JP3612499B2 - 水中玩具システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水槽内を水中玩具が遊動する水中玩具システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水槽内に水中玩具を入れ、この水中玩具を遊動させて鑑賞する水中玩具システムは様々なものが提案され実用に供されている。一般的な水中玩具システムとして水中玩具に磁石を内装し、水槽の背面に駆動用の磁石を移動させる移動機構を配置し、水槽の背面で駆動用の磁石を移動させることにより、駆動用の磁石に吸引された水中玩具が駆動用の磁石の移動に伴って水槽内を遊動するものがよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の水中玩具システムでは、駆動用の磁石の動きが一定であるため、水中玩具の動きが画一的で単調になり、観賞用としてもその動きが単純であった。しかも、水槽の背面側は透視できないためにこのシステムは壁際に設置せざるを得なかった。
【0004】
本発明は上記問題点を解消し、水槽の全ての周面から水槽内の水中玩具の遊動を見ることができるとともに、水中玩具の作動状態が拘束されない水中玩具システムを提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る水中玩具システムは、水槽内の水中玩具システムが間欠的に遊泳する、以下の要件を備えることを特徴とする。
(イ)上記水槽には磁界を発生させる一次コイルと、該一次コイルを駆動する電源回路とを設けたこと
(ロ)上記水槽の底部は中央に向かって下り斜面になっていること
(ハ)上記水槽の底部中央には前記玩具体を収容する収容部が形成され、該収容部には上記一次コイルを配置したこと
(ニ)上記水中玩具には上記一次コイルの発生する磁界により電圧を誘起する二次コイルと、該二次コイルの誘起した電圧を充電する充電器と、前回の放電開始から一定時間経過又は充電電圧が所定の電圧になったと判断したときに該充電器に充電された電圧をモータに供給し、該モータを回転させる制御回路と、上記モータに連係して回転するスクリューとを備えたこと
0006
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る水中玩具システムの一例を示し、この水中玩具システムは、水槽1内に収容された水中玩具2を遊動させるようにしたもので、基台3の上に載置された水槽1の底部4は中央に向かって緩やかなスロープ(斜面)が形成され、底部4の中央には複数の水中玩具を収容できる程度の広さの収容部5が下方に膨出して形成されている。
0007
図2に示すように、基台3の内部には収容部5の外周面に巻装された一次コイル6と、この一次コイル6を駆動する電源回路7とが配置されている。電源回路7は商用電源を直流に変換するとともにON/OFFを繰り返すパルス状の電圧を発生させるもので、図示しない電源スイッチをONすることにより一次コイル6にパルス状の直流電圧を印加して磁界を繰り返し発生させることができるようになっている。
0008
図3及び図4は、水中玩具2の一例を示し、ロケットを模して形成された水中玩具2aの本体10は中空の略円錐台状に形成され、内部には二次コイル11、充電器12、制御回路13を搭載した基板及びモータ14が配置されている。二次コイル11は電磁誘導によって電圧を発生する公知のもので、この二次コイル11で誘起された電圧は充電器12であるコンデンサに貯えられ、制御回路13が、前回の放電開始から一定時間経過を設定したタイマー設定又は充電電圧が所定の電圧になった電圧設定などの条件を満たしたことを判断した時に、放電を開始してモータ14を回転させるようになっている(図7参照)。
0009
なお、充電器12はコンデンサに限定されるものではなく充電することによって繰り返し使用できる二次電池であってもよい。
0010
上述したように二次コイル11、コンデンサ12、制御回路13を搭載した基板、モータ14は密閉されて完全防水が施された本体10の内部に配置されているため、モータ14の回転力をスクリュー15に伝達するための伝達手段が必要になる。本発明ではこの伝達手段として公知のマグネットカップリング機構Aを使用している。このマグネットカップリング機構Aは、2つの円板状のマグネット16、17で構成され、一方のマグネット16はブッシュ20を介してモータ14の回転軸21に取り付けられ、他方のマグネット17は本体10に嵌着される軸受体22に取り付けられたスクリュー15の軸体23に固定されている。
0011
そして、モータ14が回転して一方のマグネット16が回転すると、このマグネット16に吸引された他方のマグネット17が同期して回転するので、このマグネット17と一体のスクリュー15が回転するようになっている。
0012
さらに、スクリュー15の上部にはフロート25が取り付けられている。このフロート25は発泡スチロールで構成されていればよく、静止状態(モータ14が停止状態)では本体10が垂直状態を維持できる浮力を確保することができるようになっていればよい。
0013
図5及び図6は、水中玩具2の他の例を示し、魚を模して形成された水中玩具2bの本体30の内部には上述の水中玩具と同様に二次コイル11、充電器12、制御回路13及びモータ14が配置されている。二次コイル11、コンデンサ、制御回路13、モータ14は密閉されて完全防水が施されたケース26の内部に配置され、マグネットカップリング機構Aを介してスクリュー15を回転させるようになっており、ケース26は魚をイメージしたカバー体27で覆われ、ケース26とカバー体27とで形成される空間はフロートスペース28を形成している。このフロートスペース28は中空であってもよいし、発泡スチロールを充填してもよい。
0014
なお、モータ14は斜め下方(45度の角度)に向かって取り付けられ、スクリュー15の推進力で水中玩具2bは斜め上方に向かって水平姿勢のまま上昇(遊動)するようになっている。
0015
さらに、カバー体27の両側面にはモータ14の取り付け角度と同じ角度でフィン29が形成され、遊動中の水中玩具2bの水平姿勢を維持できるようになっている。
0016
上記構成の水中玩具システムによれば、図8に示すように、水槽1内に収容された水中玩具2は充電器が充電されていない状態では、水中玩具2はスロープ4に着地し、スロープ4上に沿って収容部5に向かって移動して収容部5内に収容される。このとき水中玩具2aは頭部にフロート25が設けられているので起立状態で収容部5内に収容され、水中玩具2bは上部がフロートスペース28になっているので水平状態で収容部5内に収容されることになる。
0017
この状態で、電源スイッチをONすると一次コイル6は磁界を繰り返し発生する。収容部5内に収容された水中玩具2はこの磁界内に位置するので、二次コイル11は電圧を誘起する。二次コイル11で誘起された電圧は充電器12に充電される。制御部13は所定の条件(時間設定又は電圧設定)が満たされると充電が完了したと判断して充電器12の電圧をモータ14に印加するのでモータ14は充電器12の電圧が降下するまで回転する。モータ14の回転力はマグネットカップリング機構Aを介してスクリュー15に伝達されるので、スクリュー15が回転する。
0018
スクリュー15が回転すると水中玩具2aは垂直方向に上昇し、モータ14が停止するとフロート25を上にして垂直状態でゆっくり下降し、スロープ4にソフトランディングする。スロープ4は中央に向かって下り傾斜しているので、水中玩具2aは垂直状態を維持したまま収容部5に向かって移動し、収容部5内に垂直状態で収容される。収容部5には磁界が存在するので、二次コイル11に再び電圧が誘起され、充電器12に電圧が蓄積されるとスクリュー15が回転し、繰り返し上昇、下降を繰り返す。
0019
一方、水中玩具2bの場合は、下あご部に相当する部分に二次コイル11が配置されているので、収容部5の磁界で電圧が誘起され、二次コイル11で誘起された電圧は充電器12に充電される。制御部13は所定の条件が満たされると、充電器12の電圧を放電しモータ14に印加するのでモータ14は充電器12の電圧が降下するまで回転する。モータ14の回転力はマグネットカップリング機構Aを介してスクリュー15に伝達されるので、スクリュー15が回転する。スクリュー15が回転すると水中玩具2bは水平状態を維持したまま斜め上方に上昇(遊動)し、モータ14が停止すると水平状態を維持したままゆっくり下降して、スロープ4にソフトランディングする。
0020
スロープ4は中央に向かって下り傾斜しているので、水中玩具2bは頭部を前にして収容部5に向かって移動し、収容部5内に水平状態で収容される。収容部5には磁界が繰り返し発生しているので、二次コイル11に再び電圧が誘起され、充電器12に充電された電圧でスクリュー15が回転して上昇、下降を繰り返す。
0021
水中玩具2に内装した充電器12に電圧を充電するのは水槽1の底部に配置された一次コイル6と水中玩具2に内装した二次コイル11による電磁誘導によるもので、充電するための装置(例えば、太陽光発電のためのランプなど)が外部から視認されることはないので、水槽全体がすっきり見えるとともに、周囲の何れの面からも水中玩具を見ることができ、水槽の置く場所が壁際等に制約されることはない。
0022
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、水槽に配置された一次コイルの発生する磁界によって水中玩具に内装された二次コイルに電圧を発生させ、発生した電圧を充電器に充電し、充電器に充電された電気によってモータを回転させ、このモータに連係して回転するスクリューで推進力を生み出し、水槽内を遊動させるので、電池交換の必要がなく、一次コイルに電圧を供給することによりいつでも水中玩具の遊動を楽しむことができる。
0023
そして、水槽の底部を中央に向かって下り傾斜にするとともに、中央部には水中玩具を収容する収容部を設け、この収容部に一次コイルを配置したので、充電器が放電し終わってモータが回転しなくなった水中玩具は遊動が止まって底部に着地すると、斜面を下って収容部に自動的に収容され、収容部に配置された一次コイルで、水中玩具の次コイルに電圧を発生させて充電器を再び充電させることができ、外部から手を加えることなく繰り返し水中玩具の遊動を楽しむことができる。
0024
しかも、水中玩具の二次コイルに電圧を発生させる機構を、水槽の底部に設けたので、水槽の周面は視覚的に開放され、周囲の何処からでも水中玩具の遊動を楽しむことができるとともに、置く場所に制約が生じることのない水中玩具システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水中玩具システムの一例を示す斜視図
【図2】水槽の内部を説明する基台の透視図
【図3】水中玩具の一例を示す斜視図
【図4】(a)(b)は上記水中玩具の要部断面図
【図5】水中玩具の他の例を示す斜視図
【図6】(a)(b)は上記水中玩具の要部断面図
【図7】水槽玩具システムのブロック図
【図8】水中玩具の作動状態の説明図
【符号の説明】
1 水槽
2 水中玩具
3 基台
4 スロープ
5 収容部
6 一次コイル
7 電源回路
11 二次コイル
12 充電器
13 制御部
14 モータ
15 スクリュー
A マグネットカップリング機構

Claims (1)

  1. 水槽内を水中玩具が遊動する、以下の要件を備えることを特徴とする水中玩具システム。
    (イ)上記水槽には磁界を発生させる一次コイルと、該一次コイルを駆動する電源回路とを設けたこと
    (ロ)上記水槽の底部は中央に向かって下り斜面になっていること
    (ハ)上記水槽の底部中央には前記玩具体を収容する収容部が形成され、該収容部には上記一次コイルを配置したこと
    (ニ)上記水中玩具には上記一次コイルの発生する磁界により電圧を誘起する二次コイルと、該二次コイルの誘起した電圧を充電する充電器と、該充電器に充電された電圧をモータに供給し、該モータを回転させる制御回路と、上記モータに連係して回転するスクリューとを備えたこと
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