JP3610127B2 - 印刷回路基板及び印刷回路基板の設計方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は印刷回路基板の設計方法、印刷回路基板に係り、例えば2層印刷回路基板において放射ノイズの発生レベルを小さくする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、印刷回路基板における放射ノイズ発生防止のための対策として、電源パターンとGND(グランド)パターン用のそれぞれに専用の導電層を形成し、電源パターンとGNDパターンが所定の面積を有する面状で対向するように構成した多層印刷回路基板が従来より実用化されている。このように放射ノイズ対策として電源パターンとGNDパターン用に専用の導電層を形成して、電源パターンとGNDパターンが対向するようにした多層印刷回路基板は製品コストが高いために、2層印刷回路基板を使用して放射ノイズを規制する規格を満足させる検討が活発になされてきている。
【0003】
そこで、例えば基板の絶縁基部の表裏面においてパターンをそれぞれ形成した2層印刷回路基板においては、電源パターンとGNDパターン間を広い面積で対向させることで大きな容量結合を得るようにしたり、電源パターンおよびGNDパターンの間にバイパスコンデンサを挿入したり、または電源線や信号線において多くのフィルタなどから構成されるノイズ対策部品を使用することで、放射ノイズ対策を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特に4方向にリードピンを有するICを2層印刷回路基板に実装する場合には、配線スペースが少ないので、以下の問題が発生する。即ち、
1.2層印刷回路基板は多層印刷回路基板と異なり、4方向のリードピン用の配線スペースを確保する制約があることから、多層印刷回路基板のように配線スペース電源パターンとGNDパターンを広い面積で対向するようにできない。
【0005】
このために、電源パターンに発生するノイズ電圧が大きくなる。また、無理に電源パターンとGNDパターン間における容量結合をもたせるようにするために対向するようにするとGNDの面積が少なくなったり、分断されるようになるためにGNDのインダクタンスが大きくなり、GNDに発生するノイズが大きくなる。
【0006】
特に4方向にリードピンを持つICを2層印刷回路基板で使用するときに、無理に電源パターンとGNDパターン間における容量結合をもたせるようにすると、配線スペースが少なくなりGNDパターンが極端に弱くなり、コモンモード放射ノイズが増えることになる。2、4方向にリードピンを持つICが実装されるランドの周辺及び内部の領域では信号パターンが多く配置されるために、GNDパターンが細くならざるを得ず、かつまた所々で分断されるようになるために、折角実装されたバイパスコンデンサの効果が小さくなる。3、4方向にリードピンを持つICが実装されるランドの周辺及び内部の領域では信号パターンが多いため、GNDパターンが細くまた所々で分断されるために信号パターンを流れる充電電流の帰路であるGNDパターンが分断される形状とならざるを得ないため、最短な経路で電流を流すようにできなくなる。このような欠点をカバーするためにフィルタなどのノイズ対策部品を実装する必要があるが、例えばインダクターとコンデンサでローパスフィルタを形成したような対策部品は、GND効果が弱いために小さい効果しか得られない。
【0007】
添付図面に基づいて従来構成例であって、4方向にリードピンを持つICを2層印刷回路基板に実装する事例を述べる。図5(A)は基板101の上面101aを示した平面図であり、102はGNDパターン、105は基幹となる電源パターンであり、そのままICの電源パターン用としてランドと接続し、ICのリードピンの内部の領域で裏面のGNDパターンと容量結合をさせる目的で、広い面積となっている。108はICの入出力用信号のリードが実装されるランドであり、図示していないが信号線107で示してあるような細いパターンと接続している。またランドは全て108のランドと同様である。109で示すランドはICのGNDピンが実装されるランドであり斜線で示された太いパターン102と接続されたランドは109と同様である。110で示すランドはICの電源ピンが実装されるランドであり電源線105と接続されたランドは110と同様である。106で示された円形の形状のものは基準面(A)のパターンと裏面(B)のパターンを接続するためのスルーホールを示す。
【0008】
次に図5(B)は基板101の裏面101bを示した平面図であり、絶縁基部100を剥がすことで透視した状態で示した図である。本図において、105は2層印刷回路基板の基幹となる電源パターンである。111と112はチップ部品のバイパスコンデンサが実装されるランドであり、111のランドは電源パターンと、112のランドはGNDパターンと接続されている。
【0009】
上記構成において、太い基幹となる電源パターンがICの電源リードピンを実装するランドに対して直接接続されているために、基幹となる電源パターンにもノイズがのりやすく基板101全体に広がる放射のノイズレベルが高くなる。
【0010】
また、図5(A)に示すように、ICのリードピンの4方向に対する下向き方向ではGNDパターンをリードピンの外側に引き出していないために、充電電流の電流ループが大きくなる。さらに、ICのリードピンの内側方向に対してGNDパターンと接続できないものが多いため、電源ピン→バイパスコンデンサ→GNDピンのループ面積が非常に大きくなってしまう。
【0011】
以上のように2層印刷回路基板においては、放射ノイズの発生レベルが高くなりやすいことから、電源用フィルタ、電磁シールドなどを使用した他の対策を別途行う必要があった。また、4方向に狭ピッチ多ピンのリードを持つQFP(クワッドフラットパッケージ)、QTP(クワッドテープパッケージ)を多層印刷回路基板に代えて2層印刷回路基板上に実装した場合には、上記の各問題はより顕在化することになった。
【0012】
したがって、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、多ピンのリードを持つICを多層印刷回路基板に代えて2層印刷回路基板上に実装した場合において、電源ラインが主な原因で発生する放射ノイズの発生を小さくすることができる印刷回路基板及び印刷回路基板の設計方法の提供を目的としている。
【0013】
具体的には、特に4方向にリードピンを持つICを2層印刷回路基板上に実装した場合において、従来の一般的な多層印刷回路基板に近い放射ノイズレベルを実現できると共に、電子機器に2層印刷回路基板を組み込んだ場合において、従来の2層印刷回路基板との比較において大幅に放射ノイズレベルを改善してEMI(電磁妨害雑音)規格を充分に満足できる印刷回路基板及び印刷回路基板の設計方法の提供を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、絶縁基部を介して表面と裏面に印刷回路パターンを形成した2層プリント配線板の表面上に、4方向に配線された複数の印刷パターンに電子回路素子を実装するための印刷回路基板であって、前記表面に前記電子回路素子を実装する複数のランドが配設され、前記表面及び前記裏面に接地パターンが配設され、前記表面または前記裏面に基幹電源パターンが配設され、前記基幹電源パターンから分岐して前記複数のランドの一部に接続する、電源分岐パターンが配設され、前記電源分岐パターンと前記接地パターンとの間に、バイパスコンデンサが配設され、前記電源分岐パターンは、前記バイパスコンデンサと前記電源分岐パターンの接続部を基準として、前記接続部から、前記電子回路素子と前記電源分岐パターンを接続するランドまでの電源分岐パターンのインダクタンスよりも、前記接続部から、前記電源分岐パターンと前記基幹電源パターンとの分岐点までの電源分岐パターンのインダクタンスが大きくなるように形成されている事を特徴としている。
【0015】
また、絶縁基部を介して表面と裏面に印刷回路パターンを形成した2層プリント配線板上に、4方向に配線された複数の印刷パターンに電子回路素子を実装するための印刷回路基板であって、前記表面に前記電子回路素子を実装する複数のランドが配設され、前記複数のランドで囲まれる領域の内側を含んだ接地パターンが配設され、前記裏面において2本の基幹電源パターンが並行に配設され、前記基幹電源パターンのそれぞれから分岐して2本の基幹電源パターンをつなぎ、前記ランドの一部に接続する電源分岐パターンが配設され、前記電源分岐パターンと前記接地パターンとの間にバイパスコンデンサが配設され、前記電源分岐パターンは、前記ランドにより囲まれる領域の内部において更に複数の配線に分岐され、前記バイパスコンデンサと前記電源分岐パターンの接続部を基準として、前記接続部から、前記電子回路素子と前記電源分岐パターンを接続するランドまでの電源分岐パターンのインダクタンスよりも、前記接続部から、前記電源分岐パターンと前記基幹電源パターンとの分岐点までの電源分岐パターンのインダクタンスが大きくなるように蛇行形成されている事を特徴としている。
【0016】
また、絶縁基部を介して表面と裏面に印刷回路パターンを形成した2層プリント配線板上に、4方向に配線された複数の印刷パターンに電子回路素子を実装するための印刷回路基板であって、前記表面に前記電子回路素子を実装する複数のランドが配設され、前記複数のランドで囲まれる領域の内側を含んだ接地パターンが配設され、前記裏面に基幹電源パターンが配設され、前記基幹電源パターンから分離して、前記ランドの一部に接続する電源分離パターンが配設され、前記電源分離パターンと、前記接地パターンとの間にバイパスコンデンサが配設され、前記電源分離パターンは、スルーホールを介して前記表面において前記ランドで囲まれる領域の内側まで蛇行形成され、再びスルーホールを介して前記裏面に前記ランドにより囲まれる領域の内部において更に複数の配線に分岐し、前記バイパスコンデンサと前記電源分岐パターンの接続部を基準として、前記接続部から、前記電子回路素子と前記電源分岐パターンを接続するランドまでの電源分離パターンのインダクタンスより、前記接続部から、前記電源分離パターンと前記基幹電源パターンとの分離点までの電源分離パターンのインダクタンスが大きくなるように形成されている事を特徴としている。
【0017】
また、絶縁基部を介して表面と裏面に印刷回路パターンを形成した2層プリント配線板上に、4方向に配線された複数の印刷パターンに電子回路素子を実装するための印刷回路基板であって、前記表面に前記電子回路素子を実装する複数のランドが配設され、前記表面及び前記裏面に接地パターンが配設され、前記表面または前記裏面に基幹電源パターンが配設され、前記基幹電源パターンから分岐して、クロック信号を出力する信号用ランドに一番近い電源ピン実装用ランドに接続する電源分岐パターンが配設され、前記電源分岐パターンと、前記接地パターンとの間にバイパスコンデンサが配設され、前記電源分岐パターンは、前記バイパスコンデンサと前記電源分岐パターンの接続部を基準として、前記接続部から、前記電子回路素子と前記電源分岐パターンを接続するランドまでの電源分岐パターンのインダクタンスより、前記接続部から、前記電源分岐パターンと前記基幹電源パターンとの分岐点までの電源分岐パターンのインダクタンスが大きくなるように形成されている事を特徴としている。
【0018】
また、絶縁基部を介して表面と裏面に印刷回路パターンを形成した2層プリント配線板の表面上に、4方向に配線された複数の印刷パターンに電子回路素子を実装するための印刷回路基板の設計方法であって、前記表面に、前記電子回路素子を実装する複数のランドを配設し、前記表面または裏面に基幹電源パターンを配設し、前記基幹電源パターンから分岐して前記ランドの一部に接続する、電源分岐パターンを配設し、前記表面及び前記裏面に接地パターンを配設し、記電源分岐パターンと、前記接地パターンとの間にバイパスコンデンサを配設し、前記電源分岐パターンは、前記バイパスコンデンサと前記電源分岐パターンとの接続部を基準として、前記接続部から、前記電子回路素子と前記電源分岐パターンを接続するランドまでの電源分岐パターンのインダクタンスより、前記接続部から、前記電源分岐パターンと前記基幹電源パターンとの分岐点までの電源分岐パターンのインダクタンスが大きくなるように形成する事を特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な各発明の実施の形態について添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0025】
(第1の発明実施形態)
図1は第1発明実施形態において4方向にリードピンを持つICが実装される様子をを示した2層印刷回路基板1の平面図(A)と、基板1の裏面側を示した背面図(B)であって、背面図(B)は表面となる平面図(A)との相互位置関係を明瞭にするために図示のように絶縁基部100を剥がして透視して見た様子を示した図であって、基板1の表裏面に形成される配線パターンやスルーホール、チップ部品実装用ランドを実線で示したものである。また、基板1の表面1aとの相互位置関係を分かり易くするために背面図(B)側においてICリードピン実装用ランドの形状と位置を破線8、9、10で示してある。また、本図は4方向にリードピンを持つICの1個分を実装する場合を代表して記載しているが、通常は複数分が実装されることは言うまでもない。
【0026】
先ず、図1(A)において、基板1の上面であって部品実装面となる表面1a上には、図示のようにGNDパターン2がランド8で囲まれる部位と、ランド8の途中から放射状に設けられている。また、IC用の電源パターン3はランド8で囲まれる内側にランド8から延長される形で形成されている。
【0027】
また、ICの入出力信号用のリードとなるランド8には信号線7で示してある細いパターンが接続される一方、ランド9はICのGNDピンが実装されるランドであって、図中ハッチングで示した太いGNDパターン2に対して接続されている。
【0028】
ICの電源ピンが実装されるランド10は、太い実線で示されたパターン3に接続されるとともに、このパターン3の端部に形成された円形状のスルーホール6aと導通しており、基板1の裏面1b側に設けられたスルーホール6b間の導通を図るようにしている。
【0029】
次に基板1の裏面1bを図1(B)を参照して述べると、2層印刷回路基板1の基幹となる電源パターン5は図示のように左右に形成される一方、この途中部位から電源パターン4が分岐している。この電源パターン4は電源パターン5から分岐されて図示されたIC専用に破線で示されたICのリードピンが実装されるランド10の内側に引き込むための電源パターンとなる。
【0030】
また、チップ部品のバイパスコンデンサを実装するためのランド11、12が図示の位置に形成されており、ランド11は電源パターン4と、ランド12はGNDパターンとそれぞれ接続される位置に形成されている。
【0031】
以上の構成において、例えばランド11で示されたバイパスコンデンサのランドを基準に考えたときに、ランド11からICの電源ピン3を実装するランド10までのインダクタンスより、ランド11から電源パターン4を通って基幹となる電源パターン5までのインダクタンスが大きくなるようにパターンが形成されることになる。また、全てのバイパスコンデンサの電源ランドを基準にして上記の関係が成立するようにしている。
【0032】
この様な形状とすることで理想的なT型のローパスフィルタを形成することができ、電源系の高周波電流のループを小さくすることができる。さらに、ICに供給する電源を比較的細いパターンであって、かつICのランドの内側に配線するようにできる。
【0033】
この結果、配線が密集した4方向にリードピンを持つICを実装するランド8の近辺においても、GNDパターン2の配線のための自由度が向上できることになり理想的に配線できるようになる。
【0034】
即ち、図1(A)に示すように、ICのリードピンの4方向に対して少なくとも一ヵ所以上でGNDパターン2をリードピンの外側に引き出すことで、充電電流の電流ループを小さくできる。さらに、ICのリードピンの内側方向に対してGNDパターン2と接続できるため、電源ピン→バイパスコンデンサ→GNDピンのループ面積も最小にすることができる。
【0035】
(第2の発明実施形態)
図2は2層印刷回路基板1の平面図(A)と、基板1の裏面側を示した背面図(B)であって、上記の第1発明実施形態と同様に背面図(B)は表面となる平面図(A)との相互位置関係を明瞭にするために図示のように絶縁基部100を剥がして透視して見た様子を示した図である。
【0036】
本図において、基板1の上面1aにはGNDパターン2とIC用の電源パターン3がICの入出力信号用のリードが実装されるランド8で囲まれる内部と外部に図示のように形成されている。また、ランド8には信号線7が接続される。
ランド9はICのGNDピンが実装されるランドでありハッシングで示された太いパターン2と接続される。ランド10はICの電源ピンが実装されるランドであり太い実線で示されたパターン3に接続されるとともに、このパターン3の端部に形成された円形状のスルーホール6aと導通しており、基板1の裏面1b側に設けられたスルーホール6b間の導通を図るようにしている。
【0037】
また、図2(B)において、2層印刷回路基板の裏面1bには基幹となる電源パターン5が図示のように形成される一方、この途中部位から分岐されてICのリードピンが実装されるランド8、9、10の内側に引き込むための電源パターン4が形成されている。チップ部品のバイパスコンデンサが実装されるランド11、12が設けられており、ランド11は電源パターン4と、ランド12はGNDパターン2と接続されている。また、ランド11で示されたバイパスコンデンサのランドを基準に考えたときに、ランド11からICの電源ピンを実装するランドまでのインダクタンスより、ランド11から電源パターン4を通って基幹となる電源パターン5までのインダクタンスが大きくなるように蛇行形成されるインダクタンスパターン14を一部形成している。したがって、図2に示した例では全てのバイパスコンデンサの電源ランドを基準にして、ランド11から電源パターン4を通って基幹となる電源パターン5までのインダクタンスが大きくなるようにパターンが形成されることになる。
【0038】
以上により、略理想的なT型のローパスフィルタを形成することができると共に、よりインダクタンスを大きくすることが可能となるため、低い周波数から電源系の高周波電流のループを小さくすることができる。
【0039】
さらに、ICに供給する電源を比較的細いパターンで、かつ上下2本と少ない本数でICのランドの内側に配線することができるために、密集した4方向にリードピンを持つICを実装するランド近辺でもGNDパターンの配線自由度が向上し、理想的に配線できる。
【0040】
即ち、図2(A)で示すようにICのリードピンの4方向に対して少なくても一ヵ所以上でGNDパターンをリードピンの外側に引き出すことで、充電電流の電流ループを小さくできる。さらに、ICのリードピンの内側方向に対してGNDパターンと接続できるため、電源ピン→バイパスコンデンサ→GNDピンのループ面積を最小にすることができる。
【0041】
(第3の発明実施形態)
図3の基準面(A)は基板1の上面であり、2はGNDパターン、3はIC用の電源パターンである。4は裏面(B)の基幹となる電源パターン5からスルーホール6aで分離させ、IC専用にICのリードピンが実装されるランドの内側に引き込むための電源分離パターンであり蛇行形成されたインダクタンスパターン14をスルーホール6b間で形成している。
【0042】
8はICの入出力信号用のリードが実装されるランドであり、図示していないが信号線7で示してあるような細いパターンと接続しているランドは全て8のランドと同様である。9で示すランドはICのGNDピンが実装されるランドであり斜線で示された太いパターン2と接続されたランドは9と同様である。10で示すランドはICの電源ピンが実装されるランドであり太い実線3と接続されたランドは10と同様である。6で示された円形の形状のものは基準面(A)のパターンと裏面(B)のパターンを接続するためのスルーホールを示す。
【0043】
次に基板1の裏面(B)の説明をする。
【0044】
5は2層印刷回路基板の基幹となる電源パターンである。11と12はチップ部品のバイパスコンデンサが実装されるランドであり、11のランドは電源パターンと、12のランドはGNDパターンと接続されている。
【0045】
なお、例えば11で示されたバイパスコンデンサのランドを基準に考えた時、11のランドからICの電源ピンを実装するランドまでのインダクタンスより、11のランドから4の電源パターンを通って5の基幹となる電源パターンまでのインダクタンスが大きくなるように基準面(A)の蛇行形成されたインダクタンスパターン14を含みパターンを形成している。図3においては全てのバイパスコンデンサの電源ランドを基準に上記の関係が成り立っている。
【0046】
この様な形状とすることで理想的なT型のローパスフィルタを形成することができると共によりインダクタンスが大きくすることが可能なため、低い周波数から電源系の高周波電流のループを小さくする効果を得ることができる。
【0047】
さらに、ICに供給する電源を比較的細いパターンでしかも2本と少ない本数でICのランドの内側に配線するため従来配線が密集した4方向にリードピンを持つICを実装するランド近辺でもGNDパターンの配線自由度が向上し、理想的に配線できる長所がある。即ち、基準面(A)に示すようにICのリードピンの4方向に対して少なくとも一ヵ所以上でGNDパターンをリードピンの外側に引き出すことで、充電電流の電流ループを小さくできる。さらに、ICのリードピンの内側方向に対してGNDパターンと接続できるため、電源ピン→バイパスコンデンサ→GNDピンのループ面積を最小にすることができる。
【0048】
(第4の発明実施形態)
図4の基準面(A)は基板1の上面であり、2はGNDパターン、3はIC用の電源パターンである。8はICの入出力信号用のリードが実装されるランドであり、図示していないが信号線7で示してあるような細いパターンと接続しているランドは全て8のランドと同様である。9で示すランドはICのGNDピンが実装されるランドであり斜線で示された太いパターン2と接続されたランドは9と同様である。10で示すランドはICの電源ピンが実装されるランドであり太い実線3と接続されたランドは10と同様である。6で示された円形の形状のものは基準面(A)のパターンと裏面(B)のパターンを接続するためのスルーホールを示す。
【0049】
次に基板1の裏面(B)の説明をする。
【0050】
5は2層印刷回路基板の基幹となる電源パターンである。4は基幹となる電源パターン5から分岐させ、図示されているICのクロック信号を出力する信号ピンに一番近い電源ピン専用のパターンであり、蛇行形成されるインダクタンスパターン14を形成した後に電源ピン用のランドに接続している。11と12はチップ部品のバイパスコンデンサが実装されるランドであり、12のランドは電源パターンと、12のランドはGNDパターンと接続されている。
【0051】
クロック信号を出力する信号ピンに一番近い電源ピンのランドからバイパスコンデンサのランドまでのインダクタンスよりもバイパスコンデンサのランドから14のパラレル型インダクタンスパターンを含む4の電源パターンのインダクタンスが大きい値となるようにしてある。
【0052】
この様な形状とすることで電源パターンの中でとくに放射ノイズの発生源となりやすいクロック信号を出力する信号ピンに一番近い電源パターンにインダクタンスと大きい理想的なT型のローパスフィルタを形成することができるため、低い周波数から電源系の高周波電流のループを小さくできる。
【0053】
以上のように、4方向にリードピンを持つICの電源リードピン実装用ランドに接続する2層印刷回路基板の電源パターンにおいて、基幹となる電源パターンから分岐させた電源パターンをICのリードピンの内側の領域に引き込んだ後リードピンの内側の領域から電源リードピン実装用ランドに接続した形状で、ICの電源リードピン実装用ランドから最も近いバイパスコンデンサの位置までのインダクタンスより大きなインダクタンスとなるように、バイパスコンデンサから基幹となる電源パターンの間に、インダクタンスパターンを備えたことで、放射ノイズの発生源である充電電流と貫通電流のループ面積を小さくできる。
【0054】
その結果として印刷回路基板から直接発生する放射ノイズを抑えることができると共に、そのような構造を持った印刷回路基板を電子機器に使用した場合、放射ノイズレベルを下げることができる。
【0055】
また、上記インダクタンスパターンに蛇行形成されるインダクタンスパターン形状、スパイラル形状、コイル形状を形成すると大きなインダクタンスを得ることができるため周波数の低い領域から効果を得ることができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、多ピンのリード素子を持つICを多層印刷回路基板に代えて2層印刷回路基板上に実装した場合において、電源ラインが主な原因で発生する放射ノイズの発生を小さくすることができる印刷回路基板及び印刷回路基板の設計方法を提供することができる。
【0057】
具体的には、特に4方向にリードピンを持つICを2層印刷回路基板上に実装した場合において、従来の一般的な多層印刷回路基板に近い放射ノイズレベルを実現できると共に、電子機器に2層印刷回路基板を組み込んだ場合において、従来の2層印刷回路基板との比較において大幅に放射ノイズレベルを改善してEMI(電磁妨害雑音)規格を充分に満足することができる。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明実施形態において、4方向にリードピンを持つICが実装される様子を示した2層印刷回路基板1の平面図(A)と、基板1の裏面側を示した背面図(B)である。
【図2】本発明の第2の発明実施形態において、4方向にリードピンを持つICが実装される様子を示した2層印刷回路基板1の平面図(A)と、基板1の裏面側を示した背面図(B)である。
【図3】本発明の第3の発明実施形態において、4方向にリードピンを持つICが実装される様子を示した2層印刷回路基板1の平面図(A)と、基板1の裏面側を示した背面図(B)である。
【図4】本発明の第の4発明実施形態において、4方向にリードピンを持つICが実装される様子を示した2層印刷回路基板1の平面図(A)と、基板1の裏面側を示した背面図(B)である。
【図5】従来例を上面図(A)および透過下面図(B)によって示す説明図であり基板の一部を切り出したものである。
【符号の説明】
1 基板
2 GNDパターン(接地パターン)
3 IC用電源パターン(電源分岐パターン)
4 基幹となる電源パターンからICのリードピン実装用ランドの内側に引き込むための電源パターン(分岐パターン)
5 基幹となる電源(基幹電源パターン)
6 スルーホール
7 信号パターン
8 ICの信号用のリードピンが実装されるランド
9 ICのGND用のリードピンが実装されるランド
10 ICの電源用のリードピンが実装されるランド
11 チップ型バイパスコンデンサ用の電源パターン側のランド
12 チップ型バイパスコンデンサ用のGNDパターン側のランド
14 蛇行形成されるインダクタンスパターン
Claims (13)
- 絶縁基部を介して表面と裏面に印刷回路パターンを形成した2層プリント配線板の表面上に、4方向に配線された複数の印刷パターンに電子回路素子を実装するための印刷回路基板であって、
前記表面に前記電子回路素子を実装する複数のランドが配設され、
前記表面及び前記裏面に接地パターンが配設され、
前記表面または前記裏面に基幹電源パターンが配設され、
前記基幹電源パターンから分岐して前記複数のランドの一部に接続する、電源分岐パターンが配設され、
前記電源分岐パターンと前記接地パターンとの間に、バイパスコンデンサが配設され、
前記電源分岐パターンは、前記バイパスコンデンサと前記電源分岐パターンの接続部を基準として、前記接続部から、前記電子回路素子と前記電源分岐パターンを接続するランドまでの電源分岐パターンのインダクタンスよりも、前記接続部から、前記電源分岐パターンと前記基幹電源パターンとの分岐点までの電源分岐パターンのインダクタンスが大きくなるように形成されている事を特徴とする印刷回路基板。 - 前記電源分岐パターンは、蛇行形成したインダクタンスパターン形状であることを特徴とする請求項1に記載の印刷回路基板。
- 前記電源分岐パターンは、前記複数のランドにより囲まれる領域の内部において、更に複数の配線に分岐している事を特徴とする請求項1または2に記載の印刷回路基板。
- 前記接地パターンは、前記ランドにより囲まれる領域の内部に配線されると供に、前記領域の内部から、前記電子回路素子の4方向すべての方向に、少なくとも一ヶ所以上で前記ランドの外側に引き出されている事を特徴とする請求項1に記載の印刷回路基板。
- 前記接地パターンは、前記ランドにより囲まれる領域の内部に配線されると共に、前記領域の内部から、前記領域の外側に放射状に引き出されて配線されている事を特徴とする請求項1に記載の印刷回路基板。
- 絶縁基部を介して表面と裏面に印刷回路パターンを形成した2層プリント配線板上に、4方向に配線された複数の印刷パターンに電子回路素子を実装するための印刷回路基板であって、
前記表面に前記電子回路素子を実装する複数のランドが配設され、
前記複数のランドで囲まれる領域の内側を含んだ接地パターンが配設され、
前記裏面において2本の基幹電源パターンが並行に配設され、
前記基幹電源パターンのそれぞれから分岐して2本の基幹電源パターンをつなぎ、前記ランドの一部に接続する電源分岐パターンが配設され、
前記電源分岐パターンと前記接地パターンとの間にバイパスコンデンサが配設され、
前記電源分岐パターンは、前記ランドにより囲まれる領域の内部において更に複数の配線に分岐され、前記バイパスコンデンサと前記電源分岐パターンの接続部を基準として、前記接続部から、前記電子回路素子と前記電源分岐パターンを接続するランドまでの電源分岐パターンのインダクタンスよりも、前記接続部から、前記電源分岐パターンと前記基幹電源パターンとの分岐点までの電源分岐パターンのインダクタンスが大きくなるように蛇行形成されている事を特徴とする印刷回路基板。 - 絶縁基部を介して表面と裏面に印刷回路パターンを形成した2層プリント配線板上に、4方向に配線された複数の印刷パターンに電子回路素子を実装するための印刷回路基板であって、
前記表面に前記電子回路素子を実装する複数のランドが配設され、
前記複数のランドで囲まれる領域の内側を含んだ接地パターンが配設され、
前記裏面に基幹電源パターンが配設され、
前記基幹電源パターンから分離して、前記ランドの一部に接続する電源分離パターンが配設され、
前記電源分離パターンと、前記接地パターンとの間にバイパスコンデンサが配設され、
前記電源分離パターンは、スルーホールを介して前記表面において前記ランドで囲まれる領域の内側まで蛇行形成され、再びスルーホールを介して前記裏面に前記ランドにより囲まれる領域の内部において更に複数の配線に分岐し、前記バイパスコンデンサと前記電源分岐パターンの接続部を基準として、前記接続部から、前記電子回路素子と前記電源分岐パターンを接続するランドまでの電源分離パターンのインダクタンスより、前記接続部から、前記電源分離パターンと前記基幹電源パターンとの分離点までの電源分離パターンのインダクタンスが大きくなるように形成されている事を特徴とする印刷回路基板。 - 絶縁基部を介して表面と裏面に印刷回路パターンを形成した2層プリント配線板上に、4方向に配線された複数の印刷パターンに電子回路素子を実装するための印刷回路基板であって、
前記表面に前記電子回路素子を実装する複数のランドが配設され、
前記表面及び前記裏面に接地パターンが配設され、
前記表面または前記裏面に基幹電源パターンが配設され、
前記基幹電源パターンから分岐して、クロック信号を出力する信号用ランドに一番近い電源ピン実装用ランドに接続する電源分岐パターンが配設され、
前記電源分岐パターンと、前記接地パターンとの間にバイパスコンデンサが配設され、
前記電源分岐パターンは、前記バイパスコンデンサと前記電源分岐パターンの接続部を基準として、前記接続部から、前記電子回路素子と前記電源分岐パターンを接続するランドまでの電源分岐パターンのインダクタンスより、前記接続部から、前記電源分岐パターンと前記基幹電源パターンとの分岐点までの電源分岐パターンのインダクタンスが大きくなるように形成されている事を特徴とする印刷回路基板。 - 絶縁基部を介して表面と裏面に印刷回路パターンを形成した2層プリント配線板の表面上に、4方向に配線された複数の印刷パターンに電子回路素子を実装するための印刷回路基板の設計方法であって、
前記表面に、前記電子回路素子を実装する複数のランドを配設し、
前記表面または裏面に基幹電源パターンを配設し、
前記基幹電源パターンから分岐して前記ランドの一部に接続する、電源分岐パターンを配設し、
前記表面及び前記裏面に接地パターンを配設し、
前記電源分岐パターンと、前記接地パターンとの間にバイパスコンデンサを配設し、
前記電源分岐パターンは、前記バイパスコンデンサと前記電源分岐パターンとの接続部を基準として、前記接続部から、前記電子回路素子と前記電源分岐パターンを接続するランドまでの電源分岐パターンのインダクタンスより、前記接続部から、前記電源分岐パターンと前記基幹電源パターンとの分岐点までの電源分岐パターンのインダクタンスが大きくなるように形成する事を特徴とする印刷回路基板の設計方法。 - 前記電源分岐パターンは蛇行形成したインダクタンスパターン形状である事を特徴とする請求項9に記載の印刷回路基板の設計方法。
- 前記電源分岐パターンは、前記複数のランドにより囲まれる領域の内部において、更に複数の配線に分岐している事を特徴とする請求項9または10に記載の印刷回路基板の設計方法。
- 前記接地パターンは、前記ランドにより囲まれる領域の内部に配線されると共に、前記領域の内部から、前記電子回路素子の4方向すべての方向に、少なくとも一ヶ所以上で前記ランドの外側に引き出されて配線されている事を特徴とする請求項9に記載の印刷回路基板の設計方法。
- 前記接地パターンは、前記ランドにより囲まれる領域の内部に配線されると共に、前記領域の内部から前記領域の外側に放射状に引き出されて配線されている事を特徴とする請求項9に記載の印刷回路基板の設計方法。
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