JP3611712B2 - 温水ボイラー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水ボイラーに関し、特に、給湯、暖房及び風呂の追焚きが可能なように、バーナを備えた給湯用の熱交換器内に、暖房用コイル及び追焚き用コイルを配設するようにした温水ボイラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、温水ボイラーとして、図2に示すように、給湯に加えて、暖房及び風呂の追焚きが可能なように、バーナ2を備えた給湯用の熱交換器1内に、暖房用コイル4と、その内側に追焚き用コイル5を、それぞれ配設するようにした温水ボイラーが用いられている。
そして、この温水ボイラーは、熱交換器1の缶体外壁に取り付けたサーミスタ11により温度制御を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この温水ボイラーは、暖房用コイル4の内側に追焚き用コイル5を配設するようにしているため、構造が複雑となり、熱交換器1を小形化することができず、このため、温水ボイラーの製造コストが上昇するという問題があった。
また、温度制御を熱交換器1の缶体外壁に取り付けたサーミスタ11により行うようにしているため、熱交換器1の内方に位置する追焚き用コイル5の温度制御の精度が低下するという問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来の温水ボイラーの有する問題点に鑑み、構造が簡単で、熱交換器を小形化することができる温水ボイラーを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、暖房用コイル及び追焚き用コイルの温度制御の精度を向上することができる温水ボイラーを提供することを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するため、本第1発明の温水ボイラーは、バーナを備えた給湯用の熱交換器内に、暖房用コイル及び追焚き用コイルを配設した温水ボイラーにおいて、暖房用コイルの巻き径及びピッチと追焚き用コイルの巻き径及びピッチを略同一に形成するとともに、暖房用コイルと追焚き用コイルを交互に配設したことを特徴とする。
【0006】
この温水ボイラーは、巻き径及びピッチを略同一に形成した暖房用コイル及び追焚き用コイルを、給湯用の熱交換器内に、交互に配設するようにしているので、熱交換器の構造が簡単となり、熱交換器を小形化することができる。
【0007】
また、上記第2の目的を達成するため、本第2発明の温水ボイラーは、上記本第1発明の温水ボイラーにおいて、暖房用コイルと追焚き用コイルの間に、温度制御用のサーミスタを配設したことを特徴とする。
【0008】
この温水ボイラーは、暖房用コイルと追焚き用コイルの間に、温度制御用のサーミスタを配設するようにしているので、暖房用コイル及び追焚き用コイルの温度を正確に検知することができ、暖房用コイル及び追焚き用コイルの温度制御の精度を向上することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の温水ボイラーの実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に、本発明の温水ボイラーの一実施例を示す。
【0010】
この温水ボイラーは、1台で、給湯に加えて、暖房及び風呂の追焚きが可能なように、給湯用の熱交換器1内に、暖房用コイル4及び追焚き用コイル5を、それぞれ配設するようにして構成されている。
【0011】
給湯用の熱交換器1の下部には、バーナ2を配設し、バーナ2の燃焼によって発生した高温の燃焼ガスを、熱交換器1内に配設した複数本の煙道パイプ1A内を通過させて給湯用の水との間で熱交換をした後、排ガスを煙突14を介して外部に排出するようにしている。
煙道パイプ1Aと接する熱交換器1内には、給水管12を介して熱交換器1内に水が供給、充填されるようにし、高温の燃焼ガスとの間で熱交換をすることにより加温された水(湯)を、給湯管13を介して任意の設備に向けて供給するようにする。
そして、給湯用の熱交換器1及びその下部に配したバーナ2は、キャビネット3で覆うようにする。
【0012】
給湯用の熱交換器1には、一端に熱交換器1内に水を供給するための給水管12を、他端に熱交換器1内で熱交換されて加温された水(湯)を任意の設備に向けて供給するための給湯管13を、それぞれ接続するようにする。
【0013】
給湯用の熱交換器1内には、内部に流体を流通するようにした所要断面のパイプ部材を所要の巻き径及びピッチを有する螺旋状に形成した暖房用コイル4と、この暖房用コイル4よりも細い断面のパイプ部材を、暖房用コイル4と略同一の巻き径及びピッチを有する螺旋状に形成した追焚き用コイル5とを、交互に重なり合うように配設するようにする。
【0014】
そして、暖房用コイル4には、一端に暖房往き管7を、他端に暖房戻り管8を、それぞれ接続して暖房回路を構成し、暖房回路内に充填された流体を、熱交換器1内に充填された水(湯)により、暖房用コイル4を介して加温し、暖房回路に接続された任意の設備の放熱器(図示省略)との間で循環させて、暖房するようにしている。
【0015】
一方、追焚き用コイル5には、一端に循環ポンプ6を介して風呂循環往き管10を、他端に風呂循環戻り管9を、それぞれ接続して追焚き回路を構成し、追焚き回路内の水(湯)を、熱交換器1内に充填された水(湯)により、追焚き用コイル5を介して加温し、追焚き回路に接続された浴槽(図示省略)との間で循環させて、風呂の追焚きをするようにしている。
【0016】
また、給湯用の熱交換器1の缶体外壁には、暖房用コイル4と追焚き用コイル5の間の略中間位置に、温度制御用のサーミスタ11を取り付けるようにする。このように、暖房用コイル4と追焚き用コイル5の略中間位置に、温度制御用のサーミスタ11を配設することにより、暖房用コイル4及び追焚き用コイル5の温度を正確に検知することができ、暖房用コイル4及び追焚き用コイル5の温度制御の精度を向上することができる。
【0017】
次に、この温水ボイラーの動作を説明する。
給湯時には、給水管12より給湯用の熱交換器1内に供給された水は、バーナ2からの高温の燃焼ガスとの間で熱交換をすることにより加温され、加温された水(湯)は、給湯管13を介して任意の設備に向けて供給される。
このとき、給湯用の熱交換器1内に設置された暖房用コイル4内の暖房回路を循環する流体及び追焚き用コイル5内の追焚き回路を循環する水(湯)も、熱交換器1内に充填された水(湯)により加温される。
そして、暖房時には、バルブ(図示省略)を解放し、熱交換器1内に充填された水(湯)により、暖房用コイル4を介して加温した暖房回路内の液体を、暖房往き管7及び暖房戻り管8を介して、暖房回路に接続された任意の設備の放熱器(図示省略)との間で循環させて、暖房するようにする。
また、風呂の追焚き時には、バルブ(図示省略)を解放し、循環ポンプ6を駆動することにより、熱交換器1内に充填された水(湯)により、追焚き用コイル5を介して加温した追焚き回路内の水(湯)を、循環ポンプ6、風呂循環往き管10及び風呂循環戻り管9を介して、追焚き回路に接続された浴槽(図示省略)との間で循環させて、風呂の追焚きをするようにする。
【0018】
そして、給湯並びに暖房及び風呂の追焚き時の温度制御は、給湯用の熱交換器1の缶体外壁の暖房用コイル4と追焚き用コイル5の間の略中間位置に取り付けたサーミスタ11により検出した熱交換器1内の水温に基づいて行うようにする。
この場合、暖房用コイル4と追焚き用コイル5の間に、温度制御用のサーミスタ11を配設するようにしているので、暖房用コイル4内の流体及び追焚き用コイル5内の水(湯)の温度を正確に検知することができ、暖房用コイル4及び追焚き用コイル5の温度制御の精度を向上することができる。
【0019】
なお、上記実施例においては、追焚き用コイル5のパイプ部材に、暖房用コイル4のパイプ部材よりも細い断面のパイプ部材を用いるようにしたが、これに限定されず、同一断面のパイプ部材を用いたり、暖房用コイル4のパイプ部材よりも太い断面のパイプ部材を用いることもでき、その作用効果も、上記実施例と同様である。
【0020】
【発明の効果】
本第1発明の温水ボイラーによれば、巻き径及びピッチを略同一に形成した暖房用コイル及び追焚き用コイルを、給湯用の熱交換器内に、交互に配設するようにしているので、熱交換器の構造が簡単となり、熱交換器を小形化することができ、これにより、温水ボイラーの形状をコンパクトにできるとともに、その製造コストを低廉にすることができる。
【0021】
また、本第2発明の温水ボイラーによれば、暖房用コイルと追焚き用コイルの間に、温度制御用のサーミスタを配設するようにしているので、暖房用コイル及び追焚き用コイルの温度を正確に検知することができ、暖房用コイル及び追焚き用コイルの温度制御の精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温水ボイラーの一実施例を示す説明図である。
【図2】従来の温水ボイラーを示す説明図である。
【符号の説明】
1 給湯用の熱交換器
2 バーナ
3 キャビネット
4 暖房用コイル
5 追焚き用コイル
6 循環ポンプ
11 サーミスタ
Claims (2)
- バーナを備えた給湯用の熱交換器内に、暖房用コイル及び追焚き用コイルを配設した温水ボイラーにおいて、暖房用コイルの巻き径及びピッチと追焚き用コイルの巻き径及びピッチを略同一に形成するとともに、暖房用コイルと追焚き用コイルを交互に配設したことを特徴とする温水ボイラー。
- 暖房用コイルと追焚き用コイルの間に、温度制御用のサーミスタを配設したことを特徴とする請求項1記載の温水ボイラー。
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JP06229398A JP3611712B2 (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 温水ボイラー |
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JP06229398A JP3611712B2 (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 温水ボイラー |
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JP06229398A Expired - Fee Related JP3611712B2 (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 温水ボイラー |
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1998
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