JP3611567B1 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技盤の組み付け不良を防止することが可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の弾球遊技機によれば、回転係止レバー69が遊技盤11を保持していない非保持位置の場合には、回転係止レバー69に備えられた干渉凸部125と裏機構セット盤75に形成された突出壁140とが衝突するので、裏機構セット盤75と遊技盤保持枠90とが離間して互いに当接不可能となる。これにより、ナイラッチ68と係止孔68C、ストッパー67とフック67F及びセット盤保持レバー77と裏機構セット盤75との係合ができなくなる。つまり、回転係止レバー69による遊技盤11の保持が不完全なままで、遊技盤保持枠90と裏機構セット盤75とが固定されることがないので、遊技盤11の組み付け不良を確実に防止することができる。
【選択図】 図11

Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
従来より、弾球遊技機は、遊技盤保持枠に備えられた係合レバーによって遊技盤を遊技盤保持枠の後面側から保持し、さらに遊技盤保持枠の後面に裏機構セット盤を取り付けていた(例えば、特許文献1参照)。
実開昭61−73389号公報(図1)
しかしながら、上述した従来の弾球遊技機では、係合レバーが遊技盤を保持した状態でなくても、裏機構セット盤を遊技盤保持枠に取り付けることが可能であった。しかも、近年の弾球遊技機では、裏機構セット盤が大型化しており、裏機構セット盤と遊技盤保持枠とを組み付けると、係合レバーは裏機構セット盤や裏機構セット盤に取り付けられた部材によって後側から覆われる。つまり、係合レバーの状態を視認できないので、裏機構セット盤と遊技盤保持枠とを組み付けた後で遊技盤の組み付け不良を発見することは困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、遊技盤の組み付け不良を防止することが可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る遊技機は、遊技球が流下する遊技領域を備えた遊技盤と、遊技盤を保持する遊技盤保持枠と、遊技盤保持枠との間に遊技盤を位置させた状態で遊技盤保持枠に組み付けられかつ、遊技の賞球を払い出す賞球払い出し装置を有した裏機構セット盤と、遊技盤保持枠の裏機構セット盤側に配置されて、遊技盤押さえ部を備えると共に、遊技盤押さえ部で遊技盤の一部を押し止めして遊技盤保持枠に遊技盤を離脱不能に保持した保持位置と、遊技盤押さえ部による遊技盤を押し止めた状態を解除した非保持位置との間で移動操作可能な第1係合部材とを備えた弾球遊技機において、裏機構セット盤が、遊技盤又は遊技盤保持枠に対して第1位置状態のときには、裏機構セット盤が遊技盤又は遊技盤保持枠に離脱不能に係合可能となる一方、裏機構セット盤が、遊技盤又は遊技盤保持枠に対して第2位置状態のときには、裏機構セット盤が遊技盤又は遊技盤保持枠に係合不能となる第2係合部材を備え、第1係合部材が非保持位置にあるときには、第1の係合部材と裏機構セット盤とが互いに干渉して、裏機構セット盤を遊技盤又は遊技盤保持枠に対して第2位置状態に保持し、第1係合部材が保持位置にあるときには、第1の係合部材と裏機構セット盤とが互いに干渉せずに、裏機構セット盤を遊技盤又は遊技盤保持枠に対して第1位置状態に移行可能とする組み付け不良防止手段を備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、組み付け不良防止手段は、第1係合部材が非保持位置にあるときには、第1係合部材と裏機構セット盤とを互いに干渉させて、裏機構セット盤を、遊技盤又は遊技盤保持枠に対して第2位置状態とすることで、第2係合部材の係合を禁止し、第1係合部材が保持位置にあるときには、裏機構セット盤を、遊技盤又は遊技盤保持枠に対して第1位置状態にすることで、第2係合部材の係合を許容するように構成されたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、第2係合部材は、裏機構セット盤に備えられた係合部と、遊技盤又は遊技盤保持枠に備えられた係合部とから構成され、第1位置状態は、裏機構セット盤に備えられた係合部と、遊技盤又は遊技盤保持枠に備えられた係合部とが係合可能な位置であり、第2位置状態は、裏機構セット盤に備えられた係合部と、遊技盤又は遊技盤保持枠に備えられた係合部とが係合不能な位置であるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の弾球遊技機において、第1係合部材は、裏機構セット盤により少なくとも一部が覆われる位置に配置されたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の弾球遊技機において、組み付け不良防止手段は、第1係合部材から裏機構セット盤に向けて突出形成された干渉凸部と、裏機構セット盤に形成されて、第1係合部材が非保持位置にあるとき干渉凸部に干渉して、裏機構セット盤を、遊技盤又は遊技盤保持枠に対して第2位置状態とする受け凸部と、裏機構セット盤に形成されて、第1係合部材が保持位置にあるとき干渉凸部を収納する干渉凸部収納空間とからなるところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、第1係合部材が遊技盤保持枠を遊技盤に押し止めしていない非保持位置にある場合は、組み付け不良防止手段によって第1係合部材と裏機構セット盤とが干渉して、裏機構セット盤は、遊技盤又は遊技盤保持枠に対して第2位置状態となる。即ち、裏機構セット盤を遊技盤又は遊技盤保持枠に離脱不能に係合可能な第1位置状態とすることが不可能となる。これにより、弾球遊技機の組み立て作業者は、遊技盤保持枠に遊技盤が押し止めされていないことを認識でき、遊技盤の組み付け不良を防止することができる。
[請求項2,3,4の発明]
請求項2の発明によれば、第1係合部材が非保持位置にある場合は、組み付け不良防止手段によって第1係合部材と裏機構セット盤とが干渉して、裏機構セット盤は、遊技盤又は遊技盤保持枠に対して第2位置状態となる。即ち、裏機構セット盤を遊技盤又は遊技盤保持枠に離脱不能に係合可能な第1位置状態とすることが不可能となり、第2係合部材の係合が禁止される。つまり、遊技盤の保持が不完全な状態では、裏機構セット盤と遊技盤又は遊技盤保持枠との係合ができなくなるので遊技盤の組み付け不良を確実に防止することができる。
ここで、第2係合部材は、裏機構セット盤に備えられた係合部と、遊技盤又は遊技盤保持枠に備えられた係合部とから構成され、第1位置状態は、これら裏機構セット盤に備えられた係合部と、遊技盤又は遊技盤保持枠に備えられた係合部とが係合可能な位置であり、第2位置状態は、裏機構セット盤に備えられた係合部と、遊技盤又は遊技盤保持枠に備えられた係合部とが係合不能な位置である(請求項3の発明)。また、第1係合部材は、裏機構セット盤により少なくとも一部が覆われる位置に配置されていればよい(請求項4の発明)。
[請求項5の発明]
請求項5の発明によれば、第1係合部材が保持位置にある場合に、裏機構セット盤と遊技盤又は遊技盤保持枠との組み付け操作を行うと、第1係合部材に突出形成された干渉凸部が、裏機構セット盤に形成された干渉凸部収納空間に収納されるので、裏機構セット盤と遊技盤又は遊技盤保持枠とを第2係合部材で係合することが可能となる。
これに対し、第1係合部材が非保持位置にある場合に、裏機構セット盤と遊技盤又は遊技盤保持枠との組み付け操作を行うと、第1係合部材の干渉凸部が、裏機構セット盤に形成された受け凸部に干渉して、裏機構セット盤を遊技盤又は遊技盤保持枠に対して第1位置状態とすることが不可能となる。つまり、遊技盤が第1係合部材によって遊技盤保持枠に保持されていない場合には、第2の係合部による裏機構セット盤と遊技盤又は遊技盤保持枠との係合が禁止されるので、遊技盤の組み付け不良を確実に防止することができる。
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機に係る一実施形態を、図1〜図11に基づいて説明する。本実施形態のパチンコ遊技機には、図1に示すように、一般のものと同様に、遊技場の遊技島に固定される外枠82に遊技盤保持枠90が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤保持枠90には、図2に示した遊技盤11に種々の部品を組み付けてなる遊技盤側集合体と、同図に示した裏機構セット盤75に種々の部品を組み付けてなる裏機構セット盤側集合体の2つの集合体が組み付けられる。遊技盤側集合体を構成する各部品に関して説明すると、遊技盤11は、木製の概矩形板材で構成されている。遊技盤11の前面には、図1に示すように、ガイドレール12が取り付けられ、ガイドレール12の内側が、遊技領域R1となっている。遊技領域R1のほぼ中央部には、表示装置13が設けられ、表示装置13の下方には、始動入賞口14、大入賞口15及びアウト口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。また、遊技領域R1のうち表示装置13、及び始動入賞口14等を挟んだ左右の両側には、上から順に、ランプ風車17、始動ゲート18及び風車19、サイド入賞口20,21が設けられ、ガイドレール12に沿った両側部には、サイドランプ22,22が設けられている。さらに、これら入賞口等以外に、遊技領域R1には、図示しない複数の釘が起立している。
所要の各部位についてさらに詳説する。
上側サイド入賞口20及び下側サイド入賞口21は、共に遊技球が1つ入賞可能な開口幅をなして上方に開放されている。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は、その始動ゲート18に内蔵した普通図柄始動スイッチによって検出される。そして、その検出信号に基づいて、後述する普通図柄表示領域24の図柄が変動表示される。
始動入賞口14は、所謂、ポケット構造をなして上方に向かって開口しており、その開口の両側部には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた始動入賞口14の開口幅は、遊技球が約1つ入る大きさになっている。そして、遊技盤11の裏に設けたソレノイドが駆動されると、可動翼片14C,14Cが横に倒され、遊技球が可動翼片14Cに案内されて始動入賞口14に入り得る状態になる。
始動入賞口14に遊技球が入賞すると、始動入賞口14内に設けた特別図柄始動スイッチが遊技球を検出し、表示装置13が後述するように図柄を変動表示する。なお、表示装置13が図柄を変動表示している間に、始動入賞口14に入賞した入賞球は、4個まで保留記憶される。
大入賞口15は、横長に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、後述する所定条件の成立によって、パチンコ遊技機が「大当たり状態」になると、遊技盤11の裏に設けたソレノイドが駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能になる。大入賞口15に遊技球が入賞すると、大入賞口15内に設けた検出スイッチが遊技球を検出し、その検出信号に基づいて、例えば、15個の遊技球が賞球として払い出される。そして、所定条件が成立(例えば、可動扉15Tの開放時間が29秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか)すると、可動扉15Tが遊技盤11側に回動して大入賞口15を閉塞する。
表示装置13は、遊技盤11に貫通形成された開口部(図示せず)に対し、遊技盤11の前面側から取り付けた枠形構造の装飾枠23(図1を参照)と、遊技盤11の後面側から取り付けた図示しない液晶モジュール(詳細には、TFT−LCDモジュール)とで構成されている。そして、遊技者は、遊技盤11の前面側から、装飾枠23を介して、液晶モジュールに備えた表示部34を見ることができる。
表示部34の中央部分には、特別図柄表示領域が設けられ、図1に示すように、通常は、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cが、横並びに表示されている。これら各特別図柄13A,13B,13Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが、表示部34に確定表示されている。そして、始動入賞口14に遊技球が入賞したときに当否判定され、各特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロールして変動表示され、所定時間後に、例えば、左、中、右の順で各特別図柄13A,13B,13Cが停止表示される。このとき、例えば、当否判定の結果が当たりで全ての特別図柄13A,13B,13Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になった場合に、遊技が「大当たり状態」になり、可動扉15Tが開かれる。
表示部34のうち、特別図柄表示領域の左下隅には、普通図柄表示領域24が設けられている。この普通図柄表示領域24は、始動ゲート18内に設けた普通図柄始動スイッチが遊技球の通過を検出したときに当否判定され、例えば、「0」〜「9」までの数字(普通図柄)を所定期間に亘って変動表示した後、所定の数字を確定表示する。そして、確定表示された数字が、例えば、奇数の場合に、前記始動入賞口14に設けた前記可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒)に亘って横に倒される。なお、普通図柄表示領域24で表示する普通図柄は、数字に限るものではなく、アルファベットや記号等でもよい。
図2に示すように、遊技盤11の後面には、表示装置13を構成する液晶モジュールの後側に重なるようにして表示制御基板51が備えられている。また、表示制御基板51の下側には、ランプ制御基板52と音声制御基板50とが横並びにして取り付けられている。そして、これらランプ制御基板52、音声制御基板50及び表示制御基板51の後側に重なるようにして主制御基板49が取り付けられている(図3を参照)。なお、前記各制御基板49〜52は、それぞれ透明な樹脂ケースに収容されている。
以上が、遊技盤側集合体を構成する各部品の説明である。次いで、裏機構セット盤側集合体について説明すると、裏機構セット盤75は、合成樹脂で構成され、図2に示すように、全体として遊技盤11より縦方向に長い矩形状をなす。裏機構セット盤75の中央部分には、矩形窓74が形成され、裏機構セット盤75が、後述するように遊技盤11に重ねられると、前記した遊技盤11に固定された各制御基板49〜52が、矩形窓74内に配置される。また、矩形窓74の縁部には、各制御基板49〜52を収容する筐体状のカバー56が着脱可能に取り付けられている(図3を参照)。
裏機構セット盤75の後面75Rのうちカバー56(矩形窓74)より下方には、図3に示すように、払出制御基板58と電源装置54とが横並びにして取り付けられている。払出制御基板58は、主制御基板49から受けた信号に基づき、後述の賞球払出装置30及び貸球払出装置31を駆動して、所定数の遊技球を後述の上皿27A(図1及び図4を参照)に払い出させる。電源装置54は、パチンコホールに備えたAC24V設備電源から電力を受け、これを所定の電圧に変圧して各部位に配電する。なお、払出制御基板58と電源装置54も、個々に透明な樹脂ケースに収容されている。
裏機構セット盤75の後面75Rのうちカバー56(矩形窓74)より上側には、図3に示すように、遊技球タンク71が設けられている。また、カバー56(矩形窓74)の側方部分には、賞球払出装置30及び貸球払出装置31が設けられている。そして、遊技球タンク71と賞球払出装置30及び貸球払出装置31との間が、カバー56の上辺と右側辺に沿って延びた遊技球誘導レール71Rにより連絡されている。
図2に示すように、裏機構セット盤75のうち各払出装置30,31が配された側の側部(図2における右側部)には、上下方向に1対のヒンジピン73,73が取り付けられ、これらヒンジピン73,73が、外枠82に回動可能に備えられた後述の遊技盤保持枠90のヒンジ孔87に係合し、裏機構セット盤75が遊技盤保持枠90に対して回動可能に組み付けられる。
また、裏機構セット盤75は、次述するナイラッチ68とストッパー67とを、遊技盤保持枠90の各部位に係止することで、遊技盤保持枠90に対して回り止めされ、遊技盤保持枠90の後面に固定される。即ち、ナイラッチ68は、図2に示すように、裏機構セット盤75のうちヒンジピン73と反対側の側部に上下方向に対をなして設けられている。ナイラッチ68は、先端部が膨出しかつ縦割りにされている(図10を参照)。このナイラッチ68を、遊技盤保持枠90に形成された係止孔68Cに突入させて押し込むと、ナイラッチ68が係止孔68Cを貫通して、ナイラッチ68の先端部が係止孔68Cの奥側で拡がる。すると、ナイラッチ68の先端部の段差面68dと係止孔68Cの奥側周縁部68eとが係合する。これによりナイラッチ68が係止孔68Cに抜け止めされ、裏機構セット盤75の一部が遊技盤保持枠90に固定される。ここで、ナイラッチ68と係止孔68Cとによって本発明の「第2係合部材」が構成されている。
ストッパー67は、図2に示されており、裏機構セット盤75の後面75Rのうち矩形窓74の下方に貫通形成されたスリット76(図8を参照)の上縁部に回転可能に取り付けられたレバー構造をなし、そのレバーの内側にリンク部材が連結されている。そして、遊技盤保持枠90の後面から起立したフック67Fを前記スリット76に挿通させた状態で、ストッパー67を裏機構セット盤75側に寝かせることで、リンク部材が前記フック67Fに係止して、裏機構セット盤75の一部が、遊技盤保持枠90に固定される。ここで、ストッパー67とフック67Fとによって本発明の「第2係合部材」が構成されている。
一方、図8に示すように、裏機構セット盤75の前面75Fのうち、矩形窓74よりも下方には、遊技球回収樋78が矩形窓74の下辺に沿って左右方向に延びている。遊技球回収樋78は、両側部から中央部に向かって下方に傾斜している。遊技球回収樋78の中央部からは、下方に向かって遊技球回収流下樋79が延びている。そして、遊技盤11の前面に備えられた各種入賞口14,15,20,21やアウト口16から遊技盤11の後面側に案内された遊技球は、遊技球回収樋78で受け止められ、遊技球回収樋78から遊技球回収流下樋79を通ってパチンコ遊技機の外部に排出される。
さらに、裏機構セット盤75には、前記各払出装置30,31によって払い出された遊技球を後述する上皿27A及び下皿27Bに排出するための上皿排出口88と下皿排出口89とが貫通形成されている。
次に外枠82について説明する。外枠82には、遊技盤保持枠90が回動可能に備えられている。外枠82は、4つの木製の長板83を縦長矩形状に接合して構成されており、外枠82のうち両側辺を構成する長板83の下端部の間には、前面板84が差し渡され、その前面板84の下縁部が、下辺を構成する長板83に接合されている。
外枠82のうち一方の側辺には、その上下の2箇所に、金属製のヒンジ片85,85が取り付けられている。また、外枠82のうちヒンジ片85と反対側の側辺を構成する長板83には、その上端寄りと下端寄りの内面の2箇所に、図示しない1対の係合部が取り付けられ、この係合部が遊技盤保持枠90に備えられた係合部と係合することにより、遊技盤保持枠90が外枠82に対して回動不能に固定される。さらに、外枠82のうちヒンジ片85を備えた側の外側面には、図1に示すように、プリペードカードユニット101が取り付けられる。
遊技盤保持枠90は、例えば、合成樹脂で構成され、図4に示すように、外枠82の前面のうち前面板84より上方部分に対応した矩形構造をなす。遊技盤保持枠90の一方の側辺には、その上下の2箇所に、金属製の上ヒンジ片91a及び下ヒンジ91bが備えられている。そして、この上ヒンジ片91aを貫通したヒンジピン150を前記外枠82に設けた上側のヒンジ片85aのヒンジ孔160に挿入し、外枠82に備えた下ヒンジ片85bを貫通したヒンジピン170を前記遊技盤保持枠90の下側のヒンジ片91bのヒンジ孔180に挿入して回動自在に取り付ける。これにより、遊技盤保持枠90が、外枠82に対して開閉する。また、遊技盤保持枠90のうち、ヒンジ片91が備えられた側と反対側の側辺には、1対の被係止部92,92(図2を参照)が備えられており、外枠82に備えられた係止部とこの被係止部92,92とが係合することで、遊技盤保持枠90が外枠82に対して回り止めされる。
図4に示すように、遊技盤保持枠90には、遊技窓90Wが形成されており、遊技盤保持枠90の後面側から挿入された遊技盤11の遊技領域R1を遊技盤保持枠90の前面側から視認可能となっている。また、遊技盤保持枠90の前面には、ガラス枠95が設けられている。ガラス枠95は、遊技盤保持枠90のうちヒンジ片91側の側縁部に回動可能に取り付けられており、遊技窓90Wより一回り小さな窓95Wを備えて、そこにガラス板が張られている。また、図4に示すように、ガラス枠95の前面のうち窓95Wの縁部には、装飾ランプ96が配されている。
図4に示すように、遊技盤保持枠90のうちガラス枠95の下方には、横長の回動板97が、ガラス枠95と同様に、遊技盤保持枠90に対して回動可能に取り付けられている。また、この回動板97には、上皿27Aが取り付けられ、遊技盤保持枠90のうち回動板97の下方に、下皿27Bが取り付けられている。そして、遊技を行った場合の賞球としての遊技球が、上皿27Aに払い出され、上皿27Aに設けたボタン29を押すと、上皿27Aから下皿27Bに遊技球が移動する。
上皿27Aの左右の両端部寄り位置には、1対のスピーカ59S,59Sが設けられると共に、下皿27Bの右端部には、操作ノブ28が設けられている。これらスピーカ59S、操作ノブ28及び前記装飾ランプ96等は、パチンコ遊技機の所定の電気回路にコネクタ接続されている。そして、操作ノブ28を操作すると、遊技盤保持枠90の下端部に備えられた発射装置53(図5を参照)が駆動して、上皿27Aに収容された遊技球が遊技盤11上の遊技領域R1に向けて弾き出され、遊技の進行状況に応じて、装飾ランプ96及びスピーカ59Sが駆動される。
図5に示すように、遊技盤保持枠90の後面には、遊技窓90Wを囲むように囲壁93が起立している。そして、この囲壁93の内部に前記遊技盤11が嵌合され、囲壁93に備えた複数の遊技盤保持レバー114にて遊技盤11が遊技盤保持枠90に係脱可能に固定される。詳細には、遊技盤保持レバー114は、例えば、遊技盤保持枠90のうち囲壁93の両側辺に1対ずつの計4つ設けられている。そして、遊技盤保持レバー114の各々は、螺子120に貫通されて、その螺子120を遊技盤保持枠90に螺合することで、遊技盤保持枠90に対して螺子120を中心に回転可能に保持されている。遊技盤保持レバー114は、係止突片114Kを張り出して備える。係止突片114Kは、遊技盤保持レバー114を囲壁93に沿って寝かした係止状態(図2の状態)のときには、囲壁93の内側に突出し、遊技盤保持レバー114が囲壁93から外側へ直立した非係止状態のときには、囲壁93の外側位置へ退避するように構成されている。そして、遊技盤保持枠90の囲壁93内に遊技盤11を嵌め込んだ状態で遊技盤保持レバー114を回動して係止状態とすると、係止突片114Kが遊技盤11の後面側に配置されて、遊技盤11が係止突片114Kと遊技盤保持枠90との間に挟持される。
ここで、遊技盤保持枠90のうち囲壁93の上辺の略中央には、遊技盤保持レバー114と同一構成の裏機構セット盤保持レバー77が備えられている。そして、裏機構セット盤75を遊技盤保持枠90の後面に当接させた状態で、裏機構セット盤保持レバー77を係止状態とすると、裏機構セット盤保持レバー77に備えられた係止突片77Kが裏機構セット盤75の後面75Rに配置され、裏機構セット盤75と遊技盤11とが係止突片77Kと遊技盤保持枠90との間に挟持される(図3を参照)。ここで、裏機構セット盤保持レバー77は本発明の「第2係合部材」に相当する。
さて、遊技盤保持枠90の後面のうち、遊技窓90Wの下辺部分には、回転係合レバー69(本発明の「第1係合部材」、「係合レバー」に相当する)が備えられている。詳細には、回転係合レバー69は、図2に示すように、遊技窓90Wの下辺部分のうち、中央よりややヒンジ片91が備えられた側辺(図2における右側辺)寄り位置に設けられている。回転係合レバー69は、図5に示すように、回転係合レバー69の中心部を貫通した螺子121によって遊技盤保持枠90に回転可能に軸支されている。そして、回転係合レバー69を非保持位置(図7の破線で示した状態)にして遊技盤11を遊技盤保持枠の囲壁93の内側に嵌合してから、保持位置(図7の実線で示した状態)に回転することで回転係合レバー69によって遊技盤11の下辺部分の一部が遊技盤保持枠90との間に挟持される。即ち、遊技盤11の一部を回転係合レバー69によって押し止めすることで、遊技盤11が遊技盤保持枠90に離脱不能に保持される。
回転係合レバー69は、図6に拡大して示すように、円板部115から摘み部116を起立して備え、中心部には貫通孔119が形成されている。図10に示すように、貫通孔119のうち回転係合レバー69の裏面側は、大径部119Aをなし、回転係合レバー69の表面側は大径部119Aに向かうに従って先細りとなったテーパー構造の小径部119Bとなっている。そして、大径部119Aの内部に、遊技盤保持枠90から起立した円柱体130(図5を参照)が嵌合され、小径部119B側から通した螺子121が、円柱体130の中心部に形成した螺子孔に螺合される。なお、螺子121の頭部と回転係合レバー69との間には、滑りのよい樹脂製ワッシャ122が挟まれており、この樹脂製ワッシャ122を小径部119B内に配置して螺子121が円柱体130に螺合される。ここで、円柱体130が本発明の「軸部」に相当する。
摘み部116は、壁形状をなしており、円柱体130に直交しかつ円板部115の直径方向に延びている。摘み部116のうち、図6における下端部116Bは、円板部115の外周縁よりも外側に突出している。また、その突出した下端部116Bの遊技盤保持枠90と対向する面には突条106が形成されている。なお、摘み部116の両側面は凹凸形状をなしており、作業者が摘み部116を摘んで操作するときの滑り止めとなっている。
摘み部116のうち、図6における貫通孔119よりも上側の部分は段付形状をなしている。そして、摘み部116の上端部には、遊技盤11を遊技盤保持枠90に押さえるための押さえ片124(本発明の「遊技盤押さえ部」に相当する)が形成されている。押さえ片124は、摘み部116の上端面から円板部115よりも外側へ張り出している。
摘み部116のうち、押さえ片124が形成された部分には、干渉凸部125が突出形成されている。詳細には、干渉凸部125は、摘み部116の裏機構セット盤75と対向する側の面から裏機構セット盤75側(円板部115から離れる側)に向かって突出しており、全体としてブロック状をなしている。
なお、押さえ片124の遊技盤11に対向する面には、回転係合レバー69を保持位置としたときに、遊技盤11の後面に当接する突条107が形成されている。このように、押さえ片124に突条107を形成し、遊技盤11と押さえ片124との接触する部分を小さくすることにより、遊技盤11を押さえるときに、遊技盤11の一部と押さえ片124との摩擦力を小さく抑えることができ、回転係合レバー69を、上記した保持位置と非保持位置との間でスムーズに移動することができる。また、摘み部116の内部は空洞になっており、その空洞が円板部115の裏面(遊技盤保持枠90に対向する面)に開放している。
ここで、遊技盤保持枠90のうち、回転係合レバー69の取り付け部分は以下のような構成となっている。図5に示すように、遊技盤保持枠90のうち、前述した円柱体130の周囲には、遊技盤保持枠90の後側に向かって円弧壁131が起立形成されており、この円弧壁131によって円柱体130を中心とした略円形の空間が形成されている。円弧壁131は上方に開放しており、この開口部分から、回転係合レバー69の押さえ片124が、遊技盤11が嵌合される囲壁93の内側へ突出する(図2の状態)ように構成されている。
また、図7に示すように、円弧壁131の内周面に沿った2箇所には、遊技盤保持枠90の後面から突出した突起部132,132が突出している。具体的には、突起部132は、円柱体130の略真下位置と、円柱体130の略右側方位置とに円柱体130を中心として約60°の間隔を置いて設けられている。そして、回転係合レバー69の押さえ片124(より詳細には、突条107)により遊技盤11を遊技盤保持枠90に保持する保持位置(図7における実線で示した状態)となったときには、円柱体130の略真下位置に設けられた突起部132と回転係合レバー69の下端部116Bとが当接する。これにより、回転係合レバー69の図7における時計回り方向への回り止めがなされる。また、回転係合レバー69を保持位置から反時計回りに回動すると、回転係合レバー69の下端部116Bと円柱体130の略右側方位置に設けられた突起部132とが当接する。これにより回転係合レバー69の図7における反時計回り方向への回り止めがなされる。つまり回転係合レバー69によって遊技盤11を遊技盤保持枠90に押さえ、挟持する(回転係合レバー69を保持位置とする)場合には、回転係合レバー69が突起部132と当接して突き当たるまで(回転不能となるまで)時計回りに回転操作すればよく、回転係合レバー69による遊技盤11の挟持を解除する(回転係合レバー69を非保持位置とする)場合には、回転係合レバー69が突起部132と突き当たるまで(回転不能となるまで)反時計回りに回転操作すればよい。
ところで、裏機構セット盤75を遊技盤保持枠90の後面に重ねると、回転係合レバー69は全体が裏機構セット盤75によって覆われる。そして、図8に示すように、裏機構セット盤75の前面75Fのうち、遊技盤保持枠90の後面に重ねたときに回転係合レバー69と対向する部分には、突出壁140(本発明の「受け凸部」に相当する)が形成されている。
図8に示すように、突出壁140は、遊技球回収樋78の下側位置に設けられている。突出壁140は、図9に拡大して示すように、裏機構セット盤75の前面75Fから前方、即ち、遊技盤保持枠90の後面側に向かって突出している。詳細には、突出壁140は、遊技球回収樋78の下辺部78Uから下方に垂直に延び途中から円弧状に湾曲しながら下方に延びている。そして突出壁140の下端部は、裏機構セット盤75の左右方向に延びた横リブ142に連絡されている。ここで、突出壁140の円弧状をなした部分は、回転係合レバー69が保持位置以外の位置、即ち、非保持位置にあるときの干渉凸部125の移動位置の全般に対応して設けられている。
突出壁140の側方には、図8及び図9に示すように凹所144(本発明の「干渉凸部収納空間」に相当する)が形成されている。凹所144は、上下の側壁が遊技球回収樋78の下辺部78Uと横リブ142とで構成され、左右の側壁が上皿排出口88の一側壁と突出壁140とで構成されている。
回転係合レバー69が保持位置ではない場合、即ち、回転係合レバー69の摘み部116が垂直方向に対して傾いた非保持位置(図7における破線で示された位置)である場合に、裏機構セット盤75を遊技盤保持枠90の後面に重ねると、回転係合レバー69に形成された干渉凸部125が突出壁140の円弧状に湾曲した部分に突き当たる(図11の状態)。即ち、このときの裏機構セット盤75と遊技盤保持枠90との位置関係が、本発明の「第2位置状態」に相当する。
一方、回転係合レバー69が保持位置の場合には、裏機構セット盤75を遊技盤保持枠90の後面に重ねたときに、回転係合レバー69の摘み部116、より詳細には、摘み部116に形成された干渉凸部125が凹所144内に収納される(図10の状態)。即ち、このときの裏機構セット盤75と遊技盤保持枠90との位置関係が、本発明の「第1位置状態」に相当する。
次に本実施形態の動作を説明する。
遊技盤11、裏機構セット盤75及び遊技盤保持枠90を互いに組み付ける場合には、以下のようである。まず、遊技盤保持枠90の後面側から遊技盤11を囲壁93の内側に嵌め込む。このとき、予め、遊技盤保持レバー114と裏機構セット盤保持レバー77を囲壁93から外側に直立した状態としておき、回転係合レバー69は、押さえ片124が囲壁93の内側に突出しないように、非保持位置(図7の破線で示した状態)としておく。
遊技盤11を囲壁93の内側に嵌め込んだら、遊技盤保持枠90の両側辺に備えられた4つの遊技盤保持レバー114と回転係合レバー69を回動操作して、遊技盤11を遊技盤保持枠90に固定する。即ち、遊技盤保持レバー114を約90°回動して囲壁93に沿って寝かした係止状態とし、係止突片114Kと遊技盤保持枠90との間に遊技盤11を押さえ挟持する。また、回転係合レバー69を図7における時計回り方向に回転させて保持位置とし、押さえ片124(より詳細には、突条107)と遊技盤保持枠90との間で遊技盤11を押さえ、挟持する。
遊技盤11を遊技盤保持枠90に固定したら、裏機構セット盤75を取り付ける。まず、裏機構セット盤75に備えられたヒンジピン73を遊技盤保持枠90に備えられたヒンジ孔87に挿通する。次いで、このヒンジピン73を中心にして、裏機構セット盤75を遊技盤保持枠90に対して回動し、裏機構セット盤75を遊技盤保持枠90の後面に重ねる。すると、遊技盤11の後面に取り付けられた各種制御基板49〜52が裏機構セット盤75の矩形窓74内に配置されると共に、図10に示すように、回転係合レバー69に備えられた干渉凸部125が、裏機構セット盤75の前面側に形成された凹所144内に収容される。これにより、裏機構セット盤75の前面が遊技盤保持枠90の囲壁93の周端面に当接する。
次いで、ストッパー67,ナイラッチ68、裏機構セット盤保持レバー77(本発明の「第2係合部材」の一部)を操作して、それぞれ所要箇所、即ち、フック67F、係止孔68Cの奥側終端縁68e、裏機構セット盤75の後面75R(本発明の「第2係合部材」の一部)に対して係合することにより裏機構セット盤75を遊技盤保持枠90に対して回り止めし、固定する。
具体的には、裏機構セット盤75と遊技盤保持枠90とが「第1位置状態」(図10の状態)となっているので、裏機構セット盤75のストッパー67に備えられたリンク部材と遊技盤保持枠90に備えられたフック67とが当接して、裏機構セット盤75のスリット76に挿通されたフック67Fとストッパー67のリンク部材とが係止可能となる。そして、ストッパー67を裏機構セット盤75側に寝かすと、裏機構セット盤75の下部が遊技盤保持枠90に固定される。
また、裏機構セット盤75と遊技盤保持枠90とが第1位置状態(図10の状態)となっているときには、遊技盤保持枠90の上辺に備えられた裏機構セット盤保持レバー77の裏面(遊技盤保持枠90側を向いた面)が裏機構セット盤75の後面75Rに当接可能となるので、裏機構セット盤保持レバー77を遊技盤保持レバー114と同様にして回動操作可能となる。そして、裏機構セット盤保持レバー77を回動操作して、係止突辺77Kを裏機構セット盤75の後面側に配置し、裏機構セット盤75と遊技盤11とを合わせて遊技盤保持枠90との間に位置させる(図3を参照)。これにより、裏機構セット盤75の上辺部分が遊技盤保持枠90に固定される。
さらに、裏機構セット盤75と遊技盤保持枠90とが第1位置状態(図10の状態)となっているときには、図10に示すように、ナイラッチ68の先端部の段差面68dが、遊技盤保持枠90の係止孔68Cの奥側周縁部68eと当接可能な位置となるので、ナイラッチ68を遊技盤保持枠90に形成された係止孔68Cに突入させて押し込み、ナイラッチ68を係止孔68Cに貫通させ係合させる。これにより、裏機構セット盤75のヒンジピン73が備えられた側辺とは反対側の側辺が、遊技盤保持枠90に固定される。ここで、回転係合レバー69を保持位置とする場合には、摘み部116を摘んで回転係合レバー69が止まるまで回転操作すればよいので、回転係合レバー69の操作性が向上すると共に、回転係合レバー69の位置合わせが必要ないので、容易かつ確実に回転係合レバー69を保持位置とすることができる。
ところで、回転係合レバー69による遊技盤11の保持が不完全な状態で裏機構セット盤75と遊技盤保持枠90とを固定しようとすると以下のようになる。即ち、回転係合レバー69が、遊技盤11を遊技盤保持枠90に押さえ挟持していない非保持位置のままで、裏機構セット盤75を遊技盤保持枠90に対して回動し、裏機構セット盤75を遊技盤保持枠90の後面側に近づけると、図11に示すように、回転係合レバー69の押さえ片124から後側に突出した干渉凸部125が、裏機構セット盤75の前面から突出した突出壁140の先端面に当接する。すると、裏機構セット盤75の前面と遊技盤保持枠90の後面との間には、回転係合レバー69を保持位置として裏機構セット盤75を遊技盤保持枠90に取り付けた場合と比較して、大きな空間Sが形成され、裏機構セット盤75と遊技盤保持枠90(詳細には、囲壁93)とが当接不能となる。即ち、裏機構セット盤75と遊技盤保持枠90とが「第2位置状態」となる。
上記「第2位置状態」となると、遊技盤保持枠90のフック67Fが裏機構セット盤75のスリット76に挿通されないので、ストッパー67とフック67Fとが当接不能となり、係合が不可能となる。また、「第2位置状態」のときには、裏機構セット盤保持レバー77を非係止状態から係止状態となるように回動操作しても、裏機構セット盤保持レバー77は途中で裏機構セット盤75の上辺に衝突するので、裏機構セット盤保持レバー77による裏機構セット盤75の保持も不可能となる。さらに、「第2位置状態」のときには、図11に示すように、ナイラッチ68が係止孔68Cを貫通不可能となるので、ナイラッチ68の先端部の段差面68dと遊技盤保持枠90の係止孔68Cの奥側終端縁68eとが当接不能となり、ナイラッチ68による裏機構セット盤75と遊技盤保持枠90との固定も不可能となる。つまり、裏機構セット盤75を遊技盤保持枠90に対して回り止めし、固定することが不可能となる。
このように本実施形態によれば、回転係合レバー69が遊技盤11を保持していない非保持位置の場合には、回転係合レバー69に備えられた干渉凸部125と裏機構セット盤75に形成された突出壁140とが衝突するので、裏機構セット盤75と遊技盤保持枠90とが離間して互いに当接不可能となる。これにより、ナイラッチ68と係止孔68C、ストッパー67とフック67F及び裏機構セット盤保持レバー77と裏機構セット盤75との係合ができなくなる。つまり、回転係合レバー69による遊技盤11の保持が不完全なままで、遊技盤保持枠90と裏機構セット盤75とが固定されることがないので、遊技盤11の組み付け不良を確実に防止することができる。
また、突出壁140は、回転係合レバー69の保持位置以外の位置(非保持位置)の全体に亘って設けられているので、回転係合レバー69が確実に保持位置にある場合にのみ、裏機構セット盤75と遊技盤保持枠90との係合が可能となる。これにより、より確実に遊技盤11の組み付け不良を防止することができる。
ところで、上記一実施形態で例示した本発明の弾球遊技機としてのパチンコ遊技機は、請求項1乃至5に記載の構成の他に、以下の構成を備えていると言える。即ち、
(1)本発明における第1係合部材は、遊技盤保持枠から突出した軸部(円柱体130)の先端に設けられて回動する係合レバー(回転係合レバー69)である。
(2)上記(1)の構成において、係合レバーは、軸部に直交した摘み部を備えている。これにより、係合レバーの操作性を向上することができる。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、干渉凸部は、係合レバーの回動中心から離れた端部に配置されている。これにより、干渉凸部を回動中心寄り位置に配置した場合と比較して、係合レバーの回動による干渉凸部の移動の幅を大きくすることができる。従って、裏機構セット盤に備えられた受け凸部(突出壁140)と干渉凸部収納空間(凹所144)とを離した位置に配置することができる。
(4)第1係合部材(回転係合レバー69)の移動可能な範囲のうち保持位置以外は全て非保持位置である。これにより、第1係合部材が保持位置ではない場合には、確実に裏機構セット盤と遊技盤又は遊技盤保持枠との係合が禁止される。よって遊技盤の組み付け不良をより確実に防止することができる。
(5)上記(4)の構成において、第1係合部材が移動可能な範囲の一端に突き当てられたときに、第1係合部材が保持位置となり、第1係合部材が移動可能な範囲の一端以外では第1係合部材が非保持位置となる。これにより、第1係合部材を保持位置とする場合には、第1係合部材が移動可能な範囲の一端に突き当って止まるまで移動させればよいので、第1係合部材を容易かつ確実に保持位置とすることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、パチンコ遊技機に本発明を適用していたが、遊技機であれば、コイン遊技機やスロットマシン等に備えてもよい。
(2)前記実施形態では、裏機構セット盤75は遊技盤保持枠90に固定されるように構成されていたが、遊技盤保持枠90に保持された状態の遊技盤11に固定されるように構成してもよい。
(3)前記実施形態では、回転係合レバー69に干渉凸部125を備えた構成であったが、裏機構セット盤75の前面75F側から回転係合レバー69の摘み部116に当接するような干渉凸部を突出させてもよい。
(4)前記実施形態では、回転係合レバー69が非保持位置の場合には、ナイラッチ68、裏機構セット盤保持レバー77及びストッパー67が係止不可能となるように構成されていたが、これらのうちの少なくとも1つが係止不可能な構成であればよい。
(5)前記実施形態では、回転係合レバー69に干渉凸部125を形成していたが、遊技盤保持レバー114に干渉凸部を形成し、裏機構セット盤75に遊技盤保持レバー114が非係止状態のときにこの干渉凸部に衝突する突出部を設けた構成でもよい。
(6)前記実施形態では、円柱体130を中心として回転する回転係合レバー69によって遊技盤11を保持していたが、他の構成の係合部材で保持してもよい。例えば、遊技盤保持枠90の後面にスライド可能に備えられた係合部材等、保持位置と非保持位置との間で移動可能な構成であればよい。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図 裏機構セット盤、遊技盤及び遊技盤保持枠の斜視図 パチンコ遊技機の背面図 外枠、遊技盤保持枠、ガラス枠、回動板の分解斜視図 遊技盤保持枠の斜視図 回転係合レバーの斜視図 遊技盤保持枠の回転係合レバー取り付け部分の拡大図 裏機構セット盤を部分拡大した正面図 裏機構セット盤を部分拡大した斜視図 回転係合レバーが保持位置のときの裏機構セット盤と遊技盤保持枠との組み付け状態を表す部分側断面図 回転係合レバーが非保持位置のときの裏機構セット盤と遊技盤保持枠との状態を表す部分側断面図
符号の説明
11 遊技盤
30 賞球払出装置
67 ストッパー(第2係合部材)
67F フック(第2係合部材)
68 ナイラッチ(第2係合部材)
68C 係止孔(第2係合部材)
69 回転係合レバー(係合レバー)
75 裏機構セット盤
77 裏機構セット盤保持レバー(第2係合部材)
90 遊技盤保持枠
116 摘み部
124 押さえ片(遊技盤押さえ部)
125 干渉凸部
130 円柱体(軸部)
140 突出壁(受け凸部)
144 凹所(干渉突部収納空間)
R1 遊技領域

Claims (5)

  1. 遊技球が流下する遊技領域を備えた遊技盤と、
    前記遊技盤を保持する遊技盤保持枠と、
    前記遊技盤保持枠との間に前記遊技盤を位置させた状態で前記遊技盤保持枠に組み付けられかつ、遊技の賞球を払い出す賞球払い出し装置を有した裏機構セット盤と、
    前記遊技盤保持枠の前記裏機構セット盤側に配置されて、遊技盤押さえ部を備えると共に、前記遊技盤押さえ部で前記遊技盤の一部を押し止めして前記遊技盤保持枠に前記遊技盤を離脱不能に保持した保持位置と、前記遊技盤押さえ部による前記遊技盤を押し止めた状態を解除した非保持位置との間で移動操作可能な第1係合部材とを備えた弾球遊技機において、
    前記裏機構セット盤が、前記遊技盤又は遊技盤保持枠に対して第1位置状態のときには、前記裏機構セット盤が前記遊技盤又は遊技盤保持枠に離脱不能に係合可能となる一方、
    前記裏機構セット盤が、前記遊技盤又は遊技盤保持枠に対して第2位置状態のときには、前記裏機構セット盤が前記遊技盤又は遊技盤保持枠に係合不能となる第2係合部材を備え、
    前記第1係合部材が前記非保持位置にあるときには、前記第1の係合部材と前記裏機構セット盤とが互いに干渉して、前記裏機構セット盤を前記遊技盤又は遊技盤保持枠に対して前記第2位置状態に保持し、
    前記第1係合部材が前記保持位置にあるときには、前記第1の係合部材と前記裏機構セット盤とが互いに干渉せずに、前記裏機構セット盤を前記遊技盤又は遊技盤保持枠に対して前記第1位置状態に移行可能とする組み付け不良防止手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記組み付け不良防止手段は、前記第1係合部材が前記非保持位置にあるときには、前記第1係合部材と前記裏機構セット盤とを互いに干渉させて、前記裏機構セット盤を、前記遊技盤又は遊技盤保持枠に対して前記第2位置状態とすることで、前記第2係合部材の係合を禁止し、
    前記第1係合部材が前記保持位置にあるときには、前記裏機構セット盤を、前記遊技盤又は遊技盤保持枠に対して前記第1位置状態にすることで、前記第2係合部材の係合を許容するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記第2係合部材は、前記裏機構セット盤に備えられた係合部と、前記遊技盤又は前記遊技盤保持枠に備えられた係合部とから構成され、
    前記第1位置状態は、前記裏機構セット盤に備えられた係合部と、前記遊技盤又は前記遊技盤保持枠に備えられた係合部とが係合可能な位置であり、
    前記第2位置状態は、前記裏機構セット盤に備えられた係合部と、前記遊技盤又は前記遊技盤保持枠に備えられた係合部とが係合不能な位置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記第1係合部材は、前記裏機構セット盤により少なくとも一部が覆われる位置に配置されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記組み付け不良防止手段は、前記第1係合部材から前記裏機構セット盤に向けて突出形成された干渉凸部と、
    前記裏機構セット盤に形成されて、前記第1係合部材が前記非保持位置にあるとき前記干渉凸部に干渉して、前記裏機構セット盤を、前記遊技盤又は遊技盤保持枠に対して前記第2位置状態とする受け凸部と、
    前記裏機構セット盤に形成されて、前記第1係合部材が前記保持位置にあるとき前記干渉凸部を収納する干渉凸部収納空間とからなることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の弾球遊技機。
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