JP3612990B2 - フィルム現像装置におけるフィルム供給装置 - Google Patents

フィルム現像装置におけるフィルム供給装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、リーダ搬送方式のフィルム現像装置におけるフィルム供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パトローネ内に巻取られた撮影済のフィルムをリーダ搬送方式のフィルム現像装置によって現像処理する場合、パトローネからフィルムの先端のベロ部を外部に引き出して切断し、そのフィルムの先端にリーダを接続したのち、上記リーダを先にしてフィルムをフィルム現像部に移送させるようにしている。
【0003】
ここで、リーダは合成樹脂シートから形成されて可とう性を有し、フィルム現像部に設けられたスプロケットと係合可能な送り用の孔が等間隔に設けられている。
【0004】
上記リーダとフィルムの連結は、スプライステープの貼付けによって結合することが一般的であるが、スプライステープの貼付けおよび現像処理後の取外しに手間がかかり、しかもリーダに対してフィルムを所定の位置に精度よく連結する必要があるため、スプライス用の特殊な作業台を必要とする不都合がある。また、スプライステープは再使用することができないため、経済性に問題がある。
【0005】
上記のような問題点を解決するため、本件出願人は、図15に示すリーダとフィルムの連結構造を既に提案している(特願平7−230253号明細書)。
【0006】
上記連結構造は、送り用の孔hを有するリーダLに第1挿入孔1および第2挿入孔2を形成し、その第1挿入孔1をリーダ移送方向に横切る突片3を設け、その突片3のリーダ移送方向先端をリーダLに一体化し、後端部を第1挿入孔1の周縁部で支持し、フィルムFの先端部を第2挿入孔2から第1挿入孔1に挿入してフィルムFの先端部に設けた係合孔4に突片3を係合させるようにしている。
【0007】
上記リーダとフィルムの連結構造においては、リーダに対してフィルムを簡単に、確実に接続することができると共に、リーダの所定位置にフィルムを接続することができるという特徴を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フィルム引掛け式の上記リーダLを用いるフィルムの現像処理に際し、フィルムのベロ出し、ベロ部の切断、孔あけおよびリーダへの接続による前処理作業を人手によって行なうと、非常に手間がかかり、しかも、ベロ出し装置、ベロ部の切断装置、リーダにフィルムを接続するスプライス装置を備品として備えつけなければならず、経済性に問題が生じる。
【0009】
また、リーダとフィルムのスプライス後に、そのリーダをフィルム現像装置にセットする段階で、パトローネからフィルムが引き出される危険がある。
【0010】
この発明の課題は、パトローネを単にセットすることによって、そのパトローネ内のフィルムをリーダと共にフィルム現像部に自動的に送り込むことができるようにしたフィルム現像装置におけるフィルム供給装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、第1の発明においては、フィルム現像部の入口側に設けられたフィルム供給部に、そのフィルム供給部に挿入されるパトローネを受け取って間歇的に搬送するパトローネ搬送装置と、そのパトローネ搬送装置によって搬送されるパトローネの停止位置においてパトローネ内に巻き取られたフィルムの先端のベロ部をパトローネの外部に引き出すベロ出し装置と、そのベロ出し装置より下流側のパトローネ停止位置において上記ベロ部を切断する切断装置およびフィルムの先端部に係合孔を形成する孔あけ装置と、ベロ部が切断されたフィルムの先端部に補強ラベルを貼付けるラベル貼付装置と、上記ラベル貼付装置より下流側のパトローネ停止位置の下方において複数のリーダをリーダ間に間隔があく起立状の整列状態でストックするリーダストック部と、そのリーダストック部にストックされたリーダを一枚ずつラベル貼付装置の下流側の前記パトローネ停止位置に供給するリーダ供給装置と、パトローネからフィルムを引き出してリーダに形成された挿入孔に挿入し、その挿入孔を横切るように設けられた突片をフィルムの係合孔に係合させるスプライス装置と、スプライス後のリーダをパトローネと共にフィルム現像部に搬送するリーダ送り込み装置とを設けた構成を採用している。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1および図2に示すように、フィルムを現像処理するフィルム現像部10には複数の処理液タンク11が一方向に並列され、その処理液タンク11内の処理液中にフィルムを移送させることによってフィルムが現像処理される。
【0018】
フィルム現像部10の入口側にはフィルム供給部20が設けられている。フィルム供給部20はケーシング21を有し、その内部にテーブル22が設けられている。
【0019】
テーブル22はフィルム現像部10に設けられた処理液タンク11の配列方向に対して直交方向に延び、そのテーブル22の一側部に、そのテーブル22に沿ってパトローネPを移送するパトローネ搬送装置30が設けられている。
【0020】
ここで、パトローネPは、図4に示すように、フィルム出入口bを有するケースa内にフィルム巻取り用のスプールcを設けている。スプールcの両端部はケースaの端板dを貫通し、一方の端部はケースaの外側方に突出している。また、スプールcの両端面には係合孔eが設けられている。
【0021】
図3に示すように、パトローネ搬送装置30は、一対のプーリ31、32間にエンドレスのベルト33をかけ渡し、そのベルト33に複数のパトローネホルダ34を等間隔に取付けている。
【0022】
また、一方のプーリ31にモータ35を接続し、そのモータ35の駆動によってパトローネホルダ34の間隔に等しい距離をストローク量としてベルト33を同図の矢印方向に移動させるようにしている。
【0023】
ここで、パトローネホルダ34の間隔は、図15に示すリーダLの一対の第1挿入孔1の間隔に等しくなっている。
【0024】
また、パトローネホルダ34は、テーブル22と対向する一側および上側が開口する箱形をなし、一方の端板36の上縁にはパトローネPのスプールcの一方の端部を支持する切欠部37が設けられている。
【0025】
ベルト33の移動によって間歇的に移送されるパトローネホルダ34の停止位置は、端から順に第1停止位置S乃至第5停止位置Sとされ、第1停止位置Sにおける一側方には、パトローネホルダ34内のフィルムFの先端のベロ部fをテーブル22上に引き出すベロ出し装置40が設けられている。
【0026】
また、第1停止位置Sで停止するパトローネホルダ34の移送方向後行側にパトローネPのスプールcを回転させる回転装置50が設けられている。
【0027】
前記ベロ出し装置40は、実開平5−52854号公報等に記載されているように従来から周知のものであるため、ここでは、その概略のみを図4(I)、(II)、(III )に基づいて説明する。このベロ出し装置40は金属薄板等から成る第1乃至第3のベロ出しプレート41、42、43を有している。フィルムFのベロ出しに際しては、3枚のベロ出しプレート41、42、43のそれぞれを長さ方向に移動させて、図4(I)に示すように各先端部をパトローネPのフィルム出入口bに挿入する。
【0028】
次に、最上側の第1ベロ出しプレート41を長さ方向に移動させて、その先端を図4(II)で示すように、X点位置まで移動させる。そして、図3に示す回転装置50の駆動によってスプールcを図4(II)の矢印方向に回転させ、フィルムFの先端が第2ベロ出しプレート42および第3ベロ出しプレート43の先端を通過し、フィルム先端が自己の弾性により第1ベロ出しプレート41を叩く衝突音を図示省略した音センサが検出したとき、回転装置50を停止させる。
【0029】
スプールcの回転停止後、第2ベロ出しプレート42を長さ方向に移動させ、その第2ベロ出しプレート42をフィルムFの先端部内側に侵入させ、その先端が図4(III )に示すX点位置まで移動すると、第2ベロ出しプレート42の移動を停止させる。
【0030】
上記の状態から、第1ベロ出しプレート41乃至第3ベロ出しプレート43のそれぞれを後退させ、第1ベロ出しプレート41と第2ベロ出しプレート42とで挟持されたフィルムFの先端のベロ部fをパトローネPから引き出すようにしている。
【0031】
図3に示すように、前記回転装置50は、モータ51の回転軸にスプールcの係合孔eと係合可能な係合軸52を取付け、上記モータ51を移動装置53によって第1停止位置Sで停止するパトローネホルダ34に対して進退させるようにしている。
【0032】
移動装置53は、モータ51にラック54を取付け、そのラック54に噛合させたピニオン55をモータ56で回転させてラック54を長さ方向に移動させるようにしている。
【0033】
なお、第1停止位置Sで停止するパトローネホルダ34に対するパトローネPの供給は、ケーシング21の上部に形成された供給口23から人手によってパトローネホルダ34内に挿入する。供給口23は図示省略した蓋によって開閉される。
【0034】
図2に示すように、パトローネホルダ34の第2停止位置Sにおける一側方には、テーブル22上に引き出されたフィルムFの先端のベロ部fを切断する切断装置60およびフィルムFの先端部に係合孔4を形成する孔あけ装置70が設けられている。
【0035】
図5に示すように、切断装置60は2本のガイド軸61に沿って昇降自在に支持された板状の上刃ホルダ62に上刃63を取付け、その上刃63に対向してテーブル22の一側に下刃64を固定し、上記上刃ホルダ62をモータ65によって回転されるカム66の回転と、ガイド軸61に支持されたスプリング67の弾力とによって上下動させ、下降時に、上刃63と下刃64とでフィルムFを切断するようにしている。
【0036】
孔あけ装置70は、上刃ホルダ62の下面に複数のポンチ71を取付け、テーブル22には上記ポンチ71に対向してポンチ孔72を形成し、上記上刃ホルダ62の下降時にポンチ71によってフィルムFを打抜くようにしている。
【0037】
図2に示すように、パトローネホルダ34の第3停止位置Sにおける一側方には、孔あけ後のフィルムFの上面に補強ラベル5を貼付けるラベル貼付装置80が設けられている。
【0038】
ここで、補強ラベル5を貼付けるのは、リーダLに対する接続強度を高めるためである。現像処理においてフィルムFが移送途中で引掛かりが生じて係合孔4から引裂かれるおそれがあるため、補強ラベル5を貼付けるのが好ましい。
【0039】
図6に示すように、ラベル貼付装置80は、ラベル繰り出しユニット81と、そのラベル繰り出しユニット81から繰り出される補強ラベル5をフィルムFの上面に接着させる押え装置82とから成る。ラベル繰り出しユニット81は、回転自在に支持されたラベルロール83からテーブル22上に向けて引き出されたセパレータ84をローラから成る第1ガイド85により案内して移送方向を反転し、そのセパレータ84を第2ガイド86で案内して一対の送りローラ87間に挿入し、上記送りローラ87の矢印方向の回転によってセパレータ84を移動させ、そのセパレータ84上に接着されている補強ラベル5を第1ガイド85の位置において、セパレータ84から剥離させるようにしている。
【0040】
なお、一対の送りローラ87は、セパレータ84から補強ラベル5が取り除かれると、次の補強ラベル5の先端部が所定量剥離されるまでセパレータ84を移動させ、補強ラベル5を貼付位置に待機させるようになっている。
【0041】
押え装置82は、押えローラ88と、その押えローラ88をテーブル22の上面に対して移動させるソレノイド89とから成る。
【0042】
上記押え装置82のソレノイド89は、パトローネホルダ34が第3停止位置Sまで移送されて停止すると、作動して押えローラ88を下降させる。その押えローラ88の下降によって補強ラベル5の先端部がフィルムFの上面に接着される。
【0043】
また、押え装置82およびラベル繰り出しユニット81のそれぞれは、押えローラ88が補強ラベル5を押え付けると、図6(III )の鎖線で示す位置まで移動される。その移動によってセパレータ84から補強ラベル5が剥離されると共に、押えローラ88によって補強ラベル5がフィルムFの先端部に接着される。
【0044】
ここで、補強ラベル5には一対の孔6が形成され、その孔6はフィルムFに形成された係合孔4より大きくなっている。この補強ラベル5は、係合孔4に孔6が対向するようにしてフィルムFの上面に接着される。
【0045】
図2に示すように、パトローネホルダ34の第4停止位置Sおよび第5停止位置Sは、フィルム現像部10の入口部と対向している。その第4停止位置Sおよび第5停止位置Sとフィルム現像部10との間には、図7に示すように、各停止位置S、Sに近接してリーダLを支持するリーダテーブル90が設けられている。
【0046】
また、第4停止位置Sと第5停止位置Sの下方にはリーダストック部91が設けられている。
【0047】
リーダストック部91の側壁24にはリーダ投入口25が設けられ、そのリーダ投入口25に投入されたリーダLは、複数の送りローラ92によってリーダストック部91に設けられたリーダ搬送装置93に送り込まれる。
【0048】
図7および図8に示すように、リーダ搬送装置93は、左右で対向する一対のガイド移送装置94、94から成る。ガイド移送装置94、94は、前後で対向する一対のプーリ95、95間にかけ渡したエンドレスのベルト96を上下に設け、その上下のベルト96間に複数のリーダガイド97を等間隔に取付け、上記ベルト96の移動によってリーダガイド97を図8に示す矢印方向(フィルム現像部10の方向)にリーダガイド97のピッチに対応する距離をストローク量として間歇的に移動させるようにしている。
【0049】
リーダガイド97には上下に延びるガイド溝98を形成され、前記送りローラ92によって下向きに送り込まれるリーダLは、リーダ搬送装置93の供給端で停止する左右一対のリーダガイド97間に送り込まれ、そのリーダガイド97に設けられたガイド溝98によって両側部が案内される。
【0050】
リーダ搬送装置93は、供給端で停止する左右のリーダガイド97間にリーダLが送り込まれる毎に、リーダガイド97の取付ピッチをストローク量としてリーダLを排出端に向け移送させる。
【0051】
このため、リーダ搬送装置93には複数のリーダLがストックされ、そのリーダ搬送装置93の排出端まで送られて停止するリーダLはリーダ供給装置100の作動によってリーダテーブル90上に搬送される。
【0052】
リーダ供給装置100は、リーダ搬送装置93の排出端に送り込まれて停止するリーダLの下方に昇降装置101によって上下動される昇降台102を設け、その昇降台102の上方への移動によってリーダLを左右一対のリーダガイド93に沿って上昇させると共に、その上昇路に設けた一対の送りローラ103の回転によりさらに上方に搬送し、リーダテーブル90の側部に設けたターンローラ104とターンガイド105により移送方向を90°方向変換してリーダテーブル90上に移送させるようにしている。
【0053】
なお、昇降台102の昇降装置101として、シリンダやねじ軸を用いることができる。また、リーダLは、第1挿入孔1および第2挿入孔2を下側として上方に搬送される。
【0054】
リーダテーブル90上に移送されて停止するリーダLと、第4停止位置Sおよび第5停止位置Sで停止するパトローネPのフィルムFとはスプライス装置110の作動によって互に連結される。
【0055】
図7および図9に示すように、スプライス装置110は、第4停止位置Sおよび第5停止位置Sとリーダテーブル90との間に回転軸111を設け、その回転軸111に2本のスイングアーム112を取付け、各スイングアーム112の先端に取付けた弧状板113の先端にフィルムFに設けられた係合孔4と係合可能な一対の爪114を形成し、上記回転軸111の矢印方向の回転によるスイングアーム112の揺動により、フィルムFの係合孔4に爪114を係合させてパトローネPからフィルムFを引き出し、そのフィルムFの先端をリーダLに形成された第2挿入孔2に挿入し、かつ、リーダテーブル90に設けられた一対のニップロール115間に送り込むようにしている。
【0056】
また、リーダテーブル90にはニップロール115の回転によって送られるフィルムFの先端をリーダLの第1挿入孔1に誘導する通路116を設け、その通路116に沿って送り込まれるフィルムFの先端が図9に示すように、第1挿入孔1に挿入されるとき、その第1挿入孔1を横切る突片3を上方に弾性変形させ、上記突片3の先端が係合孔4に対向したとき、ニップロール115を逆転させてフィルムFを所定量逆送りして係合孔4に突片3を係合させるようにしている。
【0057】
2本のフィルムFが接続されたリーダLはリーダ送り込み装置120の作動によってフィルム現像部10に送られると共に、その送り込み時、パトローネホルダ34内のパトローネPは、その下方に設けた押し上げ装置130によってパトローネホルダ34の上方に取り出され、リーダLと共にフィルム現像部10に送られる。
【0058】
リーダ送り込み装置120は、リーダLの移送路に上下一対の送りローラ121をリーダ移送方向に所要の間隔をおいて設け、各送りローラ121の回転によりリーダLをフィルム現像部10に送るようにしている。
【0059】
押し上げ装置130は、第4停止位置Sおよび第5停止位置Sで停止するパトローネホルダ34の下方にシリンダ131によって上下動されるロッド132を設け、そのロッド132の上昇時に、ロッド先端をベルト33およびパトローネホルダ34の底板に形成された孔133に挿入してパトローネPを押し上げるようにしている。
【0060】
実施の形態で示すフィルム供給装置は上記の構造から成り、フィルムの現像処理に際しては、未現像フィルムFが巻き取られたパトローネPを手作業によって供給口23からパトローネ搬送装置30の第1停止位置Sで停止するパトローネホルダ34内に供給する。
【0061】
パトローネホルダ34内にパトローネPを供給すると、回転装置50の全体がパトローネホルダ34に向けて移動し、係合軸52がスプールcの係合孔eに挿入され、その回転装置50の作動とベロ出し装置40の作動によってパトローネP内のフィルムFのベロ出しが行なわれる。
【0062】
ベロ出しされたパトローネPは、パトローネ搬送装置30の作動によって前方に一定ストローク送られる。その間歇的な送りによって第1停止位置Sに空のパトローネホルダ34が送り込まれる。パトローネPは、空のパトローネホルダ34が第1停止位置Sで停止する毎に、そのパトローネホルダ34内に供給される。
【0063】
ベロ出しされたパトローネPが第2停止位置Sまで移送されて停止すると、切断装置60が作動し、フィルムFの先端のベロ部fを切断する。また、孔あけ装置70が作動してフィルムFの先端部に係合孔4を形成する。
【0064】
係合孔4が形成されたフィルムFは、次に第3停止位置Sに移送される。第3停止位置SまでパトローネPが移送されて停止すると、ラベル貼付装置80が作動して、フィルムFの先端部上面に補強ラベル5が貼付けられる。
【0065】
ラベル貼付け後のフィルムFは、第4停止位置Sに移送され、さらに第5停止位置Sに移送される。第4停止位置Sおよび第5停止位置SのそれぞれにパトローネPが移送されて停止すると、スプライス装置110が作動する。
【0066】
このとき、リーダテーブル90上にはリーダLが供給されて待機しており、上記スプライス装置110の作動によって第4停止位置Sおよび第5停止位置Sで停止しているパトローネP内のフィルムFはパトローネPから引き出されてリーダLの第2挿入孔2から第1挿入孔1に挿入され、係合孔4に対する突片3の係合によってリーダLにフィルムFがスプライスされる。
【0067】
フィルムFのスプライス後、押し上げ装置130が作動してパトローネホルダ34内のパトローネPを押し上げる。パトローネPからパトローネホルダ34が上方に取り出されると、リーダ送り込み装置120が作動してリーダLがフィルム現像部10に送られ、そのリーダLと共にパトローネPもフィルム現像部10に向けて送られる。
【0068】
なお、パトローネPはフィルム現像部10に侵入する手前の位置において停止保持され、フィルム現像部10に送られるリーダLの移動によりパトローネPからフィルムFが引き出される。パトローネPからフィルムFの後端部が引き出されると、フィルムFは、その後端部において切断され、フィルムFがフィルム現像部10に搬送されて現像処理される。
【0069】
以上のように、パトローネPをパトローネホルダ34内にセットすることによって、フィルムFのベロ出し、ベロ部の切断、ラベル貼付け、およびリーダLに対する接続の前処理作業が自動的に行なわれ、その前処理作業後のフィルムFがリーダLと共にフィルム現像部10に送られるため、フィルムFの現像処理を能率よく行なうことができる。
【0070】
また、リーダLに対するフィルムFの接続処理がケーシング21内で行なわれるため、フィルムFが露光されるというトラブルの発生を未然に防止することができる。
【0071】
図10は、パトローネ搬送部の他の例を示す。このパトローネ搬送部は、パトローネ搬送装置30によって搬送されるパトローネPの第1停止位置Sに対向してパトローネPの外周に設けられたバーコードを読み取るバーコード読取り装置130を設けている。
【0072】
バーコード読取り装置130は、パトローネPの外周に光を照射する発光素子131と、パトローネPからの反射光を受光してバーコードを読み取る光センサ132とから成り、上記発光素子131とパトローネホルダ34に支持されるパトローネPとは相対的に移動される。光センサ132は、バーコードの読み取りから、そのパトローネP内に巻取られたフィルムFが処理可能なフィルムFかどうかを判別する。
【0073】
なお、パトローネP内のフィルムFが処理不可能な場合は、音によってオペレータに知らせ、オペレータは、そのパトローネをパトローネ搬送装置30から取り出し、あるいは、ベロ出し等の処理を行なわせることなくパトローネ搬送装置30の排出端から排出させるようにする。
【0074】
上記のように、パトローネPの第1停止位置Sにバーコードを読み取るバーコード読取り装置130を設けてパトローネP内のフィルムFが処理可能なフィルムFであるかどうかを判別し、処理できないフィルムの場合に、そのパトローネPをパトローネ搬送装置30から取り出すことにより、処理不可能なフィルムFがフィルム現像部10に送り込まれるのを防止することができる。
【0075】
図11は、この発明に係るフィルム供給装置の他の実施の形態を示す。この実施の形態においては、パトローネPの流れとリーダLの流れのみを概略的に示す。フィルム現像部10の入口側に接続されたフィルム供給部20において、ケーシング21の供給口23から内部にセットされたパトローネPは、図3に示すパトローネ搬送装置30と同等の装置によって矢印方向に間歇的に移送され、その第1停止位置Sにおいて、フィルムFのベロ出しが行なわれる。第2停止位置Sではベロ部の切断と孔あけとが行なわれ、第3停止位置Sにおいて補強ラベル5の貼付けが行なわれる。
【0076】
また、第4停止位置Sおよび第5停止位置Sにおいて、リーダストック部91からその停止位置S、Sの他側に移送されて停止するリーダLにフィルムFがスプライスされ、スプライス後のリーダLが第n停止位置Sにむけて搬送される。
【0077】
第n停止位置SまでリーダLが移送されて停止すると、パトローネPを先にしてリーダLの向きを90°変換しつつリーダLを下向きに移動してリーダLを垂直の状態とし、そのリーダLを垂直の姿勢を保つ状態で水平方向に搬送したのち、リーダLを上向きに移送してリーダLの向きを90°変換し、フィルム現像部10にリーダLを送り込むようにしている。
【0078】
ここで、垂直の姿勢に保持されたリーダLを水平方向に搬送する搬送装置として、図7および図8に示すリーダ搬送装置93を用いることができる。
【0079】
また、パトローネPを先にしてリーダLの向きを90°変換しつつリーダLを下向きに移送し、あるいはリーダLを上向きに移送しつつリーダLの姿勢を90°変換する装置として、図12乃至図14に示すリーダ移送装置140を用いることができる。
【0080】
リーダ移送装置140はリーダLより幅寸法の大きいガイド部材141に、第1傾斜面142と、その端に連続する第2傾斜面143と、その端に連続する垂直面144とを設け、各面の幅方向中央にリーダLの移動を案内するガイド突条145を形成し、そのガイド突条145に複数のスロット146をリーダLの長さより短い間隔をおいて設け、各スロット146にリーダLの送り用孔hと係合可能なスプロケット147を設け、各スプロケット147をモータ148により一方向に回転してリーダLをガイド突条145に沿って移送させ、リーダ搬送装置93におけるリーダガイド97のガイド溝98に送り込むようにしている。
【0081】
また、第1傾斜面142の両側部に対向して第1押えベルト149を設けると共に、第2傾斜面143の両側部に対向して第2押えベルト150を設け、さらに垂直面144の両側部に対向して第3押えベルト151を設け、各押えベルト149乃至151をモータ148により図13の矢印方向に前記リーダLの移動速度と同速度で移動させ、各ベルト149乃至151によりパトローネPを第1傾斜面142、第2傾斜面143および垂直面144に押え付ける状態でリーダLと同速度で移動させるようにしている。
【0082】
上記のように、第1押えベルト149乃至第3押えベルト151でパトローネ4を第1傾斜面142、第2傾斜面143および垂直面144に押えつけてリーダLと同速度で移動させることにより、移送中にパトローネPが自重で落下してフィルムFが引き出されるのを防止することができる。
【0083】
なお、リーダLおよびパトローネPを垂直面144から第1傾斜面142に向けて移動させることにより、リーダLを上向きに移送してリーダLの向きを90°変換させることができる。
【0084】
上記のように、一方向に間歇的に移送されるパトローネPの移送路の他側(フィルム現像部10と反対の位置)においてリーダLにフィルムFを接続し、スプライス後のリーダLをフィルム現像部10に送り込む移送路においてパトローネPとリーダLの位置を反転させることにより、フィルム供給部20のみを新しく製造し、そのフィルム供給部20を既存のフィルム現像装置に接続することにより、既存のフィルム現像装置を大幅な改良を加えることなく使用することができ、きわめて経済的である。
【0085】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、パトローネをフィルム供給部にセットする簡単な作業によって、そのパトローネ内のフィルムをリーダに接続してフィルム現像部に送ることができるため、リーダ搬送方式のフィルム現像装置によるフィルムの現像処理を能率よく行なうことができる。
【0086】
また、リーダに対してフィルムを自動的に接続することができるため、ベロ出し装置や、フィルム切断装置、孔あけ装置、並びにスプライス装置等の備品の備えつけを不要とすることができ、経済性の向上を図り、省人化に効果を挙げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す概略図
【図2】同上の横断平面図
【図3】(I)はパトローネ搬送装置の正面図、(II)は第1停止位置における平面図、(III )は側面図
【図4】(I)、(II)、(III )はベロ出しの動作を段階的に示す概略図
【図5】(I)は同上の切断装置および孔あけ装置を示す正面図、(II)は平面図
【図6】(I)は同上のラベル貼付装置を示す正面図、(II)は平面図、(III )は作動状態を示す正面図
【図7】図1のVII −VII 線に沿った断面図
【図8】同上のリーダ搬送装置を示す平面図
【図9】リーダとフィルムのスプライスの途中の状態を示す断面図
【図10】同上のパトローネ搬送部の他の例を示す断面図
【図11】この発明の他の実施の形態を示す概略図
【図12】リーダ移送装置を示す分解斜視図
【図13】リーダ移送装置の一部切欠正面図
【図14】図13のXIV−XIV線に沿った断面図
【図15】リーダとフィルムの接続状態を示す斜視図
【符号の説明】
L リーダ
P パトローネ
F フィルム
f ベロ部
1 第1挿入孔
2 第2挿入孔
3 突片
4 係合孔
5 補強ラベル
10 フィルム現像部
20 フィルム供給部
30 パトローネ供給装置
第1停止位置
第2停止位置
第3停止位置
第4停止位置
第5停止位置
40 ベロ出し装置
50 回転装置
60 切断装置
70 孔あけ装置
80 ラベル貼付装置
100 リーダ供給装置
110 スプライス装置
120 リーダ送り込み装置

Claims (1)

  1. フィルム現像部の入口側に設けられたフィルム供給部に、そのフィルム供給部に挿入されるパトローネを受け取って間歇的に搬送するパトローネ搬送装置と、そのパトローネ搬送装置によって搬送されるパトローネの停止位置においてパトローネ内に巻き取られたフィルムの先端のベロ部をパトローネの外部に引き出すベロ出し装置と、そのベロ出し装置より下流側のパトローネ停止位置において上記ベロ部を切断する切断装置およびフィルムの先端部に係合孔を形成する孔あけ装置と、ベロ部が切断されたフィルムの先端部に補強ラベルを貼付けるラベル貼付装置と、上記ラベル貼付装置より下流側のパトローネ停止位置の下方において複数のリーダをリーダ間に間隔があく起立状の整列状態でストックするリーダストック部と、そのリーダストック部にストックされたリーダを一枚ずつラベル貼付装置の下流側の前記パトローネ停止位置に供給するリーダ供給装置と、パトローネからフィルムを引き出してリーダに形成された挿入孔に挿入し、その挿入孔を横切るように設けられた突片をフィルムの係合孔に係合させるスプライス装置と、スプライス後のリーダをパトローネと共にフィルム現像部に搬送するリーダ送り込み装置とを設けたフィルム現像装置におけるフィルム供給装置。
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