図
【図10】ポイントの道床内部の展開斜視図
【図11】ポイントの道床内部の展開斜視図
【図12】配線パターンを含む通電機構の説明図
【図13】スイッチ接点の右変位時における配線接続の説明図
【図14】スイッチ接点の左変位時における配線接続の説明図
【図15】クロス方向における先端レールの切り替えの説明図
【図16】スリップ方向における先端レールの切り替えの説明図
【図17】クロス方向におけるレールの通電状態を示す説明図
【図18】スリップ方向におけるレールの通電状態を示す説明図
【図19】第2の実施形態にかかるポイントの斜視図
【図20】直線方向におけるレールの通電状態を示す説明図
【図21】分岐方向におけるレールの通電状態を示す説明図
【符号の説明】
1 ダブルスリップポイント
2 レール群
3 道床
4 裏板
5 駆動ユニット
6 コード
7a〜7d 接点
8a〜8d 接点
11,12 ギャップスイッチ
14 ガイド体
16 スイッチ接点
18 配線パターン
20 フロッグ
20a〜20d フロッグ片
21a〜21d アウタレール
22a〜22d インナレール
23a〜23d 先端レール
24a〜24d ジョイント
30a〜30d ガードレール
33a〜33d コンタクト孔
34a〜34d コンタクト孔
110 ポイント
400 レール群
111 道床
112 駆動ユニット
113 コード
114 ギャップスイッチ
40 フロッグ
40a,40b フロッグ片
41a〜41d アウタレール
42a,42b インナレール
43 先端レール

Claims (7)

  1. 複数のアウタレールと、アウタレールの内側に設けられた複数のインナレールと、車両の進行先を選択的に切り替える先端レールとを有し、先端レールの切り替え方向に応じて、レールの電気的な接続状態が変化する鉄道模型用ポイントにおいて、
    ポイントの一方の側部側に設けられ、ポイントの一端から内側に向かって延在する第1のアウタレールと、
    前記一方の側部側に設けられ、前記一端とは反対側に位置するポイントの他端から内側に向かって延在し、かつ、前記第1のアウタレールと連続した第2のアウタレールと、
    前記一方の側部とは反対側に位置するポイントの他方の側部側に設けられ、前記一端から内側に向かって延在するた第3のアウタレールと、
    前記他方の側部側に設けられ、前記他端から内側に向かって延在し、かつ、前記第3のアウタレールと連続した第4のアウタレールと、
    前記先端レールと連動しており、前記先端レールの切り替え方向に応じて、前記第1のアウタレールと前記第2のアウタレールとを電気的に接続または分離し、前記第1のアウタレールと対をなすレールと前記第2のアウタレールと対をなすレールとを電気的に接続または分離し、前記第3のアウタレールと前記第4のアウタレールとを電気的に接続または分離し、かつ、前記第3のアウタレールと対をなすレールと前記第4のアウタレールと対をなすレールとを電気的に接続または分離するスイッチ部と
    を有することを特徴とする鉄道模型用ポイント。
  2. 前記鉄道模型用ポイントは、外部の線路と接続可能な4つの接続部を有し、当該接続部は、前記一端と前記他端とにそれぞれ2つずつ配置されているダブルスリップポイントであって、
    前記第1のアウタレールと、前記第1のアウタレールの内側に設けられた第1のインナレールとの対で構成され、前記一端における前記一方の側部側に設けられた第1の接続部と、
    前記第2のアウタレールと、前記第2のアウタレールの内側に設けられた第2のインナレールとの対で構成され、前記他端における前記一方の側部側に設けられた第2の接続部と、
    前記第3のアウタレールと、前記第3のアウタレールの内側に設けられた第3のインナレールとの対で構成され、前記一端における前記他方の側部側に設けられた第3の接続部と、
    前記第4のアウタレールと、前記第4のアウタレールの内側に設けられた第4のインナレールとの対で構成され、前記他端における前記他方の側部側に設けられた第4の接続部とを有し、
    前記スイッチ部は、前記先端レールと連動しており、前記先端レールの切り替え方向に応じて、前記第2のアウタレールに、前記第1のアウタレールまたは前記第3のインナレールの一方を電気的に接続し、前記第2のインナレールに、前記第1のインナレールまたは前記第3のアウタレールの一方を電気的に接続し、前記第4のインナレールに、前記第3のインナレールまたは前記第1のアウタレールの一方を電気的に接続するとともに、前記第4のアウタレールに、前記第1のインナレールまたは前記第3のアウタレールの一方を電気的に接続することを特徴とする請求項1に記載された鉄道模型用ポイント。
  3. 前記先端レールの切り替え方向に拘わらず、前記第2のアウタレールおよび前記第2のインナレールを、前記ダブルスリップポイントを構成するそれ以外のレールと電気的に分離可能な第1のギャップスイッチをさらに有することを特徴とする請求項2に記載された鉄道模型用ポイント。
  4. 前記先端レールの切り替え方向に拘わらず、前記第4のアウタレールおよび前記第4のインナレールを、前記ダブルスリップポイントを構成するそれ以外のレールと電気的に分離可能な第2のギャップスイッチをさらに有することを特徴とする請求項3に記載された鉄道模型用ポイント。
  5. 前記鉄道模型用ポイントは、外部の線路と接続可能な3つの接続部を有し、1つの接続部が前記一端に配置されており、2つの接続部が前記他端に配置されているポイントであって、
    前記第1のアウタレールと、前記第3のアウタレールとの対で構成され、前記一端に設けられた第1の接続部と、
    前記第2のアウタレールと、前記第2のアウタレールの内側に設けられた第1のインナレールとの対で構成され、前記他端における前記一方の側部側に設けられた第2の接続部と、
    前記第4のアウタレールと、前記第4のアウタレールの内側に設けられた第2のインナレールとの対で構成され、前記他端における前記他方の側部側に設けられた第3の接続部とを有し、
    前記スイッチ部は、前記先端レールと連動しており、前記先端レールの切り替え方向に応じて、前記第1のインナレールと前記第3のアウタレールとを電気的に接続または分離するとともに、前記第2のインナレールと前記第1のアウタレールとを電気的に接続または分離することを特徴とする請求項1に記載された鉄道模型用ポイント。
  6. 前記先端レールの切り替え方向に拘わらず、前記第4のアウタレールおよび前記第2のインナレールを、その他のレールと電気的に分離可能なギャップスイッチをさらに有することを特徴とする請求項5に記載された鉄道模型用ポイント。
  7. 前記レールが取り付けられた道床と、
    前記道床の裏面に取り付けられた裏板と、
    前記裏板に形成され、前記レールのそれぞれと電気的に接続されている複数の配線とをさらに有し、
    前記配線のそれぞれは、前記スイッチ部が配置される部位に向かって延在していることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載された鉄道模型用ポイント。
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