JP3607795B2 - 光学系駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学的にデータの記録再生を行う光学式記録再生装置に設けられる光学系駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学式記録再生装置では、データを高い記録密度で記録し、また、高密度に記録されたデータを再生する技術が求められている。この要望に応える一つの手法として、新しい規格の記録媒体を用いた記録再生技術があり、その研究が進められている。
【0003】
この新しい規格の記録媒体では、カバーガラスには、これまでのカバーガラスの半分の厚さに相当する0.6mmの厚さのものが使用されている。このような薄いカバーガラスの使用は、記録面に対して小径のスポットの形成を容易にするため、記録密度の向上にとっては非常に効果的である。
【0004】
一方、光学式記録再生装置としては、これまでの規格の記録媒体と新しい規格の記録媒体の両方に対応したものが望まれている。しかし、記録媒体にスポットを形成するためのレンズには、カバーガラスの厚さに応じて異なる設計のものが使用される。このため、この種の光学式記録再生装置では、光学特性の異なる二種類の対物レンズを搭載する必要がある。
【0005】
特開平6−333255は、このような光学式記録再生装置の一例を開示している。この装置は、記録媒体の半径方向に動いてアクセス動作するキャリッジ上に、記録媒体の半径方向に微小に動いてトラッキング動作するレンズアクチュエータを搭載した、いわゆるトラッキング二段サーボ方式を採用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述の記録媒体の半径方向に関する二つの動作を一つのアクチュエータで行わせるトラッキング一段サーボ方式を採用した装置も考えられる。この装置では、図11に示されるように、二つの対物レンズ101aと101bが取り付けられたホルダ102は一対の板バネ104を介してキャリッジ106に取り付けられ、記録媒体の垂直方向に移動可能に支持されている。記録媒体の半径方向の駆動力はキャリッジ106に与えられ、この力が板バネ104を介してホルダ102に伝えられ、その結果として対物レンズ101aと101bが記録媒体の半径方向に駆動される。
【0007】
この装置では、ホルダ102に二枚の対物レンズ101aと101bが搭載されるため、当然ながらホルダ102は大きく重いものとなる。このため、板バネ104の先質量、モーメントが大きいため、この記録媒体の半径方向の駆動系の共振周波数が低下し、十分な制御周波数帯域が得られないという不都合が生じる。
【0008】
また、記録媒体の垂直方向の駆動に対しても、ホルダが重いため、感度が低下するという欠点があった。
本発明は、上述した事情を鑑みて成されたものであり、その主な目的は、カバーガラスの厚さの異なる二種類の記録媒体の各々に対応した二枚の対物レンズが搭載された光学系駆動装置において、トラッキング一段サーボ方式を採用しながらも、十分な制御周波数帯域を実現した光学系駆動装置を提供することである。また、本発明の副次的な目的は、記録媒体の記録面に垂直方向に関して高感度な駆動を実現した光学系駆動装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、二種類の記録媒体に対応した光学式記録再生装置に用いられる光学系駆動装置であり、一方の種類の記録媒体に適した光学特性を持つ第一の対物レンズと、第一の対物レンズを保持する第一のホルダと、第一のホルダを記録媒体の記録面に垂直な方向に移動可能に支持する第一のホルダ支持機構と、第一のホルダを記録媒体の記録面に垂直な方向に移動させるための第一のホルダ駆動手段と、他方の種類の記録媒体に適した光学特性を持つ第二の対物レンズと、第二の対物レンズを保持する第二のホルダと、第二のホルダを記録媒体の記録面に垂直な方向に移動可能に支持する第二のホルダ支持機構と、第二のホルダを記録媒体の記録面に垂直な方向に移動させるための第二のホルダ駆動手段と、第一のホルダ支持機構と第二のホルダ支持機構を保持するキャリッジと、キャリッジを記録媒体のトラックを横切る方向に移動可能に支持するキャリッジ支持機構と、キャリッジを記録媒体のトラックを横切る方向に移動させるキャリッジ駆動手段とを備えており、第一のホルダ駆動手段と第二のホルダ駆動手段とが共通の磁気回路で構成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
まず、第一の実施の形態について図1〜図6を用いて説明する。
図1〜図3に示されるように、ホルダ2aには対物レンズ1aが接着固定され、ホルダ2bには対物レンズ1bが接着固定されている。ホルダ2aには二つのフォーカスコイル3aと3bが接着され、ホルダ2bには二つのフォーカスコイル3cと3dが接着されている。例えば、対物レンズ1aは640MBのMO等の1.2mmのカバーガラスを有する媒体に適した設計のレンズであり、対物レンズ1bはそれ以上高密度記録のための0.6mmのカバーガラスを有する媒体に適した設計のレンズである。
【0012】
ホルダ2aには二枚の板バネ4aと4bの一端が接着され、板バネ4aと4bの他端はバネ受け5aに接着されている。これにより、ホルダ2aは一対の板バネ4aと4bによってZ方向(記録媒体の垂直方向)に移動可能に支持されている。同様に、ホルダ2bには二枚の板バネ4cと4dの一端が接着され、板バネ4cと4dの他端はバネ受け5bに接着されている。これにより、ホルダ2bは一対の板バネ4cと4dによってZ方向(記録媒体の垂直方向)に移動可能に支持されている。
【0013】
バネ受け5aは、対物レンズ1aが正しく媒体面に向くように傾き調整された状態で、キャリッジ6に接着固定されている。同様に、バネ受け5bは、対物レンズ1bが正しく媒体面に向くように調整された状態で、キャリッジ6に接着固定される。
【0014】
キャリッジ6には、固定光学系18からのレーザビーム19a(図4に示される)をレンズ1aに導くための反射ミラー8aと、固定光学系18からのレーザビーム19b(図4に示される)をレンズ1bに導くためのレンズ8bが接着固定されている。キャリッジ6の両側には二つのトラッキングコイル9aと9bが接着されている。トラッキングコイル9aと9b及びフォーカスコイル3a〜3dは図示しないフレキシブル基板によって電気回路に接続されている。また、板バネ4a〜4dなどは図示していない上カバーで覆われ保護されている。
【0015】
キャリッジ6には軸受7aと7bが形成されている。軸受7aと7bはキャリッジ11と一体で成形されている。このため、キャリッジ6は摺動性の良い炭素繊維を含んだ合成樹脂で作製される。
【0016】
図1に示されるように、軸受7aには軸10aが通り、軸受7bには軸10bが通っている。トラッキングコイル9aの中には内ヨーク11aが配され、トラッキングコイル9bの中には内ヨーク11bが配されている。内ヨーク11aの周りには厚さ0.2mm程度の銅のショートリング12aが設けられ、内ヨーク11bの周りには厚さ0.2mm程度の銅のショートリング12bが設けられている。内ヨーク11aの+Z側には外ヨーク13aが配置され、内ヨーク11bの+Z側には外ヨーク13bが配置されている。外ヨーク13aの−Z側には磁石14aが接着固定され、外ヨーク13bの−Z側には磁石14bが接着固定されている。軸10aと10b及び内ヨーク11aと11bは図示していないデッキベースに固定されている。
【0017】
以下、この光学系駆動装置の動作を説明する。光学式記録再生装置に1.2mm厚のカバーガラスを備えた記録媒体が装着されたときは、図4において、固定光学系18はカバーガラス1.2mm媒体用のレーザビーム19aを射出する。このレーザー光19aはキャリッジ6上の反射ミラー8aで反射された後、対物レンズ1aによって図示していない記録媒体上に集光され、スポットを形成する。記録媒体からの反射光は再び対物レンズ1aに入射し、反射ミラー8aで反射されて固定光学系18に戻る。この戻りビームに基づいて、固定光学系18において、フォーカスエラーとトラッキングエラーと記録信号の検出が行われる。
【0018】
フォーカスエラーの検出に対しては、フォーカスコイル3aと3bに電流を供給し、ホルダ2aを媒体面に垂直な方向に移動させて、媒体面からの対物レンズ1aの距離を変えることによって、フォーカス制御が行われる。トラッキングエラーの検出に対しては、トラッキングコイル9aと9bに電流を供給してキャリッジ6全体を軸10aと10bに沿って媒体の径方向に移動させることによって、トラッキング制御が行われる。また、別のトラックにアクセスするアクセス制御は、トラッキング制御と同様に、トラッキングコイル9aと9bに電流を供給してキャリッジ6全体を軸10aと10bに沿って媒体の径方向に移動させることによって行われる。
【0019】
光学式記録再生装置に0.6mm厚のカバーガラスを備えた記録媒体が装着されたときは、図4において、固定光学系18はカバーガラス0.6mm媒体用のレーザビーム19bを射出し、このレーザー光19bはキャリッジ6上の反射ミラー8bで反射された後、対物レンズ1bによって記録媒体上に集光され、スポットを形成する。記録媒体からの反射光は再び対物レンズ1bに入射し、反射ミラー8bで反射されて固定光学系に戻る。この戻りビームに基づいて、固定光学系18において、フォーカスエラーとトラッキングエラーと記録信号の検出が行われる。
【0020】
フォーカスエラーの検出に対しては、フォーカスコイル3cと3dに電流を供給し、ホルダ2bを媒体面に垂直な方向に移動させて、媒体面からの対物レンズ1bの距離を変えることによって、フォーカス制御が行われる。トラッキングエラーの検出に対しては、トラッキングコイル9aと9bに電流を供給してキャリッジ6全体を軸10aと10bに沿って媒体の径方向に移動させることによって、トラッキング制御が行われる。また、別のトラックにアクセスするアクセス制御は、トラッキング制御と同様に、トラッキングコイル9aと9bに電流を供給してキャリッジ6全体を軸10aと10bに沿って媒体の径方向に移動させることによって行われる。
【0021】
本実施の形態の装置では、二枚の対物レンズが一つのホルダに搭載されているのではなく、それぞれ独立に支持された二つのホルダに一枚ずつ搭載されているので、一つひとつの可動部は軽量に構成される。従って、十分な制御周波数帯域を有するトラッキング一段サーボ方式による光学系駆動装置が得られる。
【0022】
また、ホルダ2aとホルダ2bは共通の磁気回路によって駆動されるので、つまり、ホルダ2aのフォーカスコイル3aと3b及びホルダ2bのフォーカスコイル3cと3dが共に、内ヨーク11aと11bと外ヨーク13aと13bと磁石14aと14bよりなる同一の磁気回路より駆動力を受けるため、磁気回路を少なくでき、装置の低価格化と小型化を図ることができる。
【0023】
図1〜図4に示された光学系駆動装置では、二枚の反射ミラーを用いているが、これに代えて、図5に示されるように、一枚の反射ミラー81を用いて、レーザビーム19aを対物レンズ1aに導き、レーザビーム19bを対物レンズ1bに導く構成としてもよい。この構成では、使用するミラーの数が減るので、部品代、組立代が削減できる。
【0024】
また、前述の構成における反射ミラー81に代えて、図6に示されるように、ホログラム82を用いて、レーザビーム19aを対物レンズ1aに導き、レーザビーム19bを対物レンズ1bに導く構成としてもよい。固定光学系からのレーザビームの偏向素子にホログラムを用いることにより、反射面の角度84を45度より小さくすることができる。これにより、固定光学系18から偏向素子(ホログラム82)までの光路のZ方向の寸法86が、対物レンズでの光路径85より小さくなるので、装置の高さ(Z方向の寸法)を小さくできる。
【0025】
続いて、本発明の第二の実施の形態による光学系駆動装置について図7〜図10を用いて説明する。
図7に示されるように、光学系駆動装置は、同様の構造を有する二つのフォーカスアクチュエーター20aと20bを備えている。二つのフォーカスアクチュエーター20aと20bは、間隔を置いて、これらを支持するキャリッジ6を通る二本の軸10aと10bに平行に配置されている。
【0026】
図8に示されるように、フォーカスアクチュエーター20aは、例えば、640MBのMO等の1.2mm厚のカバーガラスを備えた媒体に対応した対物レンズ1aを有している。この対物レンズ1aは、両側に二つのフォーカスコイル3aと3bが接着されたホルダ2aに接着固定されている。ホルダ2aには二枚の板バネ4aと4bの一端が接着され、板バネ4aと4bの他端はバネ受け5aに接着されている。これによりホルダ2aは一対のバネ4aと4bによりZ方向(記録媒体の垂直方向)に移動可能に支持されている。バネ受け5aは、対物レンズ1aが正しく媒体面に向くように傾き調整された状態で、キャリッジ6に接着固定されている。
【0027】
フォーカスアクチュエーター20bは、例えば、0.6mm厚のカバーガラスを備えた媒体に対応した対物レンズ1bを有している。この対物レンズ1bは、両側に二つのフォーカスコイル3cと3dが接着されたホルダ2bに接着固定されている。ホルダ2bには二枚の板バネ4cと4dの一端が接着され、板バネ4cと4dの他端はバネ受け5bに接着されている。これによりホルダ2bは一対のバネ4cと4dによりZ方向(記録媒体の垂直方向)に移動可能に支持されている。バネ受け5bは、対物レンズ1bが正しく媒体面に向くように傾き調整された状態で、キャリッジ6に接着固定されている。
【0028】
キャリッジ6には、固定光学系18から射出されたレーザビーム19a(図9に示される)を対物レンズ1aに向けて偏向する反射ミラー8aと、固定光学系18から射出されたレーザビーム19b(図9に示される)を対物レンズ1bに向けて偏向する8bとが接着固定されている。キャリッジ6の中央部にはトラッキングコイル9が設けられている。トラッキングコイル9及びフォーカスコイル3a〜3dは図示しないフレキシブル基板によって電気回路に接続されている。また、板バネ4a〜4dなどは図示していない上カバーで覆われ保護されている。
【0029】
キャリッジ6には二つの軸受7aと7bが形成されている。これらの軸受7aと7bはキャリッジ11と一体で成形されている。このため、キャリッジ6は摺動性の良い炭素繊維を含んだ合成樹脂で作製されている。
【0030】
軸受7aには軸10aが通り、軸受7bには軸10bが通っている。これによりキャリッジ6は二本の軸10aと10bに沿って移動可能に支持されている。二本の軸10aと10bの間には内ヨーク11が配置されている。この内ヨークは、キャリッジ6の中央部に設けられたトラッキングコイル9の内側を通り、軸10aと10bと平行に延びている。図10に示されるように、内ヨーク11の両側には磁石14bと14cが固定され、その周囲に厚さ0.2mm程度の銅のショートリング12が取り付けられている。
【0031】
内ヨーク11の−Y方向には、フォーカスアクチュエーター20aを間に挟んで、外ヨーク13aが配置されており、この外ヨーク13aの+Y側には磁石14aが接着されている。また、内ヨーク11の+Y方向には、フォーカスアクチュエーター20bを間に挟んで、外ヨーク13bが配置されており、この外ヨーク13bの−Y側には磁石14dが接着されている。
【0032】
四枚の磁石14aと14bと14cと14dは共に厚さ方向に磁化されている。内ヨーク11に固定される二つの磁石14bと14cは同じ磁極の側が内ヨーク11に固定されている。フォーカスアクチュエーター20aの両側に位置する二つの磁石14aと14bは逆の極性の側が向き合い、フォーカスアクチュエーター20bの両側に位置する二つの磁石14cと14dは逆の極性の側が向き合っている。
【0033】
二本の軸10aと10b、内ヨーク11、二つの外ヨーク13aと13bは共に図示していないデッキベースに固定されている。
本実施の形態の動作は前述の第一の実施の形態と同様である。すなわち、1.2mm厚のカバーガラスを備えた記録媒体に対しては、固定光学系18からレーザビーム19aを射出し、このレーザー光19aを対物レンズ1aによって記録媒体に照射し、その反射光に基づいてフォーカスエラーとトラッキングエラーと記録信号の検出を行う。フォーカス制御は、フォーカスコイル3aと3bに電流を供給してホルダ2aを媒体面に垂直な方向に移動させることにより行う。
【0034】
0.6mm厚のカバーガラスを備えた記録媒体に対しては、固定光学系18からレーザビーム19bを射出し、これを対物レンズ1bによって記録媒体に照射し、その反射光に基づいてフォーカスエラーとトラッキングエラーと記録信号の検出を行う。フォーカス制御は、フォーカスコイル3cと3dに電流を供給してホルダ2bを媒体面に垂直な方向に移動させることにより行う。
【0035】
トラッキング制御及びアクセス制御は、記録媒体の違いに関係なく、トラッキングコイル9に電流を供給してキャリッジ6を媒体の径方向に移動させることにより行う。
【0036】
本実施の形態の装置では、二つの独立したフォーカスアクチュエータを搭載し、記録媒体の種類に応じてこれらを使い分けているので、十分に高い制御周波数帯域と高感度のフォーカス制御を実現できる。
【0037】
また、本実施形態の光学系駆動装置を有する光学式記録再生装置は、一方のフォーカスアクチュエーターを省くことにより、一種類の記録媒体だけに対応した光学式記録再生装置を簡単に構成することができる。
【0038】
本発明は、上述した実施の形態に何ら制限されるものではない。例えば、磁気回路の形状等は適宜変更可能であり、また、ホルダを支持する手段は、板バネに限らず、ゴムなどの弾性支持、合成樹脂による平行リンク支持、軸と軸受による摺動支持であっても構わない。
【0039】
以上の説明から分かるように、本発明は以下のように言うことができる。
1.二枚のレンズと、二枚のレンズを備えたホルダと、該ホルダを記録媒体の略垂直方向に移動可能に支持したキャリッジと、キャリッジを記録媒体の略半径方向に移動可能に支持する手段と、キャリッジ外より記録媒体の略半径方向にキャリッジにレーザビームを出射する光学系とを少なくとも有する光学系駆動装置において、二枚のレンズを一枚ずつ独立した二つのホルダに備え、一枚ずつ独立に記録媒体の略垂直方向に移動可能に一つのキャリッジに支持したことを特徴とする光学系駆動装置。
【0040】
2.二つのホルダが共通の磁気回路より記録媒体の略垂直方向の駆動力を得ることを特徴とする第1項に記載の光学系駆動装置。
3.レンズを備えたホルダ、該ホルダを記録媒体の略垂直方向に移動可能に支持する手段、キャリッジに取り付けるための手段よりなるレンズを記録媒体の略垂直方向に移動可能とする機構を、独立して二個備えることを特徴とする第1項に記載の光学系駆動装置。
【0041】
4.ホルダを記録媒体の略垂直方向に支持する手段が金属バネであることを特徴とする第1項ないし第3項のいずれかに記載の光学系駆動装置。
5.ホルダを記録媒体の略垂直方向に支持する手段が合成樹脂による平行リングであることを特徴とする第1項ないし第3項のいずれかに記載の光学系駆動装置。
【0042】
6.ホルダを記録媒体の略垂直方向に支持する手段が軸と軸受による摺動支持機構であることを特徴とする第1項ないし第3項のいずれかに記載の光学系駆動装置。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、二枚の対物レンズがそれぞれ別のホルダに保持され、記録媒体の記録面に垂直な方向に独立に移動可能に支持されているため、一つひとつの可動部が軽量に構成されるので、感度や共振特性などの諸特性が向上された高性能な光学系駆動装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態による光学系駆動装置の斜視図である。
【図2】図1に示される光学系駆動装置のキャリッジの分解斜視図である。
【図3】図1の光学系駆動装置の上面図である。
【図4】図1の光学系駆動装置の動作説明のための模式的な断面図である。
【図5】第一の実施の形態の光学系駆動装置の変形例を示す図である。
【図6】第一の実施の形態の光学系駆動装置の別の変形例を示す図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態による光学系駆動装置の斜視図である。
【図8】図7に示される光学系駆動装置のキャリッジの分解斜視図である。
【図9】図7の光学系駆動装置の上面図である。
【図10】図7の光学系駆動装置のX−X線に沿った断面図である。
【図11】トラキング一段サーボ方式を採用した光学系駆動装置の一従来例の上面図である。
【符号の説明】
1a、1b 対物レンズ
2a、2b ホルダ
3a、3b、3c、3d フォーカスコイル
4a、4b、4c、4d 板バネ
6 キャリッジ
7a、7b 軸受
9a、9b トラッキングコイル
10a、10b 軸
11a、11b 内ヨーク
13a、13b 外ヨーク
14a、14b 磁石
Claims (1)
- 二種類の記録媒体に対応した光学式記録再生装置に用いられる光学系駆動装置であって、
一方の種類の記録媒体に適した光学特性を持つ第一の対物レンズと、
第一の対物レンズを保持する第一のホルダと、
第一のホルダを記録媒体の記録面に垂直な方向に移動可能に支持する第一のホルダ支持機構と、
第一のホルダを記録媒体の記録面に垂直な方向に移動させるための第一のホルダ駆動手段と、
他方の種類の記録媒体に適した光学特性を持つ第二の対物レンズと、
第二の対物レンズを保持する第二のホルダと、
第二のホルダを記録媒体の記録面に垂直な方向に移動可能に支持する第二のホルダ支持機構と、
第二のホルダを記録媒体の記録面に垂直な方向に移動させるための第二のホルダ駆動手段と、
第一のホルダ支持機構と第二のホルダ支持機構を保持するキャリッジと、
キャリッジを記録媒体のトラックを横切る方向に移動可能に支持するキャリッジ支持機構と、
キャリッジを記録媒体のトラックを横切る方向に移動させるキャリッジ駆動手段とを備えており、
第一のホルダ駆動手段と第二のホルダ駆動手段とが共通の磁気回路で構成されている光学系駆動装置。
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