JP3609020B2 - 集音具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、聴取能力を向上する集音具に関する。
【0002】
【従来の技術】
聴取能力を向上するには、従来では、電気回路を搭載した補聴器が広く用いられている。従来からの補聴器では、特定の周波数帯域の音響出力が大きく、したがって使用に慣れない人は、人の話し声を正確に聞き取ることが困難である。したがって、補聴器は、使いにくいという問題があり、聴取能力が大きく低下したときに、やむを得ず、使用されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、使用が容易であり、快適な使い心地を得ることができる集音具を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)装着者の外耳に着脱可能に装着される装着部であって、
この装着部は、
耳介よりも後方の側頭部に沿って延びる支持部を有し、
この支持部の前部には、耳介の後部の基端部が嵌合する切欠き凹所が形成される装着部と、
(b)装着部に設けられ、その装着部の装着者への装着状態で、耳介の後方から上方および外側方に拡がり、聴取状態で、顔の正面から見て耳介よりも大きい投影面積を有し、顔の正面に向かう音波を、反射して外耳孔に導く集音部であって、
(b1)この集音部は、外耳よりも後方に凹んで弯曲して形成される集音部本体を有し、
この集音部本体の前表面は、滑らかな曲面に形成され、
集音部本体の後表面には、上下に延びる複数の突条が相互に間隔をあけて細長く形成されており、
前記間隔は、集音部本体の上下の端部付近よりも中腹部付近で、大きく形成されており、
集音部本体は、折りたたみ可能であり、この折りたたみ時には、集音部本体の突条間における各部分が、水平面内で前方に凸にそれぞれ弯曲し、
集音部本体は、この折りたたみ時には、前方に弯曲した安定状態を保ち、
(b2)前記集音部は、集音部本体の外周に沿って前方に突出して延びる外周部を有し、
この外周部の厚みd1は、装着部の厚みd2とほぼ等しく(d1≒d2)、かつ集音部本体の厚みd3を超える値(d1>d3)であり、
(c)本件集音具の全体が、弾発性、可撓性を有するゴムまたは合成樹脂から成ることを特徴とする集音具である。
また本発明は、前記支持部は、平板状であり、
この支持部に形成される切欠き凹所は、耳介の後部の基端部が弾発的に嵌合するC字状であり、
装着者の正中線に関して左右対称に対を成して構成され、
前記集音部は、顔の正面から見て耳介よりも3倍〜7倍の大きい投影面積を有することを特徴とする。
【0005】
本発明に従えば、装着具を装着者の外耳に着脱可能に装着し、聴取状態で、集音部に向けて顔の正面に向かって進んできた音波は、この集音部の前表面に反射し、外耳孔に導かれる。この集音部は、顔の正面から見て耳介よりもたとえば3倍〜7倍の大きい投影面積を有し、したがって僅かなエネルギの音波であっても、聴取することを可能にする。こうして聴取能力が衰えた人達にとって、好適に、本発明を実施することができる。
【0006】
このような集音具は、使用が簡単であり、前述の先行技術における補聴器のような問題はなく、自然な装着状態で、快適な使用状態を達成することができる。
【0008】
本発明に従えば、本件の集音具全体は、弾発性、可撓性を有するゴムまたは合成樹脂製であり、たとえばシリコンゴムなどの合成ゴムなどから成ってもよく、したがって使用者の皮膚に接触した状態で、快適である。
【0009】
装着部の切欠き凹所を、耳介の後部の基端部に嵌合することによって、装着部を耳介に容易に着脱可能である。集音部は、前方から後方に凹んで弯曲して形成され、正面からの音波を、前述のように反射して、外耳孔に導くことができる。
【0011】
本発明に従えば、集音部本体の前表面は、正面からの音波を反射するために滑らかな曲面に形成されており、後表面には、複数の突条が相互に間隔をあけて上下に延びて細長く形成され、したがって上下に延びる集音部本体が補強される。したがって僅かな風などによって集音部本体が折れ曲がってしまうおそれはなく、音の聴取が確実になる。
【0012】
集音部本体は、後方に凹んで形成されるので、上下で外側方の長さが短く、中腹部で外側方の長さが長く形成され、したがって複数の突条の相互の間隔もまた、上下の端部付近の間隔に比べて、中腹部付近における間隔が大きく形成される。
【0014】
本発明に従えば、集音部本体の外周を、比較的厚い外周部によって囲み、これによって集音部本体の形状が、聴取の使用時、前述の突条とともに補強されて、音波の反射を正確に行う形状が保たれる。
【0016】
本発明に従えば、集音部本体を、後述の図7に示されるように折りたたむことができ、これによって携帯が容易である。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態の集音具1の装着した状態を示す正面図であり、図2は集音具1を装着した状態を示す平面図である。集音具1は基本的に、使用者の頭部2の耳介3に着脱可能に装着される装着部4と、その装着部4に連なって設けられ顔の正面に矢符5のように向かう音波を反射して外耳孔6に導く集音部7とを含む。
【0018】
図3は集音具1の図1における切断面線III−IIIから見た水平断面図であり、図4は図1の切断面線IV−IVから見た水平断面図であり、図5は図1の切断面線V−Vから見た縦断面図である。装着部4は、耳介3よりも後方の側頭部9に沿って後方に延びる平板状の支持部11を有する。この支持部11には、耳介3の後部の基端部が弾発的に嵌合するほぼC字状の切欠き凹所12が形成される。凹所12は、前方(図2の下方、図5の左方)に開放している。
【0019】
集音部7は、前方から後方に凹んで弯曲して形成される集音部本体14を有する。集音部本体14の前表面は、滑らかな曲面に形成される。集音部本体14の後表面には、上下に延びる複数の突条15が相互に間隔p1,p2,p3をあけて隙間なく形成される。集音部本体14の上端部および下端部の付近における間隔p1,p2に比べて、中腹部付近の間隔p3が、大きく形成される(p1<p3,p2<p3)。
【0020】
集音部7はまた、集音部本体14の外周に沿って前方に突出して延びる外周部16を有する。外周部16は、集音部本体14の上端部から下端部にわたって細長い帯状に延びる。この外周部16の厚みd1は、装着部4の厚みd2とほぼ等しく(d1≒d2)、かつ、集音部本体14の厚みd3を超える値である(d1>d3)。こうして顔の表面からの音波は、図2の矢符5のように進み、図1、図3および図4の参照符18で示されるように集音部本体14の前表面で反射され、その反射波が、外耳孔6に集められて進入する。
【0021】
図6は、本件集音具1を携帯するときの折りたたんだ状態を理解の便宜のために示す断面図である。集音部本体14は、外周部16と集音部本体14との連結部分21と、装着部4との間で、突条15間の各部分22が、前方(図6の右方)に凸にそれぞれ弯曲する。この状態で、隣接した突条15は、図1〜図5に示される聴取状態に比べて、間隔p4が近接し(p4<p1、p4<p2,p4<p3)、こうして折りたたみ可能である。
【0022】
集音部本体14は、この折りたたみ時には、連結部分21と装着部4とを結ぶ仮想平面23よりも参照符24で示されるように前方に弯曲した安定な状態を、弾発的に、保つ。したがって聴取のために使用するにあたっては、図6の右方から矢符25で示されるように力を加えることによって、図1〜図5に示されるように、もう1つの安定な状態である聴取状態とすることができる。
【0023】
本発明は、たとえば老人などの聴取感覚が低下した人達に好適に実施することができるとともに、音源からの小さいエネルギの音波を、確実に聴取するために、好適に実施することができる。上述の実施の形態では、使用者2の左の外耳に関連して本発明が実施されたけれども、このような集音具を、装着者の正中線に関して左右対称に対を成して構成し、左右の耳介に関して本発明を実施することができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、簡便な装着によって、人の話し声などを自然な状態で聴取することが容易に可能になり、快適な会話を行うことが容易であり、前述の先行技術に関連して述べた補聴器などに比べて、使用に際して慣れる必要がなく、使い勝手が良好である。さらに突条および外周部によって集音部本体が補強され、風などによって集音部本体が変形することはなく、表面からの音波を、正確に捕えて外耳孔に反射して導くことができる。
【0025】
さらに本発明によれば、集音部本体を、折りたたんだ状態で安定に保つことができるので、携帯が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の集音具1の装着した状態を示す正面図である。
【図2】集音具1を装着した状態を示す平面図である。
【図3】集音具1の図1における切断面線III−IIIから見た水平断面図である。
【図4】図1の切断面線IV−IVから見た水平断面図である。
【図5】図1の切断面線V−Vから見た縦断面図である。
【図6】本件集音具1を携帯するときの折りたたんだ状態を理解の便宜のために示す断面図である。
【符号の説明】
1 集音具
2 頭部
3 耳介
4 装着部
6 外耳孔
7 集音部
9 側頭部
11 支持部
12 切欠き凹所
14 集音部本体
15 突条
16 外周部
Claims (2)
- (a)装着者の外耳に着脱可能に装着される装着部であって、
この装着部は、
耳介よりも後方の側頭部に沿って延びる支持部を有し、
この支持部の前部には、耳介の後部の基端部が嵌合する切欠き凹所が形成される装着部と、
(b)装着部に設けられ、その装着部の装着者への装着状態で、耳介の後方から上方および外側方に拡がり、聴取状態で、顔の正面から見て耳介よりも大きい投影面積を有し、顔の正面に向かう音波を、反射して外耳孔に導く集音部であって、
(b1)この集音部は、外耳よりも後方に凹んで弯曲して形成される集音部本体を有し、
この集音部本体の前表面は、滑らかな曲面に形成され、
集音部本体の後表面には、上下に延びる複数の突条が相互に間隔をあけて細長く形成されており、
前記間隔は、集音部本体の上下の端部付近よりも中腹部付近で、大きく形成されており、
集音部本体は、折りたたみ可能であり、この折りたたみ時には、集音部本体の突条間における各部分が、水平面内で前方に凸にそれぞれ弯曲し、
集音部本体は、この折りたたみ時には、前方に弯曲した安定状態を保ち、
(b2)前記集音部は、集音部本体の外周に沿って前方に突出して延びる外周部を有し、
この外周部の厚みd1は、装着部の厚みd2とほぼ等しく(d1≒d2)、かつ集音部本体の厚みd3を超える値(d1>d3)であり、
(c)本件集音具の全体が、弾発性、可撓性を有するゴムまたは合成樹脂から成ることを特徴とする集音具。 - 前記支持部は、平板状であり、
この支持部に形成される切欠き凹所は、耳介の後部の基端部が弾発的に嵌合するC字状であり、
装着者の正中線に関して左右対称に対を成して構成され、
前記集音部は、顔の正面から見て耳介よりも3倍〜7倍の大きい投影面積を有することを特徴とする請求項1記載の集音具。
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