JP3614774B2 - ヒートポンプ式空調機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はヒートポンプ式空調機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の蓄熱式ヒートポンプは、蒸発器の熱源を蓄熱槽と冷凍機で切換えて運転するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため大容量の蓄熱槽が必要で屋内設置困難となり配管が面倒であった。また、除湿のみでよい場合でも蒸発器の運転が必要でランニングコストが高くつく。そこで、これらの問題点を解決するヒートポンプ式空調機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のヒートポンプ式空調機は、同一本体ケーシング内に、蒸発器と、通風外気と熱交換する蓄熱槽と、蒸発器と蓄熱槽の冷暖運転切換自在な圧縮機と、蒸発器の循環冷媒を熱交換する水冷コンデンサと、を設け、蒸発器へ混合して送風される蓄熱槽通過空気と生外気と還気の各風量を個別に制御するダンパ機構を、備えた。また、同一本体ケーシング内に、蒸発器と、通風還気又は通風還気と通風外気の混気と熱交換する蓄熱槽と、蒸発器と蓄熱槽の冷暖運転切換自在な圧縮機と、蒸発器の循環冷媒を熱交換する水冷コンデンサと、を設け、蒸発器へ混合して送風される蓄熱槽通過空気と生外気の各風量を個別に制御するダンパ機構を、備えた。さらに、蓄熱槽が、槽内蓄熱材と熱交換する複数の空気通風管を備えた。さらに、蓄熱槽を有する蓄熱ブロックと、水冷コンデンサ、蒸発器及び圧縮機を有する冷凍ブロックと、に区画して、上下又は左右に配列した。さらに、蒸発器を風上側と風下側に二分割し、この2つの分割蒸発器を各々別冷凍回路の圧縮機に接続した。さらに、蒸発器をその空気入口面を二分する方向に二分割し、2つの分割蒸発器を各々別冷凍回路の圧縮機に接続し、一方の分割蒸発器と冷風給気口を連通連結する冷風路と、他方の分割蒸発器と温風給気口を連通連結する温風路を、本体ケーシング内に形成した。さらに、2つの冷凍回路の圧縮機の能力比を4:6に設定した。さらに、1台の水冷コンデンサで、2つの冷凍回路の循環冷媒を熱交換するように構成した。さらに、水冷コンデンサの熱媒を熱交換するコイルを設けたクーリングユニットを、備え、このクーリングユニットに、室内排気を取入れる排気口と、排気兼用のコイル用送風機と、を設けた。さらに、クーリングユニットに、コイル熱媒流量を制御自在なポンプを設けた。さらに、コイルの伝熱管を楕円管にした。さらに、本体ケーシングに連通する複数の室内吹出口の吹出風量信号を数値に置き換えてその合計数値に基づいて給気風量と圧縮機の運転・停止を別個に制御する制御装置を、設けた。さらに、蒸発器のフィンチューブを楕円管にした。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は、本発明のヒートポンプ式空調機の一実施例を示しており、この空調機は、本体ケーシング1とクーリングユニット19を備えている。この同一本体ケーシング1内に、冷媒で空気を冷風又は温風に熱交換する蒸発器5と、蓄熱材で通風外気を冷風又は温風に熱交換する蓄熱槽6と、蒸発器5と蓄熱槽6の冷暖熱交換運転切換自在な圧縮機2と、蒸発器5の循環冷媒を熱交換する水冷コンデンサ7と、を設ける。さらに本体ケーシング1は、圧縮機2、切換弁3、受液器等から成る冷房・暖房切換自在な2つの冷凍回路4と、蒸発器5へ混合して送風される蓄熱槽通過空気Aと生外気Bと還気Cの各風量を個別に制御するダンパ機構8と、を備えている。ここで生外気Bとは、熱交換などの外気処理をせずに屋外から取入れたそのままの新鮮外気のことをいう。
【0006】
本体ケーシング1は、蓄熱槽6を有する蓄熱ブロック9と、加湿器11、水冷コンデンサ7、蒸発器5及び圧縮機2を有する冷凍ブロック10と、に区画して、上下又は左右に配列するが、蓄熱ブロック9と冷凍ブロック10の何れが上であってもよく、また何れが左であってもよい。冷凍ブロック10には、蒸発器用送風機12を蒸発器5と加湿器11よりも風上に設け、蒸発器5を最も風下側に配置し、蓄熱槽通過空気Aと生外気Bと還気Cを十分に混合した状態で蒸発器5に送風して空気と循環冷媒との熱交換効率を良くする。加湿器11は蒸発器5の風下に設ける。
【0007】
この本体ケーシング1には、冷凍ブロック10の風上側に連通する還気口13と、冷凍ブロック10の風下側に連通する給気口14と、蓄熱ブロック9の風上側に連通する外気口15と、を形成し、外気口15と冷凍ブロック10の連通路には冷凍ブロック10への生外気風量を調整する外気バイパスダンパ16を、蓄熱ブロック9の風下側と冷凍ブロック10の風上側の連通路には冷凍ブロック10への蓄熱槽通過空気風量を調整する外気ダンパ17を、還気口13には冷凍ブロック10への還気風量を調整する還気ダンパ18と、を夫々設けて、ダンパ機構8を構成する。還気口13にはダクトを介して複数の室内吸込口を連通連結し、給気口14にはダクトを介して複数の室内吹出口を連通連結し、室内を空調する。
【0008】
この給気口14に連通する複数の室内吹出口の吹出風量信号を数値(ポイント)に置き換えてその合計数値に基づいて給気風量と各圧縮機2の運転・停止を別個に制御する制御装置20を、設ける。制御装置20はマイコンなどにて構成し、圧縮機2と送風機12の回転速度を制御する。制御装置20は、送風機12に別個に回転速度の指令を出して風量を無段階又は段階的に制御しかつ各圧縮機2に別個に回転速度の指令を出して循環冷媒流量を無段階又は段階的に制御する。たとえば、各室内吹出口に図示省略のセンサーを設け、そのセンサーの吹出風量信号の合計数値(ポイント)の変動に応じて、送風機12の風量を増減制御し、冷凍回路4の圧縮機2による冷媒流量を増減制御する。なお、本発明において圧縮機2の運転とは、冷媒流量の増減制御を行わないもの(単に起動・停止を行うだけ)と、冷媒流量の増減制御を行うものの両方が含まれるものとする。
【0009】
蒸発器5は風上側と風下側に距離を隔てて所定割合で二分割し、2つの分割蒸発器5a、5bを各々別冷凍回路4の圧縮機2に一対一で接続する。2つの冷凍回路4、4の圧縮機2、2(風下側の分割蒸発器5b:風上側の分割蒸発器5a)の能力比は4:6に設定するのが最適であるが、これ以外の割合でもよい。通常、同一の蒸発器で冷房と暖房を切り替えて使用する場合、暖房に要する能力は冷房時の6割程度である。そのため、上述のような分割比にすることにより、暖房時には風上側の分割蒸発器5aのみ即ち一方の冷凍回路4の圧縮機2のみを使用するだけでよく省エネ化を図れる。
【0010】
蓄熱槽6は、温水や氷などの各種の槽内蓄熱材と熱交換する複数の空気通風管21を、備える。この空気通風管21内に外気や還気などの空気を通し、空気通風管21を介して槽内蓄熱材にて空気を熱交換するのに用いる。そのため空調用冷媒の蓄熱槽として使用する場合と比べて蓄熱容量が少なくて済み蓄熱槽6を小型化できる。蓄熱槽6は、各冷凍回路4の圧縮機2に切換弁3を介して接続して、蒸発器5と蓄熱槽6の運転を切換自在に構成する。蓄熱槽6は夜間などに運転し、温水や氷などで蓄熱する。
【0011】
2つの冷凍回路4、4の循環冷媒は、1台の水冷コンデンサ7で共用して熱交換するように構成する。水冷コンデンサ7には水などの熱媒を用いて冷凍回路4の循環冷媒を熱交換するが、寒冷地などでは凍結防止のためにブライン液などを用いて熱交換してもよい。水冷コンデンサ7の熱媒はクーリングユニット19のコイル23にて熱交換する。このクーリングユニット19には、ダクトを介して室内排気を取入れる排気口24と、排気兼用のコイル用送風機25と、コイル熱媒流量を制御自在なポンプ26と、を設ける。このクーリングユニット19では、排気熱を利用してコイル23の熱交換負荷を下げることができ、あたかも全熱交換器を用いたような効果をコイル23のみで得ることができる。なお、蒸発器5のフィンチューブとコイル23の伝熱管は楕円管(図5参照)にするのが好ましいが円形管でもよい。
【0012】
このヒートポンプ式空調機による運転例を説明する。
▲1▼冷房/暖房運転
外気バイパスダンパ16、外気ダンパ17、還気ダンパ18を開き、外気口15からの外気を蓄熱ブロック9と冷凍ブロック10に分流させ、分流外気の一方を蓄熱ブロック9の蓄熱槽6で熱交換して冷凍ブロック10へ送り、この蓄熱槽通過空気Aと、前記分流外気の他方である生外気Bと、還気口13からの還気Cと、を所定割合で混合させ、蒸発器5を介して給気口14から室内へ給気し冷暖房を行う。暖房時に加湿する場合は、加湿器11も作動させ、加湿した温風を室内へ給気し、暖房を行う。このとき、2つの分割蒸発器5a、5b(圧縮機2、2)の運転切換により、次のように冷暖房能力を段階的に制御してきめ細かく温度調整できる。
(1)蒸発器5(圧縮機2、2)の運転を停止し、蓄熱槽6による外気熱交換のみでの運転。
(2)蓄熱槽6と能力比40%の分割蒸発器5b(圧縮機2)のみの運転。
(3)蓄熱槽6と能力比60%の分割蒸発器5a(圧縮機2)のみの運転。
(4)蓄熱槽6と両方の分割蒸発器5a、5b(圧縮機2、2)の運転。
さらに、外気バイパスダンパ16と外気ダンパ17を閉じて、蓄熱槽6を使わずに分割蒸発器5a、5b(圧縮機2、2)の一方又は両方の運転切換により、冷暖房能力を段階的に制御して一層きめ細かく温度調整できる。
【0013】
▲2▼外気冷房運転
外気冷房運転する場合、圧縮機2、2を止めて外気ダンパ17を閉じ、外気バイパスダンパ16と還気ダンパ18を開いて、生外気Bと、還気口13からの還気Cと、を所定割合で混合させ給気口14から室内へ給気し外気冷房を行う。外気の除湿や加熱などの外気処理が必要な場合には、外気ダンパ17を開いて蓄熱槽6で外気処理し、この蓄熱槽通過空気Aと還気Cを所定割合で混合させ、給気口14から室内へ給気し外気冷房を行う。なお、必要に応じて、蓄熱槽通過空気Aと生外気Bと還気Cを所定割合で混合させて、外気冷房することもできる。このように多くのエネルギーを消費する圧縮機2、2を運転せずに外気処理でき省エネとなる。
【0014】
▲3▼除湿/再熱運転
除湿/再熱運転する場合、外気バイパスダンパ16と還気ダンパ18を開いて、生外気Bと、還気口13からの還気Cと、を所定割合で混合させ、その混気を風上側分割蒸発器5aの循環冷媒にて冷却して除湿した後、その除湿空気を風下側分割蒸発器5bの循環冷媒にて加熱して給気口14から室内へ給気して空調する。このとき、冷凍回路4、4の各冷媒は1台の水冷コンデンサ7の熱媒を介して熱交換するので、冷媒と熱媒の熱交換だけでなく、それよりも温度差の大きな冷媒同士(加熱用冷媒温度−冷却用冷媒温度)での熱交換も行えて熱交換能力が高まる。なお、必要に応じて外気ダンパ17を開き、蓄熱槽通過空気Aと生外気Bと還気Cを所定割合で混合させて、除湿/再熱運転することもできる。
【0015】
図例では、冷凍ブロック10において、送風機12、蒸発器5、水冷コンデンサ7及び圧縮機2を同一面上に配置して本体ケーシング1の全高を低く抑え、冷媒配管の容易化を図っているが、図6のように、送風機12及び蒸発器5と、水冷コンデンサ7及び圧縮機2を、上下二段又は左右に配置して設置床面積を抑えるようにしてもよい。
【0016】
図7と図8は他の実施例で、図1の実施例において、蒸発器5をその空気入口面を二分する方向に所定割合で二分割し、2つの分割蒸発器5a、5bを各々別冷凍回路4、4の圧縮機2、2に一対一で接続し、一方の分割蒸発器5aと冷風給気口27を連通連結する冷風路28と、他方の分割蒸発器5bと温風給気口29を連通連結する温風路30を、本体ケーシング1内に形成したものである。2つの冷凍回路4、4の圧縮機2、2(分割蒸発器5b:分割蒸発器5a)の能力比は4:6に設定するのが最適であるが、これ以外の割合でもよい。分割蒸発器5a、5bの何れか一方又は両方の風下には加湿器11を設ける。冷風給気口27にはダクトを介して複数の冷房ゾーン用室内吹出口を連通連結し、温風給気口29にはダクトを介して複数の暖房ゾーン用室内吹出口を連通連結する。その他の構成は図1と同じであるので説明を省略する。
【0017】
このヒートポンプ式空調機による運転例を説明する。
▲1▼冷暖房同時運転
外気バイパスダンパ16と還気ダンパ18を開いて、生外気Bと、還気口13からの還気Cと、を所定割合で混合させ、その混気を一方の分割蒸発器5aの循環冷媒で冷風に熱交換して冷風給気口27から室内の冷房ゾーンへ給気しかつ他方の分割蒸発器5bの循環冷媒で温風に熱交換して温風給気口29から室内の暖房ゾーンへ給気して空調する。このとき、冷凍回路4、4の各冷媒は1台の水冷コンデンサ7の熱媒を介して熱交換するので、冷媒と熱媒の熱交換だけでなく、それよりも温度差の大きな冷媒同士(加熱用冷媒温度−冷却用冷媒温度)での熱交換も行えて熱交換能力が高まる。なお、必要に応じて外気ダンパ17を開き、蓄熱槽通過空気Aと生外気Bと還気Cを所定割合で混合させて、冷暖房同時運転することもできる。
【0018】
▲2▼冷房/暖房運転
外気バイパスダンパ16、外気ダンパ17、還気ダンパ18を開き、外気口15からの外気を蓄熱ブロック9と冷凍ブロック10に分流させ、分流外気の一方を蓄熱ブロック9の蓄熱槽6で熱交換して冷凍ブロック10へ送り、この蓄熱槽通過空気Aと、前記分流外気の他方である生外気Bと、還気口13からの還気Cと、を所定割合で混合させ、蒸発器5を介して冷風給気口27と温風給気口29から室内へ給気し冷暖房を行う。暖房時に加湿する場合は、加湿器11も作動させ、加湿した温風を室内へ給気し、暖房を行う。このとき、2つの分割蒸発器5a、5b(圧縮機2、2)の運転切換により、次のように冷暖房能力を段階的に制御してきめ細かく温度調整できる。
(1)蒸発器5(圧縮機2、2)の運転を停止し、蓄熱槽6による外気熱交換のみでの運転。
(2)蓄熱槽6と能力比40%の分割蒸発器5b(圧縮機2)のみの運転。
(3)蓄熱槽6と能力比60%の分割蒸発器5a(圧縮機2)のみの運転。
(4)蓄熱槽6と両方の分割蒸発器5a、5b(圧縮機2、2)の運転。
さらに、外気バイパスダンパ16と外気ダンパ17を閉じて、蓄熱槽6を使わずに分割蒸発器5a、5b(圧縮機2、2)の一方又は両方の運転切換により、冷暖房能力を段階的に制御して一層きめ細かく温度調整できる。
【0019】
▲3▼外気冷房運転
外気冷房運転する場合、圧縮機2、2を止めて外気ダンパ17を閉じ、外気バイパスダンパ16と還気ダンパ18を開いて、生外気Bと、還気口13からの還気Cと、を所定割合で混合させ冷風給気口27と温風給気口29から室内へ給気し外気冷房を行う。外気の除湿や加熱などの外気処理が必要な場合には、外気ダンパ17を開いて蓄熱槽6で外気処理し、この蓄熱槽通過空気Aと還気Cを所定割合で混合させ、冷風給気口27と温風給気口29から室内へ給気し外気冷房を行う。なお、必要に応じて外気ダンパ17を開き、蓄熱槽通過空気Aと生外気Bと還気Cを所定割合で混合させて、外気冷房することもできる。このように多くのエネルギーを消費する圧縮機2、2を運転せずに外気処理でき省エネとなる。
【0020】
図9は、前記各実施例において、通風還気又は通風還気と通風外気の混気を蓄熱槽6で熱交換できるように構成したもので、通風還気又は通風還気と通風外気の混気と熱交換する蓄熱槽6とし、蒸発器5へ混合して送風される蓄熱槽通過空気Aと生外気Bの各風量を個別に制御するダンパ機構8を、備えている。外気口15には、外気取入口31と還気取入口32を有するチャンバ33を、取付け、このチャンバ33に、外気取入風量を調整する外気ダンパ34と、還気取入風量を調整する還気ダンパ35と、を設ける。
【0021】
なお、図示省略するが、前記各実施例において、蒸発器5を分割せずに1つとし、冷凍回路4(圧縮機2)も1つとして空調機を構成してもよい。
【0022】
【発明の効果】
請求項1、2の発明では、蓄熱槽を外気熱交換処理に用いるのでコンパクトにできる。蓄熱槽を本体ケーシング内に組込んであるので冷媒の配管と回収が容易となり、屋外設置の場合のような熱対策が不要であり、熱交換能力ロスもない。蓄熱槽を除湿などの外気処理に用いることにより蒸発器の運転が不要となりランニングコストを低減できる。蒸発器と蓄熱槽に圧縮機を兼用できるので空調機が一層コンパクトとなりコストダウンを図れる。蓄熱槽の外気入口と外気出口の温度差を大きくとることができるのでその蓄熱槽通過空気と生外気と還気を混合するだけで蒸発器を運転せずに温度制御を含めた室内空調ができる。ダンパ機構により還気を蓄熱槽に通して空調することもできる。空気通風管21内に外気や還気などの空気を通し、空気通風管21を介して槽内蓄熱材にて空気を熱交換するため空調用冷媒の蓄熱槽として使用する場合と比べて蓄熱容量が少なくて済み蓄熱槽6を小型化できる。
請求項3の発明では、1台のヒートポンプ式空調機で、外気処理冷暖房運転、外気冷房運転、換気運転、除湿/再熱運転を行える。任意の冷凍機を運転・停止させるだけで能力調整でき、制御が容易で、制御機構の簡素化を図れ、故障が少なく、無駄の少ない省エネ運転を行える。
請求項4の発明では、1台のヒートポンプ式空調機で、外気処理冷暖房同時運転、外気処理冷房運転、外気処理暖房運転、外気冷房運転、換気運転を行える。任意の冷凍機を運転・停止させるだけで能力調整でき、制御が容易で、制御機構の簡素化を図れ、故障が少なく、無駄の少ない省エネ運転を行える。
請求項5の発明では、蒸発器での除湿/再熱運転などの場合において水冷コンデンサで温度差の大きな冷媒同士(加熱用冷媒温度−冷却用冷媒温度)での熱交換も行えて水冷コンデンサの熱交換能力が高まる。
請求項6の発明では、高風速で使用しても圧力損失が増加せずかつ熱交換能力も低下しないので小型の蒸発器とコイルを使用でき空調機を大幅にコンパクト化できる。また、通常風速では圧力損失が減少して熱交換効率が向上するので小型の送風機を用いることができ騒音低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】本発明の全体簡略構成図である。
【図5】要部断面図である。
【図6】他の実施例を示す正面図である。
【図7】別の実施例を示す正面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】さらに別の実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 本体ケーシング
2 圧縮機
4 冷凍回路
5 蒸発器
5a 分割蒸発器
5b 分割蒸発器
6 蓄熱槽
7 水冷コンデンサ
8 ダンパ機構
9 蓄熱ブロック
10 冷凍ブロック
19 クーリングユニット
20 制御装置
21 空気通風管
23 コイル
24 排気口
25 送風機
26 ポンプ
27 冷風給気口
28 冷風路
29 温風給気口
30 温風路
A 蓄熱槽通過空気
B 生外気
C 還気
Claims (6)
- 同一本体ケーシング1内に、蒸発器5と、複数の空気通風管21を備えこの空気通風管21内を通る外気を槽内蓄熱材にて熱交換する蓄熱槽6と、前記蒸発器5と前記蓄熱槽6の冷暖熱交換運転切換自在な圧縮機2と、前記蒸発器5の循環冷媒を熱交換する水冷コンデンサ7と、を設け、前記蒸発器5へ混合して送風される蓄熱槽通過空気Aと生外気Bと還気Cの各風量を個別に制御するダンパ機構8を、備えたことを特徴とするヒートポンプ式空調機。
- 同一本体ケーシング1内に、蒸発器5と、複数の空気通風管21を備えこの空気通風管21内を通る還気又は還気と外気の混気を槽内蓄熱材にて熱交換する蓄熱槽6と、前記蒸発器5と前記蓄熱槽6の冷暖熱交換運転切換自在な圧縮機2と、前記蒸発器5の循環冷媒を熱交換する水冷コンデンサ7と、を設け、前記蒸発器5へ混合して送風される蓄熱槽通過空気Aと生外気Bの各風量を個別に制御するダンパ機構8を、備えたことを特徴とするヒートポンプ式空調機。
- 蒸発器5を風上側と風下側に二分割し、この2つの分割蒸発器5a、5bを各々別冷凍回路4の圧縮機2に接続した請求項1又は2記載のヒートポンプ式空調機。
- 蒸発器5をその空気入口面を二分する方向に二分割し、2つの分割蒸発器5a、5bを各々別冷凍回路4の圧縮機2に接続し、一方の分割蒸発器5aと冷風給気口27を連通連結する冷風路28と、他方の分割蒸発器5bと温風給気口29を連通連結する温風路30を、本体ケーシング1内に形成した請求項1又は2記載のヒートポンプ式空調機。
- 1台の水冷コンデンサ7で、2つの冷凍回路4、4の循環冷媒を熱交換するように構成した請求項3又は4記載のヒートポンプ式空調機。
- 蒸発器5のフィンチューブを楕円管にした請求項1、2、3、4又は5記載のヒートポンプ式空調機。
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