JP3594715B2 - 紙葉揃え装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、複数の紙葉が搬送面に沿った主搬送方向に相前後して供給され、搬送面の中にはめ込まれてそれと面揃いになっている吸引盤を有しており、その吸引盤は、搬送面に垂直な回転軸線のまわりを回転するように駆動されるものであって、複数の吸引開口を有しており、それら吸引開口は、吸引盤が相前後して続く紙葉とタイミングを合わせて運転時に回転するときには、吸引盤の各1回転の間に、吸引盤の下方にある吸引チャンバー構造と、一時的に連通する、紙葉処理機械、特に枚葉印刷機の上にある紙葉揃え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
刊行物 DE−PS 617 605によって、この種の装置が公知になっている。この公知の装置は、多数の吸引開口が設けられた回転する吸引盤を含んでいて、その吸引盤によって、紙葉が、紙葉処理機械において、前当てに向けてと同時に横針に向けて動かされ、それにより、再現性ある以降の処理、例えば正しい見当での印刷を可能にする確定的な紙葉揃えが達成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、紙葉上に主搬送方向及びそれに直角に延びる側方向に及ぼしうる揃え力のタイミングが定められ得る、冒頭に述べた種類の装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的は、本発明によれば、
吸引チャンバー構造が、吸引盤によって覆われて回転軸線に関して半径方向に延びている第1の吸引チャンバー開口と第2の吸引チャンバー開口を有しており、
第1の吸引チャンバー開口は、主搬送方向に対して実質的に直角の方向に延びている、吸引盤の第1の直径線上に配置され、第2の吸引チャンバー開口は吸引盤の第2の直径線上に配置されており、第2の直径線は、第1の直径線に対して吸引盤の回転方向に、ある直径線角度だけずれており、その直径線角度は90°を超えないものであり、
各々の吸引チャンバー開口には、複数の吸引開口の少なくとも一つの部分で構成された、つながっている少なくとも一つの穴パターンが付属しており、
その穴パターンは、回転軸線に対して同心の部分円環の形をなす包絡線をなしていて、その部分円環が、吸引盤の回転方向に先んじて進む第1の端側においては、多数ある吸引開口の第1の部分で構成された第1の穴列を、そして後れて進む第2の端側に、複数の吸引開口の第2の部分で構成された第2の穴列を有しており、
穴パターンが半径方向に延びる範囲は、付属する吸引チャンバー開口が半径方向に延びる範囲と一致していることによって達成される。
【0005】
本発明の装置によれば、直径線角度と穴パターンを適切に定めた場合には、少なくとも一時的に、主搬送方向の揃え力とそれと直角に延びる側方向の揃え力が同時作用するのみならず、時間的に厳格に区分されて、それら両方向の揃え力も作用することも可能になる。なお、そこで達成される揃えの運動は、種々のパラメータによって影響される。そのようなパラメータとしては、例えば、両方の吸引チャンバー開口の形状、断面積、および半径方向位置や、各々の吸引チャンバー開口において支配している負圧が考慮される。穴パターンについては、それらパラメータに属するものとして、その穴パターンの設計のために定められるすべての幾何学的データ、例えば、複数の吸引開口の断面積、それら吸引開口の相互の位置関係、およびその穴パターンを包囲している包絡線がある。
【0006】
本発明の装置は、下面が搬送面によって支持されている紙葉に対して揃え力を吸引チャンバー開口を瞬間的に通り過ぎるときの複数の吸引開口の中の負圧力が、その紙葉を、搬送面と面揃いになっている吸引盤の盤表面に押し付けることによって及ぼす。この結果、吸引盤が、搬送面に対して垂直なその回転軸線の回りを運転上正規に回転するときには、各々の吸引チャンバー開口の場所において、揃え力が生ずることになる。この場合、生ずる揃え力の作用線は、その吸引チャンバー開口が配置されているところの直径線に対して直角の方向にあり、その揃え力の方向は、吸引盤の回転の方向を向いている。したがって、第1の吸引チャンバー開口に付属した穴パターンが第1の吸引チャンバー開口を通り過ぎるときに、主搬送方向の揃え力が紙葉に及ぼされる。何故ならば、第1の吸引チャンバー開口は主搬送方向に対して直角の方向の吸引盤の直径線上に配置されているからである。その後、第2の吸引チャンバー開口に付属した穴パターンが第2の吸引チャンバー開口を通り過ぎるときには、直径線角度の選択された値に依存して、多少の大きさの第1と第2の揃え力分力を有する揃え力が紙葉上に作用する。第1の分力は前述の揃え力に対して直角方向の分力であって、主搬送方向に対して直角の側方向にあって吸引盤の回転の方向を向いており、第2の分力は、前述の揃え力と平行な方向にあって吸引盤の回転の方向を向いている。ここで、第2の分力は、直径線角度を90°という値に設定することにより、排除され得る。主搬送方向と側方向に作用するこれら二つの揃え力の作用する期間の始点と終点は、本発明の装置では、直径線角度、吸引盤上の穴パターンの位置、および吸引盤の回転方向に穴パターンが延びる範囲を選択することによって決められる。
【0007】
側方向に作用する揃え力は、従来の種類の側方引き寄せ装置を備えた紙葉揃えの装置において側方引き寄せ装置の動作を支援するためにも、有利に利用され得る。そのために、本発明の応用においては、紙葉のどちらの側方縁領域にも、第1と第2の前述の吸引チャンバー構造とそれに付随する前述の吸引盤が付属しており、それら吸引チャンバー構造の各々は、正規の運転の際に側方向の揃え力が、側方揃えが行われるべき側の横針が対面する紙葉の縁領域においてのみ起こるように、真空の作用下におかれる。
【0008】
したがって、総括するに、極めてフレキシブルで簡単に構成された揃え装置ができている。吸引盤が吸引チャンバー開口の上を通過して回転することにより、吸引盤は、紙葉上へ負圧が作用する時間を制御する。そこでは、本発明による穴パターン構造を備えた吸引盤が、負圧によって引き起こされて紙葉に作用する揃え力の制御のためのスイッチのような働きをし、その結果それら吸引チャンバーに通じている真空の配管にある弁を周期的に作動させる制御手段はなくてもよい。
【0009】
本発明の一つの実施態様によれば、第1の吸引チャンバー開口に付属した第1の部分円環状穴パターンの第2の穴列と、第2の吸引チャンバー開口に付属した第2の部分円環状穴パターンの第1の穴列が、回転軸線に関して実質的に半径方向に延びていて、少なくとも直径線角度の大きさを有する角度をなしている。それによって達成される、揃え力のタイミングは、側方向の揃え力が始まったときに主搬送方向の揃え力がまだ有効であるということを特徴としている。したがって、揃えられる紙葉は、揃えの期間全体の間、決められた揃え力の中断のない作用下におかれる。
【0010】
別の一つの実施態様においては、第1と第2の吸引チャンバー開口の、半径方向に延びる範囲が実質的に同じであり、第1と第2の吸引チャンバー開口に共通の部分円環状穴パターンが付属している。それにより、揃え力のタイミングについて、直径線角度が90°であるならば、主搬送方向の揃え力の作用時間と側方向の揃え力の作用時間が同じになり、そこでは、先ずは前者の揃え力が、そして、それから吸引盤がほぼ直径線角度に相当する回転角度だけさらに回転した後に、後者の揃え力が始まる。
【0011】
90°よりも小さい直径線角度が選択された場合には、それにより、側方向の揃え力の作用時間の間にも、第2の吸引チャンバー開口で発生される主搬送方向の揃え力分力が得られる。したがって、特に、第1の直径線上で発生された主搬送方向の揃え力の作用の下で前当てにおいて揃えられた紙葉が、それに続いての、第2の直径線上で発生されて側方向に作用する揃え力分力の働きによる側方向揃えの間において、その前当てにおいての揃えが持続されることが達成され得る。かくして、本発明によって構成された装置を用いるならば、他の方策、例えば、紙葉の側方向揃えの間に、その紙葉の前当てにおいて揃えられた位置を保持するために、紙葉表面上に、ブラシローラによって発生された揃え力の働きによって負荷をかけるというような方策は不要である。
【0012】
別の一つの実施態様においては、両吸引チャンバー開口の半径方向に延びる範囲が相異なり、つまり、回転軸線と同心の仮想円筒面に関して、両吸引チャンバー開口の一方のものは仮想円筒面の半径方向内側に、そして両吸引チャンバー開口の他方のものは、その仮想円筒面の半径方向外側に配置されている。このような構成は、主搬送方向の揃え力の作用時間と、直径線角度が90°または90°より小さいときの側方向の揃え力または揃え力分力の作用時間が、それぞれの吸引チャンバー開口に付属している穴パターンの吸引盤の周方向に延びる範囲でもって、別々に定められ得るということを特徴としている。
【0013】
前述した実施態様とは別の一つの実施態様においては、吸引盤が、それぞれに、吸引盤の回転方向に先んじて進む第1の扇形角度脚と後れて進む第2の扇形角度脚の間に決められた扇形角度を有し、両扇形角度の第1の扇形角度脚同志の間に決められた位相角度を有している第1と第2の仮想の扇形を有しており、第1の吸引チャンバー開口に付属した第1の部分円環状穴パターンの第1の穴列または第2の穴列が、実質的に、第1の扇形の第1または第2の扇形角度脚の上にあり、第2の吸引チャンバー開口に付属した第2の部分円環状穴パターンの第1の穴列または第2の穴列が、実質的に、第2の扇形の第1または第2の扇形角度脚の上にある。ここでは、ある決まった直径線角度の場合の主搬送方向と側方向の揃え力のタイミングは、両直径線角度の第1の扇形角度脚同志間の位相角度の選択の仕方によって決まる。
【0014】
さらに、前述の実施態様の有利な発展態様があって、そこでは、直径線角度は90°の値を有しており、位相角度は実質的にゼロである値を有しており、第1の扇形の後れて進む第2の扇形角度脚と、第2の扇形の先んじて進む第1の扇形角度脚が実質的に90°である角度をなしており、第1の部分円環状穴パターンの第2の穴列に、別の多数の吸引開口で構成された第3の穴パターンが接続していて、その第3の穴パターンは、実質的に回転軸線と同心の第3の部分円環の形の包絡線を有し、第1の穴パターンの延びる範囲よりも小さい半径方向に延びる範囲を有し、第2の穴パターンの延びる範囲と実質的に等しい、吸引盤の周方向に延びる範囲を有しており、第3の穴パターンを形成している複数の吸引開口の他の部分が、吸引盤の決められた回転角度に関係した相対的全開口断面積を有し、その断面積は、第1の穴パターンを形成している複数の吸引開口の部分における対応する相対的全開口断面積よりも少ない。このような構成は、第2の吸引チャンバー開口の場所での主搬送方向の揃え力分力がないにも拘らず、この吸引チャンバー開口で発生される側方向の揃え力が作用している間に、やはり、主搬送方向の弱くされた揃え力が作用するということを特徴としている。この弱くされた揃え力は、ここに示した場合においては、第1の吸引チャンバー開口において、それが第3の穴パターンと組み合って働くことによって発生される。
【0015】
さらに、両吸引チャンバー開口が、二つあるうちの第1と第2の、相互に無関係に負圧源に接続され得る吸引チャンバー上に形成されているというのが有利である。これにより、第1の形態では、第1の吸引チャンバー開口は第1の負圧源、第2の吸引チャンバー開口は第2の負圧源に接続され得て、二つの負圧源の一方のものが、装置のある決められた運転状態のために、場合によって、切り離されるか、二つの負圧源のもう一方のものとは異なる大きさの負圧を供給するようにされ得る。
【0016】
第2の形態では、一つの負圧源への両吸引チャンバー開口の相互に無関係に行われる接続が、どちらの吸引チャンバー開口も場合によっては弁によって閉止され得る吸引配管を経て同じ負圧源と接続されていて、両方の吸引配管の少なくとも一方のものにある弁が正規の運転時に開かれている、ということで行われ得る。
【0017】
本発明の装置は、有利な方法で、紙葉を処理する機械の側方引き寄せ装置に付属させられている。それによって達成される利点は、側方引き寄せ装置の引き寄せ作用が、装置によって発生される側方向の揃え力または揃え力分力によって支援されるということにある。そこでは、装置によって発生される側方向の揃え力または揃え力分力と、側方引き寄せ装置で発生される揃え力の、両者の作用線が実質的に一致するように注意するということが合目的的である。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1に示されている、紙葉を処理する機械における紙葉2(図2)の揃え装置は、表面が搬送面4を形成している台3を有しており、その搬送面4上で、揃えられるべき紙葉2が主搬送方向(図2の矢印24)に搬送され、後続する次の処理のための決められた揃えのために、ここでは図示されていない前当てと横針に向かって進む。
【0019】
図1のように、装置は、吸引盤7と回転不能に結合されて回転軸線5′を有し、図示されていない駆動装置によって運転上正規に回転(矢印6)に入れられて吸引盤7を駆動する軸5を有している、吸引盤7の表面8は搬送面4と面揃いになっている。軸5は、搬送面4に対して直角方向に延びていて、軸受9において決められた方法で案内されている。
【0020】
遮断弁10.1を経て負圧源10.2に接続されている吸引配管10が、第1の吸引チャンバー12と接続されている継手11に通じている。第1の吸引チャンバー12は第1の吸引チャンバー開口12.1を有している。第1の吸引チャンバー開口12.1は台3の中に形成された凹部13につながっており、凹部13の中に、吸引盤7が、それが第1の吸引チャンバー開口12.1を覆うように嵌まり込んでいる。吸引盤7を、孔15として形成され、吸引盤7の表面8の領域に面取り部16を備えている多数の吸引開口14が貫通している。
【0021】
図2から知られるように、第1の吸引チャンバー開口12.1は、吸引盤7の回転軸線5′に関して半径方向に延び、長穴の形をしたスリット17の形をなしている。ここに示した例においては、吸引開口14はいずれも直径が同じで、その直径に、スリット17の幅が合わされている。スリット17は、吸引盤7の縁の近くから、吸引盤7を軸5に取り付けている吸引盤のハブ7.1の近くへと延びている。
【0022】
図2に示されているように、継手11に対応するもう一つの継手19が設けられていて、その継手19は、同様に負圧源(図示せず)に通じ、そして第1の吸引チャンバー12に対応している第2の吸引チャンバー20につながっている。第2の吸引チャンバー20は第2の吸引チャンバー開口20.1を有している。第2の吸引チャンバー開口20.1は、同様に、台3の中に形成された凹部13につながり、吸引盤7によって覆われ、そして同様に、スリット17の形で、吸引盤7の軸線5′に関して半径方向に、吸引盤7の縁から吸引盤7のハブ7.1の近くへと延びている。
【0023】
主搬送方向24に対して直角方向にある第1の直径線21.1は、第1の吸引チャンバー開口12.1の対称軸線を形成しており、その一方で、吸引盤7の第2の直径線21.2によって第2の吸引チャンバー開口20.1の対称軸線が形成されており、第2の直径線21.2は、第1の直径線21.1に対して、吸引盤7の回転方向23に直径線角度αだけずれており、この直径線角度αは、図2の実施形態においては90°より少し小さい値になっている。
【0024】
吸引盤7に設けられた多数の吸引開口14は、つながっている穴パターン22の形に配置されていて、その穴パターンは、回転軸線5′と同心の実質的に部分円環34の形をなしていて、その部分円環は、周方向では、吸引盤7の回転方向に先んじて進む第1の端側34.1と、後れて進む第2の端側34.2によって限界されている包絡線を有している。第1の端側34.1に沿って、多数の吸引開口14の第1の部分によって第1の穴列14.1が、そして、第2の端側34.2に沿って、多数の吸引開口14の第2の部分によって第2の穴列14.2が形成されている。両方の穴列14.1と14.2は、回転軸線5′に関して半径方向に配置されているのが望ましい。同様に半径方向に延びている両吸引チャンバー開口12.1と20.1の各端は、ほぼ、部分円環34の内側または外側の包絡円弧の上にある。それと共に、穴パターン22が半径方向に延びる範囲が、両吸引チャンバー開口12.1と20.1が半径方向延び範囲と一致しており、そしてさらに、第1と第2の吸引チャンバー開口12.1と20.1が、実質的に同じ、半径方向に延びる範囲を有している。
【0025】
ところで、部分円環34の中にある穴パターン22は、吸引盤7の各1回の回転の際に、第1の吸引チャンバー開口12.1と第2の吸引チャンバー開口20.1の両者を撫でて行く。ここに示した例においては、どちらの吸引チャンバー開口12.1,20.1も、共通の穴パターン22が付属していて、さらに、その穴パターン22は、多数の吸引開口14の全体で構成されているので、どちらの吸引チャンバー開口12.1,20.1にも、吸引開口14の少なくとも一部分で形成された穴パターン22が付属することになる。
【0026】
第1と第2の穴列14.1と14.2は、両直径線21.1と21.2がなす直径線角度αよりも大きい角度をなしている。ここに示した図2の例においては、各吸引チャンバー開口12.1と20.1に共通の穴パターン22が従属しているので、後述する実施形態の場合と同様に、第1の吸引チャンバー開口12.1に付属している穴パターン22の第2の穴列14.2と、第2の吸引チャンバー開口20.1に付属している穴パターン22の第1の穴列14.1は、回転軸線5′に関して実質的に、半径方向に延びていて、少なくとも直径線角度αの大きさを有する角度をなしている。
【0027】
別の実施形態を示している図3においては、簡単のために、吸引チャンバーの図示が省略されている。ここにおいて設けられている吸引チャンバー構造のうち、第1と第2の吸引チャンバー開口12.2と20.2だけは、再び示されている。鎖線18によって、回転軸線5′に関して同心の仮想の円筒面が示されている。ここに示した例では、この円筒面18に関して、第1の吸引チャンバー開口12.2は円筒面18の半径方向外側にあり、第2の吸引チャンバー開口20.2は、この円筒面18の半径方向内側にある。第1または第2の吸引チャンバー開口12.2または20.2には、第1または第2の穴パターン22.1または22.2が、それぞれに第1または第2の部分円環34または34″の形の包絡線を伴って、前述した円筒面を示す鎖線18が第1の部分円環34′の内側の包絡円弧と第2の部分円環34″の外側の包絡円弧を表すようにして、付属している。第1の吸引チャンバー開口12.2は、回転軸線5′に関して半径方向に、第1の部分円環34′の前述した内側の包絡円弧から同部分円環の外側の包絡円弧まで延びており、その一方で、第2の吸引チャンバー開口20.2は、前述の半径方向に、第2の部分円環34″の内側の包絡円弧から同部分円環の前述した外側の包絡円弧まで延びている。したがって、各穴パターン22.1または22.2の半径方向に延びる範囲は、この実施形態の場合も、付属している吸引チャンバー開口12.2または20.2の半径方向に延びる範囲に合わされている。第1と第2の穴パターン22.1と22.2は多数の吸引開口14の一部分で構成されている。第1の部分円環34′の、吸引盤7の回転方向での後れて進む端には、多数の吸引開口14の別の部分で構成された第3の穴パターン22.3が接続しており、これについては、なお詳しく後述する。したがって、各吸引チャンバー開口12.2または20.2には、多数の吸引開口の少なくとも一部分で構成された少なくとも一つの穴パターン22.1または22.2または22.3が付属している。
【0028】
第1と第2の部分円環34′と34″はそれぞれ、周方向に、先んじて進む第1の端側34′.1または34″.1と、後れて進む第2の端側34′.2または34″.2で限界されている。多数の吸引開口14の各々の部分によって、第1の端側34′.1または34″.1に沿っては第1の穴列14.1′または14.1″が、そして第2の端側34′.2または34″.2に沿っては第2の穴列14.2′または14.2″が形成されている。
【0029】
部分円環34′と34″の各々によって限界された穴パターン22.1と22.2は、第1の穴列14.1′または14.1″が第1の扇形角度脚35′.1または35″.1上にあり、第2の穴列14.2′または14.2″が(仮想の第1または第2の扇形35′または35″の)第2の扇形角度脚35′.2または35″.2上にあり、第1の扇形角度脚35′.1または35″.1は吸引盤7の回転方向に先だって進んでおり、第2の扇形角度脚35′.2または35″.2は後れて進んでおり、第1と第2の扇形角度脚35′.1と35′.2、35″.1と35″.2は、扇形角度σ1、σ2をなすように周方向に延びる範囲を有している。したがって、扇形35′または35″の中の穴パターン22.1または22.2の多数の吸引開口14へ、吸引チャンバー開口12.1または20.2に存在する負圧が作用する時間は、扇形角度σ1またはσ2が、どのような大きさに選択されたかに直接依存しており、その一方で、穴パターン22.1または22.2への前述の負圧の作用のタイミングは、第1の扇形角度脚同志35′.1と35″.1がなす位相角度φと、前述において定義され、図3ではα′で示されている直径線角度が、どのような大きさに選択されたかに直接依存している。
【0030】
以上において図3の例で説明された装置は、この図に示された実施形態の場合、実質的に90°である直径線角度α′と実質的にゼロである位相角度φを有している。図3で見られるゼロから逸脱した位相角度φの大きさは、単に位相角度をより良く見せるために選択されている。さらに、第1の扇形35′の後れて進む第2の扇形角度脚35′.2と、第2の扇形35″の先んじて進む第1の扇形角度脚35″.1は、実質的に90°の角度をなしている。さらに、別の多数の吸引開口14によって、第3のつながっている穴パターン22.3が構成されている。この穴パターン22.3は、第1の穴パターン22.1の第2の穴列14.2′に直接接続されており、そこでも回転軸線5′と同心の実質的に第3の部分円環34′″の形をなしている包絡線を有している。第3の穴パターン22.3が半径方向に延びる範囲は、第1の穴パターン22.1のそれよりも小さく、同穴パターンが吸引盤7の周方向に延びる範囲は、実質的に、第2の穴パターン22.2のそれに相当している。
【0031】
図示された図3の実施形態においては、多数の吸引開口14は、図2の例でも同様であるが、一様な大きさの直径を有していて、さらに、その直径は、同様に同じ大きさが選択された第1と第2の吸引チャンバー開口12.2と20.2の幅に対応している。図3から知られる第3の穴パターン22.3の比較的に小さな半径方向に延びる範囲のために、第3の穴パターン22.3において、吸引盤7のある決まった回転角度に関係して生ずる、つまり、その回転角度内の吸引開口14の相対的全開口断面積は、多数の吸引開口14の第1の穴パターン22.1を構成している部分の、対応する相対的全開口断面積よりも小さい。
【0032】
図2の実施形態においても、図3の実施形態においても、第1の穴列14.1,14.1′,14.1″と第2の穴列14.2,14.2′,14.2″の間にある多くの吸引開口14からも、吸引盤7の回転軸線5′に関して実質的に半径方向に延びる複数の穴列が構成され得る。
【0033】
図4は、図2で述べた原理で作動する二つの装置1を備えて実際に用いられる詳しくは示されていない紙葉処理機械の一つの領域の側方部分を示している。それら側方部分を図示するには限りがあるので、ここでは、二つある装置1の一つだけが示されている。矢印30の方向に搬送される紙葉2の前縁29が向かって行くところの前当て28がある。さらに、二つの側方引き寄せ装置31が設けられており、それら側方引き寄せ装置31は、案内33で案内されて、紙葉処理機械の一方の側に配置されている、側方に移動され得る可動台座32の上に載っている。図示するには限りがあるので、これについても、一つの引き寄せ装置31と一つの可動台座32だけが示されている。紙葉処理機械の各側に付属した可動台座32は、紙葉2が両側の側方引き寄せ装置31の図示されていない横針同志間に取り入れられ得るように、紙葉のサイズに対応する位置に調整される。運転の際には、二つの側方引き寄せ装置31のうちの一つだけが用いられる。つまり、紙葉2は、右側または左側の横針上、および前当て28上で揃えられる。
【0034】
各々の可動台座32には装置1が固定されていて、そこでは、運転の際には揃えられるべき紙葉2上に、前当て28に向かう揃え力分力と第1の可動台座32上の横針に向かう揃え力分力が作用するように、吸引チャンバー構造の位置、吸引チャンバーへの真空の負荷、及び、付属している吸引盤7の回転方向が準備されている。
【0035】
各々の装置1は、それに付属した可動台座32と共に、案内33に沿って動き得て選択された位置に固定され得るような装置を構成している。
【0036】
紙葉2の第1の縁領域が第1の可動台座32に担持された機能ユニットの作用の下にあるときには、紙葉2の第1の縁領域の反対側の第2の縁領域は、第2の可動台座32に担持された、第1の装置と同様に図2で示した原理で構成された第2の装置1の作用の下にある。特に、第2の可動台座32の図示されていない横針上での紙葉の揃えのために、第2の装置1の吸引チャンバーと穴パターンは、第2の装置1のものとは対称形に形成されていて、その対称の軸は、紙葉2のほぼ長さ方向の中心線のところにあると考えてよい。この対称的な配置は、さらに、両方の吸引盤7の相互に反対の回転方向によって完成されている。ここで仮定している第1の可動台座32の横針上での紙葉2の側方向揃えの場合には、第2の装置1の吸引チャンバー構造は、紙葉2上に前当てに向かう揃え力分力だけが生ずるように真空負荷されている。
【0037】
各吸引盤7の回転数は、前述した紙葉処理装置の紙葉処理のタイミングに合わされているので、紙葉2上に作用する前当て28に向かう揃え力と横針に向かう揃え力のシーケンスは、紙葉処理のタイミングに対応している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙葉揃え装置の、部分的に断面で示す側面図である。
【図2】図1の紙葉揃え装置の平面図である。
【図3】他の実施形態の紙葉揃え装置の平面図である。
【図4】本発明の紙葉揃え装置を備えた、紙葉揃えの働きをする枚葉印刷機の平面図である。
【符号の説明】
1 装置
2 紙葉
3 台
4 搬送面
5 軸
5′ 回転軸線
6 回転方向
7 吸引盤
7.1 吸引盤7のボス
8 表面
9 軸受
10 吸引配管
10.1 遮断弁
10.2 負圧源
11 継手
12 第1の吸引チャンバー
12.1,12.2 第1の吸引チャンバー開口
13 台3の切抜き部分
14 吸引開口
14.1,14.1′,14.1″ 第1の穴列
14.2,14.2′,14.2″ 第2の穴列
15 孔
16 孔15の面取り部
17 スリット
18 円筒面
19 継手
20 第2の吸引チャンバー
20.1,20.2 第2の吸引チャンバー開口
21.1 吸引盤7の第1の直径線
21.2 吸引盤7の第2の直径線
22 穴パターン
22.1 第1の穴パターン
22.2 第2の穴パターン
22.3 第3の穴パターン
23 回転方向
24 主搬送方向
25 側方向
28 前当て
29 紙葉2の前縁
30 矢印
31 側方引き寄せ装置
32 可動台座
33 案内
34 部分円環
34′ 第1の部分円環
34″ 第2の部分円環
34′″ 第3の部分円環
34′.1 部分円環34′の第1の端側
34″.1 部分円環34″の第1の端側
34′.2 部分円環34′の第2の端側
34″.2 部分円環34″の第2の端側
34.1 部分円環34の第1の端側
34.2 部分円環34の第2の端側
35′ 第1の扇形
35″ 第2の扇形
35′.1,35″.1 第1の扇形角度脚
35′.2,35″.2 第1の扇形角度脚
α,α′ 直径線角度
σ1,σ2 扇形角度
φ 位相角度
【発明が属する技術分野】
本発明は、複数の紙葉が搬送面に沿った主搬送方向に相前後して供給され、搬送面の中にはめ込まれてそれと面揃いになっている吸引盤を有しており、その吸引盤は、搬送面に垂直な回転軸線のまわりを回転するように駆動されるものであって、複数の吸引開口を有しており、それら吸引開口は、吸引盤が相前後して続く紙葉とタイミングを合わせて運転時に回転するときには、吸引盤の各1回転の間に、吸引盤の下方にある吸引チャンバー構造と、一時的に連通する、紙葉処理機械、特に枚葉印刷機の上にある紙葉揃え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
刊行物 DE−PS 617 605によって、この種の装置が公知になっている。この公知の装置は、多数の吸引開口が設けられた回転する吸引盤を含んでいて、その吸引盤によって、紙葉が、紙葉処理機械において、前当てに向けてと同時に横針に向けて動かされ、それにより、再現性ある以降の処理、例えば正しい見当での印刷を可能にする確定的な紙葉揃えが達成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、紙葉上に主搬送方向及びそれに直角に延びる側方向に及ぼしうる揃え力のタイミングが定められ得る、冒頭に述べた種類の装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的は、本発明によれば、
吸引チャンバー構造が、吸引盤によって覆われて回転軸線に関して半径方向に延びている第1の吸引チャンバー開口と第2の吸引チャンバー開口を有しており、
第1の吸引チャンバー開口は、主搬送方向に対して実質的に直角の方向に延びている、吸引盤の第1の直径線上に配置され、第2の吸引チャンバー開口は吸引盤の第2の直径線上に配置されており、第2の直径線は、第1の直径線に対して吸引盤の回転方向に、ある直径線角度だけずれており、その直径線角度は90°を超えないものであり、
各々の吸引チャンバー開口には、複数の吸引開口の少なくとも一つの部分で構成された、つながっている少なくとも一つの穴パターンが付属しており、
その穴パターンは、回転軸線に対して同心の部分円環の形をなす包絡線をなしていて、その部分円環が、吸引盤の回転方向に先んじて進む第1の端側においては、多数ある吸引開口の第1の部分で構成された第1の穴列を、そして後れて進む第2の端側に、複数の吸引開口の第2の部分で構成された第2の穴列を有しており、
穴パターンが半径方向に延びる範囲は、付属する吸引チャンバー開口が半径方向に延びる範囲と一致していることによって達成される。
【0005】
本発明の装置によれば、直径線角度と穴パターンを適切に定めた場合には、少なくとも一時的に、主搬送方向の揃え力とそれと直角に延びる側方向の揃え力が同時作用するのみならず、時間的に厳格に区分されて、それら両方向の揃え力も作用することも可能になる。なお、そこで達成される揃えの運動は、種々のパラメータによって影響される。そのようなパラメータとしては、例えば、両方の吸引チャンバー開口の形状、断面積、および半径方向位置や、各々の吸引チャンバー開口において支配している負圧が考慮される。穴パターンについては、それらパラメータに属するものとして、その穴パターンの設計のために定められるすべての幾何学的データ、例えば、複数の吸引開口の断面積、それら吸引開口の相互の位置関係、およびその穴パターンを包囲している包絡線がある。
【0006】
本発明の装置は、下面が搬送面によって支持されている紙葉に対して揃え力を吸引チャンバー開口を瞬間的に通り過ぎるときの複数の吸引開口の中の負圧力が、その紙葉を、搬送面と面揃いになっている吸引盤の盤表面に押し付けることによって及ぼす。この結果、吸引盤が、搬送面に対して垂直なその回転軸線の回りを運転上正規に回転するときには、各々の吸引チャンバー開口の場所において、揃え力が生ずることになる。この場合、生ずる揃え力の作用線は、その吸引チャンバー開口が配置されているところの直径線に対して直角の方向にあり、その揃え力の方向は、吸引盤の回転の方向を向いている。したがって、第1の吸引チャンバー開口に付属した穴パターンが第1の吸引チャンバー開口を通り過ぎるときに、主搬送方向の揃え力が紙葉に及ぼされる。何故ならば、第1の吸引チャンバー開口は主搬送方向に対して直角の方向の吸引盤の直径線上に配置されているからである。その後、第2の吸引チャンバー開口に付属した穴パターンが第2の吸引チャンバー開口を通り過ぎるときには、直径線角度の選択された値に依存して、多少の大きさの第1と第2の揃え力分力を有する揃え力が紙葉上に作用する。第1の分力は前述の揃え力に対して直角方向の分力であって、主搬送方向に対して直角の側方向にあって吸引盤の回転の方向を向いており、第2の分力は、前述の揃え力と平行な方向にあって吸引盤の回転の方向を向いている。ここで、第2の分力は、直径線角度を90°という値に設定することにより、排除され得る。主搬送方向と側方向に作用するこれら二つの揃え力の作用する期間の始点と終点は、本発明の装置では、直径線角度、吸引盤上の穴パターンの位置、および吸引盤の回転方向に穴パターンが延びる範囲を選択することによって決められる。
【0007】
側方向に作用する揃え力は、従来の種類の側方引き寄せ装置を備えた紙葉揃えの装置において側方引き寄せ装置の動作を支援するためにも、有利に利用され得る。そのために、本発明の応用においては、紙葉のどちらの側方縁領域にも、第1と第2の前述の吸引チャンバー構造とそれに付随する前述の吸引盤が付属しており、それら吸引チャンバー構造の各々は、正規の運転の際に側方向の揃え力が、側方揃えが行われるべき側の横針が対面する紙葉の縁領域においてのみ起こるように、真空の作用下におかれる。
【0008】
したがって、総括するに、極めてフレキシブルで簡単に構成された揃え装置ができている。吸引盤が吸引チャンバー開口の上を通過して回転することにより、吸引盤は、紙葉上へ負圧が作用する時間を制御する。そこでは、本発明による穴パターン構造を備えた吸引盤が、負圧によって引き起こされて紙葉に作用する揃え力の制御のためのスイッチのような働きをし、その結果それら吸引チャンバーに通じている真空の配管にある弁を周期的に作動させる制御手段はなくてもよい。
【0009】
本発明の一つの実施態様によれば、第1の吸引チャンバー開口に付属した第1の部分円環状穴パターンの第2の穴列と、第2の吸引チャンバー開口に付属した第2の部分円環状穴パターンの第1の穴列が、回転軸線に関して実質的に半径方向に延びていて、少なくとも直径線角度の大きさを有する角度をなしている。それによって達成される、揃え力のタイミングは、側方向の揃え力が始まったときに主搬送方向の揃え力がまだ有効であるということを特徴としている。したがって、揃えられる紙葉は、揃えの期間全体の間、決められた揃え力の中断のない作用下におかれる。
【0010】
別の一つの実施態様においては、第1と第2の吸引チャンバー開口の、半径方向に延びる範囲が実質的に同じであり、第1と第2の吸引チャンバー開口に共通の部分円環状穴パターンが付属している。それにより、揃え力のタイミングについて、直径線角度が90°であるならば、主搬送方向の揃え力の作用時間と側方向の揃え力の作用時間が同じになり、そこでは、先ずは前者の揃え力が、そして、それから吸引盤がほぼ直径線角度に相当する回転角度だけさらに回転した後に、後者の揃え力が始まる。
【0011】
90°よりも小さい直径線角度が選択された場合には、それにより、側方向の揃え力の作用時間の間にも、第2の吸引チャンバー開口で発生される主搬送方向の揃え力分力が得られる。したがって、特に、第1の直径線上で発生された主搬送方向の揃え力の作用の下で前当てにおいて揃えられた紙葉が、それに続いての、第2の直径線上で発生されて側方向に作用する揃え力分力の働きによる側方向揃えの間において、その前当てにおいての揃えが持続されることが達成され得る。かくして、本発明によって構成された装置を用いるならば、他の方策、例えば、紙葉の側方向揃えの間に、その紙葉の前当てにおいて揃えられた位置を保持するために、紙葉表面上に、ブラシローラによって発生された揃え力の働きによって負荷をかけるというような方策は不要である。
【0012】
別の一つの実施態様においては、両吸引チャンバー開口の半径方向に延びる範囲が相異なり、つまり、回転軸線と同心の仮想円筒面に関して、両吸引チャンバー開口の一方のものは仮想円筒面の半径方向内側に、そして両吸引チャンバー開口の他方のものは、その仮想円筒面の半径方向外側に配置されている。このような構成は、主搬送方向の揃え力の作用時間と、直径線角度が90°または90°より小さいときの側方向の揃え力または揃え力分力の作用時間が、それぞれの吸引チャンバー開口に付属している穴パターンの吸引盤の周方向に延びる範囲でもって、別々に定められ得るということを特徴としている。
【0013】
前述した実施態様とは別の一つの実施態様においては、吸引盤が、それぞれに、吸引盤の回転方向に先んじて進む第1の扇形角度脚と後れて進む第2の扇形角度脚の間に決められた扇形角度を有し、両扇形角度の第1の扇形角度脚同志の間に決められた位相角度を有している第1と第2の仮想の扇形を有しており、第1の吸引チャンバー開口に付属した第1の部分円環状穴パターンの第1の穴列または第2の穴列が、実質的に、第1の扇形の第1または第2の扇形角度脚の上にあり、第2の吸引チャンバー開口に付属した第2の部分円環状穴パターンの第1の穴列または第2の穴列が、実質的に、第2の扇形の第1または第2の扇形角度脚の上にある。ここでは、ある決まった直径線角度の場合の主搬送方向と側方向の揃え力のタイミングは、両直径線角度の第1の扇形角度脚同志間の位相角度の選択の仕方によって決まる。
【0014】
さらに、前述の実施態様の有利な発展態様があって、そこでは、直径線角度は90°の値を有しており、位相角度は実質的にゼロである値を有しており、第1の扇形の後れて進む第2の扇形角度脚と、第2の扇形の先んじて進む第1の扇形角度脚が実質的に90°である角度をなしており、第1の部分円環状穴パターンの第2の穴列に、別の多数の吸引開口で構成された第3の穴パターンが接続していて、その第3の穴パターンは、実質的に回転軸線と同心の第3の部分円環の形の包絡線を有し、第1の穴パターンの延びる範囲よりも小さい半径方向に延びる範囲を有し、第2の穴パターンの延びる範囲と実質的に等しい、吸引盤の周方向に延びる範囲を有しており、第3の穴パターンを形成している複数の吸引開口の他の部分が、吸引盤の決められた回転角度に関係した相対的全開口断面積を有し、その断面積は、第1の穴パターンを形成している複数の吸引開口の部分における対応する相対的全開口断面積よりも少ない。このような構成は、第2の吸引チャンバー開口の場所での主搬送方向の揃え力分力がないにも拘らず、この吸引チャンバー開口で発生される側方向の揃え力が作用している間に、やはり、主搬送方向の弱くされた揃え力が作用するということを特徴としている。この弱くされた揃え力は、ここに示した場合においては、第1の吸引チャンバー開口において、それが第3の穴パターンと組み合って働くことによって発生される。
【0015】
さらに、両吸引チャンバー開口が、二つあるうちの第1と第2の、相互に無関係に負圧源に接続され得る吸引チャンバー上に形成されているというのが有利である。これにより、第1の形態では、第1の吸引チャンバー開口は第1の負圧源、第2の吸引チャンバー開口は第2の負圧源に接続され得て、二つの負圧源の一方のものが、装置のある決められた運転状態のために、場合によって、切り離されるか、二つの負圧源のもう一方のものとは異なる大きさの負圧を供給するようにされ得る。
【0016】
第2の形態では、一つの負圧源への両吸引チャンバー開口の相互に無関係に行われる接続が、どちらの吸引チャンバー開口も場合によっては弁によって閉止され得る吸引配管を経て同じ負圧源と接続されていて、両方の吸引配管の少なくとも一方のものにある弁が正規の運転時に開かれている、ということで行われ得る。
【0017】
本発明の装置は、有利な方法で、紙葉を処理する機械の側方引き寄せ装置に付属させられている。それによって達成される利点は、側方引き寄せ装置の引き寄せ作用が、装置によって発生される側方向の揃え力または揃え力分力によって支援されるということにある。そこでは、装置によって発生される側方向の揃え力または揃え力分力と、側方引き寄せ装置で発生される揃え力の、両者の作用線が実質的に一致するように注意するということが合目的的である。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1に示されている、紙葉を処理する機械における紙葉2(図2)の揃え装置は、表面が搬送面4を形成している台3を有しており、その搬送面4上で、揃えられるべき紙葉2が主搬送方向(図2の矢印24)に搬送され、後続する次の処理のための決められた揃えのために、ここでは図示されていない前当てと横針に向かって進む。
【0019】
図1のように、装置は、吸引盤7と回転不能に結合されて回転軸線5′を有し、図示されていない駆動装置によって運転上正規に回転(矢印6)に入れられて吸引盤7を駆動する軸5を有している、吸引盤7の表面8は搬送面4と面揃いになっている。軸5は、搬送面4に対して直角方向に延びていて、軸受9において決められた方法で案内されている。
【0020】
遮断弁10.1を経て負圧源10.2に接続されている吸引配管10が、第1の吸引チャンバー12と接続されている継手11に通じている。第1の吸引チャンバー12は第1の吸引チャンバー開口12.1を有している。第1の吸引チャンバー開口12.1は台3の中に形成された凹部13につながっており、凹部13の中に、吸引盤7が、それが第1の吸引チャンバー開口12.1を覆うように嵌まり込んでいる。吸引盤7を、孔15として形成され、吸引盤7の表面8の領域に面取り部16を備えている多数の吸引開口14が貫通している。
【0021】
図2から知られるように、第1の吸引チャンバー開口12.1は、吸引盤7の回転軸線5′に関して半径方向に延び、長穴の形をしたスリット17の形をなしている。ここに示した例においては、吸引開口14はいずれも直径が同じで、その直径に、スリット17の幅が合わされている。スリット17は、吸引盤7の縁の近くから、吸引盤7を軸5に取り付けている吸引盤のハブ7.1の近くへと延びている。
【0022】
図2に示されているように、継手11に対応するもう一つの継手19が設けられていて、その継手19は、同様に負圧源(図示せず)に通じ、そして第1の吸引チャンバー12に対応している第2の吸引チャンバー20につながっている。第2の吸引チャンバー20は第2の吸引チャンバー開口20.1を有している。第2の吸引チャンバー開口20.1は、同様に、台3の中に形成された凹部13につながり、吸引盤7によって覆われ、そして同様に、スリット17の形で、吸引盤7の軸線5′に関して半径方向に、吸引盤7の縁から吸引盤7のハブ7.1の近くへと延びている。
【0023】
主搬送方向24に対して直角方向にある第1の直径線21.1は、第1の吸引チャンバー開口12.1の対称軸線を形成しており、その一方で、吸引盤7の第2の直径線21.2によって第2の吸引チャンバー開口20.1の対称軸線が形成されており、第2の直径線21.2は、第1の直径線21.1に対して、吸引盤7の回転方向23に直径線角度αだけずれており、この直径線角度αは、図2の実施形態においては90°より少し小さい値になっている。
【0024】
吸引盤7に設けられた多数の吸引開口14は、つながっている穴パターン22の形に配置されていて、その穴パターンは、回転軸線5′と同心の実質的に部分円環34の形をなしていて、その部分円環は、周方向では、吸引盤7の回転方向に先んじて進む第1の端側34.1と、後れて進む第2の端側34.2によって限界されている包絡線を有している。第1の端側34.1に沿って、多数の吸引開口14の第1の部分によって第1の穴列14.1が、そして、第2の端側34.2に沿って、多数の吸引開口14の第2の部分によって第2の穴列14.2が形成されている。両方の穴列14.1と14.2は、回転軸線5′に関して半径方向に配置されているのが望ましい。同様に半径方向に延びている両吸引チャンバー開口12.1と20.1の各端は、ほぼ、部分円環34の内側または外側の包絡円弧の上にある。それと共に、穴パターン22が半径方向に延びる範囲が、両吸引チャンバー開口12.1と20.1が半径方向延び範囲と一致しており、そしてさらに、第1と第2の吸引チャンバー開口12.1と20.1が、実質的に同じ、半径方向に延びる範囲を有している。
【0025】
ところで、部分円環34の中にある穴パターン22は、吸引盤7の各1回の回転の際に、第1の吸引チャンバー開口12.1と第2の吸引チャンバー開口20.1の両者を撫でて行く。ここに示した例においては、どちらの吸引チャンバー開口12.1,20.1も、共通の穴パターン22が付属していて、さらに、その穴パターン22は、多数の吸引開口14の全体で構成されているので、どちらの吸引チャンバー開口12.1,20.1にも、吸引開口14の少なくとも一部分で形成された穴パターン22が付属することになる。
【0026】
第1と第2の穴列14.1と14.2は、両直径線21.1と21.2がなす直径線角度αよりも大きい角度をなしている。ここに示した図2の例においては、各吸引チャンバー開口12.1と20.1に共通の穴パターン22が従属しているので、後述する実施形態の場合と同様に、第1の吸引チャンバー開口12.1に付属している穴パターン22の第2の穴列14.2と、第2の吸引チャンバー開口20.1に付属している穴パターン22の第1の穴列14.1は、回転軸線5′に関して実質的に、半径方向に延びていて、少なくとも直径線角度αの大きさを有する角度をなしている。
【0027】
別の実施形態を示している図3においては、簡単のために、吸引チャンバーの図示が省略されている。ここにおいて設けられている吸引チャンバー構造のうち、第1と第2の吸引チャンバー開口12.2と20.2だけは、再び示されている。鎖線18によって、回転軸線5′に関して同心の仮想の円筒面が示されている。ここに示した例では、この円筒面18に関して、第1の吸引チャンバー開口12.2は円筒面18の半径方向外側にあり、第2の吸引チャンバー開口20.2は、この円筒面18の半径方向内側にある。第1または第2の吸引チャンバー開口12.2または20.2には、第1または第2の穴パターン22.1または22.2が、それぞれに第1または第2の部分円環34または34″の形の包絡線を伴って、前述した円筒面を示す鎖線18が第1の部分円環34′の内側の包絡円弧と第2の部分円環34″の外側の包絡円弧を表すようにして、付属している。第1の吸引チャンバー開口12.2は、回転軸線5′に関して半径方向に、第1の部分円環34′の前述した内側の包絡円弧から同部分円環の外側の包絡円弧まで延びており、その一方で、第2の吸引チャンバー開口20.2は、前述の半径方向に、第2の部分円環34″の内側の包絡円弧から同部分円環の前述した外側の包絡円弧まで延びている。したがって、各穴パターン22.1または22.2の半径方向に延びる範囲は、この実施形態の場合も、付属している吸引チャンバー開口12.2または20.2の半径方向に延びる範囲に合わされている。第1と第2の穴パターン22.1と22.2は多数の吸引開口14の一部分で構成されている。第1の部分円環34′の、吸引盤7の回転方向での後れて進む端には、多数の吸引開口14の別の部分で構成された第3の穴パターン22.3が接続しており、これについては、なお詳しく後述する。したがって、各吸引チャンバー開口12.2または20.2には、多数の吸引開口の少なくとも一部分で構成された少なくとも一つの穴パターン22.1または22.2または22.3が付属している。
【0028】
第1と第2の部分円環34′と34″はそれぞれ、周方向に、先んじて進む第1の端側34′.1または34″.1と、後れて進む第2の端側34′.2または34″.2で限界されている。多数の吸引開口14の各々の部分によって、第1の端側34′.1または34″.1に沿っては第1の穴列14.1′または14.1″が、そして第2の端側34′.2または34″.2に沿っては第2の穴列14.2′または14.2″が形成されている。
【0029】
部分円環34′と34″の各々によって限界された穴パターン22.1と22.2は、第1の穴列14.1′または14.1″が第1の扇形角度脚35′.1または35″.1上にあり、第2の穴列14.2′または14.2″が(仮想の第1または第2の扇形35′または35″の)第2の扇形角度脚35′.2または35″.2上にあり、第1の扇形角度脚35′.1または35″.1は吸引盤7の回転方向に先だって進んでおり、第2の扇形角度脚35′.2または35″.2は後れて進んでおり、第1と第2の扇形角度脚35′.1と35′.2、35″.1と35″.2は、扇形角度σ1、σ2をなすように周方向に延びる範囲を有している。したがって、扇形35′または35″の中の穴パターン22.1または22.2の多数の吸引開口14へ、吸引チャンバー開口12.1または20.2に存在する負圧が作用する時間は、扇形角度σ1またはσ2が、どのような大きさに選択されたかに直接依存しており、その一方で、穴パターン22.1または22.2への前述の負圧の作用のタイミングは、第1の扇形角度脚同志35′.1と35″.1がなす位相角度φと、前述において定義され、図3ではα′で示されている直径線角度が、どのような大きさに選択されたかに直接依存している。
【0030】
以上において図3の例で説明された装置は、この図に示された実施形態の場合、実質的に90°である直径線角度α′と実質的にゼロである位相角度φを有している。図3で見られるゼロから逸脱した位相角度φの大きさは、単に位相角度をより良く見せるために選択されている。さらに、第1の扇形35′の後れて進む第2の扇形角度脚35′.2と、第2の扇形35″の先んじて進む第1の扇形角度脚35″.1は、実質的に90°の角度をなしている。さらに、別の多数の吸引開口14によって、第3のつながっている穴パターン22.3が構成されている。この穴パターン22.3は、第1の穴パターン22.1の第2の穴列14.2′に直接接続されており、そこでも回転軸線5′と同心の実質的に第3の部分円環34′″の形をなしている包絡線を有している。第3の穴パターン22.3が半径方向に延びる範囲は、第1の穴パターン22.1のそれよりも小さく、同穴パターンが吸引盤7の周方向に延びる範囲は、実質的に、第2の穴パターン22.2のそれに相当している。
【0031】
図示された図3の実施形態においては、多数の吸引開口14は、図2の例でも同様であるが、一様な大きさの直径を有していて、さらに、その直径は、同様に同じ大きさが選択された第1と第2の吸引チャンバー開口12.2と20.2の幅に対応している。図3から知られる第3の穴パターン22.3の比較的に小さな半径方向に延びる範囲のために、第3の穴パターン22.3において、吸引盤7のある決まった回転角度に関係して生ずる、つまり、その回転角度内の吸引開口14の相対的全開口断面積は、多数の吸引開口14の第1の穴パターン22.1を構成している部分の、対応する相対的全開口断面積よりも小さい。
【0032】
図2の実施形態においても、図3の実施形態においても、第1の穴列14.1,14.1′,14.1″と第2の穴列14.2,14.2′,14.2″の間にある多くの吸引開口14からも、吸引盤7の回転軸線5′に関して実質的に半径方向に延びる複数の穴列が構成され得る。
【0033】
図4は、図2で述べた原理で作動する二つの装置1を備えて実際に用いられる詳しくは示されていない紙葉処理機械の一つの領域の側方部分を示している。それら側方部分を図示するには限りがあるので、ここでは、二つある装置1の一つだけが示されている。矢印30の方向に搬送される紙葉2の前縁29が向かって行くところの前当て28がある。さらに、二つの側方引き寄せ装置31が設けられており、それら側方引き寄せ装置31は、案内33で案内されて、紙葉処理機械の一方の側に配置されている、側方に移動され得る可動台座32の上に載っている。図示するには限りがあるので、これについても、一つの引き寄せ装置31と一つの可動台座32だけが示されている。紙葉処理機械の各側に付属した可動台座32は、紙葉2が両側の側方引き寄せ装置31の図示されていない横針同志間に取り入れられ得るように、紙葉のサイズに対応する位置に調整される。運転の際には、二つの側方引き寄せ装置31のうちの一つだけが用いられる。つまり、紙葉2は、右側または左側の横針上、および前当て28上で揃えられる。
【0034】
各々の可動台座32には装置1が固定されていて、そこでは、運転の際には揃えられるべき紙葉2上に、前当て28に向かう揃え力分力と第1の可動台座32上の横針に向かう揃え力分力が作用するように、吸引チャンバー構造の位置、吸引チャンバーへの真空の負荷、及び、付属している吸引盤7の回転方向が準備されている。
【0035】
各々の装置1は、それに付属した可動台座32と共に、案内33に沿って動き得て選択された位置に固定され得るような装置を構成している。
【0036】
紙葉2の第1の縁領域が第1の可動台座32に担持された機能ユニットの作用の下にあるときには、紙葉2の第1の縁領域の反対側の第2の縁領域は、第2の可動台座32に担持された、第1の装置と同様に図2で示した原理で構成された第2の装置1の作用の下にある。特に、第2の可動台座32の図示されていない横針上での紙葉の揃えのために、第2の装置1の吸引チャンバーと穴パターンは、第2の装置1のものとは対称形に形成されていて、その対称の軸は、紙葉2のほぼ長さ方向の中心線のところにあると考えてよい。この対称的な配置は、さらに、両方の吸引盤7の相互に反対の回転方向によって完成されている。ここで仮定している第1の可動台座32の横針上での紙葉2の側方向揃えの場合には、第2の装置1の吸引チャンバー構造は、紙葉2上に前当てに向かう揃え力分力だけが生ずるように真空負荷されている。
【0037】
各吸引盤7の回転数は、前述した紙葉処理装置の紙葉処理のタイミングに合わされているので、紙葉2上に作用する前当て28に向かう揃え力と横針に向かう揃え力のシーケンスは、紙葉処理のタイミングに対応している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙葉揃え装置の、部分的に断面で示す側面図である。
【図2】図1の紙葉揃え装置の平面図である。
【図3】他の実施形態の紙葉揃え装置の平面図である。
【図4】本発明の紙葉揃え装置を備えた、紙葉揃えの働きをする枚葉印刷機の平面図である。
【符号の説明】
1 装置
2 紙葉
3 台
4 搬送面
5 軸
5′ 回転軸線
6 回転方向
7 吸引盤
7.1 吸引盤7のボス
8 表面
9 軸受
10 吸引配管
10.1 遮断弁
10.2 負圧源
11 継手
12 第1の吸引チャンバー
12.1,12.2 第1の吸引チャンバー開口
13 台3の切抜き部分
14 吸引開口
14.1,14.1′,14.1″ 第1の穴列
14.2,14.2′,14.2″ 第2の穴列
15 孔
16 孔15の面取り部
17 スリット
18 円筒面
19 継手
20 第2の吸引チャンバー
20.1,20.2 第2の吸引チャンバー開口
21.1 吸引盤7の第1の直径線
21.2 吸引盤7の第2の直径線
22 穴パターン
22.1 第1の穴パターン
22.2 第2の穴パターン
22.3 第3の穴パターン
23 回転方向
24 主搬送方向
25 側方向
28 前当て
29 紙葉2の前縁
30 矢印
31 側方引き寄せ装置
32 可動台座
33 案内
34 部分円環
34′ 第1の部分円環
34″ 第2の部分円環
34′″ 第3の部分円環
34′.1 部分円環34′の第1の端側
34″.1 部分円環34″の第1の端側
34′.2 部分円環34′の第2の端側
34″.2 部分円環34″の第2の端側
34.1 部分円環34の第1の端側
34.2 部分円環34の第2の端側
35′ 第1の扇形
35″ 第2の扇形
35′.1,35″.1 第1の扇形角度脚
35′.2,35″.2 第1の扇形角度脚
α,α′ 直径線角度
σ1,σ2 扇形角度
φ 位相角度
Claims (8)
- 複数の紙葉(2)が搬送面(4)に沿った主搬送方向(24)に相前後して供給され、前記搬送面(4)の中にはめ込まれてそれと面揃いになっている吸引盤(7)を有しており、該吸引盤(7)は、前記搬送面(4)に垂直な回転軸線(5′)のまわりを回転するように駆動されるものであって、複数の吸引開口(14)を有しており、それら吸引開口(14)は、前記吸引盤(7)が相前後して続く紙葉(2)とタイミングを合わせて運転時に回転するときには、前記吸引盤(7)の各1回転の間に、前記吸引盤(7)の下方にある吸引チャンバー構造(12,20)と一時的に連通する、紙葉処理機械、特に枚葉印刷機の上にある紙葉揃え装置において、
前記吸引チャンバー構造(12,20)が、前記吸引盤(7)によって覆われて前記回転軸線(5)に関して半径方向に延びている第1の吸引チャンバー開口(12.1,12.2)と第2の吸引チャンバー開口(20.1,20.2)を有しており、
前記第1の吸引チャンバー開口(12.1,12.2)は、主搬送方向(24)に対して実質的に直角の方向に延びている、前記吸引盤(7)の第1の直径線(21.1)上に配置され、前記第2の吸引チャンバー開口(20.1,20.2)は前記吸引盤(7)の第2の直径線(21.2)上に配置されており、前記第2の直径線(21.2)は、前記第1の直径線(21.1)に対して前記吸引盤(7)の回転方向(23)に、ある直径線角度(α,α′)だけずれており、前記直径線角度(α,α′)は90°を超えないでものであり、
各々の吸引チャンバー開口(12.1,12.2,20.1,20.2)には、複数の吸引開口(14)の少なくとも一つの部分で構成された、つながっている少なくとも一つの穴パターン(22.1,22.2,22.3)が付属しており、
前記穴パターン(22.1,22.2,22.3)は、前記回転軸線(5′)に対して同心の実質的に部分円環(34,34′,34″,34′″)の形をなす包絡線を有していて、その部分円環が、前記吸引盤(7)の回転方向(23)に先んじて進む第1の端側(34.1,34′.1,34″.1)に、複数の吸引開口(14)の第1の部分で構成された第1の穴列(14.1,14.1′,14.1″)を、そして後れて進む第2の端側(34.2,34′.2,34″.2)に、複数の吸引開口(14)の第2の部分で構成された第2の穴列(14.2,14.2′,14.2″)を有しており、
前記穴パターン(22.1,22.2,22.3)が半径方向に延びる範囲は、付属する吸引チャンバー開口(12.1,12.2,20.1,20.2)が半径方向に延びる範囲と一致していることを特徴とする紙葉揃え装置。 - 前記第1の吸引チャンバー開口(12.1,12,2)に付属した第1の部分円環状穴パターン(22,22.1)の第2の穴列(14.2,14.2′)と、前記第2の吸引チャンバー開口(20.1,20,2)に付属した第2の部分円環状穴パターン(22,22.2)の第1の穴列(14.1,14.1″)が、前記回転軸線(5′)に関して実質的に半径方向に延びていて、少なくとも直径線角度の大きさ(α,α′)を有する角度をなしている、請求項1記載の装置。
- 前記第1の吸引チャンバー開口(12.1)が半径方向に延びる範囲が、前記第2の吸引チャンバー開口(20.1)が半径方向に延びる範囲と実質的に同じであり、前記第1と第2の吸引チャンバー開口(12.1と20.1)に共通の部分円環状穴パターン(22)が付属している、請求項1記載の装置。
- 前記回転軸線(5′)と同心の仮想円筒面(18)に関して、両吸引チャンバー開口(12.2,20.2)の一方は前記仮想円筒面(18)の半径方向内側に、そして両吸引チャンバー開口(12.2,20.2)の他方は、前記仮想円筒面(18)の半径方向外側に配置されている限りでは、両吸引チャンバー開口(12.2;20.2)の半径方向に延びる範囲が相異なる請求項1記載の装置。
- 前記吸引盤(7)が、それぞれに、前記吸引盤(7)の回転方向(23)に先んじて進む第1の扇形角度脚(35′.1,35″.1)と後れて進む第2の扇形角度脚(35′.2,35″.2)の間に決められた扇形角度(σ1,σ2)を有し、両扇形角度(σ1とσ2)の第1の扇形角度脚(35′.1と35″.1)相互の間に決められた位相角度(φ)を有している第1と第2の仮想の扇形(35′と35″)を有しており、
前記第1の吸引チャンバー開口(12.2)に付属している第1の部分円環状穴パターン(22.1)の第1の穴列(14.1′)または第2の穴列(14.2′)が、実質的に、前記第1の扇形(35′)の第1または第2の扇形角度脚(35′.1または35′.2)の上にあり、前記第2の吸引チャンバー開口(20.2)に付属している第2の部分円環状穴パターン(22.2)の第1の穴列(14.1″)または第2の穴列(14.2″)が、実質的に、前記第2の扇形(35″)の第1または第2の扇形角度脚(35″.1または35″.2)の上にある、請求項4記載の装置。 - 前記の直径線角度(α′)は90°の値を有しており、前記の位相角度(φ)は実質的にゼロである値を有しており、第1の扇形(35′)の後れて進む第2の扇形角度脚(35′.2)と、第2の扇形(35″)の先んじて進む第1の扇形角度脚(35″.1)が、実質的に90°の角度をなしており、
前記第1の部分円環状穴パターン(22.1)の第2の穴列(14.2′)に、別の複数の吸引開口で構成された第3の穴パターン(22.3)が接続していて、前記第3の穴パターン(22.3)は、前記回転軸線(5′)と同心の、実質的に第3の部分円環(34′″)の形をした包絡線を有し、前記第1の穴パターン(22.1)が延びる範囲よりも小さい、半径方向に延びる範囲を有し、前記第2の穴パターン(22.2)のそれと実質的に同じ、前記吸引盤(7)の周方向に延びる範囲を有しており、
前記第3の穴パターン(22.3)を形成している複数の吸引開口(14)の他の部分が、前記吸引盤(7)の決められた回転角度に関係した相対的全開口断面積を有し、その断面積は、前記第1の穴パターン(22.1)を形成している複数の吸引開口(14)の部分における対応する相対的全開口断面積よりも小さい、請求項4または5に記載の装置。 - 両吸引チャンバー開口(12.1,12.2と20.1,20.2)が、二つあるうちの第1と第2の、相互に無関係に負圧源(10.2)に接続され得る吸引チャンバー(12と20)上に形成されている、請求項1記載の装置。
- 側方引き寄せ装置(31)に付属している、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の装置。
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