JP3598445B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のライン状の像露光手段と複数の異なる色の現像剤を内蔵した現像手段を配置してトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する電子写真方式のカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多色のカラー画像を形成する手段としては(A)1つの像形成体である感光体の近傍に複数組の帯電手段・像露光手段・現像手段を設け、感光体の一回転中に帯電・像露光・現像を繰り返して感光体上に多色のカラートナー像を重ね合わせて形成し、転写紙上に一括して転写を行うカラー画像形成装置や、(B)感光体の近傍に帯電手段・像露光手段・現像手段を設けた像形成手段を複数組並列して設け、転写紙上に像形成手段によって形成したトナー像を転写し、さらにその上に次の像形成手段によって形成したトナー像を重ね合わせ、かかる工程を繰り返して転写紙上に多色のカラートナー像を得るカラー画像形成装置が知られている。
【0003】
これらの像露光手段としては、点光源を直線状に配列したLEDアレイ等のライン状像露光手段が用いられ、上記の(A),(B)のカラー画像形成装置にはそれぞれ同形状、同性能の複数のライン状像露光手段が用いられ、帯電・像露光・現像によって形成されるトナー像が(A)感光体上において、(B)転写紙上において、位置ズレがなく重ね合わされることによって、色ズレや滲み等のない良画質のカラー画像が得られることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の(A)(B)のカラー画像形成装置においては、たとえ同種・同形のライン状像露光手段を用いても、各色毎に使用される像露光手段が厳密には相違していて、配設される各LED間に直線性や方向性の不揃いや取り付け位置の傾き等があると、重ね合わせるトナー像にズレが生じて形成される画像にいわゆる色ズレや色の滲みが発生し、解像力が低下し、カラー画質を著しく損なう結果となる。本発明者は各LEDアレイ間での直線性や方向性の違いを補正して像露光を行うカラー画像形成装置とその制御方法を特願平6−220297号明細書によって提案している。
【0005】
しかし上記の提案によっても、各LEDアレイの主走査方向(アレイの直線方向)に発光素子位置のズレがある場合には、各LEDアレイによるトナー像を完全に合致させることはできない。例えば50素子目のイエロー(Y)の発光素子位置と、50素子目のシアン(C)の発光素子位置とが完全に合致していれば、その位置にイエロートナーとシアントナーが付着し、定着することで転写紙上には緑色のドットが形成される。もし、50素子目のシアンの発光素子位置がイエローのLEDアレイで52素子目に当った(ずれていた)場合は、少なくとも予定されたカラー画像に対して色ズレのあるカラー画像しか得られないこととなる。
【0006】
これに対して整数画素分のズレ(上の例では2画素)に対してはタイミングクロックをズレた画素分加減することによって整数画素分のズレは合致させることができる。複数のLEDアレイ間で主走査方向のズレ量は整数画素分のことは少なく、端数(一画素内)のズレを有していることが多い、しかし、従来は一画素内の主走査方向のズレについてはこれを補正することはできず、解像力の低下や色ズレの原因となっていた。
【0007】
また緻密でかつ高画質の画像を得るのは書込まれる画素の密度を高めることによって可能となる。視覚的には黒トナーによって形成される黒画像部分がカラー画像の緻密さ(解像度)に大きく寄与するが、何れにしても画素の密度を高めると、各色についてのページメモリについてそれだけ大きなメモリ容量が必要となる。
【0008】
本発明は、複数のライン状像露光手段によって像露光を行うカラー画像形成装置において、カラー画像のページメモリのメモリ容量を徒らに増やすことなしに記録画像の解像力を向上し、さらに色ズレや色滲みのない良質のカラー画像の得られるカラー画像形成装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、像形成体と、その周囲に複数組の帯電手段、ライン状の像露光手段、現像手段を配設したカラー画像形成装置において、黒トナー画像に対応する像露光の書込み密度は、主走査方向において、他のカラートナー画像における書込み密度より、整数倍の高い書込み密度で、画素単位で対応していることを特徴とするカラー画像形成装置によって達成される。
【0010】
なお、上記の本発明のカラー画像形成装置にあっては、主走査方向での前記像露光手段のイエロー、マゼンタ、シアンの書込み位置を電気的に変更可能とし、該イエロー、マゼンタ、シアンの画素中心又は画素端部を主走査方向で黒の画素中心に近い画素配置を選択することが好ましい実施態様である。
【0011】
また、上記の本発明のカラー画像形成装置にあっては、主走査方向での前記像露光手段の黒の書込み位置を電気的に変更可能とし、該黒の画素中心又は画素端部を主走査方向でイエロー、マゼンタ、シアンの画素中心に近い画素配置を選択することが好ましい実施形態である。
【0012】
また、黒の書込みは隣接画素の点灯する光量バランスにより疑似的に隣接画素間に画像を形成することが好ましい実施態様である。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明のカラー画像形成装置の一例を示す断面構成図である。
【0014】
図において、10はドラム状の像形成体すなわち感光体ドラムで、光学ガラスもしくは透明アクリル樹脂等の透明部材によって形成される円筒状の基体の外周に透明導電層,有機感光層(OPC)を塗布したものである。
【0015】
前記感光体ドラム10は一方の端部のフランジ10Aが後述するカートリッジ30の備えるガイドピン30Pによって軸受支持され、他方の端部のフランジ10Bが装置本体の基板40の備える複数のガイドローラ40Rに外嵌して外周の歯車10Gを駆動歯車40Gに噛合し、その動力により前記の透明導電層を接地した状態で時計方向に回転される。
【0016】
11は帯電手段であるスコロトロン帯電器(以下単に帯電器という)で感光体ドラム10の前述した有機感光体層に対し所定の電位に保持されたグリッドと放電ワイヤによるコロナ放電とによって帯電作用を行い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与える。
【0017】
12は感光体ドラム10の軸方向に配列したLED,FL,EL,PL等の発光素子とセルフォックレンズとから構成される像露光手段である露光光学系で、別体の画像読み取り装置によって読み取られた各色の画像信号がメモリより順次取り出されて前記の各露光光学系12にそれぞれ電気信号として入力される。
【0018】
前記の各ライン状をなした露光光学系12は何れも装置本体の基板40に対しガイドピン40P1を案内として固定した円柱状の支持部材20に取り付けられて前記感光体ドラム10の基体内部に収容される。各露光光学系12は何れも感光体ドラム10の移動方向と直交する方向に精度よく直線的に配設されている。特に黒(K)の像露光を行う露光光学系12(K)の書込み密度は、主走査方向において他の露光光学系12(Y,M,C)の整数倍になるよう構成されている。
【0019】
13はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び黒色(K)の各現像剤を収容する現像手段である現像器で、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保って同方向に回転する現像スリーブ130を備えている。
【0020】
前記の各現像器13は、前述した帯電器11による帯電、露光光学系12による像露光によって形成される感光体ドラム10上の静電潜像を現像バイアス電圧の印加により非接触の状態で反転現像する。なお、帯電器11、露光光学系12及び現像器13はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)のいずれに関連するものかによって、(Y),(M),(C),(K)の符号を付して区別する。
【0021】
次に本装置におけるカラー画像形成装置のプロセスについて説明する。
【0022】
原稿画像は本装置とは別体の画像読み取り装置において、撮像素子により読み取られた画像あるいは、コンピュータで編集された画像を、Y,M,C及びKの各色別の画像信号として一旦メモリに記憶し格納される。
【0023】
画像記録のスタート信号による感光体駆動モータの始動により前記の駆動歯車40Gが回動して感光体ドラム10を時計方向へと回転し、同時に帯電器11(Y)の帯電作用により感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0024】
感光体ドラム10は電位を付与されたあと、前記の露光光学系12(Y)において第1の色信号すなわちイエロー(Y)の画像信号に対応する電気信号による像露光が開始され感光体ドラム10の回転走査によってその表面の感光層に原稿画像のイエロー(Y)の画像に対応する静電潜像を形成する。
【0025】
前記の潜像は現像器13(Y)により現像スリーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が形成される。
【0026】
次いで感光体ドラム10は前記イエロー(Y)のトナー像の上にさらに帯電器11(M)の帯電作用により電位を付与され、露光光学系12(M)の第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像信号に対応する電気信号による像露光が行われ、現像器13(M)による非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が順次重ね合わせて形成される。
【0027】
同様のプロセスにより帯電器11(C)、露光光学系12(C)および現像器13(C)によってさらに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像が、また帯電器11(K)、露光光学系12(K)および現像器13(K)によって第4の色信号に対応する黒(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカラーのトナー像が形成される。
【0028】
これ等各露光光学系12による感光体ドラム10の有機感光層に対する像露光はドラムの内部より前述した透明の基体を通して行われる。従って第2,第3及び第4の色信号に対応する画像の露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を殆ど受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像とほぼ同等の静電潜像を形成することが可能となる。なお各露光光学系12の発熱による感光体ドラム10内の温度の安定化及び温度上昇の防止は、前記支持部材20に熱伝導性の良好な材料を用い、低温の場合はヒータ201Aを用い、高温の場合はヒートパイプ202Aを介して外部に放熱する等の措置を講ずることにより支障のない程度まで抑制することができる。また各現像器13による現像作用に際しては、それぞれ現像スリーブ130に対し直流あるいはさらに交流を加えた現像バイアス電圧が印加され、現像器13の収容する1成分あるいは2成分現像剤によるジャンピング現像が行われて、透明電導層を接地する感光体ドラム10に対して非接触の反転現像が行われるようになっている。
【0029】
かくして感光体ドラム10の周面上に形成されたカラーのトナー像は転写器14Aにおいて、給紙カセット15より搬送されタイミングローラ16の駆動によって同期して給紙される転写紙に転写される。
【0030】
トナー像の転写を受けた転写紙は、分離器14Bにおいて帯電の除去を受けて感光体ドラム10周面より分離し、定着装置17においてトナーを溶着したのち排紙ローラ18を介して装置上部のトレイ上に排出される。
【0031】
一方、転写紙を分離した感光体ドラム10はクリーニング装置19において残留トナーを除去,清掃して原稿画像のトナー像の形成を続行するか、もしくは一旦停止して新たな原稿画像のトナー像の形成に待機する。
【0032】
図8は本発明に用いられるライン状像露光手段の一例として、LEDを直線状に配列したLEDアレイの等価回路を示したもので、画像データの転送と露光タイミングの入力によって、画素が直線的に連なった形で主走査がなされる。図9はLEDアレイによる像露光の状態を模式的に示したもので、図9(a)は例えばLEDアレイ(1)と他のLEDアレイ(2)との対応する画素位置が主走査に合致した状態を示し、図9(b),(c)はLEDアレイ(1)とLEDアレイ(2)との間で1画素分以下の主走査方向の画素ズレがあったときの状態を示している。LEDアレイ(1)が基準であるとするとき、図9(b)はLEDアレイ(2)はプラス方向にxだけズレ、図9(c)はLEDアレイ(2)はマイナス方向にxだけズレた状態を示している。
【0033】
図3は本発明のLEDアレイ及び主走査方向のズレを示す説明図である。
【0034】
本発明は、基準となる露光光学系12(LS)は視覚的に最も強く作用し、解像度に寄与する黒(K)とし、その書込み密度を主走査方向において、他のY,M,Cの書込み密度の整数倍としたもので、かつ画素単位で対応するようにしている。図3は書込み密度を2倍にした場合を示している。
【0035】
例えば黒(K)は主・副走査方向共に600dpiとするのに対しY,M,Cの書込み密度は主走査方向では300dpi、副走査方向では600dpiとするか、主副共に300dpiとする。黒(K)とY,M,Cの4色からなるカラー画像ではその解像力は最も黒(K)の書込み密度に左右されるので、黒(K)の書き込み密度を大にすることは記録画像の解像力を大きく向上させる。
【0036】
一方、このような書込み形態をとることによって、必要とするページメモリの総容量は下記のように遥かに少なくすむこととなる。
【0037】
なお主走査方向に2倍の高い書込み密度をもった黒(K)画像での必要とする画像データとメモリ量は、他のカラー画像の画像データとメモリ量に較べて2倍又は4倍の画像データとメモリ量を原則的には必要である。しかし黒(K)画像については、隣接画素の点灯する光量バランスによって疑似的に隣接画素間に中間画素の光量を設定して画像を形成することも可能である。この場合には4倍の画像データをもって黒(K)画像の画像形成を行ったときよりは劣るが、黒(K)の書込み密度を他のカラー色と同じ書込み密度で記録したときと較べ緻密で良質の画像を得ることができる。
【0038】
さらに本実施例においては、Y,M,Cの書込み位置を次ぎに説明するように、電気的に変更可能とし、主走査方向は黒(K)の画素中心に近い画素配置を選択するようにしたものである。この場合のズレは、図3に示すように黒(K)の画素中心を基準として他の色の画素中心を合わせる方法と、図4に示すように黒(K)の画素端部を基準として他の色の画素中心とを合わせる方法があるが、そのどちらかを選択することができる。
【0039】
図5は本発明の像露光制御部の回路構成を示すブロック図である。外部から入力された画像情報や画像読み取り装置によって読み取られた画像情報は、画像処理が行われたのちY,M,C,K各色の画像データとして制御部201に入力される。またROM(1)203にはモノクロ及び多色の像露光プログラムが記録されていて、モード切替選択釦211によってモノクロモードが選択されたときは、選択された単色の像露光プログラムが制御部201に出力され、カラーモードが選択されたときは、Y,M,C,K各色についての像露光プログラムがクロック機能を有した制御部201に出力される。
【0040】
また、ROM(2)204はLEDアレイの主走査方向での基準となるLEDアレイ(LS)に対する他のLEDアレイ(L)の整数分の画素ズレ量がY,M,C,K各色について記録されていて、当該LEDアレイによって像露光を行うときは、ROM(2)204に記録された画素数分のタイミングクロックの補正を行い、重ね合わされたときの1画素以上のズレがないように補正を行っている。
【0041】
さらに、本実施例では露光光学系12の基準となるLEDアレイ(LS)(即ちLK)と他のLEDアレイ(L)との主走査方向での1画素以内でのズレを補正するもので、ROM(3)205には各画素についての補正量が書き入れられている。即ちi番目の画素について基準となるLEDアレイ(LK)に対して該等するLEDアレイ(L)が、xだけプラス方向にズレているときは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)各の画素の大きさをmとするとき、
Ф1=φi{(m−x)/m}+φi+1(x/m)
またxだけマイナス方向でズレていたときは、
Ф1=φi−1(x/m)+φ1{(m−x)/m}
の補正がなされて像露光されるよう、(x/m)と{(m−x)/m}の係数がROM(3)205に記憶される。このROM(3)205にはLEDアレイ(L)の全画素分のズレのデータを持つことも、LEDアレイ(L)のズレの平均値を1つだけ持つことも可能である。
【0042】
このズレ量は、該カラー画像形成装置の組立・調整時に、感光体ドラム10の表面に素子間隔が黒(K)の素子間隔と同じCCDアレイをLEDアレイと平行となるよう、軸と平行に貼付けておいて、感光体ドラム10を回転させ、画素に対応する露光光学系12の発光素子を1個宛発光させ、例えば基準のLEDアレイ(LK)のi番目の発光素子を発光させたのち、比較測定しようとするLEDアレイ(L)のi/2番目の発光素子を同光量発光させ、CCDでの入力を比較することで基準のi番目の画素に対する中央位置でのズレ量sm+xを測定することができる。
【0043】
また基準のLEDアレイ(LK)のi番目及びi+1番目の発光素子を発光させたのち、比較測定しようとするLEDアレイの(L)i/2番目の発光素子を2倍光量発光させ、CCDでの入力を比較することで基準のi番目の画素端部に対するズレ量sm+xを測定することができる。ここでsは整数画素分のズレ量であり、xは本発明ではROM(3)205に記憶させ、1画素以内のズレ量xを補正する係数(x/m)と{(m−x)/m}の算出に用いられる。なお重ね合わせたときの主走査方向のズレ量を補正する基準となるLEDアレイ(LS)としては本実施例では黒色(K)のLEDアレイ(LK)を用いているので、基準となるLEDアレイ(LS)に対しては後に説明する像露光補正回路は必要としないので回路を簡略化できる。
【0044】
カラー画像形成に当たってはROM(1)203からの多色の像露光プログラムに従って制御部201は多色の像露光を行うが、この際例えばイエロー(Y)の像露光に当たっては、画像データ202よりイエロー(Y)のページメモリが呼び出されて像露光補正回路300Yに入力し、像露光補正がなされてLEDアレイ(Y)による像露光が行われる。
【0045】
図6は像露光補正回路300の内部ブロック図を示している。制御部201は画像データ202のページメモリから主走査1ライン分の画像濃度情報を呼び出してラインメモリ301にストアする。ラインメモリ301からは1つ宛の画素濃度情報φi+1,φi,φi−1が(i+1)メモリ302a、(i)メモリ302b、(i−1)メモリ302cに移される。ROM(3)205からは(x/m)と{(m−x)/m}の係数が呼び出されて、乗算器(1)303aでは(i+1)メモリ302aから呼び出されたφi+1とによって(x/m)φi+1の乗算処理がなされ、乗算器(2)303bでは(i)メモリ302bから呼び出されたφiとによって{(m−x)/m}φ1の乗算処理がなされ、乗算器(3)303cでは(i−1)メモリ302cから呼び出されたφi−1とによって(x/m)φi−1の乗算処理がなされる。
【0046】
加算器304では、乗算器(1)303aから出力された(x/m)φi+1と、乗算器(2)303bから出力された{(m−x)/m}φ1と、乗算器(3)303cから出力された(x/m)φi−1と、一方ROM(3)205から出力されるズレ量xがプラス方向であるかマイナス方向であるかの情報によって、
xがプラス方向:{(m−x)/m}φ1+(x/m)φi+1
xがマイナス方向:(x/m)φi−1+{(m−x)/m}φ1
の加算処理が行われ、新しく補正されたi番目の画素濃度情報Фiとして出力される。
【0047】
加算器304からФiが出力されると、ラインメモリ301からは画素信号を1進めた形で画素濃度情報の出力がなされ、加算器304からは(i+1)番目の新しく補正された画素濃度情報Фi+1が出力される。
【0048】
305a,305bは主走査1ライン分の書き出し用メモリ、306a,306bは互いに連動して作動する切替えスイッチ(1),(2)で、306aと306bとは互いに開閉が反対になる。2つの書き出し用メモリ(1),(2)は交互に用いられ、切替えスイッチ(1)306aによって書き出し用メモリ(1)305aにФが書き込まれている間には、書き出し用メモリ(2)は切替えスイッチ(2)306bによってLEDアレイヘッドに接続され、書き出し用メモリ(2)に書き込まれた主走査1ライン分の補正された画素濃度情報Ф1〜ФnがLEDアレイヘッドに出力されて像露光が行われる。一方、加算器304から出力される補正された画素濃度情報Фによって書き出し用メモリ(1)に主走査1ライン分のデータが入力されると、切替えスイッチ(1)306a及び切替えスイッチ(2)306bは点線で示した切替え位置に切替えられて、1行分のデータが入力された書き出し用メモリ(1)305aからは主走査1ライン分の補正された画素濃度情報がLEDアレイヘッドに出力され、加算器304から出力される補正された画素濃度情報Фは書き出し用メモリ(2)に入力される。
【0049】
この場合、像露光手段はその解像力がMTF=0.5程度のものを用いると、図10に示すようにズレがない場合とズレがある場合とが隣接する像露光手段よる露光ピークは殆ど一致させることができる。図10(a)は画素ズレがない場合の画素濃度データφi−1,φi,φi+1によって形成される合成画像濃度を示し、図10(b)はプラス方向にxのズレがある場合修正画像濃度Фi−1,Фiによって形成される合成画像濃度を示している。像露光系の解像力が高いと合成した露光ピークが分割されて作られることもあるが、解像力をMTF=0.5程度のものを用いると、合成した露光ピークが分割されることはなく、図10(a)での合成画像濃度と図10(b)での合成画像濃度とは殆ど合致してズレの補正がなされることとなる。
【0050】
以上説明した像露光補正回路300による像露光を行うことによって、複数のLEDアレイ間での1画素内のズレも画素の濃度補正を行うことによって補正することが可能になる。この手法を用いて、電気的に黒(K)の書込み位置を基準としてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の書込み位置を電気的に変更することが可能となる。
【0051】
また、黒(K)の書込み位置を電気的に変更可能とし、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各々についても同様に1画素以内のズレ量を電気的に補正することが可能であり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の何れかを基準とし、基準に対する1画素以内のズレ量を補正するようにしてもよい。
【0052】
以上説明したように、本発明はカラー画像形成装置の組立・調整時に基準となるLESアレイ(LS)に対する画素のズレ量sm+xを計測し、これに基づいて補正を行うものであるが、図5における整数分画素ズレ量をメモリするROM(2)204および画素内ズレ補正係数をメモリするROM(3)205を着脱可能とし、新たなLEDアレイに交換するときは、これに対応したズレ量データの記入されたROMと交換するよう構成することができる。また前記のROM(2)204及びROM(3)205を不揮発性RAMで構成し、交換しようとするLEDアレイに付属したズレ量データをホストコンピュータからダウンロードする構成とすることもできる。
【0053】
図5は本発明の適用される他の形式のカラー画像形成装置を示したもので、図1に示したカラー画像形成装置と同じ機能を持った機材については同一符号をもって示している。図5に示したカラー画像形成装置では、感光体ドラム10に近接して帯電器11、ライン状をなした露光光学系12、現像器13、転写器14、クリーニング装置19を設けた画像形成手段が複数組並列的に設けられていて、各画像形成手段によって、矢示方向に回転する感光体ドラム10Y上には露光光学系12Yにより形成されたイエロー(Y)の潜像を現像してイエロー(Y)のトナー像を、また感光体ドラム10M上にはマゼンタ(M)のトナー像を、感光体ドラム10C上にはシアン(C)のトナー像を、感光体ドラム10K上には黒(K)のトナー像を形成する。給紙カセット15より排出された転写紙はタイミングローラ16の駆動によって同期して給紙され、搬送ベルト21上に載置されて搬送される転写紙上に転写器14Y,14M,14C,14Kによってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像が順次転写されて、トナー像が重ね合わされた形で転写を受けた転写紙は、定着装置17によってトナーを溶着し定着がなされたのちトイレ上に排出される。
【0054】
かかるカラー画像形成装置においても、図1に示すカラー画像形成装置と同様に黒(K)の像露光を行う露光光学系12(K)の主走査方向の書込み密度は、他の露光光学系12(Y,M,C)の書込み密度の整数倍にしてある。また、黒(K)を基準とし、これに対するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の1画素内でのズレに基づく色ズレ等に問題に対しては、先に説明したと同様の像露光制御回路を用い、別途に測定した複数のLEDアレイ間での基準となるLEDアレイ(LK)との間で1画素内でのズレに基づく色ズレ量xを1画素の大きさmと共に入力することによって、補正された画素濃度情報Фが得られ、前記φに代えてФを用いてLEDアレイヘッドが像露光を行うことによって、解像力が高く色ズレのないカラー画像を得ることができる。
【0055】
上記1画素内でのズレは図3に示す黒(K)の画素中心と他の色の画素中心を合わせるようにしてもよいし、図4に示すように黒(K)の画素端部と他の色の画素中心を合わせるようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】
複数のライン状像露光手段によって像露光を行い、トナー像を重ね合わせてカラー画像を転写材上に得るようにしたカラー画像形成装置において、黒トナー画像に対応する像露光の書込み密度は、主走査方向において、他のカラートナー画像における書込み密度より整数倍の高い書込み密度とし、かつ複数画素のズレ及び1画素内でのズレを電気的に補正する手段を備えて各色画素は画素単位で対応するように露光光学系を構成したので、解像力が格段に優れ、色ズレのない良好なカラー画像が重ね合わされて形成されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の一例を示す断面構成図である。
【図2】図1のカラー画像形成装置の要部断面構成図である。
【図3】本発明のLEDアレイ及び主走査方向のズレの一例を示す説明図である。
【図4】本発明のLEDアレイ及び主走査方向のズレの他の例を示す説明図である。
【図5】本発明の像露光制御部の回路構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の像露光補正回路の内部ブロック図である。
【図7】本発明の他の形式のカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図8】LEDアレイの等価回路図である。
【図9】LEDアレイの主走査方向のズレ状態を示す説明図である。
【図10】LEDアレイの解像力が低い場合のズレ補正の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(像形成体)
11 帯電器(帯電手段)
12 露光光学系(像露光手段)
13 現像器(現像手段)
201 制御部
202 画像データ
205 ROM(3)
300 像露光補正回路
LEDアレイ(LK) 黒用のLEDアレイ
LEDアレイ(L) Y,M又はC用のLEDアレイ
Claims (6)
- 像形成体と、その周囲に複数組の帯電手段、ライン状の像露光手段、現像手段を配設したカラー画像形成装置において、
黒トナー画像に対応する像露光の書込み密度は、主走査方向において、他のカラートナー画像における書込み密度より、整数倍の高い書込み密度で、画素単位で対応していることを特徴とするカラー画像形成装置。 - 黒の書込み位置を電気的に変更可能とし、該黒の画素中心は主走査方向でイエロー、マゼンタ、シアンの画素中心に近い画素配置を選択することを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
- イエロー、マゼンタ、シアンの書込み位置を電気的に変更可能とし、該イエロー、マゼンタ、シアンの画素中心は、主走査方向で黒の画素中心に近い画素配置を選択することを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
- 黒の書込み位置を電気的に変更可能とし、該黒の画素端部は主走査方向でイエロー、マゼンタ、シアンの画素中心に近い画素配置を選択することを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
- イエロー、マゼンタ、シアンの書込み位置を電気的に変更可能とし、該イエロー、マゼンタ、シアンの画素中心は、主走査方向で黒の画素端部に近い画素配置を選択することを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
- 黒の書込みは隣接画素の点灯する光量バランスにより疑似的に隣接画素間に画像を形成することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載のカラー画像形成装置。
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