JP3597044B2 - 冷中性子集束装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中性子ビーム装置に関し、特に、中性子ビームを集束させる、あるいは、平行にする(コリメートする)のに用いられる光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷(長波長)中性子源は、分析、商用、および医療のさまざまなアプリケーションに用いられる。冷中性子源(CN(cold neutron)源ともいう。)は、2200m/s以下のオーダーの速度で、一般に0.2〜10nmのスペクトルレンジの波長の中性子を提供する。冷(長波長、すなわち、0.2〜10nm)中性子は、貫通性が高く、大深度の中性子曝露を必要とするバルクアプリケーションで有用である。CN放射は顕微鏡でも用いられるが、分解能は電子顕微鏡やX線顕微鏡より低い。中性子分析における中性子の光学断面積は原子核によって支配される。これは、電子殻構造によって変化を受ける電子ビームやX線ビームとは対照的である。従って、中性子ビームは、顕微鏡において異なる構造的視野を有し、新たな方向を加える。
【0003】
高いビーム強度を有する中性子ビーム設備が稼働し始めており、さまざまの重要な新しい貴重なアプリケーションが期待される。中性子放射化分析は、材料サンプルに中性子ビームを照射して中性子スピンの性質を検出するものであるが、広く用いられており、物質の組成を決定するための重要な技術である。高度に集束したCNビームで、顕微鏡的サンプル、およびサンプルの顕微鏡的領域を分析することができる。小さい面積にわたる組成の空間変動が分解される。
【0004】
半導体デバイス製造において、CN源は、欠陥分析および不純物プロフィール分析のための半導体結晶構造の非破壊試験に用いられる。半導体結晶における歪み分布はCN分析により明らかにされ、半導体レーザの設計および製造においてデバイス寿命を予測するために用いられる。高い強度を有し高度に集束したビームは、これらの分析において空間分解能および検出限界の両方を改善する。
【0005】
CNビームは、医療において、異常組織治療に用いられる。照射時間を短くするため、高いフラックスのビームが好ましく、隣接する健康な組織の被曝を少なくするには、高度に局所化したビームが有利である。これらおよびその他のアプリケーションにおいて、いくつかは完全に実現されていないが、CNツールの有用性は通常、ビームの強度、および、ビーム方向の制御、すなわち、CNビームを集束させる能力に正比例する。現在、原子炉(連続)およびスパレーション(パルス)の冷中性子源はいずれも、非常に低いフルエンスしかない。この事実は、ほとんどのアプリケーションにおけるCN装置の有用性を強く制限する。
【0006】
ビームを集束させ中性子フラックス密度を増大させるため、および、ビームの取り扱いを簡単にするために、CNビームレンズ要素が求められてきた。レンズ要素はまた、次の2つの場合に、中性子ビームの角発散を修正するのにも重要となりうる。第1に、冷中性子源を導管と整合させる場合である。この場合、発散を、内部全反射の臨界角と一致させる必要がある。第2に、ビーム発散が重要な問題となる散乱アプリケーションの場合である。この場合、レンズは、無限遠補正レンズと同様に、ピンホールなどのビーム源からのビーム発散を縮小するために用いられる。
【0007】
CNビームを集束させるための努力はあまり実を結んでいない。現在までのところ最もよい結果は、反射光学系に基づくレンズおよびコリメータである。知られているように、中性子は、さまざまな材料からほぼ全反射を受ける。臨界角は一般に非常に大きいため、ライトガイド法に基づくビーム方向転換装置が得られる。この種の広く用いられている装置は、キャピラリーガイドのアレイ(Kumakhovレンズともいう。)と、スーパーミラー被覆導管である。キャピラリーは一般にガラスまたはプラスチックであり、キャピラリーの内側を中性子反射材料(例えばニッケル)で被覆したものである。キャピラリーは、できるだけ多くの線源ビームを捕捉するように、密に束ねられた平行束状に配列される。この場合、実際には、線源は複数のビーム源となる。キャピラリーは、束の軸に関して内側に曲げられ、複数のビームのそれぞれが共通の焦点に集束する。このようなシステムについてさらに詳細には、例えば、
・米国特許第5,497,008号(発行日:1996年3月5日)
・M. A. Kumakhov and V. A. Sharov, ”A neutron lens”, Nature, Vol.357, 4 June 1992, pp.390−393
・H. Chen et al., ”Neutron focusing lens using polycapillary fibers”, Appl. Phys. Lett. 64 (16), 18 April 1994, pp.2068−2070
・Q. F. Xiao et al., ”Neutron focusing optic for submillimeter materials analysis”, Rev. Sci. Instrum. 65 (11), November 1994, pp.3399−3402
に記載されている。
【0008】
中性子光学は、中性子ビームの集束を除く(拡大する)のにも重要である。中性子小散乱の例は、2次元中性子検出器の固定された(そして光学的には小さくない)空間分解能によって分解能が制限される場合である。検出器の面で信号の空間変動を最適化するために拡大レンズを用いることが可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記の文献に記載されている装置、およびその他の、すれすれの入射角の中性子の反射に基づく集束装置は、一般に製造が困難かつ高価である。さらに、おそらくはより重要なことであるが、既に低フラックスの線源ビームのかなりの部分が、キャピラリー間の未使用空間によって失われるため、上記のような従来の装置は非効率的である。キャピラリーの壁の厚さが0で、キャピラリーが六方最密形に配列されるという理想モデルでも、間隙空間による損失は9.3%であるが、壁の厚さおよび内壁反射被覆の厚さを考慮に入れると(典型的な壁の厚さは理想直径(OD)の少なくとも20%である。)、間隙損失は50%近くになる。この大きい損失ファクタは、屈折光学レンズであれば除去することが可能であろうが、現在までのところそのようなレンズは存在しない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の発明者は、屈折光学に基づく冷中性子レンズを製造することに成功した。このレンズは、3〜300個の薄い集束レンズ要素を用いて冷中性子ビームを屈折させ効果的に集束させる複合システムである。屈折光学を用いることにより、既知の屈折レンズ設計原理および標準的な設計ソフトウェアを使用することが可能となる。この屈折光学レンズは、従来技術のほとんどの一般的な反射レンズに固有の大きい間隙損失を除去し、また、屈折レンズの吸収による損失はあるが、それは他の既知のCNレンズ装置に固有の損失よりもずっと小さい。本発明による新しい中性子レンズは、既存のCNアプリケーション(そのうちのいくつかについては既に述べた。)で使用可能である。さらに、本発明による中性子レンズは、光学顕微鏡の設計で用いられるのと同様の屈折原理に基づく新たな形式の中性子顕微鏡にも使用可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の原理を実証するため、図1に概略を示すように配置された薄肉レンズの列(アレイ)からなるCN屈折レンズ系を構成した。図では、レンズホルダ18内に5個の凹レンズ要素11が示されている。1次のオーダーまでで、所望の全焦点距離に対して、レンズ要素の数は、各要素の中性子焦点距離に依存する。全焦点距離はf=f/nである。ただし、nはアレイ中の要素数であり、fは単一レンズの焦点距離である。また、設計の際に考慮すべきなのは、各要素の中性子吸収である。n個の要素による全吸収が、システム設計に対する許容範囲内にあるようにする。以下で説明するように、適当な材料の選択により、全吸収は、適度な限界内にとどめることができる。
【0012】
中性子屈折率は、レンズの材料の原子核のみの性質である。一般に、原子核の小さい(すなわち、原子量の小さい元素の)材料のほうが有効である。このような元素の同位体も使用可能である。
【0013】
図1で、レンズ要素は両凹形として図示されているが、平凹要素も使用可能である。これは、与えられた焦点距離に対して、要素数が2倍になってしまう代わりに、レンズ材料の処理を簡単化する可能性がある。また、レンズ要素は、放物形として図示されているが、他の凹形状(例えば球面)も同様に使用可能である。円柱形状により1次元集束も実現される。レンズ要素の半径Rは適度に小さく、25〜50mmの範囲が好ましい。レンズの厚さ(レンズ軸上で測定し図1の寸法xで示されるもの)もまたなるべく小さくして、各レンズ要素を通るビームの光路を最小にするとともに吸収損失を最小にする。中性子の集束を除く(拡大する)には、凸形状を使用可能である。
【0014】
説明を簡単にするため、図1のレンズは5個の単純な凹レンズ要素として図示されている。本発明を実証するために実際に用いた系では、30個のMgF結晶両凹レンズ要素を1列にして用いた。ここで説明するレンズでは、レンズ材料は小さい負の相対屈折率n−nを有する。ただしnは屈折率であり、nは真空の屈折率(公称1)である。従って、集束要素は、光波長で集光に用いられる通常の凸レンズではなく、凹レンズとなる。凹レンズ要素は、対称形であり、直径dは25mm、半径Rは25mm、エッジフラットtは0.5mm、焦点距離fは150mであった。レンズ全体は、10オングストロームでの冷中性子源を用いた場合、焦点距離は5mであった。実証系のレンズ要素は、図示のようにエッジフラットtで支持された。
【0015】
光学の当業者には理解されるように、本発明を実証するのに用いたレンズは比較的簡単な構成であり、中性子光学に最適化した場合、少ない集束要素しか必要としない。さらに、商用装置のレンズ設計では、さまざまな種類のレンズ要素(例えば、集束要素および拡大要素)により、大開口を提供し、歪みおよび色収差を縮小することが可能である。集束と色収差の間のトレードオフを考慮して、相異なる中性子屈折率(正負とも)のレンズ要素、すなわち、相異なる材料のレンズ要素も使用可能である。重力による歪みは、中性子光学では周知の効果であり、最適なレンズ設計では重力効果を考慮に入れることになる。現在の望遠鏡設計と同様に、移動可能なレンズを用いて信号に対する適応的調整を行うことも可能である。以上およびその他の考察から、商用実施例におけるレンズの数は広範囲(例えば3〜300個の要素)に広がりうるが、一般には、集束要素の数は小さい範囲(例えば3〜30個の要素)に入る。
【0016】
レンズ要素に用いられる材料は、中性子吸収の低い材料であり、その例を以下の表に掲げる。これらの材料は、性能示数(FOM)で順序づけられている。この性能示数は、束縛干渉性散乱長(bound coherent scattering length)b(単位はフェムトメートル(fm))の、吸収散乱断面積σ(単位はバーン(=100fm)に対する比である。bおよびσはいずれも、2200m/secの熱中性子に対して測定したものである。同位体(アスタリスク(*)で示す。)の場合、FOMには、自然存在比に対する同位体純度(これは、記載した断面積を達成するのに必要である。)の10分の1を乗じてある。表には、b>5fm、σ<0.1バーン、存在比>5%(原子量(AW)>40の場合)、およびFOM>10の核種のみを含めている。非干渉性散乱長bが0.1fmより大きい材料は、プラス記号(+)で示している。このような材料は、偏極中性子での使用には適さない可能性がある。中性子屈折率nは、束縛干渉性散乱断面積(bound coherent scattering cross section)から、n−1=−(4π/2k)ρbとして導出される。この式で、k=2π/λであり、λは中性子の波長であり、ρは材料内の原子核の密度である。
【0017】
【表1】
Figure 0003597044
【0018】
この表からわかるように、これらの材料の性能示数は、吸収損失によって支配される。例えば、マグネシウムは、中性子に対する好ましい屈折率を有するが、損失が大きいため、FOMは大きくはない。MgFを用いて本発明を実証することができたが、よりよい選択を上の表から行うことも可能である。炭素は、ダイヤモンドまたはグラファイトの形で用いることが可能である。炭素と酸素の組合せを、炭化水素の形で(例えばベンゼン結晶)用いることが可能である。窒素およびフッ素を炭化水素で用いることが可能である。ベリリウムは、単体で、または酸化物もしくは窒化物として用いることが可能である。フッ素は上記のようにMgFとして用いることが可能である。酸素および窒素は、酸化物または窒化物(例えばMgO)として用いることが可能である。
【0019】
結晶材料は、ブラッグ反射から離れた一般に低い散漫散乱のため、好ましい。非干渉性散乱断面積が小さい核種もまた低い散漫散乱を示し、偏極中性子源を用いた系に特に適していると考えられる。
【0020】
既に指摘したように、本発明の材料では、中性子に対する負の屈折率により、集束レンズ要素は凹形になる。これは、吸収によって支配される光学系では重要な利点である。その理由は、中性子ビームのうち光軸付近を通る部分がほとんど減衰されないので、ビームを集束させる目的と一致しているためである。レンズの焦点面におけるフラックスプロフィールは、必要に応じて、焦点に集中する。
【0021】
上記の表の材料は単なる例示である。多くの他の材料も使用可能である。それほど好適ではないが、薄い壁のガラスまたはプラスチックのレンズ形の容器内の液体を用いることも可能である。このような液体の例には、HO、アルコール、および、HF、HCOのような酸がある。
【0022】
上記の材料の同位体も使用可能である。例えば、重水素化ベンゼンは、相対的に高い性能示数を有する。波長範囲0.2〜10nmの中性子に対する共鳴断面積を有する核種(例えば113Cd)を用いることにより良好な性質を得ることも可能である。
【0023】
本発明に好ましい材料は、冷中性子吸収(本発明の目的では10オングストロームの中性子の吸収として規定される)が10−1バーン以下であり、2200m/secの中性子に対する束縛干渉散乱断面積が3fm以上であるものである。また、好ましい材料は、上記の表で用いた性能示数によって、2200m/secの中性子を用いて測定した中性子吸収に対する束縛干渉性散乱断面積の比が10−1fm−1より大きい(好ましくは1fm−1より大きい)材料として、定義することも可能である。
【0024】
図1のレンズを用いた代表的なシステムを図2に示す。図示のように、冷中性子源12は、ピンホール13、開口14、およびレンズアレイ17を有する。サンプル15は、図示のように焦点に配置することが可能であり、あるいは、当業者に周知のようにレンズの前に配置することが可能である。散乱された中性子ビームを検出する装置は16に示されている。屈折レンズ11を除いては、これらのすべての要素はこの技術分野で標準的なものであり、例えば上記のKumakhovレンズ系のような反射系で用いられているものである。
【0025】
上記のシステムは、10オングストローム中性子ビームを集束させ、ピンホール光学系に比べて20倍以上の利得を提供することが可能である。利得は、レンズを用いずに、すなわち、コリメーティングピンホールあるいはスリットを用いて得られる強度と比較した、焦点における強度として定義される。本発明の目的は、屈折レンズによって得られる利得が少なくとも2である場合に達成される。
【0026】
【発明の効果】
以上述べたごとく、本発明によれば、屈折光学に基づく冷中性子レンズが実現される。屈折光学を用いることにより、既知の屈折レンズ設計原理および標準的な設計ソフトウェアを使用することが可能となる。この屈折光学レンズは、従来技術のほとんどの一般的な反射レンズに固有の大きい間隙損失を除去し、また、屈折レンズの吸収による損失はあるが、それは他の既知のCNレンズ装置に固有の損失よりもずっと小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理によって構成された多要素レンズの概略図である。
【図2】図1のレンズを用いた冷中性子集束システムの概略図である。
【符号の説明】
11 凹レンズ要素
12 冷中性子源
13 ピンホール
14 開口
15 サンプル
16 検出装置
17 レンズアレイ
18 レンズホルダ

Claims (14)

  1. 0.2〜10nmの範囲の波長を有する中性子ビームを放出する中性子ビーム源と、前記中性子ビームを屈折させることによって中性子を集束させる集束手段とからなり、
    前記集束手段は、屈折レンズからなり、前記中性子ビーム源と前記屈折レンズは、前記中性子ビームが前記屈折レンズを通ることにより屈折して集束するように配置される冷中性子集束装置において、
    前記屈折レンズは、少なくとも3つの異なったレンズ要素からなり、
    各レンズ要素は、2200m/secの中性子を用いて測定した、中性子吸収断面積が0.1バーン以下でありさらに束縛干渉性散乱長が5fmよりも長い材料からなる
    ことを特徴とする冷中性子集束装置。
  2. 前記中性子ビームは、前記屈折レンズを用いない場合の強度に対して2倍以上の強度となるように集束することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記屈折レンズは、3〜300個のレンズ要素からなることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記レンズ要素は、集束レンズ要素からなり、該集束レンズ要素は、凹レンズ要素からなることを特徴とする請求項3に記載の装置。
  5. 前記集束レンズ要素のうちの少なくともいくつかは、両凹レンズ要素であることを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 前記レンズ要素は、円柱状の凹レンズ要素からなることを特徴とする請求項3に記載の装置。
  7. 前記レンズ要素のうちの少なくともいくつかは拡大レンズ要素であり、該拡大レンズ要素は凸レンズ要素からなることを特徴とする請求項3に記載の装置。
  8. 前記レンズ要素のレンズ材料の1つ以上の構成元素は、O、N、H、C、Be、F、およびMgからなる群から選択されることを特徴とする請求項3に記載の装置。
  9. 前記レンズ要素のうちの少なくとも1つのレンズ材料は、MgFからなることを特徴とする請求項3に記載の装置。
  10. 前記レンズ要素の各々は、異なる中性子屈折率を有する異なる材料から作られることを特徴とする請求項3に記載の装置。
  11. 前記中性子ビームの中性子は、偏極中性子からなることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  12. 前記中性子ビームの中性子は、偏極していない中性子からなることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  13. 前記中性子源は、連続ビーム中性子源であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  14. 前記中性子源は、パルスビーム中性子源であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
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