JP3599724B2 - 屋外用いす及び屋外用テーブルセット - Google Patents
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- Combinations Of Kitchen Furniture (AREA)
- Tables And Desks Characterized By Structural Shape (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋外用いす及び屋外用テーブルセットに関し、特に、組立ておよび折畳みが可能で一体的に収容しうる携帯型の屋外用いす及び屋外用テーブルセットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
野外活動、屋外作業に使用する屋外用テーブルには、コンパクトに収納でき、軽量で携帯に便利であり、組立てが容易であることが要求される。そのため、脚と天板とを分離可能な構造とし、分離した脚や天板を折り畳むことができるようにした屋外用テーブルや、天板の裏面に折畳み可能に脚構造を取り付ける屋外用テーブルが提案され、実用化されている。
【０００３】
しかし、強度を得るために、４本の脚同士にリンク構造のような補強構造を取り付けると、使用する人の脚の自由な動きを妨げるという問題があり、かつ折畳み機構が複雑となって、かかる費用が高価になるという問題があった。
【０００４】
また、２つの脚を補強構造で平行に固定することにより脚構造を得て、２対の該脚構造を折畳み可能に天板の裏面の両端寄りに取り付ける場合にも、脚の途中と天板の下面との間に取り付ける支持構造が、使用する人の脚に当たることになる。支持部材を設けなかったり、小さい場合には、隅にかかる荷重により天板が傾いたり、振動に弱くなるという問題があった。
【０００５】
従って、天板を構成する４辺のうち、少なくとも平行な２つの辺の裏面側は、中央付近まで何も構造物が無く、安定して使用できる天板を備え、かつ、折畳み可能な屋外用テーブルが強く望まれていた。
【０００６】
また、屋外用テーブルと組み合わせて使用され、脚構造が座面の下部に折り畳まれる屋外用いすがあったが、屋外用テーブルと２つの屋外用いすを同時に収納し、携行可能とする工夫は、未だなされていなかった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、天板を構成する平行な２つの辺の裏面側は、中央付近まで何も構造物が無く、安定して使用できる天板を備え、紛失防止のために天板と脚構造が分離せず、かつ、安価に製造できて容易に折畳み可能な屋外用テーブルと、２つの屋外用いすを同時に携行可能とする屋外用いす及び屋外用テーブルセットを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明の屋外用テーブルは、連結手段で折畳み且つ展開自在に連結された複数の板部材からなる天板と、該天板の下部へ折畳み可能に中心の板部材に各々取り付けられる一対のテーブル用脚構造とからなる。テーブル用脚構造が取り付けられる天板の板部材には、板部材の長さ方向に平行な状態と、天板を形成するように平面状に展開した板部材に直交する方向で接する状態とに天板に沿って回動可能な４つのバーを備え、２つのバーは、一方のテーブル用脚構造が取り付けられる箇所で相反する方向へ回動可能であり、他の２つのバーは、他方のテーブル用脚構造が取り付けられる箇所で相反する方向へ回動可能であり、天板の両端を形成する２つの板部材の裏面の両端寄りには接合部材を備え、それぞれのバーの先端近辺には接合部材に係合可能な構造を備える。テーブル用脚構造の取り付けられる板部材は、実質的に１つであればよく、２枚の板部材を一体に固定したり、幅の広い板部材を使用してもよい。
【０００９】
それぞれのテーブル用脚構造は、２本の脚からなり、一端が一方の脚に固定され他端が他方の脚に摺動可能に取り付けられる部材が、対称的に２本の脚に取り付けられるリンク構造により、それぞれの脚は、略平行状態の閉脚状態と、上端が近接したまま、かつ、着地部分が離れる開脚状態との間で開閉可能である。
【００１０】
テーブル用脚構造を構成するそれぞれの脚の上端には、回動部材を備え、該回動部材は、脚と垂直であり、かつ、２本の脚の開閉面内にある脚回転軸を介して、それぞれの脚に回動可能に取り付けられ、それぞれの回動部材は、脚回転軸と垂直な脚構造回転軸をもって回動可能に、テーブル用脚構造が取り付けられる板部材の裏面に取り付けられ、それぞれの脚の上端から所定距離離れた位置には、回動可能に支持部材が取り付けられ、支持部材の回動端は、前記バーの回動端に係合可能で、かつ前記接続部材に突合可能な構造を有して、天板の安定性を得る。
【００１１】
テーブル用脚構造のリンク構造の回転軸と、テーブル用脚構造が取り付けられる板部材の裏面の中央近辺との間に、回転軸で連結する２つの部材からなる支持構造が、それぞれの部材の端部で回動可能に取り付けられ、該支持構造により、テーブル用脚構造が立つ際に荷重を支えて停止可能な延伸状態と、テーブル用脚構造が折り畳まれる際の屈曲状態との間で屈伸可能とすることにより、天板の安定性を得る。前記支持構造を構成する部材同士は、屈曲状態から延伸状態に移行する際に、相対的になす角度が１８０度を超え、１８１〜１８３度の角度をもって延伸状態となり、ロックされるように、一方の部材に固定されたロック部材と、他方の部材に設けられた構造とが係合可能であることが望ましい。
【００１２】
あるいは、テーブル用脚構造のリンク構造を構成する２つの摺動側端部に、２つの部材が取り付けられ、テーブル用脚構造が取り付けられる板部材の裏面の中央近辺に、１つの部材が取り付けられて、該３つの部材が相互に回動可能となるように連結されて構成される支持構造により、テーブル用脚構造が立つ際に荷重を支えて停止可能な延伸状態と、テーブル用脚構造が折り畳まれる際の屈曲状態との間で屈伸可能な支持構造を備えて、天板の安定性を得る。
【００１３】
本発明の屋外用いす及び屋外用テーブルセットは、２つの屋外用いす、および前記屋外用テーブルからなり、屋外用いすは、幅のある外縁を下方に有する座面と、該座面の下部へ折畳み可能ないす用脚構造とからなり、屋外用テーブルは、紐状の連結手段で折畳み自在に連結された複数の板部材からなる天板と、該天板の下部へ折畳み可能に板部材の１つに取り付けられる一対のテーブル用脚構造とからなり、屋外用いすには、それぞれの座面を外向きに、かつ、それぞれの外縁の端部が対向して接する状態で、折り畳まれた状態の２つの屋外用いすが、相互に固定可能な手段を備え、折り畳まれた屋外用テーブルは、固定される２つの折り畳まれた屋外用いすの内部空間内に収納可能である。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明について、図面を参照して説明する。
【００１５】
図１は、本発明の一実施例で、折り畳んだ屋外用いす５０に折り畳んだ屋外用テーブル１０を収納した状態と、折り畳んだ屋外用いす７０とを示す平面図である。図２は、使用状態を示す正面図である。図３は、使用状態を示す底面図である。図４は、使用状態を示す平面図である。図５は、使用状態を示す側面図である。
【００１６】
本発明の屋外用いす及び屋外用テーブルセットは、２つの屋外用いす５０、７０、および屋外用テーブル１０からなる。
【００１７】
屋外用いす５０、７０は、幅のある外縁を下方に有する座面５１、７１と、該座面５１、７１の下部へ折畳み可能ないす用脚構造とからなる。
【００１８】
屋外用テーブル１０は、公知の紐状の連結手段（図示省略）で折畳み自在に連結された複数の板部材１１からなる天板と、該天板の下部へ折畳み可能に板部材１１の１つに取り付けられる一対のテーブル用脚構造とからなる。
【００１９】
屋外用いす５０、７０は、図１０に示すように、それぞれの座面５１、７１を外向きにして組み合わせることができる。そして、それぞれの外縁の端部が対向して接する状態で、折り畳まれた状態の２つの屋外用いす５０、７０が、図１０のように相互に固定可能な手段を備える。２つの屋外用いす５０、７０を相互に固定する手段の一例として、内部に位置する位置決めのための金具６３、８３と、先端が大きい金具６２と、該金具に引っ掛けて固定する金具８２が屋外用いす５０、７０の短辺側外縁に設けられている。金具６２、８２、６３、８３の形状は、公知技術によればよく、図１０に一例を示している。
【００２０】
折り畳まれた屋外用テーブル１０は、固定される２つの折り畳まれた屋外用いす５０、７０の内部空間内に収納可能である。
【００２１】
テーブル用脚構造が取り付けられる天板の板部材１１には、図１１に示したように、板部材１１の長さ方向に平行な状態と、天板を形成するために平面状に展開したときの板部材１１に接する状態とに回動範囲Ｘだけ回動可能な４つのバー２５、２６を備える（１組のみ図示した）。
【００２２】
２つのバー２５、２６は、一方のテーブル用脚構造が取り付けられる箇所で相反する方向へ回動可能であり、他の２つのバー２５、２６は、他方のテーブル用脚構造が取り付けられる箇所で相反する方向へ回動可能であり、天板の展開方向両端を形成する２つの板部材１１の裏面の両端寄りには接合部材２７を備え、それぞれのバー２５、２６の先端近辺には接合部材２７に係合可能な構造を備える。
【００２３】
接合部材２７の一例として、図１３（ａ）に斜視図を示した。図１３（ｂ）に示したようにバー２５に開けた孔２５ｂが前記係合可能な構造である。接合部材２７には、この孔２５ｂに貫通可能な突起２７ｂと、図１３（ｂ）に示したようにバー２５を挟み込んで固定可能とする一対の弾性片２７ａとを備え、突起２７ｂには溝２７ｃを備える。バー２５は、一対の弾性片２７ａの間に押し込まれて保持される。さらに、孔２５ｂに連接して、図１３（ｄ）に示したように支持部材１５の先端に設けた突起１５ａが係合可能な穴または孔２５ａを開ける（図１３（ｃ）参照）。
【００２４】
接合部材２７、バー２５および支持部材１５の係合および突合のための構造は、図示した実施例に限定されず、同様の作用効果を得られる構造であればよい。
【００２５】
テーブル用脚構造は、図２に示すように、２本の脚１２、１３からなり、対称的に取り付けられる部材１６、１７のリンク構造を有する。部材１７は、一端が一方の脚１２に部材１２ａで固定され、他端が他方の脚１３に摺動部材１３ｃで摺動可能に取り付けられる。部材１６は、一端が一方の脚１３に部材１３ａで固定され、他端が他方の脚１２に摺動部材１２ｃで摺動可能に取り付けられる。前記リンク構造により、それぞれの脚１２、１３は、図１に示したような略平行状態の閉脚状態と、上端が近接したまま、かつ、着地部分が離れる図２に示したような開脚状態との間で開閉可能とする。摺動部材１２ｃ、１３ｃは、脚１２、１３に固定した部材１２ｂ、１３ｂで摺動が制限されて、前記開脚状態が安定して固定される。
【００２６】
テーブル用脚構造を構成するそれぞれの脚１２、１３の上端には、図１１に示したように、回動部材２０を備える。脚１２と垂直であり、かつ、２本の脚１２、１３の開閉面内にある脚回転軸２０ａを介して、回動部材２０は、回動範囲Ａだけ回動可能に取り付けられる。脚１３にも同様に回動部材２０を備える。それぞれの回動部材２０は、脚回転軸２０ａと垂直な脚構造回転軸２１をもって回動範囲Ｂだけ回動可能に、テーブル用脚構造が取り付けられる板部材１１の裏面で天板の展開方向両端寄りに取り付けられる。
【００２７】
それぞれの脚１２、１３の上端から所定距離離れた位置には、図２に示したように、回動可能に支持部材１４、１５が取り付けられ、支持部材１４、１５の回動端は、前記バー２５、２６の回動端に係合可能で、かつ前記接続部材２７に突合可能な構造を有していて、天板の安定性を得る。
【００２８】
図３および図５に示したように、テーブル用脚構造のリンク構造の回転軸２２と、テーブル用脚構造が取り付けられる板部材１１の裏面の中央近辺との間に、テーブル用脚構造が立つ際に荷重を支えて停止可能な延伸状態と、テーブル用脚構造が折り畳まれる際の屈曲状態との間で屈伸可能な支持構造を備えて、天板の安定性を得る。該支持構造の一例として、回転軸２２に取り付けた回転軸２８、一方の部材１８、他方の部材１９、部材１８と部材１９を回動可能に連結する回転軸２３，および部材１９と板部材１１とを回動可能に連結する回転軸２４とを図示した。
【００２９】
部材１８および部材１９は、屈曲状態から図５に示した延伸状態に移行する際に、相対的になす角度（図５および図６において、下側のなす角度）が１８０度を超え、１８１〜１８３度の角度に達するように、すなわち、角度（図５および図６において、上側のなす角度）が１７７〜１７９度の角度に達するように、例えば、図６に一部破断側面図で示したロック部材２３ｂを、一方の部材１８に固定し、他方の部材１９に設けられた構造に係合可能とする。係合構造は、例えば、ロック部材２３ｂに凸部２３ｃを設け、前述した位置関係で延伸状態となるように位置決めされた凹部を、部材１９に設ければよい。
【００３０】
この支持構造により、テーブル用脚構造は、約９０度の範囲で回動が抑制されるが、さらに、図１１に示したように、ストッパ１１ｂを備えてもよい。
【００３１】
いずれの部材も、例えば中空のアルミニウム合金などのような軽量で、堅固で、かつ加工がし易い素材と、端部や摺動部分には、摩耗を低減し、肌を傷つけないように合成樹脂製の素材を使用する。
【００３２】
本発明の説明のために図示した実施例は、最適な設計の一例であり、本発明の範囲が当該実施例により制限されることはない。
【００３３】
本実施例の屋外用テーブルを折り畳んで携行可能な状態に収納する仕組みについて、図面を参照して説明する。組立ては、以下の説明の逆に行えばよい。図７は、折り畳んだ屋外用テーブルを示す投影図である。図８は、一方の折り畳んだ屋外用いすを示す投影図である。図９は、他方の折り畳んだ屋外用いすを示す投影図である。図１０は、携行状態を示す投影図である。
【００３４】
先ず、支持部材１４、１５は、先端をバー２５、２６の孔から外し、脚１２、１３に沿う位置に回動させる。バー２５、２６を、接続部材２７から外して、板部材１１の長さ方向に回動させる。天板は、紐状の連結手段がＳ字状に折り返されることにより、複数の板部材１１を図７のように重ねることできる。さらに、脚１２および脚１３を略平行となるように閉じてから、支持構造を折り畳みつつ、天板の裏面に沿うように、一方ずつ回動させる。以上により、二対のテーブル用脚構造は、上下に重なって、折り畳まれた板部材１１の間にコンパクトに収納される。さらに、板部材１１が平面状に開かないように、例えばゴム紐などでバインドするとよい。
【００３５】
次に、図８および図９に示したように、２つの屋外用いすは、いす用脚構造を折り畳み、図１に示したように、一方の屋外用いす５０の座面５１の下部に、折り畳んだ屋外用テーブル１０を収納し、図１０に示したように、他方の屋外用いす７０を、それぞれの座面５１、７１を外向きに、かつ、外縁の端部が対向して接する状態に配置する。この際、金具６３（図９）と金具８３（図８）が係合して、容易に組み合わせることが可能となる。
【００３６】
図示した実施例では、金具６３および金具８３を長手方向両端に設けたが、短手方向で、取っ手５２または取っ手７２に対して対称的な位置に、相互に係合可能な構造の周知の金具（図示せず）を備えて固定可能としてもよく、両者を備えてもよい。
【００３７】
最後に、両端の金具６２に、それぞれ金具８２を引っ掛けて固定することにより、強固に固定される。さらに、屋外用いす５０、７０の端面には、取っ手５２、７２および足５３、７３を備えることにより、携行および取扱いが容易となる。
【００３８】
【発明の効果】
以上のように、本発明の屋外用いす及び屋外用テーブルセットは、天板を構成する平行な２つの辺の裏面側は、中央付近まで何も構造物が無く、安定して使用できる天板を備え、かつ、折畳み可能である。さらに、２つの屋外用いすが同時に携行可能となる。
【００３９】
また、収納時にも脚構造と天板を連結したままであり、分離させる必要がないので、一方をキャンプ地などに置き忘れるような事故を防止することができる。
【００４０】
本発明の支持構造には、角度を１８１〜１８３度とするロック部材を採用したので、安価に製造できて、テーブルの組み立ておよび折畳みがより簡単に、かつ、容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例で、折り畳んだ屋外用いすと、折り畳んだ屋外用いすに折り畳んだ屋外用テーブルを収納した状態とを示す平面図である。
【図２】本発明の一実施例の使用状態を示す正面図である。
【図３】本発明の一実施例の使用状態を示す底面図である。
【図４】本発明の一実施例の使用状態を示す平面図である。
【図５】本発明の一実施例の使用状態を示す側面図である。
【図６】ロック部材の一実施例を示す一部破断側面図である。
【図７】折り畳んだ屋外用テーブルを示す投影図である。
【図８】折り畳んだ屋外用いすを示す投影図である。
【図９】折り畳んだ屋外用いすを示す投影図である。
【図１０】携行状態を示す投影図である。
【図１１】屋外用テーブルの脚構造の回転を示す斜視図である。
【図１２】脚構造を構成する部材の斜視図である。
【図１３】屋外用テーブルのバーの係合を示す斜視図である。
【符号の説明】
１０ 屋外用テーブル
１１ 板部材
１１ａ スペーサ
１１ｂ ストッパ
１２、１３ 脚
１２ａ、１３ａ、１２ｂ、１３ｂ 部材
１２ｃ、１３ｃ 摺動部材
１４、１５ 支持部材
１５ａ、１５ｂ 突起
１６、１７ リンク部材
１８、１９ 部材
２０ 回動部材
２０ａ 脚回転軸
２１ 脚構造回転軸
２２、２３、２４、２８ 回転軸
２３ｂ ロック部材
２３ｃ 凸部
２５、２６ バー
２５ａ、２５ｂ 孔
２７ 接続部材
２７ａ 弾性片
２７ｂ 突起
２７ｃ 溝
５０、７０ 屋外用いす
５１、７１ 座面
５２、７２ 取っ手
５３、７３ 足
５４、７４ 脚
５５、５６、７５、７６ 補強部材
５７、５８、７７、７８ 部材
５９、６０、６１、７９、８０、８１ 回転軸
６２、６３、８２、８３ 留め具
Ａ、Ｂ、Ｘ 回動範囲
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋外用いす及び屋外用テーブルセットに関し、特に、組立ておよび折畳みが可能で一体的に収容しうる携帯型の屋外用いす及び屋外用テーブルセットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
野外活動、屋外作業に使用する屋外用テーブルには、コンパクトに収納でき、軽量で携帯に便利であり、組立てが容易であることが要求される。そのため、脚と天板とを分離可能な構造とし、分離した脚や天板を折り畳むことができるようにした屋外用テーブルや、天板の裏面に折畳み可能に脚構造を取り付ける屋外用テーブルが提案され、実用化されている。
【０００３】
しかし、強度を得るために、４本の脚同士にリンク構造のような補強構造を取り付けると、使用する人の脚の自由な動きを妨げるという問題があり、かつ折畳み機構が複雑となって、かかる費用が高価になるという問題があった。
【０００４】
また、２つの脚を補強構造で平行に固定することにより脚構造を得て、２対の該脚構造を折畳み可能に天板の裏面の両端寄りに取り付ける場合にも、脚の途中と天板の下面との間に取り付ける支持構造が、使用する人の脚に当たることになる。支持部材を設けなかったり、小さい場合には、隅にかかる荷重により天板が傾いたり、振動に弱くなるという問題があった。
【０００５】
従って、天板を構成する４辺のうち、少なくとも平行な２つの辺の裏面側は、中央付近まで何も構造物が無く、安定して使用できる天板を備え、かつ、折畳み可能な屋外用テーブルが強く望まれていた。
【０００６】
また、屋外用テーブルと組み合わせて使用され、脚構造が座面の下部に折り畳まれる屋外用いすがあったが、屋外用テーブルと２つの屋外用いすを同時に収納し、携行可能とする工夫は、未だなされていなかった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、天板を構成する平行な２つの辺の裏面側は、中央付近まで何も構造物が無く、安定して使用できる天板を備え、紛失防止のために天板と脚構造が分離せず、かつ、安価に製造できて容易に折畳み可能な屋外用テーブルと、２つの屋外用いすを同時に携行可能とする屋外用いす及び屋外用テーブルセットを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明の屋外用テーブルは、連結手段で折畳み且つ展開自在に連結された複数の板部材からなる天板と、該天板の下部へ折畳み可能に中心の板部材に各々取り付けられる一対のテーブル用脚構造とからなる。テーブル用脚構造が取り付けられる天板の板部材には、板部材の長さ方向に平行な状態と、天板を形成するように平面状に展開した板部材に直交する方向で接する状態とに天板に沿って回動可能な４つのバーを備え、２つのバーは、一方のテーブル用脚構造が取り付けられる箇所で相反する方向へ回動可能であり、他の２つのバーは、他方のテーブル用脚構造が取り付けられる箇所で相反する方向へ回動可能であり、天板の両端を形成する２つの板部材の裏面の両端寄りには接合部材を備え、それぞれのバーの先端近辺には接合部材に係合可能な構造を備える。テーブル用脚構造の取り付けられる板部材は、実質的に１つであればよく、２枚の板部材を一体に固定したり、幅の広い板部材を使用してもよい。
【０００９】
それぞれのテーブル用脚構造は、２本の脚からなり、一端が一方の脚に固定され他端が他方の脚に摺動可能に取り付けられる部材が、対称的に２本の脚に取り付けられるリンク構造により、それぞれの脚は、略平行状態の閉脚状態と、上端が近接したまま、かつ、着地部分が離れる開脚状態との間で開閉可能である。
【００１０】
テーブル用脚構造を構成するそれぞれの脚の上端には、回動部材を備え、該回動部材は、脚と垂直であり、かつ、２本の脚の開閉面内にある脚回転軸を介して、それぞれの脚に回動可能に取り付けられ、それぞれの回動部材は、脚回転軸と垂直な脚構造回転軸をもって回動可能に、テーブル用脚構造が取り付けられる板部材の裏面に取り付けられ、それぞれの脚の上端から所定距離離れた位置には、回動可能に支持部材が取り付けられ、支持部材の回動端は、前記バーの回動端に係合可能で、かつ前記接続部材に突合可能な構造を有して、天板の安定性を得る。
【００１１】
テーブル用脚構造のリンク構造の回転軸と、テーブル用脚構造が取り付けられる板部材の裏面の中央近辺との間に、回転軸で連結する２つの部材からなる支持構造が、それぞれの部材の端部で回動可能に取り付けられ、該支持構造により、テーブル用脚構造が立つ際に荷重を支えて停止可能な延伸状態と、テーブル用脚構造が折り畳まれる際の屈曲状態との間で屈伸可能とすることにより、天板の安定性を得る。前記支持構造を構成する部材同士は、屈曲状態から延伸状態に移行する際に、相対的になす角度が１８０度を超え、１８１〜１８３度の角度をもって延伸状態となり、ロックされるように、一方の部材に固定されたロック部材と、他方の部材に設けられた構造とが係合可能であることが望ましい。
【００１２】
あるいは、テーブル用脚構造のリンク構造を構成する２つの摺動側端部に、２つの部材が取り付けられ、テーブル用脚構造が取り付けられる板部材の裏面の中央近辺に、１つの部材が取り付けられて、該３つの部材が相互に回動可能となるように連結されて構成される支持構造により、テーブル用脚構造が立つ際に荷重を支えて停止可能な延伸状態と、テーブル用脚構造が折り畳まれる際の屈曲状態との間で屈伸可能な支持構造を備えて、天板の安定性を得る。
【００１３】
本発明の屋外用いす及び屋外用テーブルセットは、２つの屋外用いす、および前記屋外用テーブルからなり、屋外用いすは、幅のある外縁を下方に有する座面と、該座面の下部へ折畳み可能ないす用脚構造とからなり、屋外用テーブルは、紐状の連結手段で折畳み自在に連結された複数の板部材からなる天板と、該天板の下部へ折畳み可能に板部材の１つに取り付けられる一対のテーブル用脚構造とからなり、屋外用いすには、それぞれの座面を外向きに、かつ、それぞれの外縁の端部が対向して接する状態で、折り畳まれた状態の２つの屋外用いすが、相互に固定可能な手段を備え、折り畳まれた屋外用テーブルは、固定される２つの折り畳まれた屋外用いすの内部空間内に収納可能である。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明について、図面を参照して説明する。
【００１５】
図１は、本発明の一実施例で、折り畳んだ屋外用いす５０に折り畳んだ屋外用テーブル１０を収納した状態と、折り畳んだ屋外用いす７０とを示す平面図である。図２は、使用状態を示す正面図である。図３は、使用状態を示す底面図である。図４は、使用状態を示す平面図である。図５は、使用状態を示す側面図である。
【００１６】
本発明の屋外用いす及び屋外用テーブルセットは、２つの屋外用いす５０、７０、および屋外用テーブル１０からなる。
【００１７】
屋外用いす５０、７０は、幅のある外縁を下方に有する座面５１、７１と、該座面５１、７１の下部へ折畳み可能ないす用脚構造とからなる。
【００１８】
屋外用テーブル１０は、公知の紐状の連結手段（図示省略）で折畳み自在に連結された複数の板部材１１からなる天板と、該天板の下部へ折畳み可能に板部材１１の１つに取り付けられる一対のテーブル用脚構造とからなる。
【００１９】
屋外用いす５０、７０は、図１０に示すように、それぞれの座面５１、７１を外向きにして組み合わせることができる。そして、それぞれの外縁の端部が対向して接する状態で、折り畳まれた状態の２つの屋外用いす５０、７０が、図１０のように相互に固定可能な手段を備える。２つの屋外用いす５０、７０を相互に固定する手段の一例として、内部に位置する位置決めのための金具６３、８３と、先端が大きい金具６２と、該金具に引っ掛けて固定する金具８２が屋外用いす５０、７０の短辺側外縁に設けられている。金具６２、８２、６３、８３の形状は、公知技術によればよく、図１０に一例を示している。
【００２０】
折り畳まれた屋外用テーブル１０は、固定される２つの折り畳まれた屋外用いす５０、７０の内部空間内に収納可能である。
【００２１】
テーブル用脚構造が取り付けられる天板の板部材１１には、図１１に示したように、板部材１１の長さ方向に平行な状態と、天板を形成するために平面状に展開したときの板部材１１に接する状態とに回動範囲Ｘだけ回動可能な４つのバー２５、２６を備える（１組のみ図示した）。
【００２２】
２つのバー２５、２６は、一方のテーブル用脚構造が取り付けられる箇所で相反する方向へ回動可能であり、他の２つのバー２５、２６は、他方のテーブル用脚構造が取り付けられる箇所で相反する方向へ回動可能であり、天板の展開方向両端を形成する２つの板部材１１の裏面の両端寄りには接合部材２７を備え、それぞれのバー２５、２６の先端近辺には接合部材２７に係合可能な構造を備える。
【００２３】
接合部材２７の一例として、図１３（ａ）に斜視図を示した。図１３（ｂ）に示したようにバー２５に開けた孔２５ｂが前記係合可能な構造である。接合部材２７には、この孔２５ｂに貫通可能な突起２７ｂと、図１３（ｂ）に示したようにバー２５を挟み込んで固定可能とする一対の弾性片２７ａとを備え、突起２７ｂには溝２７ｃを備える。バー２５は、一対の弾性片２７ａの間に押し込まれて保持される。さらに、孔２５ｂに連接して、図１３（ｄ）に示したように支持部材１５の先端に設けた突起１５ａが係合可能な穴または孔２５ａを開ける（図１３（ｃ）参照）。
【００２４】
接合部材２７、バー２５および支持部材１５の係合および突合のための構造は、図示した実施例に限定されず、同様の作用効果を得られる構造であればよい。
【００２５】
テーブル用脚構造は、図２に示すように、２本の脚１２、１３からなり、対称的に取り付けられる部材１６、１７のリンク構造を有する。部材１７は、一端が一方の脚１２に部材１２ａで固定され、他端が他方の脚１３に摺動部材１３ｃで摺動可能に取り付けられる。部材１６は、一端が一方の脚１３に部材１３ａで固定され、他端が他方の脚１２に摺動部材１２ｃで摺動可能に取り付けられる。前記リンク構造により、それぞれの脚１２、１３は、図１に示したような略平行状態の閉脚状態と、上端が近接したまま、かつ、着地部分が離れる図２に示したような開脚状態との間で開閉可能とする。摺動部材１２ｃ、１３ｃは、脚１２、１３に固定した部材１２ｂ、１３ｂで摺動が制限されて、前記開脚状態が安定して固定される。
【００２６】
テーブル用脚構造を構成するそれぞれの脚１２、１３の上端には、図１１に示したように、回動部材２０を備える。脚１２と垂直であり、かつ、２本の脚１２、１３の開閉面内にある脚回転軸２０ａを介して、回動部材２０は、回動範囲Ａだけ回動可能に取り付けられる。脚１３にも同様に回動部材２０を備える。それぞれの回動部材２０は、脚回転軸２０ａと垂直な脚構造回転軸２１をもって回動範囲Ｂだけ回動可能に、テーブル用脚構造が取り付けられる板部材１１の裏面で天板の展開方向両端寄りに取り付けられる。
【００２７】
それぞれの脚１２、１３の上端から所定距離離れた位置には、図２に示したように、回動可能に支持部材１４、１５が取り付けられ、支持部材１４、１５の回動端は、前記バー２５、２６の回動端に係合可能で、かつ前記接続部材２７に突合可能な構造を有していて、天板の安定性を得る。
【００２８】
図３および図５に示したように、テーブル用脚構造のリンク構造の回転軸２２と、テーブル用脚構造が取り付けられる板部材１１の裏面の中央近辺との間に、テーブル用脚構造が立つ際に荷重を支えて停止可能な延伸状態と、テーブル用脚構造が折り畳まれる際の屈曲状態との間で屈伸可能な支持構造を備えて、天板の安定性を得る。該支持構造の一例として、回転軸２２に取り付けた回転軸２８、一方の部材１８、他方の部材１９、部材１８と部材１９を回動可能に連結する回転軸２３，および部材１９と板部材１１とを回動可能に連結する回転軸２４とを図示した。
【００２９】
部材１８および部材１９は、屈曲状態から図５に示した延伸状態に移行する際に、相対的になす角度（図５および図６において、下側のなす角度）が１８０度を超え、１８１〜１８３度の角度に達するように、すなわち、角度（図５および図６において、上側のなす角度）が１７７〜１７９度の角度に達するように、例えば、図６に一部破断側面図で示したロック部材２３ｂを、一方の部材１８に固定し、他方の部材１９に設けられた構造に係合可能とする。係合構造は、例えば、ロック部材２３ｂに凸部２３ｃを設け、前述した位置関係で延伸状態となるように位置決めされた凹部を、部材１９に設ければよい。
【００３０】
この支持構造により、テーブル用脚構造は、約９０度の範囲で回動が抑制されるが、さらに、図１１に示したように、ストッパ１１ｂを備えてもよい。
【００３１】
いずれの部材も、例えば中空のアルミニウム合金などのような軽量で、堅固で、かつ加工がし易い素材と、端部や摺動部分には、摩耗を低減し、肌を傷つけないように合成樹脂製の素材を使用する。
【００３２】
本発明の説明のために図示した実施例は、最適な設計の一例であり、本発明の範囲が当該実施例により制限されることはない。
【００３３】
本実施例の屋外用テーブルを折り畳んで携行可能な状態に収納する仕組みについて、図面を参照して説明する。組立ては、以下の説明の逆に行えばよい。図７は、折り畳んだ屋外用テーブルを示す投影図である。図８は、一方の折り畳んだ屋外用いすを示す投影図である。図９は、他方の折り畳んだ屋外用いすを示す投影図である。図１０は、携行状態を示す投影図である。
【００３４】
先ず、支持部材１４、１５は、先端をバー２５、２６の孔から外し、脚１２、１３に沿う位置に回動させる。バー２５、２６を、接続部材２７から外して、板部材１１の長さ方向に回動させる。天板は、紐状の連結手段がＳ字状に折り返されることにより、複数の板部材１１を図７のように重ねることできる。さらに、脚１２および脚１３を略平行となるように閉じてから、支持構造を折り畳みつつ、天板の裏面に沿うように、一方ずつ回動させる。以上により、二対のテーブル用脚構造は、上下に重なって、折り畳まれた板部材１１の間にコンパクトに収納される。さらに、板部材１１が平面状に開かないように、例えばゴム紐などでバインドするとよい。
【００３５】
次に、図８および図９に示したように、２つの屋外用いすは、いす用脚構造を折り畳み、図１に示したように、一方の屋外用いす５０の座面５１の下部に、折り畳んだ屋外用テーブル１０を収納し、図１０に示したように、他方の屋外用いす７０を、それぞれの座面５１、７１を外向きに、かつ、外縁の端部が対向して接する状態に配置する。この際、金具６３（図９）と金具８３（図８）が係合して、容易に組み合わせることが可能となる。
【００３６】
図示した実施例では、金具６３および金具８３を長手方向両端に設けたが、短手方向で、取っ手５２または取っ手７２に対して対称的な位置に、相互に係合可能な構造の周知の金具（図示せず）を備えて固定可能としてもよく、両者を備えてもよい。
【００３７】
最後に、両端の金具６２に、それぞれ金具８２を引っ掛けて固定することにより、強固に固定される。さらに、屋外用いす５０、７０の端面には、取っ手５２、７２および足５３、７３を備えることにより、携行および取扱いが容易となる。
【００３８】
【発明の効果】
以上のように、本発明の屋外用いす及び屋外用テーブルセットは、天板を構成する平行な２つの辺の裏面側は、中央付近まで何も構造物が無く、安定して使用できる天板を備え、かつ、折畳み可能である。さらに、２つの屋外用いすが同時に携行可能となる。
【００３９】
また、収納時にも脚構造と天板を連結したままであり、分離させる必要がないので、一方をキャンプ地などに置き忘れるような事故を防止することができる。
【００４０】
本発明の支持構造には、角度を１８１〜１８３度とするロック部材を採用したので、安価に製造できて、テーブルの組み立ておよび折畳みがより簡単に、かつ、容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例で、折り畳んだ屋外用いすと、折り畳んだ屋外用いすに折り畳んだ屋外用テーブルを収納した状態とを示す平面図である。
【図２】本発明の一実施例の使用状態を示す正面図である。
【図３】本発明の一実施例の使用状態を示す底面図である。
【図４】本発明の一実施例の使用状態を示す平面図である。
【図５】本発明の一実施例の使用状態を示す側面図である。
【図６】ロック部材の一実施例を示す一部破断側面図である。
【図７】折り畳んだ屋外用テーブルを示す投影図である。
【図８】折り畳んだ屋外用いすを示す投影図である。
【図９】折り畳んだ屋外用いすを示す投影図である。
【図１０】携行状態を示す投影図である。
【図１１】屋外用テーブルの脚構造の回転を示す斜視図である。
【図１２】脚構造を構成する部材の斜視図である。
【図１３】屋外用テーブルのバーの係合を示す斜視図である。
【符号の説明】
１０ 屋外用テーブル
１１ 板部材
１１ａ スペーサ
１１ｂ ストッパ
１２、１３ 脚
１２ａ、１３ａ、１２ｂ、１３ｂ 部材
１２ｃ、１３ｃ 摺動部材
１４、１５ 支持部材
１５ａ、１５ｂ 突起
１６、１７ リンク部材
１８、１９ 部材
２０ 回動部材
２０ａ 脚回転軸
２１ 脚構造回転軸
２２、２３、２４、２８ 回転軸
２３ｂ ロック部材
２３ｃ 凸部
２５、２６ バー
２５ａ、２５ｂ 孔
２７ 接続部材
２７ａ 弾性片
２７ｂ 突起
２７ｃ 溝
５０、７０ 屋外用いす
５１、７１ 座面
５２、７２ 取っ手
５３、７３ 足
５４、７４ 脚
５５、５６、７５、７６ 補強部材
５７、５８、７７、７８ 部材
５９、６０、６１、７９、８０、８１ 回転軸
６２、６３、８２、８３ 留め具
Ａ、Ｂ、Ｘ 回動範囲
Claims (7)
- 連結手段で折畳み且つ展開自在に連結された複数の板部材からなる天板と、該天板の下部へ折畳み可能に中心の板部材に各々取り付けられる一対のテーブル用脚構造とからなる屋外用テーブルにおいて、テーブル用脚構造が取り付けられる天板の板部材には、板部材の長さ方向に平行な状態と、天板を形成するように平面状に展開した板部材に直交する方向で接する状態とに天板に沿って回動可能な４つのバーを備え、２つのバーは、一方のテーブル用脚構造が取り付けられる箇所で相反する方向へ回動可能であり、他の２つのバーは、他方のテーブル用脚構造が取り付けられる箇所で相反する方向へ回動可能であり、天板の両端を形成する２つの板部材の裏面の両端寄りには接合部材を備え、それぞれのバーの先端近辺には接合部材に係合可能な構造を備えることを特徴とする屋外用テーブル。
- それぞれのテーブル用脚構造は、２本の脚からなり、一端が一方の脚に固定され他端が他方の脚に摺動可能に取り付けられる部材が、対称的に２本の脚に取り付けられるリンク構造により、それぞれの脚は、略平行状態の閉脚状態と、上端が近接したまま、かつ、着地部分が離れる開脚状態との間で開閉可能であることを特徴とする請求項１に記載の屋外用テーブル。
- テーブル用脚構造を構成するそれぞれの脚の上端には、回動部材を備え、該回動部材は、脚と垂直であり、かつ、２本の脚の開閉面内にある脚回転軸を介して、それぞれの脚に回動可能に取り付けられ、それぞれの回動部材は、脚回転軸と垂直な脚構造回転軸をもって回動可能に、テーブル用脚構造が取り付けられる板部材の裏面に取り付けられ、それぞれの脚の上端から所定距離離れた位置には、回動可能に支持部材が取り付けられ、支持部材の回動端は、前記バーの回動端に係合可能で、かつ前記接続部材に突合可能な構造を有して、天板の安定性を得ることを特徴とする請求項２に記載の屋外用テーブル。
- テーブル用脚構造のリンク構造の回転軸と、テーブル用脚構造が取り付けられる板部材の裏面の中央近辺との間に、回転軸で連結する２つの部材からなる支持構造が、それぞれの部材の端部で回動可能に取り付けられ、該支持構造により、テーブル用脚構造が立つ際に荷重を支えて停止可能な延伸状態と、テーブル用脚構造が折り畳まれる際の屈曲状態との間で屈伸可能とすることにより、天板の安定性を得ることを特徴とする請求項２に記載の屋外用テーブル。
- 前記支持構造を構成する部材同士は、屈曲状態から延伸状態に移行する際に、相対的になす角度が１８０度を超え、１８１〜１８３度の角度をもって延伸状態となり、ロックされるように、一方の部材に固定されたロック部材と、他方の部材に設けられた構造とが係合可能であることを特徴とする請求項４に記載の屋外用テーブル。
- テーブル用脚構造のリンク構造を構成する２つの摺動側端部に、２つの部材が取り付けられ、テーブル用脚構造が取り付けられる板部材の裏面の中央近辺に、１つの部材が取り付けられて、該３つの部材が相互に回動可能となるように連結されて構成される支持構造により、テーブル用脚構造が立つ際に荷重を支えて停止可能な延伸状態と、テーブル用脚構造が折り畳まれる際の屈曲状態との間で屈伸可能な支持構造を備えて、天板の安定性を得ることを特徴とする請求項２に記載の屋外用テーブル。
- ２つの屋外用いす、および請求項１から４のいずれかに記載の屋外用テーブルからなる屋外用いす及び屋外用テーブルセットであり、屋外用いすは、幅のある外縁を下方に有する座面と、該座面の下部へ折畳み可能ないす用脚構造とからなり、屋外用テーブルは、連結手段で折畳み自在に連結された複数の板部材からなる天板と、該天板の下部へ折畳み可能に板部材の１つに取り付けられる一対のテーブル用脚構造とからなり、屋外用いすには、それぞれの座面を外向きに、かつ、それぞれの外縁の端部が対向して接する状態で、折り畳まれた状態の２つの屋外用いすが、相互に固定可能な手段を備え、折り畳まれた屋外用テーブルは、固定される２つの折り畳まれた屋外用いすの内部空間内に収納可能であることを特徴とする屋外用いす及び屋外用テーブルセット。
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