JP3600909B2 - 作業ロッドの洗淨装置つき吊上げ治具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、セメントミルク等薬液の注入を伴う杭建てこみ等に使用されるスクリューロッド、薬液注入による地盤改良等に使用される撹拌ロッド、その他各種の作業ロッドの継ぎ足し、切り離し等の際に使用される吊上げ治具であって、上記作業ロッド内に縦通された薬液供給路を通じての薬液注入後の残留薬液を洗淨除去するための手段を備えた吊上げ治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、プレボーリング工法において、アースオーガ掘削機のスクリューロッドにより所定深さの縦孔を掘削した後、上記スクリューロッド内に縦通された薬液供給路を通じてセメントミルクをスクリューロッド下端から縦孔内に噴射して掘削土砂と撹拌混合し、ついで上記薬液供給路に洗淨水を圧送して薬液供給路内に残留するセメントミルクを洗淨してスクリューロッド下端から縦孔内に排出しつつ該スクリューロッドを縦孔から引き抜く薬液供給路洗淨作業を行い、しかる後既成杭を上記縦孔内に挿入している。
【0003】
しかし、上記のような従来の薬液供給路洗浄方法では、先に縦孔内に注入されたセメントミルクの所定の水−セメント比を変化させ、所期の設計強度を全うできない場合があり、また洗浄水の注入圧力により、縦孔の周辺地盤にせっかく浸入させたセメントミルクを散逸させたり、孔壁の崩壊を生起させる等の欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、従来の欠点を解消することを課題とする。
【0005】
【課題を達成するための手段】
上記課題達成のため、本願発明は、
薬液供給路を縦通された作業ロッドの上端部と接離自在の継手を有する吊上げ治具であって、
複数の薬液供給路が上記作業ロッドに縦通され、上記複数の薬液供給路とそれぞれ連通すべき複数の給水案内路が上記吊上げ治具本体に設けられると共に、上記複数の給水案内路にそれぞれ洗浄水を圧送すべき複数の洗浄水供給管が接続された、
作業ロッドの洗浄装置つき吊上げ治具を提案する。
以下図面を参照して本願発明の実施例について説明する。
【0006】
【実施例】
まず、吊上げ治具(1)が使用されるべき作業ロッドの一例として、アースオーガ掘削機のスクリューロッド(A)は、図1(ロ)に示すようにロッド上端に六角筒のオス継手(a)を同軸的に突設し、薬液供給路としては、上記オス継手(a)の軸心に縦通した通孔からスクリューロッド(A)の中空部を経て下端の掘削ヘッド(b)(図4参照)の薬液放出口に通る1本の供給路(c)を備えている。(d)、(d)はオス継手のコッターピン溝である。
【0007】
上記吊上げ治具(1)は、図1(イ)に示すように治具本体(2)の下面に、上記スクリューロッド(A)のオス継手(a)と嵌脱自在の六角穴のメス継手(3)を、開口を下方へ向けた状態で、同軸的に連設すると共に、上面に吊りリング(4)を突設し、この本体(2)内部に、該本体(2)側面から半径方向に食いこみ、ついで本体(2)軸心に沿って上記メス継手(3)内腔に開通するカギ形の給水案内路(5)を開設すると共に、上記案内路(5)の本体(2)側面がわ開口部にL字管(6)を嵌着し、該L字管(6)に着脱カップリング(7)を介してフレキシブルホースからなる長い洗淨水供給管(8)を接続してある。(9)、(9)はメス継手のコッターピン孔である。
【0008】
上記洗淨水供給管(8)の他端は、図4に示すようにポンプ(10)を介して貯水槽(11)に接続されている。
【0009】
上例の吊上げ治具の作用を使用例とともに説明する。まず、上記吊上げ治具(1)を、図4のクレーン(E)のワイヤ(f)に吊りリング(4)を介して吊支しておく。上記スクリューロッド(A)を備えたアースオーガ掘削機を用いて、例えばプレボーリング工法を実施すべく、該スクリューロッド(A)を所要本数継ぎ足しつつ縦孔を掘削し、ついで上記スクリューロッド(A)の薬液供給路(c)を通じてセメントミルクを縦孔内に注入した後、上記スクリューロッド(A)を掘削機から分離し、代って最上位のスクリューロッド(A)のオス継手(a)に、上記吊上げ治具(1)のメス継手(3)を被嵌し、コッターピンをピン孔(9)、(9)、ピン溝(d)、(d)に打ちこんで接続する。ついでクレーンのワイヤ(f)の巻上げにより吊上げ治具(1)とともに最上位のスクリューロッド(A)を引き上げると共に次位のスクリューロッドと切り離す。
【0010】
引き上げたスクリューロッド(A)を上記縦孔から適宜離れた位置に垂直のまま移動させ、そこで図4に示すようにポンプ(10)の駆動によりタンク(11)内の洗淨水を供給管(8)を経て治具本体(2)内の給水案内路(5)内に圧送し、それにより洗淨水が上記案内路(5)からスクリューロッド(A)の薬液供給路(c)内に送られて該供給路(c)内に残留するセメントミルクを洗い流して下端から地上に排出する。以下同様に継ぎ足されたスクリューロッドを順次1本づつ吊上げて洗淨する。
【0011】
上記の洗淨作業は上記セメントミルクを注入された縦孔内に影響を与えない。
【0012】
図2(イ)に示す本例の実施例は、同図(ロ)に示すように上例の薬液供給路(c)と同一の薬液供給路(c20)と、その内部に縦通された管により同心的に形成される薬液供給路(g20)との二重供給路を有するスクリューロッド(A20)の吊上げに使用されるべき吊上げ治具(21)で、上例の給水案内路(5)と実質的に同一の給水案内路(25)と、その内部に縦通された管(32)によりもう1つの給水案内路(33)を同心的に形成すると共に、該管32の下端部を、上記スクリューロッド(A20)の薬液供給路(g20)の開口上端部に嵌脱可能に若干突出させ、また上記給水案内路(33)の上端と連通する管(34)を治具本体(22)に嵌着し、該管(34)に着脱カップリング(35)を介してフレキシブルホースからなる長い洗浄水供給管(36)を接続し、該供給管(36)の他端は、他方の洗浄水供給管(28)とともにポンプを介して貯水槽に接続し、他の構造は図1と実質的に同一である。本例によれば、上記二重薬液供給路(c20)、(g20)を有するスクリューロッド(A20)のオス継手(a20)に吊上げ治具(21)を接続すれば、洗浄供給管(28)、(36)を通じて圧送される洗浄水を両薬液供給路(c20)、(g20)内に圧送して洗浄することができる。
【0013】
図3に示すさらに他の実施例は、上記図2(イ)と同様の給水案内路(45)、(53)において、該案内路(53)を形成する管(52)に他の案内路(45)と連通させる開口(57)を設けると共に、上記案内路(53)の上端を閉止して図2(イ)における管(34)、カップリング(35)、洗淨水供給管(36)に相当する洗淨水供給路を省略し、他の構造は図2(イ)と実質的に同一である。本例によれば、1本の洗淨水供給管(48)により圧送される洗淨水を一方の給水案内路(45)および開口(57)を通じて他方の案内路(53)に分流させ、そしてスクリューロッドの2本の薬液供給路にそれぞれ圧送する。
【0014】
薬液供給路を3本または4本有するスクリューロッドの吊上げ治具は、上記各例に準じて適宜設計変更することにより得られる。
【0015】
【発明の効果】
本願発明の作業ロッドの洗浄装置つき吊上げ治具によれば、薬液供給路を通じてセメントミルク等薬液を注入する作業を行った作業ロッドを本発明吊上げ治具により吊上げて上記作業位置から適宜離れた適所に移し、そこで洗浄水供給管から洗浄水を送れば、自動的に作業ロッドの薬液供給路内にストレートに洗浄水が送られて残留するセメントミルク等薬液を上記適所に洗い流すことができ、それにより従来の欠点を解消することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)本発明による吊上げる治具の縦断正面図である。
(ロ)上記吊上げ治具が接続されるべきスクリューロッドの上端部の一部切欠正面図である。
【図2】(イ)吊上げ治具の他の実施例の縦断正面図である。
(ロ)上記吊上げ治具が接続されるべきスクリューロッドの上端部の一部切欠正面図である。
【図3】吊上げ治具のさらに他の実施例の縦断正面図である。
【図4】洗淨工程の略線図である。
【符号の説明】
1、21、41 吊上げ治具
2、22、42 治具本体
5、25、33、45、53 給水案内路
8、28、36、48 洗淨水供給路
A、A20 スクリューロッド
c、c20、g20 薬液供給路
Claims (2)
- 薬液供給路を縦通された作業ロッドの上端部と接離自在の継手を有する吊上げ治具であって、
複数の薬液供給路が上記作業ロッドに縦通され、上記複数の薬液供給路とそれぞれ連通すべき複数の給水案内路が上記吊上げ治具本体に設けられると共に、上記複数の給水案内路にそれぞれ洗浄水を圧送すべき複数の洗浄水供給管が接続された、
作業ロッドの洗浄装置つき吊上げ治具。 - 薬液供給路を縦通された作業ロッドの上端部と接離自在の継手を有する吊上げ治具であって、
複数の薬液供給路が上記作業ロッドに縦通され、上記複数の薬液供給路とそれぞれ連通すべき複数の給水案内路が上記吊上げ治具本体に設けられると共に、上記複数の給水案内路に洗浄水を分流圧送すべき1つの洗浄水供給管が接続された、作業ロッドの洗浄装置つき吊上げ治具。
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JP36670799A JP3600909B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 作業ロッドの洗淨装置つき吊上げ治具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP36670799A JP3600909B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 作業ロッドの洗淨装置つき吊上げ治具 |
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KR101057487B1 (ko) | 2010-10-19 | 2011-08-17 | 문동춘 | 기초보강 확공압밀 인발주입공법 |
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- 1999-12-24 JP JP36670799A patent/JP3600909B2/ja not_active Expired - Fee Related
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