JP3613089B2 - 温度測定用センサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体ウエハを製造する装置において薬液の温度を測定するために用いられる温度センサのような、電気的な温度測定用センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
図2に従来の代表的な温度測定用センサの構造を例示する。薬液の温度を電気的に測定するための温度測定用センサ(温度センサ)7は、シース管とも呼ばれる保護管2の中に、熱電対や白金測温抵抗体のような測温素子1を挿入し、シース管2の内面との間の隙間に酸化マグネシウムのような充填材6を充填することによって、測温素子1をシース管2内に固定し、更に、シース管2の表面にフッ素樹脂のような耐蝕性材料5によってコーティング処理(又はライニング処理)を施すことにより耐蝕性を与えている。この場合のシース管2は一般に金属管から製作される。なお、3はシース管2の基端に取り付けられた配線用のターミナルであって、測温素子1とターミナル3との間はリード線9によって接続されている。
【0003】
このような従来の温度センサ7の構造においては、シース管2と耐蝕性材料5のコーティング層との二つの層、及び熱伝導率が比較的小さい充填材6の層を透過して流れた熱によって形成される充填材6の内部の温度を測温素子1によって測定することになるために、高い温度応答性が得られないばかりでなく、センサ本体である測温素子1の周囲に充填材6等が介在することから、測温部8の外径が測温素子1の外径に比べて格段に大きくなって、全体に太くて曲がりにくいものになるという問題がある。
【0004】
また、何らかの薬液槽内にこれらの温度センサを挿入して設置する場合には、薬液やそのガスが外部へ漏れ出るのを防止するために、薬液槽の蓋や壁等の穴に対して設けられる温度センサの取り付け部において気密性を保持することが必要になるが、前述のような従来の温度センサ7の構造では、測温部8の長さや取り付け位置等についての制約が多くなるので、温度センサ7を取り付けるのに困難が伴うという問題もある。
【0005】
この問題を更に具体的に説明すると、測温素子1として例えば白金測温抵抗体を使用する場合には、測温部8を、その外径の約30倍の長さにわたって測定位置の測温対象物質、例えば薬液内に沈める必要があるため、測温素子1の外径が例えば3.2mmの場合には測温部8の長さを100mm以上とする必要がある。
【0006】
従って、例えば半導体ウエハを製造する装置等においては、それに使用される高価な薬液の量を少なくするために、長い温度センサ7をL字形等に折り曲げることにより設置面積を小さくして取り付ける必要が生じる。しかしながら、このように温度センサ7を折り曲げて取り付ける場合には、薬液槽のような測温対象に対して温度センサ7を保守、点検の必要から着脱可能に取り付けるために、通常は配管用の継手としてよく用いられている図2に示すような市販のアダプター4を使用しても、折れ曲がった温度センサ7をアダプター4に対して抜き挿しすることはできないため、温度センサ7の保守、点検を行うことができなくなる。
【0007】
そこで、折り曲げられた温度センサ7を、取り付け部における気密性を保持しながらも着脱可能に取り付けるためには、温度センサ7にOリング等を用いた特殊な形状の取り付け部を設けることが必要になるので、それによって温度センサ7がコスト高となるばかりでなく、取り付け位置にも大きな制約を受けることになり、これが装置の小型化、最適化を図る上での障害となる。
【0008】
更に他の従来例として、実開昭63−72534号公報には、熱溶着可能で且つ熱収縮性のある合成樹脂製のチューブ内に熱電対を複数対収容し、該チューブの先端を熱封着した線状温度センサが記載されている。しかし、この例において熱封着されるのは合成樹脂製のチューブの先端であって、測温素子である熱電対がチューブの中に融着される訳ではないので、チューブの内面と熱電対との間に大なり小なり隙間が生じることは避けられない。従って、その隙間がチューブの内面と熱電対との間で熱が移動するときに抵抗となるので、温度センサの応答性を十分に高くすることができない。また、この従来技術においては使用するのに好適な合成樹脂の代表例としてPTFE(ポリテトラフルオロエチレン、商品名テフロン)を挙げているが、PTFEは耐蝕性材料として優れてはいても熱可塑性のない樹脂であるから、このような目的にPTFEを使用することには加工上の問題で疑問が残る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来技術における前述のような問題に対処して、測温部の外径を、センサ本体である測温素子の外径に近いサイズとなるように従来よりも大幅に小径化すると共に、測温部を容易に変形させて目的の測定位置に配置することができるようにフレキシブルなものとした温度測定用センサの構造と、その温度測定用センサを製造するための好適な方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題を解決するための手段として、従来の温度センサにおいて用いられているシース管(保護管)やそのコーティング及び測温素子を固定するために使用する充填材等を廃止する一方、PFA(パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)のような熱可塑性のあるフッ素樹脂によって代表される、耐蝕性及び熱可塑性を有する合成樹脂材料によって製造された可撓性のある細いチューブの末端の内部に、測温素子を直接に融着して固定するという新規な構造を有する温度測定用センサを提供すると共に、そのような構造の温度測定用センサを製造するのに好適な製造方法をも提供するものである。具体的には、本発明は、特許請求の範囲に記載された温度測定用センサと、それを製造するための方法を提供する。
【0011】
本発明の温度測定用センサにおいては、高い耐蝕性と、加熱したときに溶融する性質、即ち「熱可塑性」を有するPFAのようなフッ素樹脂によって代表される耐蝕性のある合成樹脂材料から製造された細い管状材(チューブ)を素材として、測温素子をその内部に直接に挿入し、チューブを加熱して部分的に溶融させることにより、チューブ内に測温素子を融着して固定するので、使用状態においては測温素子への熱の流れが殆ど抵抗を受けないことと、熱容量の大きな介在物がないことから温度応答性が高くなる。
【0012】
また、弾性変形が可能な合成樹脂製の可撓性のあるチューブを使用するので、自由に変形させて取り付けることが可能になるのと、チューブの一部をブラケットや、一般的な配管用の継手等によって着脱可能に把持することから、測温部の配置が容易であるばかりでなく、配置後も容易に測温位置を変更することができ、チューブを真っ直ぐに伸ばすことにより取り付け穴や配管用の継手等に対して抜き差しすることもできるので、温度センサの保守・点検も容易になる。更に、配管用の継手によって温度センサの取付部の気密性も確保されるので信頼性が向上する。
【0013】
チューブに使用する合成樹脂としては、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)が好適であるが、耐蝕性及び熱可塑性を有すると共に弾性変形が可能な合成樹脂であれば、PFA以外のものであってもよい。測温部を構成するチューブの先端部は測定位置へ挿入し易いように円錐形に成形されていることが望ましい。
【0014】
チューブの中に形状保持部材を内蔵させて設けると、チューブを任意の形状に変形させて、その形状を維持することができるのと、保守・点検等のために温度センサを引き抜くときには、真っ直ぐに伸ばすことも容易になるので、例えば薬液槽内の薬液が高価であるために、なるべく少ない量の薬液内に測温部を浸す必要があるとき等には必要な長さの測温部を屈曲させて、小さい面積の平板状に形成することができる。
【0015】
このような本発明の温度センサは、PFAのような合成樹脂製のチューブの一端を固定し、他端側の部分をチューブの長手方向に引っ張りながら測温部となる部分を外部から加熱して部分的に溶融させることにより、測温部となる部分にくびれによる円錐形状を形成し、その内部へ測温素子を挿入し、更に加熱して測温素子をチューブ内に融着させることによって製造することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の温度測定用センサ(温度センサ)の第1実施例を示す。第1実施例の温度センサ10は、白金測温抵抗体或いは熱電対等の測温素子11と、先端が閉じていると共に内部に測温素子11を一体的に融着することによって固定している合成樹脂製のチューブからなる測温部12と、融着して測温部12の外被部分となった合成樹脂製のチューブに一体的に接続する同じ合成樹脂製のチューブからなる導管部13と、導管部13の基端部に取り付けられ、測温素子11から後方へ延びるリード線14に接続される配線用ターミナル15と、導管部13の一部に嵌着され、対象となる薬液槽の蓋等に形成された穴に温度センサ10を取り付けるために使用されるアダプター16等から構成される。
【0017】
温度センサ10の先端の測温部12の外被部分と、それに一体として接続している導管部13は、薬品等に対する耐蝕性及び熱可塑性を有すると共に、弾性変形が可能な合成樹脂から製造された細いチューブを材料として製作される。この目的に使用し得る合成樹脂としては、耐蝕性に優れているフッ素樹脂の中でも、特に熱可塑性のあるパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)が好適である。
【0018】
温度センサ10は、その測温素子11が、PFAからなる細いチューブ材料そのままか、或いは僅かに縮径しただけの導管部13に一体的に接続して、外形が円錐形に形成された同じ材料からなる先端の測温部12の内部に埋め込むように、特に「融着状態」で固定されている点に特徴がある。以下温度センサ10の構造を詳細に説明する。
【0019】
まず、第1実施例の温度センサ10の諸元を例示すると、測温素子11としては外径が0.4mm、長さが8mmの白金測温抵抗体を使用しており、導管部13、即ち、チューブの外径は4mm、肉厚は1mmであって、先端の測温部12は円錐形であるために、その外径は先端に向かって漸減している。測温部12において測温素子11はPFAからなる円錐形の外被の内部に埋没して、それに融着することにより固定されている。その結果、測温部12内の測温素子11は0.8mm前後の厚さのPFAからなる耐蝕性に富む外被によって完全に覆われている。
【0020】
測温部12とは反対側の導管部(チューブ)13の基端部には、配線を容易にするために、図2に示した従来の温度センサ7に用いられているものと同様な構造の配線用ターミナル15が取り付けられ、導管部13の内部を通るリード線14によって測温素子11と電気的に接続している。
【0021】
また、図2に示した従来の温度センサ7と同様に、導管部13の任意の位置に嵌着されるアダプター16は、市販の一般的な配管用継手であって、測温対象となる薬液槽の蓋等に形成された螺子穴に螺着されるテーパー螺子を有する螺子ブロックと、導管部13を周囲から締めつける楔部材と、それを軸方向に押圧するために螺子ブロックに形成された別の螺子に螺合する袋ナット等からなっているが、その構造は周知であるから詳細な説明は省略する。
【0022】
第1実施例の温度センサ10はこのような構造を有するから、測温素子11は外形が円錐形に成形されたPFAからなる先端の測温部12の内部に全く隙間なくそれと一体的に融合して固定されていることと、測温素子11を覆うPFAの外被の厚さは0.8mm前後に過ぎないことから、測温素子11と測温部との間の熱の流れを妨げる熱的な抵抗及び熱容量は非常に小さな値となる。従って、温度センサ10の温度応答性は従来の温度センサに比べて格段に高くなる。
【0023】
しかも、取り付け対象となる薬液槽等の内部へ挿入される温度センサ10の導管部13は可撓性のあるPFAチューブからなり、その外径は、温度センサ本体である測温素子11の外径よりも僅かに大きいだけの細いものであるから、導管部13は先端の測温部12の設置位置に応じて自由に弾性変形をすることができる。従って、薬液槽の蓋等に形成された螺子穴にアダプター16を螺着することによって、温度センサ10の先端の測温部12を任意の測温位置に配置して確実に支持することができる。なお、導管部13が非常に長くなる場合は、測温部12に近い位置等において導管部13を何らかのブラケットによって支持した方がよいことは言うまでもない。
【0024】
図3は本発明の第2実施例としての温度センサ20の構造を示すものである。第1実施例の温度センサ10の構造と異なる点は、導管部13の中などに形状保持部材として、例えば、薄くて幅の狭いステンレス鋼板製のリボンを螺旋管状に巻き上げたスパイラルチューブ21を挿入し、その内部に絶縁被覆を有するリード線14を通していることである。その他の構造部分は図1に示す第1実施例の温度センサ10と同じである。
【0025】
第2実施例の温度センサ20においては形状保持部材としてのスパイラルチューブ21が導管部13内などに設けられているので、スパイラルチューブ21が設けられた部分では、それを任意の形状に容易に変形させることできると共に、変形させた後は外力が加わらない限りその形状を保持する。
【0026】
従って、図4に示したように測温部12と導管部13をアダプター16の穴に挿通した後に、導管部13を任意の形状に変形させて、薬液槽30の蓋31等に形成された穴32内へ挿入し、測温部12に近い部分の導管部13を固定フック33のようなブラケットによって固定することによって、温度センサ20を簡単に測定位置へ配置することができる。また、温度センサ20の保守・点検等の際には、変形させた導管部13を伸ばしながら薬液槽の蓋の穴32やアダプター16から容易に引く抜くこともできる。
【0027】
第2実施例の温度センサ20においては、導管部13を任意の形状に変形させることによってその形状を保持させることができるから、例えば、高価な薬液を収容している薬液槽に温度センサ20を取り付ける場合には、測温部12や導管部13の少なくとも一部を偏平なジグザク形状、L字形状、或いは渦巻き形状、コイル状等に曲げてから薬液槽30内へ挿入することにより、十分な長さの測温部12を量の少ない薬液槽内へ沈めることが可能になる。
【0028】
なお、測温素子11を測温部12内へ挿入して融着・固定する前に、測温素子11の外面にフッ素樹脂等を薄くコーティングしておくと、測温部12の外被が万一破損したときでも薬液等が直ちに測温素子11内へ侵入しないので、温度センサの故障を抑止することができる。このように測温素子11に対して予め施す薄いコーティングは、介在物というよりは測温素子11そのものの一部と考えてよいものであり、それが熱の流れの抵抗を著しく増大させるような恐れはない。
【0029】
次に、本発明の温度センサを製造するための工程を、図5に示した例によって説明する。例えば第1実施例の温度センサ10のようなものを製造する場合は、まず工程▲1▼において、コイル状に巻かれた電気ヒータ40の中へ測温部12の外被と導管部13となるPFAの細いチューブ41を挿入し、チューブ41の一端(右端)をクランプによって固定すると共に、他端側の部分をチューブ41の長手方向に軽く引っ張りながら、電気ヒータ40に通電してチューブ41の一部を加熱することにより軟化・溶融させる。それによってチューブ41は対向円錐形にくびれると共に、くびれて最も細くなった部分において完全に閉塞される。
【0030】
次に、工程▲2▼のように、チューブ41の内部へ測温素子11を挿入し、更に電気ヒータ40によって外部から加熱する。それによって、工程▲3▼のように、測温部12となる部分では、チューブ41のPFA材料が測温素子11の回りに溶着するので、内部に測温素子11を融着・固定した円錐形の測温部12が形成される。その際に測温素子11の周りのチューブ41の部分は若干縮径する。これを冷却・硬化させた後に、工程▲4▼のように、カッター42等によって不要な部分を切り離す。また、この際に測温部12の外形を整形することもできる。なお、測温素子11をチューブ41内へ挿入する時期は、対向円錐形のくびれ部分が閉じる時期の後であっても、或いは前であってもよい。
【0032】
図6は本発明の温度センサ10と従来の温度センサ7の温度応答性をそれぞれ測定した結果を比較して示した線図であって、太い曲線は本発明の温度センサの特性を、細い曲線は従来の温度センサの特性を示している。即ち、98°Cの水の中に従来の温度センサ7と本発明の温度センサ10を同時に浸漬して、これら2つの温度センサからの信号を記録したものである。この線図から、本発明の温度センサ10は従来の温度センサ7に比べて約4倍もの高い温度応答性を有することが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の温度センサの構造を示す縦断面図である。
【図2】従来の温度センサの構造を例示する縦断面図である。
【図3】第2実施例の温度センサの構造を示す縦断面図である。
【図4】第2実施例の温度センサを薬液槽内に取り付けた状態を示す断面図である。
【図5】▲1▼から▲4▼は本発明の温度センサの製造工程を順次に示す断面図である。
【図6】本発明の温度センサと従来の温度センサの温度応答性を比較して示す線図である。
【符号の説明】
2…保護管(シース管)
5…耐蝕性材料のコーティング(ライニング)
6…充填材
7…従来の温度センサ
10…第1実施例の温度センサ
11…測温素子
12…測温部(先端部)
13…導管部(チューブ)
16…アダプター(配管用継手)
20…第2実施例の温度センサ
21…スパイラルチューブ(形状保持部材)
30…薬液槽
31…蓋の穴
33…固定フック(ブラケット)
40…電気ヒータ
41…PFAのチューブ
42…カッター
Claims (6)
- 耐蝕性及び熱可塑性を有すると共に弾性変形が可能な合成樹脂製のチューブの先端部の内部に、後方に向かってリード線が接続された測温素子を実質的に介在物なしに直接に挿入し、前記チューブの先端部を外部から加熱して部分的に溶融させることにより、前記チューブの先端部内に前記測温素子を直接に融着して固定すると共に、前記チューブの先端部を閉じて前記測温素子を含む測温部を構成し、更に、加熱溶融されないためにチューブの形状を維持している前記測温部以外の前記チューブの基端部寄りの一部を配管用の継手によって着脱可能に把持することにより、前記測温部を目的の測温位置に位置させるように構成したことを特徴とする温度測定用センサ。
- 請求項1において、前記チューブに使用する合成樹脂としてパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)が用いられていることを特徴とする温度測定用センサ。
- 請求項1または2において、内部に前記測温素子を融着して固定することにより測温部を構成する前記チューブの先端部が、その外径が前記チューブの基端部寄りの部分の外径から漸次減少するように、概ね円錐形に成形されていることを特徴とする温度測定用センサ。
- 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記チューブの一部に、任意の形状に変形され得ると共に変形されたその形状を保持することができる形状保持部材が設けられていることを特徴とする温度測定用センサ。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載された前記温度測定用センサを製造するために、耐蝕性及び熱可塑性を有すると共に弾性変形が可能な合成樹脂製のチューブの一端を固定し、他端側の部分を前記チューブの長手方向に引っ張りながら前記測温部となる部分を外部から加熱して部分的に溶融させることにより、前記測温部となる部分にくびれによる円錐形状が成形された後に、その円錐形状の内部へ測温素子を挿入し、更に外部から加熱して前記測温素子を前記チューブ内に融着させると共に前記チューブの先端部を閉じ、冷却、硬化させた後に不要な部分を切り離すことを特徴とする温度測定用センサの製造方法。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載された前記温度測定用センサを製造するために、耐蝕性及び熱可塑性を有すると共に弾性変形が可能な合成樹脂製のチューブの一端を固定し、他端側の部分を前記チューブの長手方向に引っ張りながら前記測温部となる部分を外部から加熱して部分的に溶融させることにより、前記測温部となる部分にくびれによる円錐形状が成形されると共にその部分が閉じた後に、その円錐形状の内部へ測温素子を挿入し、更に外部から加熱して前記測温素子を前記チューブ内に融着させ、冷却、硬化させた後に不要な部分を切り離すことを特徴とする温度測定用センサの製造方法。
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