JP3599364B2 - ネットワーク装置 - Google Patents

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    • H04Q2213/00Indexing scheme relating to selecting arrangements in general and for multiplex systems
    • H04Q2213/13521Indexing scheme relating to selecting arrangements in general and for multiplex systems fault management

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、交換網経由の端末からダイアリングを行ってネットワーク内のノードと接続して業務を行う運用形態において、端末側では、接続するノードの宛先を意識することなく、システムが運用情報に基づいて動的に宛先を切替えることを可能とするネットワーク装置、およびアプリケーションプロセスに対して、システムに結合した端末とのデータ送受信機能を提供する疎結合マルチプロセッサシステムにおいて、各プロセッサ内のアプリケーションプロセスからのデータ送受信処理を可能とするマルチプロセッサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のネットワーク装置においては、交換網経由の端末からダイアリングを行ってネットワーク内のノードと接続する場合、端末の結合宛先が、定義により固定的に決められているか、または、次のいずれかの方法を用いて端末の結合宛先を切替えるかしていた。
【0003】
(a) 端末オペレータが、運用スケジュールを意識して、ネットワーク内の所定の結合ノードに対してダイアリングする。
(b) 端末の内部に、所定の運用スケジュールに基づいて接続する宛先を切替えてダイアリングするようなプログラムを組み込むことによって、宛先を動的に切替える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、交換網経由で接続された端末からダイアリングして、接続ノードを切り替える業務の運用においては、前記(a) の方法では、端末オペレータが、運用スケジュールを意識してダイアリングする必要があった。このような方法では、運用スケジュールが複雑になった場合、端末オペレータの負担が重くなるという欠点がある。
【0005】
また、前記(b) の方法では、端末内に宛先切り替え用のプログラムを組み込む必要があった。この場合、業務の運用で使用する全ての交換網経由の端末内に、宛先切り替え用のプログラムを組み込まなければならないため、運用スケジュールの変更・変化に対処する場合、コストがかさむという弊害がある。
【0006】
そこで、本発明では、端末からダイアリングした際に、前記端末が接続される交換網とホストプロセッサが結合されるネットワークとの間で、システムの運用状況に応じて、柔軟に且つ適切に宛先管理、故障対処および業務処理を行うことを可能とするネットワーク装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、ネットワークを介して1個以上のホストプロセッサ(以下、「ホスト」と称する)に結合され且つ交換網経由で複数個の端末に接続されるフロントエンドプロセッサシステム(以下、「FEPシステム」と称する)を設け、該FEPシステムにより、前記端末からのダイアリングに対し当該端末を接続するホストプロセッサおよびそのホストプロセッサ内のネットワークノードの管理および接続の実行、前記通信処理アプリケーション実行手段により実行される通信処理アプリケーションによる指定された端末に対応して接続宛先名として登録されているネットワークノードの参照、および該通信処理アプリケーションによる指定端末の接続宛先名の変更更新を行って、通信処理アプリケーションおよび通信アクセス法の処理を実行することにより、端末からダイアリングした際に、前記端末が接続される交換網とホストが結合されるネットワークとの間で、システムの運用状況に応じて、柔軟に且つ適切に宛先管理、故障対処および業務処理を行うことが可能なネットワーク装置とした。
【0009】
図1は、本発明によるネットワークシステムの原理構成を示している。図1に示すシステムは、端末1A、1B、交換網2、FEPシステム3、回線/ネットワーク4およびホスト5を有している。
【0010】
端末1Aおよび1Bは、ユーザすなわちオペレータにより操作される複数の端末であり、この図1では、2個の端末1Aおよび1Bが図示されている。
交換網2は、複数の端末1Aおよび1BをFEPシステム3に接続する。
【0011】
FEPシステム3は、回線/ネットワーク4を介してホスト5に結合されている。図1では、1個のホスト5のみが示されているが、ホスト5は複数個設けられていてもよい。
【0012】
ホスト5は、通信処理アプリケーションを実行するための通信処理アプリケーション実行部51、通信処理サーバを実行するための通信処理サーバ部52および通信アクセス法の処理を実行するための通信アクセス法処理部53を有している。通常、FEPシステム3の通信処理アプリケーション実行部31は、そのパフォーマンスについてはホスト5の通信処理アプリケーション実行部51よりも小規模でよい。
【0013】
FEPシステム3も、通信処理アプリケーションを実行するための通信処理アプリケーション実行部31、通信処理サーバを実行するための通信処理サーバ部32および通信アクセス法の処理を実行するための通信アクセス法処理部33を有している。通常、FEPシステム3の通信処理アプリケーション実行部31は、パフォーマンスについてはホスト5の通信処理アプリケーション実行部51よりも小規模でよい。
【0014】
FEPシステム3は、前記端末1A、1Bからのダイアリングに対し当該端末を接続するプロセッサおよびネットワークノードの管理および接続の実行、前記通信処理アプリケーション実行部31により実行される通信処理アプリケーションによる指定された端末に対応して接続宛先名として登録されているネットワークノードの参照、および該通信処理アプリケーションによる指定端末の接続宛先名の変更更新を行うことができる。
【0015】
なお、FEPシステム3は、接続ノード管理部、宛先名参照部、宛先名変更部、接続処理実行部および運用情報取得部を有していてもよい。この場合、典型的には、前記宛先名参照部、宛先名変更部および運用情報取得部は、通信処理アプリケーション実行部31に設けられ、前記接続ノード管理部および接続処理実行部は、通信アクセス法処理部33に設けられる。そして、通信処理アプリケーション実行部31と通信アクセス法処理部33とは、通信処理サーバ部32を介して結合される。
【0016】
前記接続ノード管理部は、端末単位に、当該端末をどのプロセッサの、どのネットワークノードに接続するかを示すノード管理テーブルを保持し、前記端末からFEPシステムにダイアリングした際に、当該端末をどのプロセッサの、どのネットワークノードに接続するかを管理する。
【0017】
前記宛先名参照部は、FEPシステム内で動作する通信処理アプリケーションが、端末名を指定して宛先名参照のシステムコールを発生した際に、前記ノード管理テーブルにおいて指定端末の接続宛先名として登録されているネットワークノード名を前記通信処理アプリケーションに通知する。
【0018】
前記宛先名変更部は、前記通信処理アプリケーションが、端末名とネットワークノード名を指定して宛先名変更のシステムコールを発生した際に、前記ノード管理テーブルにおける指定端末の接続宛先名を、指定ネットワークノード名に更新する。
【0019】
前記接続処理実行部は、端末からFEPシステムにダイアリングした際に、前記接続ノード管理テーブルを参照して接続ネットワークノードを決定し当該ノードに接続要求を伝達する。
【0020】
前記運用情報取得部は、前記通信処理アプリケーションが、端末の接続宛先名を変更するために利用する運用情報を取得する。
さらに、前記運用情報取得部は、ホストの運用スケジュールを参照し、且つ前記接続ノード管理部は、該当ホストの前記運用スケジュールに基づき、ホスト稼働時には端末の接続ノードを該当ホスト内のネットワークノードとし、ホスト停止時には前記該当ホストを代行し得る他のホスト内のネットワークノードとして宛先を変更するようにしてもよい。
【0021】
また、前記運用情報取得部は、ホストの運用スケジュールを参照し、且つ前記接続ノード管理部は、該当ホストの前記運用スケジュールに基づき、ホスト稼働時には端末の接続ノードを該当ホスト内のネットワークノードとし、ホスト停止時にはそのFEPシステム内で実行される通信処理アプリケーションを前記端末に接続されるネットワークノードとして宛先を変更するようにしてもよい。
【0022】
前記運用情報取得部は、そのFEPシステム内で動作する通信処理アプリケーションが、ホスト内で動作する通信処理アプリケーションと相互に通信を行うことにより運用スケジュールを決定するようにしてもよい。
【0023】
プリケーションプロセス部、通信処理サーバプロセス部、および通信アクセス法プロセス部を有するマルチプロセッサが入出力バスに複数個並列的に結合される疎結合マルチプロセッサシステムにおいて、前記通信処理サーバプロセス部が、前記アプリケーションプロセスによるデータ送信のシステムコールの実行時に、送信先端末に対応して指定される、プロセッサ識別信号とプロセッサ内に記憶される端末管理テーブルにおける配列番号とを含むマルチプロセッサシステム内で一意的な、通信識別子からプロセッサ識別番号を取り出すとともに、該プロセッサ識別番号により決定されるプロセッサに対して、当該プロセッサ内の通信処理サーバプロセスで端末への送信処理を実行させるべく送信データを回送するようにすることにより、各プロセッサ内のアプリケーションプロセスからデータ送受信処理を行うことができるとともに、端末を結合するプロセッサを動的に変更可能として、前記各プロセッサ内のアプリケーションプロセスから端末を共用することができ、常時運用を可能とするマルチプロセッサ装置を、先に述べたネットワーク装置におけるFEPシステムとして用いてもよい
【0024】
図2は、本発明によるマルチプロセッサシステムの原理構成を示している。図2に示すシステムは、端末1A、1B、1Cおよび1Dと、疎結合マルチプロセッサシステム6とで構成されている。疎結合マルチプロセッサシステム6は、プロセッサ9A、9Bおよび9Cを有し、これら各プロセッサ9A、9B、9Cは、それぞれ、アプリケーションプロセス実行部、通信処理サーバプロセス実行部、および通信アクセス法プロセス実行部を有する。前記端末1A、1B、1Cおよび1Dは、交換網2を介してプロセッサ9A、9Bおよび9Cに接続されている。
【0025】
前記通信処理サーバプロセス実行部は、アプリケーションプロセスによるデータ送信のシステムコールの実行時に、送信先端末に対応して指定される通信識別子からプロセッサ識別番号を取り出すとともに、該プロセッサ識別番号により決定されるプロセッサに対して、当該プロセッサ内の通信処理サーバプロセスで端末への送信処理を実行させるべく送信データを回送する。前記通信識別子は、プロセッサ識別信号とプロセッサ内に記憶される端末管理テーブルにおける配列番号とを含んでマルチプロセッサシステム内で一意的に定義される。
【0026】
通信処理サーバプロセス実行部は、通信識別子採番部、通信識別子通知部およびプロセッサ識別番号取得部を具備していてもよい。前記通信識別子採番部は、端末のプロセッサとの結合時に、プロセッサ識別信号とプロセッサ内の端末管理テーブルにおける配列番号とを組み合わせて得られるマルチプロセッサシステム内での一意的な番号を通信識別子として採番する。前記通信識別子通知部は、アプリケーションプロセスに対して、端末結合の処理結果の通知時に、通信識別子を通知する。前記プロセッサ識別番号取得部は、アプリケーションプロセスによるデータ送信のシステムコールの実行時に、送信先端末に対応して指定された通信識別子からプロセッサ識別番号を取り出す。
【0027】
また、前記疎結合マルチプロセッサシステム6は、1個のプロセッサに待機属性を、残りのプロセッサに現用属性を付与し、待機プロセッサは現用プロセッサの障害時にバックアップ用として動作するようにし、各プロセッサには所定の論理プロセッサ名を付与し、待機プロセッサが障害現用プロセッサをバックアップする際に現用プロセッサの論理プロセッサ名を引き継ぐとともに、プロセッサ識別番号として論理プロセッサ名リストの配列番号を割り当てることにより、待機プロセッサが現用プロセッサに結合していた端末を引き継いだ後でも、端末と通信識別子との関係を不変とするようにしてもよい。
【0029】
【作用】
本発明によるネットワークシステムでは、通信処理アプリケーションを組み込んだFEPシステム3を1組または複数個のホスト5に結合するとともに、業務実行時に、端末1A、1Bからネットワーク内のノードへの接続をする場合、常にFEPシステム3にダイアリングするだけで、FEPシステム3からその時点で有効なネットワークノードに対して接続要求を振り分け、端末1A、1Bを有効なノードに接続する。
【0030】
本発明によるマルチプロセッサシステム6では、通信処理サーバプロセスにより、端末結合時に、プロセッサ識別番号と端末管理テーブル内の配列番号の2つの情報を組み合わせたものとして構造化した通信識別子を動的に割り当て、当該マルチプロセッサシステム内で一意的に定義されるこの通信識別子をアプリケーションプロセスに通知し、該アプリケーションプロセスによる結合端末に対する送信システムコール時に、結合端末毎に対応して指定した通信識別子に基づいてプロセッサを決定し、当該プロセッサに送信データを回送することにより、送信処理を実行するので、プロセッサで異常が発生し、端末をバックアッププロセッサに引き継いだ際にも、送信システムコールのインタフェースの普遍性が保証される。
【0031】
【実施例】
《実施例1》
次に、本発明に係るネットワーク装置の具体的な実施例を図面を参照して説明する。
【0032】
図3は、本発明の第1の実施例によるネットワーク装置の構成を示している。図3のネットワーク装置は、端末1A、1B…、交換網2、FEPシステム3、回線/ネットワーク4、ホスト5A…を有している。
【0033】
端末1A、1B…は、交換網2を介してFEPシステム3に接続される。
FEPシステム3は、高速LAN(ローカルエリアネットワーク)回線またはネットワーク回線により構成される回線/ネットワーク4を介して1個以上のホスト5A…に結合されている。
【0034】
ホスト5A…は、各々通信処理アプリケーションを実行するための通信処理アプリケーション実行部51、通信処理サーバ処理を実行するための通信処理サーバ部52および通信アクセス法の処理を実行するための通信アクセス法処理部53を有している。
【0035】
FEPシステム3も、通信処理アプリケーションを実行するための通信処理アプリケーション実行部31、通信処理サーバ処理を実行するための通信処理サーバ部32および通信アクセス法の処理を実行するための通信アクセス法処理部33を有している。通常、FEPシステム3の通信処理アプリケーション実行部31は、パフォーマンスについてはホスト5の通信処理アプリケーション実行部51よりも小規模でよい。
【0036】
通信アクセス法処理部33は、ノード管理テーブル34を保持している。ノード管理テーブル34は、端末毎に、端末名、端末ネットワークアドレス、定義指定ノード名(とその有効フラグ)、およびアプリケーション指定ノード名(とその有効フラグ)が登録される。
【0037】
FEPシステム3は、前記端末1A、1B…からのダイアリングに対し当該端末を接続するプロセッサおよびネットワークノードの管理および接続の実行、前記通信処理アプリケーション実行部31により実行される通信処理アプリケーションによる指定された端末に対応して接続宛先名として登録されているネットワークノードの参照、および該通信処理アプリケーションによる指定端末の接続宛先名の変更更新を行うことができる。
【0038】
この図3の実施例における主としてFEPシステム3部分を図4にさらに詳細に示す。図4においては、ホスト5A、5B、および端末1A、1B、1Cが示されている。
【0039】
図4に示すように、FEPシステム3の通信処理アプリケーション実行部31は、運用情報取得部35、宛先ノード名参照部36および宛先ノード名変更部37を有しており、FEPシステム3の通信アクセス法処理部33は、ノード管理テーブル34を保持するとともに、接続ノード管理部38および接続処理実行部39を有している。
【0040】
運用情報取得部35は、前記通信処理アプリケーションが、端末1A…の接続宛先名を変更するために利用する運用情報(各ホストの運用スケジュール)を取得する。このとき、運用情報取得部35は、ホスト5A…の運用スケジュールを参照することで取得しても良いし、そのFEPシステム内で動作する通信処理アプリケーションがホスト内で動作する通信処理アプリケーションと相互に通信を行うことにより運用スケジュールを決定し取得しても良い。宛先ノード名参照部36は、FEPシステム3内で動作する通信処理アプリケーションが、端末名を指定して宛先名参照のシステムコールを発生した際に、ノード管理テーブル34において指定端末の接続宛先名として登録されているネットワークノード名を前記通信処理アプリケーションに通知する。
【0041】
宛先ノード名変更部37は、前記通信処理アプリケーションが、端末名とネットワークノード名を指定して宛先名変更のシステムコールを発生した際に、ノード管理テーブル34における指定端末の接続宛先名を、指定ネットワークノード名に更新する。
【0042】
接続ノード管理部38は、端末単位に、当該端末をどのプロセッサの、どのネットワークノードに接続するかを示すノード管理テーブル34を用い、前記端末1A…からFEPシステム3にダイアリングした際に、当該端末をどのプロセッサの、どのネットワークノードに接続するかを管理する。
【0043】
接続処理実行部39は、端末1A…からFEPシステム3にダイアリングした際に、ノード管理テーブル34を参照して接続ネットワークノードを決定し当該ノードに接続要求を伝達する。
【0044】
なお、前記運用情報取得部35は、ホスト5A…の運用スケジュールを参照し、且つ前記接続ノード管理部38は、該当ホスト5A…の前記運用スケジュールに基づき、ホスト稼働時には端末の接続ノードを該当ホスト5A…内のネットワークノードとし、ホスト停止時には前記該当ホスト5A…を代行し得る他のホスト内のネットワークノードとして宛先を変更するようにしてもよい。
【0045】
また、前記運用情報取得部35は、ホスト5A…の運用スケジュールを参照し、且つ前記接続ノード管理部38は、該当ホスト5A…の前記運用スケジュールに基づき、ホスト稼働時には端末の接続ノードを該当ホスト5A…内のネットワークノードとし、ホスト停止時にはそのFEPシステム3内で実行される通信処理アプリケーションを前記端末に接続されるネットワークノードとして宛先を変更するようにしてもよい。
【0046】
さらに、前記運用情報取得部35は、そのFEPシステム内で動作する通信処理アプリケーションが、ホスト内で動作する通信処理アプリケーションと相互に通信を行うことにより運用スケジュールを決定するようにしてもよい。
【0047】
図3および図4において、先に述べたように、ホスト5A…とFEPシステム3は、例えば高速LAN回線からなる回線/ネットワーク4で接続されている。端末1A…は、FEPシステム3と交換網2経由で接続され、ホスト5A…に例えばファイル転送を行う。
【0048】
また、FEPシステム3の通信処理アプリケーション実行部31で実行される通信処理アプリケーションは、ホスト5A…で実行される通信処理アプリケーションとの間で通信して、ホストマシンの稼働状況を取得する。
【0049】
FEPシステム3内で動作する通信アクセス法処理部33は、端末単位で接続ノード名を記述したネットワーク定義を展開し、ノード管理テーブル34としてFEPシステム3の主記憶域内に保持する。このノード管理テーブル34には、ネットワーク定義で指定されたノード名と通信処理アプリケーションが指定するノード名との2つの宛先を管理する。通信処理アプリケーションがノード名の変更要求を出していない場合、端末1A…からのダイアリング時には、ノード管理テーブル34に格納されたネットワーク定義で指定されたノードに振り分けられる。
【0050】
これに対して、通信処理アプリケーションがノード名の変更要求を発行している場合には、この名前をノード管理テーブル34内の、通信処理アプリケーション指定欄に反映しておく。そして、端末1A…からのダイアリング時には、ノード管理テーブル34内に通信処理アプリケーションが指定した名前が格納されていることから、これを優先的に採用して当該ノードに振り分ける。
【0051】
FEPシステム3内の通信処理アプリケーションは、ホスト5A…が停止する前に、宛先ノード名を当該FEPシステム3自体に変更しておく。そして、ホスト5A…が稼働状態となったのを契機に、宛先ノード名をホスト5A…内のノードに変更する。
【0052】
FEPシステム3内の通信処理アプリケーションは、宛先ノードが当該FEPシステム3自体となっている場合、端末1A…から転送されるファイルを一時的に蓄積しておく。そして、ホストマシンが稼働状態となり、転送指示を受けたときに、一括してホスト5A…に転送する。
【0053】
なお、宛先ノードが当該FEPシステム3自体となっている場合に、FEPシステム3内の通信処理アプリケーションが、端末1A…から転送されるデータを、ホストに代わって処理することが可能であれば、端末1A…から転送されるファイルをホストマシンに代わって処理するようにしてもよい。
【0054】
図3に示す経路P1は、稼働状態を判断するための相互の通信を、経路P2は、稼働状況の変化に応じて発行される宛先切換え指示が端末管理テーブルに反映される様子を、そして経路P3およびP4は、接続時に端末管理テーブルを参照して、実際に有効な宛先に接続される様子をそれぞれ示している。
【0055】
図5、図6、図7、図8および図9は、接続ノード管理部38、宛先ノード名参照部36、宛先ノード名変更部37、接続処理実行部39および運用情報取得部35のそれぞれの動作を詳細に示すフローチャートである。
【0056】
図5に示す接続ノード管理部38の処理は次のように行われる。
処理が開始されると、IPL(イニシャルプログラムローダ)処理を行うか否かが判定され(ステップS11)、「真」である場合には、システムファイルから交換端末定義情報を読み出す(ステップS12)。次に、交換端末定義情報のシンタクスチェックおよびセマンティック等の定義チェック処理が行われ(ステップS13)、このチェック処理の結果が判定されて(ステップS14)、「真」である場合には、FEPシステム3の主記憶域に交換端末数分のノード管理テーブル領域が獲得され、先に読み出された定義情報が反映されて(ステップS15)、処理が終了する。
【0057】
ステップS11で、「偽」であると判定されたときは、宛先ノード名の参照または変更依頼であるか否かが判定され(ステップS16)、「真」であると判定されたときは、依頼端末名をキーとしてノード管理テーブル34の検索が行われる(ステップS17)。次に、検索が成功したか否かが判定され(ステップS18)、「真」であれば、参照依頼か否かが判定される(ステップS19)。ステップS19で「真」であると判定された場合には、アプリケーション指定ノードが有効であるか否かが判定され(ステップS20)、「真」であると判定された場合には、アプリケーション指定ノード名を出力情報領域に格納して(ステップS21)、処理を終了する。
【0058】
ステップS20で、「偽」であると判定された場合には、定義指定ノード名を出力情報領域に格納して(ステップS22)、処理を終了する。
ステップS19で、「偽」、すなわち変更依頼であると判定された場合には、変更ノード名はバイナリでゼロであるか否かが判定され(ステップS23)、「真」であれば、さらに指定ノード名は有効であるか否かが判定される(ステップS24)。ステップS24で、「真」であると判定された場合には、ノード管理テーブルのアプリケーション指定有効フラグをオンとし(ステップS25)、さらにアプリケーション指定ノード名をノード管理テーブル34に格納して(ステップS26)、処理を終了する。
【0059】
ステップS23で「偽」であると判定されたときは、ノード管理テーブル34のアプリケーション指定有効フラグをオフとして(ステップS27)、処理を終了する。
【0060】
ステップS14、S16、S18およびS24で、「偽」と判定された場合はエラーであるので、復帰値を異常として(ステップS28)、処理を終了する。
図6に示す宛先ノード名参照部36の処理は次のように行われる。
【0061】
処理が開始されると、接続ノード管理部38に宛先ノード名の参照を依頼し(ステップS31)、正常復帰か否かが判定され(ステップS32)、「真」であれば、出力ノード名を通信処理アプリケーションに通知して(ステップS33)、処理を終了する。ステップS32において、「偽」であると判定された場合には、異常復帰の詳細なコードを付加してアプリケーションに異常終了を通知し(ステップS34)、処理を終了する。
【0062】
図7に示す宛先ノード名変更部37の処理は次のように行われる。
処理が開始されると、接続ノード管理部38に宛先ノード名の変更を依頼し(ステップS41)、正常復帰か否かが判定され(ステップS42)、「真」であれば、通信処理アプリケーションに正常終了を通知して(ステップS43)、処理を終了する。ステップS42において、「偽」であると判定された場合には、異常復帰の詳細なコードを付加してアプリケーションに異常終了を通知し(ステップS44)、処理を終了する。
【0063】
図8に示す接続処理実行部39の処理は次のように行われる。
処理が開始されると、ダイアリング受付時の端末のアドレスをキーとしてノード管理テーブルの検索を行い(ステップS51)、アプリケーション指定ノードは有効か否かが判定され(ステップS52)、「真」であれば、指定ノード名からアドレスを求めて、当該ノードに接続要求を通知して(ステップS53)、処理を終了する。ステップS52において、「偽」であると判定された場合には、定義ノード名からアドレスを求めて当該ノードに接続要求を通知し(ステップS54)、処理を終了する。
【0064】
図9に示す運用情報取得部35の処理は次のように行われる。
処理が開始されると、接続ノード変更契機か否かが判定され(ステップS61)、「真」であれば、運用情報から接続ノード名を取得する(ステップS62)。さらに、宛先ノード名変更部37により接続先ノード名を取得し(ステップS63)、変更処理が正常に完了したか否かが判定され(ステップS64)、「真」であれば処理を終了する。ステップS64で、「偽」と判定された場合には、異常処理が行われて(ステップS65)、処理を終了する。ステップS61で、「偽」であると判定された場合には、そのまま処理を終了する。
【0065】
《実施例2》
次に、本発明に係るマルチプロセッサ装置の具体的な実施例を図面を参照して説明する。
【0066】
〈システム構成〉
図10は、本発明の第2の実施例によるマルチプロセッサ装置の構成を示している。
【0067】
図10のマルチプロセッサ装置は、端末1A、1B、1Cおよび1Dと、疎結合マルチプロセッサシステム6とで構成されている。疎結合マルチプロセッサシステム6は、回線アダプタ7A、7B、IO(入出力)バス8およびプロセッサ9A、9B、9Cを有する。
【0068】
回線アダプタ7Aは、端末1Aおよび1Bに接続され、回線アダプタ7Bは、端末1Cおよび1Dに接続される。これら回線アダプタ7Aおよび7Bは、IOバス8に接続され、IOバス8には、プロセッサ9A、9Bおよび9Cが接続される。
【0069】
各プロセッサ9A、9B、9Cは、それぞれ、アプリケーションプロセス実行部91A、91B、91C、通信処理サーバプロセス実行部92A、92B、92C、および通信アクセス法プロセス実行部93A、93B、93Cを有する。
前記通信処理サーバプロセス実行部92A、92B、92Cは、アプリケーションプロセスによるデータ送信のシステムコールの実行時に、送信先端末に対応して指定される通信識別子からプロセッサ識別番号を取り出すとともに、該プロセッサ識別番号により決定されるプロセッサに対して、当該プロセッサ内の通信処理サーバプロセスで端末への送信処理を実行させるべく送信データを回送する。前記通信識別子は、プロセッサ識別信号とプロセッサ内に記憶される端末管理テーブルにおける配列番号とを含み、マルチプロセッサシステム内で一意的に定義される。
【0070】
通信処理サーバプロセス実行部92A、92B、92Cは、それぞれ、通信識別子採番部94A、94B、94C、通信識別子通知部95A、95B、95Cおよびプロセッサ識別番号取得部96A、96B、96Cを具備している。
【0071】
通信識別子採番部94A、94B、94Cは、端末のプロセッサとの結合時に、プロセッサ識別信号とプロセッサ内の端末管理テーブルにおける配列番号とを組み合わせて得られるマルチプロセッサシステム内での一意的な番号を通信識別子として採番する。
【0072】
通信識別子通知部95A、95B、95Cは、アプリケーションプロセスに対して、端末結合の処理結果の通知時に、通信識別子を通知する。
プロセッサ識別番号取得部96A、96B、96Cは、アプリケーションプロセスによるデータ送信のシステムコールの実行時に、送信先端末に対応して指定された通信識別子からプロセッサ識別番号を取り出す。
【0073】
IOバス8は、プロセッサ9A〜9Cと回線アダプタ7A、7Bとの間のデータの入出力で使用される。
すなわち、図10に示しているのは、複数のプロセッサ9A、9B、9Cと(LAN)回線アダプタ7A、7BとをIOバス8で疎結合したマルチプロセッサシステム6である。回線アダプタ7A、7Bには、任意のプロセッサ9A、9B、9Cからアクセスすることができる。
【0074】
さらに、各プロセッサ9A、9B、9C上に、アプリケーションプロセス実行部91A、91B、91C、通信サーバプロセス実行部92A、92B、92Cおよび通信アクセス法プロセス実行部93A、93B、93Cがそれぞれ各対応して設けられる。各アプリケーションプロセスが発生する送受信システムコールは、当該プロセッサ上の通信処理サーバプロセスが受け付ける。そして、端末が結合しているプロセッサの位置に応じて、そのプロセッサ自身が通信アクセス法プロセスを使用して処理するのか、他のプロセッサ上の通信処理サーバプロセスに処理を依頼するのかを決定して分岐処理を行う。
【0075】
図10に破線で示すコネクションPA、PCおよびPDは、論理的な結合関係の例を示し、このような結合関係は、コネクション、セッションまたは通信パス等と称される。これらコネクションPA、PCおよびPDによる各端末1A〜1Dと各プロセッサ9A〜9Cとの論理的な結合関係は、端末1Aはプロセッサ9Aに結合され、端末1Bはシステムと未結合であり、端末1Cはプロセッサ9Cに結合され、端末1Dはプロセッサ9Aに結合されている。
【0076】
データフローF1は、端末1Aがプロセッサ9Aと結合した場合の結合時のデータの流れを示し、データフローF2は、プロセッサ9B内のアプリケーションプロセスが、端末1Cに対してデータ送信システムコールを実行したときのデータの流れを示す。各プロセッサ9A、9Bおよび9Cの論理プロセッサ名はそれぞれPM01、PM02およびPM03とする。
【0077】
〈通信識別子の採番〉
通信識別子の採番は、図11および図12に、発呼による端末結合時のデータフローおよび着呼による端末結合時のデータフローをそれぞれ示すように、アプリケーションプロセスからの発呼要求または端末からアプリケーションプロセスへの着呼通知を契機とした端末結合処理において実行される。
【0078】
図13に通信識別子の採番処理のフローチャートを示す。
通信処理サーバプロセスは、通信アクセス法プロセスに結合処理を依頼する前に、自プロセッサ内の端末管理テーブルリストから空きエントリを検索する(ステップS71)。そして、検索が成功したか否かが判定され(ステップS72)、「真」であれば、検索されたエントリの配列番号が取得され(ステップS73)、当該エントリの配列番号と論理プロセッサ名リスト内の自プロセッサの配列番号とを組み合わせた番号を通信識別子として採番した後(ステップS74)、端末管理テーブルに格納して(ステップS75)、処理を終了する。
【0079】
ステップS72において、「偽」と判定された場合、すなわち端末管理テーブルリストに空きエントリがない場合は、端末管理テーブルリストを拡張し、拡張部の先頭エントリを取得して(ステップS76)、ステップS74の処理を行う。
【0080】
このようにして採番された通信識別子は、図11および図12に示されるように、通信アクセス法に結合依頼する際に、利用者要求識別子として指定される。
〈通信識別子の通知〉
図11および図12に示されるように、通前記結合処理の結果は、通信アクセス法プロセスから通信処理サーバプロセスに対して、結合依頼とは非同期に通知される。さらに、通信処理サーバプロセスは、通信識別子と共に結合処理結果をアプリケーションプロセスに通知する。
【0081】
図14に通信識別子の通知処理のフローチャートを示す。
通信処理サーバプロセスは、このとき処理結果に付加して通知される通信識別子をキーとして、端末管理テーブルを検索することにより、結合に成功したか否かを判定する(ステップS81)。そして、ステップS81の判定結果が「真」、すなわち結合結果が正常の場合、処理結果データ内通信識別子に、端末管理テーブル内の通信識別子を格納して(ステップS82)、アプリケーションプロセスに、通信識別子とともに処理結果データを通知することにより(ステップS83)、処理が正常に完了したことを通知して処理を終了する。ステップS81で、「偽」と判定された場合、すなわち異常の場合、処理結果データ内通信識別子を無効化するため、端末管理テーブル内の通信識別子をゼロクリアし(ステップS84)、端末管理テーブルをリストから削除して(ステップS85)、アプリケーションプロセスに、エラーの原因を付加して処理結果データを通知することにより(ステップS83)、処理が異常終了したことを通知して処理を終了する。
【0082】
〈プロセッサ識別番号の取得〉
図15にデータ送信時のデータフローを示すように、アプリケーションプロセスは、送信システムコール実行時に、結合端末に対応する通信識別子を指定し、論理プロセッサ識別番号を取得する。
【0083】
図16に論理プロセッサ識別番号の取得処理のフローチャートを示す。
当該送信要求を受け付けた通信処理サーバプロセスは、指定された通信識別子のプロセッサ識別番号の有効性をチェックする(ステップS91)。そして、ステップS91が「真」、すなわち通信識別子の論理プロセッサ識別番号が正常である時は、通信識別子内のプロセッサ識別番号からプロセッサの位置を決定する。このとき、プロセッサ識別番号は自プロセッサの値に等しいか否かを調べ(ステップS92)、「真」、すなわち当該プロセッサがそのプロセッサ自体である場合は、通信アクセス法プロセスに送信依頼して(ステップS93)、処理を終了する。また、ステップS92が「偽」、つまり当該プロセッサが他プロセッサである場合、他プロセッサ内の通信処理サーバプロセスに対して、送信データを回送することで送信処理を依頼し(ステップS94)、処理を終了する。ステップS91で「偽」、すなわちプロセッサ識別番号が無効である時はアプリケーションプロセスにその旨を通知して(ステップS95)、処理を終了する。
【0084】
図17は、論理プロセッサ名リスト、プロセッサ9A、9Cの端末管理テーブルリストおよび端末1A、1C、1Dの管理テーブルの関係を模式的に示している。
【0085】
論理プロセッサ名リストは、それぞれ論理プロセッサ名、物理的なプロセッサの識別情報およびその他の管理情報が格納された複数の配列からなり、図17においては、配列0が未使用状態、配列1には、論理プロセッサ名としてPM01、物理的なプロセッサの識別情報としてプロセッサ9Aを示す情報が格納され、配列2には、論理プロセッサ名としてPM02、物理的なプロセッサの識別情報としてプロセッサ9Bを示す情報が格納され、配列3には、論理プロセッサ名としてPM03、物理的なプロセッサの識別情報としてプロセッサ9Cを示す情報が格納されている。
【0086】
プロセッサ9Aの端末管理テーブルリストは、配列0、3および4が未使用であり、配列1には端末1Aの管理テーブルが格納され、配列2には端末1Dの管理テーブルが格納されている。端末1Aの管理テーブルには、通信識別子「01000001」と他の管理情報とが格納されている。通信識別子「01 000001」の「01」は論理プロセッサ名リストの配列番号であり、「000001」は端末管理テーブルリストの配列番号である。端末1Dの管理テーブルには、通信識別子「01 000002」と他の管理情報とが格納されている。通信識別子「01 000002」の「01」は論理プロセッサ名リストの配列番号であり、「000002」は端末管理テーブルリストの配列番号である。
【0087】
プロセッサ9Cの端末管理テーブルリストは、配列0、2〜4が未使用であり、配列1には端末1Cの管理テーブルが格納されている。端末1Cの管理テーブルには、通信識別子「03 000001」と他の管理情報とが格納されている。通信識別子「03 000001」の「03」は論理プロセッサ名リストの配列番号であり、「000001」は端末管理テーブルリストの配列番号である。
【0088】
〈プロセッサで異常発生時の端末の引き継ぎ〉
このようなシステムでは、あるプロセッサで異常が発生したときのバックアップを有効に行うことができる。
【0089】
すなわち、上述した疎結合マルチプロセッサシステム6は、1個のプロセッサに待機属性を、残りのプロセッサに現用属性を付与し、待機プロセッサは現用プロセッサの障害時にバックアップ用として動作するようにし、各プロセッサには所定の論理プロセッサ名を付与し、待機プロセッサが障害現用プロセッサをバックアップする際に現用プロセッサの論理プロセッサ名を引き継ぐとともに、プロセッサ識別番号として論理プロセッサ名リストの配列番号を割り当てることにより、待機プロセッサが現用プロセッサに結合していた端末を引き継いだ後でも、端末と通信識別子との関係を不変とすることができる。
【0090】
あるプロセッサで異常が発生した場合、アダプタ内のプロセスとバックアッププロセッサ内の通信アクセス法プロセスとの間の論理的関係を引き継ぐ。さらに、通信アクセス法プロセスと通信処理サーバプロセスとの間の論理的関係も引き継ぐ。これにより、端末を異常が発生したプロセッサからバックアッププロセッサに引き継ぐ。
【0091】
ここで、あるプロセッサで異常が発生したことを認識した通信処理サーバプロセスは、異常終了したプロセッサの論理プロセッサ名に対応するエントリとバックアップとを対応付ける。そして、それまでバックアッププロセッサに付与されていた論理プロセッサ名に対応するエントリは、当該プロセッサを閉塞状態として管理する。これにより、論理プロセッサ名対応の配列番号は不変となるので、論理プロセッサ名と当該論理プロセッサに結合した端末との関係は不変となり、アプリケーションプロセッサは、論理プロセッサを意識して処理を組むことで、あるプロセッサで異常が発生しても、処理を継続して行うことができる。
【0092】
この場合の、プロセッサ9Aに障害が発生した場合の具体的な処理の一例を、図18〜図22を参照して説明する。
プロセッサ9Aに障害が発生する前の状態では、図18に示すように、端末1AはコネクションPAを介してプロセッサ9Aに接続され、端末1DはコネクションPDを介して同様にプロセッサ9Aに接続されている。
【0093】
このときの論理プロセッサ名リストは、図20に示すように、それぞれ論理プロセッサ名、物理的なプロセッサの識別情報、プロセッサの状態、現用待機属性およびその他の管理情報が格納された複数の配列からなる。すなわち、ここでは、管理情報として、プロセッサの状態および現用待機属性が図17の例に追加されている。図20においては、配列0が未使用状態であり、配列1には、論理プロセッサ名としてPM01、物理的なプロセッサの識別情報としてプロセッサ9A、プロセッサの状態として活性状態、現用待機属性として現用を示す情報がそれぞれ格納されている。同様に配列2には、論理プロセッサ名としてPM02、物理的なプロセッサの識別情報としてプロセッサ9B、プロセッサの状態として活性状態、現用待機属性として現用を示すを示す情報が格納され、配列3には、論理プロセッサ名としてPM03、物理的なプロセッサの識別情報としてプロセッサ9C、プロセッサの状態として活性状態、現用待機属性として待機を示すを示す情報が格納されている。すなわち、この場合は、プロセッサ9Cがバックアップに用いられる待機プロセッサとなっている。
【0094】
この状態でプロセッサ9Aに障害が発生すると、図21に示すように、配列1に格納される情報が、論理プロセッサ名としてPM01、物理的なプロセッサの識別情報としてプロセッサ9C、プロセッサの状態として活性状態、現用待機属性として現用を示す情報に変更される。配列2は、論理プロセッサ名としてPM02、物理的なプロセッサの識別情報としてプロセッサ9B、プロセッサの状態として活性状態、現用待機属性として現用を示すを示す情報が格納されたままであり、配列3は、論理プロセッサ名としてPM03、物理的なプロセッサの識別情報はなし、プロセッサの状態として閉塞状態、現用待機属性もなしの状態に変わる。
【0095】
このことにより、障害の発生したプロセッサ9Aの論理プロセッサ番号はプロセッサ9Cに引き継がれて、図19に示すように、障害の発生したプロセッサ9Aの機能はプロセッサ9Cが肩代わりすることになり、端末1AはコネクションPAを介してプロセッサ9Cに接続され、端末1DはコネクションPDを介してプロセッサ9Cに接続される。このときプロセッサ9Aは、障害発生状態にあるが、ソフトウェア障害の場合には再IPLを実施して、プロセッサの再立ち上げを行い、プロセッサを復旧する。ハードウェア障害のときは、オペレータにプロセッサモジュールの交換等を促し、障害復旧を行う。
【0096】
このようにしてプロセッサ9Aの障害が復旧されると、図22に示されるように、配列3は、論理プロセッサ名としてPM03、物理的なプロセッサの識別情報としてプロセッサ9A、プロセッサの状態として活性状態、現用待機属性として待機を示すを示す情報が格納された状態となり、プロセッサ9Aが次のバックアップ用待機プロセッサとして待機状態となる。
【0097】
なお、アプリケーションプロセスが、システムに結合した端末に対するデータ送信用のシステムコールを実行する場合、当該結合端末に対応する通信識別子を指定する必要がある。ところで、当該通信識別子は、結合処理を実行したアプリケーションプロセスにのみ通知される。したがって、他のアプリケーションプロセス、特に端末が結合していないPM内のアプリケーションプロセスは、何らかの方法で通信識別子を取得する必要がある。この場合の通信識別子を取得するには種々の方法があるが、例えば結合処理を実行したアプリケーションプロセスが、全プロセスに対して通信識別子をブロードキャストすればよい。この場合、端末切断時にも、通信識別子を無効化するためにブロードキャストが必要である。
【0098】
従来の疎結合マルチプロセッサシステムにおいては、システムジェネレーション時に、システムに結合する端末とプロセッサとの関係を定義したテーブルを作成していた。そして、システム始動時に当該テーブルを各プロセッサの主記憶装置にロードし、アプリケーションプロセスが発行した送信システムコール処理時に、前記ロード情報を参照することによりプロセッサを決定していた。そのため、例えばプロセッサの負荷分散の目的などから、端末が結合するプロセッサを動的に変更することはできなかった。
【0099】
また、端末が結合するプロセッサを動的に変更するように構成された疎結合マルチプロセッサシステムも従来より存在した。但し、この場合、プロセッサに結合した端末との送受信処理が可能なアプリケーションプロセスは、当該プロセッサ上で動作するものに限られていた。
【0100】
疎結合マルチプロセッサシステムにおける端末利用を実現する上で、端末結合処理の性能とデータ送受信処理の性能とを同時に高めることはできない。
したがって、業務の運用に応じたトレードオフが必要となる。問題は、この二者択一をシステムが行うのかユーザが行うのかという点である。
【0101】
まず、システムが二者択一を行う方法としては、端末の運用定義による方法や、結合時にアプリケーションプロセスがパラメータで指定する方法などがある。しかし、システムプログラムの処理論理が複雑になるという点およびシステムプログラムが2本立てとなり煩雑であるという点で現実的ではない。
【0102】
他方、ユーザが二者択一する場合、自身の業務の運用に合わせていずれかを選択するだけであるから問題は少ない。
以上述べたように、システムがユーザの業務の運用上の要件を満たしつつ端末共用を実現することは困難である。
【0103】
さらに、端末が結合したプロセッサで障害発生時に、当該端末をバックアッププロセッサに引き継ぎ、なおかつ、各プロセッサから引き継いだ端末を共用できる機能は従来存在しなかった。
【0104】
しかしながら、疎結合マルチプロセッサシステムにおいて、端末がシステムと結合する場合、結合するプロセッサの決定論理は、ジェネレーション時に定義する手法や、運用時の各プロセッサの負荷状況に応じて選択する手法など、複数の手法を組み合わせて利用できることが、業務設計の柔軟性を向上させる上で望ましい。
【0105】
同じく、業務設計の柔軟性の向上の観点からいって、システムに結合した端末を、システムを構成する各プロセッサ内のアプリケーションプロセスから共用できるようにすることが望ましい。
【0106】
さらに、フォルトトレラントコンピュータとして疎結合マルチプロセッサシステムを利用する場合、結合端末を障害プロセッサからバックアッププロセッサに引き継ぐ前と後で、アプリケーションプロセスが実行する送受信システムコールのインタフェースが不変であることが望ましい。
【0107】
従来のマルチプロセッサシステムで、上述の要件を全て満足するものは存在しなかったが、上述の本発明の第2の実施例のマルチプロセッサ装置によれば、これらの要望を全て満たすことができるようになる。
【0108】
したがって、この実施例のマルチプロセッサ装置では、前述のように通信識別子を構造化し、システムコール時にアプリケーションプロセスが、結合端末対応に指定する通信識別子からプロセッサ識別番号を取り出すことで、端末が結合しているプロセッサの特定が可能となる。さらに、プロセッサ番号として、論理プロセッサ名リスト内の配列番号を割り当てていることにより、プロセッサで異常が発生し、端末をバックアッププロセッサに引き継いだ際にも、送信システムコールのインタフェースの普遍性が保証される。
【0109】
さらに、このように構成した、マルチプロセッサシステムを、先に述べた本発明の第1の実施例のネットワーク装置におけるFEPシステムとして用いることができる。
【0110】
この場合、具体的には例えば図3に示すFEPシステム3を図10に示される疎結合マルチプロセッサシステム6で構成することになり、第1の実施例のネットワーク装置を一層有効に構成することができる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、通信処理アプリケーションを組み込んだFEPシステムを1組または複数個のホストに結合するとともに、業務実行時に、複数個の端末からネットワーク内のノードへの接続をする場合、常にFEPシステムにダイアリングするだけで、FEPシステムからその時点で有効なネットワークノードに対して接続要求を振り分け、端末を有効なノードに接続するようにして、端末からダイアリングした際に、前記端末が接続される交換網とホストプロセッサが結合されるネットワークとの間で、システムの運用状況に応じて、柔軟に且つ適切に宛先管理、故障対処および業務処理を行うことを可能とするネットワーク装置を提供することができる。
【0112】
さらに、本発明によれば、通信処理サーバプロセスにより、端末結合時に、プロセッサ識別番号と端末管理テーブル内の配列番号の2つの情報を組み合わせたものとして構造化した通信識別子を動的に割り当て、当該マルチプロセッサシステム内で一意的に定義されるこの通信識別子をアプリケーションプロセスに通知し、該アプリケーションプロセスによる結合端末に対する送信システムコール時に、結合端末毎に対応して指定した通信識別子に基づいてプロセッサを決定し、当該プロセッサに送信データを回送するようにして、各プロセッサ内のアプリケーションプロセスからデータ送受信処理を行うことができるとともに、端末を結合するプロセッサを動的に変更可能として、前記各プロセッサ内のアプリケーションプロセスから端末を共用することができ、常時運用を可能として、前記ネットワーク装置における宛先管理、故障対処および業務処理に好適に使用することができるマルチプロセッサ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るネットワーク装置の構成を示す原理図である。
【図2】本発明に係るマルチプロセッサ装置の構成を示す原理図である。
【図3】本発明の実施例1に係るネットワーク装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図3のネットワーク装置の要部の構成を詳細に示すブロック図である。
【図5】図4のネットワーク装置の接続ノード管理部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】図4のネットワーク装置の宛先ノード名参照部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】図4のネットワーク装置の宛先ノード名変更部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】図4のネットワーク装置の接続処理実行部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】図4のネットワーク装置の運用情報取得部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の実施例2に係るマルチプロセッサ装置の構成を示すブロック図である。
【図11】図10のマルチプロセッサ装置の動作を模式的に説明するための発呼による端末結合時のデータフロー図である。
【図12】図10のマルチプロセッサ装置の動作を模式的に説明するための着呼による端末結合時のデータフロー図である。
【図13】図10のマルチプロセッサ装置の通信識別子の採番処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】図10のマルチプロセッサ装置の通信識別子の通知処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】図10のマルチプロセッサ装置の動作を模式的に説明するためのデータ送信時のデータフロー図である。
【図16】図10のマルチプロセッサ装置の論理プロセッサ識別番号取得処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】図10のマルチプロセッサ装置に用いられるテーブルを模式的に説明するための図である。
【図18】図10のマルチプロセッサ装置のプロセッサ障害発生時の動作を説明するための模式図である。
【図19】図10のマルチプロセッサ装置のプロセッサ障害バックアップ時の動作を説明するための模式図である。
【図20】図10のマルチプロセッサ装置のプロセッサ障害発生時の動作を説明するための障害発生前の論理プロセッサ名リストの模式図である。
【図21】図10のマルチプロセッサ装置のプロセッサ障害発生時の動作を説明するための障害発生時の論理プロセッサ名リストの模式図である。
【図22】図10のマルチプロセッサ装置のプロセッサ障害発生時の動作を説明するための障害復旧時の論理プロセッサ名リストの模式図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D…端末
2…交換網
3…フロントエンドプロセッサ(FEP)システム
4…ネットワーク
5,5A,5B…ホスト(プロセッサ)
6…疎結合マルチプロセッサシステム
7A,7B…回線アダプタ
8…入出力(IO)バス
9A,9B,9C…プロセッサ
31,51…通信処理アプリケーション実行部
32,52…通信処理サーバ部
33,53…通信アクセス法処理部
34…ノード管理テーブル
35…運用情報取得部
36…宛先ノード名参照部
37…宛先ノード名変更部
38…接続ノード管理部
39…接続処理実行部
91A,91B,91C…アプリケーションプロセス実行部
92A,92B,92C…通信処理サーバプロセス実行部
93A,93B,93C…通信アクセス法プロセス実行部

Claims (7)

  1. 各々、通信処理アプリケーションおよび通信アクセス法の処理を実行するための手段を有する1個以上のホストプロセッサと
    複数個の端末と
    フロントエンドプロセッサとを有し、
    前記フロントエンドプロセッサは
    ネットワークを介して前記ホストプロセッサに結合され且つ交換網経由で前記端末に接続され、通信処理アプリケーション実行手段、通信処理サーバ手段および通信アクセス法処理手段を有し、前記端末からのダイアリングに対し当該端末を接続するホストプロセッサおよびそのホストプロセッサ内のネットワークノードの管理および接続の実行、前記通信処理アプリケーション実行手段により実行される通信処理アプリケーションにより指定された端末に対応して接続宛先名として登録されているネットワークノードの参照、および該通信処理アプリケーションによる指定端末の接続宛先名の変更更新を行うことを特徴とするネットワーク装置であって、
    前記フロントエンドプロセッサシステムは、端末単位に、当該端末をどのプロセッサの、どのネットワークノードに接続するかを示すノード管理テーブルを保持し、前記端末からフロントエンドプロセッサシステムにダイアリングした際に、当該端末をどのプロセッサの、どのネットワークノードに接続するかを管理するための接続ノード管理手段と、フロントエンドプロセッサシステム内で動作する通信処理アプリケーションが、端末名を指定して宛先名参照のシステムコールを発生した際に、前記ノード管理テーブルにおいて指定端末の接続宛先名として登録されているネットワークノード名を前記通信処理アプリケーションに通知するための宛先名参照手段と、前記通信処理アプリケーションが、端末名とネットワークノード名を指定して宛先名変更のシステムコールを発生した際に、前記ノード管理テーブルにおける指定端末の接続宛先名を、指定ネットワークノード名に更新するための宛先名変更手段と、端末からフロントエンドプロセッサシステムにダイアリングした際に、前記接続ノード管理テーブルを参照して接続ネットワークノードを決定し当該ノードに接続要求を伝達するための接続処理実行手段と、前記通信処理アプリケーションが、端末の接続宛先名を変更するために利用する運用情報を取得するための運用情報取得手段とを具備することを特徴とするネットワーク装置。
  2. 運用情報取得手段は、ホストプロセッサの運用スケジュールを参照するための手段を含み、且つ接続ノード管理手段は、該当ホストプロセッサの前記運用スケジュールに基づき、ホストプロセッサ稼働時には端末の接続ノードを該当ホストプロセッサ内
    のネットワークノードとし、ホストプロセッサ停止時には前記該当ホストプロセッサを代行し得る他のホストプロセッサ内のネットワークノードとして宛先を変更するための手段を含むことを特徴とする請求項のネットワーク装置。
  3. 運用情報取得手段は、ホストプロセッサの運用スケジュールを参照するための手段を含み、且つ接続ノード管理手段は、該当ホストプロセッサの前記運用スケジュールに基づき、ホストプロセッサ稼働時には端末の接続ノードを該当ホストプロセッサ内のネットワークノードとし、ホストプロセッサ停止時にはそのフロントエンドプロセッサシステム内で実行される通信処理アプリケーションを前記端末に接続されるネットワークノードとして宛先を変更するための手段を含むことを特徴とする請求項のネットワーク装置。
  4. 運用情報取得手段は、そのフロントエンドプロセッサシステム内で動作する通信処理アプリケーションが、ホストプロセッサ内で動作する通信処理アプリケーションとの相互に通信を行うことにより運用スケジュールを決定するための手段であることを特徴とする請求項のネットワーク装置。
  5. フロントエンドプロセッサシステムは
    通信処理アプリケーションプロセスを含むアプリケーションプロセスを実行するためのアプリケーションプロセス手段、通信処理サーバプロセスを実行するための通信処理サーバプロセス手段、および通信アクセス法プロセスを実行するための通信アクセス法プロセス手段を有するマルチプロセッサが入出力バスに複数個並列的に結合される疎結合マルチプロセッサシステムであって、
    前記通信処理サーバプロセス手段は、前記アプリケーションプロセスによるデータ送信のシステムコールの実行時に、送信先端末に対応して指定される、プロセッサ識別信号とプロセッサ内に記憶される端末管理テーブルにおける配列番号とを含むマルチプロセッサシステム内で一意的な、通信識別子からプロセッサ識別番号を取り出すとともに、該プロセッサ識別番号により決定されるプロセッサに対して、当該プロセッサ内の通信処理サーバプロセスで端末への送信処理を実行させるべく送信データを回送する手段を具備することを特徴とする請求項のネットワーク装置。
  6. 通信処理サーバプロセス手段は
    末のプロセッサとの結合時に、プロセッサ識別信号とプロセッサ内の端末管理テーブルにおける配列番号とを組み合わせて得られるマルチプロセッサシステム内での一意的な番号を通信識別子として採番する通信識別子採番手段と
    アプリケーションプロセスに対して、端末結合の処理結果の通知時に、通信識別子を通知する通信識別子通知手段と
    アプリケーションプロセスによるデータ送信のシステムコールの実行時に、送信先端末に対応して指定された通信識別子からプロセッサ識別番号を取り出すプロセッサ識別番号取得手段とを具備することを特徴とする請求項のネットワーク装置。
  7. フロントエンドプロセッサシステムを構成する疎結合マルチプロセッサシステムは、
    1個のプロセッサに待機属性を、残りのプロセッサに現用属性を付与し、待機プロセッサは現用プロセッサの障害時にバックアップ用として動作するマルチプロセッサシステムであって、
    各プロセッサには所定の論理プロセッサ名を付与し、待機プロセッサが障害現用プロセッサをバックアップする際に現用プロセッサの論理プロセッサ名を引き継ぐとともに、プロセッサ識別番号として論理プロセッサ名リストの配列番号を割り当てることにより、待機プロセッサが現用プロセッサに結合していた端末を引き継いだ後でも、端末と通信識別子との関係を不変とすることを特徴とする請求項のネットワーク装置。
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