JP3605661B2 - コンクリート構造物の構築方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に複数の室を形成したコンクリート構造物の構築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ケーソンのように、内部に仕切り壁を形成し多数の室に分割したコンクリート構造物が存在する。
このような構造物を構築するに際して、従来は壁部分の鉄筋を設置し、その両側に型枠を組み立て、内部にコンクリートを打設するという工程を繰り返して行っている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
前記したような従来の構築方法にあっては、鉄筋の配置、型枠の組み立て、解体、などの繰り返し作業に多数の労働力を必要とし、長い工期を要するといった問題点があった。
【0004】
本発明は上記したような従来の問題を解決するためになされたもので、経済的で、迅速にコンクリート構造物を構築することができる、構築方法を提供することを目的とする。
さらに本発明は、良好な施工精度でコンクリート構造物を構築することができる、構築方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本発明のコンクリート構造物の構築方法は、複数の室に分割されたコンクリート構造物の構築方法であって、各室の内部にはほぼその内部を充填する寸法の軽量なブロック状の型枠を設置し、各室の交差部には型枠ストッパーを出入自在に設けかつ構造物の交点となる既成の柱を設置し、隣接する軽量型枠と既成柱によって包囲された空間に、鉄筋籠を配置した後にコンクリートを打設して行う、コンクリート構造物の構築方法を特徴としたものである。
また、複数の室に分割されたコンクリート構造物の構築方法であって、各室の内部にはほぼその内部を充填する寸法の軽量なブロック状の型枠を設置し、各室の交差部には型枠ストッパーを出入自在に設けかつ構造物の交点となる既成の柱を設置し、隣接する軽量型枠と既成柱によって包囲された空間に、鉄筋籠を配置した後にコンクリートを打設し、その後、既成柱を上方に延長し、軽量型枠は既成柱に反力を取って1スパン分だけ引上げ、ストッパーで支え、前スパンの工程と同様にして行う、軽量型枠は、内部に鉛直方向に作業員の昇降に供する貫通孔を開設し、その周囲を発泡材を充填したブロック状の型枠を使用して行う、コンクリート構造物の構築方法を特徴としたものである。
【0006】
【本発明の実施の態様】
以下図面を参照しながら本発明のコンクリート構造物の構築方法の実施例について説明する。
【0007】
<イ>施工の対象。
本発明の施工方法の対象とするコンクリート構造物は、複数の室に分割された構造のものであり、例えば内部の空間を多数の仕切り壁で区画し、多数の室を構成するケーソンのような構造物である。
【0008】
<ロ>軽量型枠。(図3)
各室の内部を充填する寸法の軽量なブロック状の型枠1を準備する。
この軽量型枠1は、板状ではなくブロック状に形成した型枠1である。
そしてブロック体の内部には鉛直方向に貫通孔11を開設してあり、その周囲を発泡材12を充填してある。
ただし全体を一体で形成すると、型枠1とコンクリート面との剥離が不可能であるから、ブロック体を複数に分割し、その間隔にはジャッキやクサビのような伸縮自在の間隔調整部材13を介在させておく。
ブロック状の軽量型枠1の内部に鉛直に開設した貫通孔11には、その周囲には手摺を設け、内部の壁面には梯子を取り付け、下部には作業足場を吊り下げるなどして設置し、作業員の昇降に供する。
ブロック状の型枠1の体積の大部分は軽量な発泡材12で構成してあるから、大型のものでも取扱は容易である。
【0009】
<ハ>既成柱(図4)
コンクリート構造物の各室の交差部、すなわち仕切り壁の交差する部分には既成の柱2を配置する。この柱2は例えば内部に鋼管21を設置し、周囲をコンクリートで包囲したプレキャストコンクリートの柱2を使用する。
この既成柱2からは周囲に向けて鉄筋22を突設しておき、壁面の鉄筋籠4との連結に供する。さらに上下方向には内部の鋼管21を溶接するなり、ボルト締めするなりして延長することができる。
【0010】
この柱2の面に沿って、ブロック状の軽量型枠1が上昇することになるので、柱2の面には型枠ストッパー23を設けておく。(図6)
このストッパー23は、柱2にピンで取り付けた棚板であり、常時はバネ24によって棚状に外部に突出しているため、ブロック状の型枠1を搭載して支持できる。しかしストッパー23は下から上に向けて押し上げると柱2内に収納できるため、ブロック状の型枠1の上昇時には障害とはならない。
【0011】
また柱2にはブロック状の軽量型枠1を吊り上げるためのウインチを取り付ける場合がある。
そのために例えば図5に示すように、鋼管21の頂部にベアリングを介在させた回転板25を取り付け、この回転板からウインチ26をつり下げる。そしてこのウインチ26によってブロック状の軽量型枠1をつり下げる構成を採用すると、1基のウインチ26の位置を順次移動させ柱2の周囲の型枠1をすべて引き上げることができる。
また4基のウインチ26を使用すれば、柱2の周囲すべてのブロック状の軽量型枠1を同時に引き上げることができる。
ただしクレーンの使用を否定するものではなく、クレーンを使用しても同様の作業を行うことができる。
【0012】
<ニ>コンクリートの打設
前記したようにまず各室の交差部に既成柱2を設置して位置、方向を正確に設定する。
次に既成柱2から突出した鉄筋継ぎ手22を利用して壁面の鉄筋籠4を設置する。 鉄筋籠4の配置が終わったら、既成の柱2に沿ってブロック状の軽量型枠1を引き上げて配置する。
この配置に際しては柱2の頂部の回転自在の回転板25からつり下げたウインチ26を使用すると、型枠1の上昇には大規模なクレーンを必要とせずに経済的である。
以上の作業が終了すると、壁部分は隣接するブロック状の軽量型枠1と既成柱2によって包囲された空間が構成される。
その空間の内部にコンクリートを打設すれば、柱2と一体となった、内部に鉄筋を配置した壁面が形成される。
【0013】
<ホ>1ステップ上昇。
コンクリートが硬化すれば、ブロック状の型枠1の間隔調整部材13を収縮してコンクリートの面から剥離する。同時に、既成柱2を上方に延長する。
そしてウインチ26を使用し、既成柱2に反力を取って軽量型枠1を1スパン分だけ引上げる。以下は前スパンの工程と同様にして施工し、順次上昇させてゆく。
【0014】
<ヘ>最外周の壁面の施工。
最外周の壁面はその外部にブロック状の軽量型枠1を配置することはできない。そのために通常の板状の型枠を使用して包囲し、その内部にコンクリートを打設して行うが、とくに大面積の大型型枠3を使用すると経済的である。
【0015】
【本発明の効果】
本発明のコンクリート構造物の構築方法は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<イ>隣接するブロック状の型枠1の間に鉄筋を配置し、コンクリートを打設して構築する方法である。したがって板状の型枠1を組んでは解体してゆく従来の施工方法と比較してきわめて経済的である。
<ロ>壁の交差する点には既成を柱2を配置し、これを基準としてブロック状の型枠1を配置してゆく構成である。
工場で製造した既成の柱2は品質が良好での形状、寸法も正確であるから、結果的に寸法精度の高いコンクリート構造物を構築することができる。
<ハ>特に鉄筋の組み立て、型枠1の組み立てに手数と熟練を要するハンチ部分が工場生産の柱2の面によって構成できるので、施工手数が減少し、工期を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート構造物の構築方法の実施例の説明図
【図2】その平面図
【図3】ブロック状の軽量型枠1の実施例の説明図
【図4】既成柱2の実施例の説明図
【図5】軽量型枠1を吊り上げる構成の実施例の説明図
【図6】軽量型枠1を支持する構成の実施例の説明図

Claims (3)

  1. 複数の室に分割されたコンクリート構造物の構築方法であって、
    各室の内部にはほぼその内部を充填する寸法の軽量なブロック状の型枠を設置し、
    各室の交差部には型枠ストッパーを出入自在に設けかつ構造物の交点となる既成の柱を設置し、
    隣接する軽量型枠と既成柱によって包囲された空間に、
    鉄筋籠を配置した後にコンクリートを打設して行う、
    コンクリート構造物の構築方法。
  2. 複数の室に分割されたコンクリート構造物の構築方法であって、
    各室の内部にはほぼその内部を充填する寸法の軽量なブロック状の型枠を設置し、
    各室の交差部には型枠ストッパーを出入自在に設けかつ構造物の交点となる既成の柱を設置し、
    隣接する軽量型枠と既成柱によって包囲された空間に、
    鉄筋籠を配置した後にコンクリートを打設し、
    その後、既成柱を上方に延長し、
    軽量型枠は既成柱に反力を取って1スパン分だけ引上げ、ストッパーで支え、
    前スパンの工程と同様にして行う、
    コンクリート構造物の構築方法。
  3. 複数の室に分割されたコンクリート構造物の構築方法であって、
    各室の内部にはほぼその内部を充填する寸法の軽量なブロック状の型枠を設置し、
    各室の交差部には型枠ストッパーを出入自在に設けかつ構造物の交点となる既成の柱を設置し、
    隣接する軽量型枠と既成柱によって包囲された空間に、
    鉄筋籠を配置した後にコンクリートを打設し、
    その後、既成柱を上方に延長し、
    軽量型枠は既成柱に反力を取って1スパン分だけ引上げ、ストッパーで支え、
    前スパンの工程と同様にして行う、
    軽量型枠は、内部に鉛直方向に作業員の昇降に供する貫通孔を開設し、
    その周囲を発泡材を充填したブロック状の型枠を使用して行う、
    コンクリート構造物の構築方法。
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