【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抗酸化剤及び該抗酸化剤を含有する組成物に関するものである。更に本発明は、該抗酸化剤を含有する医薬品、医薬部外品、化粧品などの分野に利用可能な皮膚外用剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、生体内で生成される活性酸素が、不飽和脂肪酸と反応して過酸化脂質を生じ、人体に悪影響を及ぼすことが明らかになってきている。例えば、活性酸素は、虚血障害や放射線障害、過酸化脂質やその酸化分解物は、核酸や蛋白に作用し、動脈硬化、高血圧症、それらにより発症するによる血管障害、肝機能障害、網膜症や白内障などを引き起こす。特に皮膚では、紫外線などの環境因子の刺激を直接受けるため、活性酸素が生成しやすく、活性酸素濃度の上昇、過酸化脂質の生成等のシミ・ソバカス等の異常な色素沈着、炎症、浮腫、壊死、皺、老化等その影響が顕著である。
【0003】
又、化粧品、医薬品、飲食品等においては、油脂類を含有するものが多く、保存中や使用時に活性酸素と反応して過酸化脂質を生成し、これによる品質低下や栄養の低下・人体への毒性の発現が大きな問題になっている。
【0004】
このために、従来より生体内過酸化脂質異常を改善するために、抗酸化作用を有する薬剤の探索研究が、広く行われている。代表的なものでは、天然物抗酸化剤として、脂溶性のトコフェロール(ビタミンE)や、水溶性のアスコルビン酸(ビタミンC)があり、合成抗酸化剤としてBHT(3,5−tert−butyl−4−hydroxytolen)やBHA(2,(3)−tert−butyl−hydroxyanysol)等が挙げられるが、その効果は満足できるものではなかった。
【0005】
これに対し、生体内過酸化脂質異常を改善するために、抗酸化作用の高い物質を得ようという試みが数多くなされており、種々の生薬抽出物が開示されている(例えば、特開平5−246877号、特開平8−92053号、特開平8−301745号等)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記生薬抽出物は、トコフェロールやアスコルビン酸等に比べれば、ある程度高い抗酸化作用を持つが、その作用は満足すべきものではない。又、合成抗酸化剤のBHT、BHAには、発癌性の疑いが持たれている等の問題がある。従って、これらの抗酸化剤の他に同様の過酸化脂質生成の抑制手段を有し、かつ安全性の高い物質が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、このような状況を鑑み、従来技術の問題点を改良せんとして鋭意研究を重ねた結果、驚くべきことにカンラン科の植物であるブルセラ・ランシフォリア(ゴモシーラ)[Bursera lancifolia(GOMOSILLA)]の抽出物が、強いフリーラジカル消去作用、抗酸化作用を有することを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、カンラン科の植物であるブルセラ・ランシフォリア(ゴモシーラ)[Bursera lancifolia(GOMOSILLA)]の抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤及びこの抗酸化剤を含有する化粧品、食品、医薬品等の組成物を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳述する。
発明に用いるブルセラ・ランシフォリア(Bursera lancifolia)とは、メキシコ原産のカンラン科(Burseraceae)ブルセラ属に属する植物である。
【0010】
本発明で使用するブルセラ・ランシフォリア(Bursera lancifolia)の抽出物とは、当該植物の葉、茎、花、種子、果実、樹皮、根茎、根等の植物体の一部または全部から抽出して得られるものである。好ましくは、葉もしくは茎の一方、又は両方の混合物から抽出して得られるものがよい。又、一般的には乾燥あるいは生植物をそのままあるいは裁断して使用する。使用する抽出溶媒は、当乾燥又は生植物の乾物換算当たり5〜50部に対し下記抽出溶媒100部が用いられる。
【0011】
抽出溶媒としては、一般的には水、低級1価アルコール類(メタノール、エタノール、1―プロパノール、2―プロパノール、1―ブタノール、2―ブタノール等)、液状多価アルコール(1,3―ブチレングリコール、プロピレングリコール等)、低級アルキルエステル(酢酸エチル等)、炭化水素(ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル)、アセトニトリル等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても2種以上を混合して用いても良い。好ましくは、水もしくは水溶性溶媒(水との任意の割合で混合可能な溶媒。例えば、エタノール、メタノール、プロピレングリコール等)のうち1種又は2種以上の溶媒を用いるのがよい。
【0012】
抽出方法は特に限定されないが、常温又は加熱下で行われ、その方式としては通常抽出、ソックスレー抽出等がある。抽出時間に制限はないが一般的には1時間〜1週間が好ましい。
【0013】
当該抽出液はそのまま使用しても良いが、各種処理を施して使用することもできる。例えばこれらを常圧あるいは減圧下で濃縮した濃縮液、又はさらに該濃縮液中の溶媒を蒸発乾固させた固形物、また濃縮液から晶析後濾別乾燥した固形物、又は濃縮液を凍結乾燥した固形物等が挙げられる。
【0014】
本発明に係るブルセラ・ランシフォリア(Bursera lancifolia)の抽出物の抗酸化剤としての乾物換算当たりの使用量(配合量)は、特に限定されないが、総量を基準として0.001〜20.0重量%(以下 wt%という)、特に0.01〜10wt%が望ましい。
【0015】
本発明の抗酸化剤を含有する組成物は、上記抗酸化剤を配合することを特徴とし、その用途は任意であるが化粧品、食品、医薬品、医薬部外品、トイレタリー用品等に広く用いることができる。
【0016】
本発明が適用される化粧品としては、剤形は特に限定されず、例えば、化粧水、乳液、クリーム、ファンデーション、パック、口紅、洗顔料、シャンプー、リンス、ヘアトニック等を挙げることができる。これらの化粧品には、化粧品に一般的に用いられる各種成分、すなわち水性成分、油性成分、粉末成分、アルコール類、エステル類、界面活性剤、保湿剤、美白成分、紫外線吸収剤、増粘剤、色剤、香料、抗酸化剤、pH調整剤、キレート剤、防腐剤等の成分を配合することができる。
【0017】
本発明が適用される食品は、特に限定されず、例えば一般食品として各々の食品原料に抽出物の所要量を加え、通常の製造法により加工製造することにより得ることができる。
【0018】
本発明が適用される医薬品、医薬部外品としては、剤形は特に限定されず、例えば錠剤、顆粒剤、カプセル剤、水薬等の内服剤、軟膏、パップ剤、クリーム、水剤などの外用剤、無菌溶液剤、懸濁液剤等の注射剤、浴用剤等が挙げられる。これらの医薬品は、生理的に認められるベヒクル、担体、賦形剤、結合剤、安定剤、香味剤等と共に要求される単位用量形態をとりうる。例えば、錠剤、カプセル剤のための組成物は、トラガント、アラビアゴム、ゼラチン等の結合剤、微晶性セルロース等の賦形剤、ゼラチン化澱粉、アルギン酸等の膨化剤、ステアリン酸マグネシウム等の潤滑剤、ショ糖、乳糖、サッカリンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油、チェリーのような香味剤等を共に混和し、通常の方法によって処方することができる。また、注射剤のための無菌組成物は、注射用水のようなベヒクル中の活性物質、ゴマ油、ヤシ油、落花生油、綿実油のような天然産出植物油、またはエチルオレートのような合成脂肪ベヒクルを溶解又は懸濁させる通常の方法によって処方することができる。外用剤としては基剤としてワセリン、パラフィン、油脂類、ラノリン、マクロゴール等を用い、通常の方法によって軟膏剤、クリーム剤とする。
【0019】
本発明の皮膚外用剤とは、外用可能なあらゆる剤形を意味し、例えば、化粧水、乳液、クリーム、ファンデーション、パック、エッセンス、口紅、洗顔料、ゲル剤、エアゾル剤、軟膏、パップ剤、ペースト剤、プラスター剤浴用剤、洗浄剤等の皮膚に適用されるものや、シャンプー、リンス、トリートメント、ヘアトニック等の毛髪に適用されるものを挙げることができる。また、本発明の皮膚外用剤は、医薬用、医薬部外用、化粧用のいずれにも用いることができる。
【0020】
本発明の皮膚外用剤には、通常の皮膚外用剤に用いられる成分である水性成分、油性成分、粉末成分、ロウ類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、保湿剤、美白成分、紫外線吸収剤、増粘剤、色剤、香料、抗酸化剤、pH調整剤、キレート剤、防腐剤等を本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合することができる。
【0021】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0022】
[抽出例1](ブルセラ・ランシフォリア(Bursera lancifolia)抽出物Iの製造)
乾燥したブルセラ・ランシフォリア(Bursera lancifolia)100gを1Lのメタノールで室温にて24時間抽出、さらにその後2回同様に抽出を行った後、抽出液を併せて濃縮乾固し、粉状固形物20.3gを得た。
【0023】
[抽出例2](ブルセラ・ランシフォリア(Bursera lancifolia)抽出物IIの製造)
乾燥したブルセラ・ランシフォリア(Bursera lancifolia)100gを水/エタノール(1:1、容量比)溶媒1L中に入れ、室温で24時間攪拌しながら抽出を行った後濾過し、その濾液を濃縮乾固し、粉状固形物15.8gを得た。
【0024】
[抽出例3](ブルセラ・ランシフォリア(Bursera lancifolia)抽出物IIIの製造)
乾燥したブルセラ・ランシフォリア(Bursera lancifolia)100gを1Lの1,3―ブチレングリコールと水との混合液(1:1)で室温にて10日間抽出後濾過し、その濾液を濃縮乾固し、粉状固形物17gを得た。
【0025】
[試験例1]
上記抽出物の抗酸化能を調べるために、本発明において使用した評価試験法は以下の通りである。尚、比較のために、既に抗酸化力を有することで知られているローズマリー(学名:Rosmarinus officinalis)の50%エタノール抽出物についても同様の評価を行い、検体100ug/ml、10ug/mlにおけるラジカル除去率(%)を求めた。
(1) 活性酸素消去試験
80mM 炭酸ナトリウム緩衝液(pH10.2) に3.8mU/ml キサンチンオキシダーゼ(XOD、シグマ製)、0.2mM EDTA、100ug/ml BSA(Bovine serum albumin、シグマ製)、50uM NBT(ニトロブルーテトラゾリウム)となるように溶解し、この混合物1.5mlに検体を0.03ml添加し、30℃ 5分間プレインキュベートする。この液に、0.2mM キサンチンナトリウム溶液 1.5mlを添加し30℃ 20分間放置後、6mM塩化第二銅溶液 0.1mlを加えて反応を停止させ、560nmで吸光度(A)を測定する。XODの代わりに緩衝液を加えたものの吸光度(B)、試験試料の代わりに緩衝液を加えたものの吸光度(C)、試験試料とXODの代わりに緩衝液を加えたものの吸光度(D)を測定し、下式に従って阻害率を求めた。
活性酸素消去率(%)=(1−(A−B)/(C−D))×100
【0026】
(2) DPPHラジカル消去試験
中性ラジカルであるDiphenyl−p−picrylhydradil(DPPH)のエタノール液を用いて、上記抽出物の脂質のラジカル連鎖反応の阻止効果を検討した。250mM 酢酸緩衝液(pH 5.5) 800ulにエタノール 800ul、検体 20ulを混合し、30℃ 5分間プレインキュベートする。この液に、250uM DPPH/エタノール溶液を400ul添加混合し30℃ 30分間放置後、517nmの吸光度を測定し、その後300ug/ml BHT(3,5−tert−butyl−4−hydroxytolen)20ulを添加し、完全にDPPHラジカルを除去した場合の吸光度を測定する。この差から、ラジカル除去率を求める。
結果を第1表(表1)に示す。抽出例1,2,3のブルセラ・ランシフォリア(Bursera lancifolia)抽出物は、ローズマリー抽出物に匹敵するDPPHラジカル消去作用及び活性酸素消去作用を有することがわかった。
【0027】
【表1】
【0028】
[実施例1](クリーム)
下記記載の配合量においてB成分をA成分に混合し、均一に加熱溶解して温度を80℃にした。次いでC成分を注入撹拌混合した後、撹拌しながら30℃まで冷却しクリームを得た。
【0029】
[比較例1](クリーム)
実施例1において成分(B)ブルセラ・ランシフォリア(Bursera lancifolia)抽出物を除いた以外はすべて実施例1と同様にして調製し、前述した各試験に使用した。
【0030】
[実施例2](二相型ローション)
下記記載の配合量においてA成分を室温にて均一に混合溶解し、B成分をゆっくり撹拌添加し二相型ローションを得た。
【0031】
[比較例2](二相型ローション)
実施例2において成分(B)ブルセラ・ランシフォリア(Bursera lancifolia)抽出物を除いた以外はすべて実施例2と同様にして調製し、前述した各試験に使用した。
【0032】
[試験例2]有用性評価試験
健康な女性(25〜40才)80名を20名ずつに4群に分け、それぞれ実施例1、2及び比較例1,2の試料を1日2回ずつ塗布し、塗布開始後3ヶ月後の老化防止効果(肌荒れ防止、皮膚の艶・張り)についてアンケート調査を行って評価した。アンケートの評価基準は、有効なものを「優」、やや有効なものを「良」、わずかに有効なものを「可」、無効なものを「不可」として、比較例と比較して評価を行った。
第2表(表2)に示すごとく、比較例1、2に比べ実施例1、2では良好な結果が得られた。
【0033】
【表2】
【0034】
[実施例3](油性軟膏)
下記記載の配合量において各成分を混合し、80℃まで加温し徐々に冷却し油性軟膏を得た。
【0035】
[試験例3]
実施例3において調製された油性軟膏を試験例1の抗酸化効果の評価試験法に示す方法と同様の方法に準じ抗酸化試験を行った。その結果、該油性軟膏は(B)成分を配合しない以外は、全ての成分を含む油性軟膏と比べて、DPPHラジカル消去作用及び活性酸素消去作用に優れていた。
【0036】
【発明の効果】
以上記載の如く、本発明の抗酸化剤を含む化粧品、医薬品、医薬部外品、食品等の組成物は、生体内に生成した活性酸素や過酸化脂質によって引き起こされる障害を抑制する効果がある。従って、健康上、美容上の障害についての治療に有効であり、さらに飲食品の安定化・保存性の向上にも有用である。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an antioxidant and a composition containing the antioxidant. Furthermore, the present invention relates to an external preparation for skin that can be used in the fields of pharmaceuticals, quasi-drugs, cosmetics and the like containing the antioxidant.
[0002]
[Prior art]
In recent years, it has become clear that active oxygen generated in a living body reacts with unsaturated fatty acids to generate lipid peroxide, which has an adverse effect on the human body. For example, active oxygen ischemic injury and radiation injury, lipid peroxide and its oxidative degradation products act on nucleic acids and proteins, and cause arteriosclerosis, hypertension, vascular injury, hepatic dysfunction, retinopathy caused by them. And cataracts. In particular, the skin is directly stimulated by environmental factors such as ultraviolet rays, so active oxygen is likely to be generated, increasing the active oxygen concentration, abnormal pigmentation such as spots and freckles such as lipid peroxide, inflammation, edema, The effects are remarkable such as necrosis, wrinkles and aging.
[0003]
In addition, many cosmetics, pharmaceuticals, foods and beverages contain fats and oils, which react with active oxygen during storage and use to generate lipid peroxides, resulting in reduced quality and reduced nutrition and the human body. The development of toxicity is a major problem.
[0004]
For this reason, in order to improve the abnormalities of lipid peroxide in the living body, research for searching for a drug having an antioxidant effect has been widely conducted. Representative examples include fat-soluble tocopherol (vitamin E) and water-soluble ascorbic acid (vitamin C) as natural product antioxidants, and BHT (3,5-tert-butyl-) as a synthetic antioxidant. Examples thereof include 4-hydroxytolen and BHA (2, (3) -tert-butyl-hydroxyanysol) and the like, but their effects were not satisfactory.
[0005]
On the other hand, many attempts have been made to obtain a substance having a high antioxidant activity in order to improve the abnormalities of lipid peroxide in the living body, and various crude drug extracts have been disclosed (for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 5- 246877, JP-A-8-92053, JP-A-8-301745).
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the crude drug extract has a somewhat higher antioxidant activity than tocopherol, ascorbic acid, etc., but the activity is not satisfactory. Further, the synthetic antioxidants BHT and BHA have problems such as suspected carcinogenicity. Therefore, in addition to these antioxidants, there is a demand for a substance which has similar means for suppressing the production of lipid peroxide and is highly safe.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In view of such circumstances, the present inventors have conducted intensive studies to improve the problems of the prior art, and as a result, surprisingly, Brucella lansifolia (Gomosilla), a plant of the family Orchidaceae, has been surprisingly obtained. )] Was found to have strong free radical scavenging and antioxidant effects.
[0008]
That is, the present invention provides an antioxidant containing an extract of Brucella lansifolia (Gomosilla) (GOMOSILLA), which is a plant of the family Orchidaceae, and cosmetics and foods containing the antioxidant. And compositions for pharmaceuticals and the like.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
Bursera lancifolia used in the present invention is a plant belonging to the genus Brucellaaceae, which is native to Mexico.
[0010]
The extract of Brucella lancifolia used in the present invention is obtained by extracting from a part or all of a plant such as a leaf, a stem, a flower, a seed, a fruit, a bark, a rhizome, a root, etc. of the plant. It is something that can be done. Preferably, it is obtained by extracting from one of the leaves or the stem, or a mixture of both. In general, dried or raw plants are used as they are or cut. As the extraction solvent to be used, the following extraction solvent is used in an amount of 5 to 50 parts based on the dry matter of the dried or fresh plant.
[0011]
As the extraction solvent, generally, water, lower monohydric alcohols (methanol, ethanol, 1-propanol, 2-propanol, 1-butanol, 2-butanol, etc.), liquid polyhydric alcohol (1,3-butylene glycol) , Propylene glycol, etc.), lower alkyl esters (ethyl acetate, etc.), hydrocarbons (benzene, hexane, pentane, etc.), ketones (acetone, methyl ethyl ketone, etc.), ethers (diethyl ether, tetrahydrofuran, dipropyl ether), acetonitrile, etc. Is mentioned. These solvents may be used alone or as a mixture of two or more. Preferably, one or more of water or a water-soluble solvent (a solvent that can be mixed with water at an arbitrary ratio, for example, ethanol, methanol, propylene glycol, etc.) is used.
[0012]
Although the extraction method is not particularly limited, the extraction is carried out at normal temperature or under heating, and examples of the method include ordinary extraction and Soxhlet extraction. The extraction time is not limited, but is generally preferably 1 hour to 1 week.
[0013]
The extract may be used as it is, or may be subjected to various treatments before use. For example, a concentrated solution obtained by concentrating them under normal pressure or reduced pressure, or a solid obtained by evaporating the solvent in the concentrated solution to dryness, or a solid obtained by crystallization from the concentrated solution and drying by filtration, or freezing the concentrated solution Dry solids and the like can be mentioned.
[0014]
The amount (blended amount) of the extract of Bursella lancifolia according to the present invention per dry matter as an antioxidant as an antioxidant is not particularly limited, but is 0.001 to 20.0% by weight based on the total amount. (Hereinafter referred to as “wt%”), particularly preferably 0.01 to 10 wt%.
[0015]
The composition containing the antioxidant of the present invention is characterized by blending the above-mentioned antioxidant, and its use is optional, but it is widely used in cosmetics, foods, pharmaceuticals, quasi-drugs, toiletries and the like. Can be.
[0016]
The cosmetics to which the present invention is applied are not particularly limited in dosage form, and include, for example, lotions, emulsions, creams, foundations, packs, lipsticks, facial cleansers, shampoos, rinses, hair tonics, and the like. These cosmetics include various components generally used in cosmetics, that is, aqueous components, oily components, powder components, alcohols, esters, surfactants, humectants, whitening components, ultraviolet absorbers, thickeners, Components such as coloring agents, fragrances, antioxidants, pH adjusters, chelating agents, preservatives and the like can be added.
[0017]
The food to which the present invention is applied is not particularly limited, and can be obtained, for example, by adding a required amount of an extract to each food raw material as a general food and processing and manufacturing the same by a normal manufacturing method.
[0018]
Pharmaceuticals to which the present invention is applied, quasi-drugs, the dosage form is not particularly limited, for example, tablets, granules, capsules, oral medicines such as drenches, ointments, cataplasms, creams, solutions and the like Examples include external preparations, injections such as sterile solutions and suspensions, and bath preparations. These pharmaceuticals can take the required unit dosage forms with physiologically acceptable vehicles, carriers, excipients, binders, stabilizers, flavoring agents, and the like. For example, compositions for tablets and capsules include binders such as tragacanth, acacia, gelatin, excipients such as microcrystalline cellulose, gelatinized starch, leavening agents such as alginic acid, lubricating agents such as magnesium stearate. A sweetener such as sucrose, lactose and saccharin, a flavoring agent such as peppermint, reddish oil and cherry can be mixed together and formulated by a usual method. Sterile compositions for injections also dissolve the active substance in vehicles such as water for injection, naturally occurring vegetable oils such as sesame oil, coconut oil, peanut oil, cottonseed oil, or synthetic fat vehicles such as ethyl oleate. Alternatively, it can be formulated by a usual method of suspending. As an external preparation, vaseline, paraffin, oils and fats, lanolin, macrogol and the like are used as bases, and ointments and creams are prepared by a usual method.
[0019]
The skin external preparation of the present invention means any dosage form that can be used externally, for example, lotion, emulsion, cream, foundation, pack, essence, lipstick, facial cleanser, gel, aerosol, ointment, poultice, Examples include pastes, plasters, baths, detergents and the like applied to the skin, and shampoos, rinses, treatments, hair tonics and other hairs. Further, the external preparation for skin of the present invention can be used for any of medicine, quasi-drug, and cosmetic.
[0020]
The skin external preparation of the present invention includes an aqueous component, an oily component, a powder component, a wax, fatty acids, alcohols, esters, a surfactant, a humectant, and a whitening component, which are components used in ordinary skin external preparations. A UV absorber, a thickener, a coloring agent, a fragrance, an antioxidant, a pH adjuster, a chelating agent, a preservative, and the like can be appropriately compounded within a range that achieves the object of the present invention.
[0021]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on examples. Note that the present invention is not limited to these.
[0022]
[Extraction Example 1] (Production of Brucella lancifolia extract I)
After 100 g of dried Bursella lancifolia was extracted with 1 L of methanol at room temperature for 24 hours, and then similarly twice, the extracts were combined, concentrated and dried to obtain a powdery solid. 3 g were obtained.
[0023]
[Extraction Example 2] (Production of Brucella lancifolia extract II)
100 g of dried Bursella lancifolia was placed in 1 L of a water / ethanol (1: 1, volume ratio) solvent, extracted with stirring at room temperature for 24 hours, filtered, and the filtrate was concentrated to dryness. Thus, 15.8 g of a powdery solid was obtained.
[0024]
[Extraction Example 3] (Production of Bursella lancifolia extract III)
100 g of dried Brucella lancifolia was extracted with 1 L of a mixture of 1,3-butylene glycol and water (1: 1) at room temperature for 10 days, filtered, and the filtrate was concentrated to dryness. 17 g of a solid were obtained.
[0025]
[Test Example 1]
The evaluation test method used in the present invention for examining the antioxidant ability of the above extract is as follows. For comparison, a 50% ethanol extract of rosemary (Rosmarinus officinalis), which is already known to have antioxidant activity, was subjected to the same evaluation, and the test was performed at 100 ug / ml and 10 ug / ml of the sample. The radical removal rate (%) was determined.
(1) Active oxygen elimination test 3.8 mU / ml xanthine oxidase (XOD, manufactured by Sigma), 0.2 mM EDTA, 100 ug / ml BSA (Bovine serum album, manufactured by Sigma) in 80 mM sodium carbonate buffer (pH 10.2), Dissolve so as to give 50 uM NBT (nitro blue tetrazolium), add 0.03 ml of the sample to 1.5 ml of this mixture, and pre-incubate for 5 minutes at 30 ° C. To this solution, 1.5 ml of a 0.2 mM sodium xanthine solution is added, and after standing at 30 ° C. for 20 minutes, the reaction is stopped by adding 0.1 ml of a 6 mM cupric chloride solution, and the absorbance (A) is measured at 560 nm. Measure the absorbance (B) of the buffer with buffer instead of XOD, the absorbance of the buffer with buffer instead of the test sample (C), and the absorbance of the buffer with buffer instead of the test sample and XOD (D). Then, the inhibition rate was determined according to the following equation.
Active oxygen scavenging rate (%) = (1− (AB) / (CD)) × 100
[0026]
(2) DPPH Radical Scavenging Test Using an ethanol solution of the neutral radical Diphenyl-p-picrhydrhydril (DPPH), the effect of the above extract on inhibiting the radical chain reaction of lipids was examined. 800 ul of 250 mM acetate buffer (pH 5.5) is mixed with 800 ul of ethanol and 20 ul of a sample, and pre-incubated at 30 ° C. for 5 minutes. To this solution, 400 ul of 250 uM DPPH / ethanol solution was added and mixed, left at 30 ° C. for 30 minutes, and the absorbance at 517 nm was measured. Then, 20 ul of 300 ug / ml BHT (3,5-tert-butyl-4-hydroxytolen) was added. Then, the absorbance when the DPPH radical is completely removed is measured. From this difference, the radical removal rate is determined.
The results are shown in Table 1 (Table 1). It was found that the Brucella lancifolia extract of Extraction Examples 1, 2, and 3 had a DPPH radical scavenging action and an active oxygen scavenging action comparable to that of a rosemary extract.
[0027]
[Table 1]
[0028]
[Example 1] (cream)
The B component was mixed with the A component in the following blending amount, and the mixture was uniformly heated and melted to a temperature of 80 ° C. Next, the C component was injected, stirred and mixed, and then cooled to 30 ° C. with stirring to obtain a cream.
[0029]
[Comparative Example 1] (cream)
All were prepared in the same manner as in Example 1 except that the component (B) Brucella lancifolia extract was omitted, and used in each of the tests described above.
[0030]
[Example 2] (two-phase lotion)
The component A was uniformly mixed and dissolved at room temperature in the following amount, and the component B was slowly added by stirring to obtain a two-phase lotion.
[0031]
[Comparative Example 2] (Two-phase lotion)
All were prepared in the same manner as in Example 2 except that the component (B) Brucella lancifolia extract was not used, and used in each of the tests described above.
[0032]
[Test Example 2] Usefulness evaluation test Eighty healthy women (25 to 40 years old) were divided into four groups of 20 each, and the samples of Examples 1 and 2 and Comparative Examples 1 and 2 were each twice a day. After the application, the anti-aging effect (prevention of skin roughness, skin gloss / tension) three months after the start of application was evaluated by conducting a questionnaire survey. The evaluation criteria of the questionnaire were evaluated as "excellent" for valid items, "good" for slightly effective items, "acceptable" for slightly effective items, and "impossible" for invalid items. went.
As shown in Table 2 (Table 2), better results were obtained in Examples 1 and 2 than in Comparative Examples 1 and 2.
[0033]
[Table 2]
[0034]
[Example 3] (oil-based ointment)
The components were mixed in the following amounts, heated to 80 ° C., and gradually cooled to obtain an oily ointment.
[0035]
[Test Example 3]
The oil-based ointment prepared in Example 3 was subjected to an antioxidant test according to a method similar to the method shown in Test Method for Evaluation of Antioxidant Effect of Test Example 1. As a result, the oil-based ointment was superior in the DPPH radical scavenging action and the active oxygen scavenging action as compared to the oil-based ointment containing all components except that the component (B) was not blended.
[0036]
【The invention's effect】
As described above, compositions such as cosmetics, pharmaceuticals, quasi-drugs, and foods containing the antioxidant of the present invention have an effect of suppressing a disorder caused by active oxygen or lipid peroxide generated in a living body. . Therefore, it is effective for treatment of health and cosmetic disorders, and is also useful for stabilizing food and drink and improving storage stability.