JP3601683B2 - カラープリンタシステムおよびカラープリンタシステムにおけるバンディング方法 - Google Patents
カラープリンタシステムおよびカラープリンタシステムにおけるバンディング方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3601683B2 JP3601683B2 JP31929799A JP31929799A JP3601683B2 JP 3601683 B2 JP3601683 B2 JP 3601683B2 JP 31929799 A JP31929799 A JP 31929799A JP 31929799 A JP31929799 A JP 31929799A JP 3601683 B2 JP3601683 B2 JP 3601683B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- band
- data
- color
- band data
- monochrome
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Color, Gradation (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー画像情報を出力するカラープリンタシステムおよびカラープリンタシステムにおけるバンディング方法に関し、特にカラー画像情報のバンディングを行ってカラー画像情報を出力するカラープリンタシステムおよびカラープリンタシステムにおけるバンディング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ワークステーション、パーソナルコンピュータ等でカラー画像情報を作成して、作成したカラー画像情報をプリンタ等の出力装置により記録媒体にカラー印刷出力する機会が増えている。カラー印刷出力に際しては、ワークステーション、パーソナルコンピュータ等のホスト側からPDL(Page Descriptional Language)方式によりカラー画像情報をプリンタ等の出力装置に送出し、出力装置において送られてきたカラー画像情報の描画を行ってカラー出力する方法が一般的である。また、出力装置側で描画を行う場合には、出力装置側に描画したカラー画像情報を展開するメモリが必要で、特に1画素を複数の階調で表現する場合には多くのメモリ資源が必要となり、1画素を複数の階調で表現できる出力装置は、大きな物理的メモリサイズを有する必要からコスト高になってしまう。
【0003】
従来、出力装置側で必要とするメモリ資源を少なくするために、例えば特開平9−18732号公報には、カラーPDLデータを入力して多値の色再現が可能なカラープリンタにおいて、バンディングを行って少ないメモリ資源でカラー出力する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、全てのバンドをカラーデータとして取り扱い、バンド毎にCMYKの4つのデータの描画を行ってメモリに展開するため、依然として多くのメモリ資源が必要となり、さらに、バンド毎にCMYKの4つのデータの描画を行うため、メモリアクセス回数が多くなり、処理時間が長くなるという問題点があった。
【0005】
本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、バンドをカラーデータとモノクロデータとに分けて取り扱うことにより、全てのバンド毎にCMYKの4つのデータの描画を行ってメモリに展開する必要がないため、必要とするメモリ資源を減少することができ、さらに、全てのバンド毎にCMYKの4つのデータの描画を行わないため、メモリアクセス回数を少なくすることができ、処理時間を短縮することができるカラープリンタシステムおよびカラープリンタシステムにおけるバンディング方法を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。請求項1記載の発明の要旨は、ホストコンピュータからバンディング処理したカラー画像情報をバンド毎に順次プリンタに送信し、前記プリンタで前記バンド毎の前記カラー画像情報を順次描画して記録媒体上に印刷するカラープリンタシステムであって、前記バンド毎の前記カラー画像情報がカラーバンドかモノクロバンドかを判別するバンド解析手段と、該バンド解析手段による判別結果が前記カラーバンドである場合には、シアン、マゼンダ、イエローおよびブラックの4つのバンドデータを作成し、前記バンド解析手段による判別結果が前記モノクロバンドである場合には、前記ブラックの1つの前記バンドデータを作成するバンドデータ作成手段と、該バンドデータ作成手段により作成された前記バンドデータを描画する描画手段とを具備し、該描画手段は、前記バンド解析手段による判別結果が前記モノクロバンドである場合には、前記バンドデータ作成手段により4つのブラックの前記バンドデータが作成されたとき、又は、前記バンド解析手段により次の前記バンドの前記カラー画像情報が前記カラーバンドと判別されたときに、前記モノクロバンドの前記バンドデータを描画することを特徴とするカラープリンタシステムに存する。また請求項2記載の発明の要旨は、前記描画手段は、前記バンドデータをハードウェアを用いて描画するハードウェア描画手段と、前記バンドデータをソフトウェアを用いて描画するソフトウェア描画手段とを具備し、前記バンドデータの描画に際して前記ハードウェア描画手段を前記ソフトウェア描画手段よりも優先させることを特徴とする請求項1記載のカラープリンタシステムに存する。また請求項3記載の発明の要旨は、前記描画手段は、前記バンドデータを前記ハードウェアを用いて描画する4つの前記ハードウェア描画手段を具備することを特徴とする請求項2記載のカラープリンタシステムに存する。また請求項4記載の発明の要旨は、前記描画手段は、前記バンド解析手段による判別結果が前記カラーバンドである場合には、前記4つの前記ハードウェア描画手段のうち1つ以上が描画中の時に前記ソフトウェア描画手段により前記バンドデータを描画させることを特徴とする請求項3記載のカラープリンタシステムに存する。また請求項5記載の発明の要旨は、ホストコンピュータからバンディング処理したカラー画像情報をバンド毎に順次プリンタに送信し、前記プリンタで前記バンド毎の前記カラー画像情報を順次描画して記録媒体上に印刷するカラープリンタシステムにおけるバンディング方法あって、前記バンド毎の前記カラー画像情報がカラーバンドかモノクロバンドかを判別し、該判別結果が前記カラーバンドである場合には、シアン、マゼンダ、イエローおよびブラックの4つのバンドデータを作成し、前記判別結果が前記モノクロバンドである場合には、前記ブラックの1つの前記バンドデータを作成し、前記判別結果が前記モノクロバンドである場合には、4つのブラックの前記バンドデータが作成されたとき、又は、次の前記バンドの前記カラー画像情報が前記カラーバンドと判別されたときに、前記作成したモノクロバンドの前記バンドデータを描画することを特徴とするカラープリンタシステムにおけるバンディング方法に存する。また請求項6記載の発明の要旨は、ハードウェアを用いた前記バンドデータの描画をソフトウェアを用いた前記バンドデータを描画よりも優先することを特徴とする請求項5記載のカラープリンタシステムにおけるバンディング方法に存する。また請求項7記載の発明の要旨は、前記ハードウェアを用いた前記バンドデータの描画は、平行して4つまで描画できることを特徴とする請求項6記載のカラープリンタシステムにおけるバンディング方法に存する。また請求項8記載の発明の要旨は、前記判別結果が前記カラーバンドである場合には、前記4つまで描画できる前記ハードウェアを用いた前記バンドデータの描画のうち1つ以上が描画中の時に前記バンドデータを前記ソフトウェアを用いて描画することを特徴とする請求項7記載のカラープリンタシステムにおけるバンディング方法に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0008】
(第1実施形態)
図1は、本発明に係るカラープリンタシステムの第1実施形態の構成を示すブロック図であり、図2は、本発明に係るカラープリンタシステムで取り扱うカラー画像情報のバンド分割例を示す説明図である。
【0009】
第1実施形態のカラープリンタシステムは、バンドの分割とバンドの種類分けを行い、バンド毎のPDLデータを送信するホストコンピュータ1と、ホストコンピュータ1からのPDLデータを紙等の記録媒体に出力するカラープリンタ2とからなり、カラープリンタ2は、ホストコンピュータ1からのデータを受信して受信バッファ4に格納する受信手段3と、受信バッファ4から読み出したデータを解析してバンドデータを作成するデータ解析手段5と、データ解析手段5によって作成されたバンドデータからFB(フレームバッファ)を作成する描画管理手段10と、描画管理手段10によって作成されたFBを印刷する印刷手段17からなる。
【0010】
ホストコンピュータ1は、ワークステーション、パーソナルコンピュータ等のカラー画像情報を取り扱うことのできる装置であり、出力するカラー画像情報を図2に示すように複数のバンドに分割するバンディンク処理を行い、分割したバンドのPDLデータを順次カラープリンタ2に送信する。バンディンク処理に際して、分割したバンド毎にカラーバンドか黒のみのモノクロバンドかを判別し、カラーバンドであればカラーデータとしてC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4つのPDLデータを作成し、モノクロバンドであればモノクロデータとしてKのみPDLデータを作成してカラープリンタ2に送信する。図2に示すカラー画像情報例では、2〜6番目のバンドをカラーバンドとして取り扱い、7〜15番目のバンドをモノクロバンドとして取り扱う。なお、1、16、17番目のバンドは、データが存在しないため、空白バンドであることを示すデータをカラープリンタ2に送信する。
【0011】
受信手段3は、ホストコンピュータ1からのPDLデータを受信し、受信バッファ4に格納する。受信手段3は、一連のFW(ソフトウェア)制御とは別にHW(ハードウェア)で行われ、一度PDLデータの受信を開始するとホストコンピュータ1からのデータ送信が終わるまでデータの受信を続ける。
【0012】
データ解析手段5は、受信手段3により受信バッファ4に格納された受信データの解析を行い、バンドデータを作成する。データ解析手段5は、受信データがカラーバンドであった場合にはバンドデータC6、バンドデータM7、バンドデータY8およびバンドデータK9を作成し、モノクロバンドであった場合には、バンドデータK9のみの作成を行う。
【0013】
描画管理手段10は、FWにより描画を行う描画FW11とHWにより描画を行う描画HW12とを有し、描画FW11と描画HW12とのいずれを使用して描画させるかの振り分け管理と、描画の対象となるバンドについて描画FW11および描画HW12における描画の起動管理を行う。なお、描画HW12は、描画FW11およびその他一連のFW制御と同じに動作をするハードウェアであり、描画管理手段10は、描画HW12を優先させて動作させ、描画HW12の動作中に次のバンドのデータ解析などを行い、描画HW12での描画が終了していないうちに次のバンドデータの描画を行う場合に描画FW11を動作させて描画を行わせる。
【0014】
描画FW11および描画HW12は、データ解析手段5で作成したバンドデータの描画を行ってFBの作成、すなわち、図示しないメモリ上にFBのエリアを確保して描画の結果である出力データを展開する。描画FW11および描画HW12は、データ解析手段5でカラーバンドとして解析され、バンドデータC6、バンドデータM7、バンドデータY8およびバンドデータK9の4面が作成されている場合には、それぞれCMYKのFBを作成し、データ解析手段5でモノクロバンドとして解析され、バンドデータがバンドデータK9の1面のみ作成されている場合には、KのみのFBを作成する。また描画FW11および描画HW12は、描画対象のバンドがモノクロバンドである場合には、すぐに描画を行わず、モノクロバンドが4つ集まるか、次の描画対象のバンドがカラーバンドである時に、貯まったバンドをモノクロバンドとして描画する。
【0015】
印刷手段17は、インクジェットプリンタ、レーザープリンタ等の記録媒体にカラー印刷を行う装置であり、描画管理手段10で作成したバンド毎のFBが1ページ分集まった段階で、カラー印刷を行う。バンドによっては、カラーバンドでもなくモノクロバンドでもない、データの存在しないバンドもあるが、ホストコンピュータ1から1ページのデータが終了したというコマンドを送信されるため、その場合にはFBが1ページの全バンド分集まらなくても印刷を開始する。
【0016】
次に、第1実施形態の動作を図3を参照して詳細に説明する。
図3は、本発明に係るカラープリンタシステムの第1実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【0017】
まず、ホストコンピュータ1は、出力するカラー画像情報を複数のバンドに分割し、分割したバンド毎にカラーバンドか黒のみのモノクロバンドかを判別し、カラーバンドであればカラーデータとしてC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4つのPDLデータを作成し、モノクロバンドであればモノクロデータとしてKのみのPDLデータを作成してカラープリンタ2に送信する。
【0018】
次に受信手段3は、ホストコンピュータ1からのバンド毎のPDLデータを順次受信し、受信バッファ4に順次格納する。
【0019】
次にデータ解析手段5は、バンド毎のPDLデータのデータ解析を行い、バンド毎のPDLデータがカラーバンドであった場合は、CMYKについて解析を行いバンドデータC6、バンドデータM7、バンドデータY8およびバンドデータK9を作成し、バンド毎のPDLデータがモノクロバンドであった場合は、Kについて解析を行い、バンドデータK9を作成する(S101)。データ解析手段5によるバンド毎のPDLデータのデータ解析は、バンド毎のPDLデータが終了するまで続けられる(S102)。
【0020】
次に描画管理手段10は、データ解析手段5により作成したバンドデータがカラーかモノクロかを判断する(S103)。描画管理手段10によるバンドデータがカラーバンドかモノクロバンドかの判断は、作成されたバンドデータの個数を判断材料とするかもしくはバンドデータにカラーバンドかモノクロバンドかを示す識別データを付与してもよい。
【0021】
バンドデータがカラーバンドである場合には、描画管理手段10は、すぐに描画を開始するべく描画FW11あるいは描画HW12を起動し(S104)、CMYKの4面のバンドデータC6、バンドデータM7、バンドデータY8およびバンドデータK9の描画を順次行い、FBa13、FBb14、FBc15およびFBd16を順次作成する(S105)。この描画処理は、バンドデータC6、バンドデータM7、バンドデータY8およびバンドデータK9のCMYKの4面の描画が全て終了したかどうかを判断し(S106)、バンドデータC6、バンドデータM7、バンドデータY8およびバンドデータK9のCMYKの4面の描画が終了するまで行われる。作成されたFBa13、FBb14、FBc15およびFBd16は、1バンド分のカラー印刷データとなり、ページデータとして接続される。なお、描画管理手段10が描画FW11と描画HW12とのうちどちらを起動するかは、そのときの描画状況に依存し、描画HW12が描画中の場合は描画FW11での描画を開始し、描画HW12が描画中でなければ描画HW12を起動する。
【0022】
バンドデータがモノクロバンドである場合には、描画の対象となるバンドデータが4バンド分貯まったか、次の描画の対象となるバンドがカラーバンドであるか否かをそれぞれ判断し(S107)、描画の対象となるバンドデータが4バンド分貯まるまではデータ解析を優先させて行う(S101)。描画の対象となるモノクロバンドのバンドデータが4バンド分貯まった場合、あるいは、次の描画の対象となるバンドがカラーバンドである場合には、描画管理手段10は、描画を開始するべく描画FW11あるいは描画HW12を起動し(S108)、モノクロバンドのバンドデータK9の描画を行い、FBa13を作成する(S109)。貯まっている描画の対象となるバンドデータ全ての描画が終了したかどうかを判断し(S110)、終了するまでバンドデータの描画を行い、貯まっているバンドデータの数に応じてFBa13〜FBd16が作成される。作成されたFBa13、FBb14、FBc15およびFBd16は、それぞれが1バンド分のモノクロ印刷データとなり、ページデータとして接続される。なお、描画管理手段10が描画FW11と描画HW12とのうちどちらを起動するかは、カラーバンドの時と同様にそのときの描画状況に依存し、描画HW12が描画中の場合は描画FW11での描画を開始し、描画HW12が描画中でなければ描画HW12を起動する。
【0023】
次に1ページ中における全バンドについて描画が終了しているかどうか判断し(S111)、全バンドが終了していなければ、さらにデータ解析(S101)からの一連の処理を行い、1ページの描画が全て終了したら、最後に印刷手段17により印刷を行う(S112)。なお、1ページ中のバンドには、カラーバンドでもモノクロバンドでもない、データの存在しないバンドがあるが、その場合には、データ解析も描画処理も必要でないため、空白バンドとして次に処理を進め、1ページの末尾において空白バンドが続くことも考えられるので、ホストコンピュータ1から送信されるデータには、実際の描画対象となるバンドデータ以外に、1ページのデータの開始、終了を判別できるコマンドを追加しておき、1ページの終了を判別できるようにする。
【0024】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図4に基づいて詳細に説明する。
図4は、本発明に係るカラープリンタシステムの第2実施形態の構成を示すブロック図である。
【0025】
第2実施形態のカラープリンタシステムでは、描画管理手段210がFWにより描画を行う描画FW211と、HWにより描画を行う4つの描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215とを有する点で、第1実施形態の構成とは異なり、その他の構成は、第1実施形態と同様である。
【0026】
描画管理手段210は、描画FW211によってソフトウェアにより描画を行うか、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215のハードウェアによって描画を行うかの振り分け管理と、描画FW211、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214および描画HWd215における描画の起動を管理する。なお、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214および描画HWd215は、描画FW211およびその他一連のFW制御と同じに動作をするハードウェアであり、描画管理手段210は、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214および描画HWd215を優先させて動作させ、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214および描画HWd215の動作中に次のバンドのデータ解析などを行い、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214および描画HWd215での描画が終了していないうちに次のバンドデータの描画を行う場合に描画FW211を動作させて描画を行わせる。
【0027】
描画FW211、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214および描画HWd215は、データ解析手段5で作成したバンドデータの描画を行ってFBの作成、すなわち、図示しないメモリ上にFBのエリアを確保して描画の結果である出力データを展開する。描画FW211、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214および描画HWd215は、データ解析手段5でカラーバンドとして解析され、バンドデータがバンドデータC6、バンドデータM7、バンドデータY8およびバンドデータK9の4面が作成されている場合には、それぞれCMYKのFBを作成し、データ解析手段5でモノクロバンドとして解析され、バンドデータがバンドデータK9の1面のみ作成されている場合には、KのみのFBを作成する。また描画FW211、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214および描画HWd215は、描画対象のバンドがモノクロバンドである場合には、すぐに描画を行わず、モノクロバンドが4つ集まるか、次の描画対象のバンドがカラーバンドである時に、貯まったバンドをモノクロバンドとして描画する。
【0028】
次に、第2実施形態の動作を図5を参照して詳細に説明する。
図5は、本発明に係るカラープリンタシステムの第2実施形態の動作を説明するフローチャートである。なお、第1実施形態と同様の動作は説明を省略する。
【0029】
S103の判断でバンドデータがカラーバンドであるとされた場合には、描画管理手段210は、すぐに描画を開始するべく描画FW211、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214および描画HWd215を起動する(S304)。描画FW211、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215をどのように起動するかは、そのときの描画状況に依存し、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215の描画中でない場合には、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215の4つの描画HWを起動し(S304)、4つのバンドデータC6、バンドデータM7、バンドデータY8およびバンドデータK9を起動した4つの描画HWに振り分けてそれぞれで描画を行い(S305、S306、S307、S308)、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215のいずれか1つが描画中の場合は、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215のうちの描画中でない3つの描画HWと描画FW211とを起動し(S304)、4つのバンドデータC6、バンドデータM7、バンドデータY8およびバンドデータK9を起動した3つの描画HWと描画FW211との4つに振り分けてそれぞれで描画を行う(S305、S306、S307、S308)。また、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215のうちの2つ以上が描画中であった場合には、描画中でない描画HWと描画FW211とを起動し、描画起動をかけられない残りのバンドデータは描画待ちとして登録し、描画が終わった描画HWを起動して描画待ちとして登録しているバンドの描画をさせる。
【0030】
S103の判断でバンドデータがモノクロバンドであるとされた場合には、描画の対象となるバンドデータが4バンド分貯まったか、次の描画の対象となるバンドがカラーバンドであるか否かをそれぞれ判断し(S107)、描画の対象となるバンドデータが4バンド分貯まるまではデータ解析を優先させて行う(S101)。描画の対象となるモノクロバンドのバンドデータが4バンド分貯まった場合、あるいは、次の描画の対象となるバンドがカラーバンドである場合には、描画管理手段210は、描画を開始するべく描画FW211、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214および描画HWd215を起動する(S310)。描画FW211、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215をどのように起動するかは、そのときの描画状況に依存し、貯まっているバンドデータが4つである時は、カラーバンドの時と同様の動作で4つのバンドデータK9の描画を行う(S311、S312、S313、S314)。
【0031】
貯まっているバンドデータが3つである時、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215のうち描画中でない描画HWが3つ以上ある場合には、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd21のうちの描画中でない3つの描画HWを起動し(S310)、3つのバンドデータK9を起動した3つの描画HWに振り分けてそれぞれで描画を行い(S311、S312、S313)、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215のうち2つが描画中の場合は、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215のうちの描画中でない2つの描画HWと描画FW211を起動し(S310)、3つのバンドデータK9を起動した2つの描画HWと起動した描画FW211との3つに振り分けてそれぞれで描画を行う(S311、S312、S313)。また、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215のうちの3つ以上が描画中であった場合には、描画中でない1つの描画HWと描画FW211とを起動し、描画起動をかけられない残りのバンドデータは描画待ちとして登録し、描画が終わった描画HWを起動して描画待ちとして登録しているバンドの描画をさせる。
【0032】
貯まっているバンドデータが2つである時、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215のうち描画中でない描画HWが2つ以上ある場合には、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215のうちの描画中でない2つの描画HWを起動し(S310)、2つのバンドデータK9を起動した2つの描画HWに振り分けてそれぞれで描画を行い(S311、S312)、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215のうち3つが描画中の場合は、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215のうちの描画中でない1つの描画HWと描画FW211を起動し(S310)、2つのバンドデータK9を起動した1つの描画HWとに起動した描画FW211との2つに振り分けてそれぞれで描画を行う(S311、S312)。また、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215の全てが描画中であった場合には、描画FW211とを起動し、描画起動をかけられない残りのバンドデータは描画待ちとして登録し、描画が終わった描画HWを起動して描画待ちとして登録しているバンドの描画をさせる。
【0033】
貯まっているバンドデータが1つである時、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215のうち描画中でない描画HWが1つ以上ある場合には、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215のうちの描画中でない1つの描画HWを起動し(S310)、1つのバンドデータK9を起動した1つの描画HWで描画を行い(S311)、描画HWa212、描画HWb213、描画HWc214、描画HWd215のうち全てが描画中の場合は、描画FW211を起動し(S310)、1つのバンドデータK9を起動した描画FW211で描画を行う(S311)。
【0034】
以上説明したように、本実施の形態によれば、バンドをカラーデータとモノクロデータとに分けて取り扱うことにより、全面カラーバンドとして全てのバンド毎にCMYKの4つのデータの描画を行ってメモリに展開する必要がないため、必要とするメモリ資源を減少することができ、さらに、全てのバンド毎にCMYKの4つのデータの描画を行わないため、メモリアクセス回数を少なくすることができ、処理時間を短縮することができるという効果を奏する。
さらに本実施の形態によれば、モノクロバンドとカラーバンドで描画管理方法を変更するため、一連のFW処理の中でもっとも時間のかかる描画を連続的に動作させ、しかも描画HWを使用することで、他のデータ解析などと並行に動作させることができ、描画の効率を上昇できるという効果を奏する。
【0035】
なお、本発明が上記各実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
【0036】
【発明の効果】
本発明のカラープリンタシステムおよびカラープリンタシステムにおけるバンディング方法は、バンドをカラーデータとモノクロデータとに分けて取り扱うことにより、全面カラーバンドとして全てのバンド毎にCMYKの4つのデータの描画を行ってメモリに展開する必要がないため、必要とするメモリ資源を減少することができ、さらに、全てのバンド毎にCMYKの4つのデータの描画を行わないため、メモリアクセス回数を少なくすることができ、処理時間を短縮することができるという効果を奏する。
さらに本発明のカラープリンタシステムおよびカラープリンタシステムにおけるバンディング方法は、モノクロバンドとカラーバンドで描画管理方法を変更するため、一連のFW処理の中でもっとも時間のかかる描画を連続的に動作させ、しかも描画HWを使用することで、他のデータ解析などと並行に動作させることができ、描画の効率を上昇できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラープリンタシステムの第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るカラープリンタシステムで取り扱うカラー画像情報のバンド分割例を示す説明図である。
【図3】本発明に係るカラープリンタシステムの第1実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図4】本発明に係るカラープリンタシステムの第2実施形態の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係るカラープリンタシステムの第2実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ
2 カラープリンタ
3 受信手段
4 受信バッファ
5 データ解析手段
10、210 描画管理手段
17 印刷手段
11、211 描画FW
12、212、213、214、215 描画HW
13 FBa
14 FBb
15 FBc
16 FBd
Claims (8)
- ホストコンピュータからバンディング処理したカラー画像情報をバンド毎に順次プリンタに送信し、前記プリンタで前記バンド毎の前記カラー画像情報を順次描画して記録媒体上に印刷するカラープリンタシステムであって、
前記バンド毎の前記カラー画像情報がカラーバンドかモノクロバンドかを判別するバンド解析手段と、
該バンド解析手段による判別結果が前記カラーバンドである場合には、シアン、マゼンダ、イエローおよびブラックの4つのバンドデータを作成し、前記バンド解析手段による判別結果が前記モノクロバンドである場合には、前記ブラックの1つの前記バンドデータを作成するバンドデータ作成手段と、
該バンドデータ作成手段により作成された前記バンドデータを描画する描画手段と
を具備し、
該描画手段は、前記バンド解析手段による判別結果が前記モノクロバンドである場合には、前記バンドデータ作成手段により4つのブラックの前記バンドデータが作成されたとき、又は、前記バンド解析手段により次の前記バンドの前記カラー画像情報が前記カラーバンドと判別されたときに、前記モノクロバンドの前記バンドデータを描画することを特徴とするカラープリンタシステム。 - 前記描画手段は、前記バンドデータをハードウェアを用いて描画するハードウェア描画手段と、前記バンドデータをソフトウェアを用いて描画するソフトウェア描画手段とを具備し、前記バンドデータの描画に際して前記ハードウェア描画手段を前記ソフトウェア描画手段よりも優先させることを特徴とする請求項1記載のカラープリンタシステム。
- 前記描画手段は、前記バンドデータを前記ハードウェアを用いて描画する4つの前記ハードウェア描画手段を具備することを特徴とする請求項2記載のカラープリンタシステム。
- 前記描画手段は、前記バンド解析手段による判別結果が前記カラーバンドである場合には、前記4つの前記ハードウェア描画手段のうち1つ以上が描画中の時に前記ソフトウェア描画手段により前記バンドデータを描画させることを特徴とする請求項3記載のカラープリンタシステム。
- ホストコンピュータからバンディング処理したカラー画像情報をバンド毎に順次プリンタに送信し、前記プリンタで前記バンド毎の前記カラー画像情報を順次描画して記録媒体上に印刷するカラープリンタシステムにおけるバンディング方法あって、
前記バンド毎の前記カラー画像情報がカラーバンドかモノクロバンドかを判別し、
該判別結果が前記カラーバンドである場合には、シアン、マゼンダ、イエローおよびブラックの4つのバンドデータを作成し、前記判別結果が前記モノクロバンドである場合には、前記ブラックの1つの前記バンドデータを作成し、
前記判別結果が前記モノクロバンドである場合には、4つのブラックの前記バンドデータが作成されたとき、又は、次の前記バンドの前記カラー画像情報が前記カラーバンドと判別されたときに、前記作成したモノクロバンドの前記バンドデータを描画する
ことを特徴とするカラープリンタシステムにおけるバンディング方法。 - ハードウェアを用いた前記バンドデータの描画をソフトウェアを用いた前記バンドデータを描画よりも優先することを特徴とする請求項5記載のカラープリンタシステムにおけるバンディング方法。
- 前記ハードウェアを用いた前記バンドデータの描画は、平行して4つまで描画できることを特徴とする請求項6記載のカラープリンタシステムにおけるバンディング方法。
- 前記判別結果が前記カラーバンドである場合には、前記4つまで描画できる前記ハードウェアを用いた前記バンドデータの描画のうち1つ以上が描画中の時に前記バンドデータを前記ソフトウェアを用いて描画することを特徴とする請求項7記載のカラープリンタシステムにおけるバンディング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31929799A JP3601683B2 (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | カラープリンタシステムおよびカラープリンタシステムにおけるバンディング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31929799A JP3601683B2 (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | カラープリンタシステムおよびカラープリンタシステムにおけるバンディング方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001138578A JP2001138578A (ja) | 2001-05-22 |
JP3601683B2 true JP3601683B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=18108633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31929799A Expired - Fee Related JP3601683B2 (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | カラープリンタシステムおよびカラープリンタシステムにおけるバンディング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3601683B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4835735B2 (ja) | 2009-08-27 | 2011-12-14 | ブラザー工業株式会社 | 画像処理装置、及び画像処理プログラム |
-
1999
- 1999-11-10 JP JP31929799A patent/JP3601683B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001138578A (ja) | 2001-05-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20090153892A1 (en) | Image processing device, image forming system, image forming method and computer readable medium storing program | |
US8117134B2 (en) | Neutral pixel correction for proper marked color printing | |
JPH0713717A (ja) | 像形成装置,像形成システムおよびその像形成方法 | |
US20090244565A1 (en) | Print control apparatus, printing apparatus, print control method and computer readable medium storing program | |
EP0727732B1 (en) | Output control method and apparatus and computer program product | |
US6295134B1 (en) | Parallel redundant interpretation in a raster image processor | |
JP2004074783A (ja) | ほとんど空白のページのプリントを抑制する方法 | |
JP4018426B2 (ja) | 画像処理システムおよびその制御方法 | |
JP2001325087A (ja) | 書き換え可能なコマンド記憶部を利用したコマンド解析 | |
JP3601683B2 (ja) | カラープリンタシステムおよびカラープリンタシステムにおけるバンディング方法 | |
JP4095166B2 (ja) | 画像処理装置およびその方法 | |
JP2010099849A (ja) | 印刷装置、印刷装置の制御方法および制御プログラム | |
EP0864965B1 (en) | Information processing apparatus and output apparatus | |
JPH10202962A (ja) | 印字データ処理装置及び入力データ作成装置 | |
JPH11320978A (ja) | カラー画像形成装置 | |
JP4706884B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理プログラムおよび印刷装置 | |
JP3573035B2 (ja) | カラー印刷システム及びそれに用いる描画コマンド生成方法 | |
US20040085564A1 (en) | Image forming systems and image forming methods | |
CA2383476A1 (en) | System and method for producing halftoned color separations for an output imaging device | |
JP3826201B2 (ja) | オーバレイ機能を備えた印刷装置 | |
JP2002063582A (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP3147264B2 (ja) | 画像処理装置及びその変換方法 | |
JP2007261096A (ja) | インクジェットプリンタ、印刷方法、印刷プログラム、及び記録媒体 | |
JP2002316428A (ja) | プリンタ、及びプリンタ情報処理方法 | |
JP4029436B2 (ja) | 記録装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040329 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040527 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040902 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040915 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071001 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |