JP2838520B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2838520B2
JP2838520B2 JP62294821A JP29482187A JP2838520B2 JP 2838520 B2 JP2838520 B2 JP 2838520B2 JP 62294821 A JP62294821 A JP 62294821A JP 29482187 A JP29482187 A JP 29482187A JP 2838520 B2 JP2838520 B2 JP 2838520B2
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利文 磯部
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、像形成体を回転させ、潜像形成、現像処
理を行うことにより画像を形成する画像形成装置に関す
る [発明の背景] 電子式複写機などを使用したカラー画像形成装置にお
いて、カラー原稿を記録するには、カラー原稿を一旦複
数の色分解像に分解し、その後分解された色信号毎に像
形成体に書き込み、現像及び転写を繰り返すか、若しく
は全ての色に対応した現像プロセスが終了した段階で、
転写・定着処理を施すことにより、カラー原稿に対応し
たカラー画像を記録(コピー)するようにしている。 従って、このようなカラー記録処理を行なうカラー画
像形成装置においては、カラー記録するためには少なく
とも複数の色信号毎に像形成体を複数回回転させる必要
がある。この場合には、前に現像した潜像と、次に現像
する潜像との間において、相互の位置合せ(画像先端部
での位置合わせ)が必要である。 つまり、前に現像した潜像の書込み開始位置と、次に
現像する潜像の書込み開始位置とが相違すると、色ずれ
が発生し、記録後のカラー画像の画質が著しく劣化して
しまうからである。そのため、記録色に関するレジスト
レーションの調整が非常に重要である。 レジストレーションを調整するためには、像形成体ド
ラム又は転写ドラムの回転位置に対して光学走査系を同
期させればよいので、ドラムの回転位置を検出するため
のドラムインデックス素子をレジストレーション用そ素
子としても利用すればよい。 すなわち、ドラムインデックス素子から得られるドラ
ムインデックス信号を基準として光学走査系をスタート
させたり、この光学走査系のスタートによりその他の画
像処理を実行すればよいからである。 このような技術は、例えば「特開昭61−189066号公
報」、「特開昭61−51178号公報」等に開示されてい
る。 例えば、「特開昭61−189066号公報」には、像形成体
上に複数の色トナー像を重ね合せて形成し、これを転写
材上に一度に転写してカラー画像を形成する装置が記載
されている。 そして、像形成体にドラムインデックス素子を設け、
像形成体の回転位置に対して光学走査系を同期させるよ
うにしている。 また、「特開昭61−51178号公報」には、像形成体上
に色トナー像を形成する度に転写ドラム上に転写し、該
転写ドラム上で複数の色トナー像を重ね合せてカラー画
像を形成する装置が記載されている。 そして、その公報中には転写ドラム上にインデックス
素子を設け、転写ドラムの回転位置と光学走査系を同期
させるようにしている。 これら公知のカラー画像形成装置においては、何れも
ドラムインデックス素子が1個であって、インデックス
信号はドラムの1回転で1回だけ得られるように構成さ
れている。 ドラムインデックス信号を検出して画像の書き込みな
どを制御する場合、特にカラー画像を記録するときに
は、記録スタート、つまりコピースタートとドラムイン
デックス信号との関係は第36図に示すようになる。つま
り、1つのインデックス信号に基づいて、前回転、1色
目〜3色目の像露光、及び後回転が実行されることにな
る。 すなわち、コピースタートすると、前回転処理が実行
される。 前回転処理とは、光学走査系の書き込み開始準備、ク
リーニングブレードの圧着操作、帯電開始、現像モータ
のオンなど、コピーシーケンスに必要な処理をいう。前
回転処理はドラムが1回転する期間内に終了するように
なされる。 前回転処理が終了すると、カラー記録モードに移り、
第1色目から順次静電潜像及び現像処理がなされる。そ
れに伴なって、光学走査系では同図Bに示すようにドラ
ム1回転中の所定の期間のみ光学的な書き込み処理がな
され、書き込み終了と同時に、光学系が元の位置(ホー
ムポジション)に戻されて、ドラムの1回転が終了す
る。 仮に、3色目でカラー原稿の記録が終了するものとす
れば、その後に後回転処理が実行されて、再びカラー原
稿の記録待機状態となる。 後回転処理とは、記録紙(転写紙)を定着系まで搬送
させたり、クリーニングブレードの圧着を解除したり、
現像モータをオフさせたりする一連の処理をいう。 そのため、この後回転処理は少なくともドラム1回転
以上の期間を要する。 [発明が解決しようとする問題点] ところで、第36図からも明らかなように、後回転処理
が終了する時点は、ドラムインデックス信号が得られる
直前で、この時間Tは常に一定である。そして、コピー
釦が操作されると、前と同じコピー操作が繰り返される
ことになる。 そのため、カラー画像の書き込み操作開始は、ドラム
上の同じ位置から常にスタートすることになる。 このように、常に同じ位置から画像の書き込みがスタ
ートすると、その位置の感光体が劣化し、その寿命を著
しく劣化させる原因となっている。 また、上述のように、ドラムインデックスが1個であ
るときには、前回転処理がドラム1回転するまでの時間
を要しないようなときでも、例えば2/3〜1/2回転で前回
転処理が完全に終了していても、1色目のコピーが行な
われるのは、次のドラムインデックスを検出してからで
ある。 同様に、後回転処理においても、ドラムの2回転分の
時間は必要ないにも拘らず、1回転に1回のドラムイン
デックスを基準にしている限り、少なくとも2回転弱の
時間を要する。後回転処理も1回転半程度の時間で十分
だからである。 前回転及び後回転処理に時間がかかるということは、
コピー時間の短縮化の隘路となっている。 また、複数枚コピーしようとする場合、使用する紙サ
イズが相違しても単位時間当りのコピー枚数は一定であ
る。 すなわち、第37図A〜Dに示すように、紙サイズが相
違する場合には、光学走査時間が相違するだけで、1枚
をコピーするに要する時間は、例えばB4サイズでも、B5
サイズでも常に一定である。 これは、第37図に示すように、ドラムインデックスが
ドラム1回転につき、1回しか得られないから、ドラム
上での静電潜像位置を紙サイズに応じて変えることがで
きないからである。 B5判でコピーするときの方が、B4判でコピーするとき
よりもコピー時間が短縮され、単位時間当りのコピー枚
数が上げられるようにした方が理想的である。 そこで、この発明では、このような従来の問題点を解
決したものであって、感光体の疲労を防止して、感光体
ドラムの長寿命化を達成すると共に、コピー時間の短縮
化を達成したものである。 [問題点を解決するための手段] 上述の問題点を解決するため、この発明では、像形成
体を回転させ、潜像形成、現像処理を行うことにより画
像を形成する画像形成装置において、前記像形成体上の
複数の所定位置にそれぞれ対応した基準信号を各々独立
して発生する基準信号発生手段と、前記複数の所定位置
の何れかに対応した基準信号を用いて、画像形成サイク
ルのスタートタイミングを制御し、連続画像形成中は、
前の画像形成サイクルのスタートタイミングで用いた前
記所定位置の何れか、とは異なる何れかの所定位置に対
応した基準信号を用いて、次の画像形成サイクルのスタ
ートタイミングを制御する制御手段とを有することを特
徴とするものである。 [作 用] カラー画像情報はCCDなどの画像読み取り手段によっ
て読み取られてカラー画像信号に変換される。カラー画
像信号は色信号形成手段によって、複数の色信号(実施
例では、赤、青及び黒の3色)に分離される。 分離された色信号によって静電潜像が形成される。静
電潜像、つまり色信号の書込みタイミングはドラムから
得られるインデックス信号に基づいて規制される。 ドラムインデックスは複数個あるため、前回転処理は
ドラムインデックス数として3〜4、後回転処理は10個
程度のドラムインデックスを基準にして処理することが
できる。 このように、前回転処理と後回転処理の時間を異なら
せれば、次のコピー開始のドラム上の位置が順にずれる
ため、コピー開始とドラムの位置との関係を不定にでき
る。 これによって、コピーを開始する位置がまんべんなく
ドラム上を移動することにより、コピー開始位置の平均
化が図られる。従って、像形成体の特定個所における劣
化が防止され、像形成体の寿命が長くなる。 また、複数のドラムインデックスがあるために、前回
転処理時間及び後回転処理時間を最適な最小値に選定で
きる。さらに、紙サイズによってもコピー時間が相違す
ることになるから、これによってコピー時間の短縮化に
貢献する。 なお、インデックス素子の切り込み数としてはこの例
では6個としているが、これに限るものではなく2〜10
0個とすることができる。 ただし、100個以上では機械加工切り込み間隔の精度
(ピッチ精度)を出すことが困難になることも考えられ
る。 このように、切り込み数を多数形成した場合には、像
形成体への露光位置の変更が容易となり、像形成体の疲
労軽減を図れる。 また、任意の位置でコピーをストップできる利点があ
る。すなわち、どの回転位置でコピーモードをストップ
しても、その停止位置近傍にインデックス用の切り込み
があるため、次のコピーの立上りが可能となる。 [実 施 例] 以下、この発明に係るカラー画像形成装置の一例を、
第1図以下を参照して詳細に説明する。 第1図はこの発明に係るカラー画像形成装置における
システムの概略構成を示す。 原稿などのカラー画像情報は画像読み取り装置10で、
カラー画像信号に変換されると共に、A/D変換処理、そ
の他の画像処理がなされることにより、所定ビット数の
画像データ、例えば、16階調(0〜F)の画像データに
変換される。 画像データは、色信号形成手段20において、複数の色
信号に分離される。複数の色信号として、この例では、
赤信号、青信号及び黒信号の3色を使用する場合を示す
が、この他の色成分に分離することもできることは容易
に理解できよう。 分離された色信号は2値化回路30において、順次2値
化される。実施例では、所定の閾値を有するディザマト
リックスなどを使用して2値のディザに変換される。 ディザ画像はインターフェース回路40を介して出力装
置100に供給される。インターフェース回路40はディザ
画像の出力状態の制御や、テストパターンの送出などを
制御するために使用される。 出力装置100としては、レーザ記録装置などを使用す
ることができ、レーザ記録装置を使用する場合には、デ
ィザ画像が所定の光信号に変換されると共に、これがデ
ィザ画像の2値データに基づいて変調される。従って、
この例における信号変調は内部変調の場合であるが、外
部変調でも何等差支えない。 出力装置100から得られる光信号によって、色ごとに
静電潜像が形成され、静電潜像後に色ごとに現像処理が
なされ、その後に定着処理がなされることにより、記録
紙上には所望のカラー画像が記録されることになる。 上述した画像読み取り装置10から出力装置100まで
は、2台の制御部200,250から送出された指令信号に基
づいて所定のアルゴリズムにしたがって、処理されるこ
とになる。それ故、制御部200,250はいずれもマイクロ
コンピュータが使用される。 第1の制御部200は画像処理装置本体の制御を司り、
第2の制御部250は主として画像読み取りのために設け
られた周辺装置の制御を司る。なお、99はこれら各種の
指令信号の授受を行なうシステムバスを示す。 そのため、第1及び第2の制御部200,250は上述した
各種の指令信号の送出の他に、画像読み取りのための各
種ハードの制御や出力装置100に附随するカラー複写機
に対する制御が、定められたシーケンスにしたがって実
行される。 続いて、このようなカラー画像形成装置の具体例を説
明することにする。 まず、この発明に適用して好適な簡易形のカラー複写
機について第2図以下を参照して説明しよう。 簡易形のカラー複写機は色情報を3種類程度の色情報
に分解してカラー画像を記録しようとするものである。
分離すべき3種類の色情報として、この例では、黒BK、
赤R及び青Bを例示する。 第2図において60はカラー複写機の要部の一例であっ
て、1Aは原稿1が置かれるプラテンガラス、1Bは往復動
可能なキャリッジである。直線状をなすハロゲンランプ
1Cは、露光用光源として使用されるもので、キャリッジ
1Bに対しその管軸が第2図の紙面を直交するように設け
らる。これは、キャリッジ1Bと共に移動する。 ハロゲンランプ1Cにより原稿1は光の照射を受ける、
1Fはミラーが90゜の開き角で配設された可動ミラーユニ
ット、1Eは駆動用のステッピングモーターである。 1Dは原稿面での反射光をミラーを介して受けるレン
ズ、2はダイクロイックプリズム、3,4はライン状をな
すイメージセンサであって、この例ではCCDが使用され
ている。 ダイクロイックプリズム2により分離された赤色の分
解像がCCD3に結像され、シアン色の分解像がCCD4に結像
される。 CCD3,4は第2図の紙面に垂直な方向(主走査方向)に
その検出素子が並んでいる。 61はドラム状をなす像形成体で、その表面にはOPC
(有機光導電体)等の光導電性感光体表層が形成され、
光学像に対応した静電像(静電潜像)が形成できるよう
になされている。 像形成体61の周面にはその回転方向に向って順次以下
に述べるような部材が配置される。 像形成体61の表面は帯電器62によって、一様に帯電さ
れ、一様に帯電された像形成体61の表面には各色分解像
(色分解像)に基づく像露光(その光学像を64で示す)
がなされる。像露光後は所定の現像器によって現像され
る。現像器は色分解像に対応した数だけ配置される。 この例では、赤のトナーの現像剤が充填された現像器
65と、青のトナーの現像剤が充填された現像器66と、黒
のトナーの現像剤が充填された現像器67とが、像形成体
61の回転方向に向かってこれらの順で、順次像形成体61
の表面に対向配置される。 現像器65〜67は像形成体61の回転に同期して順次選択
され、例えば現像器67を選択することによって黒の色分
解像に基づく静電像にトナーが付着することにより、黒
の色分解像が現像される。 現像器67側には転写前帯電器69と転写前露光ランプ90
とが設けられ、これによってカラー画像を記録体Pに転
写し易くしたり、記録体Pを像形成体61より分離し易く
している。 ただし、これらの転写前帯電器69及び転写前露光ラン
プ90は必要に応じて設けられる。 像形成体61上に現像されたカラー画像は転写器91によ
って、記録体P上に転写される。転写された記録体Pは
後段の定着器92によって定着処理がなされ、その後記録
体Pが排紙される。 なお、除電器93は必要に応じて、除電ランプと除電用
コロナ放電器の一方または両者の組合せを用いることが
できる。 クリーニング装置94はクリーニングブレード、磁気ブ
ラシやファーブラシなどで構成され、これらによって像
形成体61のカラー画像を転写した後のドラム表面に付着
している残留トナーを除去するようにしている。 この除去作業は、現像が行なわれた表面が到達すると
きまでには像形成体61の表面から離れるようになされて
いることは周知の通りである。 帯電器62としてはスコロトロンコロナ放電器などを使
用することができる。これは、先の帯電などによる影響
が少なく、安定した帯電を像形成体61上に与え、一定の
表面電位を得ることができるからである。 像露光64としては、レーザビームスキャナによって得
られる像露光を利用している。レーザビームスキャナの
場合には、後述するように鮮明なカラー画像を記録する
ことができる。第3図に示す像露光手段はこのレーザビ
ームスキャナ(光走査装置)80の一例を示す。 レーザビームスキャナ80は、半導体レーザなどのレー
ザ81を有し、レーザ81は色分解像(例えば2値データ)
に基づいてオン・オフ制御される。レーザ81から出射さ
れたレーザビームはミラー82,83を介して八面体の回転
多面鏡からなるミラースキャナー(ポリゴン)85に入射
する。このミラースキャナ85によってレーザビームが偏
向され、これが結像用のf−θレンズ87を通して像形成
体61の表面に照射される。 88,89は倒れ角補正用のシリンドリカルレンズであ
る。 ミラースキャナ85によってレーザビームは像形成体61
の表面を一定速度で所定の方向aに走査されることにな
り、このような走査により色分解像に対応した像露光が
なされることになる。 なお、コリメータレンズ86は、像形成体61上でのビー
ム直径を所定の径にするために使用されるものである。 ミラースキャナ86としては、回転多面鏡に代えてガル
バノミラー、光水晶偏向子などを使用することができ
る。 現像器65〜67はほぼ同一の構成を採るので、現像器65
についてその構成を説明する。 第4図は現像器65の一例である。 同図において、70はハウジング、71はトナー補給器、
72はスポンジローラ、73a,73bはトナー撹拌部材、74は
スクレーバ、75は現像スリーブ、76は磁石体(ローラ状
の現像磁石)、78はH−カット板、79cは抵抗器、79bは
交流電源、79aは直流電源である。 トナー補給器71から供給されたトナーはスポンジロー
ラ72と撹拌部材73a,73bの作用により、現像スリーブ75
と磁石体76からなる現像部へ送り込まれる。現像スリー
ブ75上には、カット板78によって厚みが一定に規制され
た、トナーとキャリヤからなる現像剤77の層が形成さ
れ、これによって像形成体61の表面に形成された潜像が
現像される。 現像後はスリーブ75上の表面の現像剤がスクレーバ74
によって掻き落とされる。 なお、時計方向の矢印は現像剤の移動方向、反時計方
向の矢印は磁石体76の回転方向である。 現像スリーブ75には抵抗器79cを介して直流信号に重
畳された所定レベルの交流信号が印加され、これによっ
て、現像スリーブ75と像形成体61の間に所定の現像バイ
アスが印加される。 なお、色トナー像を重ね合わせるために繰り返される
少なくとも第2回目以降の現像については、先の現像に
より像形成体61に付着したトナーを後の現像でずらした
りすることなどがないようにしなければならない。その
意味でこのような現像は非接触ジャンピング現像条件に
よることが好ましい。 第4図はこのような非接触ジャンピング現像条件に基
づいて現像するタイプの現像器を示す。 なお、現像剤としては非磁性トナーと磁性キャリアと
が混合されたいわゆる2成分現像剤を使用するのが好ま
しい。この2成分現像剤は色が鮮明で、かつトナーの帯
電制御が容易だからである。 画像読み取り装置10は、第5図に示すような構成のも
のを使用することができる。 同図において、載置台1A上に置かれた原稿1のカラー
画像情報(光学像)はダイクロイックミラー2におい
て、2つの色分解像に分解される。この例では、赤Rの
色分解像とシアンCyの色分解像とに分離される。そのた
め、ダイクロイックミラー2のカットオフは600nm程度
のものが使用される。これによって、赤成分が透過光と
なり、シアン成分が反射光となる。 赤R及びシアンCyの各色分解像は夫々CCDなどの画像
読み取り手段3,4に供給されて、夫々から赤成分R及び
シアン成分Cyのみの画像信号が出力される。 第6図は、画像信号R、Cyと画像出力のために必要な
各種のタイミング信号との関係を示し、水平有効域信号
(H−VALID)(同図C)はCCD3,4の最大原稿読み取り
幅Wに対応し、同図F及びGに示す画像信号R,Cyは同期
クロックCLK(同図E)に同期して読み出される。 これら画像信号R,Cyは正規化用のアンプ(図示せず)
を介してA/D変換器5に供給されることにより、所定ビ
ット数のデジタル信号に変換される。 A/D変換に際しては、シェーディング補正がなされ
る。そのため、シェーディング補正用のメモリ6が用意
され、画像の読み取り領域外から自画像データを1ライ
ン分抽出し、これをメモリしたのち、シェーディング補
正用のデータとして使用する。このようなことから、メ
モリ6はCCD駆動パルス発生回路7のクロックに同期し
て読み出される。発生回路7にはクロック発生器8が設
けられる。メモリのタイミングは発生回路7に供給され
る走査開始用のインデックス信号と第2の制御部250か
らの制御信号とによって規制される。 デジタルカラー画像信号は次段の色分離回路150に供
給されて、カラー画像記録に必要な複数の色信号に分離
される。 上述の例では、赤R、青B及び黒BKの3色でカラー画
像を記録するようにした簡易形の記録装置であるので、
色分離回路150ではこれら3色の色信号R,B,BKに分離さ
れることになる。色分離の具体例については後述する。 色信号R,B,BKはゴーストキャンセラ9に供給されて、
主走査方向及び副走査方向に発生するゴースト信号をキ
ャンセルすべくゴースト除去処理が実行される。 ここで、第7図に示すように、原稿1に対して主走査
方向とは、CCD3,4のライン方向(水平走査方向)であ
り、副走査方向とはCCD3,4の移動方向(垂直走査方向)
である。 ゴースト除去後の色信号R,B,BKは色選択回路160に供
給されることによって、像形成体61の1回転につき1つ
の色成分が選択される。これは、上述したように、像形
成体61の1回転につき1色のカラー画像が現像されるよ
うな画像形成処理プロセスを採用しているからであり、
像形成体61の回転に同期して順次現像器65〜67が選択さ
れると共に、選択された現像器に対応した色信号が順次
色選択回路160において選択されることになる。 色信号に対する選択信号G1〜G3は第2の制御部250
(第2のマイクロコンピュータ)から送出される。選択
信号G1〜G3は3色記録、つまり通常の記録モードの場合
と、単色記録、つまり色指定記録モードの場合とによっ
て、その出力状態が相違する。 なお、カラー原稿から3色の色信号に分離する色分離
処理は像形成体61の1回転毎に実行される。 上述した色分離(2色から3つの色信号への色分離)
は次のような考えに基づいて行なわれる。 第8図は色成分のカラーチャートの分光反射特性を模
式的に示したものであって、同図Aは無彩色の分光反射
特性を、同図Bは青色の分光反射特性を、そして同図C
は赤色の分光反射特性を夫々示す。その横軸は波長(n
m)を、縦軸は相対感度(%)である。 さて、白色で正規化した赤信号RのレベルをVR,シ
アン信号CyのレベルをVCとするとき、これら信号VR,V
Cとから座標系を作成することにより、作成された色分
離マップに基づいて赤、青及び黒の色分離を行うことが
できる。 座標軸の決定に際しては、次の点を考慮する必要があ
る。 I.中間調を表現できるようにするため、テレビジョン信
号の輝度信号に相当する原稿1の反射率(反射濃度)の
概念を取り入れる。 II.赤、シアンなどの色差(色相、彩度を含む)の概念
を取り入れる。 従って、輝度信号情報(例えば、5ビットのデジタル
信号)と色差信号情報(同様に、5ビットのデジタル信
号)として例えば以下のものを用いるとよい。 輝度信号情報=VR+VC (1) ただし、 0≦VR≦1.0 (2) 0≦VC≦1.0 (3) 0≦VR+VC≦2.0 (4) VR,VCの和(VR+VC)は黒レベル(=0)から白レ
ベル(=2.0)までに対応し、全ての色は、0から2.0の
範囲に存在する。 色差信号情報=VR/(VR+VC)または VC/(VR+VC) (5) 無彩色の場合には、全体のレベル(VR+VC)に含ま
れる赤レベルVR、シアンレベルVCの割合は一定であ
る。従って、 VR/(VR+VC)=VC/(VR+VC) =0.5 (6) となる。 これに対し、有彩色の場合には、赤系色では、 0.5<VR/(VR+VC)≦1.0 (7) 0≦VC/(VR+VC)<0.5 (8) シアン系色では、 0≦VR/(VR+VC)<0.5 (9) 0.5<VC/(VR+VC)≦1.0 (10) のように表現することができる。 従って、座標軸として(VR+VC)とVR/(VR+V
C)、もしくは(VR+VC)とVC/(VR+VC)を2軸
とする座標系を用いることにより、レベル比較処理だけ
で有彩色(赤系とシアン系)、無彩色を明確に分離する
ことができる。 第9図には、その縦軸に輝度信号成分(VR+VC)
を、その横軸に色差信号成分VC/(VR+VC)を取っ
たときの座標系を示す。 色差信号成分としてVC/(VR+VC)を使用すれ
ば、0.5より小さい領域は赤系R、0.5より大きい領域は
シアン系Cyとなる。色差信号情報=0.5近傍及び輝度信
号情報が少ない領域に夫々無彩色が存在する。 第10図はこのような色分離方法に従って色区分を行な
った色分離マップの具体例を示す。 色分離マップはROMテーブルが使用され、図示の例は3
2×32のブロックに分けられている例を示す。そのた
め、このROMテーブルに対するアドレスビット数として
は行アドレスが5ビット、列アドレスが5ビット夫々使
用される。このROMテーブル内には、原稿の反射濃度か
ら得られた量子化された濃度対応値が格納されている。 第11図はこのような色分離を実現するための色分離回
路150(同図A)と色選択回路160(同図B)の一例を示
す系統図である。 同図Aから説明すると、端子150a,150bには3色に色
分離する前の赤信号R及びシアン信号Cyが供給され、演
算処理回路151において、階調変換、γ補正等の処理が
実行される。 演算処理後のデータは、輝度信号データを求めるため
の(VR+VC)の演算結果が格納されたメモリ152に対
するアドレス信号として利用されると共に、色差信号デ
ータVC/(VR+VC)の演算結果が格納されたメモリ1
53に対するアドレス信号として利用される。 これらメモリ152,153の各出力は分離メモリ(ROM構
成)154〜156のアドレス信号として利用される。メモリ
154〜156は第10図に示した色分離マップのデータが各色
毎に格納されたデータテーブルが使用される。 メモリ154は黒信号BK用であり、メモリ155は赤信号R
用であり、メモリ156は青信号B用である。 第10図に示す色分離マップからも明らかなように、赤
信号R及びシアン信号Cyのレベルを検出することによっ
てカラー原稿のカラー情報信号から、赤、青、および黒
の3つの色信号R,B,BKに分離して出力させることができ
る。 夫々のメモリ154〜156からは各色信号に関する濃度デ
ータ(4ビット構成)と、2ビット構成のカラーコード
データとが同時に出力される。 濃度データとカラーコードデータは夫々後段の合成器
157,158において合成される。合成された濃度データと
カラーコードデータはゴーストキャンセラ9に供給され
て、ゴースト信号の除去処理が行なわれることになる。 ゴースト除去後の各データは第11図Bに示す色選択回
路160に供給される。 端子161に供給されたカラーコードデータはデコーダ1
64に供給されてカラーコードがデコードされると共に、
そのデコード出力がオア回路166〜169に供給される。同
様に、端子163に供給された色選択信号G1〜G3はデコー
ダ165においてそのデータ内容がデコードされると共
に、そのデコード出力が上述した複数のオア回路166〜1
69に供給されて、赤から黒まで及びこれらの色の全てを
含む信号(全カラー)のうちの任意の色信号が選択でき
るようになされている。 各オア回路166〜169から出力された色信号に対するセ
レクト信号は濃度選択信号として濃度信号分離回路170
に供給される。この濃度信号分離回路170には、端子162
を通じて上述した濃度データが供給され、上述のセレク
ト信号に応じてこの濃度データが選択されるものであ
る。 選択された濃度データは2値化回路30に供給される。 色選択信号G1〜G3は分離された各色信号に対応するも
ので、通常のカラー記録モードでは、像形成体61の回転
に同期した3相のゲート信号G1〜G3が形成される(第12
図G〜I)。同時に、現像器65〜67にも、第12図C〜E
に示す現像バイアスが像形成体61の回転に同期して各現
像器65〜67に供給されることになる。 その結果、各色に対する露光プロセスI〜III(同図
F)をもって、順次露光、現像処理工程が実行される。 これに対し、色指定記録モードの場合には、指定され
た単一の画像形成処理プロセスとなる。第13図に示す例
は赤色を指定した場合であって、この場合には、指定さ
れた色信号に関係なく3つの選択信号G1〜G3が同相で得
られる(同図G〜I)。 これと同時に、対応する現像器65にのみ現像バイアス
が供給されて(同図D)、これが稼働状態となる。従っ
て、現像器としては赤のトナー(現像剤)の入った現像
器65のみが駆動されることになるから、カラー原稿1の
色情報にかかわりなく、赤色をもって画像が記録され
る。 他の色(黒もしくは青)を指定する場合も、その画像
形成処理プロセスは同様であるので、その詳細な説明は
省略する。 第14図は2値化回路30の一例を示す系統図である。 同図において、閾値テーブル32は、書き込みクロック
をカウントする主走査カウンタ33と、水平同期信号をカ
ウントする副走査カウンタ34と、これらのカウンタ33,3
4のカウント値に基づいて所定の閾値データを出力する
マトリックス(ROM構成)35とを有する。 閾値データは読み取るべき原稿が線画である場合に
は、その濃度に対応した一定閾値のデータが使用され
る。これに対して、原稿が写真画であるようなときに
は、ディザ法による2値化が好ましいので、その場合に
は、ディザマトリックスが閾値データとして使用され
る。ディザマトリックスは原稿の濃度に応じて3種類程
度のマトリックスが用意され、これらがI/Oポート36を
介して得られる原稿の濃度情報によって選択される。 色選択回路160から出力された画像データは2値化処
理のため比較回路37において、閾値テーブル32から得ら
れる所定の閾値データと比較されて画素ごとに2値化さ
れる。 なお、2値化処理する前にオリジナルの画像データに
対して、拡大・縮小処理することも可能である。 主走査方向の拡大・縮小処理は電気的な信号処理で行
ない、副走査方向の拡大・縮小処理はCCD3,4の露光時間
を一定にした状態でCCD3,4または画像情報の移動速度を
変えて行なう。 主走査方向の拡大・縮小処理のために画像処理回路が
設けられる。その詳細な説明は省略するも、拡大・縮小
に際しては、補間法が採用される。 補間法は隣接する一対の原画像データのレベルに基づ
いてこれら一対の原画像データに関連したデータを増加
したり、間引いたりすることによって、拡大・縮小画像
を得ようとする画像処理法である。 例えば、原画像を2倍に拡大する場合、第15図に示す
ように、2転換の原画像レベルD1,D2に対しそれらの中
間のレベルS1を求め、このレベルS1及び原画像のレベル
D1,D2を拡大処理後の画像データ、つまり補間データS
として使用するものである。 拡大・縮小はリアルタイムで処理される。そのため、
上述の補間データはROMなどに予め記憶され、一対の原
画像データなどを使用して補間データSがアドレッシン
グされる。 また、色分離、カラーゴースト処理などにおいても、
これらのデータはRAMなどに記憶しないで処理されるの
で、リアルタイム処理が可能であり、これによって高速
化、小型化が図れる。 第16図はインターフェース回路40を示す。 インターフェース回路40は2値データを受ける第1の
インターフェース41と、これより送出された2値データ
を受ける第2のインターフェース42とで構成される。 第1のインターフェース41には、タイミング回路43か
ら水平及び垂直有効域信号(H−VALID),(V−VALI
D)が供給されると共に、カウンタクロック回路44から
所定周波数(この例では、6MHz)のクロックが供給され
る。さらに、CCD駆動クロックが供給される。 これによって、水平及び垂直有効域信号が生成された
期間のみ、CCD駆動クロックに同期して2値データが第
2のインターフェース42に送出されることになる。 カウンタクロック回路44は光学インデックス信号に同
期した主走査側のタイミングクロックを生成している。 第2のインターフェース42は第1のインターフェース
41より送出された2値データと、その他の画像データと
を選択して出力装置100側に送出するようにするための
インターフェースである。 その他の画像データとは次のような画像データをい
う。 第1に、テストパターン発生回路46から得られるテス
トパターン画像データであり、第2に、パッチ回路47か
ら得られるパッチ画像データであり、第3に、プリンタ
コントロール回路45から得られるコントロールデータで
ある。 テストパターン画像データは画像処理の点検時に使用
するものであり、トナー濃度検出用のパッチ画像データ
はパッチ処理時に使用するものである。 テストパターン発生回路46及びパッチ回路47はいずれ
もカウンタクロック回路44のクロックに基づいて駆動さ
れ、これによって第1のインターフェース41から送出さ
れた2値データとのタイミング合わせを行なうようにし
ている。 第2のインターフェース42から出力された2値データ
は出力装置100に対し、レーザビームの変調信号として
使用されることになる。 第17図は出力装置100の周辺回路を示すもので、半導
体レーザ81にはその駆動回路101が設けられ、この駆動
回路101に上述した2値データが変調信号として供給さ
れて、この変調信号によりレーザビームが内部変調され
る。レーザ駆動回路101は水平及び垂直有効域区間のみ
駆動状態となるように、タイミング回路102からの制御
信号で制御される。また、このレーザ駆動回路101には
レーザビームの光量を示す信号が帰還され、ビームの光
量が一定となるようにレーザの駆動が制御される。 ミラースキャナ85はポリゴンモータ104で駆動され、
ミラースキャナ85によって偏向されたレーザビームはそ
の走査開始点がインデックスセンサ105によって検出さ
れ、これがI/Vアンプ106によって、インデックス信号が
電圧信号に変換されたのち、このインデックス信号がカ
ウンタクロック回路44などに供給されて、光学主走査の
タイミングが調節される。 なお、103はポリゴンモータの駆動回路であり、その
オン、オフ信号はタイミング回路102から供給される。 さて、上述した各種の装置あるいは回路は第1及び第
2の制御部200,250によって全てコントロールされる。
第2の制御部250から説明する。 第18図に示すように、第2の制御部250は主として画
像読み取り系の制御及びその周辺機器の制御を司るもの
であって、251は光学駆動制御用のマイクロコンピュー
タ(第2のマイクロコンピュータ)であり、本体制御用
のマイクロコンピュータ(第1のマイクロコンピュー
タ)201との間の各種情報信号の授受はシリアル通信で
ある。また、第1のマイクロコンピュータ201から送出
された光学走査開始信号は第2のマイクロコンピュータ
251の割込端子に直接供給される。 第2のマイクロコンピュータ251は、基準クロック発
生器258から得られる所定周波数(12MHz)のクロックに
同期して各種の指令信号が生成される。 第2のマイクロコンピュータ251からはシェーディン
グ補正用のデータを検出し、これを記憶させるための指
令信号がシェーディング補正用のメモリ6に送出される
他、閾値テーブル32に対し濃度選択のための選択信号
や、カラー記録に際しての色選択信号が色選択回路160
に供給される。 第2のマイクロコンピュータ251からはさらに次のよ
うな制御信号が出力される。 第1に、CCD3,4の駆動回路をオン、オフする制御信号
がその電源制御回路(図示せず)に供給される。第2
に、原稿1に必要な光を照射するための光源(蛍光灯な
ど)255に対する点灯制御回路254に対し、所定の制御信
号が供給される。第3に、画像読み取り装置10側に設け
られた可動ミラーユニットを移動させるためのステッピ
ングモータ253を駆動する駆動回路252にも制御信号が供
給される。第4に、ヒーター257への制御回路256にも制
御信号が供給される。 なお、第2のマイクロコンピュータ251には、蛍光灯
などの光源255の光量情報やホームポジションを示すデ
ータが入力される。 第1のマイクロコンピュータ201は主としてカラー複
写機を制御するためのものである。第19図はカラー複写
機からの入力系及び出力系の一例を示す。 操作・表示部202は、倍率指定、記録位置の指定、記
録色の指定などの各種の入力データがインプットされた
り、その内容などが表示される。表示手段なLEDなどの
素子が使用される。 紙サイズ検知回路203は、トレーに装填されたカセッ
ト用紙のサイズを検知して、これを表示したり、原稿の
サイズに応じて自動的に紙サイズを選択するような場合
に使用される。 ドラムインデックスセンサ(検出手段)220によって
像形成体たるドラム61の回転位置が検出され、そのイン
デックス信号で静電処理工程のタイミングが制御され
る。ドラムインデックス検出系の詳細は後述する。 カセットゼロ枚検知センサ221では、カセット内の用
紙が零かどうかが検知される。手差しゼロ枚検知センサ
222は同様に手差しモードにおける手差し用の用紙の有
無が検知される。 トナー濃度検知センサ223では、ドラム61上あるいは
定着後のトナーの濃度が検出される。 また、3個のトナー残量検知センサー224〜226によっ
て、各現像器65〜67のトナー残量が夫々個別に検出さ
れ、トナー補給が必要なときには操作部上に設けられた
トナー補給用の表示素子が点灯するように制御される。 一時停止センサ227はカラー複写機の使用中において
カセットより第2給紙ローラ(図示せず)側に用紙が正
しく給紙されたかどうかを検出するためのものである。 排紙センサ228は、上述とは逆に定着後の用紙が正し
く外部に排紙されたか否かを知るためのものである。 手差しセンサ229は手差し皿がセットされたかどうか
の検出に使用される。セットされていれば自動的に手差
しモードとなる。 以上のような各センサから得られるセンサ出力は第1
のマイクロコンピュータ201に取り込まれて、操作・表
示部202上に必要なデータが表示されたり、カラー複写
機の駆動状態が所望のごとく制御される。 カラー複写の場合、赤及び青の現像用のモータ230の
他に、黒専用のモータ231が設けられ、これらはいづれ
も第1のマイクロコンピュータ201からの指令信号によ
って制御される。同様に、主モータ(ドラムモータ)20
4はPLL構成の駆動回路205でその駆動状態が制御される
が、この駆動回路205もまた第1のマイクロコンピュー
タ201からの制御信号によってその駆動状態が制御され
ることになる。 カラー現像時には現像中の現像器などに対し、所定の
高圧電圧を印加する必要がある。そのため、帯電用の高
圧電源232、現像用の高圧電源233、転写及び分離用の高
圧電源234、さらにはトナー受け用の高圧電源235が夫々
設けられ、必要時にそれらに対して、所定の高圧電圧が
印加されることになる。 なお、237はクリーニングローラ駆動部、238は第1給
紙用ローラの駆動部、239は第2給紙用ローラの駆動部
であり、また236はクリーニング圧着解除用のモータで
ある。さらに、240は分離爪の駆動部である。 第2給紙ローラは、第1給紙ローラより搬送された用
紙をドラム61上に形成された静電潜像のもとへ搬送する
ために使用される。 定着ヒータ208は定着ヒータオン・オフ回路207によ
り、第1のマイクロコンピュータ201の制御信号にした
がってコントロールされる。 定着温度はサーミスタ209によって読み取られ、常時
は適正温度になるように第1のマイクロコンピュータ20
1により制御される。 206はクロック回路(12MHz程度である)。 第1のマイクロコンピュータ201に付随して設けられ
た不揮発性のメモリ210は電源を切っても保存しておき
たいデータを格納しておくのに用いられる。例えば、ト
ータルカウンタのデータや初期設定値などである。 このような、第1及び第2のマイクロコンピュータ20
1,251では、カラー画像処理に必要な各種のコントロー
ルが所定のシーケンスに則って実行される。 第20図はドラムインデックス信号の検出系の一例を示
す図であって、ドラム61の回転軸61Aの一端には円板上
をなすインデックス素子95がドラム61と回転的に一体と
なるように取り付けられる。また、第21図に示すように
インデックス素子95の周面の一部には、所定の角間隔を
保持して所定の深さ及び幅をもって、この例ではU字状
をなす複数の切り込みが形成される。 この例では、ドラム1回転につき6個のドラムインデ
ックスが得られるようにした場合であるので、60゜の角
間隔を保持して6個の切り込み97a〜97fが形成される。 一方、インデックス素子95の周面に対向して、この例
ではその周面の一部に跨がるようにインデックスセンサ
(検出手段)96が設けられる。 これによって、インデックスセンサ96からはインデッ
クス素子95の切り込み97a〜97fが通過するたびにパルス
状のインデックス信号(第30図A)が得られるから、こ
のインデックス信号によってドラム61の回転位置を検出
することができる。 なお、このようなドラムインデックス素子95は、記録
用紙の搬送に支障をきたさない位置であればドラム61の
周面の一部に設けてもよい。 続いてい、カラー記録における一連の処理を第22図〜
第24図を参照して詳細に説明する。この実施例では、マ
ルチカラー(青、赤及び黒の3色)の記録の他に、外部
より所定の画像読み出し領域を指定した色(単色)で記
録できるようになされているので、まず、マルチカラー
の記録を第22図及び第23図を参照して説明することにす
る。 ただし、その説明は第12図及び第13図の説明と一部重
複する。 第22図及び第23図において、区間F1は装置の主電源が
オンされてからコピーボタンが操作されるまでの区間を
示す。区間F2は像形成体(以下ドラムという)の前回転
処理の区間である。 区間Iは青現像区間であり、区間IIは赤現像区間であ
り、区間IIIは黒現像区間である。そして、区間IVは後
回路処理の区間である。 また、図中に示した数字はドラムカウンタのカウント
値あるいは後述する前回転カウンタなどの他のカウンタ
のカウント値を示す。 主電源がオンすると、ドラムモータ204などの主モー
タが所定の期間だけ回転し、コピーボタンが操作される
と主モータが回転し(第22図C)、ドラム61に取り付け
られたインデックス素子95をそのインデックスセンサが
検出すると、ドラムカウンタがクリヤーされる(同図A,
B)。以後の処理動作はこのドラムカウンタのカウント
値を基準にして実行される。 区間I〜IVの長さ(時間)は等しく、この例では、カ
ウント値が778でドラム61が1回転するようになされて
いる。 前回転区間F2に至ると、ドラム61に対する帯電が開始
される(同図D)。ドラム帯電は最初の露光が終了した
ところまで継続される(区間IV参照)。 前回転区間F2では、そのほぼ中間の時点から前転写ラ
ンプが一定の期間(青現像区間Iの中間の時点まで)点
灯し、カラー現像の前処理が実行される(同図E)。 青ないし黒までの現像区間に入ると、夫々対応する区
間に現像器65〜67に設けられた磁石体76及び現像スリー
ブ75が回転されると共に、これらの回転タイミングに同
期して現像バイアスも立ち上げられる(同図F〜K)。 クリーニングブレード94は、前回転区間F2のドラムイ
ンデックス信号の立ち上がりに同期して圧着されて、ド
ラム61に付着したトナーが除去され(同図L)、その解
除は圧着後ドラム61が1回転した時点に実施されるが
(同図M)、このトナー除去によっても多少ドラム上に
トナーが残ることがあったり、ブレード解除時にトナー
が飛散することもあるので、ブレード解除開始から若干
遅れたタイミングにクリーニングローラが作動を開始し
て、このような残量トナーの除去作業が行なわれる(同
図N)。 青現像区間Iの直前には第1給紙ローラが回転して記
録用紙が第2給紙ローラ側に搬送される(同図O)。第
1給紙ローラはカセット内にある用紙を搬送するために
設けられたもので、第1の給紙ローラで搬送された用紙
は第2の給紙ローラを駆動することによりドラム61側に
搬送される。その搬送タイミングは最終露光プロセス区
間(図では、露光プロセスIII)である(同図P)。 第1給紙ローラによる給紙動作は第2給紙ローラ直前
に設けられた一時停止センサに記録用紙が達すると停止
し、第2給紙ローラが駆動され、記録用紙が通過する
と、そのセンサ出力が零となる(同図S)。 第2給紙ローラの駆動より若干遅れて転写処理が実行
されると共に、これに同期して転写時におけるドラム61
への用紙の巻き付けを防止するため、用紙分離電極に所
定の交流電圧が印加される(同図Q)。 一時停止センサ227が零に立ち下ったのち、現像及び
定着処理が終了することによって、排紙センサ228が定
着後の用紙の排紙状態を検出することになる(同図
T)。 カラー記録の場合、トナーの濃度検出は各現像処理枚
に実現される。濃度検出タイミングは青〜黒の各検出カ
ウンタのカウント値により定められる(同図U2〜U4)。
これらカウンタはいづれも、濃度検出用パッチを書き始
めるタイミングを基準としてリセットされ、青カウンタ
はドラムカウンタのカウント値が706のときリセットさ
れ、リセット後のカウント値が602の時点でトナー濃度
が検出される。 同様に、赤カウンタは707のときリセットされ、また
黒カウンタも707のときにリセットされる。 ここで、トナー濃度はある特定の画像領域を参照して
検出される。そのため、同図Zに示す濃度検出用のパッ
チ信号(例えば、8×16mmサイズの画像領域に対応した
画像信号)が利用され、これが得られてから所定の期間
経過後にトナー濃度検出用の信号(同図R)が出力され
て、その特定領域の画像濃度が検出されるものである。 前回転カウンタはコピーオン後最初のドラムインデッ
クス信号の入ったタイミングの時点でクリヤーされ、そ
のカウント値が1266となったときに、前回転処理が終了
する(同図U1)。 主電源がオンされると、ミラースキャナ85を駆動する
ポリゴンモータ104も同時に駆動され、これによってミ
ラースキャナ85は常時一定速度で回転駆動されることに
なる(同図V)。 画像記録に必要な画像データは次のようなタイミング
で送出される。つまり、青カウンタと同期してビデオゲ
ートが“1"となり、黒色レーザ書き込み終了と同時に
“0"となるように設定され(同図W)、ビデオゲートが
“1"の期間のみ画像データが出力信号100側に送出され
る。 垂直有効域信号(V−VALID)は各現像処理ステップ
において、一定の期間(記録用紙がA4判の場合、カウン
ト値が528となるまでの期間)だけ有効となるように送
出される(同図Y)。 なお、本体側の第1のマイクロコンピュータ201側か
ら光学系制御用の第2のマイクロコンピュータ251側に
向けてコピー信号が送出されると共に(同図AA)、光学
走査のためのスタート信号が出力される。この光学走査
信号は“1"から“0"への立ち下りエッジのときスタート
状態となる(同図BB)。 また、画像読み取り装置10において、画像読み取り手
段の一部である光源を取り付けた可動ミラーユニットを
移動されるように構成する場合には、この光学系のホー
ムポジションを示すホームポジション信号が各現像処理
ステップごとに、第2のマイクロコンピュータ251から
第1のマイクロコンピュータ201側に送出される(同図C
C)。 第1のマイクロコンピュータ201はホームポジション
信号を受け、次の露光プロセスを行いたいときは、コピ
ーR信号(同図AA)が第2のマイクロコンピュータ251
側に送出される(同図DD)。 以上が、マルチカラーを記録するときの概略を示すタ
イミングチャートである。 外部で指定した色で元の画像を記録する場合には、第
24図に示すようなタイミングチャートとなり、指定され
た色に関する画像処理が実行され、その他の画像処理ス
テップはいづれも実行されない。 そのため、この単色の画像処理ステップの各動作説明
については、その詳細な説明は割愛する。ただし、第24
図に示す画像処理ステップは黒色(通常の白黒コピー)
で画像を記録するようにした場合である。 さて、上述したような一連のカラー画像処理は既に記
載した第1及び第2のマイクロコンピュータ201,251に
よって制御される。 続いて、このような処理を実行するための制御プログ
ラムについて、第25図以下を参照して詳細に説明する。 説明の都合上、装置全体におけるカラー記録の概略処
理動作を実現するフローチャートについて、第25図を参
照して説明する。 第25図において、300は第1のマイクロコンピュータ2
01に格納された制御プログラムの一例を示すフローチャ
ートである。 まず、主電源が投入されると、この制御プログラムが
動作して装置処理動作の初期状態を実現するモードに遷
移する。そのため、最初に装置のイニシャライズが実行
されたのち(ステップ301)、ドラム61の頭出し処理が
行なわれる(ステップ302)。この頭出し処理とは、ド
ラムに設けられたインデックス素子から得られるインデ
ックス信号を利用してドラム61が予め定められた回転位
置に到達するような回転制御処理をいう。 続いて、定着処理や光源の点灯などのウォーミングア
ップ処理(ステップ303)、走査・表示部から入力され
た色指定、コピー枚数指定などの入力データ処理(ステ
ップ304)、定着用のヒータにおける温度制御処理(ス
テップ305)、コピー待ちや紙づまりなどのアイドリン
グジャム処理(ステップ306)がこれらの順に実行され
る。 これらのウォーミングアップ処理の完了か否かは次の
ステップ307で判断され、ウオーミングアップ処理が完
了していないときには、ステップ303に戻って再び同様
な処理が実行され、ウオーミングアップ処理が完了して
いるときには、操作・表示部に設けられたコピーボタン
の操作の有無がチェックされ、コピー操作がなされない
ときには、ステップ304に戻り入力データの待機状態と
なる(ステップ308)。 コピーボタンが操作されると、操作・表示側において
入力された色指定、濃度指定、紙サイズ指定などの各種
の入力情報が第1のマイクロコンピュータ201側から第
2のマイクロコンピュータ251側にシリアル送信される
と共に(ステップ309)、コピーモードが単一色指定
(以下1色コピーという)か、3色全て、つまりマルチ
カラーの指定(以下3色コピーという)あるいは2色指
定(以下2色コピーという)かが判断される(ステップ
310)。 1色コピーのときにはステップ320の1色コピー処理
ルーチン(サブルーチン構成)がコールされ、2もしく
は3色コピーのときには同様に、サブルーチンとして構
成された2もしくは3色コピー処理ルーチンがコールさ
れる(ステップ360)。 これらサブルーチンの処理が実行されて再びメインル
ーチンにリターンすると、紙サイズ、濃度処理、定着ヒ
ータ処理及びオペレーティングジャム処理がなされ(ス
テップ311〜313)、続いてコピー終了の有無が判別され
(ステップ314)、コピーが終了していないときには、
ステップ310に戻り、コピーが終了しているときには入
力データ処理ステップ304に戻り、同様の処理ステップ
が実行されることになる。 第26図は1色コピー処理の一例を示すフローチャート
である。 1色コピールーチンがコールされると、コピー枚数の
フラグがチェックされる(ステップ321)。このフラグ
は記録用紙が第2給紙ローラに搬送される都度セットさ
れる。コピー枚数フラグが立っていないときには、ステ
ップ325に移行する。フラグが立っているときには、コ
ピー枚数のデータが処理される(ステップ322)。 コピー枚数が予めセットされたコピー枚数(セット枚
数)に至らないときには、ステップ325の給紙搬送処理
ステップに移るが、コピー枚数がセット枚数に一致した
時には、コピー枚数の終了フラグがセットされることに
なる(ステップ324)。 給紙搬送処理が終了すると、レーザ81の書込み処理並
びに現像器65〜67に印加する高圧電源232〜235の処理が
実行される(ステップ326,327)。 このような処理の有無が判断された後、現像処理が実
行される(ステップ328〜336)。現像処理ステップでは
各現像スタートのタイミングが検出される。 1色コピーの場合には、指定された色のみ現像処理が
実行されることになるが、説明の都合上、赤の色が指定
されている場合について説明することにする。その場
合、色指定に関係なく夫々の現像処理スタートタイミン
グが判断される。 このようなことから、まず、赤の現像処理スタートタ
イミングが判別され、赤現像スタートタイミングに一致
したときには、赤のコピーフラグの有無(実際には、操
作・表示部での入力指定をみている)がチェックされ、
赤コピーフラグが立っているときには赤の現像がスター
トする(ステップ328〜330)。 この現像処理が終了すると、次に青及び黒の現像処理
スタートに移行するが、指定された色は赤のみであるの
で、この例では青及び黒の現像処理ステップはスキップ
されて、ステップ337の現像オフタイミングが判別され
る。 現像オフのタイミングであるならば、現像処理をオフ
にすると共に(ステップ337,338)、反転コピーの有無
が判別され、反転コピーが指定されているときには、レ
ジスタにに反転ビットをセットし、そうでないならばレ
ジスタの反転ビットをリセットする(ステップ339〜34
1)。 次に、コピー枚数がセット枚数に一致しないときに
は、終了フラグは1になっていないので、この場合に
は、光学走査系がホームポジションにあるかどうかが判
別され(ステップ345)、ホームポジションにあるとき
には、ステップ346において、次のコピーシーケンスの
開始フラグがセットされる。 そして、次に光学系のスキャンスタート出力タイミン
グが検出され(ステップ347)、出力タイミングである
ときには、スキャンスタート信号が第2のマイクロコン
ピュータ251側に送出されると共に、レーザビームの書
込みタイミングを調整するタイマ(この例では、10msec
タイマ)が再スタートされる(ステップ348,349)。光
学系がホームポジションから原稿の端(書込みスタート
位置)まで走査されたときに、書込みスタート状態とな
る。 一方、タイマが再スタートとすると、垂直有効域信号
(V−VALID)用のフラグがセットされると共に、これ
に対応するカウンタがクリヤーされることになる(ステ
ップ350,351)。これによって赤信号に基づく画像が書
込みモードとなり、これに基づき赤の色分解像が静電潜
像化されると共に、現像処理が実行される。 カウンタがクリヤーされると、次に終了フラグが1で
あるかどうかが判別される(ステップ352)。 そして、終了フラグが1であるときには(ステップ35
2)、後回転処理が実行されると共に、ドラム61の頭出
し処理がなされたのち(ステップ354)、メインルーチ
ンにリターンする。 赤以外の色が指定された場合にも同様な処理が実行さ
れる。青色を指定した場合には、ステップ331〜333の処
理が実行され、黒色つまり通常の白黒記録モードが指定
されたときには、ステップ334〜336の処理が実行され
る。 そして、コピー動作が終了するまで、上述した1色コ
ピー処理ルーチン320、紙サイズ、コピー濃度処理ルー
チン311、定着ヒータ制御処理ルーチン312及びオペレー
ティングジャム処理ルーチン313の各ステップ処理が繰
り返し実行される。 第27図は、2ないし3色コピーシーケンスがコールさ
れたときの制御プログラムの一例を示す。 2ないし3色コピールーチンがコールされると、コピ
ー枚数のフラグ状態を判別するステップから終了フラグ
をセットするまでの処理ステップは1色コピーシーケン
スと同様である(ステップ361〜364)。次に、コピーモ
ードの有無が判別され(ステップ365)、コピーモード
であって、光学走査系がホームポジションにあるときに
は、次にスキャンすべき色信号が第2のマイクロコンピ
ュータ251側に送信されると共に(ステップ366,367)、
色現像処理ルーチンスタートタイミングの状態を見、色
現像処理ルーチンスタートタイミングであるならば、そ
の処理ルーチンフラグをセットする(ステップ368,36
9)。 コピーモードにないときあるいは、光学走査系がホー
ムポジションにないときはいづれもステップ368の判断
ステップに移行することになる。 処理ルーチンフラグがセットされると、前回転フラグ
の状態をチェックし、フラグが1であるときには、前回
転処理が実行され(ステップ370,371)、その後各色に
対応した処理ルーチンに移行する。そのため、まず青色
ルーチンのフラグがチェックされ、そのフラグが1であ
る場合には青色シーケンス処理がなされる(ステップ37
2,373)。以下同様に、赤色及び黒色の各色処理ルーチ
ンが夫々のフラグを見ながら順次判断される(ステップ
374〜377)。 従って、マルチカラーの場合には、これらの各色処理
ルーチンが使用されるが、2色コピーの場合には、指定
された色処理ルーチン以外は処理の対象とされない。 色処理シーケンスが終了すると、転写フラグがチェッ
クされ、転写フラグが立っているときには、転写及び現
像器65〜67のクリーニング処理がなされた後、終了フラ
グの状態を判別し、コピー終了フラグが立っているとき
には、後回転フラグが1のときに、コピーの後処理であ
るドラムの後回転処理及びドラムの頭出し処理が実行さ
れることになる(ステップ378〜382)。 ところで、色処理ルーチンのフラグがセットされる
と、第28図に示す色処理識別ルーチン400がコールされ
る。 そのため、まずスキャン中の色が判別される(ステッ
プ401)。最初は青色に関するスキャンが実行されるの
で、その場合には、赤色フラグの状態がされ、赤色フラ
グが立っているときで、かつ黒色フラグが立っている場
合には、赤色処理ルーチンのフラグがセットされること
になる(ステップ402,403,405)。黒色フラグがセット
されていないときには、青色の転写フラグがセットされ
る(ステップ404)。 赤色フラグがセットされていないときには黒色処理ル
ーチンのフラグがセットされた後、転写フラグがセット
される(ステップ408,409)。 スキャン中の色が赤色に変わると、今度は黒色フラグ
の有無がチェックされ(ステップ407)、フラグが立っ
ているときには、ステップ408に移行するが、フラグが
立っていない場合には、終了フラグの有無が判別され、
そのフラグが立っていないと、次の色処理ルーチンであ
る青色処理ルーチン用のフラグがセットされる(ステッ
プ410,411)。 黒色のスキャン中であるときで終了フラグが立ってい
るときには、2または3スキャン処理ルーチンにリター
ンするが、そうでないときには次の処理スキャンである
青色処理のフラグがチェックされ、そのフラグがあると
きには、ステップ411で青色処理ルーチン用のフラグが
セットされる。フラグが立っていないときにステップ40
5に戻って、赤色処理ルーチン用のフラグがセットされ
ることになる(ステップ412,413)。 色識別処理ルーチンをこのようにしたのは、指定され
る色は2色の場合もあれば、3色の場合もあるから、ど
のような色が指定された場合でも、処理可能にすべく、
指定された色をその都度確認しながら、色処理を実行す
る必要があるからである。 ところで、2ないし3色コピーモードでは、ドラムを
2回転あるいは3回転させることによって、各色に対応
した静電像を重ね書きして所定のカラー画像を静電潜像
化し、その後に定着処理が実行されることになる。その
ため、このようなコピーモードでは、前に現像した像に
対し、今回重ね書きする静電像としてレジストレーショ
ンの関係が非常に重要である。レジストレーションが悪
いと、記録されたカラー画像の品質が著しく劣化するこ
とになるからである。 また、前回転処理、後回転処理及び画像書き込み処理
はドラムの回転を基準にして行なわれる。そのため、ド
ラムインデックス信号が利用される。 第29図はこのような制御ルーチンの一例を示す。 ドラム61の回転位置はドラム61に関連して設けられた
インデックス素子として機能するインデックスドラム95
の複数の切り込み97a〜97fを検出することによって行な
う。 このインデックスドラム95の切り込み97a〜97fの通過
を光学的あるいは電磁的な検出手段96を使用して検出
し、この検出位置と光学的な書込みスタート位置とを予
め対応付けておけば、インデックス信号を検出するだけ
で、書込み開始位置とドラムの回転位置関係を所望のご
とく規制することができる。さらに、前回転処理などの
処理時間をドラムインデックス信号に基づいて規制でき
る。 なお、第30図は6個の切り込み97a〜97fを有するイン
デックス素子95を用いたときのタイミングチャートであ
って、このインデックス素子95を使用することによっ
て、前回転及び後回転の所要時間が短縮され、結果的に
コピー能率が向上する例が示されている。 すなわち、切り込みが1個のインデックス素子を用い
た場合、前回転にドラム1回転分、後回転に約2回転分
を要したものが、上述したようなインデックス素子95を
使用することによって、前回転にドラム2/3〜1/2回転程
度、後回転に1回転半程度に短縮される。 この例では、前回転処理時間がインデックス信号の4
個分(ドラム1回転で6個分に当たる)、後回転処理時
間がインデックス信号の10個分とされている。 また、6個のインデックス信号を適宣選択して用いれ
ば、光学走査系のスタート位置、すなわち像形成体への
書き込み位置を変更することができ、結果的に像形成体
の疲労を軽減することができる。 この例では、1回目の像形成時の光学走査系のスター
ト位置に対して、2回目のスタート位置がインデックス
信号に換算して1個分ずらしてある。 さて、インデックス信号(第30図A)が検出されるこ
とによって、インデックス割込ルーチンである上述の制
御ルーチンがコールされてその制御プログラムがスター
トする。 インデックスの割込がスタートすると、インデックス
信号以外の割込が禁止される(ステップ501)。このよ
うなステップを設けたのは、インデックス信号の立ち下
り以外のパルス状の外来ノイズによってこの制御処理ル
ーチンが誤動作しないようにするためである。 インデックス割り込みの禁止期間は、インデックス信
号が得られてからレーザの書き込みがスタートするまで
の助走期間より若干長めの期間、または次のインデック
ス信号の手前までの期間を言う。 このような期間に選定したのは、インデックス信号に
よってドラム61の回転位置と、レーザ書き込みタイミン
グとを一致させる必要があるから、少なくともレーザ書
込みがスタートするまでの助走期間は、インデックス信
号及びそれ以外の割り込みを禁止しておかなければなら
ないからである。 割り込み禁止期間の検出は後述する異なる処理ルーチ
ン550に挿入されたステップ555によって判断される(第
31図)。 インデックス割り込み禁止処理が実行されると、フラ
グIの有無が判別される(ステップ502)。 フラグIはマルチカラーコピー時のみ“0"で、それ以
外のとき、つまり、モノカラーコピー時、コピー待機
時、パワーオン時、マルチカラーコピー時のときの後回
転終了直前のときは、いづれも“1"にセットされる。 モノカラーコピーモードでは、上述したインデックス
信号によってドラムの回転位置と光学走査系などを合わ
せる必要がないから、このモードのときには、ドラムカ
ウンタDNは0にリセットされた後、ドラムインデックス
信号以外の割込処理許可(イネーブル・インターラプ
ト)が行なわれて、メインルーチンにリターンする(ス
テップ503,504)。 これに対して、マルチカラーモードが選択されたとき
には、フラグIが“0"になされる。このフラグリセット
はメインルーチンにて行なわれる。 マルチカラーコピーモードのときには、ドラムインデ
ックス割り込み回数をカウントするカウンタNがインデ
ックス信号の割り込みによって、インクリメントされ
る。カウンタNはコピースイッチがオンになされた直後
に、メインルーチンによってクリヤーされている(ステ
ップ510)。 カウンタNがインクリメントされると、フラグCの有
無がチェックされる(ステップ511)。 フラグCが、連続コピー時にセットされるもので、光
学走査系がホームポジションにきたとき、メインルーチ
ンにてセットされる。そして、その後にインデックス信
号が入力することによってリセットされる。 説明の都合上、1枚コピーをまず例示しよう。 この場合、ステップ512に移って、フラグAの有無が
チェックされる。 フラグAは前回転の有無を検出するためのフラグであ
って、前回転中は“1"にセットされる。このセッティン
グもコピーオン時にメインルーチンのプログラムによっ
て行なわれる。 コピースタートによって前回転処理となるので、この
ときはステップ513に移行して、インデックス信号の数
Nがチェックされる。このチェックはカウンタNの内容
を判別すればよい。 最初は0であるから、ステップ504に処理が移るが、
4個のインデックス信号をカウントすると、これによっ
て光学走査が開始されると共に、カウンタNがリセット
され、次にフラグAがリセットされ、またカウンタDNが
リセットされる(ステップ514〜517)。ここまでの処理
は第30図に示す期間Toに対応する。 次のステップにおいては、フラグI=0,フラグC=0,
フラグA=0であるので、ステップ520におけるフラグ
Bの有無がチェックされる。 フラグBは、後回転処理の有無をチェックするフラグ
であって、後回転処理のとき“1"である。これは光学系
の最終走査のスタート時にセットされる。 ステップ514によって、光学走査が開始されていると
きには、フラグB=0であるため、ステップ521に移っ
て、1色目のカラー潜像及び現像処理が実行され、ドラ
ムが所定の角度だけ回転すると(第30図期間T1に対
応)、光学系は戻り走査となり、一定時間後にホームポ
ジションに戻る(期間T2,T3)。 そして、N=6となる時点は丁度ドラムの1回転目に
当たるので、N=6を検出すると、再び光学系の走査が
開始されて、カウンタNがリセットされる(ステップ52
1〜523)。その後、その光学走査が最終色の走査である
か否かがチェックされ(ステップ524)、そうでなきと
きにはステップ525においてドラムカウンタDNがリセッ
トされる。 再び、N=6が検出されると、今度は3色目のカラー
コピーモードになるから(第30図期間T4に対応)、この
コピーモードがステップ524で検出されてフラグBがセ
ットされる(ステップ525)。 3色目では、フラグB=1となるために、今度はステ
ップ530に移行してインデックス信号が監視される。3
色目のコピーが終了し、ドラムが1回転しても、ドラム
は回転を続行する。この回転続行期間は後回転処理期間
となる(期間T5)。 そして、期間T4の最初から教えて、ドラムインデック
スがN=15にカウントアップされると、後回転処理の終
了が検出されて、メインモータがストップされ、これと
同時にカウンタN,DNがリセットされると共に、フラグI
がセットされてコピー前の状態に復帰する(ステップ53
1〜534)。 なお、連続コピーモードであるときには、フラグC=
1となるので、このコピーモードでの最初の光学走査の
開始はステップ540において行なわれることになる。そ
して、カウンタN,DNが夫々リセットされ、またフラグが
0にリセットされることは、1枚コピー操作と同様であ
る(ステップ541〜543)。その後は、フラグ=0となる
ので、1枚コピーと同じステップで処理される。 さて、第30図に示すように、コピーがスタートして、
N=4となると1色目のカラーコピーが実行され、N=
6ごとに、このコピーモードが更新される。その後、N
=15になると、後回転処理操作も終了して、次のコピー
スタートの待機状態となる。 ここで、この後回転処理時のインデックス信号のカウ
ント内容について注目すると、同図Aの下段に示した数
字は後回転及び前回転開始時からのインデックス信号の
合計値である。それに対して、その上段に記載した数字
は、N=6ごと、従ってドラムが1回転するごとにリセ
ットしたときのインデックス信号のカウント値である。 そこで、最初のコピー時における1色目に対応するの
は、上段の数字の「1」の位置である。しかし、実際に
第2回目のコピーの1色目となるのは、上段の数字の
「2」の位置である。 このように、最初と2回目のコピーのドラム開始位置
は一致しない。つまり、コピー開始位置は不定である。
このことは、コピー開始位置が偏らないで平均化される
ことを意味する。 なお、インデックスの数のカウントは時間を計測する
ことで行なうものも含む。 また、前回転処理は、その最小処理時間に対応したイ
ンデックス信号の得られる位置にセッティングすること
ができる。これはドラム回転検出のためにインデックス
信号を複数個設けたことによるものである。後回転処理
の処理時間設定についても同様である。従って、いずれ
の場合も最小の処理時間を設定することができる。 以上、像形成スタートタイミングをドラムインデック
ス信号を基準として制御する例を示したが、他の像形成
のレジストに影響を与えないプロセスの制御は、ドラム
インデックス信号でなく他のパルス発生器等のパルスを
カウントすることにより行なってもよい。 第31図は書込みタイミングを合わせるためのタイマの
割り込み処理ルーチン550の一例を示す。 この割り込み処理は基準タイマに基づいて、一定間隔
ごとに行なわれる。この割り込み処理がスタートする
と、垂直有効域信号(V−VALID)のフラグがチェック
され、このフラグが立っているときには、垂直有効域信
号(V−VALID)のカウンタのカウント値がレーザ書込
みの開始点を示すスキャンスタートカウント値に一致し
ているかどうかがチェックされる(ステップ551,55
2)。 すなわち、インデックス信号が得られることによって
垂直有効域信号(V−VALID)スタートのカウンタがス
タートし、そのカウント値が所定の値(助走期間に対応
するカウント値)になると、レーザによる画像データの
書込みがスタートする。そのため、カウンタのカウント
値がスキャンスタートカウント値に一致した後は、垂直
有効域信号(V−VALID)がタイミング回路102に出力さ
れたのち、垂直有効域信号(V−VALID)のフラグがリ
セットされて(ステップ553,554)、次のステップに進
む。 ここで、基準タイマをドラムインデックス信号に基づ
いて再スタートさせれば、インデックス信号が得られて
から助走期間が終了するまでの期間は、ドラムの回転数
に拘らず常に一定となり、ドラムインデックス信号の割
り込み方がその都度相違しても変化しない。これによっ
て、原稿先端位置とドラムの回転位置、つまり画像デー
タの書き込みタイミングとを常時一致させることができ
る。 垂直有効域信号(V−VALID)のフラグが立っていな
いとき及び垂直有効域信号(V−VALID)のカウンタの
カウント値がスキャンスタートのカウント値に一致して
いないときには、直ちにステップ555に進む。 ステップ555では、禁止カウンタのカウント値がチェ
ックされる。このステップ555は、上述したように、助
走期間に発生するノイズなどによってレーザ書込み開始
点が誤動作しないように、インデックス信号以外の信号
が入力しても、その信号の入力を禁止するためのステッ
プである。そのため、この禁止カウンタの設定カウント
値は助走期間もしくは次のインデックス信号の手前の期
間に対応したカウント値に設定されている。 垂直有効域信号(V−VALID)スタートのカウンタの
カウント値が禁止カウンタのカウント値に一致したあと
は、光学系をスタートさせることができるから、この状
態のときにはインデックス割り込みフラグがリセットさ
れると共に、インデックス割り込み禁止が解除される
(ステップ556,557)。 その後、垂直有効域信号(V−VALID)スタートのカ
ウンタがインクリメントされ、レジストレーション関係
以外の処理が実行されてメインルーチンに戻ることにな
る(ステップ558,559)。 以上説明した制御プログラムが第1のマイクロコンピ
ュータ201に関するものである。 続いて、第2のマイクロコンピュータ251に関する制
御プログラムについて、第32図以下を参照して詳細に説
明する。第2のマイクロコンピュータ251は主として光
学系を駆動制御するためのものである。 第32図は光学系のメインルーチンのフローチャートを
示し、この制御プログラムがスタートすると、まず第2
のマイクロコンピュータ251に設けられたCPUがイニシャ
ライズされると共に、メモリがクリヤーされ、次の光学
系のホームポジションサーチが開始され、しかるのちウ
オーミングアップ計測用のタイマがスタートして、ウオ
ーミングアップが開始される(ステップ601〜604)。 ウオーミングアップが開始されると、ウオーミングア
ップ完了がチェックされ、そうでない場合にはウオーミ
ングアップ時間が到来したか否かがチェックされ、タイ
ムアップしてもまだウオーミングアップが完了しないと
きには、トラブルとして表示される(ステップ605〜60
7)。 ウオーミングアップが完了すると、ウオーミングアッ
プ用のタイマがストップされ、これと同時に原稿1を照
射する光源(蛍光灯など)をオフにする(ステップ608,
609)。 次に、コピーモードの有無がチェックされ、コピーモ
ードであるときには光源がオンせしめられると共に、原
稿1からの反射光の光量がモニタされ、光量不足のとき
はトラブル表示され、モニタに異常がないときには、レ
ディーフラグをセットし、レディー信号を第2のマイク
ロコンピュータ251側に送信すると共に、光学走査をイ
ニシャライズする(ステップ610〜615)。 光学走査のイニシャライズが終了すると、パルスカウ
ントチェックフラグをみ、そのフラグがセットされてい
るときには、光学系の前進動作をチェックし、前進動作
のときには、光学系が所定の距離だけ進んだかが上述し
たパルスカウントのカウント値を基準に判断される(ス
テップ616〜618)。 上述のカウント値に満たない場合には、パルスインタ
ーバルタイムをセットし、しかるのち励磁パターンをセ
ットすると共に、電流値を所定の値にセットする。その
後、パルスカウントチェックフラグをリセットしてステ
ップ616にリターンする(ステップ619〜622)。 所定のパルス数をカウントすると、光学系は副走査方
向の最大移動位置まで前進したことになるから、この場
合には光学系の移動が終了し、前進フラグがリセットさ
れることになる(ステップ623,624)。 光学系の後退はステップ617で判断され、後退モード
のときには、上述と同様に設定されたパルス数がチェッ
クされ、そうでないときにはパルスインターバルタイム
がセットされると共に、励磁パターンがセットされた後
ステップ622に進む(ステップ630〜632)。 設定されたパルス数に至ると、光学系の後退(戻り)
が終了し、ホームポジション信号が第2のマイクロコン
ピュータ251より第1マイクロコンピュータ201側に送信
され、続いてコピーモードが再び判断される。このコピ
ーモードの判断は連続コピーか否かを判断するステップ
であり、1枚コピーの場合には光源がオフされると共
に、ステップ610にリターンする。連続コピーの場合に
は、ステップ612にリターンする(ステップ633〜63
6)。 第33図は光学系の駆動制御プログラム650の一例であ
って、パルスモータ253の例示パターン切り換え用タイ
マの割り込み処理ルーチンがスタートすると、光学系を
駆動するパルスモータ253の駆動回路252に対して、励磁
パターンの切換信号が送出されると共に、パルスモータ
253への電流値が切換られ(ステップ651,652)、しかる
のちタイマがセットされて、パルスカウント値がインク
リメントされ、その後にパルスカウントチェック用のフ
ラグがセットされることによって、この制御ルーチンか
らメインルーチンにリターンする(ステップ653〜65
5)。 また、第34図は第1のマイクロコンピュータ201側か
ら走査開始用のスタート信号が送出されて、走査開始割
り込み処理ルーチンがコールされたときに実行される走
査開始割り込み処理プログラム660の一例を示すもの
で、走査開始割り込み処理がスタートすると、レディー
状態が判別され、レディー状態にないときはトラブルを
示す表示がなされ、レディー状態にあるときには、タイ
マカウント値がセットされたのち、励磁パターン及び電
流値が出力され(ステップ661〜665)、その後、レディ
ーフラグがリセットされた後、パルスカウントチェック
フラグがセットされる(ステップ666,667)。パルスカ
ウントフラグがセットされると、この処理ルーチンから
抜けてメインルーチンにリターンする。 ところで、ドラムインデックスを複数個設けた場合に
は、上述した特徴の他、使用する紙サイズが小さくなる
ほど、その連続コピー時のコピー時間を短縮することが
できるようになる。換言するならば、単位時間当りのコ
ピー枚数を、紙サイズが小さくなればなる程多くするこ
とができる。 これは、次のような理由による。 すなわち、ドラムインデックスを複数個設けた場合に
は、第35図に示すように、1色目から3色目までは、色
を重ね書きしなければならないので、常に同じドラム位
置に戻して画像を書き込む必要がある。 しかし、3色目が終了すると、再び最初の画像書き込
み位置まで戻す必要がなく、3色目の書き込み操作が終
了した時点以降の最初のインデックス信号のところか
ら、次のコピー動作を開始することができる(第35図B
〜D)。 そのため、ドラムインデックスが1個の場合のよう
に、紙サイズに拘らず常にドラムを初期位置に回転させ
て、次のコピー動作のために待機させる必要がなくな
り、その分のコピー時間の短縮を図れる。その結果、コ
ピー枚数が多くなればなるほどコピー時間が短縮される
ことになる。 なお、このように紙サイズによってコピー時間が短縮
されるようにするには、マルチカラーコピーモードのと
き、紙サイズ検出回路203(第19図参照)において使用
する紙サイズを検出し、その検出出力を第1のマイクロ
コンピュータ201に供給すればよい。第1のマイクロコ
ンピュータ201において、必要な指令信号が生成される
からである。 指令信号とは、例えば紙サイズに応じて最終色のコピ
ー時、第29図に示すステップ521におけるカウント数N
の変更などを行なうための信号である。 なお、上述では、ドラム1回転中に得られるインデッ
クス信号の数を6個に設定した場合を例示したが、その
数には限定されるものではなく、これ以上のインデック
ス信号を検出できるように構成してもよい。 ドラムインデックスを2個とした場合、第29図中の前
回転処理ステップ513でNをN=1、1回転処理ステッ
プ521でNをN=3、後回転処理ステップ530でのNをN
=3と夫々することで、同様の制御を行なうことができ
る。 また、ドラムインデックスを30個とした場合、ステッ
プ513のNをN=16、ステップ521のNをN=30、ステッ
プ530のNをN=45と設定し、制御を行なった。 同様に、ドラムインデックスを60個とした場合、ステ
ップ513のNをN=31、ステップ521のNをN=60、スッ
テプ530のNをN=150と設定し、制御を行なった。 これらのいずれの場合においても、前回転処理に余計
な時間がかからず、感光体表面の疲労を均一化できる。 なお、前回転、後回転処理は各装置に応じて適宜長さ
は変えることはいうまでもない。 [発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、像形成体1
回転中に基準信号が複数個得られるようにしたので、像
形成体上の光学走査開始位置が固定されない。すなわ
ち、像形成体上の光学走査開始位置を平均化することが
できる。その結果、ドラム感光体の部分的な劣化を防止
することができ、像形成体の長寿命化を達成できる特徴
を有する。 さらに、上述のように構成した場合には、前回転処理
及び後回転処理のための処理時間の検出は、任意に設定
することができる。そのため、いづれも最小の処理時間
となるように設定できるから、トータル的な画像形成時
間の短縮及び紙サイズの相違に対応した連続画像形成時
間の短縮を容易に実現することができる。 また、上述の構成によれば、数回にわたり画像を重ね
書してカラー画像を記録する場合であっても、原稿の先
端から各色に対応した画像を記録することができ、レジ
ストレーションのよいカラー画像記録を達成できる。従
って、画質が改善されたカラー画像記録を容易に達成で
きる特徴を有する。 この場合、像形成体の回転を基準にして書込みスター
トを制御しているので、像形成体に対する負荷が変動し
たような場合であっても、レジストレーションが劣化す
ることがない。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明に係るカラー画像形成装置の概略説明
に供する装置全体のブロック図、第2図はこの発明に適
用できるカラー複写機の一例を示す要部の断面図、第3
図は光学走査装置の一例を示す構成図、第4図は同様に
現像器の一例を示す断面図、第5図は画像読み取り装置
の一例を示すブロック図、第6図は画像読み取りの説明
に供する処理タイミングの関係を示す図、第7図は画像
読み取り系の説明図、第8図は色信号のスペクトル図、
第9図は色分離の説明に供する図、第10図は色分離マッ
プの一例を示す図、第11図Aは色分離回路の一例を示す
ブロック図、第11図Bは色選択回路の一例を示すブロッ
ク図、第12図及び第13図は色信号とその記録関係を示す
波形図、第14図は2値化回路のブロック図、第15図は補
間法の説明に供する図、第16図はインターフェースの一
例を示す図、第17図は出力装置の周辺回路を示すブロッ
ク図、第18図及び第19図は第1及び第2のマイクロコン
ピュータに付随した回路のブロック図、第20図は像形成
体とドラムインデックスとの関係を示す概略構成図、第
21図はその平面図、第22図〜第24図はカラー記録処理動
作の説明に供する波形図、第25図〜第29図及び第31図〜
第34図は第1及び第2のマイクロコンピュータによって
制御される制御プログラムの一例を示すフローチャー
ト、第30図は第29図の動作説明に供する波形図、第35図
は連続コピーモードの動作説明に供する波形図、第36図
及び第37図は夫々この発明の動作説明に供する波形図で
ある。 10……画像読み取り装置 20……色信号形成手段 30……2値化回路 40……インターフェース回路 61……像形成体(ドラム) 95……インデックス素子 96……インデックス検出手段 100……出力装置 200,250……第1及び第2の制御部
フロントページの続き 合議体 審判長 村本 佳史 審判官 木下 幹雄 審判官 市野 要助 (56)参考文献 特開 昭57−64718(JP,A) 特開 昭59−163967(JP,A) 特開 昭61−261754(JP,A) 特開 昭61−189070(JP,A) 特開 昭58−220148(JP,A) 特開 昭58−58561(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/01

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.像形成体を回転させ、潜像形成、現像処理を行うこ
    とにより画像を形成する画像形成装置において、 前記像形成体上の複数の所定位置にそれぞれ対応した基
    準信号を各々独立して発生する基準信号発生手段と、 前記複数の所定位置の何れかに対応した基準信号を用い
    て、画像形成サイクルのスタートタイミングを制御し、
    連続画像形成中は、前の画像形成サイクルのスタートタ
    イミングで用いた前記所定位置の何れか、とは異なる何
    れかの所定位置に対応した基準信号を用いて、次の画像
    形成サイクルのスタートタイミングを制御する制御手段
    とを有することを特徴とする画像形成装置。
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