JP3597790B2 - 建設機械の伸縮腕 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は深穴掘削機の伸縮アームやクレーンの伸縮ブーム等の建設機械の伸縮腕に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
深穴掘削機を例にとって従来の技術を説明する。
【0003】
深穴掘削機は、図7に示すようにクローラ式の下部走行体1上に上部旋回体2が縦軸まわりに旋回自在に搭載され、この上部旋回体2に掘削装置Aが取付けられて構成される。
【0004】
掘削装置Aは、上部旋回体2に取付けられたブーム3と、このブーム3の先端に水平軸4まわりに上下方向に回動可能に取付けられた伸縮式のアーム(伸縮腕)5と、このアーム5の先端に取付けられたクラムセル式のバケット6とを具備し、かつ、上部旋回体2とブーム3との間にブーム3を起伏させるブームシリンダ7、ブーム3とアーム5との間にアーム5を回動させるアーム回動シリンダ8、アーム5とバケット6との間にバケット6を開閉させるバケットシリンダ9がそれぞれ設けられて成っている。
【0005】
アーム5は、複数段の筒体としてのアーム体によってテレスコープ状に伸縮自在に構成されている。ここでは、基端側から順に第1、第2、第3の各アーム体10,11,12から成る三段式の場合を例示しており、以下、この三段式の場合で説明する。
【0006】
この掘削機においては、
(イ)図7の二点鎖線で示すようにアーム5を鉛直に立てた状態でバケット6で掘削し、
(ロ)同図実線で示すようにブーム3及びアーム5を起こした状態で、バケット6にすくい取った土砂をダンプする
という動作を、必要に応じてアーム5を伸縮させながら繰り返すことにより深穴を掘削する。
【0007】
アーム5は、基端側から順に第1、第2、第3各アーム体10,11,12が、第1アーム体10を最も外側にしてスライド自在に相嵌合されることによって伸縮自在に構成され、図8に示す伸縮機構によって伸縮駆動される。
【0008】
図8において、13は第2アーム体11を第1アーム体10に対して伸縮させるための油圧伸縮式の第1シリンダで、ロッド側が第1アーム体10に、シリンダチューブ側が第2アーム体11にそれぞれ取付けられている。
【0009】
14は第3アーム体12を第2アーム体11に対して伸縮させるための油圧伸縮式の第2シリンダで、シリンダチューブ側が第2アーム体11に、ロッド側が第3アーム体12にそれぞれ取付けられている。
【0010】
この両シリンダ13,14は同調して伸縮作動するように油圧回路が構成され(互いのヘッド側油室同士及びロッド側油室同士が接続されている)、この両シリンダ13,14の同調作動によって第2及び第3両アーム体11,12が同調して(同時に同量ずつ)伸縮するように構成されている。
【0011】
ただし、両シリンダ13,14の油圧回路の負加圧の違い等によって両シリンダ13,14の同調作動が崩れる可能性がある。
【0012】
この同調崩れが生じると、第2、第3両アーム体11,12の伸縮ストロークに差が生じるため、たとえば両アーム体11,12に跨って設けられた油圧ホース(図示しない)に過大な張力が作用してこれが損傷する等のトラブルが起こる。
【0013】
そこで、両アーム体11,12の同調作動を補償する手段としてロープ式伸縮機構15が設けられている。
【0014】
このロープ式伸縮機構は伸長用及び縮小用両ロープ16,17を有する。
【0015】
伸長用ロープ16は、第2アーム体11の先端部に設けられた伸長用シーブ18で折り返されて一端が第1アーム体10の先端部に、他端が第3アーム体12の基端部にそれぞれ止め付けられ、この伸長用ロープ16及びシーブ18(伸長機構)により第2、第3両アーム体11,12が確実に同調して伸長作動する。
【0016】
縮小用ロープ17は、第2アーム体11の基端部に設けられた縮小用シーブ19で折り返されて一端が第1アーム体10の先端部に、他端が第3アーム体12の基端部にそれぞれ止め付けられ、この縮小用ロープ17及びシーブ19(縮小機構)により第2、第3両アーム体11,12が確実に同調して縮小作動する。
【0017】
この伸縮機構において、前記した第1、第2両シリンダ13,14の負荷圧の違いを説明すると、たとえば図7の二点鎖線で示すようにアーム5を立てた状態で、基端側に位置する第1シリンダ13は、先端側に位置する第2シリンダ14よりも大きな負荷(第2シリンダ14が支える負荷に第2アーム体重量その他を加えた負荷)を支える。
【0018】
従って、第1シリンダ13には第2シリンダ14よりも大きな負荷圧が作用するため、この負荷圧の差により、高圧側である第1シリンダ13の負荷側(ロッド側)油室の油が低圧側である第2シリンダ14のロッド側油室に流入して第1シリンダ13が伸長しようとする。
【0019】
この第1シリンダ13の伸長力は、第2アーム体11にそのまま伸長力として作用し、この伸長力がロープ式伸縮機構15の伸長用ロープ16で支えられる。
【0020】
これにより、ロープ式伸縮機構15の伸長用ロープ16には常に張力が作用し、長期間の使用によって疲労するため、この疲労による破損を防止するために寿命前の適切な時期にロープ交換を行う必要がある。
【0021】
なお、アーム5の姿勢によっては、上記とは逆に第1シリンダ13の縮小しようとする力が縮小用ロープ17で支えられる場合もあるが、深穴掘削機の場合、アーム5を立てて作業するケースが大半であるため、伸長用ロープ16の疲労・寿命が問題となる。
【0022】
この場合、この伸長用ロープ16の疲労状況は同ロープ16の伸びにあらわれ、このロープ16の伸び具合でロープ寿命を判断することができるため、伸びがある長さ以上に達すると交換する手法をとることができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ロープ16はアーム5内にあって外部から見えないため、その伸び具合を外部から確認することはできない。
【0024】
そこで従来、ロープの伸び具合を検出する技術として、特開2000−212987に示されているように、検出対象である一対のロープをシーブを介してアーム外に導出してその導出端にイコライザを取付け、ロープの伸びの差によるこのイコライザの傾き具合でロープ寿命を判断するようにした技術が提案された。
【0025】
しかし、この公知技術によると、一対のロープとシーブ、それにイコライザを組み合わせて構成されるため、設備としてが大がかりで大重量となり、かつ、大きなスペースを要し、さらにアーム外面に露出して設けるため外部構造物との干渉のおそれもある等の欠点があった。
【0026】
なお、別の技術として、特開平5−51939号に示されているように、ロープ伸縮機構におけるシーブの回転数をカウントし、所定の回転数に達するとロープ寿命を判断する技術も提案されているが、ロープ寿命は現実の負荷等によって大きく変動するにもかかわらず、これらの要因が加味されないため、検出が不正確となる。
【0027】
本発明は上記の点に鑑み、設備が簡単・小形でありながらロープの伸びを正確に検出することができる建設機械の伸縮腕を提供するものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
ロープ式伸縮機構の伸長用ロープに伸びが生じると、このロープで支えられる筒体(前記例ではアーム体)の伸長量が正常時よりも大きくなる。
【0029】
そこで本発明は、ロープの伸びをこの筒体の伸長量の変化としてとらえ、検出するようにしたものである。
【0030】
すなわち、請求項1の発明は、次の要件を具備するものである。
【0031】
(A)三段以上の筒体が、隣り合うもの同士スライド自在に相嵌合されてテレスコープ状に伸縮自在に構成されていること。
【0032】
(B)相隣接する三つの筒体のうちの中間筒体に設けられたシーブと、このシーブで折り返されて基端側及び先端側両筒体間に掛け渡されたロープを備えたロープ式伸縮機構が設けられていること。
【0033】
(C)隣り合う二つの筒体間に設けられた伸縮駆動源としてのシリンダの伸縮力が上記ロープ式伸縮機構によって他の筒体に伝達されるように構成されていること。
【0034】
(D)上記ロープ式伸縮機構のロープの伸びを、筒体の伸長量の変化として検出するロープ伸び検出手段として、検出対象である筒体の外面に、伸長量変化分が設定値を越えたときにのみ外部から視認し得る位置に露出する検出マークが設けられていること。
【0035】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、シリンダとして、中間筒体を基端側筒体に対して伸縮させる第1シリンダと、この第1シリンダに対し同調作動して先端側筒体を中間筒体に対して伸縮させる第2シリンダとが設けられ、ロープ式伸縮機構は、シリンダ負荷を分担して上記両シリンダの同調を補償するように構成されたものである。
【0036】
請求項3の発明は、請求項1の構成において、シリンダとして、中間筒体を基端側筒体に対して伸縮させるシリンダのみが設けられ、このシリンダによる中間筒体の伸縮力をロープ式伸縮機構により先端側筒体に伝達することによってこの先端側筒体を中間筒体と同調して伸縮させるように構成されたものである。
【0037】
請求項4の発明は、請求項1の構成において、シリンダとして、先端側筒体を中間筒体に対して伸縮させるシリンダのみが設けられ、このシリンダによる先端側筒体の伸縮力をロープ式伸縮機構により中間筒体に伝達することによってこの中間筒体を先端側筒体と同調して伸縮させるように構成されたものである。
【0038】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの構成において、中間、先端側両筒体のうち、少なくとも検出対象でない筒体の外面に、検出対象である筒体の伸長量の変化を見る基準となる基準マークが外部から視認可能に設けられたものである。
【0039】
請求項6の発明は、請求項5の構成において、基準マークと検出マークが異なる色で表示されたものである。
【0040】
このように、ロープの伸びに直結する筒体の伸長量の変化を検出する構成であり、この筒体伸長量の変化は外部に現れる検出マークによって容易に検出することができる。
【0041】
すなわち、ロープの伸びを検出するためにロープを外部に導出してその伸びの変化をイコライザの動きに変える(特開2000−212987)方式の場合のような大がかりな別設備が不要となり、ロープの伸び具合を簡単・小形の設備で、しかも正確に検出することができる。
【0042】
この場合、筒体の外面にマークを付すだけでよいため、コストがきわめて安くてすむ。加えて、請求項の構成によると、基準マークと検出マークをその色で明確に区別できるため、筒体の伸びを肉眼でもより明確に検出することができる。
【0043】
ところで、従来技術の説明の項では、伸びを検出すべきロープとして図8に示す第1、第2両シリンダ13,14の同調を補償するロープ式伸縮機構15の伸長用ロープ16を例示しており、この例でのロープの伸びは、請求項2の構成によって検出することができる。
【0044】
一方、他の例として、たとえば三段式アームにおいて、
(1) 中間筒体のみをシリンダで伸縮させ、この中間筒体の伸縮力をロープ式伸縮機構によって先端側筒体に伝達する構成
(2) 先端側筒体のみをシリンダで伸縮させ、この先端側筒体の伸縮力をロープ式伸縮機構によって中間筒体に伝達する構成
をとる場合があり、上記(1)の構成をとる場合は請求項3の構成によって、また(2)の構成をとる場合は請求項4の構成によってそれぞれ請求項2の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図1〜図6によって説明する。
【0046】
なお、以下の実施形態では、従来技術の説明の項に合わせて、深穴掘削機に用いられる三段式のアームを適用対象として例示している。
【0047】
第1実施形態(図1,2参照)
第1実施形態は、図8に示す同調補償方式、すなわち、基端側から順に第1、第2、第3の各アーム体10,11,12が嵌合されてテレスコープ状に伸縮自在に構成され、かつ、ロープ式伸縮機構15(図1,2では図示を省略している)によって第2、第3両アーム体11,12の同調作動を補償する構成をとるアーム5を例にとっている。
【0048】
図1(イ)はアーム全縮状態、(ロ)はロープの伸びがない状態でこの全縮状態から第2、第3両アーム体11,12を同じ基準伸長量(たとえば10cm)だけ伸ばした状態をそれぞれ示している。
【0049】
図8のロープ式伸縮機構15に使用されるロープ(ワイヤロープ)16,17は、ロープ芯のまわりに、多数本の素線を束ねて成る複数本のストランドを撚って構成されている。
【0050】
この種のロープの伸びは、ロープ芯及びストランドの素線が健在なときは小さいが、素線が折損し始めるとその伸びが大きくなることが知られている。ここで、素線の初期断線が発生したときの伸びが2%程度であって、ロープ全長が6mの場合では120mm伸び、この時点がロープ寿命(ロープ交換すべき時期)とされているとする。
【0051】
これを図8のロープ式伸縮機構15に当てはめると、伸長用シーブ18は動滑車構成となっているため、伸長用ロープ16の120mmの伸びによって第2アーム体11の伸長量が60mmだけ増えることになる。
【0052】
そこでこの第1実施形態においては、第2アーム体11の伸びが、ロープ寿命を表す値になったときにこれをマークで外部に表示する構成をとっている。
【0053】
すなわち、第2、第3両アーム体11,12の外面に、第2アーム体11の伸長量の変化を見る基準となるマークとして、図1(ロ)のようにこれらを全縮状態から同じ基準長さa(たとえば100mm)だけ伸ばしたときに外部(第2アーム体11の場合は第1アーム体10外、第3アーム体12の場合は第2アーム体11外)に現れて視認し得る基準マーク21,22を設けている。
【0054】
さらに、第2アーム体11の外面における基準マーク21から基端側にある間隔xを置いた位置に検出マーク23を設けている。
【0055】
上記間隔xは、ロープ寿命を示すロープ伸び量(たとえば前記した例に合わせて60mm)に設定され、ロープが120mm伸びたときに、図1(ハ)及び図2に示すようにこの検出マーク23が第1アーム体10外に露出する。
【0056】
従って、定期的または適当時期に、第、第両アーム体11,12を基準長さaだけ伸ばしたときに、ロープ寿命を監視すべきオペレータ等によってこの検出マーク23が視認されれば、それがロープ寿命(交換時期)として検出されたこととなる。
【0057】
こうして、ロープ寿命が一目で分かり、しかも、基準、検出両マーク21,22,23をアーム体11,12の外面に表示するだけでよく、公知技術のイコライザ機構のような大がかりな別設備が不要となる。
【0058】
なお、基準、検出両マーク21,22,23は、アーム体外面に塗料で線状等に表示してもよいし、マークとしてのプレートを貼り付けてもよい。
【0059】
この場合、基準マーク21,22と検出マーク23をより明確に識別できるように別の色で着色するのが望ましい。
【0060】
第2実施形態(図3,4参照)
以下の実施形態では第1実施形態との相違点のみを説明する。
【0061】
第2実施形態におけるアーム5は、第2アーム体11のみをシリンダ24で伸縮させ、この第2アーム体11の伸縮力をロープ式伸縮機構により第3アーム体12に伝達して、第3アーム体12を第2アーム体11と同調して伸縮させる構成がとられている。
【0062】
ロープ式伸縮機構は、伸長機構25と縮小機構26から成り、両機構25,26ともロープ27,28とロープ折り返し用のシーブ29,30によって構成される。
【0063】
このうち、伸長機構25のシーブ29は第2アーム体11の先端部に、縮小機構26のシーブ30は同アーム体11の基端部にそれぞれ取付けられ、両ロープ27,28はこのシーブ29,30で折り返されて一端が第1アーム体10の先端部に、他端が第3アーム体12の基端部にそれぞれ止め付けられる。
【0064】
このアーム構成の場合、図7のようにアーム5を立てた状態で第3アーム体12の重量と負荷が縮小用ロープ28で支えられ、同ロープ28の伸びが第3アーム体12の伸長量の変化として表れる。
【0065】
そこで、図4に示すように第2アーム体11の外面に基準マーク22、第3アーム体12の外面に基準マーク21と検出マーク23をそれぞれ第1実施形態の場合と同様の位置関係で設け、図4(ロ)に示すように第3アーム体12の伸長量の増加によって検出マーク23が外部に露出したときにロープ寿命を検出する構成としている。
【0066】
第3実施形態(図5参照)
第3実施形態におけるアーム5は、第3アーム体12のみをシリンダ31で伸縮させ、この第3アーム体12の伸縮力をロープ式伸縮機構(伸長、縮小両機構25,26)により第2アーム体11に伝達して、第2アーム体11を第3アーム体12と同調して伸縮させる構成がとられている。
【0067】
このアーム構成をとる場合、縮小用ロープ28が負荷を支え、同ロープ28の伸びが第2アーム体11の伸長量の変化として表れるため、第1実施形態同様、第2アーム体11の外面に基準マークと検出マーク、第3アーム体12に基準マーク(図1,2と同じでよいためここでは図示しない)を設ければよい。
【0068】
第4実施形態(図6参照)
第4実施形態においては、たとえば第1実施形態のアーム構成において、第2、第3アーム体11,12の伸長量をそれぞれ長さ計32,33により検出してコントローラ34に入力し、その検出値の差が、予めロープ寿命を示すものとして設定された値(たとえば60mm。第1実施形態において検出マーク23が外部に露出する値)に達したときに、コントローラ34から報知部35に信号を送って報知作動(たとえば警報を発生)させる構成をとっている。
【0069】
ところで、上記第1〜第3各実施形態においては、第2、第3両アーム体11,12に基準マーク21,22を設けたが、この基準マークは、検出対象でない方のアーム体のみに設けてもよい。
【0070】
一方、上記実施形態では三段式のアームを例にとったが、本発明は四段以上のアーム体から成るアームにも適用することができる。この場合、相隣接する三段のアーム体を一つの単位として上記各実施形態のように構成すればよい。
【0071】
また、本発明は、上記実施形態で挙げた深穴掘削機のアームに限らず、クレーンのブームを含めて、ロープ式伸縮機構をとる建設機械の伸縮腕に広く適用することができる。
【0072】
【発明の効果】
上記のように本発明によると、ロープの伸びを、伸縮腕を構成する筒体の伸長量の変化として、外部に現れる検出マークによって容易に検出することができる。
【0073】
すなわち、ロープの伸びを検出するためにロープを外部に導出してその伸びの変化をイコライザの動きに変える(特開2000−212987)方式の場合のような大がかりな別設備が不要となり、ロープの伸び具合を簡単・小形の設備で、しかも正確に検出することができる。
【0074】
この場合、筒体の外面にマークを付すだけでよいため、コストがきわめて安くてすむ。加えて、請求項の構成によると、基準マークと検出マークをその色で明確に区別できるため、筒体の伸びを肉眼でもより明確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるアーム構成を示すもので、(イ)はアーム全縮状態、(ロ)はアーム全縮状態から基準長さだけ伸長させた状態、(ハ)はロープの伸びによって第2アーム体の伸長量が増加した状態の各概略断面図である。
【図2】図1(ハ)の状態のアームの側面図である。
【図3】本発明の第2実施形態にかかるアーム構成を示す概略断面図である。
【図4】(イ)は第2実施形態におけるアーム全縮状態、(ロ)はロープの伸びによって第3アーム体の伸長量が増加した状態の各アーム側面図である。
【図5】本発明の第3実施形態におけるアーム構成を示す概略断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態においてアーム体の伸長量の増加を検出する構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の適用対象例である深穴掘削機の概略側面図である。
【図8】同掘削機におけるアーム構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
5 伸縮腕としてのアーム
10 アームを構成する第1アーム体(基端側筒体)
11 同第2アーム体(中間筒体)
12 同第3アーム体(先端側筒体)
13 第1シリンダ
14 第2シリンダ
24,31 シリンダ
15 ロープ式伸縮機構
16,17 ロープ式伸縮機構を構成するロープ
18,19 同シーブ
25 ロープ式伸長機構
27 同機構を構成するロープ
29 同シーブ
26 ロープ式縮小機構
28 同機構を構成するロープ
30 同シーブ
21,22 ロープ伸び検出手段を構成する基準マーク
23 同検出マーク
32,33 ロープ伸び検出手段を構成する長さ計
34 同コントローラ
35 同報知部

Claims (6)

  1. 次の要件を具備することを特徴とする建設機械の伸縮腕。
    (A)三段以上の筒体が、隣り合うもの同士スライド自在に相嵌合されてテレスコープ状に伸縮自在に構成されていること。
    (B)相隣接する三つの筒体のうちの中間筒体に設けられたシーブと、このシーブで折り返されて基端側及び先端側両筒体間に掛け渡されたロープを備えたロープ式伸縮機構が設けられていること。
    (C)隣り合う二つの筒体間に設けられた伸縮駆動源としてのシリンダの伸縮力が上記ロープ式伸縮機構によって他の筒体に伝達されるように構成されていること。
    (D)上記ロープ式伸縮機構のロープの伸びを、筒体の伸長量の変化として検出するロープ伸び検出手段として、検出対象である筒体の外面に、伸長量変化分が設定値を越えたときにのみ外部から視認し得る位置に露出する検出マークが設けられていること。
  2. 請求項1記載の建設機械の伸縮腕において、シリンダとして、中間筒体を基端側筒体に対して伸縮させる第1シリンダと、この第1シリンダに対し同調作動して先端側筒体を中間筒体に対して伸縮させる第2シリンダとが設けられ、ロープ式伸縮機構は、シリンダ負荷を分担して上記両シリンダの同調を補償するように構成されたことを特徴とする建設機械の伸縮腕。
  3. 請求項1記載の建設機械の伸縮腕において、シリンダとして、中間筒体を基端側筒体に対して伸縮させるシリンダのみが設けられ、このシリンダによる中間筒体の伸縮力をロープ式伸縮機構により先端側筒体に伝達することによってこの先端側筒体を中間筒体と同調して伸縮させるように構成されたことを特徴とする建設機械の伸縮腕。
  4. 請求項1記載の建設機械の伸縮腕において、シリンダとして、先端側筒体を中間筒体に対して伸縮させるシリンダのみが設けられ、このシリンダによる先端側筒体の伸縮力をロープ式伸縮機構により中間筒体に伝達することによってこの中間筒体を先端側筒体と同調して伸縮させるように構成されたことを特徴とする建設機械の伸縮腕。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に建設機械の伸縮腕において、中間、先端側両筒体のうち、少なくとも検出対象でない筒体の外面に、検出対象である筒体の伸長量の変化を見る基準となる基準マークが外部から視認可能に設けられたことを特徴とする建設機械の伸縮腕。
  6. 基準マークと検出マークが異なる色で表示されたことを特徴とする請求項5記載の建設機械の伸縮腕。
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