JP3603335B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はハンディタイプの印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷装置においては、所望の場所で所望の情報をテープに手軽に印刷し、印刷されたテープを所定個所で切断することにより、ラベルとして使用できるハンディタイプのラベルプリンタが知られている。
このようなラベルプリンタは、装置本体の表面にデータを入力するキー入力部を備え、この装置本体内に熱転写タイプのインクテープを備えたインクテープカセットを着脱可能に装着し、装置本体内に設けられた印刷部のサーマル印刷ヘッドとプラテンローラとの間にインクテープと被印刷テープを重ね合わせ、この状態でキー入力部から入力されたデータに応じてサーマル印刷ヘッドが駆動されると、被印刷テープの印刷面に所望のデータが印刷され、この後、装置本体の側面に設けられた操作レバーを操作して装置本体内の切断部を動作させ、この切断部で印刷された被印刷テープを所定個所で切断することにより、切断された被印刷テープをラベルとして使用できる構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このラベルプリンタの切断機構は、装置本体の側面に操作レバーがキー入力部の操作面と平行に回動するように取り付けられ、この操作レバーの回動操作に応じて切断部が操作レバーの動作面と同じ平面内でスライドし、この切断部のスライド動作によって被印刷テープを切断する構造であり、操作レバーと切断部が同じ平面内で動作する平面的な構造であるから、これらを設置するための広いスペースが必要となり、装置本体が大型化するという問題がある。
【0004】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、切断機構のコンパクト化を図り、装置本体の小型化を図ることのできる印刷装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するため、装置本体と、この装置本体の一面に設けられたデータ入力手段と、前記装置本体内に設けられ、且つ、前記データ入力手段で入力されたデータを、印刷面が前記データ入力手段の操作面に対し平行とされた状態で繰り出される被印刷媒体に印刷する印刷手段と、前記装置本体内に設けられ、且つ、前記印刷手段で印刷された前記被印刷媒体を切断するカッタ刃を有する切断手段と、前記装置本体に設けられ、且つ、前記切断手段を動作させる操作部材とを備えた印刷装置において、前記装置本体は、片手で握れる大きさに形成され、前記操作部材は、前記装置本体から突出されて前記装置本体を握った片手で前記装置本体に向けて押圧操作可能な操作部を有して、前記データ入力手段の操作面に対し垂直な軸に回動可能に設けられ、前記切断手段は、前記操作部の押圧操作による前記操作部材の回動動作に応じて、前記カッタ刃を前記データ入力手段の操作面に対し平行で前記被印刷媒体の繰り出し方向に対し直交する軸を中心に回動させるように設けられていることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
この発明によれば、操作部材がデータ入力手段の操作面と平行な面内で回動し、切断手段がカッタ刃をデータ入力手段の操作面に対し平行で被印刷媒体の繰り出し方向に対し直交する軸を中心に回動させるので、操作部材の動作面と切断手段のカッタ刃の動作面とが互いに直交する立体的な構造となり、このため操作部材および切断手段からなる切断機構をコンパクトに構成することができ、操作部材と切断手段との設置スペースを狭くすることができ、装置本体の小型化を図ることができる。また、装置本体を片手で握り、その握った片手で操作部を装置本体に向けて押圧操作して被印刷媒体を切断することができる。
この場合、請求項2に記載の如く、切断手段のカッタ刃が被印刷媒体の切断時にデータ入力手段の操作面に対し垂直方向に移動するようにすれば、印刷面がデータ入力手段の操作面に対し平行とされた状態で繰り出される被印刷媒体を良好に切断することができる。
また、請求項3に記載の如く、操作部材の操作距離を切断手段のカッタ刃の回動距離よりも長く設定すれば、操作部材の操作力よりもカッタ刃の切断力が大きくなるため、操作部材を軽く操作するだけで良好に被印刷媒体を切断することができる。
【0007】
【実施例】
以下、図1〜図9を参照して、この発明をラベルプリンタに適用した一実施例について説明する。
図1はラベルプリンタの斜視図、図2はその一部を破断した平面図である。このラベルプリンタは装置本体1を備えている。装置本体1は、図1に示すように、下ケース2と上ケース3とを接合した構造となっている。この装置本体1の下部側は片手で握れる大きさに形成されており、装置本体1の上部側には下部側の一側(図1では左側)よりも突出した突出部1aが形成されている。そして、装置本体1の下部側の上ケース3の上面には、データを入力するキー入力部(データ入力部)4が設けられている。また、装置本体1の上部側の内部には、図2に示すように、右側から順に、ロール状に巻かれた感熱紙からなる被印刷テープ(被印刷媒体)5を収納するテープ収納部6、被印刷テープ5にデータを印刷する印刷部(印刷手段)7、印刷された被印刷テープ5を切断する切断部(切断手段)8、および切断部8を動作させるカッタレバー(操作部材)9が配設されている。さらに、装置本体1の上部側の突出部1aに対応する個所の上ケース3には突出部1aの境界部に段差部が形成され、この段差部付近の上ケース3には被印刷テープ5を装置本体1の外部に排出するためのテープ排出口10が設けられている。
【0008】
図3はラベルプリンタを上部側から見た要部の分解斜視図であり、図2と内部構造が左右逆転している。図4および図5はその内部構造を示す上側面図、図6はその平面図である。テープ収納部6は、図3に示すように、下ケース2の底部2a、下ケース2の側壁2b、上ケース3の内面に対向して設けられたテープ側面規制部11、上ケース3の開口部12に着脱可能に装着されるテープ収納蓋13、および後述するテープガイド部材14の収納壁15によって囲われた構造となっている。このテープ収納部6には、図4に示すように、ロール状に巻かれた被印刷テープ5の径方向が下ケース2の底部2aに対し垂直となり、かつ印刷部7に向けて繰り出されるように、被印刷テープ5が収納される。この場合、テープ収納部6のテープ側面規制部11間における下ケース2の底部2aには、ロール状に巻かれた被印刷テープ5のリール軸17を回転自在に支持する支持溝16aが上端部に設けられた一対のテープ支持片16が対向して立設されている。これにより、テープ収納部6に収納された被印刷テープ5は、印刷面5aがキー入力部4の操作面と同じ向きで繰り出される。なお、テープ収納蓋13および上ケース3の開口部12の両側部は、ロール状に巻かれた被印刷テープ5の外径が装置本体1の厚さよりも大きくても収納できるように、上面側に向けて凸となる円弧状に形成されている。また、テープ収納蓋13は、図3に示すように、右端部に設けられた係合突起13aが上ケース3の開口部12に設けられた係止孔12aに係合し、左端部に設けられた係合フック13bが下ケース2の側壁2bに設けられた係止孔2cに係合することにより、装置本体1に取り付けられている。
【0009】
印刷部7は、図3〜図5に示すように、サーマル印刷ヘッド20とプラテンローラ21とを備え、これらがキー入力部4の操作面に平行な状態で装置本体1内に配設されている。すなわち、サーマル印刷ヘッド20は、図3および図4に示すように、下ケース2の底部2aに取り付けられて断面コ字状に折り曲げられた金属製のシャーシ22の天井板部22aの下面にキー入力部4と平行な状態で固定されている。プラテンローラ21は、図4および図5に示すように、プラテンローラ支持板23の立上り板部23aに設けられた固定軸24に回動自在に取り付けられ、サーマル印刷ヘッド20の下側に対応して配置されている。プラテンローラ支持板23は、図4および図6に示すように、シャーシ22の立上り支持部22bに設けられた支持軸25に回転自在に取り付けられ、この支持軸25を中心に立上り板部23aが装置本体1の厚み方向(つまり下ケース2の底部2aに対し垂直方向)に回動することにより、プラテンローラ21をサーマル印刷ヘッド20に接離させる構造になっている。プラテンローラ支持板23の立上り板部23aはシャーシ22の側壁部22cの近傍に平行に配置されており、この立上り板部23aには押圧レバー26がテープ収納部6の一方のテープ側面規制部11の外面側(テープ収納部6の外部の側面側)に延設されている。押圧レバー26の先端部には、図4および図5に示すように、上ケース3にテープ収納蓋13が装着されるときに、テープ収納蓋13の内面に設けられた押圧突起27がテープ側面規制部11の上部のバカ孔11aを通り、この押圧突起27によって押圧される押圧釦28がコイルバネなどの弾性部材29を介して上下方向に移動可能に取り付けられている。
【0010】
また、シャーシ22の側壁部22cには、図6に示すように、モータ30の出力軸30aをプラテンローラ支持板23の支持軸25の軸心に一致させた状態で、モータ30が取り付けられている。また、プラテンローラ支持板23の立上り板部23aには、図7に示すように、固定軸31により中間車33が回転自在に取り付けられている。中間車33は大歯車33aと小歯車33bとを同軸に設けたものであり、大歯車33aはモータ30の出力軸30aに設けられた駆動歯車32に噛み合い、小歯車33bはプラテンローラ21に設けられた従動歯車34に噛み合っている。この状態では、プラテンローラ支持板23が支持軸25を中心に回動しても、モータ30の出力軸30aの駆動歯車32に中間車33の大歯車33aが常に噛み合い、モータ30の回転が駆動歯車32、中間車33、および従動歯車34を介してプラテンローラ21に伝達される。なお、シャーシ22の天井板部22aには、プラテンローラ21がサーマル印刷ヘッド20に接触したときに、従動歯車34が天井板部22aに当接するのを防ぐための逃げ孔35が設けられている。
【0011】
ところで、テープ収納部6と印刷部7との間には、図4に示すように、テープ収納部6に収納された被印刷テープ5の先端側をサーマル印刷ヘッド20とプラテンローラ21との間に送り込むための合成樹脂製のテープガイド部材14が配置されている。このテープガイド部材14には、図4に示すように、テープ収納部6の一部の側壁をなす収納壁15と、プラテンローラ21をサーマル印刷ヘッド20から離間させる方向に付勢するバネ部41とが一体に形成されている。テープガイド部材14は、上ガイド板42、下ガイド板43、および横ガイド板44からなり、横ガイド板44が各歯車32、33、34側に設けられ、下ガイド板43の下面に設けられた突出部45がプラテンローラ支持板23の支持軸25に支持され、横ガイド板44の対向側が開放された構造になっている。また、テープ収納部6の一部の側壁をなす収納壁15は、上部がテープガイド部材14の下ガイド板43の一端部(図4では左端部)に連続し、壁面部が被印刷テープ5のロール状の外面に沿う円弧状に湾曲形成され、下部が下ケース2の底部2aに固定されるようになっている。さらに、バネ部41は、収納壁15の壁面部からプラテンローラ支持板23の支持軸25の下側に延設され、その先端がプラテンローラ支持板23の平坦部23bの下面に弾接し、これによりプラテンローラ21をサーマル印刷ヘッド20から離間させる方向にプラテンローラ支持板23を回動させるように付勢している。したがって、バネ部41のバネ力によってプラテンローラ支持板23の平坦部22bがシャーシ22の底板部22dに当接され、これによりプラテンローラ21がサーマル印刷ヘッド20から下側に離間した初期位置に保持されている。
【0012】
切断部8は、図4に示すように、シャーシ取付部50、カッタ保持部51、およびカッタ刃52を備えている。シャーシ取付部50は、シャーシ22の天井板部22aにこれを上下に挾んで装着されるとともに、その下部両端部に取付脚部53が設けられ、この取付脚部53に設けられた軸受孔54にシャーシ22の側壁部22cに設けられた固定軸55が挿入することにより、サーマル印刷ヘッド21の近傍におけるシャーシ22に対し着脱可能に取り付けられている。カッタ保持部51は、その上部が取付脚部53の間に配置され、かつこの上部に軸受孔54に対応して設けられた挿通孔56に固定軸55が挿入されることにより、キー入力部4の操作面に対し直交する方向に回動自在に取り付けられている。この場合、固定軸55はキー入力部4の操作面に対し平行で、かつ被印刷テープ5の繰り出し方向に対し直角に設けられている。また、カッタ保持部51の下端部には、その下側およびカッタレバー9側に開放された円弧状の当接凹部58が設けられており、この当接凹部58の一端側上部には、カッタレバー9側に向けて延出された円弧状の係止突起59が設けられている。カッタ刃52は、カッタ保持部51の上部に刃先を上方に突出させた状態で取り付けられ、固定軸55を中心にカッタ保持部51が回動することにより、刃先がシャーシ取付部50の下面に設けられた受け部材57に当接離間するとともに、被印刷テープ5の切断時に刃先がキー入力部4の操作面に対し垂直な状態になる構造となっている。
【0013】
カッタレバー9は、図3に示すように、一端部に設けられた軸受部60が切断部8の近傍における下ケース2の底部2aに垂直に設けられた軸突起61に回転自在に軸支され、これによりキー入力部4の操作面と平行な面内で回動するとともに、他端部に形成された操作部62が装置本体1の上部側の突出部1aから装置本体1の下部側の外部、つまり装置本体1を握る片手の近傍に突出した状態で配置された構造となっている。軸受部60の近傍におけるカッタレバー9には、下ケース2の側壁2dに弾接してカッタレバー9を初期位置に付勢するバネ部63が設けられている。また、カッタレバー9と切断部8との間には連結板64が配置されている。連結板64は、図8および図9に示すように、下面に設けられたガイド突起65がシャーシ22の底板部22dに形成されたガイド溝(図示せず)に挿入され、これによりシャーシ22の底板部22d上にスライド自在に配置されている。この連結板64のカッタレバー9側の端部には、カッタレバー9の下面に設けられた連結ピン66が挿入する連結孔67が設けられている。また、連結板64の切断部8側の端部には、カッタ保持部51の当接凹部58内に配置されて当接凹部58を押圧する押圧部68が設けられている。なお、押圧部68には係止突起59が当接凹部58と反対側面で当接している。
【0014】
また、上ケース3には、図3に示すように、印刷部7と切断部8との間に対応して印刷確認窓70が設けられている。この印刷確認窓70は、シャーシ22の天井板部22aに設けられた切欠部71を通して印刷部7に送り込まれた被印刷テープ5が見えるようになっている。また、上ケース3のテープ排出口10は、切断部8のカッタ刃52の付近に対応する個所から上ケース3の突出部1aの境界の段差部に亘って設けられている。このテープ排出口10は、シャーシ22の天井板部22aに設けられた切欠き部72を通して印刷された被印刷テープ5の切断付近が見えるようになっている。
【0015】
次に、このようなラベルプリンタを使用する場合について説明する。
まず、ロール状に巻かれた被印刷テープ5を装置本体1のテープ収納部6に収納する。すると、被印刷テープ5はテープ収納部6によって規制され、印刷面5aがキー入力部4の操作面を向いて収納される。この被印刷テープ5の先端をテープガイド部材14の上ガイド板42と下ガイド板43の間に挿入させてサーマル印刷ヘッド20とプラテンローラ21との間に送り込む。このときには、テープガイド部材14の上ガイド板42、下ガイド板43、横ガイド板44が被印刷テープ5の上下左右を規制して被印刷テープ5を送るので、被印刷テープ5を確実にサーマル印刷ヘッド20とプラテンローラ21との間に送り込むことができる。また、このときには、プラテンローラ支持板23の平坦部23bの下面がテープガイド部材14のバネ部41のバネ力によって付勢され、これによりプラテンローラ21が図7に示すようにサーマル印刷ヘッド20から下側に離間した初期位置に保持されているため、被印刷テープ5を確実にサーマル印刷ヘッド20とプラテンローラ21との間に挿入させることができる。この結果、被印刷テープ5の印刷面5aがキー入力部4の操作面を向いた状態で被印刷テープ5が装置本体1内にセットされる。このようにセットされた被印刷テープ5は、上ケース3の印刷確認窓70を通して被印刷テープ5の先端が印刷部7と切断部8との間に位置しているか否かを確認することができる。
【0016】
この後、上ケース3の開口部12にテープ収納蓋13を装着すると、テープ収納蓋13の押圧突起27がプラテンローラ支持板23の押圧レバー26の先端の押圧釦28を押圧して押圧レバー26を押し下げるので、プラテンローラ支持板23がテープガイド部材14のバネ部41のバネ力に抗して支持軸25を中心に図5において反時計方向に回動し、プラテンローラ21がサーマル印刷ヘッド20に向けて移動する。このときには、モータ30の出力軸30aと支持軸25との軸心が一致しているので、駆動歯車32に中間車33の大歯車33aが噛み合った状態でプラテンローラ支持板23が回動することになる。また、プラテンローラ21はテープ収納蓋13が完全に装着される前にサーマル印刷ヘッド20に被印刷テープ5を押し当てる。そして、テープ収納蓋13が完全に装着されたときには、図4に示すように、押圧レバー26の押圧釦28がテープ収納蓋13の押圧突起27によってさらに押し下げられるが、このときには、押圧レバー26およびプラテンローラ支持板23は回動せず、押圧釦28のみが弾性部材29に抗して押し下げられる。このため、テープ収納蓋13の押圧突起27による押圧力は弾性部材29によりある程度吸収されることになるので、サーマル印刷ヘッド20に対するプラテンローラ21の押圧力はほぼ一定となり、良好に被印刷テープ5をサーマル印刷ヘッド20に押し付けることができる。
【0017】
被印刷テープ5がセットされた後は、図1に示すように、装置本体1の下部側を左手で持ち、この状態でキー入力部4を右手で操作して所望のデータを入力することができる。そして、入力されたデータを被印刷テープ5に印刷する場合には、キー入力部4を操作して印刷部7に印刷指令を与える。すると、モータ30が動作し、その回転が駆動歯車32、中間車33、および従動歯車34を介してプラテンローラ21に伝達され、これによりプラテンローラ21が回転して被印刷テープ5を繰り出すとともに、サーマル印刷ヘッド20が印刷するデータに応じて発熱し、被印刷テープ5に順次データを印刷する。そして、印刷された被印刷テープ5は、切断部8を通って上ケース3のテープ排出口10から装置本体1の外部に繰り出される。
【0018】
印刷された被印刷テープ5を切断する際には、装置本体1の外部に突出したカッタレバー9の操作部62を装置本体1内に押し込むように操作する。このときには、カッタレバー9の操作部62が装置本体1の下部側を握った左手の近傍に突出しているので、装置本体1の下部側を左手で握った状態で、その左手の親指でカッタレバー9の操作部62を操作することができる。このように操作部62がカッタレバー9のバネ部63のバネ力に抗して操作されると、図9(a)に示すようにカッタレバー9が下ケース3の軸突起61を中心にキー入力部4の操作面と平行な面内で回動し、これによりカッタレバー9の連結ピン66が連結板64をスライドさせ、この連結板64の押圧部68がカッタ保持部51の当接凹部58を押圧する。すると、図9(b)に示すようにカッタ保持部51が固定軸55を中心にキー入力部4の操作面に対し直交する方向に回動し、これによりカッタ刃52が被印刷テープ5を受け部材57に押し付けて切断する。このときには、テープ排出口10がカッタ刃52の付近に対応する個所から上ケース3の突出部1aの境界の段差部に亘って設けられているので、テープ排出口10により被印刷テープ5の切断個所を確認することができ、被印刷テープ5を正確な位置で切断することができる。
【0019】
このように、このラベルプリンタでは、カッタレバー9がキー入力部4の操作面と平行な面内で回動し、切断部8のカッタ刃52がキー入力部4の操作面に対し平行で被印刷テープ5の繰り出し方向に対し直交する軸を中心に回動するので、カッタレバー9の動作面とカッタ刃52の動作面とが互いに直交する立体的な構造となり、このためカッタレバー9およびと切断部8などからなる切断機構をコンパクトに構成することができ、カッタレバー9と切断部8との設置スペースを狭くすることができ、装置本体の小型化を図ることができる。また、切断部8のカッタ刃52が被印刷テープ5の切断時にキー入力部4の操作面に対し垂直方向に移動するので、印刷面がキー入力部4の操作面に対し平行とされた状態で繰り出される被印刷テープ5を良好に切断することができる。また、カッタレバー9の操作距離が切断部8のカッタ刃52の回動距離よりも長く設定されているので、カッタレバー9の操作力よりもカッタ刃52の切断力を大きくすることができ、このためカッタレバー9を軽く操作するだけで良好に被印刷テープ5を切断することができる。
【0020】
なお、上記実施例では、カッタレバー9と切断部8との間にカッタレバー9の回動動作を切断部8のカッタ保持部51に伝える連結板64を介在させたが、これに限らず、例えばカッタレバー9に連結板64の押圧部68を回動可能に取り付け、この押圧部68をカッタ保持部51の当接部凹部58内に配置するようにしても良い。このようにすれば、別部品としての連結板64が不要となるので、部品点数を削減することができ、より一層、カッタレバー9および切断部8からなる切断機構のコンパクト化および装置本体の小型化を図ることができる。
【0021】
また、上記実施例では、装置本体1を左手で持った場合について述べたが、これに限らず、右手で持っても良い。このときには、カッタレバー9の操作部62を右手の人差指で操作すればよい。
また、上記実施例では、図1に示すように装置本体1の上部側の突出部1aを左側に突出させ、この突出部1a側から印刷された被印刷テープ5を排出するようにしたが、これに限らず、例えば、図10に示すように装置本体1の上部側の突出部1aを右側に突出させ、この突出部1a側から印刷された被印刷テープ5を排出するようにしてもよい。この場合には、装置本体1内に、左側から順に、テープ収納部6、印刷部7、切断部8、およびカッタレバー9を配設させれば良い。
【0022】
さらに、上記実施例では、印刷部7の印刷ヘッドとしてサーマル印刷ヘッド20を用いた場合について述べたが、これに限らず、例えばインクジェト方式の印刷ヘッドを用いても良い。この場合には、被印刷テープ5として感熱紙を用いる必要はなく、普通紙を用いることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、操作部材がデータ入力手段の操作面と平行な面内で回動し、切断手段がカッタ刃をデータ入力手段の操作面に対し平行で被印刷媒体の繰り出し方向に対し直交する軸を中心に回動させるので、操作部材の動作面と切断手段のカッタ刃の動作面とが互いに直交する立体的な構造となり、操作部材と切断手段とをコンパクトに構成することができ、操作部材と切断手段との設置スペースを狭くすることができ、装置本体の小型化を図ることができる。また、装置本体を片手で握り、その握った片手で操作部を装置本体に向けて押圧操作して被印刷媒体を切断することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、切断手段のカッタ刃が被印刷媒体の切断時にデータ入力手段の操作面に対し垂直方向に移動するので、印刷面がデータ入力手段の操作面に対し平行とされた状態で繰り出される被印刷媒体を良好に切断することができる。
また、請求項3記載の発明によれば、操作部材の操作距離を切断手段のカッタ刃の回動距離よりも長く設定することにより、操作部材の操作力よりもカッタ刃の切断力が大きくなり、このため操作部材を軽く操作するだけで良好に被印刷媒体を切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用したラベルプリンタの一例を示す斜視図。
【図2】図1の上ケースの一部を破断した平面図。
【図3】図2を上部側から見た要部の分解斜視図。
【図4】図3の内部構造を示す側面図。
【図5】テープ収納蓋を装着する初期状態での内部構造を示す側面図。
【図6】図4のテープ収納部およびテープガイド部材を取り除いた状態の平面図。
【図7】モータの回転をプラテンローラに伝達する歯車機構を示す図6の正面図。
【図8】被印刷テープの切断前の初期状態におけるカッタレバーとカッタ保持部との関係を示し、(a)はその平面図、(b)はそのA−A断面図。
【図9】被印刷テープの切断時におけるカッタレバーとカッタ保持部との関係を示し、(a)はその平面図、(b)はそのB−B断面図。
【図10】ラベルプリンタの変形例を示す図。
【符号の説明】
1 装置本体
4 キー入力部
5 被印刷テープ
5a 印刷面
7 印刷部
8 切断部
9 カッタレバー
52 カッタ刃
55 固定軸
61 軸突起

Claims (3)

  1. 装置本体と、この装置本体の一面に設けられたデータ入力手段と、前記装置本体内に設けられ、且つ、前記データ入力手段で入力されたデータを、印刷面が前記データ入力手段の操作面に対し平行とされた状態で繰り出される被印刷媒体に印刷する印刷手段と、前記装置本体内に設けられ、且つ、前記印刷手段で印刷された前記被印刷媒体を切断するカッタ刃を有する切断手段と、前記装置本体に設けられ、且つ、前記切断手段を動作させる操作部材とを備えた印刷装置において、
    前記装置本体は、片手で握れる大きさに形成され、前記操作部材は、前記装置本体から突出されて前記装置本体を握った片手で前記装置本体に向けて押圧操作可能な操作部を有して、前記データ入力手段の操作面に対し垂直な軸に回動可能に設けられ、前記切断手段は、前記操作部の押圧操作による前記操作部材の回動動作に応じて、前記カッタ刃を前記データ入力手段の操作面に対し平行で前記被印刷媒体の繰り出し方向に対し直交する軸を中心に回動させるように設けられていることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記切断手段の前記カッタ刃が前記被印刷媒体の切断時に前記データ入力手段の操作面に対し垂直方向に移動することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記操作部材の操作距離は前記切断手段の前記カッタ刃の回動距離よりも長いことを特徴とする請求項1および2記載の印刷装置。
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