JP3591536B2 - 照明装置及び投写型表示装置 - Google Patents

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本発明は、矩形形状に均一照明を行なう照明装置及び、液晶パネル等の映像をスクリーン上に拡大表示する投写型表示装置に関する。
対象とする領域を均一に照明する方法として、2枚のレンズ板で構成される均一照明光学素子を用いる方法があり、一般にはインテグレータ照明系と呼ばれている。その構成例を図1(A)に示す。光源ランプ101からの放射光はリフレクタ102で反射され、ほぼ平行に出射した光束は、複数の球面レンズがマトリックス状に配置された2枚のレンズ板103,104を通過し、さらに補助レンズ105を通過して照明対象106を均一に照明する。ここでは、第1のレンズ板103は複数の矩形形状のレンズで構成され、各矩形レンズは第2のレンズ板104内の対応する矩形レンズの中心に光源の像を形成する。そして、第1のレンズ板103の各矩形レンズの像が第2のレンズ板104と補助レンズ105の働きによって、照明対象106上に重畳結像される。従って、照明対象106は第1のレンズ板103の矩形レンズと相似な矩形形状で照明される。なお、ここでは第1のレンズ板103と第2のレンズ板104は同じものが用いられ、各矩形レンズの焦点距離は、両者間の距離に等しい。また、補助レンズ105の焦点距離は補助レンズ105と照明対象106間の距離に等しい。
インテグレータ照明系は、従来から露光機や投写型表示装置の照明系に用いられており、最近では特に液晶パネルの映像を投写表示する液晶プロジェクターの照明系に用いられている。液晶プロジェクターにおける具体的な方法は、特開平3−111806号公報に詳しく述べられている。
従来のインテグレータ照明系に用いられるリフレクタは、球面形状や回転放物面、また回転楕円面や回転双曲面が用いられ、反射された光束は直接あるいは球面レンズを通した後、第1のレンズ板に入射されていた。
ところが上述の方法では、第1のレンズ板に入射する光束の角度分布が各レンズごとに異なっており、一般に入射光束の中心部ほど角度のばらつきが大きいため、第2のレンズ板の中心部で光量損失を生じるという問題点があった。つまり、図1(B)に示されるように、第2のレンズ板104上にできる光源像は、レンズ板の中心付近にできるものほど大きくなり、中心部の光源像107はその周辺部分が矩形レンズ内に納まりきらないため、光量の損失となっていた。また、第2のレンズ板の周辺部にできる光源像108は非常に小さいため、隣合う光源像との間にかなりの隙間が生じ、第2のレンズ板上の見かけの光源、すなわち2次光源全体の大きさが必要以上に大きくなっていた。
そこで、本発明はこのような問題点を解決するもので、その目的とするところは、インテグレータを用いた照明系において、光量損失が非常に少なく2次光源のサイズが小さい照明装置を提供することである。また、液晶プロジェクターの照明光学系においてこの照明装置を適用し、小型でありながら光利用効率の高い投写型表示装置を提供することである。
本発明の照明装置は、光源ランプと、前記光源ランプからの放射光束を一方向に反射するリフレクタと、複数の球面レンズを平面的に配置した2枚のレンズ板による均一照明光学素子とを含んで構成される照明装置において、前記リフレクタと前記均一照明光学素子の間に、非球面レンズを配置し、前記リフレクタは、前記非球面レンズ上の各部分に入射する各々の光束の角度範囲が略等しくなるように形成され、前記非球面レンズは、角度範囲が略等しい各々の光束の主光線を変角して、前記光源ランプと前記リフレクタの中心を通る光軸上の一点で交わるように形成されていることを特徴とする。
また、前記均一照明光学素子が、複数の矩形レンズを隙間なく平面的に配置した第1のレンズ板と、前記第1のレンズ板に含まれる矩形レンズと同数の矩形レンズを隙間なく平面的に配置した第2のレンズ板とで構成されることを特徴とする。
また、前記均一照明光学素子が、複数の矩形レンズを隙間なく平面的に配置した第1のレンズ板と、前記第1のレンズ板に含まれる矩形レンズと同数の6角形のレンズを隙間なく平面的に配置した第2のレンズ板とで構成されることを特徴とする。
また、前記均一照明光学素子が、複数の矩形レンズを隙間なく平面的に配置した第1のレンズ板と、前記第1のレンズ板に含まれる矩形レンズと同数の菱形のレンズを隙間なく平面的に配置した第2のレンズ板とで構成されることを特徴とする。
また、光源ランプと、前記光源ランプからの放射光束を一方向に反射するリフレクタと、複数のシリンドリカルレンズを平面配置した4枚のレンズ板による均一照明光学素子とを含んで構成される照明装置において、前記リフレクタと前記均一照明光学素子の間に、非球面レンズを配置し、前記リフレクタは、前記非球面レンズ上の各部分に入射する各々の光束の角度範囲が略等しくなるように形成され、前記非球面レンズは、角度範囲が略等しい各々の光束の主光線を変角して、前記光源ランプと前記リフレクタの中心を通る光軸上の一点で交わるように形成されていることを特徴とする。
また、前記均一照明光学素子を構成する4枚のレンズ板の2枚づつを一体化し、2枚のレンズ板としたことを特徴とする。
また、前記均一照明光学素子に含まれる各レンズ板を屈折率分布型のシリンドリカルレンズで構成したことを特徴とする。
本発明の投写型表示装置は、上記記載のいずれかの照明装置と、前記照明装置からの光束を変調して画像情報を含ませる変調手段と、変調された光束をスクリーン上に投写表示する投写光学系とを含んで構成される投写型表示装置において、前記変調手段の近傍にレンズを配置し、前記照明装置における光束出射面の像を、前記投写光学系の入射瞳に結像させることを特徴とする。
以上述べたように本発明によれば、インテグレータを用いた照明装置において、光源からの放射光を反射するリフレクタの曲面形状を最適に設計し、さらにインテグレータの光束入射側に非球面レンズを配置することによって、インテグレータを通過して被照明部に入射する光束を従来よりも増加させることができる。
またインテグレータの出射部にできる各光源像を均一で最適なサイズにすることができるので、被照明部から見た見かけの光源サイズを小さくすることができる。
また、この照明系を用いた本発明の投射型表示装置は、照明系の効率が高いので明るく高品位な画質を実現できる。また、見かけの光源サイズが従来よりも小さくなるので、投写レンズの口径を小さくつくることができ、設計が容易になる。
[実施の形態1]
以下、本発明による照明装置及び投写型表示装置について、図面に基づき詳細に説明する。
本発明の照明装置の基本的な構成を図2に示す。光源ランプ101は、ハロゲンランプ,メタルハライドランプ,キセノンランプなど点に近い光源で、放射される光束は、リフレクタ102によって一方向に反射される。リフレクタ102の形状は、その断面における各部分の傾斜が計算によって連続的に決められたものであるため、放物線や楕円のように簡単な数式では表現できず、近似的には高次の関数で表せる。反射された光束は、次に非球面レンズ201に入射し、非球面レンズ201の各部分に入射した光束の主光線は光軸203に平行な方向に変角される。非球面レンズ201以降の構成は、通常のインテグレータ照明系とほぼ同じであるが、以下に簡単に説明しておく。第1のレンズ板103は、複数の矩形レンズを緊密に並べて構成され、個々の矩形レンズの形状は、照明対象106の矩形形状と相似形となっている。第1のレンズ板103に入射する光束は、各矩形レンズごとに分割され、各矩形レンズはそれぞれの入射光束を第2のレンズ板104上の一点に集光し、結果として第2のレンズ板104上には複数の光源像が形成される。第2のレンズ板104は、複数のレンズを緊密に配置した構造で、各レンズの中心は、第2のレンズ板104上に形成される光源像の中心に一致している。第2のレンズ板104に含まれる各レンズは、対応する第1のレンズ板103に含まれる矩形レンズの像を無限遠に結像させるようなパワーを有している。補助レンズ105は、照明対象106までの距離に等しい焦点距離を有しており、無限遠にできるはずの矩形像を有限な距離に配置された照明対象106上にちょうど重なるように結像させる。従って、第1のレンズ板103で複数の矩形形状に分割された各光束が、照明対象106上に重畳結像されるため、もとの不均一な光束は、効率よく矩形で均一な光束に変換される。フィールドレンズ202は、照明対象106へ入射する光束の主光線の角度を調整するためのもので、その焦点距離を補助レンズ105までの距離に等しくすれば、照明対象106に入射する光束の主光線は、光軸203にほぼ平行となる。
本発明で最も重要な、リフレクタ102の形状と非球面レンズ201の形状について、図3(A)を用いて詳しく説明する。先に説明したインテグレータ照明系で利用される光束の角度範囲は、照明系の構成によって決まり、一定の角度以内での利用率は100%となる。そこでその角度をθ度とし、非球面レンズ201を通過した光束が、すべて光軸203に対してθ度以内の角度となるようにリフレクタ102及び非球面レンズ201を設計する。まず、リフレクタ102は、非球面レンズ201上の各点への入射光束が、その主光線を中心に±θ度以内に納まるように設計する。非球面レンズ201の中心部は、光軸203に垂直な平面となっているので、中心部に入射する光束は、光軸203に対して±θ度の範囲とされる。従って、まず非球面レンズの中心からθ度の角度で引いた直線と、リフレクタ102との交点であるc1点の内側の曲線は、光源301の一端であるb点と非球面レンズ201の中心点との2つの点を焦点とする楕円曲線となる。次に、光源301のリフレクタ102側の一端であるa点から出発した光線がc1点で反射され、非球面レンズ201に当たる点をd点とする。このd点からは、リフレクタ102のc1点から外側に光源301が反射像として見えるので、この反射像がd点から2θ度の範囲内で見えるようにリフレクタ102の曲線を決定すればよい。つまり、d点から線分c1dと2θ度の角度を有する直線を引き、この直線とc1点から連続的に延ばした曲線の交点c2におけるリフレクタ102の傾きが、b点から出発した光線がc2点で反射されてd点に向かうように設計すればよい。実際は、c1からc2への曲線を円の一部で設計し、c1点でなめらかであり、c2点で前記の傾きとなるような曲率の円を試行錯誤的に決定すれば良い。c2点から外側の形状は、以上と同じ方法の繰り返しによって決定され、結果として、複数の円の一部を合成した形状のリフレクタとなる。
最終的にリフレクタ102の形状は連続な高次の関数で近似し、効果はシミュレーションで確かめればよい。
このようにして決定されたリフレクタ102からの反射光束は、非球面レンズ201上では、その各点に入射する光束の角度範囲が等しく、2θ度となっている。但し、各光束の主光線の方向は一定していないので、非球面レンズ201の曲面によって、光軸203に平行になるよう変角する。非球面レンズ201の曲面形状は、通常図3(A)に示されるように、中心部が正のパワーを有し、周辺部が負のパワーを有する形状となる。また、この非球面レンズ201は、各部の光束の主光線を光軸203上の一点で交わるような方向に変角する形状であってもよい。
このようなリフレクタ及び非球面レンズの構成による系を通過した光束は、角度分布が均一となっているので、インテグレータ照明系の第2のレンズ板上にできる光源像は、図3(B)に示されるように、中心部の光源像302と周辺部の光源像303の大きさが、ほぼ同じになっており、しかも矩形レンズの内接円にちょうど納まるような最適のサイズとなる。従って、従来のような中心部での光量損失がなく、また周辺部の光源サイズが従来よりも大きくなるので、光束の利用効率が飛躍的に増加する。
図2における第2のレンズ板104は図4(A)や図4(B)に示されるように、6角形や菱形のレンズで構成されてもよい。これらの場合、第2のレンズ板104の配列に合わせて、第1のレンズ板の各矩形レンズを配列する必要があり、各矩形レンズは、上下の矩形レンズの位置に対して左右に半分ずれた構成で配置される。図4(A)のように第2のレンズ板104の各レンズが6角形になると、矩形よりも円形に近くなるぶん、内接円の大きさが増し、各レンズ上にできる光源像を大きくできるというメリットがある。第1のレンズ板の矩形レンズの縦横比が1:3.5のとき、第2レンズ板104の各レンズの形状が正6角形となり最も適している。また、図4(B)に示されるような菱型のレンズを用いた場合も、内接円の大きさが矩形形状の場合より大きくなり、効率が増加する。第1のレンズ板の矩形レンズの縦横比が1:2の時、第2のレンズ板104の菱形が正方形となり最適である。
本発明の照明装置の構成例を図5(A)に示す。基本的な構成は図2の場合と同様であるが、ここでは図2における第1のレンズ板103と第2のレンズ板104で構成されるインテグレータが、複数のシリンドリカルレンズにより構成される4枚のレンズ板となっている。4枚のレンズ板501,502,503,504は、シリンドリカルレンズの方向が同一である2つの組に分けることができ、それぞれの組のシリンドリカルレンズの方向は互いに直交する関係となっている。本例では、レンズ板501,503とレンズ板502,504の2つの組になっている。従って、4枚のレンズ板を通過する光束は、光軸に垂直な面内において直交する2つの成分が、それぞれ独立に集光される。本構成は、通常の球面レンズを用いた場合に比べて、各レンズのサイズを小さくつくることができ、従ってインテグレータの光軸方向の長さを短くできるという利点がある。また、いずれかのレンズ板の組みを、他のレンズ板の組みと入れ換えることによって、矩形に照明される部分のアスペクト比を容易に変更できるという利点がある。図5(B)は、4枚のレンズ板を2枚づつ一体化して構成したものである。レンズ板505とレンズ板506は、それぞれ直交する光束成分に対するインテグレータとしてはたらく。また、レンズ板505またはレンズ板506の両面に形成されているシリンドリカルレンズの方向が、互いに直交するようにつくられれば、レンズ板505とレンズ板506を同一の形状につくることができる。
図5(B)におけるレンズ板と同じ働きのレンズ板を、屈折率分布型のレンズで構成することができる。図6(A)は、一例としてイオン交換法で作製する方法を示す図である。低屈折率イオンを含むガラス基板601には、両面に金属コーティングによるマスク602を形成し、高屈折率を与えるイオンを含む溶液塩中に浸漬される。マスク602の開口部からイオン交換が行われてガラス基板601中に屈折率分布のある領域603が形成される。マスク602の開口部を矩形形状にすれば、球面レンズと同様の働きをする矩形レンズが形成される。また、マスク602の開口部をストライプ状に形成すれば、シリンドリカルレンズと同じ働きをするレンズ板が形成される。
図6(B)は、イオン交換法で形成した屈折率分布型のレンズ板を用いてインテグレータ照明系を構成する例である。光源ランプ101から放射された光束は、図2の場合と同様、最適に設計されたリフレクタ102によって反射され、非球面レンズ604に入射する。この非球面レンズ604は、フレネルレンズで構成することができる。両面にストライプ状の屈折率分布型レンズを形成した2枚のレンズ板605,606で構成されるインテグレータは、2枚のレンズ板が同じ構成で、また両者が貼合わされている。出射側の補助レンズ607はここではフレネルレンズで構成されている。このようにインテグレータをイオン交換法によるレンズ板で構成すれば、インテグレータを薄型にできるだけでなく、レンズ板の表面が平坦になるため、各光学要素を貼合わせることができる。従って、位置合わせが容易で、表面反射による光量損失を最小にすることができる。
次に、本発明による投写型表示装置について図面に基づき詳細に説明する。本発明の投写型表示装置の構成例を図7(A)に示す。光源ランプ101とリフレクタ102で構成される光源装置から出射した光束は、さきに説明された非球面レンズ201と2枚のレンズ板103,104によるインテグレータで構成される均一照明光学素子701を通過して、青緑反射ダイクロイックミラーと青反射ダイクロイックミラーと反射鏡で構成される色分離光学系702に入射する。光源の白色光(W)は、色分離光学系702をを通過してRGBの3原色に分離される。均一照明光学素子701と各色光が色分離光学系702を出射する位置との光路的距離はすべて等しくなっている。次に各色光は、それぞれ平行化レンズ703a,703b,703cに入射して、均一照明光学素子701からの発散光束が平行化される。平行化された光束のうち赤色光(R)と青色光(B)は、それぞれ平行化レンズ703a,703bの直後に置かれた液晶パネル705a,705bに入射して変調され、各色光に対応した映像情報が付加される。一方緑色光(G)は、3枚のレンズと2枚の反射鏡で構成される光伝達手段704を経た後、液晶パネル705cに入射し、変調される。液晶パネル705a,705b,705cで変調された各色光は、次に色合成手段であるクロスダイクロイックミラー706に入射する。このクロスダイクロイックミラー706は、緑反射の誘電体多層膜と赤反射の誘電体多層膜をX字状に含んでいるので、青色光(B)は透過し、赤色光(R)と緑色光(G)は反射される。従って全ての色光は1つに合成され、合成された光学像は投写レンズ707によってスクリーン708上に投写表示される。投写レンズ707としては、テレセントリック系に近いものが使用される。
図7(B)は、本発明の投写型表示装置の別の構成例を示す図である。光源ランプ101から放射される光束は、リフレクタ102で反射されて、非球面レンズ201に入射し、さらに第1のレンズ板103と2枚の第2のレンズ板104で構成されるインテグレータに入射する。インテグレータの内部には、青緑反射のダイクロイックミラー709が45度の角度で配置され、入射する白色光を透過する赤色光(R)と反射する青色光(B)及び緑色光(G)に分離する。透過した赤色光(R)は、反射鏡713,714,715で順に反射され平行化レンズ703cを経て、液晶パネル705cで変調される。一方、反射された緑色光(G)は反射鏡710で反射され、次に緑反射のダイクロイックミラー711で反射され、さらに反射鏡713で反射されて平行化レンズ703bに入射し、液晶パネル705bで変調される。また、青色光(B)は反射鏡710で反射されて後、緑反射のダイクロイックミラー711を透過し、さらに反射鏡712で反射されて平行化レンズ703aに入射し、液晶パネル705aで変調される。変調された各光束は、クロスダイクロイックミラー706に入射して同一の光軸上に合成される。合成された光束は、投写レンズ707を通過してスクリーン708上に結像される。
図8は、本発明の投写型表示装置の別の構成例を示す図である。前述の場合と同様、照明系は最適設計されたリフレクタ102と非球面レンズ201を含むインテグレータ照明系である。この照明系を出射する白色光(W)は、赤緑反射のダイクロイックミラー801によって、反射する黄色光(G,R)と透過する青色光(B)に分割される。青色光は、次に反射鏡802で反射された後、平行化レンズ703aに入射してほぼ平行な光束となり、液晶パネル705aによって変調される。一方黄色光は、赤反射のダイクロイックミラー808で、反射する赤色光と透過する緑色光に分離され、それぞれの色光は、平行化レンズ703b,703cに入射し、さらに液晶パネル705b,705cで変調される。変調された青色光と赤色光は、赤反射のダイクロイックミラー804で合成され、投写レンズ807に入射する。また、変調された緑色光は、反射鏡803で反射されて投写レンズ807に入射する。投写レンズ807は光束の入射部が二つあり、それぞれの入射部にはレンズ805a,805bが配置されている。二つの入射部を通過した光束は、ダイクロイックミラー806で一つに合成され、さらに出射部のレンズ群を通過する。ダイクロイックミラー806は、緑色光を透過させるものが用いられ、構成としては板状のものを用いる場合とプリズム状のものを用いる場合の二通りが考えられる。投写レンズ807を通過した光束は、スクリーン708上に結像される。
(A)は、従来の照明装置の構成を示す図。(B)は、従来の照明装置における見かけの光源形状を示す図。 本発明の照明装置の基本的構成を示す図。 (A)は、本発明の照明装置に用いるリフレクタと非球面レンズの設計方法を示す図。(B)は、本発明の照明装置における見かけの光源形状を示す図。 (A)は、本発明の照明装置に使用するレンズ板の構成例を示す図。(B)は、本発明の照明装置に使用するレンズ板の他の構成例を示す図。 (A)は、本発明の照明装置の構成例を示す図。(B)は、本発明の照明装置に用いられるインテグレータの構成例を示す図。 (A)は、本発明の照明装置に用いられるレンズ板の作製方法を示す図。(B)は、本発明の照明装置の構成例を示す図。 (A)は、本発明の投写型表示装置の他の構成例を示す図。(B)は、本発明の投写型表示装置の他の構成例を示す図。 本発明の投写型表示装置の他の構成例を示す図。
符号の説明
101 光源ランプ
102 リフレクタ
103,104 レンズ板
106 照明対象
201 非球面レンズ
202 フィールドレンズ
601 ガラス基板
602 マスク
603 屈折率分布領域
705 液晶パネル
706 クロスダイクロイックミラー
707 投写レンズ
708 スクリーン

Claims (8)

  1. 光源ランプと、前記光源ランプからの放射光束を一方向に反射するリフレクタと、複数の球面レンズを平面的に配置した2枚のレンズ板による均一照明光学素子とを含んで構成される照明装置において、
    前記リフレクタと前記均一照明光学素子の間に、非球面レンズを配置し、
    前記リフレクタは、前記非球面レンズ上の各部分に入射する各々の光束の角度範囲が略等しくなるように形成され、
    前記非球面レンズは、角度範囲が略等しい各々の光束の主光線を変角して、前記光源ランプと前記リフレクタの中心を通る光軸上の一点で交わるように形成されていることを特徴とする照明装置。
  2. 前記均一照明光学素子が、複数の矩形レンズを隙間なく平面的に配置した第1のレンズ板と、前記第1のレンズ板に含まれる矩形レンズと同数の矩形レンズを隙間なく平面的に配置した第2のレンズ板とで構成されることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記均一照明光学素子が、複数の矩形レンズを隙間なく平面的に配置した第1のレンズ板と、前記第1のレンズ板に含まれる矩形レンズと同数の6角形のレンズを隙間なく平面的に配置した第2のレンズ板とで構成されることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  4. 前記均一照明光学素子が、複数の矩形レンズを隙間なく平面的に配置した第1のレンズ板と、前記第1のレンズ板に含まれる矩形レンズと同数の菱形のレンズを隙間なく平面的に配置した第2のレンズ板とで構成されることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  5. 光源ランプと、前記光源ランプからの放射光束を一方向に反射するリフレクタと、複数のシリンドリカルレンズを平面配置した4枚のレンズ板による均一照明光学素子とを含んで構成される照明装置において、
    前記リフレクタと前記均一照明光学素子の間に、非球面レンズを配置し、
    前記リフレクタは、前記非球面レンズ上の各部分に入射する各々の光束の角度範囲が略等しくなるように形成され、
    前記非球面レンズは、角度範囲が略等しい各々の光束の主光線を変角して、前記光源ランプと前記リフレクタの中心を通る光軸上の一点で交わるように形成されていることを特徴とする照明装置。
  6. 前記均一照明光学素子を構成する4枚のレンズ板の2枚づつを一体化し、2枚のレンズ板としたことを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
  7. 前記均一照明光学素子に含まれる各レンズ板を屈折率分布型のシリンドリカルレンズで構成したことを特徴とする請求項5または6記載の照明装置。
  8. 請求項1〜7にいずれかに記載の照明装置と、前記照明装置からの光束を変調して画像情報を含ませる変調手段と、変調された光束をスクリーン上に投写表示する投写光学系とを含んで構成される投写型表示装置において、前記変調手段の近傍にレンズを配置し、前記照明装置における光束出射面の像を、前記投写光学系の入射瞳に結像させることを特徴とする投写型表示装置。
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