JP3603245B2 - 座席体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、座席体、特に、着座者からの負荷を受ける芯材がクッション体に内蔵されている座席体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、椅子の背凭れまたは座体のような座席体(以下、座席体とは背凭れ、座体を総称するものとする)では、着座者からの負荷を受ける芯材(通常は鋼板または鋼管からなるフレーム)が、クッション体に内蔵されている。
特に背凭れにおいてよく見られるとおり、このような芯材は、クッション体の成形時に成形型内に入れて、クッション体と一体成形されるか、芯材に複数のクッション材を接着して、クッション体とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の何れの方法によっても、芯材にクッションをモールド成形したり、接着したりする作業が繁雑であり、また芯材とクッション体とは互いに接合されてしまうため、椅子を廃棄する際に、両者を分離することが困難であるという問題点があった。
【0004】
本発明は、このような問題点を解決するため、組付け等の作業が容易であり、かつ廃棄時に、芯材とクッション体との分離を容易に行うことができるようにした座席体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)二つ折り状をなして、互いに開放可能とした前覆部と後覆部を有し、かつ両覆部の対向面に、座席体の芯材であるフレームが嵌合しうる凹所を形成してなるクッション体を、前記フレームに被せるとともに、前記凹所をこのフレームに嵌合し、かつこのクッション体を、二つ折り状をなして互に開放可能とした袋状の表皮材で覆い、表皮材の開口縁部を、開閉自在の閉塞手段により閉塞する。
【0006】
(2) 上記(1)項において、閉塞手段が開閉可能なファスナーである。
【0007】
( ) 上記(1)または(2)項において、フレームの一方の端部を、この端部を開口させる左右の縦杆と、これら両縦杆間に両端部が取り付けられた伸縮自在のばね部材とにより構成する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に述べる実施例は、本発明を事務用椅子の背凭れに適用したもので、図1は、椅子(A)の全体を、図2は、その背凭れ(1)だけを示している。
図1は、キャスター付きの脚を備え椅子本体(2)に取り付けた座体(3)と背凭れ(1)を示している。
【0009】
図2に示すように、背凭れ(1)は、フレーム(4)を芯材として、その表裏両面にクッション体(5)を、さらにその上に表皮材(6)を覆てなるものである。
【0010】
図3に示すようにフレーム(4)は、ほぼ上向きコ字形に曲げた鋼管からなる主フレーム(7)と、主フレーム(7)の下部内方に配設された、ほぼ上向きコ字状に曲げた短い鋼管からなる副フレーム(8)とを有している。
副フレーム(8)は、その下端が主フレーム(7)の下端から上方に間隔を隔てるようにして、両側部が主フレーム(7)の左右の縦杆(7a)(7a)に溶接され、主、副フレーム(7)(8)の下部間の空隙部の中央には、椅子本体(2)への接続部である鋼板(9)が溶接により取り付けられている。
【0011】
この鋼板(9)を椅子本体(2)の後端に当接させて、ねじ止めすることにより、背凭れ(1)は椅子本体(2)に取付けられる。
【0012】
主フレーム(7)の左右の縦杆(7a)(7a)には、左右方向を向く上下2本の鋼管製の補強杆(10)(10)の両端部が溶接により取り付けられている。
これら補強杆(10)は、図2に示すように、裏側に大きく湾曲している。
【0013】
フレーム(4)の上端では、左右の縦杆(7a)(7a)は連結されておらず、上方に開口している。この上方開口部分には、上下に蛇行し、かつ左右方向に伸縮するSばねからなるばね部材(11)が取り付けられている。このばね部材(11)は、ここに加わる着座者の後方への負荷を弾性的に支持するものである。
【0014】
フレーム(4)に被せられるクッション体(5)は、図4に示すような形状に成型された成型体である。
【0015】
及び図に明らかなように、クッション体(5)は、前覆部(5a)と後覆部(5b)とからなる二つ折り状のもので、これら前後覆部(5a)(5b)の内側には、上述のフレーム(4)の形状合致する凹所(12)が形成されている。
【0016】
クッション体(5)の上部(13)では、その上端縁(13a)及び左右両側縁(14)が前後一体となって袋状とされている。
図示はしていないが、この袋状部の内側にも、上述と同様の凹所(12)が形成されていることはもちろんである。
【0017】
上部(13)に続くクッション体(5)の中間部(15)及び下部(16)では、前後の覆部(5a)(5b)の左右側縁及び下端縁は分離されており、両者の間は、上記袋状部と連通する収容部(17)が形成されている。
【0018】
このようなクッション体(5)の製作方法を、図6〜図9を参照して説明する。
まず図6に示す下型(18)の上面に形成された成形用の凹所(18a)に、クッション性を有するウレタンフォームをシート状に切断したスラブウレタン(19)を敷く。
すなわち下型(18)の凹所(18a)は、背凭れ(1)の表側の形状と一致する形状を有し、この中に、予め所望の輪郭形状に切断したスラブウレタン(19)を敷き込む。
【0019】
次いで、比較的硬質のチップウレタン(20)をスラブウレタン(19)の上から均一に散布して、チップウレタン(20)の層を形成する。
チップウレタン(20)の例としては、クッション材、クリーナ、フィルター等の断材のようなスコットフォームチップ、ウレタンブロックの上皮及び底皮等の皮付きチップ、モールドフォームチップ、モールドベント及びバリ、車両用三層ラミネートの断材のような布付きチップの1つまたはいくつかの混合物であって、比較的密度が大きく、かつ5mm程度の粒度に粉砕したものが挙げられる。
【0020】
このようなチップウレタン(20)の層を敷設した後、下型(18)の一方の端部にヒンジ接続された中子(21)を、図6に矢印により示すように下型(18)の上に下ろす。
中子(21)は、フレーム(4)の形状と実質的に同じ形状を有するとともに、フレーム(4)のほぼ真ん中を2つに仕切る2mm程度の厚さの鉄板製の仕切部材(21a)を一体に有する。
【0021】
中子(21)を下型(18)の上に下ろした状況を図7に示しているが、この図から明らかなように、中子(21)は、下型(18)の他方の端部、すなわち左側の端部まで届かず、中子(21)の先端と下型(18)の左側の端部との間には隙間が残るようにしてある。
【0022】
ついで、中子(21)の上から、チップウレタン(20)を導入し、その上に上記と同様のスラブウレタン(19)を敷設する。
その後、上型(22)を下型(18)の上に下ろすと、図8に示す状態となる。
【0023】
このように閉鎖した上下の型(22)(18)内に蒸気を注入して加熱し、チップ原料(20)中の接着剤を硬化させて成型を完了すると、図4及び図9に示すクッション体(5)が成形される。
【0024】
このクッション体(5)では、スラブウレタン(19)のクッション性により、チップ原料(20)が、中子(21)の仕切部材(21a)側、すなわち2つに分割されて形成された収容部(17)の内側に押しつけられた状態で硬化し、硬質のチップウレタン層(23)が形成され、その表面がクッション性のスラブウレタン(19)により覆われている。
【0025】
図5は、表皮材(6)を、クッション体(5)の上に被せた状態示している。
表皮材(6)は、頂部で折り返した前側の布地(6a)と後側の布地(6b)からなり、前側の布地(6a)の中間部には、前覆布(24)が縫い付け部(25)により取り付けられ、ここにランバーサポート(26)が収容されている。
前側及び後側の布地(6a)(6b)の左右縁と下縁とには、閉塞手段であるファスナー(27)が取り付けられている。
【0026】
組付けに当たっては、図3に示すフレーム(4)に、図4に示すクッション体(5)を、その袋状になった上部を先に入れて、凹所(12)をフレーム(4)の主フレーム(7)の上端部に嵌め合わす。
このようにすると、中間部(15)及び下部(16)に亘って、凹所(12)はフレーム(4)と合致する。
【0027】
最後に、表皮材(6)を被せ、ファスナー(27)を閉めると組付けは終わる。
表皮材(6)は、図5に示すように、予めクッション体(5)に被せておいてもよい。
【0028】
この実施例においては、背凭れを例示したが、本発明は、背凭れに限らず、椅子の座、または座と背凭れとを一体化したものにも適用することができる。
【0029】
また、クッション体(5)を、上述のように上部を袋状とすることなく、単に二つ折り状として、それをフレームに被せ、その上から表皮材(6)を被せるようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、クッション体を、表皮材で覆い、表示材の開口端部を、閉塞手段により閉塞することによって椅子の背凭れや座体等の座席体を簡単に製造することができる。また、椅子の廃棄時には、閉塞手段を開いて、表皮材及びクッション体をフレームから簡単に分離することができ、金属と合成樹脂との分別回収を容易に行うことができる。
【0031】
請求項記載の発明によると、クッション体への表皮材の取り付け取り外しを容易に行うことができる。
【0032】
請求項記載の発明によると、クッション体の端部の可撓性が増し、着座者の動きの自由度が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を背凭れに適用した椅子の側面図である。
【図2】図1に示す椅子の背凭れを、クッション体及び表皮材の一部を破断して示す斜視図である。
【図3】図2に示す背凭れの芯材であるフレームの正面図である。
【図4】図2に示すクッション体の斜視図である。
【図5】図2に示す表皮材を、クッション体に被せた状態で示す斜視図である。
【図6】図4に示すクッション体の成型の最初の工程を説明する図である。
【図7】図4に示すクッション体の成型の次の工程を説明する図である。
【図8】図4に示すクッション体の成型の最後の工程を説明する図である。
【図9】図6〜図8に示す工程により完成したクッション体の断面図である。
【符号の説明】
(A)椅子
(1)背凭れ
(2)椅子本体
(3)座部
(4)フレーム
(5)クッション体
(5a)前覆部
(5b)後覆部
(6)表皮材
(6a)(6b)布地
(7)主フレーム
(7a)縦杆
(8)副フレーム
(9)鋼板
(10)補強杆
(11)ばね部材
(12)凹所
(13)上部
(13a)上端縁
(14)側縁
(15)中間部
(16)下部
(17)収容部
(18)下型
(19)スラブウレタン
(20)チップウレタン
(21)中子
(21a)仕切部材
(22)上型
(23)硬質の層
(24)前覆布
(25)縫い付け部
(26)ランバーサポート
(27)ファスナー(閉塞手段)

Claims (3)

  1. 二つ折り状をなして互に開放可能とした前覆部と後覆部を有し、かつ両覆部の対向面に、座席体の芯材であるフレームが嵌合しうる凹所を形成してなるクッション体を、前記フレームに被せるとともに、前記凹所をこのフレームに嵌合し、かつこのクッション体を、二つ折り状をなして、互に開放可能とした前側の布地と後側の布地とを有する表皮材で覆い、表皮材の開口縁部を、開閉自在の閉塞手段により閉塞してなることを特徴とする座席体。
  2. 閉塞手段が開閉可能なファスナーである請求項1記載の座席体。
  3. フレームを、上向きコ字形に曲げた鋼管からなるものとし、その上方開口部分に、左右方向に伸縮するばね部材を取付けてなる請求項1または2記載の座席体。
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