JP3604073B2 - 擬竹材の節付け装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、外観を天然竹に似せたプラスチック製の擬竹を複数本横並びに一体的に列設した態様を有する波形パネル状の擬竹材(本発明において「擬竹パネル材」という)の製造装置に係り、特に節部の形成位置を容易に変更できる擬竹パネル材の節付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から生け垣や竹塀の構築材料あるいは和風内装材料としては、安価に安定供給できるプラスチック製の擬竹パネル材が天然竹に代替して広く利用されている。ところで、擬竹パネル材をより天然竹に酷似させるためには、節部を形成することが必須の条件となる。この点、従来は節部形成前の波形パネル材を節部形成用の金型でプレスすることにより節部を形成していた。
【0003】
なお、節部形成前の波形パネル材は、波形の芯材に合成樹脂を被覆する方法、押出し成形機からシート状に送出されたパネル材を賦形ローラにより波付けする方法、単体の擬竹材を接着によって複数本列設する方法等が採られていたが、本発明は当該波形パネル材の製造自体を課題とするものではないので、詳細な説明は省略する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術によれば、プレス機により節部を形成するものであるため、プレスする度にパネル材の送出を停止しなければならず、生産効率を思うように向上できないという課題があった。また、パネル送出を間欠的に停止するための機構(タイミング装置や停止用チャック)を必要とするため、製造装置の複雑化・高騰化を招き、ひいては擬竹パネル材の価格にも影響するといった課題もある。
【0005】
一方、この種擬竹パネル材は、その利用目的から少なくとも4〜5連以上の幅広とする要望が強いが、そうすると従来技術の場合、プレス機の金型を擬竹パネル材に合わせて幅広としなければならない。つまり、従来技術では製造しようとする擬竹パネル材に応じて金型が大型化することになって、これもコスト面に不利に影響する。
【0006】
さらに根本的課題として、従来技術では各列で異なる位置に節部を形成することは可能であるが、その金型を用いては節部の形成位置を変更することはできない。つまり、ある金型の節部形成位置はワンパターンであるから、これを変更しようとするときは別の金型を用意する必要がある。従って、従来技術では節部の位置が異なる多種多様の擬竹パネル材を容易に製造できないという課題もある。
【0007】
本発明は上述した課題に基づきなされたもので、その目的は擬竹材を連続送出したまま節部を形成することができ、しかも節部の形成位置を容易に変更できる擬竹材の節付け装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために本発明では、擬竹材を挟持しながら送出可能に駆動される無端状ベルトを上下一対に設けてなり、上下の無端状ベルトそれぞれは、擬竹材の表面形状に応じた凹面および凸面が形成され、且つ、上記凹面および凸面それぞれに節付け用円弧状凸部および円弧状凹部を形成した複数の節付け用ユニットと、これらを形成しない複数の送出用ユニットとを、その配列を組み換え可能に連結するという手段を用いた。この手段によれば、無端状ベルトに挟持された擬竹材には上記円弧状凸部及び円弧状凹部によるプレス作用によって節部が形成される。また、無端状ベルトは送り出し機能を兼用するので、擬竹材の送出を間欠停止させる必要がなく、擬竹材を連続製造することができる。
【0009】
請求項2では、無端状ベルトは、その幅方向に分割した横一列を節付け用ユニットあるいは送出用ユニットとして構成するという手段を用いた。この手段では、前後列のユニットの組合せを変更することによって、節部の形成位置を適宜に変更することができる。
【0010】
請求項3では、無端状ベルトは、さらに擬竹材の波列に応じて回転方向にも分割され、その格子状の各升を節付け用ユニットあるいは送出用ユニットとして構成するという手段を用いた。この手段では、無端状ベルトは格子状により細分化されるため、節部の形成の位置変更をよりきめ細かく行うことができる。
【0011】
請求項4では、上記いずれかの手段において、無端状ベルトは、上下一対に設ける構成に代えて、上下何れか一方に設けるという手段を用いた。この置換手段によっても、擬竹材を送出しながら節部を形成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は本発明の一実施形態を示したもので、1は節付け装置であって、押出し成形機など、節無しの擬竹パネル材(以下、波形パネル材という)の製造装置の前方に、当該波形パネル材がまだ軟化状態を維持する距離に配置され、軟化状態にある波形パネル材を通過させることによって、各波列の異なる位置に節部Fを形成した擬竹パネル材Pを製造するものである。なお、節部形成前の波形パネル材の製造にあっては、従来技術を採用するものとするので詳細な説明は省略する。
【0013】
節付け装置1は、二つのプーリ2間に無端状ベルト3を擬竹パネル材を挟持しながら送出可能に駆動するように構成したものを、上下一対に設けている。この無端状ベルト3は縦横に格子状に分割された各升をワンユニット4…4として、このユニット4を複数連結して構成されている。また、ユニット4は、節付けを行う節付け用ユニット4aと、行わない専ら擬竹パネル材を前方に送り出す送出用ユニット4bとを備える。そして、これらユニット4a・4bを適宜に組み合わせることにより、節部Fをランダムに形成した擬竹パネル材Pを製造可能としている。ここでユニット4の連結に関しては、プーリ2において折返し可能であれば、その構造を限定するものではない。例えば、キャタピラの構造を採用するものである。
【0014】
図2は、節付け装置1のパネル送出付近を示した拡大正面図である。この図において、上方に位置する無端状ベルト3aは、波形パネル材の表面形状と合致するように凹面5を形成したユニット4から構成される。一方、下方に位置する無端状ベルト3bは、波形パネル材の裏面形状と合致するように凸面6を形成したユニット4から構成される。また、上下の無端状ベルト3a・3bは、波形パネル材の厚みに応じたクリアランスをもって配置され、プーリ2を図示しない駆動手段により回転させることにより、節付け装置1は擬竹パネル材Pを前方に送り出す機能をも有する。
【0015】
なお、節付け装置1の正面態様は図2の通りであり、図1は説明の便宜上、節付けベルト3を平坦なものとして表示している。
【0016】
図3は、無端状ベルト3のユニット4のうち、節付け用ユニット4aを示したものであって、下方側の節付け用ユニット4aの凸面6には円弧状凸部7が形成される一方、上方側のユニット4aの凹面5には上記円弧状凸部7と合致する円弧状凹部8が形成されている。
【0017】
上述した構成の節付け装置1によれば、無端状ベルト3を回転駆動させることによって、波形パネル材の送出を停止しなくとも、擬竹パネル材Pを前方に送り出しつつ、各列の異なる位置に節部Fを形成することができる。また、節付け用ユニット4aおよび送出用ユニット4bの組合せを変更するだけで、節部Fの形成位置を容易に変更することができる。
【0018】
図4は、本発明の別実施例を示したもので、幅方向に分割した横一列をワンユニットとしたユニット9を複数列連結して無端状ベルト3を構成したものである。ただし、図1と同様に、説明の便宜上、各ユニットは平面に表示している。この別実施例でも、ユニット9には波形パネル材の各列に対応する任意の箇所には節付けのための円弧状凸部7および円弧状凹部8が設けられている。そして、ユニット9の前後の組合せを変更することで、節部Fの形成位置を容易に変更することができるものである。
【0019】
なお、上記何れの実施形態においても、節付け完了後においては擬竹パネル材を冷却し、適当な長さに裁断することはもちろんである。このとき本発明の節付け装置にファンによる送風装置などの冷却手段を付け加えることも可能であり、これによって従来の冷却手段を省略することができる。即ち、この場合、本発明の装置は節付け、パネル送り出し、および冷却の3つの機能を発揮することになる。
【0020】
また、上記実施形態では複数の波列を有するパネル状の擬竹材に対する節付けを説明したが、本発明装置で1本の擬竹材に節付けできることはもちろんである。さらに、無端状ベルトを上下一対に設けることとしたが、上下いずれか一方に無端状ベルトを配置することであっても、擬竹材を送出しながら節部を形成することができる。ただし、上下一対に設けた場合と比べて擬竹材を挟み込む力が弱いので、その分、節部の山が若干低くなる。従って、この手段は装置を簡素化して、簡易的に節部を形成するときに好適である。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば波形パネル材に対する節付けを無端状ベルトにより行うこととしたので、当該パネル材の送出を何ら停止することなく、節付きの擬竹パネル材を効率よく製造することができる。また、無端状ベルトを幅方向あるいは縦横に分割した複数のユニットにより構成したので、ユニットの配置組み替えだけで節部の形成位置を容易に変更することができた。従って、より天然竹に酷似した擬竹パネル材を提供することができる。また、生産効率の向上と相俟って、金型変更などの複雑な装置改変を必要としないので、より安価に擬竹パネル材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示した節付け装置の全体斜視図
【図2】同節付け装置のパネル送出付近を示した拡大正面図
【図3】節付け用ユニットの要部を示した斜視図
【図4】本発明の別実施形態を示した全体斜視図
【符号の説明】
1 節付け装置
2 プーリ
3a 上方の無端状ベルト
3b 下方の無端状ベルト
4a 節付け用ユニット
4b 送出用ユニット
5 ユニットの凹面
6 ユニットの凸面
7 円弧状凸部
8 円弧状凹部
Claims (4)
- 擬竹材を挟持しながら送出可能に駆動される無端状ベルトを上下一対に設けてなり、上下の無端状ベルトそれぞれは、擬竹材の表面形状に応じた凹面および凸面が形成され、且つ、上記凹面および凸面それぞれに節付け用円弧状凸部および円弧状凹部を形成した複数の節付け用ユニットと、これらを形成しない複数の送出用ユニットとを、その配列を組み換え可能に連結してなることを特徴とした擬竹材の節付け装置。
- 無端状ベルトは、その幅方向に分割した横一列を節付け用ユニットあるいは送出用ユニットとして構成した請求項1記載の擬竹パネル材の節付け装置。
- 無端状ベルトは、さらに擬竹材の波列に応じて回転方向にも分割され、その格子状の各升を節付け用ユニットあるいは送出用ユニットとして構成した請求項2記載の擬竹パネル材の節付け装置。
- 請求項1〜3いずれか一項記載の擬竹材の節付け装置において、無端状ベルトは、上下一対に設ける構成に代えて、上下何れか一方に設けた擬竹材の節付け装置。
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