JP3599004B2 - ロールスクリーン装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓開口部に取り付けて採光、視界、通風換気等を調整する為のロールスクリーン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から採光、視界、通風換気等を調整する為に窓開口部に取り付けるロールスクリーン装置が広く普及している。ロールスクリーン装置とは一般的に、巻き取りばね等を内蔵した巻き取り軸を窓上側に配置し、窓開口部の大きさと略同じサイズのスクリーンを巻き上げ若しくは下げることで、スクリーンを開閉させる装置である。しかし上記のロールスクリーン装置ではスクリーン材の遮光性に依存した単一の遮光状態しか実現できないという問題点があった。例えば部屋を調光状態、つまり程よい光を通す状態にする目的でロールスクリーン装置を使用している場合には、部屋を全遮光状態、つまり全体を暗くした状態にすることはできなかった。
【0003】
上記問題点を解決する為に、長手方向、つまり巻き取り方向に色彩、模様、柄、透明度等が漸次的若しくは段階的に変化する長尺スクリーンを用い、上下に配置した巻き取り軸に長尺スクリーンの送り戻しをさせることで、調光、半遮光、全遮光といった所望の遮光状態を実現するロールスクリーン装置が特開平4−5386号公報に記載されている。上記装置は、図14に示した概略図にあるように、窓の上下両端に配置された第一巻き取り軸1と第二巻き取り軸2の間を長尺スクリーン3が送り戻しされる仕組みである。従って、長尺スクリーン3が多様な遮光状態の部分を有したものであれば、上記送り戻しによって遮光状態を自由に変化させることができる。
【0004】
しかし、巻き取り軸間は常にスクリーンが張られた状態にあるので、窓の開放状態を実現することはできず、通風換気及び外眺望の弊害となる。このことにより、現在までに実施するには到っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、複数の遮光状態を使い分けることができ、且つ、外眺望及び通風換気が可能なロールスクリーン装置を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の本発明を、巻き取り方向の長さが窓開口部の巻き取り方向の長さよりも大きなスクリーンと、該スクリーンを互いに逆方向から巻き付ける為の一対の巻き取り軸を有するロールスクリーン装置において、上記スクリーンの巻き取り方向の少なくとも片端と巻き取り軸との間を紐を介して接合して、上記片端と上記巻き取り軸との間に間隔をあけるとともに、紐とスクリーンとの間には、内面が巻き取り軸外周面に沿う形状であり且つ外面が断面略円弧状の滑らかな曲面である連結部材を介在させることを特徴とするロールスクリーン装置とすることで、スクリーンに多様な遮光状態を設けておけば、上記スクリーンの巻き取りによって遮光状態を変更するとともに換気眺望状態を実現することも可能となる。また、巻き取り軸に巻き取られた連結部材の外形が滑らかな曲面となり、その連結部材の上に重ねて巻き取られたスクリーンにしわが出来ないことから見栄えが向上し、且つ、巻き取り速度が略一定となることから耐久性が向上する。
【0007】
また、請求項2記載の本発明を、スクリーンの巻き取り方向の少なくとも片端に紐の両端を接合するとともに、巻き取り軸に幅方向に設けた紐引掛け溝に上記紐を引掛けて係止させることを特徴とする請求項1記載のロールスクリーン装置とすることで、スクリーンに多様な遮光状態を設けておけば、スクリーンの巻き取りによって遮光状態の変更と換気眺望状態の実現が可能となり、更に、紐の左右長さが自動調整される。
【0008】
また、請求項3記載の本発明を、上記連結部材に、紐を引掛けて係止する紐係止部を備えるとともに、該連結部材の紐係止部に係止された紐の両端を巻き取り軸と接合させることを特徴とする請求項1記載のロールスクリーン装置とすることで、スクリーンに多様な遮光状態を設けておけば、スクリーンの巻き取りによって遮光状態の変更と換気眺望状態の実現が可能となり、更に、紐の左右長さが自動調整される。
【0009】
また、請求項4記載の本発明を、巻き取り軸に紐を巻き取る為の凹部である紐巻き取り部を二箇所設けてあり、且つ、該紐巻き取り部は紐を全て巻き付けた状態でも上記巻き取り軸より紐が突出することのない程度の径を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のロールスクリーン装置とすることで、巻き取った紐は巻き取り軸において盛り上がりを生じず、従ってスクリーンに対する干渉がなくなる。
【0010】
また、請求項5記載の発明を、窓開口部の幅方向両端に、連結部材の両端部と摺接して該連結部材の巻き取り方向への移動を案内するガイド部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載のロールスクリーン装置とすることで、強風時等に生じる外乱によっても連結部材が所定の位置から脱落することなく安定して動作するようになり、信頼性が向上する。
【0011】
また、請求項6記載の発明を、連結部材の両端部に、球状の接触部を、回動自在に、且つ、一部が幅方向に突出するように備えることを特徴とする請求項5記載のロールスクリーン装置とすることで、連結部材とガイド部との摩擦を接触部が低減させることから、駆 動負荷の減少により摩耗による損傷が防止されて長寿命化が図られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1には本発明の実施の形態における一例であるロールスクリーン装置の概略図、図2には一例における紐4付き長尺スクリーン3の概略図を示している。窓開口部(図示せず)を覆い、遮光状態を調整する為の長尺スクリーン3は、その幅方向の長さを窓開口幅と略同じとし、且つ、その長手方向の長さを窓開口長さよりも大きな長方形状とする。上記長尺スクリーン3は長手方向に遮光性が漸次的あるいは段階的に変化する一連物のものであり、スクリーンの材質としてはフィルム、紙、布など、遮光性を変化させることが可能な材質であれば良い。また長尺スクリーン3としては、色彩、模様、柄、遮光性等の異なるスクリーンを長手方向に繋ぎ合わせて一連物としたものであっても構わない。
【0013】
例えば窓開口部の上方に巻き取りばね等の張力機構(図示せず)を有した第一巻き取り軸1を設置し、窓開口部の下方にはモータ等の駆動機構(図示せず)を有した第二巻き取り軸2を設置する。長尺スクリーン3の片端には第一巻き取り軸1を接合し、もう片端には一対の紐4の各一端を夫々接合する。上記一対の紐4の各他端は、紐4の左右の長さが同じで、且つ、窓開口長さより十分大きな長さとなるように、第二巻き取り軸2と接合させる。第一巻き取り軸1に設けた張力機構によって長尺スクリーン3には一定のテンションが与えられており、駆動機構により第二巻き取り軸2が正転もしくは反転することで、長尺スクリーン3がテンションを有した状態で送り戻しが行なわれる。上記のようにして遮光状態を変化させるのだが、巻き取り量によっては長尺スクリーン3を完全に巻きあげ、両巻き取り軸1,2間に紐4のみが張られた、窓開口部の開放状態を実現することもできる。
【0014】
接合方法としては、長尺スクリーン3を送り戻しする際の張力に対して十分耐え得る強度を有した方法であれば限定はしない。紐4としては、ワイヤー、テープ等、細くて巻き取り可能なものとする。また紐4を接合する長尺スクリーン3の片端には、巻き取り時に邪魔にならない程度の厚みで、且つ、十分な強度を有して幅方向に伸びた金属等の補強部材7を固定し、補強しておく。上記補強により、紐4を引張る際に生じる長尺スクリーン3の部分的変形を防止する。
【0015】
図3は紐4と第二巻き取り軸2との接合状態を示した概略図である。一対の紐4の各一端は第二巻き取り軸2に設けた二箇所の凹部である紐巻き取り部5と接合しており、二箇所の紐巻き取り部5にて挟まれた部分はスクリーン巻き取り部6となっている。上記紐巻き取り部5に紐4を巻き取ることで長尺スクリーン3を移行させてゆく。その際に巻き取った紐4の厚みによって巻き取り部分は次第に盛り上がってゆくので、その盛り上がりにより長尺スクリーン3にしわが生じてしまう。そこで図に示すように凹部である紐巻き取り部分5を、全ての紐4を巻き取った状態でも紐4が第二巻き取り軸2より突出しない程度の径に設定すれば、巻き取った紐4が長尺スクリーン3の巻き取りに対して干渉することを防止できる。
【0016】
図4には各遮光状態の概略図を示している。(a)は開放状態であり、通風換気、外眺望が可能である。(b)は調光状態であり、柔らかい光を入射させて室内を程よい明るさに保つことができる。(c)は全遮光状態であり、太陽光線をカットし、室内を暗い状態にすることができる。
【0017】
上記のような各遮光状態を実現する為には長尺スクリーン3を所望の位置で停止させる必要がある。本例では回転駆動をDCモータ(図示せず)にて行ない、該DCモータ回転時の電流波形に重畳されるリプル成分のパルス数がモータ回転数と比例の関係にあることを利用してモータ駆動量を算出することで、長尺スクリーン3を正確に移行させる。つまり、DCモータ回転時の電波波形に重畳されるリプル成分のパルス数を検出し、その検出結果に基づいて長尺スクリーン3の全長を自己認識するとともに、予め設定しておいた各遮光状態の長さ比率データを利用して、各遮光状態へ移行する為の長尺スクリーン3の移動量をリプル成分のパルス数によって判断し,長尺スクリーン3を各遮光状態位置に確実に移行、停止させる。
【0018】
以下、図に基づいて上記長尺スクリーン3の全長認識について説明する。図5は長尺スクリーン3の巻き取り状態を表す概略図であり、(a)は第一巻き取り軸1が長尺スクリーン3を完全に巻き上げた状態、(b)は第二巻き取り軸2が長尺スクリーン3を完全に巻き上げた状態を示している。図6はDCモータのリプル成分のパルス数検出部ブロック概略図、図7は長尺スクリーン3における各遮光状態の位置関係を示した概略図である。
【0019】
初期状態として図5(a)の状態に長尺スクリーン3をセットした後に、図5(b)に示す状態に到るまでDCモータを駆動し、長尺スクリーン3を移行させる。その間に図6に示すようにDCモータの電流波形に重畳されるリプル成分のパルス数を制御装置のCPU等でカウントし、そのカウント数をL´としてEPROM等の記憶装置に記憶させる。各遮光状態の位置情報は長尺スクリーン3に対する比率データとして予めCPU内に設定しておき、それと上記の長尺スクリーン3の全長におけるカウント数L´に基づいて、所望の位置に移行する為に必要なカウント数、つまりDCモータの駆動量を算出し、第二巻き取り軸2を回動させることで長尺スクリーン3を別の遮光状態へ移行させる。
【0020】
例えば図7において、全長Lの長尺スクリーン3が調光1状態に停止している場合に調光2状態へと移行させる為には、距離にしてL2分移動させれば良い。従って、DCモータを調光1から調光2への方向に回転させることよって全長Lの長尺スクリーン3を移動させるとともにリプル数をカウントし、該カウント数がL´×L2/Lに達したらDCモータ回転を停止させる。これにより調光2への移行が図られる。
【0021】
同様に、例えば図7において遮光2状態から調光2状態まで移行させるには、DCモータを上記とは逆方向に回転させ、カウント数がL´×(L4+L3)/Lに達した時点で停止させれば良い。
【0022】
長尺スクリーン3としては、長期使用時における伸縮の影響を考慮して各遮光状態長さを窓開口長さより十分に長く設定しておけば、多少のずれが生じても所望の遮光状態に停止できる。
【0023】
次に、本発明の実施の形態における他の例について説明するが、一例と同様の構成については省略する。図8は他の例であるロールスクリーン装置の概略図を示しており、図9は同上の紐4付き長尺スクリーン3の概略図、図10は同上の第二巻き取り軸2の概略図を夫々示している。
【0024】
図9に示すように長尺スクリーン3の長手方向の片端には、一本の紐4の両端を幅方向両端に接合してある。略U字状を成す上記紐4の全長を、窓開口長さ×2+窓開口幅より大きくすることで、長尺スクリーン3を完全に巻き上げた場合に開放状態を実現することができる。
【0025】
図10に示すように第二巻き取り軸2には幅方向に紐引掛け溝8を設けており、図8に示すように略U字状の紐4を上記紐引掛け溝8に引掛けることで第二巻き取り軸2に係止させる。第一巻き取り軸1に内蔵した張力機構により紐4には左右均等な張力が生じる為、紐4の長さが左右で異なっている場合には引掛け溝8の部分で紐4がスライドすることによって、自動的に左右の長さが同じになるように調整される。
【0026】
次に、本発明の実施の形態における更に他の例について説明するが、一例と同様の構成については省略する。図11は更に他の例であるロールスクリーン装置の概略図を示しており、図12は同上の紐4付き長尺スクリーン3の概略図を示している。
【0027】
図11、図12に示すように、長尺スクリーン3の第二巻き取り軸2側端部に設けた補強部材7を、幅方向に伸びた中空の金属部材とし、該補強部材7の中空部に一本の紐4を貫通させることで、補強部材7に紐挿通の連結部材7aとしての役割も持たせている。上記紐4は、その両端を夫々第二巻き取り軸2の紐巻き取り部5と接合させて略U字状とする。この時、他の例と同様に紐4の全長が、窓開口長さ×2+窓開口幅より大きければ、長尺スクリーン3を第一巻き取り軸1にて完全に巻き上げた場合には開放状態となる。また紐4の左右の長さが異なる場合には、補強部材7の中空部にて紐4がスライドすることで、左右の長さが同じになるよう自動的に長さ調整される。
【0028】
本発明の一例、他の例、更に他の例においては、ロールスクリーン装置に外眺望及び通風換気を与える方法として紐4を接合しているが、図13に示す別の例のように、長尺スクリーン3の一部に防虫用の網9を接合したものであっても構わない。
【0029】
次に、本発明の実施の形態における更に別の例について説明するが、一例と同様の構成については省略する。図15(a)、(b)は更に別の例であるロールスクリーン装置の巻き取り状態の説明図であり、図16は図15(a)における連結部材7aの拡大図である。
【0030】
図15(a)に示すように、長尺スクリーン3の第二巻き取り軸2側端部には板材10を接着させており、この板材10を長尺スクリーン3と略平行な状態で係止する長尺スクリーン係止部11と、第二巻き取り軸2と両端を接合した一本の紐4を引掛けて係止する紐係止部12とを備えた連結部材7aを介して、紐4と長尺スクリーン3を連結させている。上記連結部材7aは、補強材7としての役割も果たすものであり、長尺サイズにおいても充分な剛性を有する材料として例えばアルミニウム、ステンレス、鉄、樹脂等により形成されている。
【0031】
但し、第二巻き取り軸2の形状や、第二巻き取り軸2及び連結部材7aと紐4の接合方法については、既述した一例、他例、更に他例、別の例のいずれと同様のものとしても良い。
【0032】
連結部材7aの形状としては、内面13を第二巻き取り軸2の円柱状の外周面に沿うよう形成するとともに、外面14を幅方向に長尺である断面略円弧状の滑らかな曲面とする。また、連結部材7aには中空部を形成して、長尺スクリーン3側の中空部を前記した長尺スクリーン係止部11とし、紐4側の中空部を前記した紐係止部12としている。このような中空で円弧状の形状とすることにより、連結部材7aは長尺サイズにおいても充分な剛性を有することとなり、加えて、長尺スクリーン3と連結させる際にも板材10を長尺スクリーン3と略平行な状態で側方から長尺スクリーン係止部11内にスライドさせるだけで良く、作業が簡単である。
【0033】
上記長尺スクリーン係止部11と紐係止部12は、図16に示すように、夫々に生じる引張り力F1と引張り力F2が略同一直線上となるように形成している。これにより、連結部材7aが第一巻き取り軸1内の張力機構により引張られて不安定に回転し、巻き取り時にロールスクリーン装置を支持するフレーム15や第二巻き取り軸2等に引っ掛かってしまうことが防止される。また、長尺スクリーン係止部11と連通して内面13側に設けた開口部近傍の形状は、長尺スクリーン3を保護する為に滑らかな曲面としている。
【0034】
第二巻き取り軸2の回動により長尺スクリーン3が巻き取られる際には、図15(b)に示すように、連結部材7aが内面13にて第二巻き取り軸2の外周面と当接するとともに、該連結部材7aの外面14に沿って長尺スクリーン3が巻き取られていくので、長尺スクリーン3と第二巻き取り軸2の間に連結部材7aが介在した状態であっても長尺スクリーン3は滑らかな外周形状を成すこととなる。
【0035】
ところで、更に別の例においては、上記したように連結部材7aを断面略円弧状の中空に形成してその中空部に板材10を長尺スクリーン3と略水平に係止しているが、例えば図19に示すような、断面略円形状の中空に形成して板材10を長尺スクリーン3と略垂直に係止した従来の連結部材7aを用いた場合には、図20に示すように、第二巻き取り軸2と連結部材7aが一体となり長尺スクリーン3を断面略カム形状に巻き取ってゆくことになる。この場合、巻き取り速度が不安定化して巻き取りしわが生じ易くなることと、長尺スクリーン3と連結部材7aの接触面積が小さい為に特に天窓に設置した場合に連結部材7aの熱により長尺スクリーン3が熱変化し易くなること等が問題となるが、更に別の例においては連結部材7aを第二巻き取り軸2の外形とフィットする滑らかな薄型に形成したことで上記問題の解消を図ることができる。
【0036】
次に、本発明の実施の形態におけるまた更に別の例について説明するが、更に別の例と同様の構成については省略する。図17はまた更に別の例の連結部材ガイド機構を示す説明図であり、図18は同上の連結部材7aに備えた保護キャップ17の概略図である。
【0037】
図17に示すように、窓開口部に備え付けてロールスクリーン装置を支持するフレーム15には、窓開口部の幅方向両端に位置するように一対のガイド部16を一体に若しくは別部材にて設けている。ガイド部16は、ロールスクリーン装置の第一巻き取り軸1側から第二巻き取り軸2側まで連続して形成されるとともに、連結部材7aの両端部と摺接して該連結部材7aの巻き取り方向への移動を案内するものであり、図17における左右方向の移動を規制する第一ガイド部16aと、第一ガイド部16aの端部から幅方向に延設されて図17における上下方向の移動を規制する第二ガイド部16bとから構成されている。
【0038】
連結部材7aの幅方向両端部には、ガイド部16との接触摩擦を軽減させる為の保護キャップ17を夫々嵌め込んでいる。保護キャップ17は摩擦軽減可能な樹脂により成形されたものであり、第一ガイド部16aと対向する側面には、球状の接触部18を回動自在に、且つ、一部が幅方向に突出するように備えている。また、上記連結部材7aとガイド部16との間には、図17における左右方向及び上下方向において夫々所定のクリアランスを設けている。
【0039】
上記構成により、風を受けた際の長尺スクリーン3の浮き上がりや、紐4の張力の違いにより生じる連結部材7aの横ずれや、外乱による連結部材7aの窓開口部からの脱落等が防止される。
【0040】
図18には、フレーム15との接触時に連結部材7aが傾くことのないように複数の接触部18を設けた場合の保護キャップ17を示している。このようにして連結部材7aの端部にて摩擦軽減を図る他に、保護キャップ17を連結部材7aの外面14と沿うように形成して、連結部材7aとフレーム15との摩擦低減を図るものであっても良い。
【0041】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1、2及び3記載の発明にあっては、スクリーンに多様な遮光状態を設けておけば、該スクリーンの巻き取りによって遮光状態を変更するとともに換気眺望状態を実現することが可能となる。従って部屋を暗くした状態や程良い柔らかな光を採り入れた状態、更に換気眺望状態を使い分けることができるので、使い勝手が大幅に向上する。加えて、上記のような全遮光〜調光〜換気までの状態を連続的に、且つ、開閉のみの簡単操作で調節することができる。そして、巻き取り軸に巻き取られた連結部材の外形が滑らかな曲面となり、その連結部材の上に重ねて巻き取られたスクリーンにしわが出来ないことから見栄えが向上し、且つ、巻き取り速度が略一定となることから耐久性が向上する。
【0042】
また、請求項2及び3記載の発明にあっては、紐の左右長さが自動調整されるので、組立作業時に微妙な調整をする必要が無く、作業が簡易化される。加えて、使用中に紐の伸び等が生じてもわざわざ調整する必要もなくなる。
【0043】
また、請求項4記載の発明にあっては、巻き取った紐の第二巻き取り軸からの盛り上がりがスクリーンに干渉する事がないので、スクリーンにしわが生じることがなくなる。
【0044】
また、請求項5記載の発明にあっては、強風時等に生じる外乱によっても連結部材が所定の位置から脱落することなく安定して動作するので、信頼性が向上する。
【0045】
また、請求項6記載の発明にあっては、連結部材とガイド部との摩擦を接触部が低減させることから、駆動負荷の減少により摩耗による損傷が防止されて長寿命化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における一例の概略図である。
【図2】一例における紐付き長尺スクリーンの概略図である。
【図3】一例における紐と第二巻き取り軸との接合状態を示した概略図である。
【図4】一例における各遮光状態の概略図を示しており、(a)は開放状態、(b)は調光状態、(c)は全遮光状態である。
【図5】一例における長尺スクリーンの巻き取り状態を示す概略図であり、(a)は第一巻き取り軸が長尺スクリーンを完全に巻き上げた状態、(b)は第二巻き取り軸が長尺スクリーンを完全に巻き上げた状態を示している。
【図6】一例のDCモータにおける、リプル成分のパルス数検出部ブロック概略図である。
【図7】一例における長尺スクリーンでの各遮光状態の位置関係を示した概略図である。
【図8】本発明の実施の形態における他の例の概略図である。
【図9】他の例における紐付き長尺スクリーンの概略図である。
【図10】他の例における第二巻き取り軸の概略図である。
【図11】本発明の実施の形態における更に他の例の概略図である。
【図12】更に他の例における紐付き長尺スクリーンの概略図である。
【図13】本発明の実施の形態における別の例の概略図である。
【図14】特開平4−5386号公報記載の発明における実施形態の一例を示す概略図である。
【図15】本発明の実施の形態における更に別の例の長尺スクリーン巻き取り状態の説明図であり、(a)は連結部材を巻き取る前の状態、(b)は連結部材を巻き取った状態を示している。
【図16】図15(a)における連結部材の拡大図である。
【図17】本発明の実施の形態におけるまた更に別の例の連結部材ガイド機構を示す説明図である。
【図18】また更に別の例における連結部材に備えた保護キャップの概略図である。
【図19】従来の連結部材を示す説明図である。
【図20】従来の連結部材を用いて長尺スクリーンを巻き取った状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第一巻き取り軸
2 第二巻き取り軸
3 長尺スクリーン
4 紐
5 紐巻き取り部
6 スクリーン巻き取り部
7 補強部材
8 紐引掛け溝
9 網
13 内面
14 外面
16 ガイド部
17 保護キャップ
18 接触部

Claims (6)

  1. 巻き取り方向の長さが窓開口部の巻き取り方向の長さよりも大きなスクリーンと、該スクリーンを互いに逆方向から巻き付ける為の一対の巻き取り軸を有するロールスクリーン装置において、上記スクリーンの巻き取り方向の少なくとも片端と巻き取り軸との間を紐を介して接合して、上記片端と上記巻き取り軸との間に間隔をあけるとともに、紐とスクリーンとの間には、内面が巻き取り軸外周面に沿う形状であり且つ外面が断面略円弧状の滑らかな曲面である連結部材を介在させることを特徴とするロールスクリーン装置。
  2. スクリーンの巻き取り方向の少なくとも片端に紐の両端を接合するとともに、巻き取り軸に幅方向に設けた紐引掛け溝に上記紐を引掛けて係止させることを特徴とする請求項1記載のロールスクリーン装置。
  3. 上記連結部材に、紐を引掛けて係止する紐係止部を備えるとともに、該連結部材の紐係止部に係止された紐の両端を巻き取り軸と接合させることを特徴とする請求項1記載のロールスクリーン装置。
  4. 巻き取り軸に、紐を巻き取る為の凹部である紐巻き取り部を設けてあり、且つ、該紐巻き取り部は紐を全て巻き付けた状態でも上記巻き取り軸より紐が突出することのない程度の径を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のロールスクリーン装置。
  5. 窓開口部の幅方向両端に、連結部材の両端部と摺接して該連結部材の巻き取り方向への移動を案内するガイド部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載のロールスクリーン装置。
  6. 連結部材の両端部に、球状の接触部を、回動自在に且つ一部が幅方向に突出するように備えることを特徴とする請求項5記載のロールスクリーン装置。
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