JP3593023B2 - 本の小口裁断表紙折込み機 - Google Patents

本の小口裁断表紙折込み機 Download PDF

Info

Publication number
JP3593023B2
JP3593023B2 JP2000328394A JP2000328394A JP3593023B2 JP 3593023 B2 JP3593023 B2 JP 3593023B2 JP 2000328394 A JP2000328394 A JP 2000328394A JP 2000328394 A JP2000328394 A JP 2000328394A JP 3593023 B2 JP3593023 B2 JP 3593023B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
book
bookbinding
guide rail
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000328394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002127637A (ja
Inventor
剛 高橋
Original Assignee
有限会社 コスモ機械
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社 コスモ機械 filed Critical 有限会社 コスモ機械
Priority to JP2000328394A priority Critical patent/JP3593023B2/ja
Publication of JP2002127637A publication Critical patent/JP2002127637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3593023B2 publication Critical patent/JP3593023B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製本作業で用いる小口裁断表紙折込み機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一端部に供給口を他端部に排出口を有していて折り込まれるべき表紙を装備した製本本の移送を案内する案内レールと、該案内レールに沿って配置されていて複数の製本本を所定の間隔を置いて所定距離だけ間欠的に押動せしめ得る送り装置と、前記供給口に隣接して前記案内レール上に設けられた前記製本本の表紙開き装置と、前記案内レールに沿い前記表紙開き装置から前記排出口に向けて前記所定の間隔を置いて順次配置された前記製本本の小口裁断装置と、前記表紙に折り目線を入れるための彫刻装置と、間紙を製本本の本体から離して表紙の内面に合体させる間紙吸着装置と、表紙を前記折り目線で折りたたむ折込み装置とを備えた本の小口裁断表紙折込み機は公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の小口裁断表紙折込み機における製本本の表紙開き装置は、製本本の表紙を左右に開けるため製本本の進行方向に対し鋭角の先端部を向けた開け片と該開け片により開けられた表紙を略水平に保持するための一対の押し片とからなっているため、構成部品相互の位置合わせ等組み立てに手間がかかり、製作コストを上昇させるばかりか、開けられる表紙の表面に傷や皺が付き易いという欠点があった。
また、従来の小口裁断装置は、裁断時に製本本の表紙を除く本体上部のみを押圧手段で挟持押圧して回転刃で小口を裁断するようになっているため、製本本の下部及び中間部分の内部(各頁間)に空気が残留してこの部分が膨らみ易く、このため裁断後の小口表面が平坦に仕上がらないという欠点があった。
また、従来の折り目線彫刻装置は、対向する一対の表紙の間に固定配置されていて横断面形状が山形の両側縁を有する所定の長さの折り目線形成体の前記両側縁に、扁平な押圧面を有する押し板を用いて表紙を押しつけることにより折り目線を刻設するようにしているため、折り目線が十分に付かなったり、折り目線の刻設にむらが出来たりして、折込み装置に負担をかける結果となったり、折りたたまれた表紙の側縁の仕上がりが悪くなったりするという欠点があった。
【0004】
本発明は、従来装置の有するこような問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、比較的廉価に製作し得る表紙開き装置と、綺麗な小口裁断表面を得ることの出来る小口裁断装置と、十分で均一な折り目線を刻設することの出来る折り目線彫刻装置とを備えた、高性能の小口裁断表紙折込み機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、小口裁断表紙折込み機は、一端部に供給口を他端部に排出口を有していて折り込まれるべき表紙を装備した製本本の移送を案内する案内レールと、該案内レールに沿って配置されていて複数の製本本を所定の間隔を置いて所定距離だけ間欠的に押動せしめ得る送り装置と、前記供給口に隣接して前記案内レールに沿って設けられた前記製本本の表紙開き装置と、前記案内レールに沿い前記表紙開き装置から前記排出口に向けて前記所定の間隔を置いて順次配置された前記製本本の小口裁断装置と、前記表紙に折り目線を入れるための彫刻装置と、前記表紙を前記折り目線で折りたたむ折込み装置とを備えた本の小口裁断表紙折込み機において、前記小口裁断装置は、前記送り装置に含まれていて製本本の下部を押圧挟持し得る第1押圧手段と、前記製本本の表紙を除く本体上部を押圧挟持し得る第2押圧手段と、前記第1押圧手段と前記第2押圧手段とにより押圧挟持された製本本の小口を裁断するため前記案内レールと所定の角度をなして交差する方向へ往復動し得る裁断刃と、前記案内レールを挟んで前記裁断刃と平行に対向配置された刃受け体とを備えていることを特徴としている。好ましくは、前記刃受け体は交換可能に取付けられている。
また、本発明によれば、彫刻装置は、対向する一対の表紙の間に固定配置されていて横断面形状が山形の両側面を有する所定の長さの折目形成体と、前記各表紙の外側に前記折目形成体の側面に対し接離可能に配置されていて横断面形状が前記山形に整合する谷形の側面を有する所定の長さの一対の可動押圧板とを備えていることを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示した実施例に基づき説明する。図1は本発明に係る小口裁断表紙折込み機の全体構成を示す側面図、図2は図1の平面図、図3は製本本の移送を案内する案内レールと送り装置のみを明示した図1の平面図、図4は案内レールの供給口と製本本の表紙開き装置の構造を示す側面図、図5は図4の平面図、図6は製本本の送り装置の構造を示す案内レールに沿った方向に見た正面図、図7は小口裁断装置の平面図、図8は図7のVIII―VIII線に沿う断面図、図9は折目線彫刻装置の平面図、図10は下仕上げされた製本本の処理過程を示す説明図である。
【0007】
図1乃至3において、1は機台、2は機台1上に設けられていて横断面がU字状をなし且つ機台1の略全長に亘り一直線状に延びていて一端部に供給口2aを他端部に排出口2bを底部に所定の間隔を置いて配列された多数の送りローラー2c〈図4参照〉を有する案内レール、3は機台1上に案内レール2と平行に設置された支持レール、4は所定の間隔を置いて支持レール3上に移動可能に装架されていて夫々退避習性を有するように構成された進退可能なピストンロッド4aを有するエアシリンダー、5は各エアシリンダー4を一体に連結するための連結ロッド、6は供給口2aに隣接して案内レール2を挟むように機台1に取りつけられた後述する製本本Aの表紙開き装置、7は案内レール2に沿って移動可能に装架され且つ連結ロッド5に連結された後述する送り装置、8は送り装置7を跨ぎ得るように構成されて機台1上に取付けられた後述する製本本の小口裁断装置、9は案内レール2を挟むように機台1に取り付けられていて製本本の表紙に折り目線を入れるための後述する折り目線彫刻装置、10は案内レール2上を進行する製本本Aの両側に位置するように機台1に取り付けられた公知の間紙吸着装置、11は間紙吸着装置10の両袖と排出口2bとの間に案内レール2に沿って配置された公知の表紙折込み装置、12は完成した製本本Aを排出口2bへ押し出すため機台1に取り付けられたエアシリンダー、13はエアシリンダー12の退避習性を有するピストンロッド12aの先端に固着された製本本Aを押し出すための押圧板、ICは供給口2aに接続された製本本の供給コンベヤ、OCは排出口2bに接続された排出コンベヤである。
【0008】
更に、図1において、14は機台1の下部に設置された駆動モーター、15は駆動モーター14により駆動される駆動装置、16は一端が機台1に他端が送り装置7に夫々枢着され中間部が駆動装置15の駆動輪とピンースロット連結されたクランクレバー、17は本小口裁断表紙折込み機の始動及び停止を制御するためのコントロールボックス、18は圧縮空気を生成するためのエアポンプ、19は各エアシリンダー4,14等へ圧縮空気を送るためのホースである。なお、クランクレバー16は、駆動装置15の駆動輪の1回転毎に一往復するが、その前進ストローク中、各エアシリンダー4は供給された圧縮空気の押圧力によりピストンロッド4aが突出したまま(図3参照)、送り装置7と連結ロッド5を介して所定の距離だけ右方へ前進して、各処理ステージにある製本本Aが夫々次の処理ステージへ送られ、また、その後退ストローク中は、各エアシリンダー4には圧縮空気の供給が遮断され、ピストンロッド4aはその習性により退避位置にあって、製本本Aを後退させること無く空作動するように構成されている。また、エアシリンダー4を除く他の各エアシリンダーへの圧縮空気の給送及び遮断は、後述する各処理ステージでの処理作業が的確に実行されるように夫々制御されるが、コントロールボックス17のスイッチを手動操作することにより、必要なエアシリンダーのみを作動させることも出来るように構成されている。
【0009】
次に、製本本の表紙開き装置6の構成と作用について詳述する。図4及び図5において、601は案内レール2を挟んでその両側に対向設置された一対の表紙開き部材で、一対一組で製本本Aの表側の表紙A´と裏側の表紙A´とを同時に開くように機能するが、これらの部材601の形態は案内レール2を挟んで互いに鏡像の関係にあるので、同一符号が付されている。表紙開き部材601は、図5に示すように平面形状が一対一組で実質上船首形をなすように形成されていて、側面602は頂縁601aから底縁601bに至るまで円滑な曲面をなし、先端部603は嘴状をなして、全体として船首部分と類似の形態を成している。従って、エアシリンダー4のピストンロッド4aが圧縮空気の圧力で突出し、送り装置7が作動して、供給口2aに置かれた製本本Aがピストンロッド4aにより押されて所定のストローク前進(右方向へ移動)させられる間に、先端部602が製本本Aの表紙A´の先端縁(側縁)部分を他の部分から離し、更に、側面602が離された先端縁部分を広げて表紙を朝顔形に開き、その形態を保ちながら後述する送り装置7の保持室内へ送り込む。これにより、製本本の表紙は傷つくようなこと無く確実且つ円滑に広げられる。
【0010】
次に、送り装置7の構成と作用について詳述する。図6において、701は底部が案内レール2をガイドとして摺動し得るように成形されていて送られて来た製本本Aを案内レール2の一部と共に収容し得る保持室701aと、朝顔形に開かれた製本本Aの表紙A´を収容するため保持室701aに連続する一対の対向する水平なスリット状スペース701bと、製本本Aの表紙を除く本体部分の上部を通過させるための通路701cとを有する、案内レール2に沿って所定の長さ(製本本Aの横幅に対応する長さ)を有する本体、702は送り装置本体701を摺動可能に支持する機台1と一体の一対の支持レール、703は送り装置本体701に装着されていて退避習性を有するピストンロッド703aを備えた少なくとも一対の対向配置されたエアシリンダー、704は各ピストンロッド703aの先端に固着されていて製本本Aの横幅に対応する長さを有する一対の押圧板である。
【0011】
なお、送り装置7の後退ストローク中、エアシリンダー703への圧縮空気の供給は遮断されて、各ピストンロッド703aは後退位置にあり、押圧板704も後退位置(図6の鎖線図示位置)にあって、後退ストロークの最終段階で、前の前進ストロークで供給口2aから製本本の表紙開き装置6を介して送り出されて静止状態にある製本本Aと開かれた表紙A´を、保持室701aとスリット状スペース701bとに夫々収容するように構成されている。
【0012】
かくして、次の前進ストロークが開始される直前にエアシンダー703に圧縮空気が供給されて、各ピストンロッド703aは進出し、押圧板704は製本本Aの下部を所定圧で挟持して(図6参照)、送り装置7は、その製本本を安定した起立状態を保ったまま次の小口裁断装置8内の所定位置に送り込む。
【0013】
次に、図6乃至図8を参照して小口裁断装置8の構造と作用について詳述する。図6乃至図8において、801は送り装置7を挟んで収容できるように機台1に取付けられていて、頂面が送り装置7の頂面と一致するように対向配置された一対の支持部材、802は一対の支持部材801の一方の頂面上に固定されていて、送り装置7により送り込まれた製本本Aの本体上部側面に対向する側縁に段差部802aを形成した固定板、803は段差部802aに嵌合されていて送り込まれた製本本Aの本体上部側面に対向する側縁に段差部を設けた支持片、804は支持片803の段差部に嵌合された木材,軽質ゴム,合成樹脂等の軟質素材より成る刃受け体、805は支持片803に刃受け体804を固定するための抑え片、806は抑え片805を支持片803と共に固定板802に取付けるための固定ねじである。刃受け体804は、送り込まれた製本本Aの本体頂部側面に隣接する高さ位置に設置されている。807は一対の支持部材801の他方の頂面上に固定された固定板、808は固定板807に装着されていて退避習性を有するピストンロッド808aを備えたエアシリンダー、809はピストンロッド808aの先端に固着されていて製本本Aの横幅に対応する長さを有する押圧板である。この押圧板809は、固定板802の厚さに対応する幅を有していて、送り込まれた製本本Aの本体頂部を固定板802の端面と協働して押圧挟持し得るような高さ位置に設置されている。
【0014】
図7において、810は案内レール2に対し35°〜40°の角度を成すように一対の固定板802に各端部が固着された一対の平行な案内レール、811は各端縁部が案内レール810に夫々摺動可能に装架されたスライダー、812はスライダー811上に固着されていて案内レール2と平行な刃先縁812aを有する裁断刃、813は一方の固定板802上に案内レール810と直交するように回転可能に装架されていて両端に円盤814を夫々固着した回転軸、815は各一端がスライダー811の各側部に各他端が各円盤814の側面偏心位置に夫々枢着された平行な一対の駆動ロッド、816は回転軸813に固着された駆動ギヤーである。なお、スライダー811は、円盤814の一回転で所定ストロークだけ一往復するように構成されていて、その間に切断刃812の刃先縁812aが図7の位置から案内部材2と平行状態を保ちながら該案内部材2の上方を斜め方向に横断して刃受け体804の側面に平行に当たる位置まで移動した後、元位置へ戻るようになっている。駆動ギヤー816は図示しないモーターに連結されていて、必要なタイミングで一回転づつ間欠回転するようになっている。
【0015】
小口裁断装置8はこのように構成されているから、送り装置7により製本本Aが表紙A´を開いた状態で小口裁断装置8内に送り込まれて来て停止すると、エアシリンダー808に圧縮空気が送り込まれてピストンロッド808aが進出し、押圧板809とこれに対向している固定板802と支持板803の側面とにより製本本Aの本体上部が押圧挟持されて、駆動ギヤー816が回転を開始する。従って、裁断刃812は上述の如く往復動し、その間に製本本Aの小口を裁断する(図8参照)。この場合、製本本Aは上下部分が所定の圧力で押圧挟持されており且つ裁断刃812は製本本Aの小口部分を斜めから削ぐような状態で進入するから、製本本内部の紙間に空気が残留するようなことはなく、小口の裁断は極めて確実且つ綺麗に行われる。かくして小口の裁断が終わると、各エアシリンダー703,808への圧縮空気の供給は遮断され、押圧板704,809による押圧は解除されて、製本本Aは次の処理ステージへ移動可能の状態となる。
【0016】
この小口裁断装置によれば、固定ねじ806を緩めて抑え片805を外すことにより、刃受け体804を交換したり刃先縁812aと当接すべき側面を替えたりすることが容易であるため、刃先縁812aの切れ味を永く保持させることができ、長期間の使用に耐え得る小口裁断装置を提供することが出来る。
【0017】
次に、図9を参照して表紙A´に折り目線を入れるための彫刻装置9の構造と作用について詳述する。図9において、901は機台1と一体の図示しない保持部材により案内レール2の上方所定の高さ位置に保持されていて、両側縁の横断面形状が外側に突出した山形をなすように成形された実質上製本本Aの案内レール2に沿う方向の幅に対応した長さを有する折目形成体、902は機台1上に取り付けられた一対の支持部材903により折目形成体901の各側縁に対向する高さ位置に設置された一対のエアシリンダー、904は各エアシリンダー902のピストンロッド902aの先端に夫々固着されていて、先端面の横断面形状が折目成形体901の側縁の山形に対応した谷形に成形されている折目形成体901と同一の長さを有する押圧板である。
【0018】
彫刻装置9はこのように構成されているから、エアシリンダー4のピストンロッド4aにより押されて折目刻設ステージに送り込まれた製本本Aの表紙A´,A´間には折目形成体901が介置された状態となり(図9参照)、製本本Aは停止せしめられる。かくして製本本Aが停止すると、エアシンダー902に圧縮空気が供給されてそのピストンロッド902aは習性に抗して進出し、押圧板904を折目形成体901の側縁に押し付ける。これにより、表紙A´の内側所定の高さ位置には表紙A´の幅全長に亘って折目線が刻設される。この場合、折り目線は、比較的鋭利な山形と谷形との協働により刻設されるため確実且つ鮮明に形成され、次工程での表紙折込み作業を容易にすることが出来る。なお、製本本Aが折目刻設ステージに送り込まれる直前に表紙A´は習性により閉じようとするが、これは折目形成体901の製本本進入側先端部に形成された図示しない案内部により阻止され、開かれた状態を持続する。
【0019】
間紙吸着装置10は製本本A本体の一番外側にある間紙を該本体から離して表紙A´の内面に合体させるための装置であり、又、表紙折込み装置11は表紙A´を折り目線に沿って折りたたむための装置であるが、その構造及び作用は何れも当業者により周知であるため、詳細な説明は省略する。
【0020】
以下、図10をも参照して本発明による製本本の小口裁断表紙折込み機の一連の作用を説明する。作業開始に先立ち供給コンベヤIC上に予め下仕上げされた製本本A(図10(a)に示すように、背表紙を下にした表紙A´の高さhは、製本本本体の高さHよりも折込み分だけ高くなるように(長くなるように)作られている)を背表紙側を下にして所定数並べた後、コントロールボックス17のメインスイッチを入れて、機械を作動準備状態にする。この場合、供給コンベヤIC上に並べられた製本本は、所定の力で矢印方向に弾圧されているため、先頭位置にある製本本は供給口2aより案内レール2上に進入する(図5参照)。また、エアポンプ18は起動して圧縮空気を生成し、各エアシリンダーへ圧縮空気を供給し得る状態となる。
【0021】
次に、コントロールボックス17の起動スイッチを入れると、エアポンプ18からの圧縮空気により各エアシリンダー4が作動して各ピストンロッド4aが進出し、駆動モーター14が起動して駆動装置15が作動を開始し、以後所定のシーケンスでその他のエアシリンダーが順次作動せしめられるように制御される。即ち、図3に示されたスタート位置に停止している各エアシリンダー4のピストンロッド4aが供給口2aより案内レール2上に進入した製本本Aの側面に当たる位置を占めると同時に、クランクレバー16と送り装置7の作動により図示の位置より所定ストローク右方へ移動せしめられる(以下、このストロークを前進ストロークという)。この移動中に製本本Aの表紙A´は既述のように表紙開き装置6により朝顔形に開けられる(図10b参照)。このようにして所定のストローク移動し終わったとき、エアシリンダー4に供給されていた圧宿空気が遮断されるため、各ピストンロッド4aは後退して製本本Aの移動軌道から外れ、所定の休止時間経過後クランクレバー16は駆動装置15により戻りストロークを開始する。従って、送り装置7及び各エアシリンダー4は一斉に左方へ移動して、出発位置に戻る。この戻りストロークの最終段階で、表紙A´が開かれた状態のまま静止している製本本Aは、送り装置7の保持室701a内に収容される(図6参照)。
【0022】
かくして、製本本Aが送り装置7内に収容され終わったとき、エアシリンダー703に圧縮空気が供給されて、製本本Aの下部は一対の押圧板704,704により押圧挟持され(図10(c)参照)、同時に送り装置7及び各エアシリンダー4はピストンロッド4aを突出させて、再び前進ストロークを開始する。
従って、送り装置7は製本本Aを収容したまま小口裁断装置8に向かって移動し、一方、エアシリンダー4は、供給口2aより案内レール2上に新たに進入した製本本Aを右方へ送って、表紙開き装置6によりその表紙A´を開かせる。送り装置7は、その前進ストロークの最後に小口裁断装置8内へ送り込まれて一旦停止する。停止と同時に小口裁断装置8のエアシリンダー808に圧縮空気が供給されて、そのピストンロッド808aが進出し、製本本Aの上部が押圧板809と固定板802の側面とにより押圧挟持される(図10(d)参照)。続いて、裁断刃812が図7の矢印方向へ刃先縁812aが刃受け体804に当接するまで移動して製本本Aの小口を裁断し(図8参照)、その後直ちに図7の位置に戻されて停止する。
【0023】
かくして小口の裁断が終わると、エアシリンダー703と808への圧縮空気の供給が遮断され、押圧板704,809による押圧挟持は解除されて、送り装置7は小口の裁断された製本本Aを置いたまま戻りストロークを開始する。そして、小口の裁断されたその製本本Aは、次の前進ストロークでエアシリンダー4により、折目彫刻装置9の位置へ送られる。
【0024】
上述のようにして折目彫刻装置9内へ小口の裁断された製本本Aが送り込まれると、一対の表紙A´,A´間に折目形成体901が進入した状態となり、同時にエアシリンダー902に圧縮空気が供給されてピストンロッド902aが進出し、各表紙A´は折目形成体901の山形側面と押圧板904の谷形側面との間に挟まれ、それによって各表紙A´の内面に折り目線が形成される(図10(e)参照)。
【0025】
その後、エアシリンダー902への圧縮空気の供給は遮断されて押圧板904による押圧は解除され、エアシリンダー4は再び戻りストロークに入り、エアシリンダー4の次の前進ストロークで間紙吸着装置10の位置へ送られて公知の間紙の処理が行われ、更にその次の前進ストロークで公知の表紙折込み装置11の位置へ送られて表紙A´の折リ込みが行われる(図10(f)参照)。そして、次の前進ストロークで仕上げられた製本本Aは排出口2bに持ち来される。このようにして製本本Aが排出口2bに持ち来されると、エアシリンダー12に圧縮空気が供給され、ピストンロッド12aが進出してその製本本Aを押圧板13を介して排出コンベヤーOC上へ送り出す。なお、折目彫刻装置9以後排出口2bに至るまでの間、製本本Aの表紙A´は、案内レール2に沿って両側に配設された一対の明示しない抑止板によって、必要以上に広がるのを抑止されている。
【0026】
以上、本発明に係る小口裁断表紙折り込み機の各構成装置の構成及び作用と一連の動作を説明したが、上記は単なる一実施例であってこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内において各種の変形および修正が可能であり、これらは全て本発明の範囲に属するものである。
【0027】
【発明の効果】
上述に如く本発明によれば、表紙の折込み及び小口の裁断に当たり、下仕上げされた製本本を傷めることなく極めて綺麗に仕上げることの出来る小口裁断表紙折り込み機を比較的廉価に提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小口裁断表紙折込み機の一実施例の全体構成を示す概略側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】製本本の移送を案内する案内レールと送り装置のみを明示した図1の平面図である。
【図4】案内レールの供給口と製本本の表紙開き装置の構造を示す側面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】製本本の送り装置の構造を示す案内レールに沿った方向に見た正面図である。
【図7】小口裁断装置の平面図である。
【図8】図7のVIII―VIII線に沿う断面図である。
【図9】折目線彫刻装置の平面図る。
【図10】下仕上げされた製本本の処理過程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 機台
2 案内レール
2a 供給口
2b 排出口
2c 送りローラー
3 支持レール
4 エアシリンダー
4a ピストンロッド
5 連結ロッド
6 表紙開き装置
601 一対の表紙開き部材
602 滑らかな湾曲面
7 送り装置
703 エアシリンダー
703a ピストンロッド
704 押圧板
8 小口裁断装置
804 刃受け体
808 エアシリンダー
808a ピストンロッド
809 押圧板
812 裁断刃
9 彫刻装置
901 山形側面を有する折目形成体
902 エアシリンダー
902a ピストンロッド
904 谷形側面を有する押圧板
10 間紙吸着装置
11 表紙折込み装置
12 エアシリンダー
12a ピストンロッド
13 押圧板
14 駆動モーター
15 駆動装置
16 クランクレバー
17 コントロールボックス
18 エアポンプ
19 ホース
A 製本本
A´ 製本本の表紙
IC 供給コンベヤ
OC 排出コンベヤ

Claims (3)

  1. 一端部に供給口を他端部に排出口を有していて折り込まれるべき表紙を装備した製本本の移送を案内する案内レールと、該案内レールに沿って配置されていて複数の製本本を所定の間隔を置いて所定距離だけ間欠的に押動せしめ得る送り装置と、前記供給口に隣接して前記案内レールに沿って設けられた前記製本本の表紙開き装置と、前記案内レールに沿い前記表紙開き装置から前記排出口に向けて前記所定の間隔を置いて順次配置された前記製本本の小口裁断装置と、前記表紙に折り目線を入れるための彫刻装置と、前記表紙を前記折り目線で折りたたむ折込み装置とを備えた本の小口裁断表紙折込み機において、前記小口裁断装置は、前記送り装置に含まれていて製本本の下部を押圧挟持し得る第1押圧手段と、前記製本本の表紙を除く本体上部を押圧挟持し得る第2押圧手段と、前記第1押圧手段と前記第2押圧手段とにより押圧挟持された製本本の小口を裁断するため前記案内レールと所定の角度をなして交差する方向へ往復動し得る裁断刃と、前記案内レールを挟んで前記裁断刃と平行に対向配置された刃受け体とを備えていることを特徴とする本の小口裁断表紙折込み機。
  2. 前記刃受け体は交換可能に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の本の小口裁断表紙折込み機。
  3. 前記彫刻装置は、対向する一対の表紙の間に固定配置されていて横断面形状が山形の両側面を有する所定の長さの折目形成体と、前記各表紙の外側に前記折目形成体の側面に対し接離可能に配置されていて横断面形状が前記山形に整合する谷形の側面を有する所定の長さの一対の可動押圧板とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の本の小口裁断表紙折込み機。
JP2000328394A 2000-10-23 2000-10-23 本の小口裁断表紙折込み機 Expired - Fee Related JP3593023B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000328394A JP3593023B2 (ja) 2000-10-23 2000-10-23 本の小口裁断表紙折込み機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000328394A JP3593023B2 (ja) 2000-10-23 2000-10-23 本の小口裁断表紙折込み機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002127637A JP2002127637A (ja) 2002-05-08
JP3593023B2 true JP3593023B2 (ja) 2004-11-24

Family

ID=18805250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000328394A Expired - Fee Related JP3593023B2 (ja) 2000-10-23 2000-10-23 本の小口裁断表紙折込み機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3593023B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100572003C (zh) * 2006-03-10 2009-12-23 Scs奥托马伯格合伙公司 用于修剪设有有折片的封面的书本的前边缘的机器

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1745941B1 (de) * 2005-07-20 2015-09-09 Horst Rathert Dreischneider für den Beschnitt von Broschüren
CN103950314A (zh) * 2014-04-23 2014-07-30 江苏凤凰盐城印刷有限公司 一种异形开本典藏书装订工艺
CN110315596A (zh) * 2019-07-22 2019-10-11 鹤山雅图仕印刷有限公司 一种模切设备
JP7327795B2 (ja) 2019-10-01 2023-08-16 ホリゾン・インターナショナル株式会社 断裁機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100572003C (zh) * 2006-03-10 2009-12-23 Scs奥托马伯格合伙公司 用于修剪设有有折片的封面的书本的前边缘的机器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002127637A (ja) 2002-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4652496B2 (ja) 折畳み線に沿って折り畳まれた製品を折目付けするための方法及び装置
US6966553B2 (en) Device for preparing adhesive bindings of blocks and brochures, especially for small print runs
US5027581A (en) Wrapping method and apparatus
US20070163209A1 (en) Banding system and process for banding piled products
JP3593023B2 (ja) 本の小口裁断表紙折込み機
JPS5818916B2 (ja) 謄写印刷機
CN104590937A (zh) 一种自动贴胶机
JPS62264168A (ja) ウエブ材料の折りたたみ装置
CN112918824A (zh) 塑料包装袋折叠捆扎机
JP4043689B2 (ja) 袋敷設装置
US3784186A (en) Method of and apparatus for making pleated and folded articles from a web
JP3875802B2 (ja) 用紙後処理装置
US6769676B2 (en) Apparatus for feeding spine inserts for the mechanical manufacture of book covers
US3711086A (en) Method and apparatus for folding lengths of material
JP2004168539A (ja) 紙折り装置
US3043363A (en) Machine for autoamtically placing and securing film transparencies in film mounts
US3752469A (en) Folding machine and method of pressing a fold
US5980181A (en) Apparatus for applying a wraparound cover to a pad of paper
JP4953391B2 (ja) 冊子断裁装置
US3883063A (en) Punching and stapling apparatus
JP2646332B2 (ja) 印刷物自動供給装置
KR910002506B1 (ko) 책표지 날개부 자동접기장치
US6105478A (en) Device for opening and feeding a roll
JP3807816B2 (ja) 折畳みウエブ製造機
CN214561344U (zh) 一种手动模切机的上料装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees