JP2002127637A - 本の小口裁断表紙折込み機 - Google Patents

本の小口裁断表紙折込み機

Info

Publication number
JP2002127637A
JP2002127637A JP2000328394A JP2000328394A JP2002127637A JP 2002127637 A JP2002127637 A JP 2002127637A JP 2000328394 A JP2000328394 A JP 2000328394A JP 2000328394 A JP2000328394 A JP 2000328394A JP 2002127637 A JP2002127637 A JP 2002127637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
book
guide rail
edge
bookbinding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000328394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3593023B2 (ja
Inventor
Takeshi Takahashi
剛 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOSUMO KIKAI KK
Original Assignee
KOSUMO KIKAI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOSUMO KIKAI KK filed Critical KOSUMO KIKAI KK
Priority to JP2000328394A priority Critical patent/JP3593023B2/ja
Publication of JP2002127637A publication Critical patent/JP2002127637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3593023B2 publication Critical patent/JP3593023B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的廉価に製作し得る表紙開き装置と、綺
麗な小口裁断表面を得ることの出来る小口裁断装置と、
十分で均一な折り目線を刻設することの出来る折り目線
彫刻装置とを備えた、高性能の小口裁断表紙折込み機を
提供する。 【解決手段】 表紙開き装置6は、案内レール2に沿っ
て対向配置された滑らかな湾曲側面602を有する船首
形を形成し得る一対の表紙開き部材601を備えてい
る。小口裁断装置8は、案内レール2に対して斜めに横
断し得る裁断刃812と、製本本Aの小口を裁断した後
裁断刃の刃先縁812aを受け止める刃受け体804と
を備えている。折り目線彫刻装置9は、製本本Aの表紙A
´の内面の所定の高さ位置に当接し得る山形の両側面を
有する折目形成体901と、表紙A´を挟んで前記山形
側面と対向し得る谷形側面を有する一対の可動押圧板9
04とを備えている。表紙開き装置6と小口裁断装置8
と折り目線彫刻装置9は、案内レール2に沿って順次配
設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製本作業で用いる
小口裁断表紙折込み機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一端部に供給口を他端部に排出口
を有していて折り込まれるべき表紙を装備した製本本の
移送を案内する案内レールと、該案内レールに沿って配
置されていて複数の製本本を所定の間隔を置いて所定距
離だけ間欠的に押動せしめ得る送り装置と、前記供給口
に隣接して前記案内レール上に設けられた前記製本本の
表紙開き装置と、前記案内レールに沿い前記表紙開き装
置から前記排出口に向けて前記所定の間隔を置いて順次
配置された前記製本本の小口裁断装置と、前記表紙に折
り目線を入れるための彫刻装置と、間紙を製本本の本体
から離して表紙の内面に合体させる間紙吸着装置と、表
紙を前記折り目線で折りたたむ折込み装置とを備えた本
の小口裁断表紙折込み機は公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
小口裁断表紙折込み機における製本本の表紙開き装置
は、製本本の表紙を左右に開けるため製本本の進行方向
に対し鋭角の先端部を向けた開け片と該開け片により開
けられた表紙を略水平に保持するための一対の押し片と
からなっているため、構成部品相互の位置合わせ等組み
立てに手間がかかり、製作コストを上昇させるばかり
か、開けられる表紙の表面に傷や皺が付き易いという欠
点があった。また、従来の小口裁断装置は、裁断時に製
本本の表紙を除く本体上部のみを押圧手段で挟持押圧し
て回転刃で小口を裁断するようになっているため、製本
本の下部及び中間部分の内部(各頁間)に空気が残留し
てこの部分が膨らみ易く、このため裁断後の小口表面が
平坦に仕上がらないという欠点があった。また、従来の
折り目線彫刻装置は、対向する一対の表紙の間に固定配
置されていて横断面形状が山形の両側縁を有する所定の
長さの折り目線形成体の前記両側縁に、扁平な押圧面を
有する押し板を用いて表紙を押しつけることにより折り
目線を刻設するようにしているため、折り目線が十分に
付かなったり、折り目線の刻設にむらが出来たりして、
折込み装置に負担をかける結果となったり、折りたたま
れた表紙の側縁の仕上がりが悪くなったりするという欠
点があった。
【0004】本発明は、従来装置の有するこような問題
点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところ
は、比較的廉価に製作し得る表紙開き装置と、綺麗な小
口裁断表面を得ることの出来る小口裁断装置と、十分で
均一な折り目線を刻設することの出来る折り目線彫刻装
置とを備えた、高性能の小口裁断表紙折込み機を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、製本の表紙開き装置は、一端部に
供給口を他端部に排出口を有していて折り込まれるべき
表紙を装備した製本本の移送を案内し得る案内レールを
挟んで固定配置されていて、前記表紙の前側縁に摺接し
製本本が送り装置により前進せしめられた時前記表紙を
実質上水平位置まで開き得る滑らかな湾曲面を夫々有す
る一対の表紙開き部材を備えていることを特徴としてい
る。また、本発明によれば、小口裁断装置は、前記送り
装置に含まれていて製本本の下部を押圧挟持し得る第1
押圧手段と、前記製本本の表紙を除く本体上部を押圧挟
持し得る第2押圧手段と、前記第1押圧手段と前記第2
押圧手段とにより押圧挟持された製本本の小口を裁断す
るため前記案内レールと所定の角度をなして交差する方
向へ往復動し得る裁断刃と、前記案内レールを挟んで前
記裁断刃と平行に対向配置された刃受け体とを備えてい
ることを特徴としている。好ましくは、前記刃受け体は
交換可能に取付けられている。また、本発明によれば、
彫刻装置は、対向する一対の表紙の間に固定配置されて
いて横断面形状が山形の両側面を有する所定の長さの折
目形成体と、前記各表紙の外側に前記折目形成体の側面
に対し接離可能に配置されていて横断面形状が前記山形
に整合する谷形の側面を有する所定の長さの一対の可動
押圧板とを備えていることを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
した実施例に基づき説明する。図1は本発明に係る小口
裁断表紙折込み機の全体構成を示す側面図、図2は図1
の平面図、図3は製本本の移送を案内する案内レールと
送り装置のみを明示した図1の平面図、図4は案内レー
ルの供給口と製本本の表紙開き装置の構造を示す側面
図、図5は図4の平面図、図6は製本本の送り装置の構
造を示す案内レールに沿った方向に見た正面図、図7は
小口裁断装置の平面図、図8は図7のVIII―VIII線に沿
う断面図、図9は折目線彫刻装置の平面図、図10は下
仕上げされた製本本の処理過程を示す説明図である。
【0007】図1乃至3において、1は機台、2は機台
1上に設けられていて横断面がU字状をなし且つ機台1
の略全長に亘り一直線状に延びていて一端部に供給口2
aを他端部に排出口2bを底部に所定の間隔を置いて配列
された多数の送りローラー2c〈図4参照〉を有する案
内レール、3は機台1上に案内レール2と平行に設置さ
れた支持レール、4は所定の間隔を置いて支持レール3
上に移動可能に装架されていて夫々退避習性を有するよ
うに構成された進退可能なピストンロッド4aを有する
エアシリンダー、5は各エアシリンダー4を一体に連結
するための連結ロッド、6は供給口2aに隣接して案内
レール2を挟むように機台1に取りつけられた後述する
製本本Aの表紙開き装置、7は案内レール2に沿って移
動可能に装架され且つ連結ロッド5に連結された後述す
る送り装置、8は送り装置7を跨ぎ得るように構成され
て機台1上に取付けられた後述する製本本の小口裁断装
置、9は案内レール2を挟むように機台1に取り付けら
れていて製本本の表紙に折り目線を入れるための後述す
る折り目線彫刻装置、10は案内レール2上を進行する
製本本Aの両側に位置するように機台1に取り付けられ
た公知の間紙吸着装置、11は間紙吸着装置10の両袖
と排出口2bとの間に案内レール2に沿って配置された
公知の表紙折込み装置、12は完成した製本本Aを排出
口2bへ押し出すため機台1に取り付けられたエアシリ
ンダー、13はエアシリンダー12の退避習性を有する
ピストンロッド12aの先端に固着された製本本Aを押し
出すための押圧板、ICは供給口2aに接続された製本本
の供給コンベヤ、OCは排出口2bに接続された排出コン
ベヤである。
【0008】更に、図1において、14は機台1の下部
に設置された駆動モーター、15は駆動モーター14によ
り駆動される駆動装置、16は一端が機台1に他端が送り
装置7に夫々枢着され中間部が駆動装置15の駆動輪と
ピンースロット連結されたクランクレバー、17は本小
口裁断表紙折込み機の始動及び停止を制御するためのコ
ントロールボックス、18は圧縮空気を生成するための
エアポンプ、19は各エアシリンダー4,14等へ圧縮
空気を送るためのホースである。なお、クランクレバー
16は、駆動装置15の駆動輪の1回転毎に一往復する
が、その前進ストローク中、各エアシリンダー4は供給
された圧縮空気の押圧力によりピストンロッド4aが突
出したまま(図3参照)、送り装置7と連結ロッド5を介
して所定の距離だけ右方へ前進して、各処理ステージに
ある製本本Aが夫々次の処理ステージへ送られ、また、
その後退ストローク中は、各エアシリンダー4には圧縮
空気の供給が遮断され、ピストンロッド4aはその習性
により退避位置にあって、製本本Aを後退させること無
く空作動するように構成されている。また、エアシリン
ダー4を除く他の各エアシリンダーへの圧縮空気の給送
及び遮断は、後述する各処理ステージでの処理作業が的
確に実行されるように夫々制御されるが、コントロール
ボックス17のスイッチを手動操作することにより、必
要なエアシリンダーのみを作動させることも出来るよう
に構成されている。
【0009】次に、製本本の表紙開き装置6の構成と作
用について詳述する。図4及び図5において、601は
案内レール2を挟んでその両側に対向設置された一対の
表紙開き部材で、一対一組で製本本Aの表側の表紙A´と
裏側の表紙A´とを同時に開くように機能するが、これ
らの部材601の形態は案内レール2を挟んで互いに鏡
像の関係にあるので、同一符号が付されている。表紙開
き部材601は、図5に示すように平面形状が一対一組
で実質上船首形をなすように形成されていて、側面60
2は頂縁601aから底縁601bに至るまで円滑な曲面
をなし、先端部603は嘴状をなして、全体として船首
部分と類似の形態を成している。従って、エアシリンダ
ー4のピストンロッド4aが圧縮空気の圧力で突出し、
送り装置7が作動して、供給口2aに置かれた製本本Aが
ピストンロッド4aにより押されて所定のストローク前
進(右方向へ移動)させられる間に、先端部602が製本
本Aの表紙A´の先端縁(側縁)部分を他の部分から離し、
更に、側面602が離された先端縁部分を広げて表紙を
朝顔形に開き、その形態を保ちながら後述する送り装置
7の保持室内へ送り込む。これにより、製本本の表紙は
傷つくようなこと無く確実且つ円滑に広げられる。
【0010】次に、送り装置7の構成と作用について詳
述する。図6において、701は底部が案内レール2を
ガイドとして摺動し得るように成形されていて送られて
来た製本本Aを案内レール2の一部と共に収容し得る保
持室701aと、朝顔形に開かれた製本本Aの表紙A´を
収容するため保持室701aに連続する一対の対向する
水平なスリット状スペース701bと、製本本Aの表紙を
除く本体部分の上部を通過させるための通路701cと
を有する、案内レール2に沿って所定の長さ(製本本A
の横幅に対応する長さ)を有する本体、702は送り装
置本体701を摺動可能に支持する機台1と一体の一対
の支持レール、703は送り装置本体701に装着され
ていて退避習性を有するピストンロッド703aを備え
た少なくとも一対の対向配置されたエアシリンダー、7
04は各ピストンロッド703aの先端に固着されてい
て製本本Aの横幅に対応する長さを有する一対の押圧板
である。
【0011】なお、送り装置7の後退ストローク中、エ
アシリンダー703への圧縮空気の供給は遮断されて、
各ピストンロッド703aは後退位置にあり、押圧板7
04も後退位置(図6の鎖線図示位置)にあって、後退ス
トロークの最終段階で、前の前進ストロークで供給口2
aから製本本の表紙開き装置6を介して送り出されて静止
状態にある製本本Aと開かれた表紙A´を、保持室701
aとスリット状スペース701bとに夫々収容するように
構成されている。
【0012】かくして、次の前進ストロークが開始され
る直前にエアシンダー703に圧縮空気が供給されて、
各ピストンロッド703aは進出し、押圧板704は製
本本Aの下部を所定圧で挟持して(図6参照)、送り装置
7は、その製本本を安定した起立状態を保ったまま次の
小口裁断装置8内の所定位置に送り込む。
【0013】次に、図6乃至図8を参照して小口裁断装
置8の構造と作用について詳述する。図6乃至図8にお
いて、801は送り装置7を挟んで収容できるように機
台1に取付けられていて、頂面が送り装置7の頂面と一
致するように対向配置された一対の支持部材、802は
一対の支持部材801の一方の頂面上に固定されてい
て、送り装置7により送り込まれた製本本Aの本体上部
側面に対向する側縁に段差部802aを形成した固定
板、803は段差部802aに嵌合されていて送り込ま
れた製本本Aの本体上部側面に対向する側縁に段差部を
設けた支持片、804は支持片803の段差部に嵌合さ
れた木材,軽質ゴム,合成樹脂等の軟質素材より成る刃
受け体、805は支持片803に刃受け体804を固定
するための抑え片、806は抑え片805を支持片80
3と共に固定板802に取付けるための固定ねじであ
る。刃受け体804は、送り込まれた製本本Aの本体頂
部側面に隣接する高さ位置に設置されている。807は
一対の支持部材801の他方の頂面上に固定された固定
板、808は固定板807に装着されていて退避習性を
有するピストンロッド808aを備えたエアシリンダ
ー、809はピストンロッド808aの先端に固着され
ていて製本本Aの横幅に対応する長さを有する押圧板で
ある。この押圧板809は、固定板802の厚さに対応
する幅を有していて、送り込まれた製本本Aの本体頂部
を固定板802の端面と協働して押圧挟持し得るような
高さ位置に設置されている。
【0014】図7において、810は案内レール2に対
し35°〜40°の角度を成すように一対の固定板80
2に各端部が固着された一対の平行な案内レール、81
1は各端縁部が案内レール810に夫々摺動可能に装架
されたスライダー、812はスライダー811上に固着
されていて案内レール2と平行な刃先縁812aを有す
る裁断刃、813は一方の固定板802上に案内レール
810と直交するように回転可能に装架されていて両端
に円盤814を夫々固着した回転軸、815は各一端が
スライダー811の各側部に各他端が各円盤814の側
面偏心位置に夫々枢着された平行な一対の駆動ロッド、
816は回転軸813に固着された駆動ギヤーである。
なお、スライダー811は、円盤814の一回転で所定
ストロークだけ一往復するように構成されていて、その
間に切断刃812の刃先縁812aが図7の位置から案
内部材2と平行状態を保ちながら該案内部材2の上方を
斜め方向に横断して刃受け体804の側面に平行に当た
る位置まで移動した後、元位置へ戻るようになってい
る。駆動ギヤー816は図示しないモーターに連結され
ていて、必要なタイミングで一回転づつ間欠回転するよ
うになっている。
【0015】小口裁断装置8はこのように構成されてい
るから、送り装置7により製本本Aが表紙A´を開いた状
態で小口裁断装置8内に送り込まれて来て停止すると、
エアシリンダー808に圧縮空気が送り込まれてピスト
ンロッド808aが進出し、押圧板809とこれに対向
している固定板802と支持板803の側面とにより製
本本Aの本体上部が押圧挟持されて、駆動ギヤー816
が回転を開始する。従って、裁断刃812は上述の如く
往復動し、その間に製本本Aの小口を裁断する(図8参
照)。この場合、製本本Aは上下部分が所定の圧力で押
圧挟持されており且つ裁断刃812は製本本Aの小口部
分を斜めから削ぐような状態で進入するから、製本本内
部の紙間に空気が残留するようなことはなく、小口の裁
断は極めて確実且つ綺麗に行われる。かくして小口の裁
断が終わると、各エアシリンダー703,808への圧
縮空気の供給は遮断され、押圧板704,809による
押圧は解除されて、製本本Aは次の処理ステージへ移動
可能の状態となる。
【0016】この小口裁断装置によれば、固定ねじ80
6を緩めて抑え片805を外すことにより、刃受け体8
04を交換したり刃先縁812aと当接すべき側面を替
えたりすることが容易であるため、刃先縁812aの切
れ味を永く保持させることができ、長期間の使用に耐え
得る小口裁断装置を提供することが出来る。
【0017】次に、図9を参照して表紙A´に折り目線
を入れるための彫刻装置9の構造と作用について詳述す
る。図9において、901は機台1と一体の図示しない
保持部材により案内レール2の上方所定の高さ位置に保
持されていて、両側縁の横断面形状が外側に突出した山
形をなすように成形された実質上製本本Aの案内レール
2に沿う方向の幅に対応した長さを有する折目形成体、
902は機台1上に取り付けられた一対の支持部材90
3により折目形成体901の各側縁に対向する高さ位置
に設置された一対のエアシリンダー、904は各エアシ
リンダー902のピストンロッド902aの先端に夫々
固着されていて、先端面の横断面形状が折目成形体90
1の側縁の山形に対応した谷形に成形されている折目形
成体901と同一の長さを有する押圧板である。
【0018】彫刻装置9はこのように構成されているか
ら、エアシリンダー4のピストンロッド4aにより押さ
れて折目刻設ステージに送り込まれた製本本Aの表紙A
´,A´間には折目形成体901が介置された状態とな
り(図9参照)、製本本Aは停止せしめられる。かくして製
本本Aが停止すると、エアシンダー902に圧縮空気が
供給されてそのピストンロッド902aは習性に抗して
進出し、押圧板904を折目形成体901の側縁に押し
付ける。これにより、表紙A´の内側所定の高さ位置に
は表紙A´の幅全長に亘って折目線が刻設される。この
場合、折り目線は、比較的鋭利な山形と谷形との協働に
より刻設されるため確実且つ鮮明に形成され、次工程で
の表紙折込み作業を容易にすることが出来る。なお、製
本本Aが折目刻設ステージに送り込まれる直前に表紙A´
は習性により閉じようとするが、これは折目形成体90
1の製本本進入側先端部に形成された図示しない案内部
により阻止され、開かれた状態を持続する。
【0019】間紙吸着装置10は製本本A本体の一番外
側にある間紙を該本体から離して表紙A´の内面に合体
させるための装置であり、又、表紙折込み装置11は表
紙A´を折り目線に沿って折りたたむための装置である
が、その構造及び作用は何れも当業者により周知である
ため、詳細な説明は省略する。
【0020】以下、図10をも参照して本発明による製
本本の小口裁断表紙折込み機の一連の作用を説明する。
作業開始に先立ち供給コンベヤIC上に予め下仕上げされ
た製本本A(図10(a)に示すように、背表紙を下にし
た表紙A´の高さhは、製本本本体の高さHよりも折込み
分だけ高くなるように(長くなるように)作られてい
る)を背表紙側を下にして所定数並べた後、コントロー
ルボックス17のメインスイッチを入れて、機械を作動
準備状態にする。この場合、供給コンベヤIC上に並べら
れた製本本は、所定の力で矢印方向に弾圧されているた
め、先頭位置にある製本本は供給口2aより案内レール2
上に進入する(図5参照)。また、エアポンプ18は起動
して圧縮空気を生成し、各エアシリンダーへ圧縮空気を
供給し得る状態となる。
【0021】次に、コントロールボックス17の起動ス
イッチを入れると、エアポンプ18からの圧縮空気によ
り各エアシリンダー4が作動して各ピストンロッド4a
が進出し、駆動モーター14が起動して駆動装置15が
作動を開始し、以後所定のシーケンスでその他のエアシ
リンダーが順次作動せしめられるように制御される。即
ち、図3に示されたスタート位置に停止している各エア
シリンダー4のピストンロッド4aが供給口2aより案内
レール2上に進入した製本本Aの側面に当たる位置を占め
ると同時に、クランクレバー16と送り装置7の作動に
より図示の位置より所定ストローク右方へ移動せしめら
れる(以下、このストロークを前進ストロークとい
う)。この移動中に製本本Aの表紙A´は既述のように表
紙開き装置6により朝顔形に開けられる(図10b参
照)。このようにして所定のストローク移動し終わった
とき、エアシリンダー4に供給されていた圧宿空気が遮
断されるため、各ピストンロッド4aは後退して製本本A
の移動軌道から外れ、所定の休止時間経過後クランクレ
バー16は駆動装置15により戻りストロークを開始す
る。従って、送り装置7及び各エアシリンダー4は一斉
に左方へ移動して、出発位置に戻る。この戻りストロー
クの最終段階で、表紙A´が開かれた状態のまま静止し
ている製本本Aは、送り装置7の保持室701a内に収容
される(図6参照)。
【0022】かくして、製本本Aが送り装置7内に収容さ
れ終わったとき、エアシリンダー703に圧縮空気が供
給されて、製本本Aの下部は一対の押圧板704,70
4により押圧挟持され(図10(c)参照)、同時に送
り装置7及び各エアシリンダー4はピストンロッド4aを
突出させて、再び前進ストロークを開始する。従って、
送り装置7は製本本Aを収容したまま小口裁断装置8に向
かって移動し、一方、エアシリンダー4は、供給口2a
より案内レール2上に新たに進入した製本本Aを右方へ送
って、表紙開き装置6によりその表紙A´を開かせる。
送り装置7は、その前進ストロークの最後に小口裁断装
置8内へ送り込まれて一旦停止する。停止と同時に小口
裁断装置8のエアシリンダー808に圧縮空気が供給さ
れて、そのピストンロッド808aが進出し、製本本Aの
上部が押圧板809と固定板802の側面とにより押圧
挟持される(図10(d)参照)。続いて、裁断刃81
2が図7の矢印方向へ刃先縁812aが刃受け体804
に当接するまで移動して製本本Aの小口を裁断し(図8
参照)、その後直ちに図7の位置に戻されて停止する。
【0023】かくして小口の裁断が終わると、エアシリ
ンダー703と808への圧縮空気の供給が遮断され、
押圧板704,809による押圧挟持は解除されて、送
り装置7は小口の裁断された製本本Aを置いたまま戻り
ストロークを開始する。そして、小口の裁断されたその
製本本Aは、次の前進ストロークでエアシリンダー4に
より、折目彫刻装置9の位置へ送られる。
【0024】上述のようにして折目彫刻装置9内へ小口
の裁断された製本本Aが送り込まれると、一対の表紙A
´,A´間に折目形成体901が進入した状態となり、
同時にエアシリンダー902に圧縮空気が供給されてピ
ストンロッド902aが進出し、各表紙A´は折目形成体
901の山形側面と押圧板904の谷形側面との間に挟
まれ、それによって各表紙A´の内面に折り目線が形成
される(図10(e)参照)。
【0025】その後、エアシリンダー902への圧縮空
気の供給は遮断されて押圧板904による押圧は解除さ
れ、エアシリンダー4は再び戻りストロークに入り、エ
アシリンダー4の次の前進ストロークで間紙吸着装置1
0の位置へ送られて公知の間紙の処理が行われ、更にそ
の次の前進ストロークで公知の表紙折込み装置11の位
置へ送られて表紙A´の折リ込みが行われる(図10
(f)参照)。そして、次の前進ストロークで仕上げら
れた製本本Aは排出口2bに持ち来される。このようにし
て製本本Aが排出口2bに持ち来されると、エアシリンダ
ー12に圧縮空気が供給され、ピストンロッド12aが
進出してその製本本Aを押圧板13を介して排出コンベ
ヤーOC上へ送り出す。なお、折目彫刻装置9以後排出口
2bに至るまでの間、製本本Aの表紙A´は、案内レール
2に沿って両側に配設された一対の明示しない抑止板に
よって、必要以上に広がるのを抑止されている。
【0026】以上、本発明に係る小口裁断表紙折り込み
機の各構成装置の構成及び作用と一連の動作を説明した
が、上記は単なる一実施例であってこれに限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲
内において各種の変形および修正が可能であり、これら
は全て本発明の範囲に属するものである。
【0027】
【発明の効果】上述に如く本発明によれば、表紙の折込
み及び小口の裁断に当たり、下仕上げされた製本本を傷
めることなく極めて綺麗に仕上げることの出来る小口裁
断表紙折り込み機を比較的廉価に提供することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小口裁断表紙折込み機の一実施例
の全体構成を示す概略側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】製本本の移送を案内する案内レールと送り装置
のみを明示した図1の平面図である。
【図4】案内レールの供給口と製本本の表紙開き装置の
構造を示す側面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】製本本の送り装置の構造を示す案内レールに沿
った方向に見た正面図である。
【図7】小口裁断装置の平面図である。
【図8】図7のVIII―VIII線に沿う断面図である。
【図9】折目線彫刻装置の平面図る。
【図10】下仕上げされた製本本の処理過程を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 機台 2 案内レール 2a 供給口 2b 排出口 2c 送りローラー 3 支持レール 4 エアシリンダー 4a ピストンロッド 5 連結ロッド 6 表紙開き装置 601 一対の表紙開き部材 602 滑らかな湾曲面 7 送り装置 703 エアシリンダー 703a ピストンロッド 704 押圧板 8 小口裁断装置 804 刃受け体 808 エアシリンダー 808a ピストンロッド 809 押圧板 812 裁断刃 9 彫刻装置 901 山形側面を有する折目形成体 902 エアシリンダー 902a ピストンロッド 904 谷形側面を有する押圧板 10 間紙吸着装置 11 表紙折込み装置 12 エアシリンダー 12a ピストンロッド 13 押圧板 14 駆動モーター 15 駆動装置 16 クランクレバー 17 コントロールボックス 18 エアポンプ 19 ホース A 製本本 A´ 製本本の表紙 IC 供給コンベヤ OC 排出コンベヤ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部に供給口を他端部に排出口を有し
    ていて折り込まれるべき表紙を装備した製本本の移送を
    案内する案内レールと、該案内レールに沿って配置され
    ていて複数の製本本を所定の間隔を置いて所定距離だけ
    間欠的に押動せしめ得る送り装置と、前記供給口に隣接
    して前記案内レールに沿って設けられた前記製本本の表
    紙開き装置と、前記案内レールに沿い前記表紙開き装置
    から前記排出口に向けて前記所定の間隔を置いて順次配
    置された前記製本本の小口裁断装置と、前記表紙に折り
    目線を入れるための彫刻装置と、前記表紙を前記折り目
    線で折りたたむ折込み装置とを備えた本の小口裁断表紙
    折込み機において、前記表紙開き装置は、前記案内レー
    ルを挟んで固定配置されていて、前記表紙の前記側縁に
    摺接し製本本が送り装置により前進せしめられた時前記
    表紙を実質上水平位置まで開き得る滑らかな湾曲面を夫
    々有する一対の表紙開き部材を有していることを特徴と
    する本の小口裁断表紙折込み機。
  2. 【請求項2】 一端部に供給口を他端部に排出口を有し
    ていて折り込まれるべき表紙を装備した製本本の移送を
    案内する案内レールと、該案内レールに沿って配置され
    ていて複数の製本本を所定の間隔を置いて所定距離だけ
    間欠的に押動せしめ得る送り装置と、前記供給口に隣接
    して前記案内レールに沿って設けられた前記製本本の表
    紙開き装置と、前記案内レールに沿い前記表紙開き装置
    から前記排出口に向けて前記所定の間隔を置いて順次配
    置された前記製本本の小口裁断装置と、前記表紙に折り
    目線を入れるための彫刻装置と、前記表紙を前記折り目
    線で折りたたむ折込み装置とを備えた本の小口裁断表紙
    折込み機において、前記小口裁断装置は、前記送り装置
    に含まれていて製本本の下部を押圧挟持し得る第1押圧
    手段と、前記製本本の表紙を除く本体上部を押圧挟持し
    得る第2押圧手段と、前記第1押圧手段と前記第2押圧
    手段とにより押圧挟持された製本本の小口を裁断するた
    め前記案内レールと所定の角度をなして交差する方向へ
    往復動し得る裁断刃と、前記案内レールを挟んで前記裁
    断刃と平行に対向配置された刃受け体とを備えているこ
    とを特徴とする本の小口裁断表紙折込み機。
  3. 【請求項3】前記刃受け体は交換可能に取付けられてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の本の小口裁断表紙
    折込み機。
  4. 【請求項4】一端部に供給口を他端部に排出口を有して
    いて折り込まれるべき表紙を装備した製本本の移送を案
    内する案内レールと、該案内レールに沿って配置されて
    いて複数の製本本を所定の間隔を置いて所定距離だけ間
    欠的に押動せしめ得る送り装置と、前記供給口に隣接し
    て前記案内レールに沿って設けられた前記製本本の表紙
    開き装置と、前記案内レールに沿い前記表紙開き装置か
    ら前記排出口に向けて前記所定の間隔を置いて順次配置
    された前記製本本の小口裁断装置と、前記表紙に折り目
    線を入れるための彫刻装置と、前記表紙を前記折り目線
    で折りたたむ折込み装置とを備えた本の小口裁断表紙折
    込み機において、前記彫刻装置は、対向する一対の表紙
    の間に固定配置されていて横断面形状が山形の両側面を
    有する所定の長さの折目形成体と、前記各表紙の外側に
    前記折目形成体の側面に対し接離可能に配置されていて
    横断面形状が前記山形に整合する谷形の側面を有する所
    定の長さの一対の可動押圧板とを備えていることを特徴
    とする本の小口裁断表紙折込み機。
JP2000328394A 2000-10-23 2000-10-23 本の小口裁断表紙折込み機 Expired - Fee Related JP3593023B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000328394A JP3593023B2 (ja) 2000-10-23 2000-10-23 本の小口裁断表紙折込み機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000328394A JP3593023B2 (ja) 2000-10-23 2000-10-23 本の小口裁断表紙折込み機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002127637A true JP2002127637A (ja) 2002-05-08
JP3593023B2 JP3593023B2 (ja) 2004-11-24

Family

ID=18805250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000328394A Expired - Fee Related JP3593023B2 (ja) 2000-10-23 2000-10-23 本の小口裁断表紙折込み機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3593023B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1832437A1 (en) * 2006-03-10 2007-09-12 SCS Automaberg S.N.C. Machine for trimming the fore-edge of books provided with a flapped cover
EP1745941A3 (de) * 2005-07-20 2011-05-18 Horst Rathert Dreischneider für den Beschnitt von Broschüren
CN103950314A (zh) * 2014-04-23 2014-07-30 江苏凤凰盐城印刷有限公司 一种异形开本典藏书装订工艺
CN110315596A (zh) * 2019-07-22 2019-10-11 鹤山雅图仕印刷有限公司 一种模切设备
CN112589840A (zh) * 2019-10-01 2021-04-02 好利用国际株式会社 裁切机

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1745941A3 (de) * 2005-07-20 2011-05-18 Horst Rathert Dreischneider für den Beschnitt von Broschüren
EP1832437A1 (en) * 2006-03-10 2007-09-12 SCS Automaberg S.N.C. Machine for trimming the fore-edge of books provided with a flapped cover
US7722022B2 (en) 2006-03-10 2010-05-25 Scs Automaberg S.N.C Machine for trimming the fore-edge of books provided with a flapped cover
KR101320911B1 (ko) 2006-03-10 2013-10-21 에스씨에스 오토마버그 에스.엔.씨 플랩형 커버를 구비한 서적들의 전방 에지를 다듬질하기위한 기계
CN103950314A (zh) * 2014-04-23 2014-07-30 江苏凤凰盐城印刷有限公司 一种异形开本典藏书装订工艺
CN110315596A (zh) * 2019-07-22 2019-10-11 鹤山雅图仕印刷有限公司 一种模切设备
CN112589840A (zh) * 2019-10-01 2021-04-02 好利用国际株式会社 裁切机
JP7327795B2 (ja) 2019-10-01 2023-08-16 ホリゾン・インターナショナル株式会社 断裁機
CN112589840B (zh) * 2019-10-01 2024-02-06 好利用国际株式会社 裁切机
US11970018B2 (en) 2019-10-01 2024-04-30 Horizon International Inc. Trimmer

Also Published As

Publication number Publication date
JP3593023B2 (ja) 2004-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7104537B2 (en) Method and apparatus for making booklets
JP4652496B2 (ja) 折畳み線に沿って折り畳まれた製品を折目付けするための方法及び装置
JPH07215580A (ja) 積み重ねられる長尺物切取り片を下ろして案内する方法および装置
US4073485A (en) Apparatus for making multiple page printed booklets
CN110524948A (zh) 一种方便排列整齐的瓦楞纸箱加工工艺
CN104590937A (zh) 一种自动贴胶机
CN108356869A (zh) 书籍切边装置
JPS5818916B2 (ja) 謄写印刷機
EP2481563A2 (en) Clampless bar mechanism and method for making a paper bag
US7033123B2 (en) Booklet maker
JP2002127637A (ja) 本の小口裁断表紙折込み機
US8453547B2 (en) Method and device for trimming at least one side edge of a bound printed product
CN108973212A (zh) 包装盒成型机
JPS62264168A (ja) ウエブ材料の折りたたみ装置
US3784186A (en) Method of and apparatus for making pleated and folded articles from a web
JP3875802B2 (ja) 用紙後処理装置
WO2010055824A1 (ja) フィルムカバー貼付け方法とその装置
US6769676B2 (en) Apparatus for feeding spine inserts for the mechanical manufacture of book covers
US4986864A (en) Page binding method and machine
JP4953391B2 (ja) 冊子断裁装置
US20140130648A1 (en) Book trimming apparatus
JP2004168539A (ja) 紙折り装置
US3043363A (en) Machine for autoamtically placing and securing film transparencies in film mounts
JP2002200864A (ja) 電子印刷冊本の造本装置
US2210433A (en) Method and apparatus for applying tabs to cards and the like

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees