JP3598347B2 - Polyamide-decomposing bacteria and method for decomposing polyamides - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、難分解性のナイロンに代表される含アミド高分子に対して顕著な分解活性を有するポリアミド類の分解菌及びこの菌を用いたポリアミド類の分解方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ナイロンの分解菌としては、ナイロン66を分解する、真菌に属する白色腐朽菌IZU−154株(FERM BP−1859)が静岡大学のグループにより発見されている(Appl. Environ. Microbiol., vol.64, No.4, page 1366−1371, 1998)。また、土壌中でのナイロン4の分解が、工学院大学のグループにより報告されている。
【0003】
しかし、白色腐朽菌IZU−154株のナイロン66に対する分解活性はきわめて低い。また、白色腐朽菌IZU−154株がナイロン4を分解するとの報告はない。また、工学院大学のグループにより報告されている土壌中でのナイロン4の分解に関しては、ナイロン4を分解する微生物の単離、同定の報告はない。このように、ナイロンを効率的に分解できる微生物はまだ見いだされていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、難分解性のナイロンを含むポリアミド類を効率よく分解できるポリアミド類の分解菌及びポリアミド類の分解方法を提供することを主目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明者は、活性汚泥を対象として、ポリアミド類を分解できる微生物をスクリーニングした結果、ポリアミド、コポリアミド及びコポリエステルアミド等のポリアミド類に優れた分解活性を有する新菌株であるシュードモナスsp.ND−11株を分離することに成功し、本発明を完成した。
【0006】
即ち、本発明は、以下の各項の菌及びポリアミド類の分解方法を提供する。
項1. ポリアミド類の分解菌。
項2. 前記ポリアミド類が、ポリアミド、コポリアミドまたはコポリエステルアミドである項1記載の菌。
項3. 前記ポリアミド類が、ナイロン、ナイロンの繰り返し単位を含むコポリアミドまたは該繰り返し単位を含むコポリエステルアミドである項1記載の菌。
項4. 前記ポリアミド類が、ナイロン4、ナイロン4の繰り返し単位を含むコポリアミドまたは該繰り返し単位を含むコポリエステルアミドである項1記載の菌。
項5. ポリアミド類に対する分解活性を有するシユードモナス属に属する菌
項6. 前記ポリアミド類が、ポリアミド、コポリアミドまたはコポリエステルアミドである項5記載の菌。
項7. 前記ポリアミド類が、ナイロン、ナイロンの繰り返し単位を含むコポリアミドまたは該繰り返し単位を含むコポリエステルアミドである項5記載の菌。
項8. 前記ポリアミド類が、ナイロン4、ナイロン4の繰り返し単位を含むコポリアミドまたは該繰り返し単位を含むコポリエステルアミドである項5記載の菌。
項9. ポリアミド類に対する分解活性を有するシユードモナスsp.ND−11株。
項10. 前記ポリアミド類が、ポリアミド、コポリアミドまたはコポリエステルアミドである項9記載の菌株。
項11. 前記ポリアミド類が、ナイロン、ナイロンの繰り返し単位を含むコポリアミドまたは該繰り返し単位を含むコポリエステルアミドである項9記載の菌株。
項12. 前記ポリアミド類が、ナイロン4、ナイロン4の繰り返し単位を含むコポリアミドまたは該繰り返し単位を含むコポリエステルアミドである項9記載の菌株。
項13. 項1、5又は9記載の菌の存在下に、ポリアミド類を分解することを特徴とするポリアミド類の分解方法。
項14. 前記ポリアミド類が、ポリアミド、コポリアミドまたはコポリエステルアミドである項13記載のポリアミド類の分解方法。
項15. 前記ポリアミド類が、ナイロン、ナイロンの繰り返し単位を含むコポリアミドまたは該繰り返し単位を含むコポリエステルアミドである項13記載のポリアミド類の分解方法。
項16. 前記ポリアミド類が、ナイロン4、ナイロン4の繰り返し単位を含むコポリアミドまたは該繰り返し単位を含むコポリエステルアミドである項13記載のポリアミド類の分解方法。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】
本発明に係る菌は、ポリアミド類に対する分解活性を有する菌である。特に、ポリアミド類に対する分解活性を有するシュードモナス属に属する菌、中でも、ポリアミド類に対する分解活性を有するシユードモナスsp.ND−11株である。
【0009】
前記ポリアミド類には、ポリアミド、コポリアミド及びコポリエステルアミド等が含まれる。ポリアミドには、脂肪族ポリアミド及び芳香族ポリアミド等が含まれる。脂肪族ポリアミドとしては、例えばナイロン4、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12等のナイロンを例示できる。芳香族ポリアミドとしては、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド、ポリ−m−フェニレンイソフタルアミド等を例示できる。
【0010】
また、コポリアミドとしては、前記例示したポリアミドの繰り返し単位の任意の組み合わせからなるものを挙げることができる。コポリアミドを構成する繰り返し単位は2種類でもよく、又はそれ以上でもよい。コポリエステルアミドとしては、前記例示したポリアミドの繰り返し単位及びポリエステルの繰り返し単位の任意の組み合わせからなるものを挙げることができる。コポリエステルアミドを構成する繰り返し単位は、1種類のポリアミド単位と1種類のポリエステル単位との2種類でもよく、又はそれ以上でもよい。また、コポリアミド及びコポリエステルアミドのいずれの場合も、ランダム共重合体、ブロック共重合体及びグラフト共重合体のいずれであってもよい。
【0011】
本菌株は、特にナイロン、ナイロンの繰り返し単位を含むコポリアミド及び該繰り返し単位を含むコポリエステルアミドに対する分解活性が高い。
【0012】
ナイロンの中では、本菌株は、特にナイロン4の分解に適する。
【0013】
また、ナイロンの繰り返し単位を含むコポリアミドの中では、本菌株は、ナイロン4の繰り返し単位(−〔OC−(CH−NH〕−)を含むコポリアミドの分解に適し、ナイロン4の繰り返し単位とナイロン6の繰り返し単位(−〔OC−(CH−NH〕−)との組み合わせからなるコポリアミドの分解に最も適する。
【0014】
また、ナイロンの繰り返し単位を含むコポリエステルアミドの中では、本菌株は、ナイロン4の繰り返し単位を含むコポリエステルアミドの分解に適し、ナイロン4の繰り返し単位と式−〔OC−(CH−O〕−で表される繰り返し単位との組み合わせからなるコポリエステルアミドの分解に最も適する。
【0015】
シユードモナスsp.ND−11株は、次のようにして分離された。
【0016】
まず、炭素源として粉末状のナイロン4を添加した合成無機培地(表1)を用い、活性汚泥を馴養した。即ち、200mgのナイロン4を含む前記合成無機培地500mlに、標準活性汚泥(化学品検査協会)の上清30m1を加え、1リットル容のジャーファーメンターで、30℃で、撹拌及び通気を行いながら、約28日間培養した。
【0017】
【表1】

Figure 0003598347
【0018】
次いで、培養液の一部を採取して、寒天を加えた同組成のナイロン4含有平板培地上に塗布し、30℃で、7日間培養して、コロニーを形成させた。各コロニーのポリアミド分解活性は、該平板培地上でコロニー周辺に形成されるハローにより判定した。
【0019】
次いで、ハローの大きいコロニーから菌体を採取して0.85重量/容量%のNaCl水溶液(0.85gのNaClを蒸留水を用いて100mlにメスアップしたもの)に懸濁し、該懸濁液を寒天を加えた同組成のナイロン4含有平板培地に塗布し、30℃で、7日間培養した。さらに、形成コロニーの釣菌により純化して、シュードモナスsp.ND−11株を選出、単離した。
【0020】
このようにして得られたシュードモナスsp.ND−11株(以下、「本菌株」という。)の菌学的性質は以下の通りである。
【0021】
〔l〕形態学的性質
(1)細胞の形:桿菌
(2)大きさ:0.6〜0.8μm×l.5〜2.0μm
(3)グラム染色:陰性
(4)胞子:なし
〔2〕生育状態
0.1%グルコース含有合成無機平板培地上でのコロニー形状は円形、周辺やや波状、凸状、光沢有り、色調は黄色
〔3〕生理学的性質
(1)生育可能温度:25〜40℃、生育可能pH:6〜9
(2)酸素要求性:好気的
(3)カタラーゼ:陽性
(4)オキシダーゼ:陽性
(5)O−Fテスト:陰性
(6)硝酸塩還元能:有り
(7)インドール産生能:なし
(8)ブドウ糖酸性化能:なし
(9)アルギニンジヒドロラーゼ:陰性
(10)ウレアーゼ:陰性
(11)エスクリン加水分解能:あり
(12)ゼラチン加水分解能:あり
(13)β−ガラクトシダーゼ:陽性
(14)糖等の利用性:グルコース、マルトース、マンノース及びN−アセチル−D−グルコサミンを利用し、アラビノース及びマンニトールを利用しない。
【0022】
以上の菌学的性質から、「バージェイズ・マニュアル・オブ・システマティック・バクテリオロジー」に従って分類学上の位置を検索した結果、本菌株はシュードモナス属に属することが分かった。従来、シュードモナス属に属する菌株であって、ポリアミド類を効率よく分解する株は単離されておらず、本菌株は新菌株と考えられる。
【0023】
本菌株は、産業技術総合研究所生命工学工業技術研究所に寄託番号FERM P−18155として寄託されている(寄託日平成13年1月5日)。
【0024】
また、本発明のポリアミド類の分解方法は、ポリアミド類の分解菌、特に、ポリアミド類に対する分解活性を有するシュードモナス属に属する菌、中でも、ポリアミド類に対する分解活性を有するシユードモナスsp.ND−11株の存在下にポリアミド類を分解する方法である。
【0025】
本発明方法の1実施形態によると、先ず、粉末状のポリアミド類を液体培地に10〜1000mg/ml程度、より好ましくは20〜800mg/ml程度、さらにより好ましくは40〜500mg/ml程度となるように懸濁する。
【0026】
培地としては、炭素を含まず、かつ細菌の増殖に必要な窒素、リン、硫黄、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄などの元素を含む培地を用いることができる。その他、炭素及び窒素を含まず、かつ細菌の増殖に必要なその他の元素を含む培地を用いることもできる。培地のpHは、6〜9程度、より好ましくは6.5〜8程度、さらに好ましくは6.8〜7.2程度に調整する。特に、表1に記載の組成を有する無機合成培地を用いることが好ましい。
【0027】
次いで、上記のポリアミド類含有培地に本菌株を接種する。これに代えて本菌株を含む活性汚泥上清を添加することもできる。活性汚泥上清と培地との容量比は1:10〜1:50程度にすることが好ましい。より好ましくは1:12〜1:25程度、さらにより好ましくは1:15〜1:20程度である。
【0028】
次いで、本菌株を25〜40℃程度、より好ましくは25〜35℃程度、さらに好ましくは25〜30℃程度で、7〜28日間程度培養し、ポリアミド類を分解させる。このとき、培養液を、150〜250rpm程度で撹拌、15〜25ml/min程度で通気することが好ましい。
【0029】
以上の操作により、培地中のポリアミド類を効率よく分解することができる。
【0030】
また、本発明方法の他の実施形態によると、繊維状、シート状、塊状などのポリアミド類を前記と同様の組成の液体培地中に浸漬し、該培地中で本菌株を前記と同様の条件で培養する。これによっても、ポリアミド類を分解することができる。
【0031】
【実施例】
以下、実験例及び試験例を示して、本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0032】
実施例1
シュードモナスsp.ND−11株を、粉末状のナイロン4を0.5重量/容量%含む表1の組成の寒天入り合成無機平板培地に植菌し、25℃で培養した。図1に示すように、培養開始14日後に、菌体周辺に明瞭なハローが形成され、該部分のナイロン4が分解されたことが分かる。
【0033】
実施例2
シュードモナスsp.ND−11株を、粉末状のナイロン4を0.5重量/容量%含む表1の組成の合成無機培地に植菌し、25℃で培養した。図2に示すように、20日後に培地は略透明になり、培地中のナイロン4が略完全に分解されたことが分かる。
【0034】
実施例3
シュードモナスsp.ND−11株を含む活性汚泥を用いて、ナイロン4の分解試験を行った。すなわち、200mgのナイロン4を含む500m1の表1の組成の合成無機培地に、シュードモナスsp.ND−11株を含む30mlの活性汚泥を加え、1リットル容ジャーファーメンターで培養し、ナイロン4を分解した。培養、分解は、30℃の温度下、200rpmで撹拌し、20ml/minで通気しながら、3〜28日間行った。
【0035】
3、5、7、14、21、28日後にそれぞれ、ナイロン4の分解により発生するCO量をアルカリトラップ(0.1NのNaOH水溶液)で捕集することにより定量した。また、培養液から未分解のナイロン4を除去した後に培養液に含まれる全有機体炭素量を全有機体炭素計(島津製作所社製、TOC−5000)で定量した。
【0036】
これらの定量値からナイロン4の分解率を計算した結果を表2に示す。ナイロン4の分解率は、28日間で61.4%であった。
【0037】
【表2】
Figure 0003598347
【0038】
実施例4
シュードモナスsp.ND−11株を含む活性汚泥を用いて、コポリアミドの分解試験を行った。すなわち、コポリアミド(ピロリドンとカプロラクタムを62:38のモル比で重縮合させたもの)を用い、前記実施例1と同様の条件でこのコポリアミドの分解試験を行った。
【0039】
CO量及び全有機体炭素量の定量値からコポリアミドの分解率を計算した結果を表3に示す。コポリアミドの分解率は、28日間で77.5%であった。
【0040】
【表3】
Figure 0003598347
【0041】
また、本菌株を用いて、実施例3及び4と同様にして、コポリエステルアミドを分解することができる。また、本菌株を用いて、実施例3及び4と同様にして、ナイロン4以外のポリアミド及びナイロン4以外のポリアミドの繰り返し単位を含むコポリアミドを分解することができる。
【0042】
以上の結果、本菌株を用いれば、難分解性のポリアミド類を効率よく分解できることが分かる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、難分解性のナイロンを含むポリアミド類を効率よく分解できるポリアミド類分解菌及びポリアミド類の分解方法を提供することができる。
【0044】
さらにいえば、本発明の菌を用いることにより、難分解性のナイロンを含むポリアミド類を、自然環境に負荷を与えることなく分解処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平板培地上でのシュードモナスsp.ND−11株によるナイロン4の分解を示す写真である。
【図2】液体培地中でのシュードモナスsp.ND−11株によるナイロン4の分解を示す写真である。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a bacterium-decomposing bacterium having a remarkable decomposing activity on an amide-containing polymer represented by hardly decomposable nylon, and a method for decomposing polyamides using the bacterium.
[0002]
[Prior art]
As a nylon-decomposing bacterium, a fungi-white rot fungus IZU-154 strain (FERM BP-1859), which degrades nylon 66, has been discovered by a group of Shizuoka University (Appl. Environ. Microbiol., Vol. 64). , No. 4, page 1366-1371, 1998). Also, degradation of nylon 4 in soil has been reported by a group at Kogakuin University.
[0003]
However, the decomposition activity of the white-rot fungus IZU-154 strain on nylon 66 is extremely low. There is no report that white rot fungus IZU-154 strain degrades nylon 4. As for the degradation of nylon 4 in soil reported by a group of Kogakuin University, there is no report on isolation and identification of a microorganism that degrades nylon 4. Thus, no microorganism capable of efficiently degrading nylon has yet been found.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a polyamide-decomposing bacterium and a method for decomposing polyamides, which can efficiently degrade polyamides including non-degradable nylon.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present inventors have screened microorganisms capable of degrading polyamides in activated sludge, and as a result, have found that new sludge having excellent degrading activity for polyamides such as polyamide, copolyamide and copolyesteramide. The strain Pseudomonas sp. The ND-11 strain was successfully isolated, and the present invention was completed.
[0006]
That is, the present invention provides a method for decomposing the following bacteria and polyamides.
Item 1. Decomposition bacteria of polyamides.
Item 2. Item 2. The bacterium according to item 1, wherein the polyamides are polyamides, copolyamides, or copolyesteramides.
Item 3. Item 2. The bacterium according to Item 1, wherein the polyamide is nylon, a copolyamide containing a repeating unit of nylon, or a copolyesteramide containing the repeating unit.
Item 4. 2. The bacterium according to item 1, wherein the polyamide is nylon 4, a copolyamide containing a repeating unit of nylon 4, or a copolyesteramide containing the repeating unit.
Item 5. 5. a fungus belonging to the genus Pseudomonas having an activity of decomposing polyamides; Item 6. The bacterium according to item 5, wherein the polyamide is polyamide, copolyamide or copolyesteramide.
Item 7. Item 6. The bacterium according to item 5, wherein the polyamide is nylon, a copolyamide containing a repeating unit of nylon, or a copolyesteramide containing the repeating unit.
Item 8. Item 6. The bacterium according to item 5, wherein the polyamide is nylon 4, a copolyamide containing a repeating unit of nylon 4, or a copolyesteramide containing the repeating unit.
Item 9. Pseudomonas sp. Having a decomposition activity for polyamides. ND-11 strain.
Item 10. Item 10. The strain according to item 9, wherein the polyamides are polyamides, copolyamides or copolyesteramides.
Item 11. Item 10. The strain according to item 9, wherein the polyamide is nylon, a copolyamide containing a repeating unit of nylon, or a copolyesteramide containing the repeating unit.
Item 12. Item 10. The strain according to item 9, wherein the polyamide is nylon 4, a copolyamide containing a repeating unit of nylon 4, or a copolyesteramide containing the repeating unit.
Item 13. Item 10. A method for decomposing polyamides, comprising decomposing polyamides in the presence of the bacterium according to Item 1, 5 or 9.
Item 14. Item 14. The method for decomposing polyamides according to Item 13, wherein the polyamides are polyamides, copolyamides, or copolyesteramides.
Item 15. Item 14. The method for decomposing polyamide according to Item 13, wherein the polyamide is nylon, a copolyamide containing a repeating unit of nylon, or a copolyesteramide containing the repeating unit.
Item 16. Item 14. The method for decomposing polyamide according to Item 13, wherein the polyamide is nylon 4, a copolyamide containing a repeating unit of nylon 4, or a copolyesteramide containing the repeating unit.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0008]
The bacterium according to the present invention is a bacterium having a decomposition activity for polyamides. In particular, bacteria belonging to the genus Pseudomonas having an activity of decomposing polyamides, in particular, Pseudomonas sp. Having an activity of decomposing polyamides. ND-11 strain.
[0009]
The polyamides include polyamides, copolyamides, copolyesteramides, and the like. Polyamides include aliphatic polyamides and aromatic polyamides. Examples of the aliphatic polyamide include nylons such as nylon 4, nylon 6, nylon 66, nylon 610, nylon 11, and nylon 12. Examples of the aromatic polyamide include poly-p-phenylene terephthalamide and poly-m-phenylene isophthalamide.
[0010]
Examples of the copolyamide include those composed of any combination of repeating units of the above-described polyamide. The number of repeating units constituting the copolyamide may be two or more. Examples of the copolyesteramide include those comprising any combination of the repeating units of the above-described polyamide and the repeating units of the polyester. The repeating units constituting the copolyesteramide may be two kinds of one kind of polyamide unit and one kind of polyester unit, or may be more than two kinds. In addition, any of the copolyamide and the copolyesteramide may be any of a random copolymer, a block copolymer, and a graft copolymer.
[0011]
This strain has a high decomposition activity particularly on nylon, a copolyamide containing a repeating unit of nylon and a copolyesteramide containing the repeating unit.
[0012]
Among the nylons, the strain is particularly suitable for the degradation of nylon 4.
[0013]
Further, in the copolyamide comprising repeat units of the nylon, the present strain, the repeating unit of nylon 4 (- [OC- (CH 2) 3 -NH] -) suitable decomposition copolyamides containing, nylon 4 of repeating units and nylon 6 (- [OC- (CH 2) 5 -NH] -) and most suitable for the degradation of copolyamides comprising a combination of.
[0014]
Also, in the copolyester amides containing repeating units of nylon, this strain, suitable for the degradation of the copolyester amide comprising a repeating unit of nylon 4, repeating units of formula nylon 4 - [OC- (CH 2) 5 -O]-is most suitable for decomposing copolyesteramide comprising a combination with a repeating unit represented by -O-.
[0015]
Pseudomonas sp. The ND-11 strain was isolated as follows.
[0016]
First, activated sludge was acclimated using a synthetic inorganic medium (Table 1) to which powdered nylon 4 was added as a carbon source. That is, to 500 ml of the synthetic inorganic medium containing 200 mg of nylon 4, 30 ml of the supernatant of the standard activated sludge (Chemical Inspection Association) was added, and the mixture was stirred and aerated at 30 ° C. with a 1-liter jar fermenter. For about 28 days.
[0017]
[Table 1]
Figure 0003598347
[0018]
Then, a part of the culture solution was collected, applied to a plate medium containing nylon 4 of the same composition to which agar was added, and cultured at 30 ° C. for 7 days to form a colony. The polyamide degrading activity of each colony was determined by a halo formed around the colony on the plate medium.
[0019]
Next, the cells were collected from a colony having a large halo and suspended in a 0.85 wt / vol% NaCl aqueous solution (0.85 g of NaCl was made up to 100 ml with distilled water). Was spread on a plate medium containing nylon 4 of the same composition to which agar was added, and cultured at 30 ° C. for 7 days. Further, the colony was purified by the fishing fungus of the formed colony, and the Pseudomonas sp. The ND-11 strain was selected and isolated.
[0020]
Pseudomonas sp. The bacteriological properties of the ND-11 strain (hereinafter referred to as “the present strain”) are as follows.
[0021]
[1] Morphological properties (1) Cell shape: bacillus (2) Size: 0.6-0.8 μm × l. 5-2.0 μm
(3) Gram staining: negative (4) Spores: none [2] Growth state The colony shape on a synthetic inorganic plate medium containing 0.1% glucose is circular, the periphery is slightly wavy, convex, glossy, and the color tone is yellow [ 3] Physiological properties (1) Viable temperature: 25 to 40 ° C, Viable pH: 6 to 9
(2) Oxygen demand: aerobic (3) Catalase: Positive (4) Oxidase: Positive (5) OF test: Negative (6) Nitrate reducing ability: Yes (7) Indole production ability: No (8) Glucose acidification ability: None (9) Arginine dihydrolase: Negative (10) Urease: Negative (11) Esculin hydrolytic ability: Yes (12) Gelatin hydrolytic ability: Yes (13) β-galactosidase: Positive (14) Availability: Utilizes glucose, maltose, mannose and N-acetyl-D-glucosamine and does not utilize arabinose and mannitol.
[0022]
From the above mycological properties, the taxonomic position of the strain was searched according to the "Burgey's Manual of Systematic Bacteriology", and it was found that the strain belongs to the genus Pseudomonas. Heretofore, a strain belonging to the genus Pseudomonas which efficiently degrades polyamides has not been isolated, and this strain is considered to be a new strain.
[0023]
This strain has been deposited with the National Institute of Advanced Industrial Science and Technology under the deposit number FERM P-18155 (deposit date January 5, 2001).
[0024]
Further, the method for decomposing polyamides of the present invention comprises a method for decomposing polyamides, particularly a bacterium belonging to the genus Pseudomonas having an activity of decomposing polyamides, and in particular, Pseudomonas sp. This is a method for decomposing polyamides in the presence of ND-11 strain.
[0025]
According to one embodiment of the method of the present invention, first, powdered polyamides are added to a liquid medium at about 10 to 1000 mg / ml, more preferably about 20 to 800 mg / ml, and still more preferably about 40 to 500 mg / ml. Suspend as
[0026]
As the medium, a medium not containing carbon and containing elements such as nitrogen, phosphorus, sulfur, potassium, magnesium, calcium, and iron necessary for bacterial growth can be used. In addition, a medium containing no carbon and nitrogen and containing other elements necessary for the growth of bacteria can be used. The pH of the medium is adjusted to about 6 to 9, more preferably to about 6.5 to 8, and even more preferably to about 6.8 to 7.2. In particular, it is preferable to use an inorganic synthetic medium having the composition shown in Table 1.
[0027]
Next, the strain is inoculated into the above-mentioned medium containing polyamides. Instead, an activated sludge supernatant containing the present strain can also be added. The volume ratio between the activated sludge supernatant and the medium is preferably about 1:10 to 1:50. It is more preferably about 1:12 to 1:25, and still more preferably about 1:15 to 1:20.
[0028]
Next, this strain is cultured at about 25 to 40 ° C, more preferably about 25 to 35 ° C, and still more preferably about 25 to 30 ° C for about 7 to 28 days to degrade polyamides. At this time, the culture solution is preferably stirred at about 150 to 250 rpm and aerated at about 15 to 25 ml / min.
[0029]
By the above operation, the polyamides in the medium can be efficiently decomposed.
[0030]
Further, according to another embodiment of the method of the present invention, polyamides such as fibrous, sheet, or lump are immersed in a liquid medium having the same composition as described above, and the strain is cultured in the medium under the same conditions as described above. Incubate with This also allows the polyamides to be decomposed.
[0031]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to experimental examples and test examples, but the present invention is not limited thereto.
[0032]
Example 1
Pseudomonas sp. The ND-11 strain was inoculated on an agar-containing synthetic inorganic plate medium having the composition shown in Table 1 and containing powdered nylon 4 at 0.5% by weight and cultured at 25 ° C. As shown in FIG. 1, 14 days after the start of the cultivation, a clear halo was formed around the cells, indicating that the nylon 4 in the portion was degraded.
[0033]
Example 2
Pseudomonas sp. The ND-11 strain was inoculated into a synthetic inorganic medium having the composition shown in Table 1 containing 0.5% by weight / volume of powdered nylon 4, and cultured at 25 ° C. As shown in FIG. 2, the medium became substantially transparent after 20 days, indicating that nylon 4 in the medium was almost completely decomposed.
[0034]
Example 3
Pseudomonas sp. Using activated sludge containing the ND-11 strain, a decomposition test of nylon 4 was performed. That is, Pseudomonas sp. Was added to 500 ml of a synthetic inorganic medium having the composition shown in Table 1 containing 200 mg of nylon 4. 30 ml of activated sludge containing the ND-11 strain was added, and cultured in a 1-liter jar fermenter to degrade nylon 4. Culture and decomposition were performed at a temperature of 30 ° C. with stirring at 200 rpm and aeration at 20 ml / min for 3 to 28 days.
[0035]
After 3, 5, 7, 14, 21, and 28 days, the amount of CO 2 generated by the decomposition of nylon 4 was quantified by collecting with an alkali trap (a 0.1 N NaOH aqueous solution). After removing undegraded nylon 4 from the culture solution, the total amount of organic carbon contained in the culture solution was quantified with a total organic carbon meter (TOC-5000, manufactured by Shimadzu Corporation).
[0036]
Table 2 shows the results of calculating the decomposition rate of nylon 4 from these quantitative values. The degradation rate of nylon 4 was 61.4% in 28 days.
[0037]
[Table 2]
Figure 0003598347
[0038]
Example 4
Pseudomonas sp. Using activated sludge containing the ND-11 strain, a copolyamide degradation test was performed. That is, using a copolyamide (a product obtained by polycondensing pyrrolidone and caprolactam at a molar ratio of 62:38), a decomposition test of the copolyamide was performed under the same conditions as in Example 1.
[0039]
Table 3 shows the results of calculating the decomposition rate of the copolyamide from the quantitative values of the CO 2 amount and the total organic carbon amount. The degradation rate of the copolyamide was 77.5% for 28 days.
[0040]
[Table 3]
Figure 0003598347
[0041]
Further, copolyesteramide can be decomposed in the same manner as in Examples 3 and 4 using this strain. In addition, a copolyamide containing a repeating unit of a polyamide other than nylon 4 and a polyamide other than nylon 4 can be decomposed in the same manner as in Examples 3 and 4 using this strain.
[0042]
From the above results, it can be seen that the use of the present strain makes it possible to efficiently degrade hardly degradable polyamides.
[0043]
【The invention's effect】
Advantageous Effects of Invention According to the present invention, it is possible to provide a polyamide-decomposing bacterium capable of efficiently decomposing polyamides containing non-degradable nylon and a method for decomposing polyamides.
[0044]
Furthermore, by using the bacterium of the present invention, polyamides containing hardly degradable nylon can be decomposed without imposing a load on the natural environment.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1. Pseudomonas sp. It is a photograph which shows the decomposition | disassembly of nylon 4 by ND-11 strain.
FIG. 2. Pseudomonas sp. It is a photograph which shows the decomposition | disassembly of nylon 4 by ND-11 strain.

Claims (5)

ポリアミド類に対する分解活性を有するシュードモナスsp.ND−11株。Pseudomonas sp. Having decomposition activity for polyamides. ND-11 strain. 前記ポリアミド類が、ポリアミド、コポリアミドまたはコポリエステルアミドである請求項に記載の菌株。The strain according to claim 1 , wherein the polyamides are polyamides, copolyamides, or copolyesteramides. 前記ポリアミド類が、ナイロン、ナイロンの繰り返し単位を含むコポリアミドまたは該繰り返し単位を含むコポリエステルアミドである請求項に記載の菌株。The strain according to claim 1 , wherein the polyamide is nylon, a copolyamide containing a repeating unit of nylon, or a copolyesteramide containing the repeating unit. 前記ポリアミド類が、ナイロン4、ナイロン4の繰り返し単位を含むコポリアミドまたは該繰り返し単位を含むコポリエステルアミドである請求項に記載の菌株。The strain according to claim 1 , wherein the polyamide is nylon 4, a copolyamide containing a repeating unit of nylon 4, or a copolyesteramide containing the repeating unit. 請求項1〜4のいずれかに記載の菌の存在下に、ナイロン4、ナイロン4の繰り返し単位を含むコポリアミドまたは該繰り返し単位を含むコポリエステルアミドを分解することを特徴とするポリアミド類の分解方法。In the presence of a bacteria strain according to claim 1, nylon 4, of polyamides, which comprises decomposing a copolyester amide comprising copolyamide or said repeating units contain repeating units of nylon 4 Disassembly method.
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