JP3599827B2 - Active matrix liquid crystal display manufacturing method - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は薄膜トランジスタ(以下、TFTともいう)を画素用スイッチング素子およびCMOS駆動回路用トランジスタとして用いた駆動回路一体型のアクティブマトリクス液晶ディスプレイ(Active Matrix Liquid Crystal Display 、以下AMLCDともいう)およびその製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図17〜18はたとえば特開平4−286368号公報に記載された従来のCMOS駆動回路の製法と特開平5−275450号公報に記載されたオフセット構造TFTの製法を用いてCMOS駆動回路と画素部スイッチング素子用のオフセット構造TFTを形成するための製法を示す断面図である。図17〜18において1は絶縁性基板、2はチャネル半導体膜として用いるPoly−Si膜、3はゲート絶縁膜、4はゲート電極として用いるリン(以下、Pという)を高濃度に含有したソース/ドレイン領域となるn+Poly−Si、5a〜5gはホトレジスト、16、26はPイオンを高濃度にイオン注入したソース/ドレイン領域となるn+Poly−Si、27、37はホウ素(以下、Bという)イオンを高濃度にイオン注入したp+Poly−Siである。ここで、画素部のスイッチング素子用のnチャネルTFT10はオフセット構造を取り、CMOS駆動回路用のn型およびp型TFTはオフセット構造を取らない一般的なプレーナ構造TFTである。
【0003】
本構造のTFTの製法について述べる。チャネルとして用いる半導体層Poly−Si膜2を絶縁性基板1上に成膜後、ホトレジスト5aを形成し(図17(a)参照)パターニングしTFTの島を形成する。ついで、熱酸化などの方法でゲート絶縁膜3を形成する(図17(b)参照)。
【0004】
つぎにゲート電極となるn+Poly−Si膜4を成膜する(図17(c)参照)。
【0005】
つぎに図18(d)に示すように、画素部のスイッチング素子用のオフセット構造TFTを形成するために、画素部のスイッチング素子用TFT10上にのみゲート電極パターンをホトレジスト5bで形成する。このときCMOS用TFT上はホトレジスト5cで覆いこの部分のn+Poly−Si膜のパターニングは行わない。オフセット構造を作製するためにはたとえばSF6ガスでn+Poly−Si膜をエッチングする際に膜厚方向のドライエッチングが完了後、追加のオーバーエッチングを行うことにより形成し、図に示すようなひさし構造のゲート電極14を実現する。ついで、イオン注入法でPを注入することによりPを高濃度にドープしたn+Poly−Si 16を形成する。このとき、レジストのひさしの下部はイオン注入されないために、オフセット構造を実現できる。
【0006】
つぎにホトレジスト5b、5cを剥離後、図18(e)に示すように、CMOS駆動回路部のゲート電極形成のためにホトレジスト5dを形成し、n+Poly−Si膜をエッチングしゲート電極24、34を形成する。このとき、画素部スイッチング素子用のオフセット構造TFT10上はホトレジスト5eで覆う。ゲート電極を形成後Bをイオン注入することによりBを高濃度にドープしたp+Poly−Siからなるソース/ドレイン領域27、37を形成し、p型のTFT30を実現する。
【0007】
つぎに図18(f)に示すように、画素部のオフセット構造TFT10およびCMOS駆動回路のp型TFT30上にホトレジスト5f、5gをそれぞれ形成したのち、Pを高濃度にイオン注入し、n+Poly−Siからなるソース/ドレイン領域26を形成する。これにより、CMOS駆動回路用のn型TFT20を作製する。
【0008】
つぎにホトレジスト5f、5gを剥離することにより、図18(g)に示すような画素スイッチング素子用のオフセット構造Poly−Si TFTおよびCMOS駆動回路の基本構造を実現できる。この後、ソース/ドレイン電極の形成などを行う。
【0009】
つぎに動作について説明する。画素部スイッチング用素子としてはオフセット構造Poly−Si TFTを用いている。画素部のスイッチング素子として用いるばあい、オフ電流の低減が重要となる。一般的には、10−11A程度以下にすることが望ましい。しかし、オフ状態のPoly−Si TFTは結晶粒界に存在する欠陥準位が関与し、ドレイン領域でフィールド エミッション(Fieldemission)電流が流れオフ電流が上昇し、オフ電流を前記値以下に低減することは難しい。このため、ゲート電極の両側に図18に示すようなオフセット領域を設け、ドレイン領域の電界を低減しオフ電流の低減を図っている。
【0010】
一方、CMOS駆動回路領域においてはオフ電流は10−9A程度であっても許容できるが、高速動作を実現するためには高い電界効果移動度(つまり高いオン電流)が必要となる。しかし、オフセット領域はTFTのオン時には直列抵抗となるために、電界効果移動度の低下をひき起こす。このため、CMOS駆動回路にはオフセット構造ではないコンベンショナルなプレーナ型のPoly−Si TFTを作製している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来の製法を用いて、画素部のスイッチング素子用のオフセット構造TFTとCMOS駆動回路を形成するばあい、図18に示すような基本的なTFT構造を実現するために、少なくとも4回の写真製版工程と3回のドライエッチング工程が必要である。このため、製造工程が長くなるという問題がある。また、CMOS駆動回路部がコンベンショナルなプレーナ型TFTで形成されているため、電源電圧を高くするとTFTのドレイン部で高電界がかかり、ドレイン電流が極端に増加するという問題がある。このため、CMOSトランジスタに印加できる電源電圧が20V以下に制限され、液晶の駆動のために、画素部のスイッチング素子用TFTに印加できるゲート電圧およびソース電圧は制限をうける。
【0012】
本発明は、このような問題を解消するためになされたもので、駆動回路一体型のAMLCDの一方の基板に形成されるTFTの製造工程を短縮するとともに高い電源電圧を使用できるCMOS駆動回路を有するAMLCDおよびその製法を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明のアクティブマトリクス液晶ディスプレイの製法は、絶縁性基板上に、マトリクス状に設けられたスイッチング素子としての画素部の薄膜トランジスタおよび該画素部の薄膜トランジスタを駆動するCMOSを有するCMOS駆動回路が少なくとも形成されたTFT基板と、絶縁性基板に少なくとも対向電極が形成された対向電極基板とにより液晶材料が挟持された駆動回路一体型アクティブマトリクス液晶ディスプレイの製法であって、
前記画素部の薄膜トランジスタおよびCMOSを構成する第1導電型および第2導電型の薄膜トランジスタの形成を
(a)前記画素部の薄膜トランジスタ、および前記CMOS駆動回路の第1導電型および第2導電型薄膜トランジスタを形成する場所の絶縁製基板上にチャネル用半導体膜と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極用薄膜を順次形成し、その上部にゲート電極用薄膜を微細加工するためにホトレジストを形成する工程と、
(b)該ホトレジストをマスクとしてゲート電極用薄膜をエッチングすることにより前記ホトレジストより幅細のゲート電極を形成する工程と、
(c)前記ホトレジストをマスクとしてソース/ドレイン領域に高濃度に第1導電型不純物をイオン注入し、前記3種類の薄膜トランジスタをすべて第1導電型オフセット構造の薄膜トランジスタとする工程と、
(d)前記ホトレジストを剥離後、少なくとも画素部の薄膜トランジスタおよびCMOS駆動回路の第1導電型薄膜トランジスタ上をホトレジストで覆い第2導電型不純物を前記第1導電型不純物の活性化後の活性化率を考慮した実効濃度以上にイオン注入しCMOS駆動回路用の第2導電型薄膜トランジスタを形成する工程
とを少なくとも含む方法により行うことを特徴とする。
【0017】
前記(d)の工程の代りに
(e)前記ホトレジストを剥離後第1導電型不純物を低濃度にイオン注入し前記3種類の薄膜トランジスタのすべてを第1導電型LDD構造の薄膜トランジスタとする工程と、
(f)少なくとも画素部の薄膜トランジスタおよびCMOS駆動回路の第1導電型薄膜トランジスタの形成場所をホトレジストで覆い第2導電型不純物を前記第1導電型不純物の活性後の活性化率を考慮した実効濃度以上にイオン注入しCMOS駆動回路用第2導電型薄膜トランジスタを形成する工程
を用いれば、画素部の薄膜トランジスタおよびCMOS駆動回路の第1導電型薄膜トランジスタにオフセット構造の代りにLDD構造を形成でき、画素部薄膜トランジスタのオフ電流を低減できるとともにCMOS駆動回路の電源電圧を高くすることができる。
【0018】
また、前記アクティブマトリクス液晶ディスプレイの基板に画素部の薄膜トランジスタとCMOS駆動回路のn型およびp型の薄膜トランジスタの形成を、
(g)絶縁性基板上に半導体膜を形成し、該半導体膜上にゲート絶縁膜を介してゲート電極用薄膜を全面に形成する工程と、
(h)前記CMOS駆動回路用薄膜トランジスタの内の第2導電型薄膜トランジスタ形成領域をホトレジストによりマスクし、CMOS駆動回路用薄膜トランジスタの内の第1導電型薄膜トランジスタおよび画素部の第1導電型薄膜トランジスタ上の前記ゲート電極用薄膜を等方性エッチングによりパターン化して前記ホトレジストよりも狭いゲート電極を形成する工程と、
(i)前記ホトレジストをマスクとしてCMOS駆動回路用薄膜トランジスタの内の第1導電型薄膜トランジスタおよび画素部の第1導電型薄膜トランジスタの前記半導体膜中に第1導電型不純物をイオン注入して、チャネルとのあいだにオフセットする領域を有するソース/ドレイン領域を形成する工程と、
(j)前記ホトレジストを取り除く工程と、
(k)CMOS駆動回路用薄膜トランジスタの内の第1導電型薄膜トランジスタおよび画素部の第1導電型薄膜トランジスタ形成領域をホトレジストによりマスクし、CMOS駆動回路用薄膜トランジスタの内の第2導電型薄膜トランジスタ上の前記ゲート電極用薄膜をパターン化してゲート電極を形成する工程と、
(l)前記ホトレジストをマスクとしてCMOS駆動回路用薄膜トランジスタの内の第2導電型薄膜トランジスタの前記半導体膜中に第2導電型不純物をイオン注入してソース/ドレイン領域を形成する工程
とを少なくとも含む方法により行うこともできる。このばあい、工程(l)での第2導電型薄膜トランジスタへの第2導電型不純物イオン注入量を少なくでき、スループットを高くできる効果がある。
【0019】
前記(j)工程と(k)工程とのあいだに
(m)前記ゲート電極をマスクとしてCMOS駆動回路用薄膜トランジスタの内の第1導電型薄膜トランジスタおよび画素部第1導電型薄膜トランジスタの半導体層中に前記イオン注入による第1導電型不純物の濃度よりも低い濃度で第1導電型不純物をイオン注入する工程
が付加されているときは、簡単にLDD構造を形成できるため、好ましい。
【0020】
CMOS駆動回路用薄膜トランジスタを構成する第1導電型薄膜トランジスタと第2導電型薄膜トランジスタの内の少なくともどちらか一方のチャネル半導体膜に、ソース/ドレイン領域と反対の導電特性を示す不純物元素が低濃度にドーピングされているときは、トランジスタのしきい値を制御できるため好ましい。
【0021】
前記画素部の薄膜トランジスタおよびCMOS駆動回路用第1導電型薄膜トランジスタの前記チャネル用半導体膜に第2導電型不純物が低濃度にドープされていることはトランジスタのしきい値を制御できるため好ましい。
【0022】
前記CMOS駆動回路用第2導電型薄膜トランジスタへの第2導電型不純物のイオン注入の際に第2導電型不純物の入射角を20度以上傾け斜め注入により行う工程も含めることが、トランジスタのオフ電流を低減できるため好ましい。
【0023】
さらに、前記ゲート電極用薄膜として第1導電型不純物をドープしたPoly−Siを用いる場合、成膜後に該ゲート電極の表面にCMOS駆動回路用第2導電型薄膜トランジスタを製作するためにゲート電極内の第1導電型不純物濃度とイオン注入する第1導電型の不純物濃度の和が、イオン注入した第2導電型不純物濃度以上になるように第1導電型不純物をあらかじめゲート電極にイオン注入するのが、ゲート電極の抵抗値を低減するため好ましい。
【0024】
絶縁性基板として、透明基板の少なくとも一部にMo、W、Ta、Ti、またはNiの高融点金属あるいはそのシリサイドからなる遮光膜を施したものを用いるのは、従来の半導体装置を改造することなく透明の絶縁性基板を用いて薄膜トランジスタを作製できて好ましい。
【0025】
【作用】
本発明のAMLCDによれば、画素部のTFTと該画素部のTFTと同じ導電型のTFTにオフセット構造またはLDD構造のTFTを用いているため、画素部のTFTのオフ電流を10−11A程度以下に低減できるとともに、CMOS駆動回路に高い電源電圧を使用することができ、高速動作を実現することができる。
【0026】
また本発明のAMLCDの製法によれば、画素部のTFTと該画素部のTFTと同じ導電型のTFTとを同一工程で形成しているため、従来と比較して写真製版工程を1回、イオン注入工程を1回それぞれ減らすことができ、さらに請求項2〜3記載の発明ではエッチング工程を1回減らすことができる。
【0027】
【実施例】
つぎに本発明のAMLCDおよびその製法について図面を参照しながら説明する。
【0028】
AMLCDは、ガラス、プラスチックスなどの絶縁性基板に少なくとも画素部のTFTおよび画素電極がマトリクス状に形成され、各画素間を縦横にマトリクス状に設けられたソース配線とゲート配線などの信号線が設けられるとともに、各画素部のTFTを駆動するn型TFTおよびp型TFTを含むCMOS駆動回路が形成され、さらに配向膜などが設けられた一方の基板であるTFT基板と、同様の絶縁性基板に少なくとも対向電極が設けられ、他に配向膜やブラックマスク、カラーフィルタなどが必要に応じて設けられた他方の基板である対向電極基板とが一定間隙を保持して周囲で貼着され、その間隙に液晶材料が注入され、その両側に偏光板が配置されるとともにバックライトなどが設けられることにより形成されている。
【0029】
本発明のAMLCDは前記TFT基板に設けられる画素部のTFTとCMOS駆動回路のTFTの構造およびその製法を改良したもので、構造としては画素部のTFTと該画素部のTFTと同じ導電型のCMOS駆動回路のTFTの両方をオフセット構造またはLDD構造としたことに特徴がある。また製法については、画素部のTFTと該画素部のTFTと同じ導電型のCMOS駆動回路のTFTを同一工程で形成することにより写真製版工程およびエッチング工程の工程数を削減したことに特徴がある。
【0030】
AMLCDの他の部分の構造および製法は従来と同様であり、TFT基板側のTFTの構造および製法についてのみ、以下に具体的実施例により説明する。
【0031】
[実施例1]
図1〜2は本発明のAMLCDの製法の一実施例のTFT部の製造工程を示す図である。図1〜2において1は絶縁性基板、2はチャネル用半導体膜として用いるPoly−Si膜、3はゲート絶縁膜、4はゲート電極として用いるPを高濃度に含有したn+Poly−Si、5(5a、5b、5c)はホトレジスト、16、26、36はPイオンを高濃度にイオン注入したソース/ドレイン領域で、たとえばn+Poly−Si、37はBイオンを高濃度にイオン注入したソース/ドレイン領域で、たとえばp+Poly−Siである。ここで、画素部のスイッチング素子用のn型TFTおよびCMOS駆動回路用のn型TFTはオフセット構造で形成され、CMOS駆動回路用のp型TFTはオフセット構造とされない一般的なプレーナ構造TFTである。
【0032】
本構造の半導体装置の製法について説明する。チャネルとして用いる半導体膜Poly−Si膜2を絶縁性基板1上にたとえば減圧CVD法、プラズマCVD法、常圧CVD法などを用いて成膜後、ホトレジスト5aを形成し(図1(a)参照)ドライエッチングを行い、Poly−Si島を形成する。Poly−Si膜の形成法としてはアモルファスSi(以下、a−Siという)膜をプラズマCVD法、減圧CVD法、常圧CVD法などで成膜後、550℃以上で結晶化を行う固相成長法やアモルファスSiやPoly−Siを形成後レーザーアニールを行うレーザーアニール法などでもよい。ついで、熱酸化法、減圧CVD法、常圧CVD法、ECRプラズマCVD法、プラズマCVD法などの方法およびそれらの組合せでゲート絶縁膜3を形成する(図1(b)参照)。
【0033】
つぎにゲート電極となるn+Poly−Siなどからなるゲート電極用薄膜4をたとえば減圧CVD法で成膜する(図1(c)参照)。
【0034】
つぎに図2(d)に示すように、画素部のスイッチング素子用TFT10およびCMOS駆動回路用TFT20、30のゲート電極形成のためにホトレジスト5bを形成後、たとえばSF6ガスを用いてn+Poly−Siからなる薄膜4をエッチングし、ゲート電極14、24、34のパターンを形成する。このとき、n+Poly−Siからなる薄膜4のドライエッチング完了を704nmのフッ素ラジカルをモニターして判断後、オーバーエッチングを所定の時間行うことによりn+Poly−Siからなる薄膜4にサイドエッチングを発生させゲート電極14、24、34の幅をホトレジスト幅より細くし、その結果ホトレジストを用いてゲート電極14、24、34にひさし構造を形成する。また、ゲート電極として金属を用いそれをたとえばウエットエッチング法でオーバーエッチングし、ひさし構造を形成してもよい。
【0035】
こののち、Pイオンを注入しPを高濃度にドープしたn+Poly−Si膜からなるソース/ドレイン領域16、26、36を形成する。
【0036】
なお、前記実施例では、Siからなるゲート電極14、24、34のドライエッチングガスとしてSF6を主成分とするガスを用いたが、CF4、NF3、Cl2等を主成分とする等方性ドライエッチングガスを用いてもよい。
また、ひさし構造を形成するためのゲート電極材料およびそのエッチング材料として以下の組み合わせを用いてもよい。すなわち、W、WSix、Mo、MoSixを主成分とする金属をゲート電極材料として用いた場合はCF4およびCF4+O2を主成分としたガス、Al、Crを主成分とする金属をゲート電極材料として用いた場合はCl2+BCl3を主成分としたガス、Taを主成分とする金属をゲート材料として用いた場合はCF4やCF4+O2を主成分としたガス、Cuを主成分とする金属をゲート材料として用いた場合はCl2+N2を主成分としたガスを用いてもよい。
また、Siと前記材料をそれぞれ単独で用いるのみならず、それらを組み合わせて多層化して用いてもよい。
【0037】
ついで、図2(e)に示すように、画素部スイッチング素子用TFT10およびCMOS駆動回路用n型TFT20上にホトレジスト5cを形成後Bをイオン注入し、CMOS駆動回路用p型TFT30にBを高濃度にドーピングしたp+Poly−Si層を形成し、ソース/ドレイン領域37とする。このときイオン注入するBの量は図2(d)でイオン注入を行ったPの量を活性化後の活性化率を加味した実効濃度において上回るように設定することが望ましい。すなわち、活性化後の活性化率とは膜中の不純物の総量の中でキャリアを放出した不純物の割合を意味し、活性化後で半導体が希望する導電型となっていることが望ましい。
【0038】
つぎにホトレジスト5cを剥離することにより、図2(f)に示すように、画素用スイッチング素子としてのn型オフセット構造TFT10、CMOS駆動回路用n型オフセット構造TFT20、CMOS駆動回路用p型TFT30を形成できる。この方法では、2回のドライエッチング工程と3回の写真製版工程で画素スイッチング素子用オフセット構造TFT10とCMOS駆動回路用n型およびp型TFT20、30を形成できる。
【0039】
また前記実施例でn型不純物としてPを用いたがヒ素(以下、Asという)であってもよい。
【0040】
つぎに本実施例の半導体装置の動作について説明する。画素部スイッチング用素子としてはオフセット構造Poly−SiからなるTFT10を用いている。画素部のスイッチング素子として用いるばあいオフ電流の低減が重要となる。一般的には、10−11A程度以下が望ましい。しかし、オフ状態のPoly−SiからなるTFTは結晶粒界に存在する欠陥順位が関与し、ドレイン領域でフィールド エミッション(Field emission)電流が流れ、オフ電流を前記値以下に低減することは難しい。このため、ゲート電極の両側に図2(f)のTFT10、20に示すようなオフセット領域19、29を設けドレイン領域16、26の電界を低減しオフ電流の低減を図っている。
【0041】
CMOS駆動回路領域においてはn型TFT20にオフセット構造を採用したため、さきに述べたようにこの部分が直列抵抗として作用しオン電流の低減が発生する可能性がある。この課題に対しては、オフセット長の最適化とPoly−Si材料特性の最適化により解決している。オフセット長はさきに述べたゲート電極14、24のn+Poly−Si膜のサイドエッチング法を用いることにより正確に制御できる。実際のTFTにおいては0.3〜2.0μm程度のオフセット長を用いる。また、オン電流の向上のためにはオフセット部の直列抵抗低減、具体的にはPoly−Siの材料特性改善が必要である。このためには、水素化処理によりPoly−Siの材料特性改善を行う。図8に水素化処理前後におけるオフセット構造TFTのオン電流のオフセット長依存性を示す。図8に示されるように、水素化処理によりTFTのドレイン電流が大幅に増加する。この水素化処理は、高効率で行うためにECR(Electron cyclotron resonance)プラズマを用い水素プラズマを発生させてこれを利用する。水素化処理としては、通常の平行平板高周波プラズマCVD法や水素のイオン注入法、プラズマCVD法などで成膜したSiNxをアニール処理し、それより水素供給する方法であってもよい。また、Poly−Si形成後にたとえば950℃以上の高温で熱処理を行った方がPoly−Si膜の材料特性が改善され、オン特性が向上する。また、このPoly−Si膜改善のための熱処理はゲート絶縁膜形成のために熱酸化法を用いるばあいはこれと同時に行ってもよい。この熱処理温度は、少なくとも700℃程度以上が望ましい。
【0042】
また、図2(e)でCMOS駆動回路用p型TFT30を形成するために、Bをイオン注入し高濃度p+Poly−Siからなるソース/ドレイン領域37を実現している。Bを注入するとCMOS駆動回路用p型TFT30のゲート電極として用いているn+Poly−Si膜34にもBは同時に注入される。このため、ゲート電極中のPは注入されたBにより補償され、膜中の実効的なキャリア濃度が低下し、ゲート電極の抵抗値が増加する。また、B濃度がP濃度より多くなるとゲート電極がp型となりTFTのしきい値電圧Vthが大幅に増加するという問題も生じる。このため、少なくとも膜中に注入されたB濃度よりゲート電極中のP濃度が活性化後の活性化率も加味した実効濃度において高くなるようにプロセスを設定しておくことが必要である。
【0043】
[実施例2]
実施例1ではCMOS駆動回路用p型TFT30を形成するために、図2(e)で示したように、Bをイオン注入し高濃度のp+Poly−Siからなるソース/ドレイン領域37を実現している。Bを注入するとCMOS駆動回路用p型TFT30のゲート電極として用いている、たとえばn+Poly−Si膜からなるゲート電極34にもBは同時に注入される。このため、ゲート電極中のPは注入されたBにより補償され、膜中の実効的なキャリア濃度が低下し、ゲート電極の抵抗値が増加する。また、B濃度がP濃度より多くなるとゲート電極がp型となりTFTのしきい値電圧Vthが大幅に増加するという問題も生じる。
【0044】
本実施例では、図1(c)のゲート電極n+Poly−Si膜成膜後に図3に示すように、n+Poly−Si膜表面にPをイオン注入する。このとき注入するPの濃度は、(ゲート電極中のPの濃度+注入するPの濃度)>(図2(e)で注入するBの濃度)となるように設定する。これにより図2(e)で注入されるBでゲート電極のn+Poly−Si膜中のP濃度が補償され、キャリア濃度が実効的に低減するのを防ぐ。
【0045】
本実施例によれば、ゲート電極中のP濃度をBにより補償される量を考慮して増加させておく必要はなくなる。
【0046】
なお、前記実施例でn型不純物としてPを用いたがAsであってもよい。
【0047】
[実施例3]
つぎに本発明の半導体装置の製法の第3の実施例を図1〜2および図4を参照して説明する。
【0048】
18、28、38はPイオンを低濃度にイオン注入したn−Poly−SiからなるLDD領域で、他の符号は実施例1の図1〜2と同じである。ここで、画素部のスイッチング素子用のn型TFT10およびCMOS駆動回路用のn型TFT20はLDD(Lightly Doped Drain)構造を取り、CMOS駆動回路用のp型TFT30はLDD構造を取らない一般的なプレーナ構造TFTである。
【0049】
つぎに本実施例の半導体装置の製法について説明する。
【0050】
まず実施例1と同様に、図1(a)〜図2(d)に示されるように、絶縁性基板1上にチャネル用半導体層2の島、ゲート絶縁膜3、ゲート電極4を形成し、ひさし構造のホトレジスト5bをマスクとしてPイオンを注入しPを高濃度にドープしたn+Poly−Si膜からなるソース/ドレイン領域16、26、36を形成する。
【0051】
つぎにホトレジスト5bを剥離後図4(e)に示すように、Pイオンを低濃度、たとえば1×1016〜8×1018cm−3程度にイオン注入(ライトドープ)しLDD領域18、28、38を形成する。このときのイオンのドープ量は、1×1011〜8×1013cm−2程度である。
【0052】
ついで、図4(f)に示すように、画素部スイッチング素子用TFT10およびCMOS駆動回路用n型TFT20にホトレジスト5cを形成後Bをイオン注入し、CMOS駆動回路用p型TFT30にBを高濃度にドーピングしたp+Poly−Si層を形成しソース/ドレイン領域37とする。このとき、イオン注入するBの量は図2(d)でイオン注入を行ったPの量を上回るように設定することが望ましい。
【0053】
つぎに、ホトレジスト5cを剥離することにより、図4(g)に示すように、画素用スイッチング素子としてのn型LDD構造TFT10、CMOS駆動回路用n型LDD構造TFT20、CMOS駆動回路用p型TFT30を形成できる。
【0054】
なお、前記実施例でn型不純物としてPを用いたがAsであってもよい。基本動作は実施例1で述べた通りである。
また、前記実施例ではLDD領域を形成するライトドープのためのイオン注入を真上等の上方から行っているが、これを例えば20度以上の斜めから注入する斜め注入を用いて行ってもよい。また、斜め注入と真上等の上方からの注入を併用して行ってもよい。これにより、n型TFTのリーク電流をより効果的に抑制できる。
【0055】
本実施例によれば、画素スイッチング素子用TFT10およびCMOS駆動回路用n型TFT20のゲート電極14、24の両側にLDD領域18、28を形成したことにより、TFTのオン時におけるLDD領域の抵抗値がオフセット領域のばあいに比べ低減できオン電流を向上させることができる。この結果CMOS駆動回路の駆動周波数を向上することができる。
【0056】
[実施例4]
つぎに本発明の第4の実施例を図5〜6を参照して説明する。図5において、12b、22bはBをライトドープしたチャネルとして用いる、たとえばp−Poly−Siからなる半導体膜、他の符号は実施例1および実施例3と同じである。ここで、画素部のスイッチング素子用のn型TFT10およびCMOS駆動回路用のn型TFT20はLDD構造を取り、CMOS駆動回路用のp型TFT30はオフセット構造やLDD構造を取らない一般的なプレーナ構造TFTである。
【0057】
本構造のTFTの製法について述べる。実施例1と同様に、チャネルとして用いる半導体層Poly−Siなどからなるチャネル用半導体膜2を絶縁性基板1上にたとえば減圧CVD法を用いて成膜後、ホトレジスト5aを形成後ドライエッチングを行いPoly−Si島を形成する。Poly−Si膜の形成法としてはa−SiをプラズマCVD法、減圧CVD法、常圧CVD法などで成膜後、550℃以上で結晶化を行う固相成長法やa−SiやPoly−Siを形成後レーザーアニールを行うレーザーアニール法などでもよい。ついで、熱酸化法、減圧CVD法、常圧CVD法などの方法でゲート絶縁膜3を形成する(図5(a)、(b)参照)。ここまでは実施例1と同じである。
【0058】
つぎにCMOS駆動回路用p型TFT30の形成用島領域にホトレジスト5bを形成後、画素部スイッチング素子用n型TFT10部およびCMOS駆動回路用n型TFT20部にしきい値電圧(Vth)制御用のBなどのp型不純物をイオン注入する。この注入量は1×1011〜8×1013cm−2の比較的量の少ないライトドープとする(図5(c)参照)。
【0059】
また、CMOS駆動回路用p型TFT30部にもしきい値電圧制御用の不純物をライトドープする工程を追加してもよい。このばあいは、画素スイッチング素子用n型TFT10部および、CMOS駆動回路用n型TFT20部上にホトレジストを形成しp型TFT30部のしきい値電圧制御用の不純物原子がそれらのTFTに注入されるのを防ぐ。
【0060】
また、画素部スイッチング素子用n型TFT10部およびCMOS駆動回路用n型TFT20部のしきい値電圧Vth制御用のBの注入はゲート絶縁膜3の形成前で、CMOS駆動回路用p型TFT30部上にホトレジストを形成後、画素部スイッチング素子用n型TFT10部およびCMOS駆動回路用n型TFT20部にBをイオン注入してもよい。このばあい、ゲート絶縁膜3はホトレジストを剥離後熱酸化法、減圧CVD法、常圧CVD、ECRプラズマCVD、プラズマCVD法などの方法およびこれらの組合せで形成する。
【0061】
つぎにゲート電極となる、たとえばn+Poly−Siからなるゲート電極用薄膜4をたとえば減圧CVD法による成膜で形成する(図6(d)参照)。
【0062】
ついで図6(e)に示すように、画素部のスイッチング素子用TFT10部およびCMOS駆動回路用TFT20、30のゲート電極形成のためにホトレジスト5cを形成後、たとえばSF6ガスを用いてn+Poly−Si膜をエッチングし、ゲート電極14、24、34のパターンを形成する。このとき、実施例1と同様に、n+Poly−Si膜のドライエッチング完了を704nmのフッ素ラジカルをモニターして判断後、オーバーエッチングを所定の時間行うことによりn+Poly−Si膜にサイドエッチングを起させ、その結果ホトレジストを利用してゲート電極14、24、34にひさし構造を形成する。また、ゲート電極として金属を用いそれをたとえばウエットエッチング法でオーバーエッチングし、ひさし構造を形成してもよい。こののち、Pイオンを注入し、Pを高濃度にドープしたn+Poly−Si膜からなるソース/ドレイン領域16、26、36を形成する。
【0063】
つぎにホトレジスト5cを剥離後図6(f)に示すように、Pなどのn型不純物を低濃度にイオン注入(ライトドープ)し、LDD領域18、28、38を形成する。このときのイオンのドープ量は、1×1011〜8×1013cm−2程度で、図5(c)で画素部スイッチング素子用TFT10部およびCMOS駆動回路n型TFT20部に行ったしきい値電圧制御用のBのライトドープ量を活性化後に活性化率を考慮した実効濃度で上回る量に設定することが望ましい。
【0064】
ついで、図6(g)に示すように、画素電極スイッチング素子用TFT10部およびCMOS駆動回路用n型TFT20部上にホトレジスト5dを形成後Bをイオン注入し、CMOS駆動回路用p型TFT30部にBを高濃度にドーピングしたp+Poly−Si層を形成しソース/ドレイン領域37とする。このときイオン注入するBの量は図6(e)でイオン注入を行ったPの量を活性化後に活性化率を考慮した実効濃度で上回るように設定することが望ましい。
【0065】
つぎにホトレジスト5dを剥離することにより、図6(h)に示すように、画素用スイッチング素子用LDD構造n型TFT10、CMOS駆動回路用n型LDD構造TFT20、CMOS駆動回路用p型TFT30を形成できる。
【0066】
なお、前記実施例でn型不純物としてPを用いたがAsであってもよい。
【0067】
本実施例のTFTの基本動作は実施例1で述べた通りである。本実施例では、画素部スイッチング素子用TFT10およびCMOS駆動回路用n型TFT20のチャネル部にBをライトドープしている。これにより両TFT10、20のしきい値電圧Vthを正の方向に増加させることができる。このため、ゲート電圧0Vにおけるドレイン電流が低下し、とくにCMOS駆動回路に適用するばあい、インバーターの伝達特性が改善される。入力電圧(Vin)が0Vにおいてn型TFTのリーク電流による出力電圧(Vout)の低減を防止できる。また、本実施例ではチャネル部のライトドープと合わせて画素スイッチング素子用TFT10およびCMOS駆動回路用n型TFT20のゲート電極の両側にLDD領域18、28を形成したことにより、TFTのオン時におけるLDD領域18、28の抵抗値がオフセット領域のばあいに比べ低減し、オン電流を向上させることができ、この結果CMOS駆動回路の駆動周波数を向上させることができる。
【0068】
[実施例5]
実施例1〜4においてCMOS駆動回路用p型TFTの形成のためにBのイオン注入を行っている。このイオン注入方法として図7に示すように、斜めよりBイオンを低濃度に注入するいわゆる斜め注入を行ったのち(図7(a)参照)に、高濃度のイオン注入を通常の方法で行ってもよい(図7(b)参照)。この斜め注入は入射角を表面の法線方向に対し20度以上傾けて行う。
また、この斜め注入は高濃度のイオン注入を通常の真上等の上方からのイオン注入を行った後でもよい。
【0069】
この方法により、ゲート電極の下部にオーバーラップLDD構造を形成できるため、CMOS駆動回路用p型TFT30のソース/ドレイン電極37に電圧を印加した際のドレイン電圧耐圧を向上でき、CMOS駆動回路の電源電圧をさらに増加でき、たとえばインバーター回路の出力電圧を向上できる利点がある。
【0070】
[実施例6]
実施例1〜5では画素スイッチング素子用TFTとしてn型オフセットTFTを用いるばあいについて示したが、画素部スイッチング素子用TFTとしてp型TFTを用いてもよい。このばあい、基本的な形成方法は実施例1〜5、図1〜7に示したものと同様であるが、Pをイオン注入している箇所はその代りにBをイオン注入し、Bをイオン注入している箇所はその代りにPをイオン注入する。また、実施例の説明においてBをPと、PをBと読み変える。ただし、ゲート電極に関する記述は変更しない。
【0071】
実施例4(図5〜6)のばあいにおいて、図5(c)のしきい値電圧Vth制御用のBのライトドープはCMOS駆動回路用n型TFT20部にのみ行い、この部分はBをPと読み変えずにそのままBをイオン注入してもよい。
【0072】
前記実施例でn型不純物としてPを用いたがAsであってもよい。
【0073】
[実施例7]
実施例1〜6においてゲート電極としてn+Poly−Siからなる薄膜を用いたが、ゲート電極としてp+Poly−Siからなる薄膜を用いてもよい。このばあいも他の構造は実施例1〜6と同じである。
【0074】
[実施例8]
実施例1〜7において、各々のTFTに1トランジスタは1ゲート電極からなるシングルTFTを用いているが、画素部およびCMOS駆動回路に用いる各TFTとして実施例1〜7の各トランジスタのソース/ドレイン間に2個以上のゲート電極が存在するように2個以上のTFTを直列に接続したものであってもよい。このばあいも他の構造は実施例1〜7と同じである。
【0075】
[実施例9]
実施例1において、図2(d)に示した工程の代わりに図9に示す工程を用いてもよい。すなわち、図9(a)に示したゲート電極形成時のひさし構造を実施例P19のSF6ガスのオーバーエッチング法で作製後、ゲート絶縁膜3を例えばCHF3等の異方性エッチングガスを用いてエッチングし、図9(b)の構造を作製する。この後、ソース/ドレイン領域16、26、36を形成するためにイオン注入を行う。
この構造では、ゲート絶縁膜3をPをイオン注入する領域から取り除いているため、イオン注入する際の加速電圧を低減することができ、イオン注入装置の構造を簡素化できる。
なお、前記実施例9の内容を実施例2に適用してもよい。また、以下の実施例11、12に適用してもよい。
【0076】
[実施例10]
実施例3において、図2(d)および図4(e)で示したLDD構造TFTの作製方法の代わりに図10に示した方法を用いてもよい。すなわち、図10(a)に示したゲート電極形成時のひさし構造をSF6ガスのオーバーエッチング法で作製後、ゲート絶縁膜3を例えばCHF3等の異方性エッチングガスを用いてエッチングし、図10(b)の構造を作製する。この後、ソース/ドレイン領域16、26、36を形成するためにイオン注入を行う。ついで、図10(c)のように、ホトレジスト5bを剥離後、Pを1×1011〜8×1013cm−2程度の低濃度にイオン注入し、LDD構造18、28、38を作製する。
なお、前記方法で作製したTFT構造を実施例5〜8に示した内容に適用してもよい。
また、本構造は以下の実施例13〜17のCMOS駆動回路作製法においてオフセット構造Poly−Si TFT部分の作製に応用してもよい。
【0077】
[実施例11]
図11〜12は実施例11のTFTアレイの製法を示す工程断面図である。まず、図11(a)に示すように、石英、ガラスなどの絶縁性基板1上にチャネル層としてチャネル用Poly−Si膜2を減圧CVD法を用いて形成し、これをパターニング後熱酸化することにより120nm程度の厚さのゲート絶縁膜3を形成し、さらにゲート電極として用いるPをドープしたSiなどからなるゲート電極用薄膜4を基板全面に成膜する。ここで、Poly−Si膜2の形成方法としては、減圧CVD法により成膜したSi膜を固相成長あるいはレーザーアニールなどの方法により結晶化する方法、またはプラズマCVD法により成膜したSi膜を固相成長あるいはレーザーアニールなどの方法により結晶化する方法などを用いてもよい。また、ゲート絶縁膜3の形成方法は、スパッタ法によりSiO2膜などを成膜する方法、または減圧CVD法によりSiO2膜などを成膜する方法、または常圧CVD法によりSiO2膜などを成膜する方法、または熱酸化法と前記の成膜方法との組み合わせとしてもよい。また、ゲート電極として用いる薄膜としては、PをドープしたSi膜以外に、BまたはAsをドープしたSi膜、アルミニウムまたはアルミニウム合金またはクロムなどの金属薄膜、あるいはモリブデンシリサイドまたはタングステンシリサイドまたはチタンシリサイドなどのシリサイド薄膜を用いてもよい。
【0078】
つぎに、図11(b)に示すように、CMOS駆動回路用TFTの内のp型TFT30形成領域上全体と、CMOS駆動回路用TFTの内のn型TFT20および画素用n型TFT10のゲート電極形成領域上に、ホトレジスト5aを形成する。
【0079】
つぎに、図11(c)に示すように、前記のホトレジスト5aを用いて、ゲート電極として用いるSiなどからなるゲート電極用薄膜4をSF6またはCF4またはNF3またはCl2などを主成分とする等方性エッチングを実現できるガスによりドライエッチングすることにより、ホトレジストよりも0.3〜2.0μm程度狭くパターニングする。
【0080】
なお、ひさし構造を形成するためのゲート電極材料およびそのエッチング材料として以下の組み合わせを用いてもよい。すなわち、W、WSix、Mo、MoSixを主成分とする金属をゲート電極材料として用いた場合はCF4およびCF4+O2を主成分としたガス、Al、Crを主成分とする金属をゲート電極材料として用いた場合はCl2+BCl3を主成分としたガス、Taを主成分とする金属をゲート材料として用いた場合はCF4やCF4+O2を主成分としたガス、Cuを主成分とする金属をゲート材料として用いた場合はCl2+N2を主成分としたガスを用いてもよい。
【0081】
つぎに、図12(d)に示すように、ホトレジスト5aを残したままPあるいはAsなどのn型不純物をイオン注入する。これによりゲート電極14、24に対して前工程のサイドエッチング量に応じて0.3〜2.0μmのオフセット領域19、29を有するn型のソース/ドレイン領域16、26を画素用n型TFT10およびCMOS駆動回路用TFTの内のn型TFT20に形成することができる。この際、ゲート電極14、24上のホトレジスト5aは、イオン注入による不純物がn型TFT10、20のゲート電極14、24の下のゲート絶縁膜3、チャネル領域12、22に侵入することを防ぐ役割も果たす。
【0082】
つぎにホトレジスト5aを取り除いたのち、図12(e)に示すように、CMOS駆動回路用TFTの内のn型TFT20および画素用n型TFT10をホトレジスト5bにより覆い、CMOS駆動回路用TFTの内のp型TFT30のゲート電極34を同じホトレジスト5bを用いてパターニングしたのち、ホトレジスト5bを残したままBなどのp型不純物をイオン注入する。これによりCMOS駆動回路用TFTの内のp型TFTにp型のソース/ドレイン領域37を形成する。この際も、ゲート電極34上のホトレジスト5bは、イオン注入による不純物がp型TFT30のゲート電極34中やゲート電極34の下のゲート絶縁膜3、チャネル領域に侵入することを防ぐ役割を果たす。ここで、p型TFT30のゲート電極34としてはオフセット領域の無い構造を示したが、等方性エッチングによるオフセット構造としてもよい。
【0083】
以上が本実施例によるTFTアレイの製法であるが、これによりオフセット構造を有する画素用n型TFTと、CMOS駆動回路用TFTを同一基板上に形成する際の工程数を低減させることができ、製造コストの削減と高スループットを実現できる。またCMOS駆動回路用TFTの内のn型TFTもオフセット構造とすることにより高い電源電圧を使用できるCMOS駆動回路用TFTを提供することができる。また本実施例によれば、実施例1と異なり、n型TFTに不純物をイオン注入する際にp型TFT30部をマスクしているため、p型TFTへのBなどの不純物の注入量を少なくすることができ、高スループットを実現できる効果がある。
【0084】
[実施例12]
実施例11では画素用にn型TFTを用いた例を示したが、画素用にp型TFTを用いたばあいにおいても、CMOS駆動回路用TFTの内のp型TFTと画素用のp型TFTとをオフセット構造として同時に形成することにより、製造工程を短縮するとともに高い電源電圧を使用できるCMOS駆動回路用TFTを提供することができる。また本実施例のTFTアレイは、実施例11で示した製法において、1回目のイオン注入でp型不純物を、2回目のイオン注入でn型不純物をイオン注入することにより製造することができる。
【0085】
またp型不純物をイオン注入する際に、n型TFTをマスクすることにより、実施例11と同様に、p型TFTへのBなどの不純物の注入量を少なくすることができ、高スループットを実現できる効果がある。
【0086】
[実施例13]
実施例11では画素用のn型TFT10とCMOSの内のn型TFT20にオフセット構造を採用したが、本実施例ではこれらのTFTにLDD構造を採用した例を示す。
【0087】
以下その製法について説明する。実施例11において図12(d)に示したn型不純物のイオン注入までは実施例11と同様に形成し、オフセット構造を有するn型TFT10、20を形成する。
【0088】
つぎにホトレジスト5aを取り除いたのち、図13(a)に示すように、ゲート電極14、24をマスクとしてPあるいはAsなどのn型不純物を低濃度でイオン注入する。この際の加速電圧は、ゲート電極14、24をn型不純物が突き抜けてゲート絶縁膜やチャネル領域12、22へ侵入しないように設定する必要がある。また、このときCMOS駆動回路用TFTの内のp型TFT30形成領域には、ゲート電極として使用するSi薄膜4が残っており、これがマスクの役割を果たしn型不純物がチャネル用Siへ侵入するのを防ぐ。
【0089】
つぎに図13(b)に示すように、CMOSの内のn型TFT20および画素用n型TFT10をホトレジスト5bにより覆い、CMOSの内のp型TFT30のゲート電極34を同じホトレジスト5bを用いてパターニングしたのち、ホトレジスト5bを残したままBなどのp型不純物をイオン注入する。これによりCMOS駆動回路用TFTの内のp型TFT30にp型のソース/ドレイン領域37を形成する。
【0090】
以上が本実施例によるTFTアレイの製法であるが、これによりLDD構造を有する画素用n型TFTと、CMOS駆動回路用TFTを同一基板上に形成する際の工程数を低減させることができ、製造コストの削減と高スループットを実現できる。またCMOS駆動回路用TFTの内のn型TFT20も画素用n型TFT10と同様のLDD構造とすることにより高い電源電圧を使用できるCMOS駆動回路用TFTを提供することができる。さらに本実施例ではLDD構造を採用したことにより、TFTのオン時におけるLDD領域の抵抗値がオフセット領域のばあいに比べて低減できオン電流を向上することができ、CMOS駆動回路用TFTの駆動周波数を向上することができる。さらに実施例3と異なり、n型TFTにLDD構造を形成する際に、p型TFT30部はSi薄膜34で覆われた状態にしているため、p型TFTへのPなどの不純物の侵入を防ぐことができ、p型TFT30へのイオン注入の際のBなどの不純物の注入量を少なくでき、スループットを高める効果がある。
【0091】
[実施例14]
実施例13では画素用にn型TFTを用いた例を示したが、画素用にp型TFTを用いたばあいにおいても、CMOS駆動回路用TFTの内のp型TFTと画素用のp型TFTとをLDD構造として同時に形成することにより、製造工程を短縮するとともに高い電源電圧を駆動周波数を使用できるCMOS駆動回路用TFTを提供することができる。
【0092】
本実施例のTFTアレイは、実施例13で示した製法における3回のイオン注入時に、n型不純物のイオン注入の際にp型不純物を、p型不純物のイオン注入の際にn型不純物をイオン注入することにより製造することができる。
【0093】
本実施例においても実施例13と同様の効果がえられる。
【0094】
[実施例15]
実施例11および実施例13においてはCMOS駆動回路用TFTの内のp型TFTのソース/ドレイン領域37形成のために、Bなどのp型不純物のイオン注入を真上からの注入により行っている。この際のイオン注入の方法としては、図14に示すように、斜め方向からのライトドープのイオン注入を通常の真上等の上方からの注入の前または後に行ってもよい。これによりゲート電極の下部にオーバーラップLDD構造を形成できるため、CMOS駆動回路用TFTの内のp型TFTのソース−ドレイン電極間に電圧を印加した際のドレイン電圧の耐圧を向上することができ、駆動回路の電源電圧を増加し、たとえばインバーター回路の出力電圧を向上できる利点がある。
【0095】
[実施例16]
実施例11および実施例13においてはCMOS駆動回路用TFTの内のn型TFTのソース/ドレイン領域形成のために、PあるいはAsなどのn型不純物のイオン注入を真上からの注入により行っている。この際のイオン注入の方法としては、図15に示すように、斜め方向からのイオン注入を通常の真上等の上方からの注入の前または後に行ってもよい。
【0096】
これによりゲート電極の下部にオーバーラップLDD構造を形成できるため、CMOS駆動回路用TFTの内のn型TFTのソース/ドレイン電極間に電圧を印加した際のドレイン電圧耐圧を向上することができ、駆動回路の電源電圧を増加し、たとえばインバーター回路の出力電圧を向上できる利点がある。
【0097】
[実施例17]
実施例11〜16においてはチャネルドーピングを用いない例を示したが、CMOS駆動回路用TFTの内のp型TFTとn型TFTの少なくともどちらか一方のTFTに、チャネル用Si膜中へソース/ドレイン領域と反対の導電特性を示す不純物元素をゲート電極形成前にイオン注入することにより、TFTのしきい値電圧を制御することができる。これによりCMOS駆動回路用TFTの応答特性を改善することができる。
【0098】
[実施例18]
前記各実施例では、CMOS駆動回路および画素部に用いる薄膜トランジスタは絶縁性基板上に形成している。一般に液晶ディスプレイの作製においては絶縁性基板として透明なガラス基板を用いることが多い。しかし、半導体産業に用いる量産型の成膜装置および化学処理装置においては、基板の搬送などのために赤外線等による透過型のセンサーなどを利用し、光がSiなどの非透明性の基板で遮られるか否かにより基板の存在の有無を判断し、基板位置の検出、基板の移動等の各種の動作を基板に施している場合が多い。このため、透明なガラス基板を用いると、ガラス基板は光を透過するため、この透過型のセンサーが利用できなくなる。
本実施例では従来の半導体装置を改造することなく、透明な絶縁性基板を流用するために、ガラス基板に遮光処理を行うことを特徴とする。
【0099】
以下にその方法について説明する。図16に示すように、透明絶縁性基板100の薄膜トランジスタを形成しない裏面側に、Mo、MoSix(x=1−2.5)、W、WSix(x=1−2.5)、Ta、TaSix(x=1−2.5)、Ti、TiSix(x=1−2.5)、Ni、NiSix(x=1−2.5)等の高融点金属やそのシリサイドからなる遮光膜80を少なくとも一層形成する(図16(a))。ついで、その上にSiO2,Si3N4等の絶縁膜90を少なくとも一層形成する(図16(b))。このようにして透明絶縁性基板100を非透明とした後に通常の薄膜トランジスタの製造工程を行う。工程終了後、これらの遮光膜80等を必要に応じて不要の場所から除去し、元の透明ガラス基板とする。
【0100】
この結果、透明性基板を用いて従来の半導体装置を利用することが可能となり、装置の改造を行うことなしに、前記実施例1〜17に示したように薄膜トランジスタを製造することができる。また、本実施例では遮光膜80として高融点金属やそのシリサイドを用いているため、遮光性に優れている。また、これらの材料はSi系半導体に対し汚染等による悪影響を及ぼすことが比較的少ない。
【0101】
なお、前記実施例では、高融点金属またはそのシリサイドからなる遮光膜80形成後に、絶縁膜90で遮光膜80を保護していたが、絶縁膜90は無くてもよい。
また、前記実施例では薄膜トランジスタ製造前に絶縁性基板の遮光処理を行っているが、必要に応じてトランジスタ製造工程の任意の位置で遮光膜80を作製および除去してもよい。
また、前記実施例では遮光膜80を全面に施したが、必要に応じて例えば、センサー位置に対応する場所にのみ形成しておいてもよい。
また、前記実施例では遮光膜80は薄膜トランジスタが形成される面とは反対側のガラス基板面に形成されていたが、反射型の液晶ディスプレイを作製する等の目的のために、薄膜トランジスタが形成されるガラス基板面に遮光膜80を形成し、それを絶縁膜90等で覆ってもよい。
なお、前記実施例では透過型のセンサーを用いた場合について説明したが、反射型のセンサーを用いてもよい。
また、前記実施例は実施例1〜17に限らず透明絶縁性基板上に半導体回路やTFT等によるディスプレイを形成する際に適用してもよい。
【0102】
【発明の効果】
本発明のアクティブマトリクス液晶ディスプレイ(AMLCD)によれば、TFT基板に設けられるCMOS駆動回路のn型またはp型TFTの一方にもオフセット構造またはLDD構造を採用しているため、CMOS駆動回路の電源に高い電源電圧のものを使用することが可能となり、駆動回路の出力電圧を向上させることができ、画素部のスイッチング素子用TFTの動作領域を広げることができ、高性能のAMLCDがえられる。
【0103】
さらに本発明のアクティブマトリクス液晶ディスプレイ(AMLCD)の製法によれば、CMOS駆動回路のオフセット構造またはLDD構造を形成するTFTを画素部のTFTと同じ導電型のものに適用し、画素部のTFTと該画素部のTFTと同じ導電型のCMOS駆動回路のTFTとを同一工程で形成しているため、写真製版工程を1回、イオン注入工程を1回それぞれ減らすことができ、さらに請求項2〜3記載の発明ではエッチング工程を1回減らすことができ、製造工数を減らすことができる。その結果、製造コストを低下させることができるとともにスループットも向上させることができ、安価なAMLCDをうることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のAMLCDの製法の実施例1のTFT部の製造工程を説明する図である。
【図2】本発明のAMLCDの製法の実施例1のTFT部の製造工程を説明する図である。
【図3】本発明のAMLCDの製法の実施例2のTFT部の一製造工程の説明図である。
【図4】本発明のAMLCDの製法の実施例3のTFT部の製造工程を説明する図である。
【図5】本発明のAMLCDの製法の実施例4のTFT部の製造工程を説明する図である。
【図6】本発明のAMLCDの製法の実施例4のTFT部の製造工程を説明する図である。
【図7】本発明のAMLCDの製法の実施例5のTFT部の製造工程を説明する図である。
【図8】水素化処理前後における電界効果移動度(μ)とオフセット長との関係を示す図である。
【図9】本発明のAMLCDの製法の実施例9のTFT部の製造工程を説明する図である。
【図10】本発明のAMLCDの製法の実施例10のTFT部の製造工程を説明する図である。
【図11】本発明のAMLCDの製法の実施例11のTFT部の製造工程を説明する図である。
【図12】本発明のAMLCDの製法の実施例11のTFT部の製造工程を説明する図である。
【図13】本発明のAMLCDの製法の実施例13のTFT部の製造工程を説明する図である。
【図14】本発明のAMLCDの製法の実施例15のTFT部の製造工程を説明する図である。
【図15】本発明のAMLCDの製法の実施例16のTFT部の製造工程を説明する図である。
【図16】本発明のAMLCDの製法の実施例18のTFT部の製造工程を説明する図である。
【図17】従来のAMLCDのTFT部の製造工程を説明する図である。
【図18】従来のAMLCDのTFT部の製造工程を説明する図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板、2 チャネル用半導体膜、3 ゲート絶縁膜、4 ゲート電極用薄膜、5a、5b、5c、5d ホトレジスト、10 画素部のn型TFT、14、24、34 ゲート電極、16、26 n型ソース/ドレイン領域、
18、28 LDD領域、20 CMOS駆動回路のn型TFT、30 CMOS駆動回路のp型TFT、37 p型ソース/ドレイン領域、80 遮光膜。[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a drive circuit-integrated active matrix liquid crystal display (hereinafter, also referred to as AMLCD) using a thin film transistor (hereinafter, also referred to as a TFT) as a pixel switching element and a transistor for a CMOS drive circuit, and a method for manufacturing the same. Things.
[0002]
[Prior art]
FIGS. 17 and 18 show a CMOS drive circuit and a pixel portion using a conventional method of manufacturing a CMOS drive circuit described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-286368 and a method of manufacturing an offset structure TFT described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-275450. It is sectional drawing which shows the manufacturing method for forming the offset structure TFT for switching elements. 17 and 18, 1 is an insulating substrate, 2 is a Poly-Si film used as a channel semiconductor film, 3 is a gate insulating film, 4 is a source / phosphorus containing a high concentration of phosphorus (hereinafter referred to as P) used as a gate electrode. N to be the drain region+Poly-Si, 5a to 5g are photoresist, 16 and 26 are source / drain regions into which P ions are implanted at a high concentration.+Poly-Si, 27 and 37 are p-type implanted with boron (hereinafter referred to as B) ions at a high concentration.+Poly-Si. Here, the n-
[0003]
A method for manufacturing a TFT having this structure will be described. After a semiconductor layer Poly-Si
[0004]
Next, the gate electrode n+The Poly-Si
[0005]
Next, as shown in FIG. 18D, in order to form an offset structure TFT for the switching element in the pixel portion, a gate electrode pattern is formed of the photoresist 5b only on the
[0006]
Next, after the
[0007]
Next, as shown in FIG. 18F, photoresists 5f and 5g are respectively formed on the
[0008]
Next, by removing the photoresists 5f and 5g, the basic structure of the offset structure Poly-Si TFT for the pixel switching element and the CMOS drive circuit as shown in FIG. Thereafter, source / drain electrodes are formed.
[0009]
Next, the operation will be described. An offset-structure Poly-Si TFT is used as the pixel switching element. When used as a switching element in a pixel portion, reduction of off-state current is important. Generally, 10-11It is desirable to set it to about A or less. However, in the poly-Si TFT in the off state, a defect level existing in a crystal grain boundary is involved, a field emission current flows in the drain region, the off current increases, and the off current is reduced to the value or less. Is difficult. For this reason, offset regions as shown in FIG. 18 are provided on both sides of the gate electrode to reduce the electric field in the drain region and reduce the off-state current.
[0010]
On the other hand, the off-state current is 10-9A of about A is acceptable, but a high field-effect mobility (that is, a high on-current) is required to realize a high-speed operation. However, since the offset region becomes a series resistance when the TFT is turned on, the field effect mobility is lowered. For this reason, a conventional planar-type Poly-Si TFT having no offset structure is manufactured for a CMOS drive circuit.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
When a conventional manufacturing method is used to form an offset structure TFT for a switching element in a pixel portion and a CMOS driving circuit, at least four photoengravings are required to realize a basic TFT structure as shown in FIG. A step and three dry etching steps are required. For this reason, there is a problem that the manufacturing process becomes longer. In addition, since the CMOS drive circuit is formed of a conventional planar type TFT, when the power supply voltage is increased, a high electric field is applied to the drain of the TFT, and the drain current is extremely increased. Therefore, the power supply voltage that can be applied to the CMOS transistor is limited to 20 V or less, and the gate voltage and the source voltage that can be applied to the switching element TFT in the pixel portion for driving the liquid crystal are limited.
[0012]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to solve such a problem. A CMOS driving circuit which can shorten a manufacturing process of a TFT formed on one substrate of an AMLCD integrated with a driving circuit and can use a high power supply voltage is provided. And an AMLCD having the same.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
BookIn the manufacturing method of the active matrix liquid crystal display of the present invention, at least a CMOS drive circuit including a thin film transistor in a pixel portion as a switching element and a CMOS driving the thin film transistor in the pixel portion is formed on an insulating substrate. A method for producing a drive circuit integrated type active matrix liquid crystal display in which a liquid crystal material is sandwiched between a TFT substrate and a counter electrode substrate having at least a counter electrode formed on an insulating substrate,
Forming a thin film transistor of the first conductivity type and a thin film transistor of the second conductivity type constituting the thin film transistor and the CMOS of the pixel portion;
(A) a semiconductor film for a channel, a gate insulating film, and a thin film for a gate electrode on an insulating substrate where a thin film transistor of the pixel portion and a first conductive type and a second conductive type thin film transistor of the CMOS drive circuit are formed; Are sequentially formed, and a photoresist is formed thereon to finely process the gate electrode thin film,
(B) forming a gate electrode narrower than the photoresist by etching the gate electrode thin film using the photoresist as a mask;
(C) ion-implanting a first-conductivity-type impurity into the source / drain regions at a high concentration using the photoresist as a mask, thereby forming all three types of thin-film transistors into thin-film transistors having a first-conductivity-type offset structure;
(D) After removing the photoresist, at least the thin film transistor of the pixel portion and the first conductivity type thin film transistor of the CMOS drive circuit are covered with the photoresist, and the second conductivity type impurities are reduced in activation rate after the activation of the first conductivity type impurities. Step of forming a second conductivity type thin film transistor for a CMOS drive circuit by implanting ions above the considered effective concentration
And at least a method including:
[0017]
Instead of step (d)
(E) a step of ion-implanting the first conductivity type impurity at a low concentration after the photoresist is stripped, thereby forming all of the three types of thin film transistors into a thin film transistor having a first conductivity type LDD structure;
(F) At least the formation site of the thin film transistor of the pixel portion and the first conductivity type thin film transistor of the CMOS drive circuit are covered with a photoresist, and the second conductivity type impurity is at least an effective concentration in consideration of the activation rate after the activation of the first conductivity type impurity. For forming second conductivity type thin film transistor for CMOS drive circuit by ion implantation into silicon
Is used, the LDD structure can be formed instead of the offset structure in the thin film transistor of the pixel portion and the first conductivity type thin film transistor of the CMOS drive circuit, so that the off current of the pixel portion thin film transistor can be reduced and the power supply voltage of the CMOS drive circuit can be increased Can be.
[0018]
Forming a thin film transistor of a pixel portion and n-type and p-type thin film transistors of a CMOS driving circuit on a substrate of the active matrix liquid crystal display;
(G) forming a semiconductor film on an insulating substrate, and forming a thin film for a gate electrode over the entire surface of the semiconductor film via a gate insulating film;
(H) masking the second conductive type thin film transistor forming region in the CMOS driving circuit thin film transistor with a photoresist, and forming the second conductive type thin film transistor on the CMOS driving circuit thin film transistor and the first conductive type thin film transistor in the pixel portion on the first conductive type thin film transistor; Forming a thinner gate electrode than the photoresist by patterning the gate electrode thin film by isotropic etching,
(I) Using the photoresist as a mask, a first conductivity type impurity is ion-implanted into the semiconductor film of the first conductivity type thin film transistor of the thin film transistor for the CMOS drive circuit and the first conductivity type thin film transistor of the pixel portion to form a channel with the channel. Forming source / drain regions with regions offset between them;
(J) removing the photoresist;
(K) masking the first conductivity type thin film transistor in the thin film transistor for the CMOS drive circuit and the first conductivity type thin film transistor formation region in the pixel portion with a photoresist, and the gate on the second conductivity type thin film transistor in the thin film transistor for the CMOS drive circuit; Patterning a thin film for an electrode to form a gate electrode;
(L) forming a source / drain region by ion-implanting a second-conductivity-type impurity into the semiconductor film of the second-conductivity-type thin film transistor in the thin film transistor for a CMOS drive circuit using the photoresist as a mask;
Can be performed by a method including at least In this case, there is an effect that the implantation amount of the second conductivity type impurity ions into the second conductivity type thin film transistor in the step (l) can be reduced, and the throughput can be increased.
[0019]
Between the steps (j) and (k)
(M) using the gate electrode as a mask, a concentration lower than the concentration of the first conductivity type impurity by the ion implantation into the semiconductor layers of the first conductivity type thin film transistor and the pixel portion first conductivity type thin film transistor in the thin film transistor for the CMOS drive circuit. Implanting a first conductivity type impurity by ion implantation
Is preferred because an LDD structure can be easily formed.
[0020]
A channel semiconductor film of at least one of the first conductivity type thin film transistor and the second conductivity type thin film transistor constituting the thin film transistor for the CMOS drive circuit is lightly doped with an impurity element having a conductivity characteristic opposite to that of the source / drain region. This is preferable because the threshold value of the transistor can be controlled.
[0021]
It is preferable that the second conductive type impurity is lightly doped into the thin film transistor of the pixel portion and the channel semiconductor film of the first conductive type thin film transistor for the CMOS drive circuit because the threshold value of the transistor can be controlled.
[0022]
The method may further include a step of obliquely implanting the second conductivity type impurity at an angle of 20 ° or more when ion-implanting the second conductivity type impurity into the second conductivity type thin film transistor for the CMOS drive circuit. This is preferable because it can reduce
[0023]
Further, Poly-Si doped with a first conductivity type impurity is used as the gate electrode thin film.IfThe sum of the first conductivity type impurity concentration in the gate electrode and the first conductivity type impurity concentration to be ion-implanted to form the second conductivity type thin film transistor for the CMOS drive circuit on the surface of the gate electrode after film formation is ion It is preferable to implant ions of the first conductivity type into the gate electrode in advance so as to have a concentration equal to or higher than the implanted impurity of the second conductivity type in order to reduce the resistance value of the gate electrode.
[0024]
The use of an insulating substrate having a light-shielding film made of a high melting point metal of Mo, W, Ta, Ti, or Ni or a silicide thereof on at least a part of a transparent substrate is a modification of a conventional semiconductor device. Preferably, a thin film transistor can be manufactured using a transparent insulating substrate.
[0025]
[Action]
According to the AMLCD of the present invention, the TFT of the pixel portion and the TFT of the same conductivity type as the TFT of the pixel portion use the TFT of the offset structure or the LDD structure.-11In addition to the reduction to about A or less, a high power supply voltage can be used for the CMOS drive circuit, and high-speed operation can be realized.
[0026]
Further, according to the method for manufacturing an AMLCD of the present invention, the TFT of the pixel portion and the TFT of the same conductivity type as the TFT of the pixel portion are formed in the same process. The number of ion implantation steps can be reduced by one, and the invention of
[0027]
【Example】
Next, the AMLCD of the present invention and its manufacturing method will be described with reference to the drawings.
[0028]
In AMLCD, at least a TFT and a pixel electrode in a pixel portion are formed in a matrix on an insulating substrate such as glass or plastics, and signal lines such as a source wiring and a gate wiring are provided between the pixels in a matrix. A TFT driving circuit including an n-type TFT and a p-type TFT for driving the TFT of each pixel portion, and a TFT substrate as one of the substrates provided with an alignment film and the like; At least a counter electrode is provided, and an alignment film, a black mask, a counter electrode substrate, which is the other substrate provided with a color filter and the like as necessary, is attached around the periphery while maintaining a constant gap, It is formed by injecting a liquid crystal material into the gap, disposing a polarizing plate on both sides thereof, and providing a backlight and the like.
[0029]
The AMLCD of the present invention is an improvement of the structure of the pixel portion TFT and the CMOS drive circuit TFT provided on the TFT substrate and the manufacturing method thereof. It is characterized in that both the TFTs of the CMOS drive circuit have an offset structure or an LDD structure. Further, the manufacturing method is characterized in that the number of photolithography and etching steps is reduced by forming the TFT of the pixel portion and the TFT of the CMOS drive circuit of the same conductivity type as the TFT of the pixel portion in the same process. .
[0030]
The structure and manufacturing method of the other parts of the AMLCD are the same as the conventional one, and only the structure and manufacturing method of the TFT on the TFT substrate side will be described below with reference to specific examples.
[0031]
[Example 1]
FIGS. 1 and 2 are views showing the steps of manufacturing a TFT portion in one embodiment of the method for manufacturing an AMLCD of the present invention. In FIGS. 1 and 2, 1 is an insulating substrate, 2 is a Poly-Si film used as a channel semiconductor film, 3 is a gate insulating film, 4 is n containing a high concentration of P used as a gate electrode.+Poly-Si, 5 (5a, 5b, 5c) are photoresists, 16, 26, and 36 are source / drain regions into which P ions have been implanted at a high concentration.+Poly-
[0032]
A method for manufacturing a semiconductor device having this structure will be described. A semiconductor film Poly-
[0033]
Next, the gate electrode n+A gate electrode
[0034]
Next, as shown in FIG. 2D, after forming a
[0035]
Thereafter, n ions doped with P ions at a high concentration are implanted.+Source /
[0036]
In the above embodiment, SF was used as the dry etching gas for the
Further, the following combinations may be used as a gate electrode material for forming the eave structure and an etching material thereof. That is, W, WSix, Mo, MoSixWhen a metal mainly composed of is used as a gate electrode material, CF4And CF4+ O2When a gas containing Al as a main component and a metal containing Al and Cr as a main component are used as a gate electrode material, Cl is used.2+ BCl3When a gas containing Ta as a main component and a metal containing Ta as a main component are used as a gate material, CF is used.4And CF4+ O2When a gas containing Cu as a main component and a metal containing Cu as a main component are used as a gate material, Cl is used.2+ N2May be used.
Moreover, not only Si and the above-mentioned materials may be used alone, but they may be used in combination to form a multilayer.
[0037]
Then, as shown in FIG. 2E, B is ion-implanted after a photoresist 5c is formed on the
[0038]
Next, by removing the photoresist 5c, as shown in FIG. 2F, an n-type offset
[0039]
Although P is used as the n-type impurity in the above embodiment, it may be arsenic (hereinafter, referred to as As).
[0040]
Next, the operation of the semiconductor device of this embodiment will be described. A
[0041]
In the CMOS drive circuit area, since the n-
[0042]
Further, in order to form the p-
[0043]
[Example 2]
In the first embodiment, in order to form the p-
[0044]
In this embodiment, the gate electrode n shown in FIG.+After the formation of the Poly-Si film, as shown in FIG.+P ions are implanted into the surface of the Poly-Si film. At this time, the concentration of P to be implanted is set so that (the concentration of P in the gate electrode + the concentration of P to be implanted)> (the concentration of B to be implanted in FIG. 2E). As a result, n of the gate electrode is filled with B implanted in FIG.+The P concentration in the Poly-Si film is compensated to prevent the carrier concentration from effectively decreasing.
[0045]
According to this embodiment, it is not necessary to increase the P concentration in the gate electrode in consideration of the amount compensated by B.
[0046]
Although P is used as the n-type impurity in the above embodiment, As may be used.
[0047]
[Example 3]
Next, a third embodiment of the method of manufacturing a semiconductor device according to the present invention will be described with reference to FIGS.
[0048]
[0049]
Next, a method of manufacturing the semiconductor device of the present embodiment will be described.
[0050]
First, similarly to the first embodiment, as shown in FIGS. 1A to 2D, an island of a
[0051]
Next, after the
[0052]
Then, as shown in FIG. 4F, B is ion-implanted after forming a photoresist 5c in the
[0053]
Next, by removing the photoresist 5c, as shown in FIG. 4 (g), an n-type
[0054]
Although P is used as the n-type impurity in the above embodiment, As may be used. The basic operation is as described in the first embodiment.
Further, in the above embodiment, the ion implantation for the light doping for forming the LDD region is performed from directly above or the like. However, the ion implantation may be performed by oblique implantation in which the ion implantation is performed at an angle of, for example, 20 degrees or more. . Also, oblique injection and injection from above, such as directly above, may be performed in combination. Thereby, the leak current of the n-type TFT can be more effectively suppressed.
[0055]
According to this embodiment, since the
[0056]
[Example 4]
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In FIG. 5, 12b and 22b are used as lightly doped channels of B, for example, p−The semiconductor film made of Poly-Si and other reference numerals are the same as those in the first and third embodiments. Here, the n-
[0057]
A method for manufacturing a TFT having this structure will be described. As in the first embodiment, a
[0058]
Next, after a
[0059]
Also, a step of light doping an impurity for controlling the threshold voltage may be added to the p-
[0060]
Injection of B for controlling the threshold voltage Vth of the n-
[0061]
Next, a gate electrode, for example, n+The gate electrode
[0062]
Next, as shown in FIG. 6E, a photoresist 5c is formed for forming gate electrodes of the
[0063]
Next, after the photoresist 5c is peeled off, n-type impurities such as P are ion-implanted (lightly doped) at a low concentration to form
[0064]
Then, as shown in FIG. 6 (g), after forming a photoresist 5d on the
[0065]
Next, by removing the photoresist 5d, as shown in FIG. 6H, an LDD structure n-
[0066]
Although P is used as the n-type impurity in the above embodiment, As may be used.
[0067]
The basic operation of the TFT according to the present embodiment is as described in the first embodiment. In the present embodiment, B is lightly doped in the channel portions of the pixel portion switching
[0068]
[Example 5]
In the first to fourth embodiments, B ions are implanted to form a p-type TFT for a CMOS drive circuit. As this ion implantation method, as shown in FIG. 7, after performing so-called oblique implantation in which B ions are obliquely implanted at a low concentration (see FIG. 7 (a)), high-concentration ion implantation is performed by a normal method. (See FIG. 7B). This oblique implantation is performed with the incident angle inclined at least 20 degrees with respect to the normal direction of the surface.
The oblique implantation may be performed after high-concentration ion implantation is performed from above, such as directly above.
[0069]
With this method, an overlapped LDD structure can be formed below the gate electrode, so that the drain voltage withstand voltage when a voltage is applied to the source /
[0070]
[Example 6]
In the first to fifth embodiments, the case where an n-type offset TFT is used as the TFT for the pixel switching element has been described. However, a p-type TFT may be used as the TFT for the pixel switching element. In this case, the basic forming method is the same as that shown in Examples 1 to 5 and FIGS. 1 to 7, but where P is ion-implanted, B is ion-implanted instead. In place of ion implantation, P is ion-implanted instead. In the description of the embodiment, B is replaced with P and P is replaced with B. However, the description regarding the gate electrode is not changed.
[0071]
In the case of the fourth embodiment (FIGS. 5 and 6), the light doping of B for controlling the threshold voltage Vth in FIG. 5C is performed only on the n-
[0072]
Although P is used as the n-type impurity in the above embodiment, As may be used.
[0073]
[Example 7]
In Examples 1 to 6, n was used as the gate electrode.+Although a thin film made of Poly-Si was used, p+A thin film made of Poly-Si may be used. In this case, other structures are the same as those of the first to sixth embodiments.
[0074]
Example 8
In the first to seventh embodiments, one TFT is used for each TFT as a single TFT having one gate electrode. However, the source / drain of each transistor in the first to seventh embodiments is used as a TFT used in a pixel portion and a CMOS driving circuit. Two or more TFTs may be connected in series such that two or more gate electrodes exist between them. In this case, the other structures are the same as those of the first to seventh embodiments.
[0075]
[Example 9]
In the first embodiment, the step shown in FIG. 9 may be used instead of the step shown in FIG. That is, the eave structure at the time of forming the gate electrode shown in FIG.6After fabrication by a gas over-etching method, the
In this structure, since the
The contents of the ninth embodiment may be applied to the second embodiment. Further, the present invention may be applied to the following
[0076]
[Example 10]
In the third embodiment, the method shown in FIG. 10 may be used instead of the method of manufacturing the LDD structure TFT shown in FIGS. 2D and 4E. That is, the eave structure at the time of forming the gate electrode shown in FIG.6After fabrication by a gas over-etching method, the
Note that the TFT structure manufactured by the above method may be applied to the contents described in Examples 5 to 8.
Further, this structure may be applied to the fabrication of an offset-structure Poly-Si TFT in the CMOS drive circuit fabrication methods of the following Examples 13 to 17.
[0077]
[Example 11]
11 to 12 are process cross-sectional views illustrating a method for manufacturing the TFT array of the eleventh embodiment. First, as shown in FIG. 11A, a poly-
[0078]
Next, as shown in FIG. 11B, the entirety of the p-
[0079]
Next, as shown in FIG. 11C, using the photoresist 5a, the gate electrode
[0080]
The following combinations may be used as the gate electrode material for forming the eave structure and the etching material thereof. That is, W, WSix, Mo, MoSixWhen a metal mainly composed of is used as a gate electrode material, CF4And CF4+ O2When a gas containing Al as a main component and a metal containing Al and Cr as a main component are used as a gate electrode material, Cl is used.2+ BCl3When a gas containing Ta as a main component and a metal containing Ta as a main component are used as a gate material, CF is used.4And CF4+ O2When a gas containing Cu as a main component and a metal containing Cu as a main component are used as a gate material, Cl is used.2+ N2May be used.
[0081]
Next, as shown in FIG. 12D, an n-type impurity such as P or As is ion-implanted while the photoresist 5a is left. As a result, the n-type source /
[0082]
Next, after removing the photoresist 5a, as shown in FIG. 12E, the n-
[0083]
The above is the manufacturing method of the TFT array according to the present embodiment. With this, the number of steps for forming the pixel n-type TFT having the offset structure and the CMOS driving circuit TFT on the same substrate can be reduced, Reduction of manufacturing cost and high throughput can be realized. Further, by forming the n-type TFT among the TFTs for the CMOS driving circuit to have an offset structure, a TFT for a CMOS driving circuit which can use a high power supply voltage can be provided. According to the present embodiment, unlike the first embodiment, the p-
[0084]
[Example 12]
In the eleventh embodiment, an example in which an n-type TFT is used for a pixel is shown. However, when a p-type TFT is used for a pixel, the p-type TFT of the CMOS driving circuit TFT and the p-type TFT for the pixel are used. By simultaneously forming the TFT and the offset structure, it is possible to provide a TFT for a CMOS drive circuit that can shorten a manufacturing process and can use a high power supply voltage. Further, the TFT array of this embodiment can be manufactured by ion-implanting p-type impurities in the first ion implantation and n-type impurities in the second ion implantation in the manufacturing method shown in the eleventh embodiment.
[0085]
Also, by masking the n-type TFT when p-type impurities are ion-implanted, the amount of impurities such as B implanted into the p-type TFT can be reduced as in the eleventh embodiment, realizing high throughput. There is an effect that can be done.
[0086]
Example 13
In the eleventh embodiment, an offset structure is adopted for the n-
[0087]
Hereinafter, the manufacturing method will be described. In the eleventh embodiment, up to the ion implantation of the n-type impurity shown in FIG. 12 (d), the n-
[0088]
Next, after removing the photoresist 5a, an n-type impurity such as P or As is ion-implanted at a low concentration using the
[0089]
Next, as shown in FIG. 13B, the n-
[0090]
The above is the manufacturing method of the TFT array according to the present embodiment. By this, the number of steps for forming the pixel n-type TFT having the LDD structure and the CMOS driving circuit TFT on the same substrate can be reduced, Reduction of manufacturing cost and high throughput can be realized. Further, by forming the n-
[0091]
[Example 14]
In the thirteenth embodiment, an example in which an n-type TFT is used for a pixel is shown. However, when a p-type TFT is used for a pixel, the p-type TFT in the CMOS driving circuit TFT and the p-type TFT for the pixel are used. By simultaneously forming the TFT and the LDD structure, it is possible to provide a TFT for a CMOS drive circuit that can shorten a manufacturing process and use a high power supply voltage and a drive frequency.
[0092]
In the TFT array of this embodiment, a p-type impurity is implanted at the time of ion implantation of an n-type impurity and an n-type impurity is implanted at the time of ion implantation of a p-type impurity during three times of ion implantation in the manufacturing method shown in the embodiment 13. It can be manufactured by ion implantation.
[0093]
In this embodiment, the same effects as those of the thirteenth embodiment can be obtained.
[0094]
[Example 15]
In the eleventh and thirteenth embodiments, p-type impurities such as B are ion-implanted from directly above in order to form the source /
[0095]
[Example 16]
In the eleventh embodiment and the thirteenth embodiment, in order to form the source / drain regions of the n-type TFT in the TFT for the CMOS drive circuit, ion implantation of an n-type impurity such as P or As is carried out from directly above. I have. As a method of ion implantation at this time, as shown in FIG. 15, ion implantation in an oblique direction may be performed before or after usual implantation from directly above or the like.
[0096]
As a result, an overlap LDD structure can be formed below the gate electrode, so that the withstand voltage of the drain voltage when a voltage is applied between the source / drain electrodes of the n-type TFT in the TFT for the CMOS drive circuit can be improved. There is an advantage that the power supply voltage of the drive circuit can be increased, for example, the output voltage of the inverter circuit can be improved.
[0097]
[Example 17]
Embodiments 11 to 16 show examples in which channel doping is not used. However, at least one of the p-type TFT and the n-type TFT of the CMOS driving circuit TFT is provided with a source / source in the channel Si film. The threshold voltage of the TFT can be controlled by ion-implanting an impurity element having a conductivity property opposite to that of the drain region before forming the gate electrode. Thereby, the response characteristics of the TFT for the CMOS drive circuit can be improved.
[0098]
[Example 18]
In each of the above embodiments, the thin film transistor used for the CMOS drive circuit and the pixel portion is formed on an insulating substrate. Generally, in the production of a liquid crystal display, a transparent glass substrate is often used as an insulating substrate. However, in mass production type film forming apparatuses and chemical processing apparatuses used in the semiconductor industry, light is blocked by a non-transparent substrate such as Si using a transmission type sensor using infrared rays or the like for transporting the substrate. It is often the case that the presence or absence of the substrate is determined based on whether or not the substrate is present, and various operations such as detection of the substrate position and movement of the substrate are performed on the substrate. For this reason, when a transparent glass substrate is used, the glass substrate transmits light, and this transmission type sensor cannot be used.
This embodiment is characterized in that a light-shielding process is performed on a glass substrate in order to divert a transparent insulating substrate without modifying a conventional semiconductor device.
[0099]
The method will be described below. As shown in FIG. 16, Mo, MoSix (x = 1-2.5), W, WSix (x = 1-2.5), Ta, TaSix are provided on the back surface of the transparent insulating
[0100]
As a result, the conventional semiconductor device can be used using the transparent substrate, and the thin film transistor can be manufactured as shown in the above-described
[0101]
In the above embodiment, the
In the above embodiment, the light-shielding treatment is performed on the insulating substrate before the thin-film transistor is manufactured. However, the light-shielding
In the above embodiment, the light-shielding
Further, in the above embodiment, the light-shielding
In the above embodiment, the case where the transmission type sensor is used has been described. However, the reflection type sensor may be used.
Further, the above embodiment is not limited to the
[0102]
【The invention's effect】
According to the active matrix liquid crystal display (AMLCD) of the present invention, since the offset structure or the LDD structure is adopted for one of the n-type and p-type TFTs of the CMOS drive circuit provided on the TFT substrate, the power supply of the CMOS drive circuit is provided. A high power supply voltage can be used, the output voltage of the driving circuit can be improved, the operation area of the switching element TFT in the pixel portion can be expanded, and a high-performance AMLCD can be obtained.
[0103]
Further, according to the method of manufacturing an active matrix liquid crystal display (AMLCD) of the present invention, the TFT forming the offset structure or the LDD structure of the CMOS drive circuit is applied to the same conductive type as the TFT in the pixel portion, and the TFT in the pixel portion is used. Since the TFT of the pixel portion and the TFT of the same conductivity type CMOS drive circuit are formed in the same step, the number of photolithography steps can be reduced by one and the number of ion implantation steps can be reduced by one. In the invention described in the third aspect, the number of etching steps can be reduced by one, and the number of manufacturing steps can be reduced. As a result, the manufacturing cost can be reduced, the throughput can be improved, and an inexpensive AMLCD can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view for explaining a manufacturing process of a TFT portion in Example 1 of a method for manufacturing an AMLCD of the present invention.
FIG. 2 is a view for explaining a manufacturing process of a TFT portion in Example 1 of the method for manufacturing an AMLCD of the present invention.
FIG. 3 is an explanatory diagram of one manufacturing process of a TFT portion in
FIG. 4 is a diagram for explaining a manufacturing process of a TFT portion according to a third embodiment of the method for manufacturing an AMLCD of the present invention.
FIG. 5 is a diagram for explaining a manufacturing process of a TFT portion in Example 4 of the method for manufacturing an AMLCD of the present invention.
FIG. 6 is a diagram for explaining a manufacturing process of a TFT portion in Example 4 of the method for manufacturing an AMLCD of the present invention.
FIG. 7 is a view for explaining a manufacturing process of a TFT portion in Example 5 of the method for manufacturing an AMLCD of the present invention.
FIG. 8 is a diagram showing a relationship between a field effect mobility (μ) and an offset length before and after a hydrogenation treatment.
FIG. 9 is a diagram for explaining a manufacturing process of a TFT portion in Example 9 of the method for manufacturing an AMLCD of the present invention.
FIG. 10 is a diagram for explaining a manufacturing process of a TFT portion in Example 10 of the method for manufacturing an AMLCD of the present invention.
FIG. 11 is a diagram for explaining a manufacturing process of a TFT portion in Example 11 of the method for manufacturing an AMLCD of the present invention.
FIG. 12 is a diagram for explaining a manufacturing process of a TFT portion in Example 11 of the method for manufacturing an AMLCD of the present invention.
FIG. 13 is a diagram for explaining a manufacturing process of a TFT part in Example 13 of the method for manufacturing an AMLCD of the present invention.
FIG. 14 is a diagram illustrating a manufacturing process of a TFT portion in Example 15 of the method of manufacturing an AMLCD of the present invention.
FIG. 15 is a diagram illustrating a manufacturing process of a TFT portion in Example 16 of the method of manufacturing an AMLCD of the present invention.
FIG. 16 is a diagram illustrating a manufacturing process of a TFT portion in Example 18 of the method of manufacturing an AMLCD of the present invention.
FIG. 17 is a diagram illustrating a manufacturing process of a TFT portion of a conventional AMLCD.
FIG. 18 is a diagram illustrating a manufacturing process of a TFT portion of a conventional AMLCD.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS
18, 28 LDD region, 20 n-type TFT of CMOS drive circuit, 30 p-type TFT of CMOS drive circuit, 37 p-type source / drain region, 80 light shielding film.
Claims (9)
前記画素部の薄膜トランジスタおよびCMOSを構成する第1導電型および第2導電型の薄膜トランジスタの形成を
(a)前記画素部の薄膜トランジスタ、および前記CMOS駆動回路の第1導電型および第2導電型薄膜トランジスタを形成する場所の絶縁製基板上にチャネル用半導体膜と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極用薄膜を順次形成し、その上部にゲート電極用薄膜を微細加工するためにホトレジストを形成する工程と、
(b)該ホトレジストをマスクとしてゲート電極用薄膜をエッチングすることにより前記ホトレジストより幅細のゲート電極を形成する工程と、
(c)前記ホトレジストをマスクとしてソース/ドレイン領域に高濃度に第1導電型不純物をイオン注入し、前記3種類の薄膜トランジスタをすべて第1導電型オフセット構造の薄膜トランジスタとする工程と、
(d)前記ホトレジストを剥離後、少なくとも画素部の薄膜トランジスタおよびCMOS駆動回路の第1導電型薄膜トランジスタ上をホトレジストで覆い第2導電型不純物を前記第1導電型不純物の活性化後の活性化率を考慮した実効濃度以上にイオン注入しCMOS駆動回路用の第2導電型薄膜トランジスタを形成する工程
とを少なくとも含む方法により行うアクティブマトリクス液晶ディスプレイの製法。A TFT substrate on which at least a thin film transistor in a pixel portion as a switching element provided in a matrix and a CMOS driving circuit having a CMOS driving the thin film transistor in the pixel portion are formed over an insulating substrate; A method of manufacturing a drive circuit integrated type active matrix liquid crystal display in which a liquid crystal material is sandwiched by a counter electrode substrate on which electrodes are formed,
The formation of the first conductivity type and the second conductivity type thin film transistor constituting the thin film transistor of the pixel portion and the CMOS is performed by: (a) forming the thin film transistor of the pixel portion and the first conductivity type and the second conductivity type thin film transistor of the CMOS drive circuit; A step of forming a semiconductor film for a channel, a gate insulating film, and a thin film for a gate electrode sequentially on an insulating substrate at a place where the thin film is to be formed, and forming a photoresist thereon to finely process the thin film for a gate electrode,
(B) forming a gate electrode narrower than the photoresist by etching the gate electrode thin film using the photoresist as a mask;
(C) ion-implanting a first-conductivity-type impurity into the source / drain regions at a high concentration using the photoresist as a mask, thereby forming all three types of thin-film transistors into thin-film transistors having a first-conductivity-type offset structure;
(D) After the photoresist is removed, at least the thin film transistor of the pixel portion and the first conductivity type thin film transistor of the CMOS drive circuit are covered with the photoresist, and the second conductivity type impurity is reduced in activation rate after the activation of the first conductivity type impurity. Producing an active matrix liquid crystal display by at least a step of forming a second conductivity type thin film transistor for a CMOS drive circuit by implanting ions above the effective concentration considered.
(e)前記ホトレジストを剥離後第1導電型不純物を低濃度にイオン注入し前記3種類の薄膜トランジスタのすべてを第1導電型LDD構造の薄膜トランジスタとする工程と、
(f)少なくとも画素部の薄膜トランジスタおよびCMOS駆動回路の第1導電型薄膜トランジスタの形成場所をホトレジストで覆い第2導電型不純物を前記第1導電型不純物の活性化後の活性化率を考慮した実効濃度以上にイオン注入しCMOS駆動回路用第2導電型薄膜トランジスタを形成する工程
を用いてなるアクティブマトリクス液晶ディスプレイの製法。2. The method according to claim 1 , wherein, instead of the step (d), (e) the first conductivity type impurity is ion-implanted at a low concentration after the photoresist is stripped, and all of the three types of thin film transistors are of the first conductivity type LDD structure. A process of forming a thin film transistor of
(F) At least the formation site of the thin film transistor of the pixel portion and the first conductivity type thin film transistor of the CMOS drive circuit are covered with a photoresist, and the second conductivity type impurity is effective concentration in consideration of the activation rate after the activation of the first conductivity type impurity. A method of manufacturing an active matrix liquid crystal display using the step of forming the second conductivity type thin film transistor for a CMOS drive circuit by ion implantation as described above.
前記画素部の薄膜トランジスタおよびCMOSを構成する第1導電型および第2導電型の薄膜トランジスタの形成を
(g)絶縁性基板上に半導体膜を形成し、該半導体膜上にゲート絶縁膜を介してゲート電極用薄膜を全面に形成する工程と、
(h)前記CMOS駆動回路用薄膜トランジスタの内の第2導電型薄膜トランジスタ形成領域をホトレジストによりマスクし、CMOS駆動回路用薄膜トランジスタの内の第1導電型薄膜トランジスタおよび画素部の第1導電型薄膜トランジスタ上の前記ゲート電極用薄膜を等方性エッチングによりパターン化して前記ホトレジストよりも狭いゲート電極を形成する工程と、
(i)前記ホトレジストをマスクとしてCMOS駆動回路用薄膜トランジスタの内の第1導電型薄膜トランジスタおよび画素部の第1導電型薄膜トランジスタの前記半導体膜中に第1導電型不純物をイオン注入して、チャネルとのあいだにオフセットする領域を有するソース/ドレイン領域を形成する工程と、
(j)前記ホトレジストを取り除く工程と、
(k)CMOS駆動回路用薄膜トランジスタの内の第1導電型薄膜トランジスタおよび画素部の第1導電型薄膜トランジスタ形成領域をホトレジストによりマスクし、CMOS駆動回路用薄膜トランジスタの内の第2導電型薄膜トランジスタ上の前記ゲート電極用薄膜をパターン化してゲート電極を形成する工程と、
(l)前記ホトレジストをマスクとしてCMOS駆動回路用薄膜トランジスタの内の第2導電型薄膜トランジスタの前記半導体膜中に第2導電型不純物をイオン注入してソース/ドレイン領域を形成する工程
とを少なくとも含む方法により行うアクティブマトリクス液晶ディスプレイの製法。A TFT substrate on which at least a thin film transistor in a pixel portion as a switching element provided in a matrix and a CMOS driving circuit having a CMOS driving the thin film transistor in the pixel portion are formed over an insulating substrate; A method of manufacturing a drive circuit integrated type active matrix liquid crystal display in which a liquid crystal material is sandwiched by a counter electrode substrate on which electrodes are formed,
(1) forming a semiconductor film on an insulating substrate, and forming a gate on the insulating film via a gate insulating film; Forming a thin film for the electrode over the entire surface;
(H) masking the second conductive type thin film transistor forming region in the CMOS driving circuit thin film transistor with a photoresist, and forming the second conductive type thin film transistor on the CMOS driving circuit thin film transistor and the first conductive type thin film transistor in the pixel portion on the first conductive type thin film transistor; Forming a gate electrode narrower than the photoresist by patterning the gate electrode thin film by isotropic etching,
(I) Using the photoresist as a mask, a first conductivity type impurity is ion-implanted into the semiconductor film of the first conductivity type thin film transistor of the thin film transistor for the CMOS drive circuit and the first conductivity type thin film transistor of the pixel portion to form a channel with the channel. Forming source / drain regions having regions offset therebetween;
(J) removing the photoresist;
(K) masking the first conductivity type thin film transistor in the thin film transistor for the CMOS drive circuit and the first conductivity type thin film transistor formation region in the pixel portion with a photoresist, and the gate on the second conductivity type thin film transistor in the thin film transistor for the CMOS drive circuit; Patterning a thin film for an electrode to form a gate electrode;
(L) ion-implanting a second-conductivity-type impurity into the semiconductor film of the second-conductivity-type thin film transistor of the thin film transistor for a CMOS drive circuit using the photoresist as a mask to form source / drain regions. Active matrix liquid crystal display manufacturing method.
(m)前記ゲート電極をマスクとしてCMOS駆動回路用薄膜トランジスタの内の第1導電型薄膜トランジスタおよび画素部第1導電型薄膜トランジスタの半導体層中に前記イオン注入による第1導電型不純物の濃度よりも低い濃度で第1導電型不純物をイオン注入する工程
が付加されてなる請求項3記載のアクティブマトリクス液晶ディスプレイの製法。Between the steps (j) and (k), (m) the gate electrode is used as a mask to form the first conductive type thin film transistor and the pixel portion first conductive type thin film transistor in the thin film transistor for the CMOS drive circuit in the semiconductor layer. 4. The method of manufacturing an active matrix liquid crystal display according to claim 3, further comprising a step of ion-implanting the first conductivity type impurity at a concentration lower than the concentration of the first conductivity type impurity by ion implantation.
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