JP3603775B2 - 情報記録媒体への印刷方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録媒体の印刷面に印刷する方法に関し、特に情報記録媒体の印刷位置や印刷濃度を最適化する情報記録媒体への印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、インクジェット式プリンタは、例えば紙をオートシートフィーダ(自動連続給紙機構)あるいは手差しにより供給して、主動(紙送り)ローラと従動ローラとの間に挟み込む。そして、紙送りローラを回転させて紙を送り出しながら、プリントヘッドの圧力発生室内のインクを加圧してノズル開口からインク滴を吐出させることにより、情報を紙上に印刷するようになっている。
【0003】
ところで、最近、個人的に大容量の情報の記録が可能な情報記録媒体、例えばCD―R等の光ディスクが普及してきているが、記録後の光ディスクのラベルも個人的に印刷したいという要望が高まってきている。上記構成のインクジェット式プリンタによれば、光ディスクをプラスチックやいわゆる極厚紙等で製作した光ディスク用トレイに位置決め固定して手差しにより供給することにより、光ディスクのラベルを印刷することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した情報記録媒体への印刷方法では、以下の問題がある。すなわち、光ディスク用トレイ内における光ディスクの位置決めは、光ディスク用トレイに予め設けられているディスク固定用穴等により、ある程度高い精度を確保することができる。
【0005】
ところが、光ディスクが位置決め固定された光ディスク用トレイはインクジェット式プリンタに手差しで供給する必要があるため、インクジェット式プリンタ内における光ディスクの位置決めは、例えば光ディスク用トレイの縁をインクジェット式プリンタの供給口の内側面に当接させることにより行っており、高い精度を確保することは困難である。
【0006】
このため、光ディスクの印刷面において印刷位置ずれが発生し易く、場合よってはインクの付着量の偏りにより光ディスクの回転むらが発生し、正確な情報を再生することができないという問題があった。
【0007】
また、光ディスクは複数のメーカで製造されているが、各光ディスクの印刷面の仕様は各社各様であるため、あるメーカの光ディスクの印刷面で一旦決定した印刷濃度が、他のメーカの光ディスクの印刷面では薄すぎたり濃すぎたりするという問題があった。
【0008】
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、情報記録媒体における印刷位置を高精度に設定することができ、また情報記録媒体における印刷濃度を的確に決定することができる情報記録媒体への印刷方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明の情報記録媒体の印刷面に印刷する方法では、中心部に円形状のセンタ穴が設けられている情報記録媒体の印刷面に印刷する方法において、少なくとも前記センタ穴の径より大径の円の円周と、その円の直交する2本の径とが交わる4つの交点を含む位置確認パターンを印刷し、前記位置確認パターンの各交点と前記円の中心とを結ぶ線上であって前記円の中心から等距離の各点と、前記センタ穴の円周との距離を求め、前記各径毎の2つの前記距離の平均値を求めて前記情報記録媒体の中心位置における各径方向のずれ量とし、前記各径方向のずれ量に基づいて前記情報記録媒体の位置ずれを修正することにより前記情報記録媒体の中心位置を設定することを特徴としている。
【0010】
これにより、情報記録媒体の位置を定量的に調整することができるので、印刷精度を向上させ、高精度な回転により正確な情報を再生することができる。
【0011】
上記目的達成のため、本発明の情報記録媒体の印刷面に印刷する方法では、中心部に円形状のセンタ穴が設けられている情報記録媒体の印刷面に印刷する方法において、少なくとも前記センタ穴の径より大径の円の円周と、その円の直交する2本の径とが交わる4つの交点を含む位置確認パターンを印刷し、前記位置確認パターンの各交点と前記円の中心とを結ぶ線上であって前記円の中心から等距離の各点と、前記センタ穴の円周との距離を求め、前記各径毎の2つの前記距離の平均値を求めて前記情報記録媒体の中心位置における各径方向のずれ量とし、前記各径方向のずれ量に基づいて前記情報記録媒体の位置ずれを修正することにより前記情報記録媒体の中心位置を設定し、前記センタ穴の径より大径であって所定の配色が施されたリングを含む濃度確認パターンを印刷し、前記配色に基づいて前記所望の印刷濃度を決定することを特徴としている。
【0012】
これにより、情報記録媒体の位置を定量的に調整することができると共に、濃度を視覚的に検分することができるので、印刷精度を向上させ、高精度な回転により正確な情報を再生することができると共に、印刷品質を向上させ、見栄えを高めることができる。
【0013】
また、前記位置確認パターンは、前記円と前記各交点を中心とした前記各径方向の線分を含むことを特徴としている。これにより、上記位置ずれ量を計算で求める前に円とセンタ穴とを目視で比較することができるので、大まかな印刷位置ずれを把握することができ、また円と線分の交線により上記位置ずれ量を求める際の始点を確定できるので、距離の測定が容易になる。
【0014】
また、前記位置確認パターンは、前記各交点を中心とした略十字状のマークを含むことを特徴としている。この略十字状のマークにより上記位置ずれ量を求める際の始点を確定できるので、距離の測定が容易になる。
【0015】
また、前記位置確認パターンは、前記各交点のうち少なくとも1つの交点の近傍に印刷された位置を示すマークを含むことを特徴としている。このマークにより印刷位置ずれの方向を常に正確に把握することができるので、位置ずれの誤修正を防止することができる。
【0016】
また、前記円の各径方向は、インクジェット式プリンタの主走査方向及び副走査方向であることを特徴としている。これにより、インクジェット式プリンタのヘッドの送り方向及び光ディスク用トレイの送り方向の位置ずれを修正することができるので、印刷精度をより向上させることができる。
【0017】
また、前記濃度確認パターンのリング内は、所定濃度のインクが虹色に配色されていることを特徴としている。これにより、複数色の色合いを見ることができるので、綺麗な印刷状態とすることができる。
【0018】
また、前記濃度確認パターンのリング内は、少なくとも2種類の濃度のインクが配色されていることを特徴としている。これにより、その情報記録媒体に最も適した濃度を決定することができるので、見栄えのよい印刷状態とすることができる。
【0019】
上記目的達成のため、本発明の情報記録媒体の印刷面に印刷する処理を実行するプログラムでは、中心部に円形状のセンタ穴が設けられている情報記録媒体の印刷面に印刷する処理を実行するプログラムにおいて、少なくとも前記センタ穴の径より大径の円の円周と、その円の直交する2本の径とが交わる4つの交点を含む位置確認パターンを印刷する工程と、前記位置確認パターンの各交点と前記円の中心とを結ぶ線上であって前記円の中心から等距離の各点と、前記センタ穴の円周との距離を求める工程と、前記各径毎の2つの前記距離の平均値を求めて前記情報記録媒体の中心位置における各径方向のずれ量とする工程と、前記各径方向のずれ量に基づいて前記情報記録媒体の位置ずれを修正することにより前記情報記録媒体の中心位置を設定する工程とを処理することができることを特徴としている。これにより、情報記録媒体の位置を定量的に調整することができるので、印刷精度を向上させ、高精度な回転により正確な情報を再生することができる。
【0020】
上記目的達成のため、本発明の情報記録媒体の印刷面に印刷する処理を実行するプログラムでは、中心部に円形状のセンタ穴が設けられている情報記録媒体の印刷面に印刷する処理を実行するプログラムにおいて、少なくとも前記センタ穴の径より大径の円の円周と、その円の直交する2本の径とが交わる4つの交点を含む位置確認パターンを印刷する工程と、前記位置確認パターンの各交点と前記円の中心とを結ぶ線上であって前記円の中心から等距離の各点と、前記センタ穴の円周との距離を求める工程と、前記各径毎の2つの前記距離の平均値を求めて前記情報記録媒体の中心位置における各径方向のずれ量とする工程と、前記各径方向のずれ量に基づいて前記情報記録媒体の位置ずれを修正することにより前記情報記録媒体の中心位置を設定する工程と、前記センタ穴の径より大径であって所定の配色が施されたリングを含む濃度確認パターンを印刷する工程と、前記配色に基づいて前記所望の印刷濃度を決定する工程とを処理することができることを特徴としている。
【0021】
これにより、情報記録媒体の位置を定量的に調整することができると共に、濃度を視覚的に検分することができるので、印刷精度を向上させ、高精度な回転により正確な情報を再生することができると共に、印刷品質を向上させ、見栄えを高めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の実施の形態に係る情報記録媒体への印刷方法が適用されるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図である。このインクジェット式プリンタは、本体101内にインクジェット式プリントヘッド100、図示しないヘッド駆動機構やオートシートフィーダ(自動連続給紙機構)が配設され、本体101の前面に排紙口102が設けられ、本体101の後面に手差し用の給紙口103が設けられ、さらに給紙口103の上部には、オートシートフィーダ用のトレイ104が配設されている。
【0024】
インクジェット式プリントヘッド100は、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの計4色のインクカートリッジ105を備えており、フルカラー印刷が可能なように構成されている。そして、インクジェット式プリントヘッド100のインク吐出タイミング及びヘッド駆動機構の走査が、本体101に内蔵されている専用コントローラボード等により制御され、高精度なインクドット制御、ハーフトーン処理等が実行されるようになっている。
【0025】
また、トレイ104に給紙される記録用紙は、オートシートフィーダにより自動的に送り出され、図示しない主動(紙送り)ローラと図示しない従動ローラに挟持されてさらに送り出され、排紙口102から排出されるようになっている。給紙口103に手差しで給紙される記録用紙は、同様に紙送りローラと従動ローラに挟持されて送り出され、排紙口102から排出されるようになっている。
【0026】
トレイ104から給紙される記録用紙としては、普通紙、専用紙、推奨OHPシート、光沢紙、光沢フィルム、ラベルシート、官製葉書等が利用できる。手差しで給紙される記録用紙としては、上記各用紙の他に厚紙、すなわち折り曲げが困難なものが利用できる。更に、図1に示すように、光ディスクDが位置決め固定されたプラスチックや極厚紙等で成る光ディスク用トレイTも利用できる。
【0027】
図2は、本発明の実施の形態に係る情報記録媒体への印刷方法を説明するためのフローチャートであり、図3から図7を参照して説明する。ここで、この印刷方法は例えばコンピュータプログラムにより実現されるものであり、インクジェット式プリンタが接続されたコンピュータで使用されている既存のOS(オペレーティングシステム)上でユーザの操作により実行されるようになっている。このため、図2のフローチャートでは、プログラム側の動作とユーザ側の動作を分けて示しており、また本プログラムは既に起動され、インクジェット式プリンタの設定も完了しているものとする。
【0028】
先ず、プログラム側は、光ディスクの印刷面に印刷する情報を描くための編集画面をコンピュータのディスプレイ上に表示する(ステップS1)。この編集画面には、例えば図3に示すように、略中央部に光ディスクの印刷面dpがスケールscと共に表示され、その左側に印刷情報を描くための複数のツールtlが表示され、それらの上側にはメニューバーmbが表示されている。
【0029】
そして、ユーザ側は、図3のメニューバーmbの中の「ファイル」を選択しクリックしてプルダウンメニューを表示させ、プルダウンメニューの中の「印刷」を選択してクリックする(ステップS2)。すると、プログラム側は、印刷条件を設定するための印刷画面をコンピュータのディスプレイ上に表示する(ステップS3)。この印刷画面には、例えば図4に示すように、「プリンタ機種名」、「印刷部数」、「印刷カラー補正」、「印刷確認パターン」等が表示されている。
【0030】
ここで、ユーザ側は、印刷位置確認を行うか、印刷濃度確認を行うかを選択し、印刷位置確認を行う場合は図4の「印刷確認パターン」の中の「印刷位置確認パターンの印字」をチェックして「OK」ボタンをクリックする(ステップS4)。すると、プログラム側は、印刷位置確認が選択されたと判断し(ステップS5)、印刷位置確認パターンを印字する(ステップS6)。
【0031】
この印刷位置確認パターンは、光ディスク用トレイに位置決め固定された光ディスクそのものに印字してもよいが、予め光ディスクの大きさにカットされた紙等で成る印刷位置確認用シートを光ディスク用トレイに位置決め固定して印刷位置確認用シートに印字するようにすれば、コスト低減を図ることができる。
【0032】
そして、例えば図5に示すような印刷位置確認パターンPPを印刷位置確認用シートPSに印字する。この印刷位置確認パターンPPは、印刷位置確認用シートPSに設けられているセンタ穴CHの径より大径の円CCと、その円CCの直交する2本の径、例えばインクジェット式プリンタの主走査方向及び副走査方向の径と円CCの円周とが交わる4つの交点Pa、Pb、Pc、Pdを中心とした各径方向の同一長の線分La、Lb、Lc、Ldとを含んでいる。
【0033】
さらに、この印刷位置確認パターンPPは、円CCの内周側に位置する各線分La、Lb、Lc、Ldの一端を中心として各線分La、Lb、Lc、Ldと直交する線分la、lb、lc、ldと、各交点Pa、Pb、Pc、Pdのうち少なくとも1つの交点の近傍に印刷された位置を示すマークM、この例では交点Pdの近傍に印刷されたインクジェット式プリンタの正面側から見たときの位置を示す「右」とを含んでいる。
【0034】
その後、ユーザ側は、図5の印刷位置確認パターンPPが印字された印刷位置確認用シートPSを取り出して、主走査方向及び副走査方向のずれ量を計算する(ステップS7)。この計算方法としては、各線分La、Lb、Lc、Ldと各線分la、lb、lc、ldとの交点とセンタ穴CHの円周との距離a、b、c、dを測定し、主走査方向の距離c、dの平均値(c+d)/2及び副走査方向の距離a、bの平均値(a+b)/2を計算する。このようにして求めた各平均値(c+d)/2及び(a+b)/2を光ディスクの中心位置における主走査方向及び副走査方向のずれ量とする。
【0035】
そして、ユーザ側は、主走査方向及び副走査方向のずれ量(c+d)/2及び(a+b)/2が許容範囲内であると判断したときは、インクジェット式プリンタは現状のままで使用する(ステップS8、S9)。一方、主走査方向及び副走査方向のずれ量(c+d)/2及び(a+b)/2が許容範囲外であると判断したときは、図3のメニューバーmbの中の「ファイル」を選択しクリックしてプルダウンメニューを表示させ、プルダウンメニューの中の「印刷位置微調整」を選択してクリックする。
【0036】
すると、プログラム側は、印刷位置微調整を設定するための印刷位置微調整画面をコンピュータのディスプレイ上に表示する。この印刷位置微調整画面には、例えば図6に示すように、略中央部に光ディスクd及び光ディスク用トレイtが印刷位置微調整バーpbと共に表示されている。そして、ユーザ側は、図6の印刷位置微調整バーpbを操作し上記主走査方向及び副走査方向のずれ量を設定して「OK」ボタンをクリックする(ステップS10)。これにより、プログラム側は、印刷位置ずれの修正を完了する(ステップS11)。
【0037】
一方、ユーザ側は、印刷濃度確認を行う場合は図4の「印刷カラー補正」の中の「補正なし」をチェックし、さらに「印刷確認パターン」の中の「濃度確認パターンの印字」をチェックして「OK」ボタンをクリックする(ステップS14)。すると、プログラム側は、印刷濃度確認が選択されたと判断し(ステップS5)、印刷濃度確認パターンを印字する(ステップS16)。
【0038】
ここで、光ディスクの印刷面の仕様が各メーカ毎に異なるため、実際の印刷状態を判別するには印刷濃度確認パターンは光ディスク用トレイに位置決め固定された印刷対象の光ディスクそのものに印字することが望ましい。そして、例えば図7に示すような印刷濃度確認パターンCPを印刷対象の光ディスクDに印字する。この印刷濃度確認パターンCPは、光ディスクDのセンタ穴Cの径より大径であって所定濃度のインクが虹色に配色されたリングRを含んでいる。
【0039】
その後、ユーザ側は、図7の印刷濃度確認パターンCPが印字された印刷対象の光ディスクDを取り出して、印刷濃度確認パターンCPのにじみの有無を判定する(ステップS17)。そして、ユーザ側は、印刷濃度確認パターンCPににじみが無いと判断したときは、インクジェット式プリンタは現状のままで使用する(ステップS18、S19)。
【0040】
一方、印刷濃度確認パターンCPににじみが有ると判断したときは、図4の「印刷カラー補正」の中の「薄くする」をチェックして「OK」ボタンをクリックする(ステップS20)。これにより、プログラム側は、印刷濃度の変更を完了する(ステップS21)。
【0041】
以上、本発明を種々の実施形態に関して述べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の実施形態についても適用されるのは勿論である。
【0042】
上述した実施の形態では、位置確認パターンPPは、円CCと、線分La、Lb、Lc、Ldと、線分la、lb、lc、ldと、マークMを含む例を示したが、少なくともセンタ穴CHの径より大径の円CCの円周と、その円CCの直交する2本の径とが交わる4つの交点Pa、Pb、Pc、Pdを含めばよく、例えば図8(A)に示すように、各交点Pa、Pb、Pc、Pdを中心とした略十字状のマークCa、Cb、Cc、Cdと、マークMを含むようにしてもよい。また、位置確認パターンPPの印刷回数毎に印刷色を変化させるようにすれば、1枚の印刷位置確認用シートPSを複数回使い回すことができ、コスト削減を図ることができる。
【0043】
また、印刷位置のずれ量を計算するときは、各線分La、Lb、Lc、Ldと各線分la、lb、lc、ldとの交点とセンタ穴CHの円周との距離a、b、c、dを測定するようにしたが、各交点Pa、Pb、Pc、Pdと円CCの中心とを結ぶ線上であって円CCの中心から等距離の任意の各点と、センタ穴CHの円周との距離を測定するようにすればよい。さらに、印刷位置のずれ量の計算値を用いて印刷位置を自動調整することも可能である。
【0044】
また、濃度確認パターンCPは、所定濃度のインクが虹色に配色されたリングRとしたが、これに限定されるものではなく、例えば図8(B)に示すような2種類の濃度のインクが配色されたリングRR、あるいは3種類以上の濃度のインクが配色されたリングとすれば、より的確な濃度判定を行うことができる。
【0045】
また、情報記録媒体としては円盤状の光ディスクについて説明したが、これに限定されるものではなく、矩形状等の異形の光ディスクや光磁気ディスク等にも本発明は適用可能である。さらに、インクジェット式プリンタのみならず、種々のプリンタに対して本発明は適用可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るによれば、情報記録媒体のセンタ穴に対して同心円内に常に印刷することができると共に、にじみ等の無い印刷ができる。このため、情報記録媒体の印刷面内におけるインクの付着量の偏りは発生せず、高精度な回転により正確な情報を再生することができると共に、見栄えのよい情報記録媒体とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報記録媒体への印刷方法が適用されるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る情報記録媒体への印刷方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態に係る情報記録媒体への印刷方法で用いる第1の表示画面例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る情報記録媒体への印刷方法で用いる第2の表示画面例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る情報記録媒体への印刷方法で用いる印刷位置確認パターンを説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る情報記録媒体への印刷方法で用いる第3の表示画面例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る情報記録媒体への印刷方法で用いる印刷濃度確認パターンを説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る情報記録媒体への印刷方法で用いる別の印刷位置確認パターン及び印刷濃度確認パターンを説明するための図である。
【符号の説明】
100 インクジェット式プリントヘッド
101 本体
102 排紙口
103 給紙口
104 トレイ
105 インクカートリッジ

Claims (10)

  1. 中心部に円形状のセンタ穴が設けられている情報記録媒体の印刷面に印刷する方法において、
    少なくとも前記センタ穴の径より大径の円の円周と、その円の直交する2本の径とが交わる4つの交点を含む位置確認パターンを印刷し、
    前記位置確認パターンの各交点と前記円の中心とを結ぶ線上であって前記円の中心から等距離の各点と、前記センタ穴の円周との距離を求め、
    前記各径毎の2つの前記距離の平均値を求めて前記情報記録媒体の中心位置における各径方向のずれ量とし、
    前記各径方向のずれ量に基づいて前記情報記録媒体の位置ずれを修正することにより前記情報記録媒体の中心位置を設定することを特徴とする情報記録媒体への印刷方法。
  2. 中心部に円形状のセンタ穴が設けられている情報記録媒体の印刷面に印刷する方法において、
    少なくとも前記センタ穴の径より大径の円の円周と、その円の直交する2本の径とが交わる4つの交点を含む位置確認パターンを印刷し、
    前記位置確認パターンの各交点と前記円の中心とを結ぶ線上であって前記円の中心から等距離の各点と、前記センタ穴の円周との距離を求め、
    前記各径毎の2つの前記距離の平均値を求めて前記情報記録媒体の中心位置における各径方向のずれ量とし、
    前記各径方向のずれ量に基づいて前記情報記録媒体の位置ずれを修正することにより前記情報記録媒体の中心位置を設定し、
    前記センタ穴の径より大径であって所定の配色が施されたリングを含む濃度確認パターンを印刷し、
    前記配色に基づいて前記所望の印刷濃度を決定することを特徴とする情報記録媒体への印刷方法。
  3. 前記位置確認パターンは、前記円と前記各交点を中心とした前記各径方向の線分を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の情報記録媒体への印刷方法。
  4. 前記位置確認パターンは、前記各交点を中心とした略十字状のマークを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の情報記録媒体への印刷方法。
  5. 前記位置確認パターンは、前記各交点のうち少なくとも1つの交点の近傍に印刷された位置を示すマークを含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の情報記録媒体への印刷方法。
  6. 前記円の各径方向は、インクジェット式プリンタの主走査方向及び副走査方向であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の情報記録媒体への印刷方法。
  7. 前記濃度確認パターンのリング内は、所定濃度のインクが虹色に配色されていることを特徴とする請求項に記載の情報記録媒体への印刷方法。
  8. 前記濃度確認パターンのリング内は、少なくとも2種類の濃度のインクが配色されていることを特徴とする請求項に記載の情報記録媒体への印刷方法。
  9. 中心部に円形状のセンタ穴が設けられている情報記録媒体の印刷面に印刷する処理を実行するプログラムにおいて、
    少なくとも前記センタ穴の径より大径の円の円周と、その円の直交する2本の径とが交わる4つの交点を含む位置確認パターンを印刷する工程と、
    前記位置確認パターンの各交点と前記円の中心とを結ぶ線上であって前記円の中心から等距離の各点と、前記センタ穴の円周との距離を求める工程と、
    前記各径毎の2つの前記距離の平均値を求めて前記情報記録媒体の中心位置における各径方向のずれ量とする工程と、
    前記各径方向のずれ量に基づいて前記情報記録媒体の位置ずれを修正することにより前記情報記録媒体の中心位置を設定する工程とを処理することができることを特徴とする情 報記録媒体への印刷処理を実行するプログラム。
  10. 中心部に円形状のセンタ穴が設けられている情報記録媒体の印刷面に印刷する処理を実行するプログラムにおいて、
    少なくとも前記センタ穴の径より大径の円の円周と、その円の直交する2本の径とが交わる4つの交点を含む位置確認パターンを印刷する工程と、
    前記位置確認パターンの各交点と前記円の中心とを結ぶ線上であって前記円の中心から等距離の各点と、前記センタ穴の円周との距離を求める工程と、
    前記各径毎の2つの前記距離の平均値を求めて前記情報記録媒体の中心位置における各径方向のずれ量とする工程と、
    前記各径方向のずれ量に基づいて前記情報記録媒体の位置ずれを修正することにより前記情報記録媒体の中心位置を設定する工程と、
    前記センタ穴の径より大径であって所定の配色が施されたリングを含む濃度確認パターンを印刷する工程と、
    前記配色に基づいて前記所望の印刷濃度を決定する工程とを処理することができることを特徴とする情報記録媒体への印刷処理を実行するプログラム。
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