JP3600756B2 - スポット溶接電極の先端形状検査方法とその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
スポット溶接電極の先端部が磨耗してくると、所定の電流密度が得られなくなり、正常な溶接に支障を来すことになる。そこで、電極先端部を研磨しているのであるが、電極先端部が正しい形状に研磨されているかどうかを検査しなければならない。本発明は、このような検査の技術分野に属している。
【0002】
【従来の技術】
上述のような形状検査の装置として、実開平5−24176号公報が挙げられる。ここに開示されている技術は、研磨カッタを電動モータで回転させ、このカッタに押しつけた電極の形状が正常は形に研磨されてくると、電動モータの回転負荷が増大してくるので、この変化をモータ回転子の電流値で把握し、この値が一定値になったとき研磨完了を表示するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような方式であると、研磨カッタと電極との接触抵抗が、接触摺動部の温度条件や何らかの不純物の介在、あるいは研磨カッタの磨耗変形等によって変化するので、モータ回転子の電流値で正常な研磨形状を検知することは困難である。また、目視で研磨状態を検査することが行われているが、これには十分な熟練が必要であり、検査能率の面でも良好ではない。さらに、ロボット装置が錯綜した自動溶接ラインでは、検査挙動がそのような環境に適していて、確実な検査とその結果表示がなされなければならない。
【0004】
【課題を解決するための手段とその作用】
本発明は、上述のような問題点を解決するために発案されたもので、ガイド部材の底部分に空間を開口させ、正常な形状の電極先端部が空間内に突出すると、この突出部分にゲージを干渉させて電極形状の良否を判定することが基本的な考え方になっている。
【0005】
請求項1の発明は、ガイド部材に電極の先端形状に合致する樋型の凹部を設け、この凹部の底部分にゲージを挿入する空間が形成され、正常な形状の電極を凹部にはめ込んだとき、電極先端部が空間内に突出することにより電極先端部をゲージに接触させるとともに、当該電極先端部をゲージに接触させた状態で電極を凹部に沿って移動させ、この移動によってゲージがガイド部材から突出させられ、この突出状態を検知して電極先端部が正常な形状であることを確認するようにした方法である。上述の移動によって、ゲージがガイド部材から突き出されるので、この突き出し変位をセンサーで検知して、正常な形状であることを確認する。もし、電極先端部の形状が不良であると、電極先端部とゲージとの接触がなされないので、上記の電極移動時にはゲージは停止したままであり、この状態を検出して研磨不良であることを表示する。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の方法を実施するための装置であって、ガイド部材に電極先端部の形状に合致する樋型の凹溝を設け、この凹溝の底部分に棒状のゲージを挿入する空間が凹溝の長手方向に沿って形成され、ガイド部材とゲージはガイドロッドに摺動可能な状態で支持されており、しかも、ガイド部材とゲージは各々独立した状態で摺動できるように構成されている。電極先端部を凹溝にはめ込んだまま凹溝内を摺動させると、電極先端部がゲージに接触しているので、ゲージはガイド部材から突き出でその部分がセンサーで検出され、研磨良好であることが確認される。もし、研磨不良であると、電極先端部はゲージに接触していないので、上記のようなゲージ突出がなされず、したがって、研磨不良であることが確認される。また、ガイド部材とゲージは各々独立した状態で摺動できるものである。よって、最初にガイド部材だけを原点位置に復帰させて相対的にゲージをガイド部材から突出させた後、電極を凹溝内にはめ込んで電極先端部をゲージに接触させ、次いで電極を凹溝に沿って移動させると、ゲージが電極移動と共に移動して、センサーの検出領域に到達させられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
具体的な実施形態に入る前に、本発明の原理的な事項を図1から図5にしたがって説明する。ガイド部材1には電極2、3の先端形状に合致する凹部4、5が設けてある。ガイド部材1は、静止部材6に支持されており、凹部4、5の底部分に空間7が形成されている。電極2、3は同軸上を進退するので、凹部4、5も上下対称の状態で形成されており、空間7は両凹部4、5の底部分を連通するような状態になっている。この空間7内にゲージ8が挿入され、それは細長い棒状の部材であり、静止部材6に進退自在に支持されている。
【0010】
図3は局部を拡大した縦断正面図であり、同図の電極2、3は実線図示の形状が正しく研磨されたもので、このような電極を凹部4、5に合致させると電極先端部9、10が寸法L1分だけ空間7内に突出し、この状態で電極先端部9、10とゲージ8とが接触するようにしてある。このようにするために、空間7の左右方向の幅寸法や電極先端部9、10の曲面形状およびゲージ寸法L2を選定するのである。したがって、正常に研磨された電極2、3を凹部4、5に合致させると、電極先端部9、10がゲージ8に接触するのである。また、このような接触がなされているときには、電極2、3と凹部4、5との間に僅かな隙間ができるように、上述の各部の寸法設定がなされている。符号11、12は、電極先端部の研磨量が不十分な場合の形状を示しており、磨耗した範囲が広く残ったままである。したがって、11、12の箇所は空間7内に突出することがなく、ゲージ8への接触も得られない。
【0011】
図3のように電極先端部9、10がゲージ8に接触したまま電極2、3を図1の右方に移動させると、ゲージ8は両電極2、3に挟み付けられた状態で右方に移動させられ、センサー13で検出される。この検出は、図3のような接触状態が成立しているので、研磨が正常であることを意味している。もしも、図3の形状11、12の状態であれば、ゲージ8は挟み付けられないので、電極2、3を右方に移動させてもゲージ8は右方に突き出ることもなく、上記のようなセンサー13での検出はなされない。なお、図3において電極先端部9、10がゲージ8を挟み付けているときには、前述のごとく、電極2、3と凹部4、5との間に、図示していないが、わずかな隙間が形成されている。
【0012】
図1から図3はゲージ8を両電極先端部9、10で挟み付けている状態であるが、図4は、挟み付けではなく1本の電極2が片側から押しつけられている状態である。ゲージ8を図4の紙面に対して垂直に移動させるために、ゲージ8には移動ローラ14が装備され、その軸受け部15にゲージ8が固定してある。
【0013】
図5は、ゲージ8が外部から両電極先端部9、10の間を狙って挿入される場合である。同図実線図示のように電極先端部9、10が正常に研磨されているときには、ゲージ8の先端が電極先端部9、10に突き当たってそれ以上の進出が制限される。もし、符号11、12のように不完全な研磨であると、ゲージ8は二点鎖線図示のように通過してしまうので、その状態を検知して研磨不良であることを確認する。ゲージ8を進退させるためにエアシリンダ16が設置され、それに取り付けたセンサー17、18でピストン位置を検出して、研磨正常、研磨異常の信号が取り出される。なお、センサー13、17および18としてはいろいろなものが採用できるが、ここでは近接スイッチを使っている。
【0014】
つぎに、具体的な実施形態を図6から図8にしたがって説明する。なお、先に説明した部材と同じ機能を果たす部材には、各図に同じ符号を記載して詳細な説明は省略してある。検査装置全体は、符号19で示されている。基板20は鋼板製の長方形をしたもので、その両端に支持板21、22が向かい合った状態で固定してある。両支持板21、22間には2本のガイドロッド23、24が平行に架設してある。摺動板25、26は、ガイドロッド23、24に沿って移動できるもので、そのために摺動軸受け27、28、29および30に各ガイドロッド23、24が貫通しており、摺動板25には摺動軸受け27、28が固定され、もう一つの摺動板26には摺動軸受け29、30が固定されている。
【0015】
摺動板25、26は基板20から突き出ており、この部分にガイド部材1が架設された形で両摺動板25、26に固定されている。したがって、摺動板25、26はガイド部材1によって一体的な組立部材になっていて、ガイドロッド23、24に沿って移動できるように構成されている。ゲージ8は、図8のような状態で摺動板25、26およびガイド部材1を貫通していると共にガイドロッド23、24と平行に配置され、その左端はゲージ摺動板31に結合してある。ゲージ摺動板31もガイドロッド23、24に沿って移動できるもので、そのために摺動軸受け34、35をガイドロッド23、24が貫通しており、両軸受け34、35はゲージ摺動板31に固定されている。
【0016】
凹部4、5は細長く伸びた樋型で凹溝32、33とされている。この凹溝32、33の底部分に空間7が凹溝32、33の長手方向に沿って形成されており、ゲージ8は空間7を通過している。ゲージ8をこのように配置するために、摺動板25、26に図示のような通孔が明けてある。基板20に固定したブラケット36に近接スイッチ13が取り付けられ、ゲージ8の進出を検知するようになっている。また、別のブラケット37が基板20に固定され、これに近接スイッチ38が取り付けてある。これは、ガイド部材を図6の位置から左方に移動させてスタート位置を設定するものであるが、この位置を検知するためのものである。
【0017】
ばねガイドロッド39が両支持板21、22の間に架設され、それは両ガイドロッド23、24の間に配置されている。摺動軸受け29にばね受け片40が固定され、このばね受け片40と支持板22との間に第1コイルスプリング41が介挿されている。また、ばね受け片40とゲージ摺動板31との間に第2コイルスプリング42が介挿されている。これらの両コイルスプリング41、42によって、摺動板25、26すなわちガイド部材1の待機位置やゲージ摺動板31すなわちゲージ8の待機位置が設定されている。両コイルスプリング41、42によってこのような待機位置を得るために、摺動板25と26には両コイルスプリングの通過孔43、44が明けてある。なお、両ガイドロッド23、24の支持板21側には、ストッパゴム45、46が取り付けてある。
【0018】
電極2、3が凹溝32、33に進入させられたときに、ガイド部材1が電極2、3の偏りに追従できるようにしておく必要がある。この追従機構について説明すると、基板20の両側に補助板47、48が結合され、これに固定した摺動軸受け49、50に支持ロッド51、52がやや広い隙間を空けて貫通させてある。支持ロッド51、52は静止部材6から起立させてあり、支持コイルスプリング53、54で弾性的に支持してある。なお、符号55、56は、支持ロッド51、52の上端に固定したストッパ片である。
【0019】
図8から明らかなように摺動板25の上下に固定した受け板57、58は、電極でガイド部材1を移動させるときに押される部材である。なお、図示していないが、両電極2、3は、たとえば6軸式ロボットで操作されるCガンまたはXガンに装備されたもので、両電極の研磨が終了してから電極がガイド部材1の近くに移動してくるのである。
【0020】
以上の実施形態の作動を説明する。両電極が凹溝32、33内にはまり込む前に電極が受け板57、58に当てられて左方に移動すると、ガイド部材1と摺動板25、26は一体になって左側へ移動し、摺動軸受け28が近接スイッチ38で検出される。この検出信号によって、左方への移動は停止し、ガイド部材1の初期位置が設定される。このときには、第2コイルスプリング42でゲージ摺動板31を左方に押すので、ゲージ8の初期位置も設定される。このようにガイド部材1とゲージ8との初期位置が設定されたときには、ゲージ8がガイド部材1から僅かに突出(この場合は図示していない)しているか、ある程度突出させて(図示してある)近接スイッチ13で検知しやすくしている。
【0021】
ついで、電極2、3が凹溝32、33内にはめ込まれると、図3のような状態になって、電極先端部9、10がゲージ8を挟み付けるが、凹溝32、33と電極との間には僅かな隙間が存在している。この挟み付けた状態で、今度は右方に電極を移動させると、ゲージ8は近接スイッチ13の所まで移動して検知され、研磨形状が良好であることが確認される。この移動時には第2コイルスプリング42の張力で受け板57、58が電極に接触したままであるから、ゲージ8とガイド部材1との相対位置は電極を介して不変であり、したがって、ゲージ8がガイド部材1から突出している長さも変わらない。なお、この右方への移動時に第1コイルスプリング41が圧縮されて、原位置への復元力となる。
【0022】
電極の研磨形状が図3の符号11や12のように不良であるときには、電極先端部はゲージ8には接触しないで、凹溝32、33にだけ密着する。この状態で電極が右方に移動させられると、ゲージ8は第2コイルスプリングの張力で初期位置に停止したままであり、ガイド部材1だけが右方に移動する。したがって、ゲージ8は近接スイッチ13の検知領域に到達しないので、ここからの信号は発せられない。このようにガイド部材1だけが右方に移動させられた状態を検出して、研磨不良であることを確認するのである。このための検出手段は図示していないが、ガイド部材1の移動を検知するセンサー(近接スイッチ)を近接スイッチ13と同様な構造で基板20に取付け、このセンサーからの信号と近接スイッチ13から信号が出ていないことを複合させて、研磨不良を検出するのである。
【0023】
上述のような作用によって、研磨形状が正しいときにはゲージ8が確実に移動させられて、正常であることを確認できる。これは、図3のような電極先端部9、10の突出状態を根拠にしてゲージ移動を行っているので、従来技術のような電気的数値の変化に依存させるような不安定な検出を回避することができる。そして、目視のような熟練も不要となる。正しい形状の電極先端部9、10でゲージ8を挟み付けているときに、電極2、3とガイド部材1の凹溝32、33との間に空隙を存在させておくことによって、ゲージ8だけを移動させることができて、ゲージ移動を確実に検知して、正常研磨であることを正確に検査することができる。
【0024】
ゲージ8とガイド部材1とは、各々独立した状態で摺動できるようにガイドロッド23、24に支持されているから、ゲージ8とガイド部材1とを初期位置に停止させたとき、ゲージ8がガイド部材1から突出している長さL3が確保でき、したがって、このL3の部分をセンサー13で検知することが行い易くなる。
【0025】
ロボット装置に装備された電極を検査装置19に接近させてチェックするときには、多少の位置ずれがあっても電極がガイド部材1に合致できるものでなければならない。そのために支持ロッド51、52や支持コイルスプリング53、54等からなる追従機構が保有させてあるので、完全に自動化された生産ラインにおいても正確に作動させることができる。
【0026】
ガイドロッド23、24、ガイド部材1やゲージ8のための摺動板等が基板20の上に配列してあるので、検査装置19としてのまとまりが非常にコンパクトである。
【0027】
上述の実施形態において、ゲージ8がガイド部材1から必要長さにわたって突出していれば、電極が凹溝とゲージの両方に接触して、ゲージ8とガイド部材1とを同時に移動させてもよい。
【0028】
図9に示した他の実施形態について説明する。このものは、図5の原理を逆にした場合である。先の実施形態における部材と同じ部材には、図中に同じ符号を記載してある。基板59上にシリンダ60が固定され、同シリンダの第1シリンダ61内にピストン62が挿入してあり、これにリターンスプリング63の張力が作用させてある。ピストン62のピストンロッドに相当する部材にガイド部材1が形成され、そこに設けた空間7にゲージ8が挿入してある。ゲージ8は第2シリンダ64を貫通してシリンダ60の外側に少しだけ突出している。ゲージ8にはフランジ65が固定され、これにリターンスプリング66の張力が作用させてある。静止部材6に起立させた支柱67と基板59との間に緩衝ゴム68が介入させてある。この緩衝ゴム68は、前述の追従機能を得るために設置してある。なお、符号69はストッパ片である。
【0029】
二点鎖線図示のように凹溝32、33に挿入された電極2、3を同図の右方に移動させると、電極が正常な研磨状態であれば、電極とゲージ8とは図5のような関係となる。すると、ゲージ8は右方に押されて二点鎖線図示の位置まで突き出てきて、近接スイッチ13で検出されて正常研磨であることが確認される。ゲージ8が右方に移動させられるときにリターンスプリング66が圧縮されて、復元力が蓄積される。また、電極がピストン62に当たるとリターンスプリング63を圧縮させて復元力が蓄えられる。
【0030】
この実施形態は、検査装置が支柱67から片持ちのような状態になっているから、電極が凹溝32、33に接近し易いという利点がある。さらに、シリンダ60の内部にピストン62やゲージ8などが収容された構造であるから、検査装置が非常に簡素化されてスリムなものとなり、しかも、設備費用の面で非常に有利である。
【0031】
特許請求の範囲には記載していないが、電極先端部がゲージに接触しているときには、電極と凹部あるいは凹溝との間に空隙を存在させておくことによって、正常電極のときにはゲージだけを確実に移動させて検知することができ、他方、異常電極のときにはゲージは残したままガイド部材だけを移動させることができるから、この移動を検知して研磨異常を確認することができる。ここでは、正常なときはゲージで確認し、異常なときはガイド部材で確認するもので、異なった部材から確認情報を得ることは検査方法として、精度面において好都合である。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、ガイド部材に電極の先端形状に合致する樋型の凹部を設け、この凹部の底部分にゲージを挿入する空間が形成され、正常な形状の電極を凹部にはめ込んだとき、電極先端部が空間内に突出することにより電極先端部をゲージに接触させるとともに、当該電極先端部をゲージに接触させた状態で電極を凹部に沿って移動させ、この移動によってゲージがガイド部材から突出させられ、この突出状態を検知して電極先端部が正常な形状であることを確認するようにした方法である。したがって、電極を移動させるときには、電極が凹部に沿って案内されるので、電極移動が正確になされる。このことは、電極移動とゲージ移動とが対になっていることが必須であるので、精密性を重要視する検査工程から見て非常に有利なことである。さらに、重要な効果として、複雑なロボット装置が多数装備されている自動溶接化ラインでは、ロボットの動きに適した検査方法が要求される。本発明では、電極が凹溝にはまり込んでから凹溝に沿って移動するものであるから、凹溝の長さを適宜選定しておくことによって、ゲージに大きな変位を発生させることができ、ゲージの移動量を検知することが非常に行いやすくなり、自動溶接ラインにおいて無人検査が可能となる。
【0035】
装置の発明として、ガイド部材に電極先端部の形状に合致する樋型の凹溝を設け、この凹溝の底部分に棒状のゲージを挿入する空間が凹溝の長手方向に沿って形成され、ガイド部材とゲージはガイドロッドに摺動可能な状態で支持されており、しかも、ガイド部材とゲージは各々独立した状態で摺動できるように構成されているものである。したがって、電極を凹溝に合致させて移動させると、研磨正常であればゲージが移動させられて、正常であることが確実に検知できる。そして、ガイド部材とゲージとは各々独立した状態でガイドロッドに摺動支持がなされているので、ガイド部材とゲージとの初期位置を個々に求めて、ゲージとガイド部材との相対位置を検査に適したものとすることができる。また、研磨不良であるときには、電極先端部とゲージとの接触が生じないので、ゲージ移動がなく、それを検出して研磨不良であることが明確に検知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を原理的に示した簡略的な側面図である。
【図2】図1の(2)−(2)断面図である。
【図3】要部を拡大した縦断正面図である。
【図4】他の形式を示す縦断正面図である。
【図5】さらに他の形式を示す簡略的な側面図である。
【図6】本発明の方法を実施する装置の平面図である。
【図7】図6のものの側面図である。
【図8】図6の(8)−(8)断面図である。
【図9】他の実施形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ガイド部材
2、3 電極
4、5 凹部
8 ゲージ
7 空間
9、10 電極先端部
32、33 凹溝
23、24 ガイドロッド
19 検査装置
Claims (2)
- ガイド部材に電極の先端形状に合致する樋型の凹部を設け、この凹部の底部分にゲージを挿入する空間が形成され、正常な形状の電極を凹部にはめ込んだとき、電極先端部が空間内に突出することにより電極先端部をゲージに接触させるとともに、当該電極先端部をゲージに接触させた状態で電極を凹部に沿って移動させ、この移動によってゲージがガイド部材から突出させられ、この突出状態を検知して電極先端部が正常な形状であることを確認するようにしたことを特徴とするスポット溶接電極の先端形状検査方法。
- 請求項1の方法を実施するための装置であって、ガイド部材に電極先端部の形状に合致する樋型の凹溝を設け、この凹溝の底部分に棒状のゲージを挿入する空間が凹溝の長手方向に沿って形成され、ガイド部材とゲージはガイドロッドに摺動可能な状態で支持されており、しかも、ガイド部材とゲージは各々独立した状態で摺動できるように構成されていることを特徴とするスポット溶接電極の先端形状検査装置。
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