JP3594170B2 - プリント回路基板同士の接続構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプリント回路基板同士の接続構造に関し、特に、第1の電気接続箱と第2の電気接続箱とを結合・合体させた際に、前記第1の電気接続箱に収容されている第1のプリント回路基板上の接続端子と、前記第2の電気接続箱に収容されている第2のプリント回路基板上の接続端子との電気的な接続を行うプリント回路基板同士の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在の車両では、電気・電子回路の高密度実装や生産性の向上、あるいは保守性の向上等のために、走行状態等を制御するための制御回路や使用機器の動作状態等を切り換えるスイッチ回路等をプリント回路基板化して、車両の所定位置に配備される電気接続箱内に収容するようにしたものが多い。
【0003】
さらに最近で、車種やグレードの変更に簡単に且つ経済的に応じられるように、プリント回路基板は、例えば、グレード等の変更に拘わらず共通使用できる制御回路等を搭載した第1のプリント回路基板と、各グレード等に応じた専用のスイッチ回路等を搭載した第2のプリント回路基板とに分ける。そして、それぞれのプリント回路基板を個別に専用の第1及び第2の電気接続箱に収容保持させ、さらに、これら第1及び第2の電気接続箱を結合・合体することにより一つの電気接続箱として取り扱い可能にするものがある。
このように構成すると、例えばグレード別に用意した第2の電気接続箱を組み替えるだけで、簡単に各種のグレードに対応可能になる。
【0004】
ところで、このように電気接続箱を、第1の電気接続箱と第2の電気接続箱との結合・合体により完成させる構成の場合、結合・合体時には第1の電気接続箱内の第1のプリント回路基板上の接続端子と第2の電気接続箱内の第2のプリント回路基板上の接続端子とを電気的に接続しなければならない。
そこで、従来では、専用の基板接続用のワイヤハーネスにより対応してきた。この基板接続用のワイヤハーネスは、例えば、第1のプリント回路基板上の接続端子に嵌合する第1コネクタ内の接触端子と第2のプリント回路基板上の接触端子に嵌合する第2コネクタ内の接触端子とを適当な長さの被覆電線で接続した構造である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、基板接続用のワイヤハーネスによるプリント回路基板相互の接続作業は、自動化が難しく、作業者が手作業で行う場合には、嵌合部の位置合わせや誤挿入の防止等にも配慮する必要がある為、電気接続箱相互の結合・合体作業の作業効率が低下するという問題が生じた。また、前記ワイヤハーネスの余長部が車両の振動等によって周囲の箱壁や電気接続箱内に収容されている電気・電子部品に触れて異音の発生を招く虞もあった。
【0006】
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することにあり、複数の電気接続箱を結合・合体させる際に、各電気接続箱に収容されているプリント回路基板上の接続端子同士の電気的な接続を自動的に完了させることができ、電気接続箱相互の結合・合体作業の作業効率を向上させることができる良好なプリント回路基板同士の接続構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、第1の電気接続箱と第2の電気接続箱とを結合・合体させた際に、前記第1の電気接続箱に収容されている第1のプリント回路基板上の接続端子と、前記第2の電気接続箱に収容されている第2のプリント回路基板上の接続端子との電気的な接続を行うプリント回路基板同士の接続構造であって、前記第1及び第2の電気接続箱が、これら電気接続箱を結合・合体させた時に、前記第1及び第2のプリント回路基板上の各接続端子同士が互いに対峙するように各プリント回路基板を収容・保持しており、これら第1及び第2の電気接続箱の少なくとも一方には、導電性を有すると共に、互いに対峙された前記第1及び第2のプリント回路基板上の各接続端子に弾性変形状態で圧接可能な接触子を備えた電気接続子が設けられ、前記電気接続子が、電気接続する各プリント回路基板上の接続端子の間で、回転可能であることを特徴とするプリント回路基板同士の接続構造、及び前記電気接続子は、複数の前記接触子が支持軸により連結されていると共に、前記接続端子の対峙方向へ可動に支持されることを特徴とするプリント回路基板同士の接続構造により達成される。
【0008】
上記構成によれば、第1の電気接続箱と第2の電気接続箱とを結合・合体させた際に、前記第1の電気接続箱に収容されている第1のプリント回路基板上の接続端子と、前記第2の電気接続箱に収容されている第2のプリント回路基板上の接続端子とは、少なくとも一方の電気接続箱に装備された電気接続子の接触子により電気的に接続される。
そして、電気接続箱に装備された前記電気接続子の接触子は、それぞれのプリント回路基板に対する相対位置が決まっているため、電気接続箱相互の結合・合体操作時に嵌合部の位置合わせや誤挿入の防止等に対する配慮が不要で、電気接続箱相互の結合・合体操作によってプリント回路基板相互の電気的な接続を自動的に完了させることができる。
【0009】
なお、好ましくは、前記電気接続子が、電気接続する各プリント回路基板上の接続端子の間で対峙方向へ可動に支持される。
このように構成すると、第1及び第2の電気接続箱を結合・合体させて、前記電気接続子が第1及び第2のプリント回路基板の接続端子間に挟まれた状態になった時、これらの第1及び第2のプリント回路基板の各接続端子への接触圧が等しくなるように電気接続子が対峙方向に沿って移動できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係るプリント回路基板同士の接続構造を詳細に説明する。
図1は本発明に係るプリント回路基板同士の接続構造に係る第1及び第2の電気接続箱の分解斜視図であり、図2は図1に示した各電気接続箱の要部断面図であり、図3は図2に示した各電気接続箱の結合・合体時における各プリント回路基板の接続過程を示す要部断面図である。
【0011】
本実施形態のプリント回路基板同士の接続構造は、第1の電気接続箱1と第2の電気接続箱2とを結合・合体させた際に、前記第1の電気接続箱1に収容されている第1のプリント回路基板4上に印刷形成された接続端子(ランド)4aと、前記第2の電気接続箱2に収容されている第2のプリント回路基板5上に印刷形成された接続端子(ランド)5aとの電気的な接続を行うものである。
【0012】
前記第1及び第2の電気接続箱1,2は、それぞれ絶縁性樹脂材料による成形品であり、車両の電気系統の制御に必要な各種プリント回路基板やヒューズ、リレー、ワイヤハーネス接続用のコネクタ等を収容しており、第1の電気接続箱1の上に第2の電気接続箱2が重なる状態で結合・合体して、車両に搭載されるものである。
【0013】
第1及び第2の電気接続箱1,2の結合・合体方向は、図中の上下方向であり、図1に示すように、第2の電気接続箱2の下面の箱壁21には、結合操作時に第1の電気接続箱1の上面の箱壁11に形成されたガイド孔12に嵌合することで、水平方向の位置合わせを行うテーパ状の位置決め突起22が突設されている。また、第2の電気接続箱2の両側壁には係合用突起24が突設され、第1の電気接続箱1には、前記第2の電気接続箱2の下面の箱壁21が第1の電気接続箱1の上面の箱壁11の上に密着した時に、前記係合用突起24が係止される係止用孔14を有した係止片15が突設されている。
即ち、本実施形態における第1及び第2の電気接続箱1,2は、上下方向に重ね合わせると、前記位置決め突起22がガイド孔12に嵌合すると共に、前記係合用突起24が前記係止用孔14に係止されることで、結合・合体されて一体化する。
【0014】
上述の第1及び第2の電気接続箱1,2は、結合・合体させた時にそれぞれの電気接続箱内に収容されている第1及び第2のプリント回路基板4,5上の接続端子4a,5a同士が互いに上下方向に対峙するように、前記第1及び第2のプリント回路基板4,5をこれら電気接続箱相互の結合・合体方向と直交する向きに(即ち、基板表面を水平にして)支持している。
【0015】
そして、更に、第1及び第2の電気接続箱1,2は、結合・合体させた時に第1及び第2のプリント回路基板4,5間に介在する上面の箱壁11及び下面の箱壁21に、接続すべき接続端子4a,5a相互を直視状態に対峙させる端子接続用開口16,26がそれぞれ貫通形成されている。
【0016】
第1の電気接続箱1に装備される端子接続用開口16は、第1のプリント回路基板4上の複数個の接続端子4aを一同に露出させる大きな開口である。これに対して、第2の電気接続箱2に装備される端子接続用開口26は、第2のプリント回路基板5上の各接続端子5a毎に装備されたスリット状の開口であり、スリット幅が接続端子5aよりも適当に幅広く設定されている。
【0017】
なお、本実施形態の場合、例えば、第1のプリント回路基板4は走行制御等の制御回路を形成するメイン基板であり、第2のプリント回路基板5は制御モード等の切換を行うスイッチ回路を装備した基板である。そして、第2のプリント回路基板5を収容する第2の電気接続箱2には、動作するスイッチ回路等を選択するためのスイッチS1 ,S2 が装備されている。
【0018】
そして、第1の電気接続箱1には、導電材料から成って導電性を有すると共に、第1及び第2の電気接続箱1,2相互を結合・合体させた時に、前記端子接続用開口16,26を挿通して、下方側が第1のプリント回路基板4上の接続端子4aに、かつ上方側が対峙している第2のプリント回路基板5上の接続端子5aに弾性変形状態で圧接可能な複数の接触子7を備えた電気接続子9が設けられている。
【0019】
前記接触子7は、外周を各接続端子4a,5aに接触させる円盤状であり、接続すべき接続端子毎に複数個装備されている。この接触子7は、全体を導電性ゴム等で一体形成しても良く、また、絶縁性の弾性材料で形成した円盤の外周面全周に導電性材料を貼付又は塗布した構造としても良い。
この接触子7の外径D(図2参照)は、各接続端子4a,5aに対する接触圧が弾性変形によって適正範囲に保持されるように、電気接続箱1,2相互を結合・合体させた時の各接続端子4a,5a間の間隔L(図3(b)参照)よりも大きく設定されている。
【0020】
複数個の接触子7は、中心部を挿通する支持軸8によって、各接続端子4a,5aの配列ピッチに相応する間隔に連結されている。この支持軸8は、絶縁材料製であり、両端部が第1の電気接続箱1の側壁に装備された支持孔18に係合することで回転自在に第1の電気接続箱1に保持されている。さらに、本実施形態の場合、前記支持孔18は、各プリント回路基板4,5上の接続端子4a,5aの対峙方向(即ち、電気接続箱相互の結合・合体方向である上下方向)に細長い長孔とされており、前記支持軸8を上下方向に移動可能に支持する。
即ち、支持軸8を介して第1の電気接続箱1に支持される各接触子7は、回転可能であると共に、各接続端子4a,5aの対峙方向に可動に支持されている。
【0021】
上述のプリント回路基板同士の接続構造では、第1の電気接続箱1と第2の電気接続箱2とを結合・合体させた際に、前記第1の電気接続箱1に収容されている第1のプリント回路基板4上の接続端子4aと、前記第2の電気接続箱2に収容されている第2のプリント回路基板5上の接続端子5aとは、第1の電気接続箱1に装備された電気接続子9の各接触子7により電気的に接続される。
【0022】
そして、第1の電気接続箱1に装備された電気接続子9の接触子7は、それぞれのプリント回路基板4,5に対する相対位置が決まっているため、電気接続箱相互の結合・合体操作時に嵌合部の位置合わせや誤挿入の防止等に対する配慮が不要であり、電気接続箱相互の結合・合体操作によってプリント回路基板相互の電気的な接続を自動的に完了させることができる。
【0023】
即ち、異なる電気接続箱1,2に収容されているプリント回路基板4,5同士の電気的な接続をワイヤハーネスを使用せずに実現でき、且つ第1の電気接続箱1と第2の電気接続箱2とを結合・合体する操作によってプリント回路基板4,5相互の電気的な接続を自動的に完了させることができるため、電気接続箱1,2相互の結合・合体作業の作業効率を向上させることができる。
【0024】
更に、プリント回路基板4,5相互の電気接続にワイヤハーネスを使用しないため、ワイヤハーネスの余長部が車両の振動等によって周囲の箱壁や電気接続箱内に収容されている電気・電子部品に触れることを原因とした異音の発生も防止することができる。
また、前記電気接続子9は、電気接続する各プリント回路基板4,5上の接続端子4a,5aの対峙方向に可動に支持させた構成のため、図3の(a)〜(b)のように第1の電気接続箱1の上に第2の電気接続箱2を重ねて、第1及び第2の電気接続箱1,2を結合・合体させ、前記電気接続子9が第1及び第2のプリント回路基板4,5の接続端子4a,5a間に挟まれた状態になった時、これらの接続端子4a,5aから受ける反力によって,各接続端子4a,5aへの接触圧が等しくなるように電気接続子9が対峙方向に沿って移動するため、一方の接続端子側での接触圧が高すぎて過度の変形が起こる等の不都合が防止され、良好な電気接続状態を得ることができる。
【0025】
更に、前記第1及び第2の電気接続箱1,2においては、前記第1及び第2のプリント回路基板4,5が、第1及び第2の電気接続箱1,2相互の結合・合体方向と直交する向きに支持させる構成のため、電気接続される第1及び第2のプリント回路基板4,5上の接続端子4a,5aは、互いに平行に対峙し、電気接続子9による各接続端子4a,5aへの接触圧は単純な垂直方向の押圧力のみとなる。そこで、良好な電気接続状態を得るための接触子7の弾性変形量や電気接続子9の取付位置の設定が容易になる。
なお、本発明の電気接続子は、上記実施形態における電気接続子9の形状に限定されるものではなく、本発明の趣旨の基づいて適宜設計変更可能である。
【0026】
【発明の効果】
本発明のプリント回路基板同士の接続構造によれば、第1の電気接続箱と第2の電気接続箱とを結合・合体させた際に、前記第1の電気接続箱に収容されている第1のプリント回路基板上の接続端子と、前記第2の電気接続箱に収容されている第2のプリント回路基板上の接続端子とは、少なくとも一方の電気接続箱に装備された電気接続子により電気的に接続される。
【0027】
そして、電気接続箱に装備された前記電気接続子は、それぞれのプリント回路基板に対する相対位置が決まっているため、電気接続箱相互の結合・合体操作時に嵌合部の位置合わせや誤挿入の防止等に対する配慮が不要で、電気接続箱相互の結合・合体操作によってプリント回路基板相互の電気的な接続を自動的に完了させることができる。
【0028】
従って、異なる電気接続箱に収容されているプリント回路基板同士の電気的な接続をワイヤハーネスを使用せずに実現でき、且つ第1の電気接続箱と第2の電気接続箱とを結合・合体操作によってプリント回路基板相互の電気的な接続を自動的に完了させることができるため、電気接続箱相互の結合・合体作業の作業効率を向上させることができる。
更に、プリント回路基板相互の電気接続にワイヤハーネスを使用しないため、ワイヤハーネスの余長部が車両の振動等によって周囲の箱壁や電気接続箱内に収容されている電気・電子部品に触れることを原因とした異音の発生も防止することができる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリント回路基板同士の接続構造に係る第1及び第2の電気接続箱の分解斜視図である。
【図2】図1に示した各電気接続箱の要部断面図である。
【図3】図2に示した各電気接続箱の結合・合体時における各プリント回路基板の接続過程を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 第1の電気接続箱
2 第2の電気接続箱
4 第1のプリント回路基板
4a 接続端子
5 第2のプリント回路基板
5a 接続端子
7 接触子
8 支持軸
9 電気接続子
11 箱壁
12 ガイド孔
16 端子接続用開口
21 箱壁
22 位置決め突起
26 端子接続用開口
【発明の属する技術分野】
本発明はプリント回路基板同士の接続構造に関し、特に、第1の電気接続箱と第2の電気接続箱とを結合・合体させた際に、前記第1の電気接続箱に収容されている第1のプリント回路基板上の接続端子と、前記第2の電気接続箱に収容されている第2のプリント回路基板上の接続端子との電気的な接続を行うプリント回路基板同士の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在の車両では、電気・電子回路の高密度実装や生産性の向上、あるいは保守性の向上等のために、走行状態等を制御するための制御回路や使用機器の動作状態等を切り換えるスイッチ回路等をプリント回路基板化して、車両の所定位置に配備される電気接続箱内に収容するようにしたものが多い。
【0003】
さらに最近で、車種やグレードの変更に簡単に且つ経済的に応じられるように、プリント回路基板は、例えば、グレード等の変更に拘わらず共通使用できる制御回路等を搭載した第1のプリント回路基板と、各グレード等に応じた専用のスイッチ回路等を搭載した第2のプリント回路基板とに分ける。そして、それぞれのプリント回路基板を個別に専用の第1及び第2の電気接続箱に収容保持させ、さらに、これら第1及び第2の電気接続箱を結合・合体することにより一つの電気接続箱として取り扱い可能にするものがある。
このように構成すると、例えばグレード別に用意した第2の電気接続箱を組み替えるだけで、簡単に各種のグレードに対応可能になる。
【0004】
ところで、このように電気接続箱を、第1の電気接続箱と第2の電気接続箱との結合・合体により完成させる構成の場合、結合・合体時には第1の電気接続箱内の第1のプリント回路基板上の接続端子と第2の電気接続箱内の第2のプリント回路基板上の接続端子とを電気的に接続しなければならない。
そこで、従来では、専用の基板接続用のワイヤハーネスにより対応してきた。この基板接続用のワイヤハーネスは、例えば、第1のプリント回路基板上の接続端子に嵌合する第1コネクタ内の接触端子と第2のプリント回路基板上の接触端子に嵌合する第2コネクタ内の接触端子とを適当な長さの被覆電線で接続した構造である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、基板接続用のワイヤハーネスによるプリント回路基板相互の接続作業は、自動化が難しく、作業者が手作業で行う場合には、嵌合部の位置合わせや誤挿入の防止等にも配慮する必要がある為、電気接続箱相互の結合・合体作業の作業効率が低下するという問題が生じた。また、前記ワイヤハーネスの余長部が車両の振動等によって周囲の箱壁や電気接続箱内に収容されている電気・電子部品に触れて異音の発生を招く虞もあった。
【0006】
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することにあり、複数の電気接続箱を結合・合体させる際に、各電気接続箱に収容されているプリント回路基板上の接続端子同士の電気的な接続を自動的に完了させることができ、電気接続箱相互の結合・合体作業の作業効率を向上させることができる良好なプリント回路基板同士の接続構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、第1の電気接続箱と第2の電気接続箱とを結合・合体させた際に、前記第1の電気接続箱に収容されている第1のプリント回路基板上の接続端子と、前記第2の電気接続箱に収容されている第2のプリント回路基板上の接続端子との電気的な接続を行うプリント回路基板同士の接続構造であって、前記第1及び第2の電気接続箱が、これら電気接続箱を結合・合体させた時に、前記第1及び第2のプリント回路基板上の各接続端子同士が互いに対峙するように各プリント回路基板を収容・保持しており、これら第1及び第2の電気接続箱の少なくとも一方には、導電性を有すると共に、互いに対峙された前記第1及び第2のプリント回路基板上の各接続端子に弾性変形状態で圧接可能な接触子を備えた電気接続子が設けられ、前記電気接続子が、電気接続する各プリント回路基板上の接続端子の間で、回転可能であることを特徴とするプリント回路基板同士の接続構造、及び前記電気接続子は、複数の前記接触子が支持軸により連結されていると共に、前記接続端子の対峙方向へ可動に支持されることを特徴とするプリント回路基板同士の接続構造により達成される。
【0008】
上記構成によれば、第1の電気接続箱と第2の電気接続箱とを結合・合体させた際に、前記第1の電気接続箱に収容されている第1のプリント回路基板上の接続端子と、前記第2の電気接続箱に収容されている第2のプリント回路基板上の接続端子とは、少なくとも一方の電気接続箱に装備された電気接続子の接触子により電気的に接続される。
そして、電気接続箱に装備された前記電気接続子の接触子は、それぞれのプリント回路基板に対する相対位置が決まっているため、電気接続箱相互の結合・合体操作時に嵌合部の位置合わせや誤挿入の防止等に対する配慮が不要で、電気接続箱相互の結合・合体操作によってプリント回路基板相互の電気的な接続を自動的に完了させることができる。
【0009】
なお、好ましくは、前記電気接続子が、電気接続する各プリント回路基板上の接続端子の間で対峙方向へ可動に支持される。
このように構成すると、第1及び第2の電気接続箱を結合・合体させて、前記電気接続子が第1及び第2のプリント回路基板の接続端子間に挟まれた状態になった時、これらの第1及び第2のプリント回路基板の各接続端子への接触圧が等しくなるように電気接続子が対峙方向に沿って移動できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係るプリント回路基板同士の接続構造を詳細に説明する。
図1は本発明に係るプリント回路基板同士の接続構造に係る第1及び第2の電気接続箱の分解斜視図であり、図2は図1に示した各電気接続箱の要部断面図であり、図3は図2に示した各電気接続箱の結合・合体時における各プリント回路基板の接続過程を示す要部断面図である。
【0011】
本実施形態のプリント回路基板同士の接続構造は、第1の電気接続箱1と第2の電気接続箱2とを結合・合体させた際に、前記第1の電気接続箱1に収容されている第1のプリント回路基板4上に印刷形成された接続端子(ランド)4aと、前記第2の電気接続箱2に収容されている第2のプリント回路基板5上に印刷形成された接続端子(ランド)5aとの電気的な接続を行うものである。
【0012】
前記第1及び第2の電気接続箱1,2は、それぞれ絶縁性樹脂材料による成形品であり、車両の電気系統の制御に必要な各種プリント回路基板やヒューズ、リレー、ワイヤハーネス接続用のコネクタ等を収容しており、第1の電気接続箱1の上に第2の電気接続箱2が重なる状態で結合・合体して、車両に搭載されるものである。
【0013】
第1及び第2の電気接続箱1,2の結合・合体方向は、図中の上下方向であり、図1に示すように、第2の電気接続箱2の下面の箱壁21には、結合操作時に第1の電気接続箱1の上面の箱壁11に形成されたガイド孔12に嵌合することで、水平方向の位置合わせを行うテーパ状の位置決め突起22が突設されている。また、第2の電気接続箱2の両側壁には係合用突起24が突設され、第1の電気接続箱1には、前記第2の電気接続箱2の下面の箱壁21が第1の電気接続箱1の上面の箱壁11の上に密着した時に、前記係合用突起24が係止される係止用孔14を有した係止片15が突設されている。
即ち、本実施形態における第1及び第2の電気接続箱1,2は、上下方向に重ね合わせると、前記位置決め突起22がガイド孔12に嵌合すると共に、前記係合用突起24が前記係止用孔14に係止されることで、結合・合体されて一体化する。
【0014】
上述の第1及び第2の電気接続箱1,2は、結合・合体させた時にそれぞれの電気接続箱内に収容されている第1及び第2のプリント回路基板4,5上の接続端子4a,5a同士が互いに上下方向に対峙するように、前記第1及び第2のプリント回路基板4,5をこれら電気接続箱相互の結合・合体方向と直交する向きに(即ち、基板表面を水平にして)支持している。
【0015】
そして、更に、第1及び第2の電気接続箱1,2は、結合・合体させた時に第1及び第2のプリント回路基板4,5間に介在する上面の箱壁11及び下面の箱壁21に、接続すべき接続端子4a,5a相互を直視状態に対峙させる端子接続用開口16,26がそれぞれ貫通形成されている。
【0016】
第1の電気接続箱1に装備される端子接続用開口16は、第1のプリント回路基板4上の複数個の接続端子4aを一同に露出させる大きな開口である。これに対して、第2の電気接続箱2に装備される端子接続用開口26は、第2のプリント回路基板5上の各接続端子5a毎に装備されたスリット状の開口であり、スリット幅が接続端子5aよりも適当に幅広く設定されている。
【0017】
なお、本実施形態の場合、例えば、第1のプリント回路基板4は走行制御等の制御回路を形成するメイン基板であり、第2のプリント回路基板5は制御モード等の切換を行うスイッチ回路を装備した基板である。そして、第2のプリント回路基板5を収容する第2の電気接続箱2には、動作するスイッチ回路等を選択するためのスイッチS1 ,S2 が装備されている。
【0018】
そして、第1の電気接続箱1には、導電材料から成って導電性を有すると共に、第1及び第2の電気接続箱1,2相互を結合・合体させた時に、前記端子接続用開口16,26を挿通して、下方側が第1のプリント回路基板4上の接続端子4aに、かつ上方側が対峙している第2のプリント回路基板5上の接続端子5aに弾性変形状態で圧接可能な複数の接触子7を備えた電気接続子9が設けられている。
【0019】
前記接触子7は、外周を各接続端子4a,5aに接触させる円盤状であり、接続すべき接続端子毎に複数個装備されている。この接触子7は、全体を導電性ゴム等で一体形成しても良く、また、絶縁性の弾性材料で形成した円盤の外周面全周に導電性材料を貼付又は塗布した構造としても良い。
この接触子7の外径D(図2参照)は、各接続端子4a,5aに対する接触圧が弾性変形によって適正範囲に保持されるように、電気接続箱1,2相互を結合・合体させた時の各接続端子4a,5a間の間隔L(図3(b)参照)よりも大きく設定されている。
【0020】
複数個の接触子7は、中心部を挿通する支持軸8によって、各接続端子4a,5aの配列ピッチに相応する間隔に連結されている。この支持軸8は、絶縁材料製であり、両端部が第1の電気接続箱1の側壁に装備された支持孔18に係合することで回転自在に第1の電気接続箱1に保持されている。さらに、本実施形態の場合、前記支持孔18は、各プリント回路基板4,5上の接続端子4a,5aの対峙方向(即ち、電気接続箱相互の結合・合体方向である上下方向)に細長い長孔とされており、前記支持軸8を上下方向に移動可能に支持する。
即ち、支持軸8を介して第1の電気接続箱1に支持される各接触子7は、回転可能であると共に、各接続端子4a,5aの対峙方向に可動に支持されている。
【0021】
上述のプリント回路基板同士の接続構造では、第1の電気接続箱1と第2の電気接続箱2とを結合・合体させた際に、前記第1の電気接続箱1に収容されている第1のプリント回路基板4上の接続端子4aと、前記第2の電気接続箱2に収容されている第2のプリント回路基板5上の接続端子5aとは、第1の電気接続箱1に装備された電気接続子9の各接触子7により電気的に接続される。
【0022】
そして、第1の電気接続箱1に装備された電気接続子9の接触子7は、それぞれのプリント回路基板4,5に対する相対位置が決まっているため、電気接続箱相互の結合・合体操作時に嵌合部の位置合わせや誤挿入の防止等に対する配慮が不要であり、電気接続箱相互の結合・合体操作によってプリント回路基板相互の電気的な接続を自動的に完了させることができる。
【0023】
即ち、異なる電気接続箱1,2に収容されているプリント回路基板4,5同士の電気的な接続をワイヤハーネスを使用せずに実現でき、且つ第1の電気接続箱1と第2の電気接続箱2とを結合・合体する操作によってプリント回路基板4,5相互の電気的な接続を自動的に完了させることができるため、電気接続箱1,2相互の結合・合体作業の作業効率を向上させることができる。
【0024】
更に、プリント回路基板4,5相互の電気接続にワイヤハーネスを使用しないため、ワイヤハーネスの余長部が車両の振動等によって周囲の箱壁や電気接続箱内に収容されている電気・電子部品に触れることを原因とした異音の発生も防止することができる。
また、前記電気接続子9は、電気接続する各プリント回路基板4,5上の接続端子4a,5aの対峙方向に可動に支持させた構成のため、図3の(a)〜(b)のように第1の電気接続箱1の上に第2の電気接続箱2を重ねて、第1及び第2の電気接続箱1,2を結合・合体させ、前記電気接続子9が第1及び第2のプリント回路基板4,5の接続端子4a,5a間に挟まれた状態になった時、これらの接続端子4a,5aから受ける反力によって,各接続端子4a,5aへの接触圧が等しくなるように電気接続子9が対峙方向に沿って移動するため、一方の接続端子側での接触圧が高すぎて過度の変形が起こる等の不都合が防止され、良好な電気接続状態を得ることができる。
【0025】
更に、前記第1及び第2の電気接続箱1,2においては、前記第1及び第2のプリント回路基板4,5が、第1及び第2の電気接続箱1,2相互の結合・合体方向と直交する向きに支持させる構成のため、電気接続される第1及び第2のプリント回路基板4,5上の接続端子4a,5aは、互いに平行に対峙し、電気接続子9による各接続端子4a,5aへの接触圧は単純な垂直方向の押圧力のみとなる。そこで、良好な電気接続状態を得るための接触子7の弾性変形量や電気接続子9の取付位置の設定が容易になる。
なお、本発明の電気接続子は、上記実施形態における電気接続子9の形状に限定されるものではなく、本発明の趣旨の基づいて適宜設計変更可能である。
【0026】
【発明の効果】
本発明のプリント回路基板同士の接続構造によれば、第1の電気接続箱と第2の電気接続箱とを結合・合体させた際に、前記第1の電気接続箱に収容されている第1のプリント回路基板上の接続端子と、前記第2の電気接続箱に収容されている第2のプリント回路基板上の接続端子とは、少なくとも一方の電気接続箱に装備された電気接続子により電気的に接続される。
【0027】
そして、電気接続箱に装備された前記電気接続子は、それぞれのプリント回路基板に対する相対位置が決まっているため、電気接続箱相互の結合・合体操作時に嵌合部の位置合わせや誤挿入の防止等に対する配慮が不要で、電気接続箱相互の結合・合体操作によってプリント回路基板相互の電気的な接続を自動的に完了させることができる。
【0028】
従って、異なる電気接続箱に収容されているプリント回路基板同士の電気的な接続をワイヤハーネスを使用せずに実現でき、且つ第1の電気接続箱と第2の電気接続箱とを結合・合体操作によってプリント回路基板相互の電気的な接続を自動的に完了させることができるため、電気接続箱相互の結合・合体作業の作業効率を向上させることができる。
更に、プリント回路基板相互の電気接続にワイヤハーネスを使用しないため、ワイヤハーネスの余長部が車両の振動等によって周囲の箱壁や電気接続箱内に収容されている電気・電子部品に触れることを原因とした異音の発生も防止することができる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリント回路基板同士の接続構造に係る第1及び第2の電気接続箱の分解斜視図である。
【図2】図1に示した各電気接続箱の要部断面図である。
【図3】図2に示した各電気接続箱の結合・合体時における各プリント回路基板の接続過程を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 第1の電気接続箱
2 第2の電気接続箱
4 第1のプリント回路基板
4a 接続端子
5 第2のプリント回路基板
5a 接続端子
7 接触子
8 支持軸
9 電気接続子
11 箱壁
12 ガイド孔
16 端子接続用開口
21 箱壁
22 位置決め突起
26 端子接続用開口
Claims (2)
- 第1の電気接続箱と第2の電気接続箱とを結合・合体させた際に、前記第1の電気接続箱に収容されている第1のプリント回路基板上の接続端子と、前記第2の電気接続箱に収容されている第2のプリント回路基板上の接続端子との電気的な接続を行うプリント回路基板同士の接続構造であって、
前記第1及び第2の電気接続箱が、これら電気接続箱を結合・合体させた時に、前記第1及び第2のプリント回路基板上の各接続端子同士が互いに対峙するように各プリント回路基板を収容・保持しており、
これら第1及び第2の電気接続箱の少なくとも一方には、導電性を有すると共に、互いに対峙された前記第1及び第2のプリント回路基板上の各接続端子に弾性変形状態で圧接可能な接触子を備えた電気接続子が設けられ、
前記電気接続子が、電気接続する各プリント回路基板上の接続端子の間で、回転可能であることを特徴とするプリント回路基板同士の接続構造。 - 前記電気接続子は、複数の前記接触子が支持軸により連結されていると共に、前記接続端子の対峙方向へ可動に支持されること特徴とする請求項1に記載のプリント回路基板同士の接続構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP07049198A JP3594170B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | プリント回路基板同士の接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP07049198A JP3594170B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | プリント回路基板同士の接続構造 |
Publications (2)
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JPH11273809A JPH11273809A (ja) | 1999-10-08 |
JP3594170B2 true JP3594170B2 (ja) | 2004-11-24 |
Family
ID=13433053
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP07049198A Expired - Fee Related JP3594170B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | プリント回路基板同士の接続構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3594170B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008117695A (ja) * | 2006-11-07 | 2008-05-22 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 基板接続装置 |
-
1998
- 1998-03-19 JP JP07049198A patent/JP3594170B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH11273809A (ja) | 1999-10-08 |
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