JP3599261B2 - 単軌条運搬車のエンジン停止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明に係る単軌条運搬車のエンジン停止装置は、遠心クラッチ又はベルトの発熱を検知して、一定以上の温度になるとエンジンが停止するよう電気的に構成した単軌条運搬車を提案するものである。
【0002】
一つの軌条に複数の運搬機を走行させて無人走行を繰り返す作業では、機体を衝突させる事故が多く発生する。機体の衝突が起きればバンパ停止装置が作動することもあるが、衝突時にバンパ停止装置が確実に作動しない場合には、エンジンが停止しないことがあるので、遠心クラッチ又はベルトがスリップして発熱し、発火する恐れがあった。無人走行で山間地を走行しているため、これが原因で山林火災の恐れも多大であった。
【0003】
【従来の技術】
エンジンの動力を遠心クラッチ、ベルト、減速機を介して駆動輪に動力伝達する単軌条運搬機では、軌条の任意の地点で停止するには、従業者が操作レバーを操作して走行を停止させたり、無人走行では軌条にストッパを設けて停止アームをストッパにより作動させ、ストッパに連動した操作レバーの回動により走行を停止させていた。
【0004】
又、軌条の障害物を感知するバンパ及びリミットスイッチにより、電気的にエンジンを停止する装置は知られている。
【0005】
送電線の配線、鉄塔建設、修理等の工事では、山間地の傾斜地に一本の軌条を設置して、作業効率を良くするために複数の現場で使用する複数の運搬機を一本の軌条に乗架させて同時に作業が進行する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一つの軌条に複数の運搬機を走行させて、無人走行を繰り返す作業では、偶然に機体を衝突させることが多く発生する。この時、バンパ停止装置が作動することもあるが、軌条は上下左右にカーブしており、衝突時にバンパが確実に作動しないで、エンジンが停止しないことがある。
【0007】
この場合、遠心クラッチ又はベルトがスリップして発熱し、発火する恐れがあった。無人走行であり、山間地を走行しているため。これが原因で山火事の恐れも多大であった。
【0008】
本発明は、遠心クラッチ又はベルトのスリップによる発熱を検知して、エンジンが停止すると共にエンジン停止と同時に制動装置が作動するようにした単軌条運搬車を提供することを提案するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る単軌条運搬車のエンジン停止装置は、傾斜地に設置された軌条に乗架され、エンジンの動力を遠心クラッチ又はベルトと減速機を介して駆動輪に伝達することにより走行する単軌条運搬機において、遠心クラッチ又はベルトの発熱を検知して、一定以上の温度になるとエンジンが停止するよう電気的に構成したことを特徴とするものである。
【0010】
この単軌条運搬車のエンジン停止装置は、遠心クラッチ又はベルトの発熱を検知して、一定以上の温度になるとエンジンが停止し、制動装置が作動するよう電気的に構成したことを特徴とする。
【0011】
一定以上の温度になれば溶断する温度ヒューズを遠心クラッチ又はベルトの近くに設け、遠心クラッチ又はベルトの発熱を検知する手段とする。通常運転中においては、リレーコイルRは非常停止ボタン、バンパスイッチ、温度ヒューズの回路が接続状態にあるため通電しており、R接点も接続されている。非常時においては、温度ヒューズが溶断するとリレーコイルの通電が遮断され、同時にR接点も切れるため、エンジン停止用ソレノイドタイマが作動し、エンジン停止用ソレノイドの作動によりエンジンが停止すると、エンジン停止をエンジンオイルプレッシャスイッチで検知し、電磁ブレーキの解放電流を遮断して電磁ブレーキがかかることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、従来技術においてバンパ及びリミットスイッチの不作動時に遠心クラッチ及びベルトの摩擦による過熱で火災が起きる恐れがあった不具合を解決したものである。遠心クラッチとベルトの近くに、発熱を検知する温度ヒューズを設け、遠心クラッチ又はベルトがスリップして発熱して一定以上の温度に達すると、温度ヒューズが断線してエンジン停止回路が作動するよう電気的に構成したものである。
【0013】
温度ヒューズは、ベルト及びクラッチ周辺の部材の発火点以下の温度に設定してある。これにより万一バンパ停止装置が作動しないで、遠心クラッチ、ベルトがスリップし始めても、ベルト等の発火前に温度ヒューズが断線し、エンジンが停止するため、火災の恐れがなくなった。
【0014】
摩擦によりエンジンの動力伝達する手段を持つ機種では、デイスクで接続されるデイスククラッチ若しくは遠心クラッチを使用するものである。このため、デイスク若しくは遠心クラッチのドラムの中で摩擦熱が生じるため、それらの近くに検知手段を設ける。或いは、ベルトテンションによりエンジンの動力を伝達する手段を持つものでは、遠心クラッチを用いないため、エンジンプーリとベルトの接触する部分で発熱する。そのためベルトの近くに発熱の検知手段を設けることになる。又、デイスククラッチ、遠心クラッチ、ベルトも破損する前にエンジン停止することで、耐久性が向上することとなった。
【0015】
発熱を検知する手段としては、温度ヒューズに限らず、温度センサー、バイメタルを使用した温度スイッチのいずれかを使用してもよい。
【0016】
【実施例】
添付図面は、本発明に係る単軌条運搬車のエンジン停止装置の実施例について図示している。図1は、単軌条運搬車のエンジン停止装置の非常停止回路を示す配線図、図2は、エンジンの動力を遠心クラッチ、ベルト、減速機を介して駆動輪に伝達する機構において遠心クラッチ及びベルトの発熱を検知する温度ヒューズを図示する単軌条運搬車の側面図、図3は、エンジン動力を駆動輪に伝達する機構にベルトカバーを設けた単軌条運搬車の側面図,図4は、単軌条運搬車の背面図をそれぞれ示すものである。図面に基づいて本発明の実施例について説明する。
【0017】
単軌条運搬車のエンジン停止装置は、傾斜地に設置された軌条1に乗架され、エンジン8の動力を遠心クラッチ6又はベルト5と減速機3を介して駆動輪2に伝達することにより走行する単軌条運搬機において、遠心クラッチ6又はベルト5の近くに温度ヒューズ7を設け、非常停止ボタン11、バンパスイッチ10、温度ヒューズ7を直列に入れたリレーコイルR12の回路を構成する。遠心クラッチ6又はベルト5の発熱を検知して、一定以上の温度になると温度ヒューズ7が溶断してエンジン8が停止するよう電気的に構成した。
【0018】
この単軌条運搬車のエンジン停止装置は、遠心クラッチ6又はベルト5のスリップにより発生する発熱を温度ヒューズで検知して、一定以上の温度になるとリレーコイルR12に通電している回路のうち温度ヒューズ7が溶断してR接点13の接続が切れるためエンジン8が停止し、エンジン停止をエンジンオイルプレッシャスイッチが検知して電磁ブレーキ16に流れている解放電流が切れるため制動装置が作動する。
【0019】
遠心クラッチ6とベルト5の近くに設けた温度ヒューズ7が遠心クラッチ6とベルト5のスリップにより生じた熱で溶断した場合に、非常停止回路の作動について説明する。通常運転中においては、リレーコイルR12は非常停止ボタン11、バンパスイッチ10、温度ヒューズ7の回路が接続状態にあるため通電しており、R接点13も接続されている。非常時においては、遠心クラッチ又はベルトのスリップにより発生した熱により温度が一定以上になると温度ヒューズが溶断して、温度ヒューズ7が溶断するとリレーコイル12の通電が遮断され、同時にR接点13も切れるため、エンジン停止用ソレノイドタイマ14が作動し、停止ソレノイド15を働かせてエンジン8を停止する。
【0020】
エンジン停止をエンジンオイルプレッシャスイッチで検知し、電磁ブレーキ16の解放電流を遮断することにより、ブレーキ作動する。
【0021】
【発明の効果】
本発明の効果は、非常時にバンパ停止装置が作動しなくてもエンジンを停止すると共にブレーキがかかり、スリップにより発生した熱による火災から機体の損傷を防止して、森林火災を防止することが出来るものである。
【0022】
遠心クラッチ又はベルトの近くに設けた温度ヒューズが遠心クラッチ及びベルトのスリップによりに発生した熱を検知してエンジンを自動的に停止すると共に制動装置が作動して軌条運搬車が停止することが出来るようにした。
【0023】
本発明の効果により、一本の軌条を無人走行する複数の軌条運搬車の安全性が確実になるので、軌条周辺の森林保護上においても、又作業時に生じる衝突事故による機体の損傷や焼失等余計な不安や心配がなくなるので作業効率の向上においても極めて望ましいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】単軌条運搬車のエンジン停止装置の電気回路を示す配線図
【図2】エンジンの動力を遠心クラッチ、ベルト、減速機を介して駆動輪に伝達する機構において遠心クラッチ及びベルトの発熱を検知する温度ヒューズを図示する単軌条運搬車の側面図
【図3】エンジン動力を駆動輪に伝達する機構にベルトカバーを設けた単軌条運搬車の側面図
【図4】単軌条運搬車の背面図
【符号の説明】
1...軌条
2...駆動輪
3...減速機
4...入力プーリ
5...Vベルト
6...遠心クラッチ
7...温度ヒューズ
8...エンジン
9...バンパ
10...バンパスイッチ
11...非常停止ボタン
12...リレーコイルR
13...R接点
14...エンジン停止ソレノイドタイマ
15...停止ソレノイド
16...電磁ブレーキ
Claims (2)
- 傾斜地に設置された軌条に乗架され、エンジンの動力を遠心クラッチ又はベルトと減速機を介して駆動輪に伝達することにより走行する単軌条運搬機において、遠心クラッチ又はベルトの発熱を検知して、一定以上の温度になるとエンジンが停止するよう電気的に構成したことを特徴とする単軌条運搬車のエンジン停止装置。
- 遠心クラッチ又はベルトの発熱を検知して、一定以上の温度になるとエンジンが停止し、制動装置が作動するよう電気的に構成したことを特徴とする請求項1に記載の単軌条運搬車のエンジン停止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12922097A JP3599261B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 単軌条運搬車のエンジン停止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12922097A JP3599261B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 単軌条運搬車のエンジン停止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10318008A JPH10318008A (ja) | 1998-12-02 |
JP3599261B2 true JP3599261B2 (ja) | 2004-12-08 |
Family
ID=15004121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12922097A Expired - Lifetime JP3599261B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 単軌条運搬車のエンジン停止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3599261B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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-
1997
- 1997-05-20 JP JP12922097A patent/JP3599261B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10318008A (ja) | 1998-12-02 |
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