JP3615122B2 - 毛髪脱色又は染色剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一定以上のオクタノール相−水相分配係数を有する低分子水相溶性有機溶剤を含有し、毛髪等の脱色力に優れる脱色剤あるいは染毛力に優れる染毛剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
酸化型毛髪脱色剤又は染毛剤には、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤よりなる二剤型のものが広く利用されている。第1剤のアルカリ剤は、脱色及び染毛効果を高め、また毛髪中のメラニン顆粒の酸化分解を進行させて明るい色調を得るために配合されるものである。毛髪を地色より明るい色調に脱色又は染色するためには、十分な脱色力が必要とされるが、毛髪脱色力は、一般にアルカリ量に依存するため、このような目的で使用する場合には、特に十分なアルカリ量が要求される。
【0003】
従来、一般にアルカリ剤としては、アンモニアが使用されている。しかしながら、アンモニアは強い刺激臭を有しており、施術時にかなりの不快感を伴うという欠点を有する。
【0004】
このため、アンモニアの代わりに、刺激臭の少ない有機アミン類を使用する試みがなされている(特開昭59−106413号公報、特開平1−213220号公報、特開平5−246827号公報等)。しかし、これらの場合では、毛髪を十分に明るい色合いに脱色することはできず、しかも、多量に用いた場合には、頭皮への残存性が高いため、刺激を与えやすいという問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、優れた脱色力を有し、また毛髪の色調を明るく良好な色合いに染め上げることができ、しかも刺激臭が少なく頭皮への刺激の低い毛髪脱色又は染色剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、酸化型毛髪脱色剤中又は酸化型染毛剤中に、特定の水相溶性有機溶剤を特定量含有させて処理剤の疎水性を高めることにより、脱色剤(アルカリ剤及び酸化剤)の毛髪への移行を促進できる結果、上記課題を解決できることを見出した。
【0007】
本発明は、25℃におけるオクタノール−水−分配係数(logP)が0.3以上であり、かつ分子量が200以下である水相溶性有機溶剤を、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を混合した全組成中の8重量%以上、イオン性界面活性剤を、第1剤と第2剤を混合した全組成中の5重量%以上含有する水性の酸化型毛髪脱色又は染色剤を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明において、logPとは、オクタノール相と水相の間での物質の分配のための尺度であって下式で定義されるものをいい、A.レオ,C.ハンシュ,D.エルキンス,ケミカルレビューズ,71巻,6号(1971)にその計算値及び測定値の例が記載されている。
【0009】
logP=log([物質]Octanol/[物質]Water
〔式中、[物質]Octanolはオクタノール相中の物質のモル濃度を、[物質]Waterは水相中の物質のモル濃度を示す。〕
【0010】
本発明で用いられる水相溶性有機溶剤は、脱色剤の毛髪への良好な移行性の観点より、25℃におけるlogPが0.3以上であることが必要であり、25℃におけるlogPが0.8〜1.3のものが好ましい。また、脱色力の高さの観点から、有機溶剤の分子量は200以下であることが必要であり、好ましくは185以下、更に好ましくは160以下である。このような水相溶性有機溶剤としては、例えばベンジルアルコール(25℃におけるlogP 1.10;以下同様)、2−ベンジルオキシエタノール(1.22)、エチレングリコールモノn−ブチルエーテル(0.841)、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル(0.905)、n−ブタノール(0.823)等が挙げられ、なかでもベンジルアルコール及び2−ベンジルオキシエタノールが好ましい。これらの有機溶剤は、単独で又は2種以上を組み合せて用いることができ、その配合量は、十分な脱色・染毛効果の点から、第1剤と第2剤を混合した全組成中の8重量%以上とされるが、10〜40重量%、特に10〜25重量%が好ましい。
【0011】
本発明の脱色又は染色剤はアルカリ剤を含有する。アルカリ剤としては、アンモニア以外のもの、すなわちモノエタノールアミン、イソプロパノールアミン等のアルカノールアミン、炭酸グアニジン等のグアニジウム塩などが挙げられ、なかでもアルカノールアミン、特にモノエタノールアミンが好ましい。これらのアルカリ剤は、単独で又は2種以上を組み合せて用いることができ、その配合量は、第1剤と第2剤を混合した全組成中の0.1〜10重量%、更に0.5〜5重量%、特に1〜3重量%の範囲が、十分な脱色・染毛効果の点、及び頭皮への刺激低減の点で好ましい。本発明の脱色又は染色剤は、アルカリ剤としてアンモニアを用いなくても、十分な脱色・染毛効果が得られるため、この場合、アンモニアによる刺激臭が全く無く、使用中に不快感を生じないので好ましい。なお、アンモニアを用いれば、更に強力な脱色・染毛効果を得ることができる。アンモニアを使用する場合、その使用量は、第1剤と第2剤を混合した全組成中の0.01〜3重量%、特に0.1〜1重量%の範囲が、刺激臭の低減の点で好ましい。
【0012】
本発明で用いられる酸化剤としては、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属臭酸塩、アルカリ金属過酸塩(過臭酸塩、過硫酸塩、過ホウ酸塩)等が挙げられ、特に過酸化水素が好ましい。酸化剤の使用量は、例えば過酸化水素の場合、第1剤と第2剤を混合した全組成中の2〜12重量%の範囲が、十分な脱色・染毛効果、及び頭皮の刺激低減の点で好ましい。
【0013】
本発明の脱色又は染色剤は水を含有するものであるが、その配合量は、十分な脱色・染毛効果の点から、第1剤と第2剤を混合した全組成中の70重量%以下、更に20〜60重量%、特に30〜55重量%の範囲が好ましい。
【0014】
本発明の脱色又は染色剤には、更にイオン性界面活性剤を配合することにより、脱色・染毛効果を向上することができ、また貯蔵時の安定性を向上することもできる。イオン性界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられ、特にアニオン性界面活性剤が、頭皮への刺激の低さの点で好ましい。アニオン性活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム等のN−アシル化グルタミン酸塩、N−アシル化サルコシン酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルエーテルスルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩等が挙げられ、なかでもアルキルエーテル硫酸エステル塩及びN−アシル化グルタミン酸塩が好ましい。これらのイオン性界面活性剤は、単独で又は2種以上を組み合せて用いることができ、その配合量は、第1剤と第2剤を混合した全組成中の5重量%以上、特に10〜30重量%の範囲が、十分な脱色・染毛効果、及び貯蔵時の安定性の点で好ましい。
【0015】
本発明の脱色又は染色剤には、4級化窒素原子を有するポリマーを配合することにより、脱色・染毛効果及び染毛後の髪のコンディショニング効果を向上することができる。特に、アニオン性界面活性剤と併用した場合には、その効果を更に高めることができる。4級化窒素原子を有するポリマーとしては、カチオン化セルロース誘導体(市販品としては、ライオン社のレオガードG、同GP、ユニオンカーバイド社のカチナールLC−100、ポリマーJR−125、同JR−400、同JR−30M、同JR−400、同LR−30M、ナショナルスターチアンドケミカル社のセルコートH−100、同L−200等)、カチオン化ポリサッカライド(市販品としては、ローヌプーラン社のジャガーC−13S、同C−14S、同C−17、同C−162、同C−210、同HI−CARE1000等)、ジアリルジアルキル4級アンモニウム塩誘導体(市販品としては、グッドリッチ社のマーコート100、同280、同295、同550等)、カチオン化ポリビニルピロリドン誘導体(市販品としては、アイエスピー・ジャパン社のガフコート734、同755、同755N等)などが挙げられ、なかでもジアリルジアルキル4級アモンニウム塩誘導体が好ましい。これらのカチオン性ポリマーは、単独で又は2種以上を組み合せて用いることができ、その配合量は、第1剤と第2剤を混合した全組成中の0.3〜2重量%、特に0.3〜1重量%が、十分な脱色・染毛効果及び染毛後の髪のコンディショニング効果の点で好ましい。
【0016】
本発明の染色剤は酸化染料中間体又は直接染料を含有する。なお、本発明の脱色剤はいずれも含有しない。
【0017】
かかる酸化染料中間体としては、通常酸化型染毛剤に使用されている公知の顕色物質及びカップリング物質を用いることができる。顕色物質としては、例えばp−フェニレンジアミン、p−トルイレンジアミン、N−メチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル−2−メチル−p−フェニレンジアミン、N−エチル−N−(ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、クロル−p−フェニレンジアミン、2−(2′−ヒドロキシエチルアミノ)−5−アミノトルエン、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、メトキシ−p−フェニレンジアミン、2,6−ジクロル−p−フェニレンジアミン、2−クロル−6−ブロム−p−フェニレンジアミン、2−クロル−6−メチル−p−フェニレンジアミン、6−メトキシ−3−メチル−p−フェニレンジアミン、2,5−ジアミノアニソール、N−(2−ヒドロキシプロピル)−p−フェニレンジアミン、N−2−メトキシエチル−p−フェニレンジアミン等の1種又は数種のNH−基、NHR−基又はNHR−基(Rは炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す)を有するp−フェニレンジアミン類;2,5−ジアミノピリジン誘導体;p−アミノフェノール、2−メチル−4−アミノフェノール、3−メチル−4−アミノフェノール、2−クロロ−4−アミノフェノール、3−クロロ−4−アミノフェノール、2,6−ジメチル−4−アミノフェノール、3,5−ジメチル−4−アミノフェノール、2,3−ジメチル−4−アミノフェノール、2,5−ジメチル−4−アミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、5−アミノサリチル酸等のp−アミノフェノール類、o−アミノフェノール類、o−フェニレンジアミン類などが挙げられる。
【0018】
また、カップリング物質としては、例えばα−ナフトール、o−クレゾール、m−クレゾール、2,6−ジメチルフェノール、2,5−ジメチルフェノール、3,4−ジメチルフェノール、3,5−ジメチルフェノール、ベンズカテキン、ピロガロール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノ−2−メチルフェノール、5−(2′−ヒドロキシエチルアミノ)−4−メトキシ−2−メチルフェノール、ヒドロキノン、2,4−ジアミノアニソール、m−トルイレンジアミン、4−アミノフェノール、レゾルシン、レゾルシンモノメチルエーテル、m−フェニレンジアミン、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−アミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−3,5−ジケトピラゾリジン、1−メチル−7−ジメチルアミノ−4−ヒドロキシ−2−キノロン、m−アミノフェノール、4−クロロレゾルシン、2−メチルレゾルシン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、2,6−ジアミノピリジン、3,5−ジアミノトリフロロメチルベンゼン、2,4−ジアミノフロロベンゼン、3,5−ジアミノフロロベンゼン、2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシピリミジン、2,4,6−トリアミノピリミジン、2−アミノ−4,6−ジヒドロキシピリミジン、4−アミノ−2,6−ジヒドロキシピリミジン、4,6−ジアミノ−2−ヒドロキシピリミジン等が挙げられる。
【0019】
顕色物質とカップリング物質は、それぞれ単独で又は2種以上を組み合せて用いることができ、その配合量はそれぞれ、第1剤と第2剤を混合した全組成中の0.01〜5重量%、特に0.1〜4重量%が好ましい。
【0020】
また、直接染料としては、染毛剤に利用可能である公知の酸性染料、塩基性染料、分散染料、反応性染料等を用いることができる。酸性染料としては、例えば赤色2号(C.I.16185)、赤色3号(C.I.45430)、赤色102号(C.I.16255)、赤色104号の(1)(C.I.45410)、赤色105号の(1)(C.I.45440)、赤色106号(C.I.45100)、黄色4号(C.I.19140)、黄色5号(C.I.15985)、緑色3号(C.I.42053)、青色1号(C.I.42090)、青色2号(C.I.73015)、赤色201号(C.I.15850)、赤色227号(C.I.17200)、赤色230号の(1)(C.I.45380)、赤色231号(C.I.45410)、赤色232号(C.I.45440)、だいだい色205号(C.I.15510)、だいだい色207号(C.I.45425)、黄色202号の(1)(C.I.45350)、黄色203号(C.I.47005)、緑色201号(C.I.61570)、緑色204号(C.I.59040)、緑色205号(C.I.42095)、青色202号(C.I.42052)、青色205号(C.I.42090)、かっ色201号(C.I.20170)、赤色401号(C.I.45190)、赤色502号(C.I.16155)、赤色503号(C.I.16150)、赤色504号(C.I.14700)、赤色506号(C.I.15620)、だいだい色402号(C.I.14600)、黄色402号(C.I.18950)、黄色403号の(1)(C.I.10316)、黄色406号(C.I.13065)、黄色407号(C.I.18820)、緑色401号(C.I.10020)、緑色402号(C.I.42085)、紫色401号(C.I.60730)、黒色401号(C.I.20470)、アシッドブラック52(C.I.15711)、アシッドブルー1(C.I.42045)、アシッドブルー3(C.I.42051)、アシッドブルー62(C.I.62045)、アシッドブラウン13(C.I.10410)、アシッドグリーン50(C.I.44090)、アシッドオレンジ3(C.I.10385)、アシッドオレンジ6(C.I.14270)、アシッドレッド14(C.I.14720)、アシッドレッド35(C.I.18065)、アシッドレッド73(C.I.27290)、アシッドレッド184(C.I.15685)、ブリリアントブラック1(C.I.28440)等が挙げられる。
【0021】
塩基性染料としては、例えばベーシックブルー7(C.I.42595)、ベーシックブルー26(C.I.44045)、ベーシックブルー99(C.I.56059)、ベーシックバイオレット10(C.I.45170)、ベーシックバイオレット14(C.I.42515)、ベーシックブラウン16(C.I.12250)、ベーシックブラウン17(C.I.12251)、ベーシックレッド2(C.I.50240)、ベーシックレッド22(C.I.11055)、ベーシックレッド76(C.I.12245)、ベーシックレッド118(C.I.12251:1)、ベーシックイエロー57(C.I.12719);特公昭58−2204号公報、特開平9−118832号公報等に記載されている、芳香環の側鎖に4級化窒素原子を含有する塩基性染料;特表平10−502946号公報、特開平10−182379号公報、特開平11−349457号公報等に記載されている、例えば次式で表される、非局在化していてもよい4級化窒素原子及び−Z=Z−結合(Z及びZはそれぞれ独立に窒素原子又は−CH=基を示す)を含有する塩基性染料などが挙げられる。
【0022】
【化1】
Figure 0003615122
【0023】
また酸性染料及び塩基性染料以外の直接染料としては、例えば2−アミノ−3−ニトロフェノール、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、4−アミノ−3−ニトロフェノール、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、4−ヒドロキシプロピルアミノ−3−ニトロフェノール、3−ニトロパラヒドロキシエチルアミノフェノール、2−ニトロパラフェニレンジアミン、4−ニトロオルトフェニレンジアミン、4−ニトロメタフェニレンジアミン、6−ニトロオルトトルイジン、6−ニトロパラトルイジン、ヒドロキシエチル−2−ニトロパラトルイジン、N,N′−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロパラフェニレンジアミン、2−クロロ−5−ニトロ−N−ヒドロキシエチルパラフェニレンジアミン、2−ニトロ−5−グリセリルメチルアニリン、3−メチルアミノ−4−ニトロフェノキシエタノール、N−エチル−3−ニトロPABA、ピクラミン酸、2−ヒドロキシエチルピクラミン酸、4−ニトロフェニルアミノエチルウレア、紫色201号(C.I.60725)、ソルベントイエロー44(C.I.56200)、ディスパーズレッド17(C.I.11210)、ディスパーズバイオレット1(C.I.61100)、ディスパーズバイオレット4(C.I.61105)、ディスパーズブルー3(C.I.61505)、ディスパーズブルー7(C.I.62500)、HCブルーNo.2、HCブルーNo.8、HCオレンジNo.1、HCオレンジNo.2、HCレッドNo.1、HCレッドNo.3、HCレッドNo.7、HCレッドNo.8、HCレッドNo.10、HCレッドNo.11、HCレッドNo.13、HCレッドNo.16、HCバイオレットNo.2、HCイエローNo.2、HCイエローNo.5、HCイエローNo.6、HCイエローNo.7、HCイエローNo.9、HCイエローNo.12等が挙げられる。
【0024】
直接染料は、単独で又は2種以上を組み合せて用いることができ、その配合量は、第1剤と第2剤を混合した全組成中の0.001〜5重量%、特に0.01〜4重量%が好ましい。また、酸化染料と直接染料を併用することもできる。
【0025】
本発明の脱色又は染色剤には、香料を配合することもできる。本発明の脱色又は染色剤はアルカリ剤としてアンモニウムを用いなくても、十分な脱色・染毛効果が得られることから、調香の自由度が大きくなり、フルーティーな香り、フローラルな香り等の様々な香りが付けやすくなるという利点を有する。
【0026】
本発明の脱色剤又は染色剤には、上記成分以外に、通常化粧品分野で用いられる成分を本発明の効果を妨げない範囲で加えることができる。このような任意成分としては、天然又は合成の高分子化合物、脂肪酸、油脂、炭化水素、高級アルコール、一価又は多価アルコール、シリコーン誘導体、ノニオン性界面活性剤、アミンオキサイド、アミノ酸誘導体、蛋白誘導体、防腐剤、金属封鎖剤、酸化防止剤、過酸化水素の安定化剤、植物抽出物、ビタミン類、色素、顔料、紫外線吸収剤、pH調整剤等が挙げられる。
【0027】
本発明の脱色又は染色剤は、現在広く利用されている酸化型毛髪脱色剤又は染色剤と同様に、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤よりなる二剤型として提供され、使用段階でこれらを2:1〜1:3(重量比)の比率で混合して使用されることが好ましい。これらの第1剤及び第2剤は通常の方法に従って製造することができ、その剤形は特に制限されず、例えば、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、ムース状などとすることができ、エアゾール形態とすることもできる。
【0028】
本発明の脱色剤又は染色剤のpHは、使用段階で8〜12、特に8.5〜11の範囲が好ましい。pHが8未満では本発明の効果が十分に得られず、12を超えると頭皮への刺激が強く、実用上不適当である。
【0029】
本発明の脱色剤又は染色剤を用いて毛髪を脱色又は染毛処理するには、例えば本発明の脱色剤又は染色剤を15〜45℃の温度で毛髪に適用し、1〜50分間、好ましくは3〜30分間の作用時間をおいて毛髪を洗浄した後、乾燥すればよい。
【0030】
【実施例】
実施例1
表1に示す酸化型毛髪脱色剤を調製し、その脱色性能を評価した。
【0031】
(製造法)
本発明品1(第1剤と第2剤を同重量ずつ混合して使用する)
・第1剤
2−ベンジルオキシエタノール24gにポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル20g、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムの68重量%水溶液15g及びラウリン酸アミドプロピルベタインの30重量%水溶液26.7gを加え、均一になるように撹拌する。更に、水10.3g及びモノエタノールアミン4gを加え、均一になるように撹拌する。
・第2剤
水31.9gにポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムの68重量%水溶液35g、ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル16g及び過酸化水素の35重量%水溶液17.1gを加え均一になるように撹拌する。
【0032】
本発明品2及び比較品1〜5
本発明品1の製造法に準じ、各脱色剤を調製した。
【0033】
(評価方法)
一人の日本人から採取した化学処理履歴の無い毛髪を用いて、10gずつの毛束8つ作製した。次いで、これらのそれぞれに本発明品1〜2及び比較品1〜5から選ばれる1種を7gずつむらなく塗布した。30℃の恒温槽中で15分間静置後、30℃のぬるま湯ですすぎ、更にシャンプー及びリンスしてから乾燥した。処理後の毛束を残った1つの毛束と比較し、それぞれの処理後における脱色度合いを10名のパネラーにより次に示す基準に基づいて評価した。この結果をその合計点で表1に示す。
【0034】
(評価基準)
4点:かなり明るい色になった。
3点:明るい色になった。
2点:やや明るい色になった。
1点:あまり変わらない。
0点:全く変わらない。
【0035】
【表1】
Figure 0003615122
【0036】
表1から明らかなように、本発明品1及び2は、優れた脱色性能を有すると共に、アンモニアを含有しないため、施術時の不快感のないものであった。
【0037】
実施例2 脱色剤組成物(第1剤と第2剤を同重量ずつ混合して使用)
Figure 0003615122
【0038】
実施例3 脱色剤組成物(第1剤と第2剤を同重量ずつ混合して使用)
Figure 0003615122
【0039】
実施例4 染毛剤組成物(第1剤と第2剤を同重量ずつ混合して使用)
Figure 0003615122
【0040】
実施例5 染毛剤組成物(第1剤と第2剤を同重量ずつ混合して使用)
Figure 0003615122
【0041】
実施例6 染毛剤組成物(第1剤と第2剤を同重量ずつ混合して使用)
Figure 0003615122
【0042】
実施例7 染毛剤組成物(第1剤と第2剤を同重量ずつ混合して使用)
Figure 0003615122
【0043】
実施例8 染毛剤組成物(第1剤と第2剤を同重量ずつ混合して使用)
Figure 0003615122
【0044】
実施例9 染毛剤組成物(第1剤と第2剤を同重量ずつ混合して使用)
Figure 0003615122
【0045】
実施例10 染毛剤組成物(第1剤と第2剤を同重量ずつ混合して使用)
Figure 0003615122
【0046】
実施例11 染毛剤組成物(第1剤と第2剤を同重量ずつ混合して使用)
Figure 0003615122
【0048】
実施例2〜11の脱色剤及び染毛剤は、優れた脱色・染毛力を有すると共に、施術時の刺激臭や頭皮への刺激のないものであった。
【0049】
【発明の効果】
本発明の毛髪脱色又は染色剤は、優れた脱色力を有し、また毛髪の色調を明るく良好な色合いに染め上げることができ、しかも刺激臭が少なく頭皮への刺激の低いものである。

Claims (3)

  1. 25℃におけるオクタノール−水−分配係数(logP)が0.3以上であり、かつ分子量が200以下である水相溶性有機溶剤を、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を混合した全組成中の8重量%以上、イオン性界面活性剤を、第1剤と第2剤を混合した全組成中の5重量%以上含有する水性の酸化型毛髪脱色又は染色剤。
  2. 第1剤と第2剤を混合した全組成中の水の含有量が70重量%以下である請求項1記載の脱色又は染色剤。
  3. 4級化窒素原子を有するポリマーを含有する請求項1又は2記載の脱色又は染色剤。
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